「ポーランド王国は1264年に「カリシュの法令」を発布して、ユダヤ人の社会的権利を保護した」、と言われている。
誰が見てもポーランドは、新ユダヤ人の住みやすい国になった。
大公の側近や貴族階級となった連中も大勢居ると言われる。
だが、もともと大公側がユダヤ利権目当てなんである。
小領主階級として招かれた人が多かった。
マクデブルク法という、わかりにくい法律が、ドイツからこの地域一帯に採用されてた。
これが、この地域の「ユダヤ利権のもと」になっているんだろうと思う。
一般住民と異なり、ユダヤ人は「保証人にはなれない」。
だが、「ユダヤ権益を保障する、商売の権益を認める、自治と優先庇護の法律」、であったようだ。
但し、「ユダヤの人間と財産は君主の所有物(servi camerae)である」のである。
身分は王の奴隷なので、庶民より下の扱い。
だが、自治と優先庇護される。
庶民は自治なんて認めてもらってないし、ロクに庇護もされない。
なんか、不思議。
法律でこれをうたって、庶民が君主の所有物であることを、隠したのである。
選民として君主に選ばれた新ユダヤ人は、カトリックの組織のそれとは別に、王室の金庫番としての地位を、各地で築いていった。
当時は悪辣な王族が、いっぱい、いたのだ。
1388年頃のリトアニア王ヴィータウタスなんてのも、その類である。
この人は「海綿しぼり法」などというのを考案したそうだ。
ユダヤ人を呼び込んで大いに稼がせて、絞って追い出し、再度、「特権やるから戻って財産買い戻さんか?」と、もちかける。この繰り返し。
マリーテレジアがやったのも、同じ手だろう。
自分の組織構成員であることすら、忘れている、君主責任放棄。
アシュケナージ・ユダヤ人の多くは、やがて、「現在のポーランド、ベラルーシ、ウクライナ西部(ガリツィア)の三地域に居住した。」といわれる。
ガリツィア人のモトも、やはりアシュケナージなのである。
そして新ユダヤ人と言うのは、王室と、そこに組み込まれた利権貴族階級の、狐とタヌキの化かしあい、となる。
日本での江戸時代の、大名と大商人のやった化かしあい、と同じ。
王室組織の一部だったはずのユダヤ権益は、アホ馬鹿な王が多いために、王室の勝手な都合で、絞られたり切り捨てられたりするものに、変わってきていた。
そうなると、主君に忠実だったユダヤ人たちも、地域を隔てて相互に団結せざるを得ないし、変わらざるを得ない。
こんな中で、彼らの日常の朝飯前のお祈りである、シュルハン・アルーフの道徳は、できていったわけだ。
十分納得。
彼等の選民世界観の中では、王族という偽ユダヤ人と、ユダヤ人と、そしてゴイの、三つの階層が、できていく。
実際には、カトリック、ルター派、カルヴィン派、というキリスト教徒が居て。
後にはギリシャ正教なんてのもできて。 カトリック組織に属するユダヤ人と、ルター派には敵対しカルヴィン派には紛れた、庶民のユダヤ人と、新ユダヤ人が居るわけである。
そしてユダヤ人は、宮廷ユダヤ人も庶民の新ユダヤ人も、ユダヤ教のレヴィ配下という選ばれた人たちの特権階層。
ややこしいこと、このうえない。
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