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寺田倉庫に預けるボトルを整理していて、セラーの奥から「発見」したボトルです。これも預けようかとも思ったのですが、まあ村名だし、1級をすでに預けてあるので、とりあえず家で開けてみることにしました。抜栓すると、コルクは底の方以外ほとんど染みていません。グラスに注ぐと、全般にまだ赤紫が残る色調で、ブラックチェリーやカシス、スパイスなどのイイ香りが立ち上ってきます。当初の味わいはスパイシーで、各要素が強く、硬さを感じますが、時間とともに開いてきて、酒質も丸くクリーミーに変貌してきます。テクスチャーのキメが細かさが出色で、タンニンも攻撃的でないので、今でも充分飲めますが、もっと寝かせたほうが複雑さや熟成感が出てくるでしょう。それにしても、さすがラシーヌさん、状態はとてもイイです。綺麗な作りな上にミネラリーなので、ブラインドで飲んだらシャンボールなどと答えそうです。さて、このオーレリアン・ヴェルデという作り手です。このボトルに関しては、ソツなく仕立てられた、よく出来たブルゴーニュと言えそうですが、正直言って、05年というVTの恩恵とラシーヌさん扱いの状態のよさでイーハンついた結果という気もします。なんというか、クラスによくいる、顔立ちは整っているのだけれども、華がないというか恋愛対象にならない、そんな女子生徒みたいな印象なんですよね。価格に対して、やや割高と感じます。(同じNSGでも)黙っていてもクラスで目だってしまうようなレシュノーやシュヴィヨンらとの差をうまく表現できないのがもどかしいのですが‥。インポーターさん終売ということで、06年が安く出回っていますが、それでも在庫が残ってしまうところに、この作り手の微妙なポジションを思わずにはいられません。#翌々日:バキュバンしておいた残りを飲んでいますが、より開いて外向的になってきました。各要素がせめぎあっていて、筋肉質な作り。初日よりよくなっています。05のプライスを高いと書きましたが、06のセール価格なら買い得かもしれません。‥って、けなしたり誉めたり忙しいですね>私。★楽天でオーレリアン・ヴェルデを検索。★割田屋さんの商品紹介のページによりますと、 合田さんがおっしゃるには、2007年ヴィンテージから醸造所を一新、タンクを変更したところ、表情が全く無くなってしまった。 その上、 2007年ヴィンテージからの大幅な値上げ、なのだそうです。とのこと。どこか別のところが扱うんでしょうか。それともこれで終わりかな‥。
2009年11月19日
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このところ、外で飲む機会がやたらと多くて、なかなか家でワインを開けられないのですが、この土日は珍しく家にいましたので、少し良いワインを開けることにしました。このジャイエ・ジルは、まとめて買い込んだ一連の「上の子の誕生ビンテージワイン」の中の1本です。輸入元はラック。04年の7月に購入以来、ずっと寺田倉庫に預けていて、先だって引き取ってきました。抜栓すると、さすが寺田倉庫、長くて上質なコルクはほとんど上に染みておらず、保存が良好だったことを物語っています。色調は濃いめのガーネットで、熟成した色合いはまだ見られません。香りは当初閉じこもってウンともスンともいいませんでしたが、時間とともに黒いフルーツやスミレ、乾いたスパイスなどが出てきます。口に含むと、こちらも最初のうちやたらとスパイシーだったりして、バランスが整っていない印象でしたが、空気に触れるにつれて、果実味が前面に現れ、味わいにふくらみが出てきました。ジャイエ・ジルといいますと、若いうちは強烈な樽の印象が強いのですが、そこそこ年月を経たこのボトルでは、オークはよく溶け込んでいて突出するようなことはありませんでした。とはいえ、かなり閉じこもった時期に開けてしまったようで、お世辞にも機嫌のよいボトルではありませんでしたが。同時に購入したエシェゾーは、もうしばらく時間が必要のようです。写真は05年。いいワインに違いありませんが、ちょっとオーバープライスな気もしますね。★楽天でジャイエ・ジルを探す。★
2009年08月02日
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前日下の子の誕生日だったので、遅ればせながら、生まれ年のワインを開けてみることにしました。選んだのは、先日ゆはらさんで購入したジョルジュ・ミュニュレのNSG。2003年はご存じのとおり、WA誌の評価は総じて高いのに、愛好家の評価は芳しくないという、不思議な年ですが、さて。う~む、これは参りました。前回飲んだ02のシャンボールミュジニー・フスロットとはうって変わって、「美味しくない」ワインです。グラスに注ぐと濃厚なルビーの色調で、エッジにはオレンジは見えず、まだピンクがかっています。香りは煮詰めたような黒い果実やプラム、スパイス、土などの重々しいもの。口に含みますと、まだ若いなと感じさせる濃厚な果実味のアタックがあるのですが、酸とともに、苦みが出てくるのがよろしくありません。いわゆるタニックというワインではないし、収斂味もあまり感じないのですが、煮詰めたような「甘苦い」味わいが基調となっていて、後半にはカァッというアルコール感も加わり、クドさを引き立たせます。フィニッシュは果実の甘みと苦み、それにアルコールとがバラバラに自己主張している印象。時期的な要素も大きいのかもしれませんが、チーズなどと一緒に飲まないと杯が一向に進みません。この喉越しのクドさまは厳しいなぁと思いました。ちなみに、WA誌では、以下のようなコメントで、93ポイントついているんですけどね。the 2003 Nuits-St.-Georges Vignes Rondes boasts an awesome nose of candied raspberries, black cherries, blueberries, and flowers. Medium to full-bodied and satin-textured, this wine exhibits outstanding depth, concentration, and length. Exquisitely ripe, its character slathers the palate with loads of red, black, and blue fruits as well as almost sweet tannin. In addition, it sports a long, fruit-filled, supple finish. Projected maturity: 2007-2015.とりあえず、半分(以上)残して、明日また飲んでみたいと思います。#って、これだけ酷評しておいて、明日になったらコロッと変わっていたりして‥。翌日:充分に空気に触れたからでしょうか。ミネラリーな要素も感じられるようになり、バランスも前日よりは整って、かなりよくなりました。とはいえ、フィニッシュのイガイガ感は相変わらずで、やはり難しいビンテージだなあと改めて思いました。うまく作っている生産者もいるんですけどね。ジョルジュ・ミュニュレの場合は、ビンテージのネガティブな要素をもろに蒙ってしまったということなんでしょうか。それとも、到着後1週間で開けたのがよくなかったのでしょうか。状態は悪くなさそうですので、同時に買ったもう1本は、あと数年寝かせて飲んでみようと思います。
2008年12月08日
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昨日のリベンジと、購入ルートのチェックをかねて、表記のボトルを開けてみました。コラン・ドレジェと同じく、半額セールで購入したものです。抜栓してみると、コルクがこのクラスにしては妙にチープで、不安が増します。とてもトップドメーヌがリリースする1級クラスとは思えないような短いコルクで、材質も質感に欠ける上、半分ぐらいまで染みてきています。気を取り直してグラスに注ぐと、エッジはかなりオレンジがかかったガーネットの色合いです。香りは、、お、、いいですね!ブラックチェリーやカシスのリキュール、皮革、下草などの熟成感のある香り。味わいも充分に熟成したもので、口の中でリキュールチックな果実味が広がります。タンニンはよく溶け込んで、心配された酸も突出することなく、いい感じでバランスがとれています。途中、やや厩チックな不快なニュアンスが顔を見せましたが、ボトル1本飲みきるころにはそれも目立たなくなっていました。(この日は勢いで1本飲んでしまいました。はは。)まあ、結論からいえば、購入ルートの不安は払拭されたとみてよさそうですが、それとは別に後悔していることといえば、あれだけ02、03VTを買い込んだのに、シュヴィヨンは買ってないんですよ。これだけ綺麗に熟成するのなら、数本ずつ買っておけばよかったかな、と。まあ、まだ市場にタマはありますけどね。↑写真は05年。★楽天でシュヴィヨンを探す。
2008年11月28日
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久しぶりに早く帰宅したこの日は、最近飲んだワインのネタがあまりに少ないことに引け目を感じていたこともあり、新手の作り手を試してみることにしました。エッジが紫がかった色調の濃厚なルビー。香りは還元的で、赤身肉やスパイス、墨などの寡黙なニュアンスの中から、黒系のフルーツが見え隠れする程度です。口に含むと、スパイシーなフレーバーに満ちていて、果実は凝縮感とジューシーさを兼ね備えています。タンニンはきわめて豊富ながら、キメ細かく熟しているので、飲みにくさは感じられませんし、酸もしっかりとあって、果実味とよく拮抗しています。ドニモルテやジャック・カシューなどに通じる、洗練された濃厚系のブルゴーニュで、力強い果実味や充実した酒躯など、明らかに2005年というVTの恩恵にあずかっているなと思う反面、透明感に乏しい、どこかローヌを思わせるようなフレーバーは好き嫌いが分かれるところだと思います。薄旨系がお好きな方や「酸性人」の方にはあまり好まれない味わいかもしれませんが、今回はセールで3Kで入手しましたので、CP的には全然オッケーです。もっとも、初日は相当に還元的でしたので、現時点での結論は、明日再度飲んでみてからでしょうけどね。あ、でも、明日は帰宅が遅いんだった‥。★楽天でジャン・ショーヴネを探す★目指せ、トップ10。応援よろしくです。
2008年09月17日
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オリンピックの野球。もう少し頑張ってほしいですね。かつて代表を務めていた名のある野手たちがMLBに行ってしまったこともあるのか、なんだか選手たちが小粒に感じられるんですよね。…と書いている間に、中国戦はコールド勝ちでしたね。これで勢いにのってほしいものです。昨晩は仕事で帰りが遅くなり、晩飯を食べ損ねたので、三茶の駅のそばに新しく出来た回転寿司にひとりで入ったのですが、これが大失敗。夜の10時過ぎの回転寿司なんて、客も大していませんから、回っている皿が、ひからびてるのです。個別に注文すればいいじゃないかという話もありますが、中に立っていたのが、これまたヤンキーみたいな兄ちゃんで、注文するたびにガンを飛ばされるみたいで、なんだか食べた気がしませんでしたよ。教訓:閉店間際の回転寿司は要注意。↑27位まで上がってきました。応援よろしくです。
2008年08月19日
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今日の都内は涼しくて、過ごしやすかったですね。午前中の仕事を終えて、午後は家でウトウト昼寝をしたり、近場に買い物にいったりと、のんびり過ごしました。ワインは、久しぶりに赤を飲もうと思い立ちまして、表題の銘柄をチョイス。レシュノーといえば、昨年飲んだ同じ02年の村名ダモードが衝撃的なほど美味しかったので、このボトルも期待大だったんですが、少しばかり早かったみたいです。リーデルのソムリエグラスに注いでみますと、色調は濃いルビーですが、エッジはかなり和らいだ感じになっています。香りは最初赤身肉やスパイスなどの還元香。時間とともにブラックチェリー、カシス、皮革、土、ジビエなどの香りが出てくるものの、全般に寡黙で閉じ気味です。口に含みますと、トロリと濃縮感のある黒い果実味のアタック。酸は豊かでタンニンは緻密、どちらの要素も角がとれていて、バランスよくまとまった、なめらかでクリーミーな酒質が印象的です。いかにもこの作り手らしい、モダンにまとめられたすばらしいブルゴーニュで、味わいだけなら、すでに飲み頃といえるんですけど、香りが閉じ気味で、ダモードの時のような官能的な芳香がなかったのが少し残念でした。飲み頃までもうひと辛抱でしょうね。同じ銘柄があと3本あるので、次は2年ぐらい後に開けてみることにします。↑写真は05年ですが。↑こちらは06年。↑登録してみました。応援よろしくです。
2008年08月17日
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今朝は10時過ぎに起床。遅い朝食を食べたと思ったら、すぐに激しい睡魔に襲われて、再び起きたのは16時半でした。(^^;休日をほとんど寝て過ごしたことになりますが、そのおかげでかなり体調は回復した気がします。明日は仕事で出社。来週末も土曜日出社と、なかなか土日普通に休めない週が続きますので、どこかでまた平日に一日休暇をもらおうと思います。さて、今日は久しぶりにベルトラン・アンブロワーズを飲んでいます。この生産者、昔はコテコテに濃くて、樽香もガンガンの作りだった記憶がありますが、最近はずいぶんとエレガントな作りになってきているとか。ただ、今回開けたのは酷暑の03年ですので、村名とはいえ、相当濃い作りになっているだろうなあと予想はしていました。グラスに注いでみると、案の定、底が見えない濃厚なルビーの色調です。香りは黒い果実のコンポートやスパイス、黒土、それに少しばかりの皮革系のニュアンス。口に含めば、濃いことは濃いのですが、抽出がソフトなのか、思いのほかエレガントな果実味があり、タンニンもよく熟してやわらかです。相対的に酸がもう少し欲しいなあとは思いますし、口中での表情がやや一本調子な感じもしますが、村名ですし、まあこんなもんかな、という納得感はあります。ただ、03年にありがちなことですが、ブラインドで出されたとして、最初のとっかかりを間違うと、どんどん思考がローヌの方に行ってしまいそうな、そんな味わいでもあります。楽天では同じ銘柄はありませんが‥↑1級畑ヴォークランの03年。そこそこのプライスになってしまいますね。↑同銘柄の01年。今となってはリーズナブルな部類かも‥。↑こちらは同銘柄の02年。↑あまり知らせてませんが、ここのコルトン・シャルルマーニュは相当イイです。↑クロヴジョと並ぶフラッグシップのコルトン・レニエ。04とはいえ、グランクリュでこのプライスは安いですね。
2007年08月18日
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