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4月8日。
この日は決まって自分の大学の入学式だから忘れる事はない。
大学の新入生のオリエンテーションで入学式以前に来ていた彼女を友人と一緒にサークルに勧誘したのが始まりだった。
馴れ馴れしく話しかける在校生に嫌気を思いっきり出している新入生のご機嫌をとりながらサークルの勧誘をするのに疲れ果てて、友人が1人で歩く彼女に声をかけても同じように不信感と愛想笑いを浮かべる顔を見て全く勧誘する気も起きなかった。
初めて彼女と出会った瞬間だったのに。
しつこく話しかける友人に折れたのかいつの間にかうちのサークルに入っていて、それから長いようで短い時間を過ごしてきた。
彼女はこの話になるといつも声をかけてきた時全然誘う気なかったよねって意地悪く言っていた。
確かに初めて見た時の印象はうつむきかげんで明るそうな子じゃないというイメージしか残っていなくて必死に誘う友人がわからなかったと言い返していた。
まだまだ年齢よりも幼い顔をして自分の中で魅力を感じるものが何もなかった。
実はきっと彼女が口にする事がなかったから緊張していて覚えていなかったのだろうけど、初めて話した会話の中であんまりいい印象を受けなかった事があったから、絶対性格合わないと思っていたのもあった。
歩み寄って来たのは出会った時も付き合ってきた時も彼女からだった。
歩み寄る事も知らず、後にも先にもいつも受けに回っていたのは自分だった。
出会った事を自分の運命の中での必然だったと考えたりする事がある。
全ての事が生まれてきた時からの運命で、彼女との出会いと別れも全てが決まっていた事と考えるのが一番楽な答えの引き出し方なのかもしれない。
そう思い込まないといけないと思っていても今でも気持ちが落ち着かないのはどうしてなんだろう。
変えれる運命だったからなのか。。。。。
もう出会って何年だって数える事もなくなってしまったかな。