セールスマンは見た
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わずか20年で年商300億円を超える企業を作り上げた社長。彼の部下には入社5年目の取締役がいる。しかも女性。あってみるとメチャかわいらしいOLさんにしか見えない(*^3^*)社長に言わせると、「なぜこんな若い女性(^3^)を取締役に?」と尋ねることが「もっともくだらない質問」なのだそうだ。(聞かなくてよかった^_^;)「逆に聞くが、あなたの会社ではどういった基準で幹部を選ぶの?」ということになるらしい。明確な基準があるのかと。年功序列?貢献度?それともなんとなく?社長は言外に「そういう質問は、『自社に基準はありません』と言っているようなもの。」だと、「質問に意味が無いので、答える気にならない」のだそうだ。能力があってやる気のある人間を、ふさわしいポジションに置く。それだけだと。「他に答えようが無いじゃない。」と、社長はどこまでも合理的だ。自社の上場を持ちかけられても、「俺は金はいらん。会社も資金に困っていない。する必要がない。」話は5秒ほどで終わる。社長と話していると、いかに多くの世の中の社長が、合理的な体を装って、自分の欲望を混ぜこぜにしているかが解る。自分も含めて。漏れ聞くと社長は決してストイックな人ではないようだ。女は大好きなのだそうだ。加えて、「やったほうが良い事でも、面倒でしないことはいっぱいある。」と、これは社長本人から聞いたので、決して「賞賛される経営者」を目指しているのでもなさそうだ。社長と話していて気付いたことがある。人間誰でもわがままや欲望はある。まったく合理的でない衝動といってもよい。この人はそれを隠したりしないし、ましてや『合理的なような』コーティングで塗して、訳の解らん事を言ったり、したりはしない人なのだろう。わがままや欲望、手前勝手な都合なのに、さも合理的な思考によって決断、行動しているかのように見せかける。今テレビに映っている、政治家、東電幹部、役人、御用学者。わがままや欲望、手前勝手な都合に『合理的なような』コーティングを施している様はまことに醜悪である。あんな風になりたくないなら、「自分の(醜い)欲望を、尤もらしい理屈で塗りたくってはいかんぞ」と教わった様な気がした。
2011.06.06
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