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人から見たら不倫になるのだろう。
でも自分は違うと思っていた。彼女もそう思っていただろう。
人にどう思われていても決して折れる事のない不倫とかとは違う信念を持って付き合っていたと思う。
それは結婚前から付き合っていたせいなのかもしれない。
人に話をした時にじゃあそれはどんな関係なのと聞かれると確かになんと答えていいかわからなかった。
彼女は純愛だよっていつも言っていた。
不倫を肯定しようとする時の決まり文句の一つなのかもしれない。
でも彼女からもたらされる自分だけへの特別な感情を感じると、決まり文句が決まり文句ではないと思わずにいられなかった。
けっして自分達だけを美化するつもりではない。
人が不倫だと思うのは、いい服で着飾った人が必ずしもいい人間ではないのと同じで見た目でわかるようなものではないと思っていたので、人がどう思おうが自分達は自分達だと考えていた。
不倫というものに対しての言い訳にしか思わないだろうが、逆に不倫とかの方がどんなにもっと楽なんだろうと思う事もある。
人に胸を張って話せないような時間や感情の交錯を過ごして来たなんて思いもしない。
今だにこうして冷めない思いがあるくらいぎゅっと詰まっているのだから。