TESTAMENTO

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2021.02.14
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カテゴリ: 考えたこと
 十年ひと昔。
 バレンタインデー直前の深夜に、テレビ画面が騒ぎ出した。
 地震の状況を示す地図画面に、かつての大地震・大津波の映像を思い出した。

 東日本大震災のときに刷り込まれたあの画面がよみがえり、テレビの前から離れられなくなった。
 震源が60kmと深かったせいか、津波を引き起こすことは無かったが、そのぶん広い範囲に強い揺れが拡がったようだ。

 十年前の経験が活かされていたのか、地震の大きさの割に被害は小さかったようだ。
 まるで、台風銀座にある沖縄地方では、その経験と対策から、強い台風に襲われても大きな被害が生じないように。
 それはウイルス感染症に対して、ワクチン接種による集団免疫ができあがり、また日常生活での予防対策がゆきわたり、社会全体で軽症に抑え込めるのと同様に。

 ここで思い出したのが、自衛隊を国際救助隊にすることができないのか…という妄想?だった。

 自然災害の多発する日本列島の上で生活を続ける我が国が、その役割を果たすことができないのか、という思いだった。

 世界は未だ軍事力バランスを無視しては成り立たない。
 平和憲法で交戦権を放棄し軍事力を持たないという理想をかかげながらも、現実問題としてはそこに近付くことができないまま、誤魔化しの国となってしまっている。
 唯一の被爆体験国でありながら、核兵器禁止条約に批准できないという…何とも不可思議な状態を続けている。

 covid-19パンデミックで、21世紀の新しい人類社会への変革が必要とされている今こそ、妄想を理想に変え、誤魔化しを自信に変え、日本という国の存在感を世界に示すことが出来ないのだろうか。

 日本文化は閉鎖社会で上手くやって行くことを世界に示すことが出来る、稀有な存在ではなかろうか。
 「サンダーバード」が、文化人類学的に類似するとされるイギリスで誕生したのではなかったか。
 大陸の両端に位置する島国で、世界の文化が流れ込み熟成させて独自の文化を創り出している。
 日本は東洋文化の影響を色濃く残し、行き詰まっているように見える西洋文化の世界に新しい視点を与えることが出来るのではなかろうか。

 日本は世界への発信力が弱いと言われている。
 不言実行…勝手に国際救助隊を創設し、世界に向かってお節介な活動を始めてはどうだろうか。










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最終更新日  2021.02.14 10:36:23
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