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「璃子ちゃん」「はあい」「あなた、貴之はんに、なにもろうたん?」「おかみさん、見てはったん、うち、わからへんの」「なにが?」「貴之はんのメモ 1257て書いてるだけねん」「部屋番号やね」「うそ、、璃子どのホテルかわからへん」「あんた、貴之はんにえろうすかれとるねえ」「どこなん、貴之はんのお宿」「御所のホテルにお泊りやで」「あい」璃子は、電話をするか、ホテルに押しかけるか、迷った。貴之は、璃子の夜勤のバイト先の祇園に、接待で、時折現れていた。「ここで君が一番きれいだね」「おおきに」渡り廊下で、貴之にそういわれて、半年が経っている。なおかつ奴は東京の男なので、おおきにの意味がわかっていない。「お昼はなにしてるの」「お勉強してますぅ」「そうか、それは、えらいね、院かい?」そんなに大人に見えるのかなあ「いえダブっております」「そりゃ大変だ」「大変だす」電話をかけた。「貴之様はあいにくお出かけでございます」まだ祇園でぶいぶいいわせてるのか?居留守なのか?「メッセージを承っております」「はあ」「明日」「あした?」「南禅寺で」「はい」「湯豆腐いかがですか、とのことです」「え?湯?豆?腐? ??」「はい ゆ ど う ふ です」「・・・・・・おおきに」電話を切った。「おかみさん、貴之はん、うちにゆどうふごちそうしてくれはる」「さよか、いってら」しかしややこしい奴だ、なんでホテルのフロントに難破させるのか?ま、いいか。璃子はすこし安心した。今日は勝負パンツでなかったから、というよりそんなものもっていなかった。(続く)
Jan 31, 2005
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それは1990年あたりの夏だった。「お名前は?」「りほ、理科の理に、稲穂の穂」「そう、稲穂のほ か」彼女は夕方の自由が丘に、シャワーのあとの、乾ききらない、長い髪のまま、現れる。 ヤマハのピアノを触りにきて、インストラクタの真弓さんに、ミッキーマーチを弾いてもらったりしていた。僕はスタジオに出入りしてたから、理穂とは顔見知りだった。 ときどき大丸ピーコックの前の道で、ぐりこの相手をさせられたりしていた。 ある日真弓さんが、「やまちゃん、さっき理穂ちゃんのお母さんがきてね、みなさんでって」彼女が差し出した箱を覗き込むと、ケーキが並んでいる。「なにかした?」「え?」数日前の夕方「あついねえ、アイスでもたべようか?」「うん」理穂はハーゲンダッツに僕を連れて行った。マカデミアをカップで頼み、客席に座ると、僕においでおいでをした。二人はたのしそうにしばらくそこにいた。それを彼女のママに見つかったらしい。あるいは彼女が報告したんだ。「身に覚えないけど」「そか、やまちゃんもてるからねえ」「彼女とやまちゃんのこと、みんななんていってるか知ってる?」「なんて?」「銀河計画」「なにそれ」「育ててるんでしょ」{????}彼女は身長100CMの小学3年生だった。僕は一度目の離婚直後で、たしか27だったような、、。あれ?20歳の年齢差?理恵や、亜子って、あの理穂ちゃんと同世代 。(??)。「なにむつかしいかおしてんの?」「え?」「理恵ちゃんさ、小学校どこだった」「NYにいた」「そか」「それがなにか?」「いや」 僕と理恵は、 表参道のベンチで、 広尾図書館にかりた本を読んでいる、 木漏れ日の午後。・・・・・「形而上学的に愛してるわ」彼女の言葉はそんなふうで魅惑に満ちてる「大脳生理学的に僕も愛してるよ」「わけわかんないよ」「ね、焼肉たべにいこ」「うん」 彼女はUS暮らしが長く、実は日本人の感性はない。 NYでうまれて、全米のホテルを経営する父のおかげでROCKSTARのように各地を転々とした。 彼女が異常に肉食なのはUSの名残だし、彼と食べればテンダーロインの味がする、焼肉だって。 彼が30分ごとに愛していると言わないと、機嫌が悪くなった。 放っておくと、いなくなって青山のカフェで冷たいココアを飲んでいたりする。 彼女の自転車はジャガーの赤いやつで骨董通りを流すとすぐに見つかった。その赤さは彼のお気に入りでもあった。 長い足で漕ぐ彼女の後ろで、彼は本物の赤いジャガーを運転して彼女の朝の散歩に付き合う、会話はできないが、彼女は5m先からメールを打ち込んでくる。「おなかすいた、焼肉いこ」 まだ育ち盛りなのかもしれない、出会ったとき18歳だった彼女もとうとう20歳になる。 僕とお父様が似ているかときいたことがあった。 彼女は斜め上の壁をながめて小さな声で、「あんましないと思われ」と言った。
Jan 30, 2005
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物狂おしい月齢の、午前零時に、裕介は、GODIVAのチョコレートを食べる。煮詰まったコーヒーメーカーの焦げたような匂いが漂っている部屋で、東の空から上って来る、その月が、裕介の部屋の窓に、月明かりを落とす時間を待っている。白い肌が、そのなかで、浮かび上がってくる、その、残照が、彼の恐ろしく遠い記憶を呼び覚まして、時制の崩壊した一夜を、この部屋に蘇らせる。彼女は17歳で、彼は16歳だった。二人が気がつくと、南の窓から差し込む月の光が重なり合って、愛し合う二人を、照らし始めていた。裕介は、月夜に、そんな肌のことを思い出して、いた。名前さえ覚えていないのに、僕達は、ここで、月の光のなかで、そういった永遠の、大切な時間を、肌を重ねて、いったい、なにを、探していたのだろう。どこであったのかさえ、覚えていないのに、透き通る肌の白さに、唇を重ねて、いったい、なにを、確かめたのだろう。懐かしい街で、あなたが私に気がついた。私は、何事もなかったように、ほほえんで、「だれだったかなあ」そんな小首をかしげて、ありふれた夕暮れの街に、消えていく。あなたは、台所に立って、やさしく胸を触ってみる。彼は少年のままで、わたしを抱いたことさえわすれてしまったのかしら「ママ、どうしたの、ぼんやりしてるよ」息子が不思議そうな顔をしている。そこには、いつもの、そして、これからもかわらない、ささやかで、かけがえのない、家庭が、広がっているだけだった。
Jan 29, 2005
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理恵から電話がかかる。「いまどこ」「そのへん」「そう」クラブのような音響のなかから、ウオッカの匂いがしてくる。「あのさ、TERUX読んだけどさ」「うん」「わたしのことネタにするのはいいけどさ、ほかの子の話にまぜないでよ」「混ぜる?」「そうよ、キャラかぶらせないでよ」「うん、、」「あれさ、ゆきでしょ」「ちがうよ、マジ りえ だよ、もう一人の理恵さんだよ、ごめんね、編集しとくから、、」「あのさ、」「なに」「小説かいでんなら、小説書けよ、ありゃ日記だぜ」「げ!」「それとさ、ジェニファーのCDどうなってんだよ!渋谷のタワー行ったのかよ」電話が切れた。3年ぶりに聞いた理恵の声。彼女は23歳になっているはずだった。着信を見た、無論非通知だった。東京は午前5時。HOIS のLOGをみる またシスコから エージェントがアクセスしている。ここのところ頻繁にこのWEBに関心をよせている。その検索エンジンに彼の心がCOPYされていく。ある大手ソフト会社のアクセスは、シリコンバレーの社内から、むき出しのIPで彼のWEBを見ているが、東京から、シスコ経由でみていないという確証は持てなかった。そういったEXECTIVEの気晴らしの、そのコンテンツは、彼らの東京に残してきた彼女達の、様子を伝えていた。「大丈夫だよ、彼女達は君達がいなくても、楽しい夜をすごしているし、むしろ、君達のことなど、めったに思い出さないどころか、おなかすいたときにとっさに、つかわれなくなったメアドに”いまどこ?”と打つ程度の問題さ、つまり君達はそういったスポンサーの立場を動かなかったし、彼女たちは職業として、君のまわりに侍っていただけのことさ」って、Tさんいつ戻ってくるご予定なの?私早くしないと日本からちょいちょいいなくなっちゃうから( °∇^)短いメールこれ私の詩?私のための詩?きみは光音もなく静かに照らしてこの闇に朝がくることを僕におしえてくれる決してあきらめてはいけないと私がほしいのならばほしいといいなさいと○辺詩まぶしいねその一粒がまぶしいね小さな光大きな光り小さいけれどまぶしいねそんな光に気づけるあなた心の静かな人なのね静かな 小さな 光気づいてくれる人なのね------------------------うん あんな素敵な詩 はじめてもらった。その光の感じが今夜の二人の感じを、その微妙な恋の微妙なすべてを その”静かな人”という表現は、僕の気がついていない僕自身を、捕らえていたと思うよ。僕は恋をしていることを認めざるを得ない、というか 君が好きになった 僕のことをよく見ていたね きっと君はすてきな才能をもって生まれてきたんだね きみの口癖の まぁ、どうでもいいけどっていうとき はぐらかさないでっていういみだってこと僕は感じてるから、 きみの声を初めてきいたあの夜から そして君の姿をはじめてみたあの夜から、そしてこうして君と過ごしている時間に、なぜかNYに帰りたくなくなっている自分が、ここにいます。このメールはいまの素直な気持ちです。 成田から、メールが入る。「ちょっといってくる」「どこへ」「シンガポール」「そう、いつ帰るの」 そこで、途切れた。彼女がまた日本からいなくなった。寂しくないと思っていてもバスルームで一人になると涙でコンタクトが見えなくなった。BLOGを読んで彼女はまた僕に彼女ができたと勘違いしている。これは日記じゃないんだ、なんどいえばわかるんだ、というかわりに、いかないでと、いえなかったのはなぜだったのだろう。あたたかいあなたに触れた夜のうれしさを忘れられないで、この純愛は片思いのまま、彼女はあの、ホテルにいってしまった。その名前が思い出せない。貴之はそのホテルに、彼女でない人と行った過去がある。彼女はゆっくりとそういった過去をトレースしていく。 彼女の彼への評価は未知数だった。彼は貧しかったし、むしろ彼女はそれを憎んでいた。彼との時間の中で、そういった苦痛に満ちた彼の惨めさが、彼女の何かに触れていた。 彼の家族は、彼がどう貢献するかで、評価した。そういった利用される人間関係に彼は辟易していた。 美しい話はないのか?彼はそう感じていた、閉じたままの心で、むしろそういった自分の多忙さに、いたずらに溺れていった。 忙しさにまぎれてすべて捨ててしまおうと考えていた。 夢を見た。夢を見ている時間はそれを夢だとは感じなかった。 その女は彼に敵意を抱いて、彼の心をかきむしっていた。 顔のない女、後姿。 言葉が彼を苦しめていく、彼女は聞きただす。「理由がわからないの」「君の納得のために生きているわけではない」「なぜなの、どうしてあなたがそんな思いをするの」「この苦痛は正当なものではいないし、私の心を蝕んでいく」 結局彼女達は、彼のいない時間の中で、いっぱいいっぱいの毎日を意味もなく、繰り返していくだけだ。「基準が問題なのよ」「そう、誰の?」「私のものよ」「僕はきみにコントロールされているわけではない」 私は彼女に用事がなくなっていることに愕然とした。彼女との時間の中で、別な自分の存在の幻想を見ていた。「あなたは私の幻想のなかで、あなたがなしえなかった、そういった共有を私に重ねて、在りし日の不甲斐なさの補填を担保しようとしてるのよ」「僕が君の身体に溺れなかったことで、そういった大脳生理学的な癒しを求めていたわけではないよ、たくさんの娼婦達は職業的にそれをはたしたし、むしろ筋肉痛をほぐすような物理的な関係は明確な基準の上で成り立っているから、あるいは職業的に私の恋人のような関係を繰り広げた彼女達は、私のそういった、”親戚の叔父さんのような位置で、淡い恋心の練習をしてくれていただけなのだれろうか」「あなたは心と身体がばらばらなのよ、タイムレコーダーも狂ってるし、いま大切なものが分らなくなっているのよ」 深夜のBEDで、夢から覚める。夜はまだ淀んでいる。「どうでもいいが、私は彼女達に用事がなくなっているのさ」 横に眠る女を見る、髪に隠れてだれかわからない。 私はどこにいてどこに行くというのか?携帯が鳴る。しらない電話番号だった。「もしもし」「もしもし、てるちゃん?だれかわかる?」「ちょっと待って、音楽おとすから」BGMを消した。思い出せない。しかしそのニュアンスの含まれた声だった。「誰?」「わかんないの?」「裕未ちゃん」「やっとわかった」失望のニュアンスがつたわる。「僕の電話だれに聞いたの?」「美香さん、いま近くにいる」------「恋愛対象にならないんでしょう」「うち、まだ、子供だから」「そか」「映像立ち上がる?」「いまやってるみたい」「こちらの画像見える?」「うん」「どう?」「なにが?」「わたし」「親戚のおじさんに似てる」「そか、、そのおじさん好き?」しばらく間があって、「考えたことない」といった。VOIPの先端技術も、彼女の世代からすればSFでなくありふれた日常だった。「私、子供なの」「え、14歳のまま?」「わかんない」それはこちらの台詞だった。「きのうラチられた」「だれに?」「幼馴染、とその一味」「そか」「海岸に海をみてきた」「グループ交際か」「そんなんではないけど、彼はカラオケ嫌いだから、ボーリングにいくの」ボーリング?なにをボーリングするのだろうと、少し考えた。「ねえ、それ自慢話?」「え?」「きみ綺麗だからミスユニバースにでれば?」「あ、バーテンのバイトしてたときミス京都がきてた」「へえ、でも僕は綺麗な人慣れてるから」「へえ、じゃお友達の綺麗な子紹介してあげない」「うん、いいよ、必要ない」「それ、どういう意味?、私がすきってこと?」すごいシュートが入ってきた、彼女は合気道をやっている。「まだわかんないよ、知りあったばかりだから」「うちら、しりあったん?」「それもよくわからないな」「どうして、その部屋暗いの?」「100Wしか照明がないんだよ、部屋見たいの?」「いかない」「そう」「メアドは?」「ボーだから、そのままいくよ」この小娘は私の以前使っていた、携帯会社を覚えている。「いまは、家族が使ってるよ」彼はCHATに自分の携帯のメアドを書いた。すぐにカラメはついた。「あしたの試験がんばってね」「うん」 彼女は携帯を見ながら”ウレシイってかいてある!”といった。VOIPが切れて、映像回線が切断されると、彼女の残像が部屋に感じた。彼は彼女のRECORDINGを再生した。「考えたことない」 彼女の躊躇ったことばはこれしかなかった。彼女の母親は貴之より若かったから、彼女は母親を紹介することを避けていた。不意に西麻布の交差点を歩きながら、「貴之さんいくつなの?」と聞かれて、「いくつに見える?」「33歳くらい?」「、、」 貴之は不用意にその日、本当の年齢を言った瞬間の、彼女の伏せた目線の意味を、計りかねていた。 その瞬間から彼女は彼を諦める準備を覚悟した。しかし彼もその表情からこの恋が実らない恋だということを悟った。「しかし、実るということはどういうことなのか、、」 彼にはよくわからなかった。
Jan 28, 2005
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あなたはためらいがちに そういったはじめてのキスや はじめての抱擁を 二人のためにたいせつに封印して19歳になった 消えかかった蝋燭の火が、夜通し灯り続けたなら 二人の思いは獣の愛で、燃え盛ることになる 背中の割れたドレスを着て、飲んだくれている 私のプリマドンナ 私だけの舞踏をはやくみせておくれ 夢のなかで あなたが壊れる ふしだらな普通の女になる時間 そういったあなたの表情の 少女の面影が希薄に感じられる時間 愛はすべてを無意味にし あなた以外の女がみえない そうして私は孤独になる あなたがだきしめてくれることを 生きがいにする残された時間に抑止at 2004 11/09 00:49 編集 彼女のやさしさは彼の抑止を破壊した。こわれたように感情を表出させた。「あいしてる」「きみがひつようだ」「きみがほしい」 そういった確信の裏打ちにない感情の発露を彼は長い人生で排除してきた。彼の感情はなかった。そうしたなにが面白くていきているかわからないと彼の周りは心配していた。 彼の情緒の障害は深刻だった。奔馬のごとく彼は彼女を愛しはじめた。だれもふたりを止めることはできなくなった。 愛したいat 2004 11/09 12:13 編集愛されるより愛したい 愛されたいat 2004 11/11 11:25 編集愛する苦しみをそれで癒されたい 愛とはat 2004 11/11 11:57 編集愛とは乾ききった喉の一杯の生ぬるい水である。乾いていないときだれもそれに見向きもしない。 しかし愛とはat 2004 11/11 11:58 編集悲しみをうすめたりしちゃう そして愛とはat 2004 11/11 11:59 編集愛されているとき、愛があるとたぶんきずかないかも あるいは愛とはat 2004 11/11 12:00 編集顔文字の微笑み 表情at 2004 11/12 05:29 編集ただそこで彼女は時間を彼らと共有した。深夜の彼女は日常の表情をして、西海岸まで愛が届くように、やさしい穏やかな表情をしている。みんなはそういった表情を、すこしばかり楽しみにしていたりする。 ある愛at 2004 11/14 00:25 編集 彼女の体の記憶を消し去るために、おびただしい新しい体を求めた。彼女を愛していたような、あいまいなそういった行為は、心の場所のある体を、代償の体を求めていく不毛な情事の堆積がかさを増していた。「私、愛してる人がいるの」 夜明け前の私の部屋で、コーヒーのマグを抱え込むようにして、うつむきながら彼女は言った。覚悟はできているのか?と聞こえた。 私は白んでいく夜の気配の窓の外を見た。車のライトが遠景を流れていく。「どこに帰るのかしら、さみしい川のながれのよう」 私は彼女の虜で、いくらほかの女たちにだかれても、このやっかいな乾きの心は満たされることなどないと承知で、泣きながら目覚める朝が怖くて、眠れないでいる。 彼女が私を必要としたPHASEを反芻しながら、素の彼女が愛している男には見せない表情や、状況のなかで、私を求めた事実だけが、その厄介な恋の行方を照らし始めている。 信頼at 2004 11/16 21:30 編集 あなたがわたしになにをしてくださるかで、あなたのことが理解できるようになるでしょう。 あなたの行動が、あなたを表現する一番最適な方法です。あなたを理解すれば私の信頼と、許容をあなたは勝ち得ることになるでしょう。 あなたが私をほしいのは知っています。 しかし使い捨ての人間関係なら、必要ありませんし、わたしがあなたを特別に大切にしていることを自覚いただかないと、私を理解することは困難でしょう。 だから私を愛しているといわないでください。 そのたびに私が引いているのに気がついてください。 あの夜のままat 2004 11/16 22:01 編集ふたりでいる楽しい時間を知ってそしてあなたのいない夜を知るあなたの表情と匂いをわすれないようにそういった重ねた夜を思い出してあなたのいない夜をすごすあなたのことを考えている夜にたどりついてあの夜のまま動かせないでいる玄関のあなたの脱いだスリッパがかわいらしくわたしを迎えてくれる 雨の夜at 2004 11/20 00:44 編集「あいしているといって」「あいしてる」 夜更けの電車で送られて、お部屋に帰った彼女に、ひどく酔ったままの彼から、電話が入る。 彼はわたしに愛されたがっている。私はあいすることをしらない。私を欲しがっている、私の時間や、笑顔や、身体や、知性を。「どこにいるの?」「ガオカだよ」 土砂降りの雨の中で、彼は愛していると繰り返した、私があいしているかと繰り返した。 なんてかわいそうなひとなんだろう。そんな日曜日が終わってしまった、午前2時の土砂降りの雨の中、彼は私を欲しがっている。「風邪ひくよ、うちにおいでよ」「うん」 彼女のマンションを訪ねた。雨は夜明けまで降り続いた。二人の夜を覆いつくすように。 夜at 2004 11/18 10:52 編集地下鉄出口で待ち合わせた夜、駅近くの、スーパーの、夜の食品売り場で、柿とローストビーフと白ワインを買った。私の家に並んで歩きながら、彼女はハミングしていた。彼が食品を買うのは、稀なことだった。そのように二人は愛し合っていたが、お互い気がつかないふりをしていた。 ワインの栓はなかなか抜けなかったし、あまりおいしくなかったと彼女はいった。彼の大きすぎるキッチンで、ローストビーフを丁寧に彼女が切っている後姿は、無防備で、彼への信頼を表している。「つまんでみる、ていうかわたし試食したし」彼女はちいさなビーフを彼の口に差し出した。「おいしい?」 「おいしいね」「問題があるんだ」「何」「食事をするテーブルがない」「これでいいと思う」 彼のデスクを指差した。デスクの上のコンピュータを床に移動して、レストランは開店した。 愛at 2004 11/18 11:31 編集 彼女がはじめて彼の部屋にきた日、待ち合わせの時間、彼は百均で、彼女のために赤いチェックのちいさな箸とクリームイエローのスリッパを買った。 そして切れているトイレの電球を買うとき、切れているバスルームの電球を買うべきか、迷った。彼女は多分バスルームをつかわないだろうと思って、電球はひとつしか買わなかった。 そういった買い物はしたことがなかった。それをみた19歳の彼女は、{百円なの、おかいもの上手ね、380円くらいに見えた}と言った。 彼女を愛していたので、お金があればエルメスの箸とスリッパを西武百貨店の財前にもってこさせるのだか、彼のその行動は、彼女の気に入ったが、ふと、私は使い捨ての女なのかなと感じた。その夜、彼女は泣いた、ピンクのBEDで。 海岸at 2004 11/18 11:50 編集 彼が出国審査を受けているころ、東京は雨になった。3年が過ぎていた。 アメリカは彼に優しかった。 彼女との恋が終わって、彼はスタンフォードに行ってしまった。ハイテクの権化の大学の聴講生になった。しかし、その三年間は不幸な経済状況を背景として、シリコンバレーはレイオフにあふれていた。「2年前だったら、紹介状を君の希望するCOMPUTERMAKERに書いてあげられたのになあ」「いいんですよ、あなたのせいでなく時代です」 すまなそうに担当のクリス教授は言った。 「NYは人種差別がひどいよ、西海岸のほうがいいよ」 彼はNYにいっていたらどうなっていた三年間だったのだろうかとうつろに考えていた。「ご搭乗ありがとうございます」航空会社の黄色い日本人の女が彼に話し掛けた。もう日本の女はこりごりだった、メアドの書いた名刺を渡されたが、ジャケットのポケットにしまいこんでいてわすれさっていた。 由佳は臨時雇用者のある航空会社の国際線アテンダントだった、世が世なら、男は選び放題の仕事だったが、時給1800円の彼女は、OFFの夜六本木のクラブでバイトして家賃をたたき出していた。 フライトアテンダントがクラブでバイトしていると、彼女はおもったが、世間はホステスがエアホステスをしていると考えるものだ。 そうして結局、クリーニング屋が、ジャケットと彼女の名刺を持ってきた夜に、彼はメールを打ち、彼女の夜のバイト先にのみにいくことになった。 ほとんど間歇的にat 2004 11/19 09:11 編集 朝はそれでもやってきて、雨は止まない。男は私のBEDで、夜通し、私の体をほしがり、繰り返し間歇的に愛しているとささやいたが、なにも起こらなかった。夜at 2004 11/19 21:07 編集 愛していることに確信が持てないと、裕子はわがままをする。愛される確信がないと不安になった。スケジュールが詰まった予定帳が彼女の支えだった。乾いている彼女を落ち着かせる男はいなかった。自分を王女扱いしてくれる男が必要だった。そしてその時間が極限的にすてきである必要があった。ドンペリニオンを飲みすぎた女は、失った恋の痛手だけ深い悲しみに満ちて、一層その美しさを増した容姿に男たちが群がり、崇拝し、侮蔑する。「うざいのよ、おこちゃまはこれだからいやだわ、もうかえってちょうだい」 午前3時に彼女のBEDでまどろんでる学生に彼女が罵る。ジーンズを履く気配に背中を向けて裕子はいまごろ祐介はどんな女を抱いているのか考えたりしている。 安っぽい貧乏医学生は、ポルシェを都合のいい若い女のマンションに向かうことになる。結局そんな夜はそんなに重要でない愛のシャッフルが続く、夜明けまで。 うざい女at 2004 11/20 00:38 編集 最後の電話をたたききって、わたしは大きな声を出して泣いた。BEDに倒れ込んで泣いた。 私のうざい部分は、こういったクリスマス前の年末年始のバケーションの相手を争奪する時間に、ストックしている愛のやさしさを、指折り数えていく金曜日に、男をあおったり、放置したり、切ったりしている。 結局今年の冬に北欧でスキーをする女はわたしではなかった。 彼は私の真心で満ち足りる男ではない。 女たちの献身や裏切りの中で、彼の周りで女たちが渋滞をしている。 結局クリスマスを彼と過ごすことはないのだから、私は彼に冷たくした。 秋めいた夕暮れのテラスでドンペリニオンをたたきつけた。こなごなになったガラスとシャンパンの液体が、ベランダを静かに流れた。「夕べ、だれとどこにいたの?」「きみは?」 彼は澄んだひとみで私を見つめている。 彼はガラスで指を切った。たそがれの終わった東京湾は、冷たい静けさにおびえている。「電話したのに、なぜでてくれない」「いそがしかった」私は携帯を叩き壊した。「これで気が済んだ?、私はあなたを愛しているの、どうしてわかってくれないの?」「すまないが、かえってくれないか、来客があるんだ」 海蛍が遠景に浮かんでいるのが、急に滲んだ。私は泣きながらエレベータに乗り込んで、しゃがみ込んでしまった。そとに出るとはげしい雨が降り始めた。
Jan 27, 2005
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ゆかはNYのロフトで、彼の写真を見て泣いていた。 最後に彼を見たのは、 広尾の有栖川公園を深夜の自転車で恐ろしい勢いで、 妻の待つ六本木のタワーに向けて走っていく後姿だった。 まさか離婚することは思わなかった。 東京からのメールは彼がそういった状況のなかで、 結婚してたころと同様に、 美女達を侍らせて、 夜が明けるまで、 寂しくしてるという衝撃の事実をゆかに伝えた。 彼は箍が外れて、 やたら危険な行動を繰り広げているらしい、 あのころのゆかとのように。「わたしがいなくなったから、彼はどうなっちゃうのかしら」 ゆかは唖然とした。 どうして彼を諦めてNYなんかにもどってきたのかしらと 呆然としていた。 東京は午前5時、 彼は今夜の小娘とあのBEDに倒れこむのだろう。 彼はシスコからの理恵のアクセスに気がついていた。Record Type: IP Address IP Location: United States - California - San Francisco - Tlexa Internet Reverse IP: No websites hosted using this IP address 彼女は多国籍企業のMARKETING部長になっていた。あれから10年が過ぎ、スタンフォードを卒業した彼女は、彼の後を追いかけ始めた。そういったキャリアの積み重ねでなく、飛び級の人生を彼女は感受していた。彼女のアクセスが意味するのは、愛だった。彼を遠ざけて、やたら目立つ位置に、上り詰めようとしている、彼女は政府の通商外交委員になっていたし、それは帰京でなく、凱旋を意味していた。 貴之は、そういった名誉と程遠い、経済の亡者に成り下がっていた。ビジネスがすべてだった。会社の株価と、成長だけが、彼の存在意義だった。家庭を壊し、女優と浮名をながす、中堅企業家のありふれた夜の六本木で、ぶいぶい言わせているだけだった。 彼の著作物は、サーバーに記録され、彼を執拗に要求する世界に対して、開かれていた。彼はそのLOGだけに個人的な慰みを見出していた。 それらのLOGは、彼の存在の喪失の懺悔の集積だった。 彼を必要としなくなった女たちの、日常の換気口になって、彼を手放したことへの、後悔の、未練の、移行した、輝かしい未来を唾棄してしまったことへの、痛恨が記録されていた。 彼女の主な仕事はメジャーオイル系のアセットで、企業買収をしながら、キャピタルゲインを得ることだった。彼女のNYに本社のある会社は、彼女の紙切れをゴールドにする技術に敬服していた。彼女の年収は3億を超えていた。会社は300億の利益を出していた。彼女の顧客は200パーセントの利回りを記録している。 やがて彼女はNYで取締をすることになるが、40歳で引退して、何をするのか、どこに行くのか。 インサイダーの定義は国によって異なる。しかし彼女は年収の1%を弁護士費用に充てていた。そういったハイリスク、ハイリターンの世界で、一日に億単位の損失や利益をたたき出していた。ハイテクやIT関連のどうしようもない会社を上場させる。上場は投資できない証券が、彼女の知人の投資家たちを潤わせた。彼女の愛人たちは何度も億万長者になっている。 世の中には兆円単位でマネーを運用している男がいる。彼の端末から数分間だけ彼女の会社に資金が動く、その瞬間、彼女の端末から、めだたない夥しい量の買いが動く。30秒後売りをいれて倍にして彼女は降りる。彼女の証券会社のアカウントから男のガバメントに1.5倍になった資金が戻る。そしてそのごみ株は元のゴミ値に戻る。また丸の内のトレードルームからため息が漏れる。
Jan 26, 2005
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「愛してる」彼女はそういって、泣いた。ブルガリの時計の細すぎる腕に涙が落ちる。こんなこといままでなかった。彼女が男を愛している。彼が欲しい。そばにいたい。「わたしたち、つきあいながいよね」「あったとき。わたし、18歳だもんね」「わたしたち、25歳ちがうんだもんね、わたしそんな上のひととつきあったことない」「ついあってるのかよ」「わたしのわがまま、聞いてくれるから、大好き。それにわたしのからだ欲しがらないから、かっこいいよ」彼女の記憶の断片、いつも笑顔の印象、彼女を愛した男は彼女の肉体を欲しがる。あなたの欲しがったニットかってあげればよかたあなたをたくさんあるかせてしまた、たくればよかた あなたの髪をそめてあげればよかた あなたのための車がほしくなた さみしかた メールうれしかた 愛してるとせつないね 昨夜はさみしかた たいせつな人 あなたのひとみになみだがあふれそいうになってた ぼくはそれでも しあわせなきもちでいた 「銀座に連れてってくれないなら、もう二度と会わないことにする」「僕がいなくても、いいってこと?」「いてもいなくても、いてほしいときにそこにいないじゃん」 私は彼女の所属するモデルクラブのモデル嬢と、ほとんどそういう関係にあった。 マネージャーの高木から情報は漏れていた。そういった放逸な印象が、私の誠実な不誠実だった。「彼から、あなたのことは聞いているわ」 彼女たちは仕事で寝ることもある。 私は、彼女たちのクライアントではなかったが、純粋にそれらは恋愛だった。5人までは数えていたが、あとは忘れた。遊びの恋愛だったのかもしれないが、それは彼女たちが決めることで、私の領分ではなかった。 私は呼び出されて、食事をして、お酒を飲んで、流れに沿うだけだった。 その恋愛の愛されていない感じと、美しい彼女たちのマグロぶりに、眉をしかめながら、そういった美を職業とする彼女たちを連れ歩くことで、虚栄心を満たしていたわけでもない。 彼女達の非武装中立地帯に私がいて、なにかしら優しげに、流れに逆らわずに、大人のマナーとして、酔った振りをしている、モデルの大柄な体格を、あるときはホテルで、あるときは彼女達の部屋で、あるいは自宅へ、安全な恋愛の相手として、ひととき私と愛し合うだけだった。 それはなにか記念のような儀式だった。「テルと愛のあるSEXがしたい」 ゆかはそういった。私は彼女の惨い若さを、慈しんだ。確かに私は彼女達を愛していたが、いわゆる、フラッシュのような、それは、はかないもので、一度抱くと、よほどのことがないかぎり、それきりになった。しかし、私は、ゆかに溺れた。それは予期せぬ事態だった。 ゆかの誕生日にフルボトルのシャンパンを抜く。 生まれてはじめての出来事、それはいつもクラブから、あるいはスタッフからのギフトで、自分が支払ったことなどない。 誕生日にゆかは、食事のあとに銀座のクラブに連れて行くことを私に要求した、私は拒んだが、そうしないともう会わないと言い出した。 真意を測りかねたが、そのクラブのスタッフの前で、 ゆかは好物のエスカルゴの殻の山を作りながら、 シャンパンを煽っていた。 夜が更けていく。 私はエスカルゴのバターのついたゆかの唇に 煽られていることを感じていた。
Jan 25, 2005
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彼は愛しているといった。 その言葉だけで幸せになるほど、私は若くなかった。 彼は愛しているかと聞く、 そんなこと聞かなければわからないのかと、 私はすこし不機嫌になる。 その顔を覗き込んで、 彼はすこし自身を失った顔になる。 困った顔がかわいくて好き そういうと、少年のようなあの笑顔を見せた。 チェロの調べが二人を包んで、 壁にもたれて、二人過ごす。 こんな幸せがいつまでも続きますように 私は彼の眠くなった横顔をみながら思った。
Jan 24, 2005
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恋は宵真夜中過ぎて蠢き出す京の町にゆれる簾東男が真に受ける契り京女が謀白鷺は知らぬ顔せめて夜が明けるまで夢は夢のままで女は女のままで古の美女が老女になってだれもそれを思うまい事か醜女は老女になっても醜女のままで醜男に愛されてそのおとこの閨の細い目のつぶらんことをたがしるおやたがしるおや年老いた浮浪者が本願寺沿いの道路で眠りこけている午前6時、神も仏もあるものかと。人生の重さに耐えられなくなって、逃げて逃げて逃げて、ここまできた。どこまで落ちれば、神仏は許してくれるのだろう。そんな生活は寿命をみじかくしていないのか?どんな運命なのかかれは悲しむことさえ、怠っているかもしれない。耐えて耐えて耐えてなにも感じなくなった。忘れよう忘れよう忘れようとして大切な思い出さえわすれてしまった。本願寺の朝は穏やかな日差し御仏の穏やかな目線朝の読経の中で浮浪者の意識は華やかだったころの夜のことでも考えている。--------at 2003 05/25 22:06 編集誰も愛していないかもしれないと思う。あいなんて口にする時代ではない?ギターをひいて図書館にいって本を借りてCDをかりて自由が丘にいきました。あのころ彼は18歳でした。映画館がまだあの町にある頃です。残念ですが、血縁の家族愛を別にして、異性との愛は、一時的に過ぎないのでしょうかここまで痛めつけられると、いいかげん顔も見たくなくなりますし、異性に対して、偏見を持つようなことになりかねません。ピアノの上手い友人の妻は、ピアノに関心がなく、騒音に聞こえる感性だそうです。打ち込みが半ば本業の友人の妻は、元彼のバンドに在籍していました。おなじことしてて楽しいかというと、結構音楽作るのはつらい作業です。どちらがいいかはわかりませんが、頭痛がするほど、考えました。娘は1歳ですから、私があいしていることを感性で理解しますが、妻はわたしが冷たく、愛情がなくなっていると認識しているようです。わたしもあほな夫を演じるのも疲れてきました。誰にも愛されていないと感じる午後久し振りの頬につたう涙を感じました。あんたには興味ないのよXXはあたしのものものあつかいするんじゃないむかし愛した女が、ただの中年女に見えるとき。殺意をかんじたことが何度かあるといった。私のどこが好きだったのか聞いたやさしい努力家うそだ将来多額の収入を得ると見込んだからだ男は甲斐性気持ちがつたわらないそういった44万のダイヤを買えば愛しているとわかるの?
Jan 23, 2005
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彼女はお嬢様で、異性と二人きりで会うことは禁止されていた。だから僕達のデートにはいつもだれかしら彼女の女友達がいた。彼女は21歳になっていたが、家の世間体で変なうわさが立つことは避ける必要があった。世間というものはそういうゴシップが好きだったし、東京は狭い都会だった。 むろん僕はそういった古風な彼女の家に敬意を払い、なぜか焼肉ばかりを食べる彼女のデートのために、いつも三人分の焼肉代を払っていたが、それは彼女と会うための必要経費だったし、彼女のお友達も僕のことを大切にしてくれた。 もしかすると私より綺麗で聡明でかわいい女の子はたくさんいるよ、ほんとうにわたしでいいの?という彼女のメッセージだったのかもしれないが、僕は彼女達の電話も聞かないし、僕にメールが来たこともない、それは彼女の「彼氏」だと彼女のお友達に認められていることだったかもしれないし、彼女の友人に恋におちる僕ならば、彼女との純愛は手をつないで歩くこともなく終わりを迎えるだろうだろう。 そして僕は美しい良家の子女を二人従えるようにして、夕暮れの表参道を歩いた。「僕達、なににみえるかなあ」「お友達じゃない?」「新任の助教授と生徒にみえないかなあ」「あなたは教授というより、あやしいPRODUCERって感じよ」「何の?」「そうねえ、お金儲けがすきな、知的なPRODUCER」「ちがうよ、業種だよ」「私達がいるってことだから、怪しくないわ」「禿げ同」「ねえ、幸子どう思う」黙って聞いていた彼女の友人がいった。「そうねえ、てるちゃんは、おぼったチャンだから、おぼっちゃんとおじょうちゃんにみえるかもね」的確な答えで感動した。 彼女達はあまり職業に意味を見出さない。良家の子息は、会社経営といっても株を保管しているだけの実業家が多かったし、仕事をすることが、人生で必ずしも尊いことではないことに気がついていた。三代くらいの範囲で成功した親族がいれば、一族仕事をしなくてもいいくらいの資産は皆所有している。仕事というものは、趣味的というより、社会貢献のように考えている。そしてその収入は、そのまま寄付しても一族の生活には特に変化はない。「じゃ餡蜜でも」「うん」 僕達は彼女たちが幼稚舎から行っているいきつけの骨董通りの甘味屋に歩いていった。そういった狭い生息地帯だったので、僕はBMWを持っていなかったし、そもそも自分で運転などしない。免許などもっていなかった。 僕は週末には自由が丘のスタジオに籠っていた。自宅の作業のテープを再生して、ギターを鳴らした感じを確かめてみた。自宅からの機材は赤帽の田中さんがいつも運んでくれた。当時はBANDブームで、そのスタジオには、学園祭用のにわかROCKERであふれていたからベネトンのカバンを持っためがねをかけた僕はういていた。いつも一人できて、すごいカラオケをモニタしてた。 僕は人の人生を左右したくなかったし、そういったBANDをかりそめにすることは自分の音楽の実現には支障のほうが多いと感じていたので、一人で居たが、ボーカルの女の子がいないので、リードパートが録音できないでいた。 明子は北千束のお嬢様で、なぜか都立高校に進学している2年生だった。彼女は、スタジオがはけたあとにパイを食べに行くレストランでたまたまKEABOADMAGAGINEを読んでいた僕に話しかけてきた。「キーボードのひとなんですか?」「ギターですよ」「ええええーー」 彼女達は4人だった。ケンドーンのお魚Tシャツをきた彼女は明子と名乗り、僕にバンドの練習をみてほしいと依頼された。断る理由はなかった。 僕は彼女達のためにBONJOBIを5曲コピーした。彼女達の行きつけの都立大学の安い古い狭いスタジオで、僕はドラムをたたいてみせて、ベースを弾いて、ギターを指導した。 彼女達はスタジオ代を僕に出させようとしなかったので、よくパイを食べにつれていった。 僕がそんな楽しい時間を過ごしていたときも高橋は、安いギャラのハマハの仕事をしていた。やがて彼はデビューしてしまう。 ある日スタジオのブッキングに失敗して、自由が丘のロータリーで僕達は相談してた。「じゃあ テルのマンションにくるか、アンプあるし」「そう、いいじゃん」 結局僕の部屋に高校二年の乙女が5人来た。「汚なーーーい」「そうかなあ」 当時その部屋で僕は地方の良家の子女と同棲していたし、ほかに大学生の彼女がいた。 バスルームから出てきた明子が言った。「女の髪、みーっけ」「えええええ」「そうよじゅうたん、おんなの髪だらけ」そのころにはキーボードの順子はキッチンの皿を洗い始めていた。「短いのと、長いのあるじゃん」ドラムの裕子は冷静にみていた。「ガムテある?」 彼女達の部屋の掃除が始まった。 結局その日は掃除だけして彼女達はグレープフルーツジュースを飲んで帰った。田園調布の駅で僕は感謝してると言った。僕は近眼で髪のことは気がつかなかったといった。「てるちゃん わるい女に気をつけるんだよ」「うん」 明子は母のような不思議な台詞を残して自由が丘方面のホームに消えた。 部屋に帰ると、彼女がいた。「なに、あれ」「え」「もてもてだねえ」「ちがうよ、音楽教えてるんだ」「なにおしえてるんだか」「ねえ、一つきいていい」彼女は長い髪を不機嫌なときのようにかきあげていった。「なに?」「あのさ、このへやの短いソバージュの髪だけどさ」「それがどうしたの」「しってた」「あそこにも おちてるよ」 彼女が指差した先をみると、BEDがあった。僕はその視線をとうしたものかと、激しくためらった。恐ろしく長い沈黙がそこに支配していた。「てるちゃんと、愛のあるSEXがしたい」 それは誘いというより叫びだった。受け取った私は過日交わした情事に愛がなかったことが問題なのかと考えてみた。たしかに問題があった。彼女が私を愛していたかはともかくとして、私は彼女を抱いたが、その間彼女をあいしていたかどうかは不明だった。 彼女のメールを穴のあくほど眺めて、彼女が私を愛してくれていたかについて思い出そうとしたが、記憶はさだかでなかったし、確かに彼女は懸命だったが、それが愛によるものか不明だった。 つまりどうやら彼女は私を体であいする準備ができたという趣旨のメールだと判断せざるを得なかった。しかし私にその準備はなかった。5分準備について考えた。結論は無理だった。一方で私だけ愛していないSEXをしたという仮定から再構築した。 前言通理にそれは事実だったはずだった。そこまで来て、自分が愛のないSEXをできないことに気がついた。たしかに愛のない行きがかり上のSEXはあるがそれは最後の暴発をともなわないのだった。それは奉仕のような状態のことを意味していた。貝原益軒は接して漏らさずといい、よみびとしらずは、接して行かずと言っていた。男と女は深い。 すると私はあいされていたと思い込んでいたことになる。 私は返信にこまった。もう一度愛してという意味なのにここまで考えて、考えすぎの自分の暇さに嫌になった。 すくに彼女に電話して、とりあえず食事することにした。「おとなはいいよね、とりあえずって何?」 今年20歳になった彼女はそういって電話を切った。 彼はときどき携帯が止まる。理由ははっきりしない。しかしそのあいだ彼のPCにメールを打ち、かつ、ドメイン許可指定するか、無制限にEMAILを受ける携帯しか彼と連絡が取れなくなる。 彼が携帯をいくつ使用しているかは知らない。自宅の電話番号は知っているが、かけても呼び出し音が鳴るだけだ。聞いたことがかるが、彼の部屋には電話機という機械がないらしい。あれだけ機械だらけなのに。 彼は携帯が止まっている時間に、激しくPC対携帯のメールの送受信をしているらしい。自身の携帯がEMAIL拒否の設定になっていて、彼にMEILを打っても返信を受信できない淑女がいる。 彼の交友関係で経済的な事情なくNET環境にない方々は微妙だった。すくなくとも彼の友人にはなれないかもしれない。 彼のPCメアドはサーバー移転があった1997から変わりはない。 そんな状態から彼の携帯以外に彼へのアクセスができないグループの交友関係が彼の懸念だった。 すべての問題はそのあたりにあった。信じられないが、いまだに職業上の理由でメールを使用しない職種があるのだ。 饒舌な彼は実は寡黙な男だった。以前の同居人たちはそれを責めた。「なにかんがえてるの」 いえないことを考えていた。さて、携帯だがどうしたものかと考えていた。事実上ある世代は音声の会話を必要としなくなっていた。リレーションは感性で直接的なもので、音声のニュアンスのない事務連絡のようなものになった。そもそも電話なるものは会う代用品であり、メイルは会うための情報機器になっていた。
Jan 22, 2005
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母のビデオのキャビネットから、孝之は暇にまかせて見るビデオを探した。 カトリーヌドヌーブの昼顔を見た。 金髪、美女、娼婦、未経験者、パトロン、愛、名誉、欲望、こういったビデオを録画して、彼女はなにに感銘を受けるのか、あるいはそれを見た1960年代に思いを馳せるのか、、彼はそういった母の若い時代の、女の匂いに嫌悪した。 「腹が空けば、女は同じだ」 「そう」 父は言った、師範学校を出たインテリを妻にした彼には、落とせない女などいなかったに違いない。 しかし、彼のせりふは引っかかった。 「かあさんに、きいてみようか?空腹だったのかと?」 「だれにむかって口をきいているの?」 そこにはなにがあるのか「父さん、生きている意味とか考えたことないでしょう」「こつこつお父さんはやっているよ」「その、自分のことおとうさんっているのやめろよ」「だれにむかって口をきいているのかな」「お父さんだけど」 彼はこちらを見ず、天井を見つめたままだった。 母は病状が悪化していた。昨夜は深夜までうめき声をあげていたが、近隣住民も、父も、私も、また猿芝居がはじまったくらいにしか感じなかったが、うるさいのでなかなか眠れなかった。 彼女は適正な治療の機会を失していた。 父はそんな彼女を利用して生きてきたので、表面だけは、いたわる振る舞いをしていた。 彼女は深夜まで、泣く、喚くを、続けたが、やがて疲れて眠ってしまった。 原因はTVの故障だった。
Jan 21, 2005
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「風が通りますね」二階の廊下で彼女は言った。「用があれば電話してくるでしょう」「あなたが連絡することはないでしょう」「あなたは彼女にコントロールされているわけではない」「いまどこ」「西日本」「いつ帰ってくるの」「未定」「さみしいよ」「ぼくもだよ」「うそ、そんなかんじしない」「うそじゃないよ」「はやくかえってきてよ」「うれしい、だれもそんなこといわない」「まじ」「元気なの、風邪ひいてない」「うん、ぴんぴんしてる」「そか、じゃ東京帰ったら食事しようね」「うん、顔見てあけおめいいたい」「もし大学にいたら三回生だから就活だね。あ、成人式だったんだよね」 彼女は大学一年で中退した。経緯はありふれているだろうから孝之は聞かない。 彼女は信濃町の実家で生息している。「おぼえてたんだ」「まあね、ではまた」 電話が切れた。「ばいとつかれた」「学校にばれたら退学になるよ」「そうなの」「ありがちだよ」「成人式の写真送るね」「、、どうかしたの?」 電話が切れた。 そういえば 売れないモデルの彼女も成人式だった。 三人の未成年が成人になった。
Jan 20, 2005
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セシルの紙袋を持って、彼女はバスを待っていた。 16歳で、親は彼女の進学に対して、地元の短大にいくことを望んでいた。このままでは地元の銀行に、コネで入り、最高のお見合いで、あいしていないどこかのだれかに嫁ぐことになると、感じていた。むしろ姉はそういった結婚をして、ごく普通のおばさんになりかかっている。 バスはなかなかこなかった。 祐介は大学2年で、東京の女に(厳密に言うとほとんど地方の子女だったが)、いわゆる東京の女に疲れていた。 ぼんやりと就活のこと考えていた。 彼は奥手なので、東京の女とはやっていけないと考えていたし、東京の女がきれいなのは化粧がうまいことに気がついてしまったから。 こんなことなら地元の響子と別れてまで、上京することはなかった。響子は、うわさでは地元の国大出身のやしと、いい感じになってるらしい。 彼女は彼を見たが、関心のない様子を取り繕うのに忙しかった。 やがてバスが着て、彼女が乗り込んだ、セシルの彼女がバスで連れ去られてしまう。 祐介は駅で路線図をみていた。 近くに彼女たちがいた。 近くのショッピングモールに行った。 近くに彼女達がいた。 近くのCD屋に行った。 近くに彼女達がいた。 ふと彼は思った。「こいつら、つけてきてる!!」あなたの横顔が見える部屋はスタジオのようでホテルの部屋のようで私だけが見ている彼の横顔すべては整っている二人の間に生活はないかれは私の容姿に関心がないようだしかし彼の生活の16台のカメラから映し出される2LDKの生活を私は知っているそれが彼を知っていることになるかはともかく都内某所にある彼のマンションを私は16枚の動画で見て暮らしている。彼と暮らしている。PACKETがつなぐ時間、CHATから時々手を振らせたりしてみる 事務的にかれは振る 笑顔を見せて。この企画は彼がはじめた。次第に彼のカメラは増えて16台になった。私は彼の玄関先を横切る猫でさえ知っている。私は彼の声を聞いたことがない。名前も知らない。メールもしない。電話も必要ない。音声のない会話だけがつないでいる。そして彼の映像。私のNETから微量のTEXTが彼のPCに届く。彼のサーバーからおびただしいPACKETが私のPCに届く。見えない男と、聞きたくない女、見せたくない女の物語。PACKETが繋ぐ21世紀の恋人はどこまで相手の情報なしで恋に落ちるのか?人はどこまで会わないで愛し合えるのか? BMWで飛ばすボジョレーのためにエリゼ宮を抜けてあなたに会いに行く日本人だらけの街を避け南仏にブイヤベースを食べにいくプルニエ恋の木の下でキスをするパリジャンあのころのように二人はここにいるフランス パリ 凱旋門東京にあきた あなたは ここにいるオーダーストップの時間に予約した日比谷公園沿いのホテルのレストランに彼は電話をかけオーダーを入れだした。フォアグラとぶりのグリル ジェラードのデザート。彼の契約は正確だった。首都高を安田の運転するタクシーは西銀座に向かって飛ばしていた。 そのフレンチレストランはそのホテルの主役だった。華美さは華麗な美しさで、最高に値するものだったし、十分客を選ぶに圧倒する権威を有していた。 二人が到着したとき、もはやほかに客はいなかった。レストランは二人のためだけに開店していた。 シャンパングラスが置かれた白いクロス。二人だけのレストラン。 彼はホテルに受け入れられていた。凄い男だと思った。ドンペリのビンが散乱した床張りのリビングルーム季節はずれのトランス彼女は踊るNYTOKYO彼女の不在を嘆き悲しむ男の山彼はレザーのソファで新しいピンクを抜く彼女は彼を誘惑している誘惑の舞踏クラブのような音響ベイエリアの高層マンション彼女は踊る抱いて欲しい抱きしめてほしいあなたが欲しいわたしのなかにきてあなたと繋がれたいあなたとひとつになりたい愛を言わず恋と呼べず悲恋はシャンパングラスの向こう側のべィブリッジだけが知っている彼はピアジェの時計をはずし彼女に接近する華麗な彼女と彼が踊り始め12時を過ぎたシンデレラのリベンジが始まる。その本屋に彼が入ってきた。彼女は雑誌から視線を上げて彼をはじめて見た。二人には傘がなかった。世界で二人だけ、傘をささずに雨の中を歩いていた。西麻布交差点の信号が変わり、彼女と彼は中央分離帯の安全地帯で二人きりになった。世界で二人きりだけ、雨上がりの中央分離帯で、世界がこのまま止まってしまうことを二人は考えていた。やがてそこで二人は巡り合うことを知っていたかのように「愛しているといわないで、言葉ではなんとでも言えるわ」あなたはそういうと電話口の向こうで静かになった。私の支えきれない孤独を見つめている。レザーのソファに横になっていたあなたの体。午前中のやさしい日差しが斜めに差込む部屋で、私たちは友人のような時間をすごした。私はあなたなしで生きていくことを考え始めていた。あなたには私はすこし思いかも知れないと。別れる前にもう一度愛してくれるのだろうか.
Jan 19, 2005
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彼女たちの父親は医者だった。内科の開業医が多かった。彼の幼馴染がそうだったので、彼は違和感がなかった。彼女たちは開業医の子弟というだけで違和感のある特別視をされて育ったが、彼にはそれがなかった。お嬢様風でなくお嬢様たちの間では彼は有名だった。彼女たちは彼の時間を奪い合う、バイト先のクラブに彼を連れて行くゲームに夢中だった。彼女たちは医学部に行く準備をしながら、LONGBACATIONを彼と過ごしていた。彼は食事にいくのをセリナクラスに止めていた。彼女たちが、普通の恋に落ちた日に、楽しみをとっておいてあげるやさしさが彼にあった。彼の行きつけのホテルで多分彼女たちは嫁ぐ日を迎える。彼女たちは男というより、友人として彼のことを愛していた。彼の夜の動きはおびただしいメールで、彼女たちのCHANELで広まる。目撃情報、いた店、歩いていった方向さえそれらのメールはつたえている。 彼女たちはうそが嫌いだったので、彼が仕事で週末あえないなんていうと、激しい量の誘いのメールがきた。そしてだれと行くのか確認する。しかし、彼はしごとなのでだれもさそってもいけない。そして納得する。 彼女たちが信頼できる唯一の大人だった。彼は美貌と裕福な雰囲気と、嫌味のない育ちのよさが彼女たちのお気に入りだった。 彼女たちは医師会のイベントなどで幼少時から顔見知りだった。そんなふうに日本のコンサバの夜は更けていく。 医学部に行く彼女たちはママを見ていて、医者の妻になりたくないと感じていた。自分が医者になるしかないと考えていた。しかし世間は実力で入学しても、実力だといってくれない、だから国立に入学する必要があった。さて、女医にふさわしい夫の職業はなにか?国家公務員、弁護士、作家。 彼女たちは彼が作家になるのを待っている。そうすれは彼を夫にできるから。「コベンツ買ってあげようっていってた。てるちゃん凄く酔ってたでしょ」「あ、それ覚えてる、なんか気を引きたかったんだね」彼は遠くを見る目つきで、「いつか買わなくちゃね」といった。 僕達は夏の道を、ふたり並んで歩いていた。彼女の授業が終わる5時半に電話をした。「いま、教室飛び出した、予定大丈夫?」「うん、僕も仕事ばくれるよ、すぐに」彼女は北の丸の坂をころげおちるように、地下鉄の駅に向かった。待ち合わせの場所に彼のタクシが止まっている。「今日は瀬利奈で、許したげる」「うい」ああ、瀬利奈は常連だから、全部ばれている。テルは「瀬利奈に連れてっていわないから、なんかくわせろ」といじめられていた。「あのさ、本だすんだけどさ」「自費出版?」「お金だすのやだから、企画してる」「そか」「きみもなにか書けば?」彼女は少し考えてこういった。「てるちゃんの悪口かこうかな」「、、、、いいねえ、うれるよ、僕、、、買い占めるからさ」・・・・「ご友人とのご会食と承っております」「そうです」 レストランのスタッフは彼が打ったメールの確認の電話を入れてきた。「失礼ですが御祝いでございますか、、お誕生日とか」「そうですが、お誕生日ではありません」「さようですか」「恐縮ですが何の御祝いですか」 不意に何の御祝いか、言葉が出てこなかった。彼はすこし沈黙して「綺麗なお嬢様をお連れいたしますので」と言った。 担当は恐縮した気配で、「静かなお席がよろしゅうございますね、、、生憎、さきのご予約のお客様がいらっしゃいますが、でき得る限り良いお席をご準備いたします」「お客様はお楽しみにされてますので、何分よろしく」「かしこまりました」 電話の担当は私だと気がついていない様子だったニュアンスが伝わる。 一体何日前からこのレストランの利用者は予約を入れるのだろうか? そうして毎夜毎夜、祝宴がしめやかに繰り広げられる。御祝?なんのお祝い?彼は夜のお祝いの食事を夢見た。12人の美女が彼のお祝いに集う、何のお祝い? 彼はすこし混乱しながら、そうした予約の時間からこの食事は始まっているのを感じた。担当は短い会話の中から、適切な会食の目的を推察して、お客様をお迎えする準備をしていた。
Jan 18, 2005
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「そう取られても仕方がありませんね。でも、彼にはずっと感謝しています。今でも大好きですから」「女性がますます輝く時代になると思ってエクスタシーを感じております。死ぬまで(恋愛の)現役でいましょうね! 」 だれか止めて だれが癒すのか だれが原因なのか 癒されるのか 回復できるのか そして 感情という 記憶という そういった 機能に 的確な 操作手順もなく 二人は別れを決めた 分かれることが正しいのなら なぜめぐり会ったのか 新しい恋の予行演習なのかな あなたは わたしの PTSD 愛しいPTSD ウイルス 愛するすべてを得た夜と 愛するすべてを失った夜に 私が素顔を取り戻せるのは、あなただけ その眼差しだけに私は侵食されていく すべて
Jan 16, 2005
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AUSロケから帰ってきた君は モデルとして最低に、健康的な肌を、赤くして、 僕のところに帰ってきた。 OFFICEの打ち合わせロビーの硝子の向こう側に、 君が手を振って、 はちきれた笑顔で、 僕に気がついた、あの日。 僕達は二箇月の空白を埋めるために、体で言葉を交わした、 朝がきても、昼がきても、夜がきても、、、 そして君を始めて見た日のことを思い出した。 そのこの世のものとは思えないほどの美しい女は、 海岸道り沿いのコンビニのレジに、 グレープフルーツを持って、たっていた。 レジを済ませ、店を出た。 彼女が立っていた。 傍にユーノスのオープンが止まっている。 運転席を見たがだれも乗っていない。 彼女の車なのかとおもいながら、彼女の長身に驚いた。 あ 地下鉄の青山一丁目の車内で髪のゴムバンドを わざと祐介の前に落とした女だ。 なぜここに、 午前二時のコンビニでモスグリーンのオープンで ピンクグレープフルーツを買っているのだ。 微笑んで髪ゴムを彼女にさし出したときと同じように、 あいまいに微笑みながら、 コンビ二の袋をゆらゆらさせながら倉庫街の暗闇に消えた。 彼女の職業はモデル。話はいまいち。 だいぶ返しがよくなってきた。自称20歳。 大手モデルプロダクションのレッスンから逃亡、 東京の夜を楽しんでいる。「愛してるのよ」「ぼくもさ」「会いたいのよ」「ぼくもさ、シャワー貸してよ」「なにいってるの」 会うことができない人を忘れようとして、彼女は喘いでいた。そんなある日彼に出会った。二度と恋に落ちることはないと思っていた。なにげなく二人は愛していると、あなたしか縋るよすががないと、口にしていた。 彼女は18歳からのたった2年の芸能生活で疲れ果てていた。上京して彼のような人間に初めて出会った。彼は彼女の体を求めない。不思議だった。不思議な人だった。 バイトで銀座のクラブに行くか相談受ける。 本業で食えと嫌われるようなことを言う。 時間はないのに。 それは美の専門家で、彼女の化粧を落とした顔を、 拝んだことはない。あなたはそうしてわたしをわすれる電話もなくメールもなく、わたしの孤独や悲しみを置き去りにして、わたしをわすれる あなたのゆめをみてた、ほほえんだあなたにあったあのころのようなおだやかに時間にゆめをみてたゆめがさめたゆめがそこにあったゆめが現実だったゆめをみてたゆめを現実にした そして君は感動をわすれた。 すべての幸福は不幸になる兆しだったから。 君は苦痛に怯える。 苦痛を回避するために、感受性を壊していった。 険しい表情と寂しげな瞳が忘れられない。 なにも感じなくなった毎日は、愛のない毎日。 だれも君を責めたりしない。 愛は見返りを求めたりしない 君を苦しめるすべてから、 人生ってすばらしいと言える日まで、いくしかないよ。 「君の人生のすべてのキスはそのキスには及ばないだろう」 ある映画のANSONYの台詞必ずしも貞女じゃないと同時に、必ずしもまた婬婦でもないのです。 慶応大学沿いに日向坂を登り、オーストラリア大使館へビザを申請した2週間後。二人はシドニー郊外に借りたパームビーチの別荘にいた。彼女と2ヶ月のバケーションをここで過ごす。 夕方、西側のなだらかな坂を、ビーチに下りていく。ストリートにあるFISH&CHIPの揚げシュリンプをほおばりながら、海岸線をビーチへ向かう。ヨットが帆を休めている。静かな夕暮れを二人並んで見ていた。「わたしのこと綺麗に書いてね」「うん」 彼女は私を信頼してくれている。私は彼女を愛している。地震が起きたら私は彼女を探しに行くだろう。彼女は最後の瞬間に会いたい人かもしれない。彼女は私の人生で4番目の女性だった。だから大切にする方法が、彼女を傷つけないで愛し合う方法が明確だった。二人には無駄に過ごす時間はなかったし、彼女は彼に珍しく敬意を払ってくれるほぼ唯一の女性だった。彼女は美しく、優しかった。私を抱きしめて、怖いものが通りすぎるのを一緒に待ってくれた。彼女に抱きしめられている時間は永遠だった。彼女の腕の中で感じる安らぎは、いまだかつて感じたことのない安らぎだった。そんなふうに愛し合っていた。 「あなたにあえるならどこへでもいくわ」「あなたの悲しみはわたしの悲しみなの」「あなたを愛しているの、信じてくれなくていいの」「あなたはこの愛が壊れるのを知っている」「情熱は冷めてしまう」「将来のCOMMITがほしいだけなの、私のどうしようもない人生をあなたに何とかしてほしいの。もう私の夢はかなわないことわかってしまったから、あなたの力で残りの人生を楽しく過ごさせてちょうだい。私を愛しているなら女王様にして、私の大切なプリンス、愛しているの、あなたをだれにも渡したくないの」 彼女の台詞はすてきなダサさに満ちていた。 雨が降っている。エアコンをドライにした。携帯を見るとウザイ男たちのメールが入っている。頭が痛い。今日は何曜日か思い出せない。台所でウオッカ入りのオレンジを飲んで、マルボロに火をつけた。 ベランダに出て15階から道路を眺めた、ストーカーの車が止まっている。シルバーの変体歯医者のベンツがとまっている。捨てた男たちは腑抜けになった。彼女は部屋の鍵を男に渡すことを止めた。なおかつ同時に複数の男と交際することをポリシーにし、理由をつくりピルを手に入れた。だれの子供かわからないことは避けたかった。彼女はすべてのモラルを受け入れないことにした。 あの男がすべてわるいのだ。 床にドンペリの空き瓶が転がっている。BEDROOMにだれか来たらしい。 シルクのキャミに指先をいれて昨夜の感じを確かめた。なにのなかったようだ。 最近記憶が飛ぶ、飲酒だけでなく飛ぶ、忘れたいことが多すぎて彼女の脳は記憶の削除が適切にできなくなっている。やがて自分をわすれてしまうのか、もはやそうなのか。 いずれにしろあの男のせいだ。 着信があった、PM3:00メールも電話も出ない時間に、彼女は彼を忘れる準備をしていた。着信はその失敗を意味していた。「お土産かってきたの」「連休は実家にいたの」「うん」「私は東京にずっといたよ」「そう」 彼女は実家から帰るときに、彼へのお土産を買った。空港の売店で迷う彼女の手つきを思い浮かべた。「ごめんね」「なにが」「連絡しなかったこと」しばらくして彼は答えた。「私を失うことは、損失でしょ」「すごい自信ね」「うん、でも君をうしなうことは、もっと損失だよ」「でしょ」「すごい自信だね」「で、あの夜彼女を抱いたの」「いい質問だね」「そう」「肯定しても。否定しても、信じられるでしょ」「かも」「バレンタインで君以外のチョコ受け取ってないって話はほんとうだったんだよ」4ヶ月が過ぎている。遅すぎた関係は、萎えた気分の媚薬になるのか?「彼女はきみのためにならないよ」「なぜそう思うんだ」「きみが苦しいからさ」「恋しいからくるしいのさ、彼女が性を売り物にしているからなおさら、不憫でならない」「彼女はやめられないさ、きみを愛していたとしてもね。ヒロイズムだよ、それが彼女のカルトだと気がつくべきだよ」「彼女の目的は何」「お前のような中年男が揺れているのがおもしろいだけさ。お前は世紀の恋に酔って、うつつをぬかしてるだけさ」「彼女を切るよ」 彼はそう自分に言い聞かせるように言った。 彼のなかで彼女が不安定な状態になっている。彼女が彼を意図的にそうしているに過ぎないのに気がつき始めている様子だった。彼女は彼をその気にさせたまま彼を都合のいい状態で放置した。彼はお預けを食らったままで。別れ間際、彼は彼女を抱きしめようとした。彼女はやさしく彼の胸を押して、突き放した。彼の心は、はてしない孤独の宇宙に跳んだ。彼女が小さく見えた。もう終わりにしようと、提案されているのを感じた。始めての拒絶だった。たじろいで、優子をみた。彼は優子を抱きしめて、キスをした。彼女に捨てられて、切られて、1.5秒後には新しい唇に古い唇を重ねる。彼はガールフレンドとキスをする。彼のキスの意味を彼女は理解しかねた。 夕方から雨になった。壊れた傘を持って彼は歩いている。やがて夕闇が来て、あたりはガスに煙った。 彼女は電話に出なかった。いっそのこと着信拒否にして欲しかった。メールアドレスを、変えて欲しかった。 彼女は彼の伝言の動揺していないのにたじろぎ、彼のメールの単純に心配している無邪気さに打たれた。「惚れたほうが、負けよ」 どこかで聞いたような口を利いて、粋がっていた。「男はかっこつけてなんぼなのよ」「あなたに愛されてる私が好きなの。やっと自分が好きになれそうなの」彼女は刺激的だった。私の乾いている心は濡れた。He said i dont care< 長いメール 私は誠実に真心に対応する人が、不誠実に対しては寛大に不誠実であることの、不可思議さを考えています。 誠実とは普遍で、相手の目的に変化させられるものではないと、考えたいです。一つの幸福は、それを祝福する人にだけ、大きな幸福をもたらします。一つの幸福が、他の人を不幸にするとしたら、それは利害であり、人生をビジネスとみなす人々にはあるいは小さなささやかな幸せも、目障りになるかもしれません。あなたは、映画や文学に造詣の深い女性だから、一つの言葉の持つ意味、概念、そして、伝わるべき心が、理解できると考えています。 改めて言うまでもありませんが、私たちはそれぞれに人々の支えや、あるいは時には不誠実に否応なく囲まれています。いずれにしても、問題は私の不誠実にあるのは、確かかもしれません。あるいは私の不誠実な誠実を理解できない方もいらっしゃるかもしれません。「あなたを信頼している」「裏切るよ」「信頼は私の中にあるもので、あなたの振る舞いは関与できない」「意味不明」「いずれあなたは自分の人生を修正せざるを得なくなる。それを私は待つことができないかもしれないが、いずれにしろあなたは信頼にこたえるような人生を送るようになる。そこに多分私はいないが」「信頼された経験のない私があなたに信頼されて信頼に目覚めるってことなの?」「そんなにややこしいことではないよ、あなたはあなたの価値観であなたの心や体やメリットの利益至上主義だけど、本当は寂しい心を癒そうとして、梱らせているのがその価値観だと気がつくだけだよ。すべて手遅れにならないように祈ってるよ」かわらないものそれはあなたのたいせつな思い出だからきょうも僕達は思い出をつくろうだれかにめぐりあうまでだれかとそういったまいちにがはじまるまで 僕はできるならあの女にもう一度あいたいと感じていた。
Jan 15, 2005
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PARISはまだ夜明け前、僕は東京で、奈々と同じNETでPARISのPOPを聞いている。彼女はまだ眠りの中で、カフェオレのボールを両手に挟んで、チェックのパジャマを着て、キッチンにいる。僕はバスルームで、彼女に会えないことを、リアルとして悲しんでいた。 彼女のVCHは、彼女の笑顔に溢れているが、あの綺麗な髪の香りもしないし、甘い唇の感触もない。 あれから5年が経っていた。彼女は25歳になった。 僕たちは現代美術館に常設展をのぞいた。美術館に行くたびに女に最近いかなくなってると言われる、美術館に。僕はいつもそのあたりに連れて行かれる。彼女たちは、いわゆる美のなかに自身を置いて彼に自身を鑑賞させた。 僕たちはホテルに泊まりに行くわけでもなくキスをするわけでもなく、かぎりある時間を無駄に会話なく過ごした。 東京文化会館のレストランで、生ハムを食べながら、クラブに行くという僕を、とくにコンビニにタバコを買いに行くように感じている彼女の僕の行動に関与しない様子は執着のなさで、愛の薄さでないと感じた。「たのしんできてね」「また来ようね」そういって別れて半年が過ぎようとしている。「今度ここに音楽聞きに来ようか」「ほんと最近クラシック聞きにいってない、うれしい」 僕は先週ブルックナーをアークヒルズで聞きにいった。彼女は副社長秘書で、たまたまつーらんどっとの前で会った。東京は狭い。そして、夜があけて広すぎるシーツの海に手を伸ばして、昨夜の女がいないことにほっとする朝、僕は少しだけ少年時代のひりひりする年上のお姉さまへの思慕が、あの感じの恋がしたくなっているのに驚く。 彼に生活はなかった。彼は部屋で製作を続けていた。その合間に食事をしたりSEXしたり眠ったりした。彼はずっと製作している。銀座で飲んでいても取材だった。 彼は存在を希薄にした人生を送っていた。えてしてプロセスより結果というか、富の分配に関心がある女たちが彼をそんな男にした。彼女達に論理的思考能力を要求することはないが、彼女達は彼に結果を要求した。 孤独な彼のそういった背景には、人間を信用することのできない論理的思考を自らに当てはめて、コンフリクトしているだけだった。 彼女達に論理的思考能力を求めるのは野暮かもしれないが、彼にどのような用事があるのかについて、彼は考えてみた。
Jan 14, 2005
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あの夜のことはよく覚えている。あのクラスは、いいクラスだった。僕たちはまだ小学生で、やがて微妙な流れに巻き込まれた。父を選ぶことはできない。WとTとKとYの父親が同じ会社だと気がつくこともなく、小学生は小学生的に生きていた筈だ。K ぼくはほんとうに愛していたんだ。きみも僕を愛してくれていたはずだよね。純愛のままおわったから僕は苦しんだよおとなになる過程でいろんなことわかってきみは、すてられるまえにすてただけさそう考えると気持ちが楽になった。きみを忘れるために、きみよりうつくしい人やきみより高学歴なひとと交際した。きみも同じだろう。その夏帰省したなつにその男は現れた。わたしよりおとなの男もう離婚したかどうか私はしらないただ中学生の頃きみは漠然と僕の奥さんになって僕の子供を産むとおもっていた。ぼくはまちがっていた。その赤ちゃんは20歳になっていた。ぼくのしらないところで世界が動くことを知った夏。初めて女の子から電話がかかった。Wの兄の教育上の都合で、上京したことを知った日、ぼくのためにやさしくしてくれた、中学2年の夏。もどれない時空は、夏の気配とともに蘇る。あのひととのじんせいだったらどんなだったかしらぼくはかのじょに接近するきみのおもかげをたたえた若い女。いまさら君に用はない。僕たちは44回目の夏をむかえた。クラブから帰ると、勇吉からメールが来ている。まことは、シャワーを浴びるのとメールを撃ち返すPRIORITYにAPPENDした。午前4時、広尾のマンションはひっそりとしている。眠い。まだ勇吉とは寝ていない。そう考える自分がいる。 そろそろこういう生活をやめる契機を勇吉はまことに与える。 勇吉にどこでだかれるのだろう。 特別な夜。夜が明けようとしている。こんな気分のとき勇吉を思う女たちのことを考えた。手に入らないことがわかっている男。若くはないが若い。ばかになるが、COOL。ハンサムなのは中国女にしょっちゅう軟派されてる。職業はよくわからないが、大きな会社のシステムの仕事を一人で契約している。凄い金額の振込みを奈緒が知っていた。聡明さはひとみに出ている。かわいく美しいその眼にみつめられると体が感じる。 だかれたい。だれかたすけて。しばらく女を抱いていないといっていた。FAUCHONのINDIA DAJEELINGをいれてat 2003 09/22 01:08 編集夜更けに目覚めてFAUCHONのINDIA DAJEELINGをいれて昔のビデオをみる12年前のの私の映像はやせてしかし今と同じように疲れ果てているぎらぎらとした感じはかわらないあのころに戻してやるといわれても帰らないだろうかえる、、、何処へいったいどこで路を間違えたのかそれともこれは険しい近い路なのかCOMPUTERは自己のシステムダウンを回避するため、緊急に実行優先順位を変え、自身のACTIVEを堅持するモードがある。傷つくのを避けるために人はどこまで行っていいのかHOST 彼女は最終的に自分のoperationg systemがとまることを回避し、すべての実行中のプログラムを強制ダウンするさて人生はリセットが効かないHOSTが再起動した時、彼女は別の人生を開始した瞬間であり、それは復活でなく別個体である。HOSTはリセットが効くがそれは復活でなく輪廻でなく回帰でなく彼女はかつての彼女ではないのである 階段を駆け上がって彼女は20分おくれでそこに現れた。美しい瞳が絵文字のようなごめんなさいしている。メルヘンが歩いている。彼女の脳には幾何学のイメージ処理で彼を考える。 六本木にいくときは彼と同じ地下深くを走る地下鉄に乗る。あいつはどんな顔でスーツをきてこの車両に乗ってるんだろうか?業界のひととメールウチマクッテいるんじゃないんだろうか? 由香は恐れが消えた。照明の落ちた待ち合わせの銀行の前で、彼は由香を見つけ出してくれた。ありがとう六本木、わたしこんなところどうしてきたんだろうと思ってた。 でもいまならいえる、あなたにめぐりあうためだったんだと。甘美な夜が終わる。かれは隣のアークヒルズにあるアンデルセンに、彼女のためのくるみバンとクラブハウスを買いにいく。彼女はルームサービスを嫌う、もったいないと。彼女を妻にしようと考えた朝、タバコを止めて欲しいという彼女の言葉は、わたしとすこしでも長く生きて行きたいという彼女の愛情の証拠なのを感じた。私はかつてこんな愛され方で愛されたことがなかった。涙は溢れ出し、くるみパンの入った袋に滲んで拡がっていく。 優子と赤坂プリンスホテルで食事をした。フォアグラ、キャビア、オマールえび、冷たいパンプキンのスープ、フィレステーキ、シャンパン。40階からの眺めは映像のようで現実感がないと優子は言っていた。僕たちは何もなかったように食事のあとホテルをあとにして六本木のクラブに飲みに言った。私が優子に会ってから48時間後のことだった。二人ははたして結ばれるのか?優子は私は学歴がないといった。私は学校にいまから行けばいいと言った。彼女を悲しませるものを排除したい気分になっている。それは愛なのか?目的は何なのか?仕事で疲れて帰宅したときに、かわいいJRたちと優子が私を迎え入れてくれる家庭を想像した。よほど私は疲れているに違いないと感じた。 加奈子と六本木の老舗のすし屋で食事した。なぜか焼いたマツタケが出てきたので多分そういう季節なのだろう。たくさんのお刺身で冷酒を飲んだ。美しいおすしが出た。彼女はそれを携帯で撮影した。 すれ違いの日々が続いていた。何かがひりひりと磨耗していく感じがしていた。彼女なしでいきていることに耐えられるのが不思議だった。一人の部屋に帰る。女たちは彼女のプレゼンスにおびえて、鳩のようにこの境内には現れない。鳩たちは私がだれも愛していないこと、愛してくれる女の所にしか現れないことを知っている。疲れ果てていた。24時間稼動しているネットワークシステムの脆弱性を彼は知り尽くしていた。その崩壊は時間の問題だった。しかし、なにも起こらなければ彼は評価されないし、事故があったなら彼の進退問題になる。システムを構築した人間たちはいなくなっている。孤立無援。ひとりで回復の試みを密かに行っていた。しかしそれにはリスクを伴う。彼女から不意ののmailが入る。そういう女ではない。不安が押し寄せる。いま話せない?短いmailサーバールームに移動して電話をかけた。電話を外部に架けるのは2週間振りだった。どうしたあいたい短い会話だった。涙が溢れてきた。マシンのファンのうなりの中で彼女の声を聞いた。わたしのどこが好き?すべて私のどこが好き?その声悲しい夢を見ていた。たくさんの女がいた。しらない女ばかりだった。彼女たちは私を知っていた。私の馴染みの女はいなかった。むせるようなの色香のなかで、わたしは孤独を感じていた。ただひとりのひとがいればこんな思いをしなくてすむのだろうか?だが彼の中ではそれはリスクが大きすぎた。回避して分散して飽和しないようにして枯れた愛ばかりが彼の周りで回っていた。女たちは手にはいらないダイヤモンドは見ているだけだ。その指に嵌めてみようとはしないだろう。分不相応な男を愛してしまった悲しい女たちは、彼の写真を飾り夜更けに涙する。彼は死んだも同然だった。彼女に会うことにした。一日分のJCLを組んで彼はオフィスを後にした。爆ぜる事に怯えながら。 男はレザーソファに座りマニュアルを読んでいる。それは女が残していったフードプロセッサーのものだった。台所にてそれはあった。その新しいマニュアルには各種の料理が出ていたが食べたことはない。やがて男は冷蔵庫から大根を出しそれにかけ、ゆずの皮をわずかに入れた。すぐに夥しい量の大根下ろしが溢れ出した、京都を思い出させるその立ち上るゆずの香りの中で、フラッシュバックしていく気分をたじろぎながら、新雪のような大根下ろしの堆積に、彼はちいさくひとつため息をついた。 彼の病気は重いと医者が電話で彼女に告げた。彼女は新しい人生をはじめる準備を開始する決意をした。彼は歳を取りすぎた。44歳。別れるにはいい年齢だった。いい生活が出来ると考えた。彼はキャッシュもカードも彼女に与えなかった。彼の口座のNETの暗証番号を決めたのは彼女だったが、彼からの彼女用の彼名義の口座に彼から振り返られるものは、彼のビジネスの請求金額の10分の1以下なのを彼のサーバーのあのファイルで見た。しかし彼は完璧に申告し最低な税金を納めている。彼女のコストは彼の収入の一割にみたない。 彼の医者は大学に彼を紹介したがっていた。研究材料。彼はクランケなのか進化した精神構造をもつ新しいタイプの人間なのか。彼はその申し出に逆らわなかったが、臨床医に彼の何がわかるだろう。彼は固有の概念を創り出す、彼は新しい価値観を造り古い価値観を無意味にする。それが可能なのは囚われのないマインドが彼に備わっているからだった。拘りは無意味だった。 彼はそのホテルの上客だった。ホテルの格式が、彼の来訪を満足させ、彼のホテル内部での存在感はそのホテルの格式、雰囲気を上げた。疲れた彼を包み込んで彼の神経を沈静させるそのホテルは、彼を回復させる。部屋に行こうか?わたしとSEXするの?それはだめよ彼女の父親は、取引先の新宿のデパートの食堂を寝付けない幼い彼女のために開店させた。彼女はバニラアイスクリームを深夜の食堂で食べたと言った。祖父は大抵の彼女の望みを果たした。彼女はそれを当然のことと考えていた。なぜなら彼に愛されていたから。 朝に近い夜更けに男は一人でホテルに帰ってきた。人気のないタワーへの連絡通路で朝刊の準備に忙しいボーイとすれ違う。28Fのその部屋は、ルームサービスも下げられ、彼女がいた気配はなくなっていた。タツーはすき?ふつう 翔華との短い会話を突然思い出す。彼女は繁華街で客引きのビジネスをしている。冬は寒い、彼女は午前5時まで客引きを続ける。客がつかまらなければ彼女のギャラはない。3日間立ち続けてゼロだったこともある。あまりにも客がいない夜は店が早仕舞いになる。そんな夜は店のソファで横になり始発を待つ。貴之に電話しても奴は出ない。 或る朝まだ暗い始発に乗るために街を横切ると貴之が花屋の横で携帯で誰かと電話している。こいつのことは良く分からない。時々短い意味不明なメールを寄越す。顔見知りだが、いい客ではなく、上がったこともない。 おなかすいてないかそう言って、彼女の横で煙そうにタバコを吸う。 うん すいてる奴は2時間分の金を近くで監視しているマネージャーに払い、こっちにこいとサインをした。 焼肉か?すしか?しゃぶしゃぶか? しゃぶるタクシーを拾う。午前3時の都心はタクシー自体の渋滞時間だった。貴之は電話で予約したTV局の島にある地下のシャブシャブ屋に彼女を連れて行き和牛を食わせた。 メロン食うか? うんメニューにないメロンを出させる。タクシーが見慣れた風景に止まる。仕事がんばれうん ありがと メロンうまかった静かにタクシーは麻布方面に右に曲がり、テールランプが消えた。ありふれた夜がそこにもどってきた。 翔華は20歳ですべてに疲れていた。夜眠れないで、夜の仕事をしている。疲れ果てないと眠れない。日没後が彼女の朝だった。ありふれた夜がそこにもどってきた。彼女の舌にはグルタミンとしか思えないような和牛の旨味が、よぎった。たしかにあいつと私はシャブッたようだったが、彼女の関心は仕事に戻っていた。
Jan 13, 2005
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実家の自室に祐介は書き物をしていた。 母がノックもなく、入って来る。 彼女は部屋を見回してから、ふとキャビネットの、フォトスタンドを覗き込んで、いった。「この別嬪さんは、だれかね?」「知り合いの女優さんだけど」 彼女はしばらく、その写真を眺めて、こう言った。「女は美人にうまれたほうがいいねえ」「写真なんて撮影次第だよ、本人は写真ほどおきれいではないよ」 祐介は里香のきしむBEDで、歪んだ彼女の横顔を思いだしていた。 結局、彼女は理解していないが、彼は理解されていると思った。 彼は彼女を大切にし、彼女によかれと思うことはすべてした。 のみならず彼女の希望には極力応じた。ある日カメラを彼は持っていた。「なぜ持っているの?」「なぜそんなこと聞くの?、べつに君を撮影しないよ」 そういった存在し、存在の痕跡を残さない位置で、彼は存在できた。彼は寂しくなった。なぜ自分がそういった消去すべき存在なのか考えても答えは見つからなかった。知り合って、半年になるが、ふたりで出かけたことはあっても、彼は一枚のphotoさえ所持していない。 東京の午前3時のキッチンでアールグレイを淹れる。 硝子のポットに落ちていく紅茶片の雨を見ながら、眠れない夜の朝の来訪の遅さにうんざりして、ため息をつく。 冷蔵庫に顔を突っ込んでミルクを探す。横じまのパジャマの後姿を祐介がみている。「ねこみたいなひとね」「ミルクはないよ」 冷蔵庫のドア越しに麗子が顔をだす、化粧を落としたその眉毛はない。「わるいけど、見ないで」 二人は家庭内で別居していたので、キッチンでしか顔を会わせないし、ここで二人が食事をしなくなって5年になる。双方の弁護士は第二弁護士会の顔見知りだった、貴之は解任した弁護士達の顔を思い出そうとして思い出せないでいた。 彼女は微妙に彼の女性関係の情報を収集していたが、それはPARTYのたわいも無いKISSや、無意味な職業的な夕食のホテルから出てくる写真などで、彼の弁護士は、「高梨さんは、ワイドショーのようですなあ」といった。 高梨は笑うに笑えず、彼をすこしにらむと、山田弁護士は、きまずそうに、道玄坂の茶店で頼んだ、ぜんざいの白玉を、箸の先で転がしながら、目を伏せた。
Jan 12, 2005
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「MAKE LOVEって、愛がないから繕う試みよ」「あるものをそれでつくりだす必要はないさ」「そう、確かめるんじゃなくて、ないのが分かってるからつくるのよ」「壊れてもいい、楽しむ。結局、もう同じ夢は見れないから」 恭子は欠伸を噛み殺しながら、退屈な惇之の話を聞いていた。疲れると、海の眺めのホテルのペントハウスや、新しい意志の疎通ができない異性の躰や、いい音楽を、酒を用意して、覚醒しないまま、愛しあうことを気遣いながら、そのときをやりすごせる距離で見つめあう。カーテンを閉め切ると、昼夜と無関係な虚空で、女を加虐的に愛し続けた。そして、したたかな振舞いを、惇之にそのまま振舞う。 薄く焼けた肌の、麻美を抱いた。色白の肌は、陽に焼けると赤くなり、一週間すると赤味は引いて、淡い褐色に変わっていた。焼き残された部分の、白さを抱いた。 浅い眠りに落ちている麻美のブランケットを剥し、横たえた体をしばらく眺め、膝をまげて屈み込み、乳房にキスをした。 微かに声を立てながら、まどろみ続けている麻美が、ふいに他の男の名を呼ぶのが聞こえた。このままキスを続けていると自分の名前を呼ぶのか、違う名を漏らすのか、気になりだした。これ以上キスを続けると、固有名詞をよぶしかないところで、無意味なキスをやめた。 麻美を諦める準備を、始めなくてはならないと感じていた。軟着陸するようにさせて、痛手は浅いほうが、憎みあわなくていい。
Jan 11, 2005
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むしろそういった彼女の私を避けて、彼女自身の青春、もはや死語だが、それが私なしで成立するのなら、それはそれでいいと考えていた。 コネクション、私のコネクションは、彼女がいなくても十分機能していた。私は喪失に耐えられないので、彼女の私を必要としない日常に、色あせた退屈な地方都市の毎日を重ねていた。 愛していた女達は、だれかと、むつまじくなり、私でない彼女達の子孫を増殖していた。それは、私の子孫であるべきもので、彼女達は一時的にせよ私を愛したなら、そういった雑事に満ちた人生のPARTNERとして私を必要としなくなった、かなしい現実を思わざるをえない。 私の娘はその地方都市のあほな同年代のガキよりも劣っているという趣旨の手紙が私の母にとどく、彼女の孫は精神疾患を生まれつき持っていた。その意図は私の遺伝子にそういった劣った遺伝子があるということを私に間接的に伝えたいのか。 むしろ私は自分の遺伝子の連鎖を止めようと、性行為において考えていた節がある。「生殖のない性だね」 女に性行為のあとの時間に話した。「寂しいひとね」 憎悪に満ちた視線を感じたが、彼女の横顔は、女の顔をしていた。「腹がすけば、人間は性的な生物にすぎない」父はそう揶揄していた言葉を思い出した。「それで僕が生まれたんだね」彼は横を向いたまま、返答はなかった。
Jan 10, 2005
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貴之は、PROJECTをOFFにして完全に休養に入った。 職業的に彼を必要とする人々と、距離をおいてみた。 メールはこなくなった。彼女達は夕食の相手を失った。 恋人は、5人居ると思われていた。 誕生日の夜に過ごした女 クリスマスイブに過ごした女 秋祭りの夜に過ごした女 夏至の月を見た女 夏の午後の散歩の女 ジャガーの女 そこまで考えて、思い出すのを止めた。 あまり意味のあることではないが、 寝室でこのBEDに寝たことの在る女を思い出した。身長175CMの女身長156CMの女身長160CMの女 そこでふとなぜ身長で思い出すのかおかしくなった。彼女達は一糸纏わず、このBEDで貴之をあいしたはずだった。 はずだったとはなんなんだろう。 それらのイメージがFLASHBACKを始めた、彼はもっとも快楽の深いそれを思いうかべてみたが、どれもそういいものではなかったような印象が付きまとっている。 理恵が言った、「いつもこんななの?」 二度目に愛し合ったとき 愛が後ろ向きのままいった「こんなだったっけ」 いま彼女達はだれとどこでなにをしているのだろう?そういった特番を、つくってみようかなと彼は思った。 ちいさなためいきをついて、寝返りをした。 優子が、鼻腔を広げてわずかに口をあけて眠っている。愛らしく感じるか、だらしなく感じえるか、きわどい感じだった。
Jan 9, 2005
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このHPに書いてある悲しい男のひとと女の人のお話は実際のお話ではありませんが 真心を大切にするという簡単なことをTERUXを始めとする大人達はわすれてしまうときがあります人を傷つけようとしてそうする人はいませんがすこし否定的な考えにとらわれた男や女が、やがて皆さんのような純真な恋や愛にふたたびめぐり合うための練習のような悲しいお話をつくっていますわたしたち大人はかつてはあなた方のような純粋な無垢な気持ちで生きていたのですそのことをお伝えしたくなりました恋や、勉強や、たのしい時代を、たくさんの思い出を、つくってねTERUXより PS きがるにかきこしてね
Jan 8, 2005
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そしてあなたはこの部屋からいなくなった。深夜に僕は帰ってきたが、一人の部屋はいつもの淋しい気配はしていなかった。そこかしこにあなたの気配が残像のように、そして残り香がへやのそこかしこで、ほんのりと香っていた。 情事は繰り返すだけであなたの愛情が消えていく訳ではないのに、束縛を嫌うあなたは結婚したくないといった。そこにあるのは無残な日常があるだけだからと、遠くを見る目つきになった。僕は言葉をなくして、床の木目を見ていた。あいしているといっても伝わらないのが分かっているから、伝わらないのか、それが言葉だけで、そこにないのか、解らなくなっていた。 メロンとスイカの嫌いなあなたは、クレープスルージュースを、赤ちゃんのように、BEDでストローから飲んでいた。ピンクグレープフルーツの赤が鮮やかな染みをBEDに広がった。ごぼうのサラダを食べて、通販でUSから取り寄せた二人の遅いBED用テーブルの食事は終わった。 僕達はもう一度、昨夜の続きを始めた。夜はもう明けて閉じたままのカーテンから、午後の気配が差し込んでいた。床の梨が腐敗を始めているとあなたは言う。飛散した割れた照明器具のガラスの破片がそのBEDの周囲に飛散しているから、不用意にBEDを降りることはできない。 僕はそういった大人の駆け引きに長けていなかったし、あなたが僕以外の人を愛していることは感じていたので、この情事は愛でないことは知っていたが、あなたの行為は愛を感じさせるもので、もしそれが愛でないのなら、愛を感じさせる技術の問題ということになる。そういえば僕は愛していない女を抱くときに、愛している女に対するのと同じ技術を使うことがあるが、二人は似すぎていて、かえってすこし怖い感じがした。 だから彼女はそうして反射的な運動神経で私を抱いただけで、それを愛情の献身的な奉仕の行為に見なすことは躊躇した。それは彼女の快楽の補助的な要素にすぎないことを私は見抜いていた。彼女の関心は快楽の深さを引き出すことで、愛情を確認することではなかった。 私はその確認方法を考えていた。なにか簡単な質問で明確にする方法はないのか。「だしていい」彼女は首を横に振って見せた、その行為の中で。 それは快楽の深遠をとめどなくする手順に過ぎず、それを愛の表現と見なすことができなくなっていた。 そういえばそういった行為はごくふつうに世の男性諸氏はおこなっている。二人で、僕達は奇妙な共同生活を始めた。僕の微妙な存在は彼女の人間関係を微妙に変えていた。複雑なことではない、彼女に本当に用事のない人たちが居なくなっただけだった。彼女はごく自然に不必要な暇つぶし用の人間には会わなくなった。もしかすると彼女は生まれて初めて愛されたのかもしれないが、まだ彼女は気がついていなかった。「愛してる」「気のせいよ」 だれかがあなたを変えてしまった。「君との夜を忘れようとしたが無理だった」「わたしにもう一度抱かれたかっただけでしょ」 あなたは私を愛してくれた。それはあなたの技術でなく、僕達は心と体を溶け合わせて、愛し合ったことは真実だ。「夏が行くね」「そうだね」僕達の純愛に気がつかないで世界は勘違いしてた。その夜僕達の間にはなにも起こらなかったが、世界はそう認識していない。彼を愛しているといったが、どのような愛なのか理解できなかった。途切れ途切れの時間が二人の間に澱んでいた。僕はうざい男にならないように生きているだけだったが、世界は勘違いしてた。 僕達はこの世界のそこに存在していたが、その夜僕はメイドのようにそこに存在していた。つまり僕は誰も愛さなくなっていたし、だれにも愛されないことを確認したかっただけなのかもしれない。
Jan 7, 2005
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広尾の伊東屋で待ち合わせした夕暮れは、あのころのような亜麻色のたそがれの時間だった。彼女はそこに存在して、私を愛してくれた。そういった時間の共有ですら、淋しい思い出の詰まったその街を、あたらしい思い出で満たしてくれた。 明治屋でキャビアを見て、セナも来たこともあるというイタリアンレストランのDINNERが始まる前に、あのころはなかったスタバでなぜか紅茶を飲んだ。 彼女は私を愛していない、友達だといったが、私は愛されていることを感じていた。 少女の面影が、日に日にうすくなっていく彼女は美しい女に変わろうとしている。 彼女のつらさを感じた、私と食事に出かけてることで、不如意なうわさや誤解のなかで、彼女は羨望の妬みのなかで、私に会ってくれていた。そういった時間を与えられることは、幸せな感じがした。 夜になった広尾のイタリアンレストランのろうそくの光の中で彼女は微笑んでいた。まるで妻のようなやさしさを感じた。つまり家族のような懐かしさや、私のさまざまなことを彼女は知っていたし、二人はそういった障害のなかで、ゆっくりと大切に、その友情を育んでいた。「君が男だったらよかったのに」「それじゃ つまんないよ」「そうだね ここに食事にくることもないよね、男なら」 彼女は女と少女を行き来しながら、時折ドキッとするようなことを言ったりする。であった夜は二十歳で、もうすぐ2年になろうとしている。「はじめてあったころ、僕疲れていたでしょう」「うん、かなりね」 雑貨屋の店先をみている彼女は、街頭にてらされたやさしい光の中で、見ちがえるほど美しく見えた。 二人は手も握らずに、友人のまま、しばし広尾の小道をあるいた、あのころの私を探しているように。 ファイルを確認していると、別れた女が寄越して来た笑顔の画像が残っていた。 その夜の最終電車の時間がきていた。 僕は、家族が旅行中の彼女の自宅にいた。その日初めて彼女の部屋にはいった。彼女のデスクをみた、その彼への恋文を書いている作業現場は思ったより小さなデスクだった。ふたりは、互いに本題を避けるようにして、とりとめのない話をして、終電車になった。 僕はそこから新幹線で一時間ほどのところに暮らしている高校2年生だった。彼女とキスをしたことはあるが、彼女とは純愛だったので、彼女をほしいとは考えていなかった。 グレープフルーツのグラスが空になっている。ここはPAPAの会社の社宅のマンションだが、社宅にもピンきりで、ビルの外観より、内装のほうがすごいピンの方の社宅だった。彼女のPAPAは会社のお偉いさんなのがわかる。 僕と彼女のPAPAは出光に勤めていた。かれらが面識があったかどうかはわからない。やがて父は五洋建設にあるPROJECTのために引き抜かれたので、多分彼女のPAPAは僕の父をしらないままだったかもしれない。 ある日彼の本棚に会社の写真集があった。そのなかに彼女のPAPAの写真もあった。結局僕は彼女のPAPAにお会いしていない。いつか遊びにきたとき、彼女のMAMAが僕のためにカツドンを作ってくれた、おいしかったが、気になったのは大根のお漬物だった、それは沢庵だったが、高級な沢庵だった。 僕は彼女のPAPAのように、この生活レベルを彼女の娘のために用意できるか自信がなかった。僕の母は、彼女が僕のうちにはじめてきた中学3年のとき、彼女の編み上げブーツについて、異議を唱えていた。 そうして僕はそのマンションを出て、彼女のフロアを見上げた。 彼女がベランダの手すりに、頬つえをついてこちらを見ていた。 僕たちはそうして、そのまま、長い時間みつめあっていた。 あの夜結ばれていたならば、彼女はいまここにいたかもしれない、そんなことを考えた。 ふいに涙が出てきた。 彼女は甘い表情で笑っている。貴之は削除キーを押した。 最後に電話で話したとき、どこかの社長と飲んでいる様子だった。 理恵の携帯電話の電源が上がる。 貴之の携帯電話の電源が上がる。 メールをしても返事が無い HPに書き込むと削除された「私は傷ついたの」 彼女は19歳で、彼を怒らせてしまった。貴之は彼女に愛されていたと思っていた。彼女は彼を嵌めた。そして夜の街に消えた。 希望に夢見た19歳の春が、一度だけ抱かれたそういった懐かしい思いでが、傷ついた心を抱えて、どうしろというの? 懐かしい記憶のなかの19歳の君は、 私を愛してくれた。 そういった夜明け前の薄明かりが、BEDの彼女をやさしく包んでいる。 長身の細い体ににつかわしくない豊かな胸や、なんどもキスしたその唇が、彼の欲望を暴発させた。酔った彼女を地下駐車場から、スイートの夜のように、彼のBEDに運んだ。愛は重さを感ない。エレベータ前で、手すりにつかまって、吐けない彼女が猫のような嘔吐物を、20Fのエンタランスに向けて落とした。 こうして僕のBEDにながされてきた愛おしさだけが、なにかしら物狂おしく、強く抱きしめても、体はなにも語ってこない。 たくしあげた赤いスーツのまま、彼女は眠り込んでいた。決して情事の間、そのスーツを脱ごうとはしなかった。 床にピンヒールが転がっている。 彼女のために朝食を買いに出かける。 拒食症気味の彼女は、すこしだけアップルタイザーに口をつけたまま、スーツのままBEDで体を横たえている。 数日後、彼女の嘔吐物は、干からびてアスファルトのしみのようになっていたが、やがて振り出した雨はすべて洗い流した。 秋になった。わたしは彼女が愛していたのは、私でなかったことに愕然としながら、あの夏の夜の出来事を、ときどき夢のような感じで、彼女のからだの感触や、長い足の風景を思い出したりして、余韻がまだその部屋に残滓の気配がのこっている。 複数のほかの女の新しい肉の記憶で拡散しようとしたが、うつくしい彼女の記憶は、時間と共に増幅して、そういった情事の、彼女の微妙なしぐさや、抱きしめた背中の指の強さだけが、そういった抗えない未練のような愛の時間をくりかえしくりかえし、彼の脳裏のなかで、彼は彼女をいかせ続けている。そして 二十歳の夏、白いスーツの君と、あの橋を渡った。 その橋を彼はひとりで歩いた。 また二度とこない季節が終わって、 美しい君のぞんざいにBEDに投げ出した体の、 くすぶって消えきらない朝焼けの二人は、 不幸な諍いの、そういった取り返しのつかない時間の中で、 ゆるやかに記憶が遠くに移ろいでいく。 愛は言った。「ほんとに作品かくのなら かたかたPC打ってないで、びしっと原稿用紙にかいてみな」 彼女の誕生日は忘れてしまった。銀座の資生堂パーラーで、あのケーキを探した冬近い夕暮れ、顔見知りのスタッフがいった、「オフシーズンでございます」 渡しそびれたままの、モンブランのボールペンだけが、残された。 彼女の体の記憶を消し去るために、おびただしい新しい体を求めた。彼女を愛していたような、あいまいなそういった行為は、心の場所のある体を、代償の体を求めていく不毛な情事の堆積がかさを増していた。「私、愛してる人がいるの」 夜明け前の私の部屋で、コーヒーのマグを抱え込むようにして、うつむきながら彼女は言った。覚悟はできているのか?と聞こえた。 私は白んでいく夜の気配の窓の外を見た。車のライトが遠景を流れていく。「どこに帰るのかしら、さみしい川のながれのよう」 私は彼女の虜で、いくらほかの女たちにだかれても、このやっかいな乾きの心は満たされることなどないと承知で、泣きながら目覚める朝が怖くて、眠れないでいる。 彼女が私を必要としたPHASEを反芻しながら、素の彼女が愛している男には見せない表情や、状況のなかで、私を求めた事実だけが、その厄介な恋の行方を照らし始めている。「SEXはしないよ」「もうあわないようにしましょう」「HPはみてないよ」 そういった台詞が、ひとつひとつ、貴之の心にかさぶたのようになっていて、ひりひり傷む。「ここ外国みたいね」「デザイン外国のひとらしいよ」「なるへそ」「ねえ」「なに」彼女は深夜のカラオケで、モニターを見つめて言った。「私を見ないで」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
Jan 6, 2005
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彼女は彼を誘惑したから、貴之はその娘に恋をした。 彼女は目で彼を殺したから、彼は目で彼女を犯した。 幾度も幾度も、彼女は華奢な体躯を、波のように、揺らいで、はげしく、彼の行為を受け入れた。 その彼の脳細胞の妄想は、TCPIPのイメージになって、世界に流れた。彼のシナプスのそういったDPIは、動画に再構築されて、貴之のクライアントである端末に、流れた。1分おきに彼女の銀行口座には世界中の銀行から、電信送金が一斉に発生した。わずか6分でその額は25万円を超えていた。 金融当局はその資金の流れを確認していた、当局は彼女の肖像権認証LOGをトラッキングして、違法性のないことを突き止めた。 21世紀のある晴れた午後、彼女は肉眼で見られるだけで、収入を得ることのできるハイテク社会が、きている。
Jan 5, 2005
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返信の途絶えていた、亜子から、メールが来た。-------------------------信じてくれないだろうけれどひとり待っていた誰もいない夜ひとり信じていたあなたがこの部屋に迎えに来てくれると孤独よすっかり親友になってしまったねあなたはいう用事があればでんわしてくるよと風の町新聞紙が足に絡みつくひとり酔いしれてひどい孤独酔いしれてだれもきみのためにそれはしないだろうとすこしはまだかなしいけれどどこにいるの 亜子-------------彼女の唇の感触を思い出そうとして、思い出せなかった。 たくさんの唇の表情は、そこに蘇るが、さみしい唇をかんでみた、つよく噛んでみた。机の上の彼女の写真はおどけて、僕のKISSを受け入れている。 あの夜、クラブで亜子と理恵は二人並んで、僕を強い視線で見ていた。「きみたち、なかよしなんだねえ」「そうだけど」亜子と理恵は顔を見合わせて、全部知ってるんだからといった表情をした。「貴之、どこをうろちょろしてるの?」亜子がいう。「最近は在宅して書き物してるよ」「だれがくるの?」 ふいにバスルームの排水溝の女たちの髪が浮かんだ、そこにこの二人のそれはない。 理恵が言う。「ねえ、最近どうして愛してるっていわないの」「説明がいらなくなったんでしょ」「そか」「きっとことばにしなくても、それがそこのあるからだろうね」「でも、だれかほかのひとにいってるんでしょう」「それは別な問題だねえ」 貴之はこの女になにを伝えるべきなのか、判らないでいた。 目的の無い無垢な関係を友情というなら、理恵を愛しているということは、人として愛しているということなのか。この女達は別な男に絶望した男というものの存在の再確認を僕に委譲してくる。それは18歳の恋が壊れて、懸念という晴れ渡っていた蒼い空に表れた、男という存在の、女である自分の存在意義だった。「いい恋をしてきたんだね」「そうでもないわ」「愛してるよ」「なぜみんなそういうのかなあ、私が抱きたいといえばそれでいいのに」「あなたを抱きたい」「そうよ、それでいいのよ」 相対的に彼女達は貴之の秀でている部分を愛した、それは執着であって愛ではない。彼女達は財力がないので、彼のそれを必要とした。それは利用価値のある男にすぎない。財力があるということは相対的なもので、彼は富豪からすれば、貧しい。 レザーのソファで安物のシャンパンをまずそうに飲んでいる亜子を抱き寄せてキスをする。舌を入れる。亜子が体を離す。 午後零時を回った。もう一度抱き寄せてキスをし、舌をいれて、亜子が体をはなす。「今日は私の誕生日なの」「そう?」「あなたは、19歳最後のキスと、20歳最初のキスを、私から与えられた、最高に、幸せな、男、なのよ」 彼は愛されていると感じたその夜の、あこの19歳最後のKISSと20歳最初のKISSを与えられた。 そういった記憶のなかで、彼は愛されていることに気がつかないで、愛されていた記憶だけにその充溢を確認している。
Jan 4, 2005
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夜はまだ、眠ってる。 優子は眩暈に、落ちてく。 その男の子供を宿すための企みを、そういった、恋や愛や、曖昧なもので塗布するのが嫌になっていた。 この男がいなくなっても、この男の子供が残る。 それがこの男を愛してるということだ。 色恋沙汰はウンザリだ、この男にだかれて、女に生まれてよかったと、そう思いたい。 夜更けのきしむ狭いBEDで19歳の祐介が私の乳房を触りながら、眠りこけている。 西日本の冬の朝は、7時でもまだ夜が明けない。
Jan 3, 2005
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激しい雨が降る、夜明け前の津和野路の、山道の暗がりに、エルメスのスカーフが、濡れている。 貴之は、決して、理恵を、離さないと、言っていた。最後に二人旅に出た。その街にひとり来た。 彼の面影が、横顔が、ふたり見た夢が、そこかしこに懐かしく、理恵の脳裏に仕舞い込んだ、とりとめのない若い記憶が、噴出していく。 雨は、止まない。「あなたは、ひとの気持ちのわからない人なのよ」「僕の気持ちはだれがわかると言うのかな」 無意味な苦痛に満ちた会話だけが残ったあの日。 グレイなトーンの神社の境内に、鮮やかなエルメスのスカーフが雨に濡れている、彼女は10年前、ここにそのスカーフを捨ててきた。 決してふりかえらないと決めた、その夜のお別れのキスのBEDでみた参道の送り火の夥しい揺らめきに、貴之にだかれながら、ほんとうにこの人を失うなんて、信じられなかった。 BMWの助手席に置いたモバイルPCのプルシアンブルーのインジケーターが、貴之のrobotsが今夜も理恵を探し出そうとうごめいている。ーーーーーーーーーーーー 付録2.研究データ実験で使用したデータの中で異常値として検出された日の404の発生したデータを以下に示す。 10月4日209.237.238.160 - - [04/Oct/2002:00:27:52 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 204209.237.238.163 - - [04/Oct/2002:00:31:19 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 204209.237.238.164 - - [04/Oct/2002:06:18:45 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 204209.237.238.161 - - [04/Oct/2002:07:12:56 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 204209.237.238.164 - - [04/Oct/2002:07:33:40 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 404 204 その記録が愛だというのなら、それはそれでいい。理恵を失ったあとの貴之は、穏やかな狂気の世界で、一人旅を続けていた。彼のDNAを持ったプログラムは、TCPIP上の理恵をすべて監視し、拘束した。彼が無くなって10年になるが、まだそのPGは理恵を求めて流離っている。 貴之と別れてから理恵は、地方の財界人の妻になった。赤いBMWを与えられて2人の娘を産んで、育て上げた。 圧倒的に幸福であることを宿命として生きて来た30年がそこに横たわっている。 不毛な貴之の不安定な愛より、赤いBMWの生活を選んだことを後悔してはいない。 彼に買ってもらったエルメスの残像を、彼女は土砂降りの夜明け前の、まさにそこで、みている。 蝕まれていく精神の、彼と愛し合った夜の記憶だけが、そこに淀んでいる。最後の接吻の感触や、体をまさぐる強すぎる指の動きが、理恵の体のそこかしこに。鮮やかに蘇生している。 視界の隅で、そういった、残滓の記憶の、抗えない、封印したはずの、若い二人の愛し合う時間の記憶が、うつくしくよみがえるにまかせ、赤いBMWの運転席で、理恵は夜明けを待っている。
Jan 2, 2005
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僕たちは桟橋の渡り舟に乗って、沖合いにある彼のナイル号へと向かった。 暮れの押し迫った午後は、ハーバーに人影もなく、無口で二人は渡し舟の上で、視線も合わさないで、ヨットに向かった。 穏やかな日差しは、やがて冬の雪景色に変わろうとしていた。しかし、無口な二人は、黙々と、口も交わさず、デッキを磨いた。 父がエンジンを駈けた。「うるさいよ」僕は言った。「充電をするんだ」父は言った。 エンジンはヨットの後部CABINの裏側にある。今日はその境界部分にある敷居板がはずされていた。そのおくの暗がりに、国産の1200CCのエンジンがうなりを上げて、ベルトを強烈な強さで駆動していた。 僕はその動きに恐怖を覚えたが、父はフライパンの様子を見るコックのように、その危険な剥き出しのエンジンを、しばらく眺めて、ちいさくうなずくと、キャビンのキッチンで、前回の食事の皿を洗い出した。「とうさん、前回だれときたの?女だろ?」「なぜわかる?」「皿の量さ、よほど食事の後、忙しかったんだね、パントリーをきれいにして帰るような女ではないんだね、あるいは、もう一度情事がはじめったのかなあ」「まあな」 背中を向けたままの父は、皿を洗いながら、ふと僕を振り返り、にやり笑った。つられて僕も笑った。ふたり笑った。
Jan 1, 2005
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