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黒川博行 0
染井為人 0
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神宮寺珈琲店 其の伍 TERU 急ぎ其の伍読了。 500ページ超えの大作。 いやいやそれでも終わらず、何の告知もなかったけれど、こりゃあ其の六になるんだろうなあ。 本作では杏奈の所在が争点になると予想されるところ、最終盤で結局神宮寺最愛の姪奈緒子に杏奈が不吉な声掛けをするところで終わっちまった。 なんてこった。 まあとにかく其の壱から伍まで一気に読了。 最後は結城がついに受傷事故を負ってしまったのだ。 しかしこのシリーズ、どういう終わり方をするつもりなんだか。 まず、頼朝の怨霊なんてでてきて、蠱毒で大騒ぎして…。 其の肆までと比べると少しおおざっぱかな、雑かななんて思ったけれど、まあ、とにかく読了。 ここまでくるとすっかり登場人物に感化されて、みんな元気でいてくれ!と応援したくなるのだった。 結局ずっと本シリーズの記事をアップ中書いてきたことだが、ぜひメジャーデビューしてほしい。 決しておふざけの作品ではありませんぜ、すこし手直しすれば本当にいい作品に仕上がる。 何より文章力があるんですよね。 何を書いているかほんとうにわかる。 独り善がりのところがない。 だから共感できる。 そして自分も陰陽師の末裔だったりしてなんてばかな夢を持ったりして…。(11/20記)
2024.02.10
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神宮寺珈琲店 其の肆 TERU ということでついに肆まできました。 ゴールはもうすぐであります。 このテのシリーズモノ、つまりしいて言えば、スピリチュアルアクションミステリーモノは今野敏も書いているし、澤村御影も、異捜などという機関をつくって面白い読み物を作っている。 あたしゃあこういう話が好きなのかもしれませんなあ。 そのうえ、ちょっとばかり宗教めいている点、私が今終活として、私は何者?の解を求め、私とは気づき、サティ、自覚、認知までいきつき、その先、結局その私は脳髄という臓器が作り出した幻ではないのかとまた精神的にもだえ苦しんでいるとき、この作品を読んだものだから、そうか、私はなくなるものでもないんじゃないか、霊として、魂として残るんじゃないかという一縷の望みが見えだした記念すべき作品でもあるのだ。 それはともかく、肆、では、恋のさや当てゲーム的な部分も出てきて、つまり、TERUが巧妙なのは、登場人物を次から次へと勧善懲悪の輪につなげていくこと、しいて言えばそれは朝ドラ理論ともいえるもので、男気のある?結城と千鶴が神宮寺をめぐってそれとなく争っている風な感じを読み手が取ってしまう巧妙さですな、その技術は、生半可なものではない。 ということでまもなく、伍、であります。 怪しげな残り方をしている千鶴の妹、肆、の最後に、安倍晴明一族に遺恨を持っていることからなんとかして復讐したいという意思が存続した。 もうここは、伍、を一気に読み進めるほかないじゃないか。 アマゾンのkindleUnlimitedを出てどうかメジャーデビューを果たしてほしい。(11/20記)
2024.02.09
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神宮寺珈琲店 其の参 TERU このシリーズ読み始めると歯止めがかからない。 とにかくおもしろい。 残念なのは、警察組織に関する取材不足くらい。 警察の組織を知らなくても、この話の中心が六係である以上、そのボスが課長あるいは課長代理であるわけがないじゃないか。 つまり組織の桁がそろっていないという問題がある。 といいつつ、安倍晴明の末裔陰陽師神宮寺亮平とその守り役警視庁特命六係結城聡美のコンビの軽妙なやり取りがなによりの清涼剤である。 結城の階級がどうなったのかは知らんが、とにかく昇任試験に合格して(TERUさんよ、昇進試験じゃなくて昇任試験だよ)1階級上がり、警視庁本部のどこの所属かははっきりしないがとにかく特命六係に配属された(本庁とは言いません、しかるべく)。 ちなみに刑事の昇進試験なんてありませんから。 それじゃあダブルスタンダードになる、などなど突っ込みどころ多数ながら、さすがに陰陽師のお祓いなんてのは、TERUさんの独壇場、次から次への妖魔の動きを封じ込める。 そこにストーリーの伏線を編み込む。 実に巧妙な作りなのだ。 感心する。 参、では、禅師がなくなる。 その薫陶を受け、神宮寺はさらにパワーアップしたのだった。(11/20記)
2024.02.08
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神宮寺珈琲店 其の弐 TERU しかしこれがメジャーデビューしていないのは実にもったいない話だ。 其の弐でも話はぶれない。 神宮寺という陰陽師と結城という刑事の話だ。 章数3つだが、400ページ超えの大作。 でも飽きることがない。 ただし警察組織に関する取材不足は否めない。 そもそも殺人事件が起きたら、それは、捜査本部事件になるし、どうやら、そのことについては、符牒で、帳場が立つ、位のことは他の作家が書いていることだ。 本所署のみでの捜査などありえない。 交通ひき逃げ事件の捜査を刑事課が主体になってすることはないし、其の壱でも指摘した、警視庁と警察庁の並び、警視総監と警察庁長官の問題やら、刑事に昇進?なんてつまらないミスの連発が本シリーズをメジャーに引き上げることができない要因になっているように思う。 しかしながら、結城がパワハラやらいじめに遭っている点を、妖魔にするあたりの凄さは、見捨てられない。 なかなかの配慮だ。 あーあ、私自身ここまで書いてきて、なんとか我慢してきたのだが、結城は、稀代の女刑事なのだ。 そこを作者は、なんと、結城という姓名のみで書き上げるという面白さ、そして神宮寺との掛け合いもよろしく、結城の男気?がそこはかとなく出ていて、彼女のファンがどんどん増える仕掛けになっている。 Q等よりは実に好ましいキャラだ。 そこで私は、TERUをカテゴライズした。 次作も期待持てるもんねえ。 そこはかとなく今野敏の5色シリーズなどにも似ていて好ましい。(11/19記)
2024.02.07
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神宮寺珈琲店 其の壱 TERU またけったいな小説に出会ってしまった。 妖魔つまり妖怪の類の話だ。 それが結城という女刑事とつながり、すなわち、澤村御影の異捜シリーズのような趣の話になって行く。 神宮寺はどうやら陰陽師らしい。 かなり上質なコーヒーをサイフォンで出してくれる。 珈琲は一杯500円。 お代わり一杯250円。 500円ならコメダと同じだ。 妖魔は、今まで私が聞いたことがない種類のものだ。 灯りなしそば屋とか置いてけ堀とか…。 これがkindleUnlimitedで5冊あって、一気にダウンロードしてしまったから読了せざるを得ない事態に陥ってしまった。 それはともかく、一応ミステリーの形をとる以上、いくらストーリーが面白いといっても、警視総監の次に警察庁長官という順番とか、それから所轄署が警視庁本部をいうとき本庁とかいう相変わらずの警察組織オンチにはがっかりしてしまう。 せっかく面白いと思って読んでいると、これはまさに陥穽だ。 つまりがっかりポンなわけである。 まあしかし、文章力がある作家だ。 登場人物のセリフ遣いも実によろしい。 だから、せめて警察組織の基本を学んでほしいものだ。 妖魔に関する取材力があるのだから。(11/17記)
2024.02.06
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