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私はバイオリンを稽古始めて、昨日でまだ17日目である。だが、いったんハマると、まだ初心者のクセに、「別の楽譜」が欲しくなるんである。 「待て待てっ!まぁ~だ、おのれのボーイング(bowing)(運弓法)は、音が軋んだりするではないか~っ!」 こう、自分を戒めるのだが、その声には耳はもう貸さないで、気がついたら、アマゾンの楽譜なんかを検索中♪ 「だって、一応ドレミファソラシド~♪は覚えたし。『かっこう』『ちょうちょ』『メリーさんの羊』『ロングロングアゴー』も一応弾けるし~」 何か、物足りなくなるんである。 「何かこう、クラシックで簡単なソロ曲弾きたいもんね」 それで、別の出版社で、超初級者用で、バイオリンの基本から楽譜の知識、そして『シチリアーノ』『惑星』などなど、一応サマになるような楽譜付きの本を買い求めた。 その本で唯一、がっかりしたことは、「お手本CD」が、なぜかバイオリンで演奏されていないことだった。(汗) 「なんで~?このCD、『聴いて必ず弾ける』って書いてあるのに?『聴く』って、『弾く』って、バイオリンの教本なんだから、バイオリンで演奏してよぉ」(涙) せっかく、バイオリンの楽譜があるのに、お手本CDがエレクトーンの音。む、虚しいです...... それは「初心者が贅沢した」バツでしょうかねぇ。 まあ、これ以外は、最初、バイオリンにセットでついてきた教本とはまた違った解説が書かれてあるので、良しとしよう。 この本の良い所は、まずは、全楽譜に、「ドレミ」の音階が書かれてあること。 それに、ボーイングの方向記号も、すべての音符につけてある。 ボーイングの方向記号とは、「アップボウ」「ダウンボウ」の記号のこと。 「アップボウ」記号は、ちょうどチェックマークの左右の線が同じ長さの形をしている。これは、弓の上部を弦に当てて、上(左)に真っ直ぐ弾くこと。 「ダウンボウ」記号は、ちょうど漢字の「門」の形に似ている。これは、弓の下部を弦に当てて、下(右)に真っ直ぐに弾くこと。 最初はこれらの記号が楽譜にあるだけで、「難しい」と感じた。でも何回も稽古していると覚えた。 前に書いたように、バイオリンは、この弓を上下(左右)に動かすことで音を鳴らすのが基本なんである。 次にこの本では、「スラー」について解説してある。 バイオリンの楽譜に、二つの音符の上に、滑らかに膨らんだような形の記号がついていたら、これは「弓をup&down させずに、up なら up のまま、音階を(例えば)「ミレ~♪」と弾く、ということなのだ。 バイオリンの音をなめらかに響かせるために、こういうスラーの技法を解説してある。 弓をすーっと動かしたまま、弦を押さえる指をミからレに変えなさい、というわけ。 最初は、弓のどの部分で「スラー」すれば良いのか、コツが分からなかった。 「曲を弾いてみましょう」の最初に、ベートーベンの第九の「喜びの歌」が、初心者用に、冒頭の部分だけの楽譜として載っている。 やっぱり、初心者でも、「ちょうちょ」より、大人は「ベートーベン」なんかが載っていると、下手なくせに、満足するんである。^^; この「喜びの歌」のメロディーの最後の辺りが「ミ~レレ~♪」となっている。 この「ミ~レ」はスラーで(例えばdownの方向に)弾いて、最後の「レ」で、弓の動きを逆(up)にする。 何回か試していると、弓の中央で、弦を押さえる指を、ミからレに変えればうまくいく、と分かった。 「なるほど~こういういろんなテクニックで、プロは綺麗に弾いているんだねぇ」と感心。 私が苦心していると、家族も、ようやく「喜びの歌」を弾いている、と発見したらしい。^^;) 「何を弾いているかと思ったら、『喜びの歌』に聞こえてきた」(要するに最初は「曲」になってない、ということなのだ)(汗) ピアノと違って、それほど、バイオリンというのは、ひとつひとつの音を上手に繋げるのに苦心するものだ。 それから、私が未だに「下手」なのは、「移弦」というものである。 私は、4本の弦のうち、右端のE弦と、右から2番目のA弦しかまだ使えない。 A弦は、E弦より、楽器の構造上、やや高い位置にあるので、A弦でミの音を弾いた後、すぐに右のE弦でソを弾くことは案外楽である。 このように、弦を変えて弾くのを「移弦」というのだそうだ。 でも、その逆がダメである。 『ちょうちょ』などは、「ソーミーミ~、ファーレーレ~♪」と始まる。 この最初の「ソーミー」の時、やや低いE弦から、A弦のミを押さえて弾く。 この時、どうしても音が軋んでしまう。 バイオリンを始めた人のそばで、よくその音の軋みに頭痛を訴えたり、耳を塞ぐ人の絵がパロディ風に描かれるが、ちょうどそんな感じだ。 「ソの後、ミが綺麗に弾けないのよ~」 とまあ、こんな調子であるが、今は、この移弦による軋みが起こらないように、とにかく綺麗な音で弾く。 これに専念している。 だから、新しく買った楽譜はまだまだ先の話。 『ちょうちょ』も馬鹿にできない。いや難しい。 移弦がうまくなって、そしてビブラートができないと、先に進んでもあまり意味がない感じがする。 ちょうど、「退屈な毎日に趣味を持とう」と決意した息子が、自ら「僕、バイオリン弾きたいな。趣味として。僕のほうがず~っと巧く弾けるんだから!」と言い出したところ。 下手でかたつむりのように、ゆっくり稽古している母親よりも、息子なら基本を覚えたら、余裕で色々弾いてしまうに違いない。(若さですよぉ) 新たな楽しみが期待できる春の初めである。
March 18, 2008
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今日でバイオリンを練習し始めて、13日目。 当初は、1日合計5~6時間はやっていた。 でも、今はせいぜい1時間半程度である。 理由は、息子の自律神経失調症である。 息子は、12歳の11月下旬から、吐き気や頭痛、不眠、立ちくらみなどが頻繁に起こるようになった。 最初のきっかけは、おやつに買ってきたチーズケーキ。 これを学校から帰宅した後、食べて、吐き気が起こるようになった。 それから、近くの内科、総合病院の小児科などを行ったり来たり。 学校も、毎日行く気はあるものの、「吐き気で眠れない」「起きられない」の悪循環になり、だんだん休む回数が増えた。 それでも、何とか年越しをし、始業式の日の実力テストも受けたりしていたのだが...... 2月の6日頃、鼻炎がひどくて、やはり休み、近くの耳鼻科に行った。 そこで、鼻炎の相談以外に、ついでに「吐き気が最近は治らない」ことを話した。 それで、初めて、「吐き気が長引くのは、13歳くらいのお子さんなら、自律神経失調症です」と言われた。 人間、具合の悪さに病名がつくと、変に安心するものである。 だが、それ以後、マラソン記録大会などにも出席したが、結局、2月は最初の1週間と、学年末テストの20日だけ登校し、後はず~っと休みが続いている。 この頃になって、「あそこはどうも頼りないが、あそこしかないか」と思っていた心療内科を受診した。 そこは、神経科・神経内科も兼ねている。 そこでもらった「不安を鎮める薬・自律神経の緊張を和らげる薬・胃薬・吐き気止め」などを、ここ数日飲んでいる。 少し、頭痛やめまいは治ったらしいが、まだ吐き気があるらしい。 それで、以前は、自分から見事なビブラートを披露してくれたほどだったのに、急に、「バイオリンの音が嫌だ。吐き気がしてくる」と言い出した。 こういった病気は、コロコロ症状が変わるらしいので、一時的なものだろうと思うが、2週間前のように、同室でバイオリンを弾くわけにはいかなくなった。 それで、リビングで弾かずに、ドアを閉めて、自分の勉強部屋のドアも閉めて、そこで、ほんのちょっと、練習するようになった次第である。 (なんて書くと、部屋がたくさんあるみたいですが、ただの3LDKですので)^^; 稽古を始めて、まだまる2週間にも満たないのだから、ビブラートが「できない」というのは、自然なことかも知れない。 (息子が、私のように入門書でバイオリンの持ち方から勉強せずに、いきなりビブラートで弾いた、ということは念頭には入れないでおく、として......) だが、息子に言われたように、「弦を指で押さえて、最初はトントンと押しながら、弓です~っと弾いてみたら」ということを試みていると、2日ほどで、成果が上がってきたようだ。 初めは、弦を押さえた左指を動かすと、弓が動かなかった。それに、バイオリンがゆらゆら揺れる。 でも、次の日、また次の日と、繰り返し、同じ事を試みていると、左指で弦をトントンと押しながら、弓がす~っと動かせるようになったのである。 これだけでも進歩かな~♪と、喜んでいる。 こういう、音楽をより美しく奏でる奏法に、私はどうも弱いようだ。 歌は下手なので歌わないのだが、たまに歌っても、やはりビブラートで声を柔らかく響かせることができない。 それに、ピアノなどは、すぐ次の音と交互に、素早く弾く「トリル」という奏法がある。 これも、私は長く続かないし、きれいに決まらない。 だが、息子は、ピアノには興味がないらしいのだが、トリルを試しにやらせたところ、やはり一発で素早く美しいトリルを奏でることができた。 母が、「やっぱり若さねぇ~」と言うのだが、息子ほど若くない私(当然だが)は、「若さのせいなの?」と落ち込むんである。^^; だがその母も、ピアノを右手でしか弾けない。両手で弾く私を見て、「やっぱり若さだねぇ。とても左手と右手が同時に、違う動きをするなんて、私はできないよ」と言う。 まあ、ピアノも、バイオリンも、単なる趣味でやっているのだが、それでも、やってる以上は「よりきれいに演奏したい」なんて思う。 バイオリンは、最近始めたばかりだから、右手と左手を同時に異なる動きをさせるのは、それは難しい~と思う。 なんでも練習なのだが...... それでも、こういったビブラートやトリルを一度で弾きこなす息子には、やはり「若さ」で脱帽である。 せっかく、ピアノより、バイオリンに興味があり、腕も良さそうなのだから、何とか「趣味」として誘導させて(?)、気持ちをほぐし、自律神経失調症が改善されればなあ~と切望している。
March 8, 2008
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1月末の私の誕生日記念に、自分で格安の初級者用バイオリンを買った。 楽天で評判の、ハルシュタットの製品。 バイオリン本体に楽器立て、弓、譜面立て、松脂、ケース、『バイオリン入門』、初級者用DVD、交換用の弦、ケースストラップなどなど、必要なものはすべて揃っていて、9800円のお値段。 このハルシュタットのバイオリンは、最初は息子が興味があるのなら、と以前から目星を付けていた。 息子は、12歳の時に学校の吹奏楽部に入り、トランペットを担当していたが、練習の厳しさ(土、日も休めないし、高校受験の勉強も3年生の12月から、というほど)に自らの限界を悟り、夏休み前に辞めてしまった。 (今は大好きな絵が描ける、というので美術部に入っているが、今度は美術部の方は気が抜けるほど、部員も先生も誰も来ない、寂れた状態なんである^^;) 私は、いきなり息子に「これあんたの誕生日に買ったのよ」と言うと、嫌がると思ったので、自分の誕生日用に買ったのだった。 「初心者でもすぐに弾ける!」というので買ったのだが、「音がでないじゃないかぁ~」ToT 楽器販売店に問い合わせると、バイオリンは弓に張った馬の毛に、たっぷりと松脂を最初につける。 その松脂は、「カッターでこすってから、毛になじませるように。2回目以降は、付け過ぎないように」ということだった。 そこで、2月の22日から、早速その通りにしてみた。 松脂を塗って、さあ音を出そうと思ったが、出ない^^; 見かねた息子が、「貸してよ。出し方が悪い」とバイオリンを手に取った。 すると、いきなりきれいな音が出た。 息子もバイオリン初心者なのに、である。 「うまいじゃな~い」 それで、私は、22日から、せっせせっせとバイオリンの音を出す練習に勤しんだ。 バイオリンというのは、たった4本の弦しかなく、その4本の弦を、左手の人差し指から小指までを使って、曲を演奏するわけなのだ。 けれども、初心者は、正面の、右から2番目のA弦の音を出すことから始める。 (バイオリンの弦は、一番右端からE弦(高いミ)、A弦(低い方のラ)、D弦(低音部のレ)、G弦(低音部のソ)の順番に並んでいるのだ。) 最初はラの音を、3時間以上、要するに松脂を塗って、弓の持ち方を写真や図で習得して、「ボーイング」(運弓法)の練習ばかり。 あの長い70cmほどの弓を、右手に近い部分、先端に近い3分の1ほどの部分、中央の3分の1の部分、そして全弓(ぜんきゅう)で弾けるように稽古するんである。 ピアノと違って、音の長さは、そのボーイングにより決まるので、右手をうまく動かし、慣れると同時に、きれいな音を出せるよう、毎日の練習が欠かせない。 A弦(ラの音)は、弦を押さえず弾く(これを「開放弦」と言って、楽譜では音符に0の印が付く)のだが、それがあらかた練習できたら、次は、右端のE弦(ミ)の練習。 その次は、双方の弦の混合練習。 お次は、A弦の人差し指を1として、小指(4)まで、弦を押さえて位置を覚える。そして、ついに! 「ラシドレミ」が弾けるようになったんである! 最初に音が出た時も凄い感動したが、音階を弾けるようになったというのも、感動~! そして、次はE弦の音階「ミファソラシ~」が弾けるようになった。 しかし、あくまでも、「安定したボーイングで、弦とは直角に弓を引き、美しい音が出るように、力の出し方も一定に保つ」ことを忘れてはならない。 それを忘れると、すぐに「ギギィ~」と情けない音になる。 (かと言って、美しい音が出せているか?かどうかは疑問なのだが......) バイオリンのお稽古を始めて、早や10日で、簡単な曲「メリーさんの羊」「ちょうちょ」などをまあ、弾けるようになった。 また、難しいようだが、「ロングロングアゴー」も、ゆっくりとだが、練習すると、音階を指が覚えるようになる。 私が「かっこう」や「ちょうちょ」♪で感動していると、息子が、「ね~、ビブラートで弾いてみてよ」と言う。 「えっ?ビブラート?そんなの、初心者で、できるわけないでしょっ?」 「いいから、貸して。こ~すりゃ、いいんじゃん」 息子は、バイオリンを構えると、とある弦のとある場所を適当に押さえ、いきなりビブラートで美しい音を奏でた。 私は超びっくりである。 「なぁんで?初心者でしょっ?そんなにうまいのよ?」 「え?ビブラートぐらい、普通に誰でもできるよ」 息子の話では、吹奏楽部で、まだ担当の楽器が決まっていない時、チェロを弾かせてもらったことがあるとか。 その時、触ったこともないチェロを、先輩から持ち方を教わり、「音を出してごらん」と言われたら、音が出た。 「いい音出るね~じゃ、ビブラートはこう。やってみ」 息子が言われた通りにビブラートで弾くと、初心者とは思えないほど美しい音色が響いたので、周りはびっくりしたらしい。 ビブラートというのは、弦を押さえた指を小刻みに震わせた状態で、弓を弾く奏法である。 それを、息子は12歳で、一発でこなせた。 彼は私に、「指をこうやって押さえながら震わせんの。それで普通に弾いてごらん」と教えるが、できない。 私は、弦を押さえることはできるが、指を震わせることができないんである。 「それで、震わせているの?指、止まってるけど...」 そこで、息子が弦のある箇所を押さえ、指を小刻みに震わせた。目にも止まらぬ速さで振動している。 私は、その状態で、弓を弾いてみた。 そうしたら、プロのバイオリン奏者のように、柔らかく繊細な音色がスラーっと流れたではないか! 「いいなぁ~ビブラート、できるなんて」 「ん~、最初はさ、弦をゆっくりトントンと押して、弓を弾いてごらん。そしたら、そのうちできるから」 最初は音が出た。次は音階が出た。そして曲が弾けた。 それで満足できるはずだったのに、ビブラートができないんじゃ......私のバイオリン修行はやや落ち込みがちである。 だれか、ビブラートができるよう指導して下さい、と思っても、こればかりは、自分で習得するしかないんである。 しかし、息子がバイオリンで美しいビブラート奏法をいきなりこなせたことには驚いてしまった。 急に「まだ13になったばかり。バイオリン、今から練習すれば、才能が開花するかも?!」と興奮してしまった。 この時、子供にピアノや他の楽器などを習わせる親の気持ちが初めて分かったわけである。 子供に何らかの可能性を感じた時、その才能を伸ばしてやりたい、と皆思う。当たり前の心理だ。 でも、ウチの息子は、「習うなんていいったらー」と突っぱねるので、至極残念である。 せめて、趣味で、「入門書」で練習したら、人生、一味もふた味も変わってくるだろうになぁ~♪ 「自分はできないビブラート、でも息子は楽にこなせるビブラート」......何だか嬉しいような、複雑な気持ちなんである♪^^;)
March 7, 2008
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