バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ: 映画/エンタメ
 昨年公開された 山猫【イタリア語・完全版】
 しかしバート・ランカスター、いい男ですねぇ。ちょっとマンガで描きやすそうなお顔ですけど、同じバートでもレイノルズとは違うなぁ(レイノルズ・ファンの方、すみません)。希代の美男子アラン・ドロンが貧相に見えるほど。そう言えば、何かの映画雑誌にも、「アラン・ドロンは、フランスの美形俳優の系譜でも、ジェラール・フィリップらと真反対にある、言わば品の良くないタイプ(!)の美男子」とありましたが、なるほど、ちょっとギラギラしていて、野心的で、奇麗な面相の向こうに見える粗野な感じがこの映画でよく出ています。アラン・ドロンもまだまだこの頃は洗練されていなかったのでしょうか。
 本来この比較はかなり危険ですけど、同じファミリー&イタリア・テーマ映画でも、『ゴッドファーザー』が粘着質な栄枯盛衰の美学だとするならば、『山猫』は、次代に取って変わられる事を、カラッと見送る諦観の美。これは、バート・ランカスターの、あまりにマッチョな佇まいがそう見せているのかも知れませんけど(バートのオヤジ像に比べると、マーロン・ブランドーの方が細やかで、ウェットで、若干フェミニンなオヤジ像に見えてきます)。
 しかしとにかく長編、長い長い。昔はビデオで観たのでしょうけど、あの頃は根気があったのかな。影像は艶やか。その途中に入る、滑稽で野暮でフォークロアなシークエンスの数々は、その対局にいた美の人、ルキノ・ヴィスコンティ監督のシニカルな演出になっているようでもあります。
 しかし、“頼れる何か”が滅びに美を見出して舞台を去る姿は、無骨に美しく、不安なものでもあります。一族にとって、ファブリッツィオ=バートの諦め(そしてタンクレディ=アラン・ドロンへのバトンタッチ)は、大地震のような、依って立つ何かを覆される天変地異に違いありません。「ただ、忘れ去られる事を望んでいるのだ」。バートの、“忘れ難い大きな背中”が、その心中に逆らってやけに激しく最後の燃え上がりを主張するのです。(了)

追)今観ると、クラウディア・カルディナーレが全然魅力的に見えない・・・。

山猫【イタリア語・完全版】 ◆20%OFF!
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Last updated  2006/03/14 10:36:00 PM コメント(2) | コメントを書く


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