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週末会うと、決まって明日は休み?って聞かれた。
本当は休みでも僕も決まって仕事だよって答えてた。
そんなわけないじゃん。何で休みなのに嘘ついて隠すのって。
ただ笑ってホントだよって言い返す。
いつも同じやりとりをしていた。
本当は休みなのに、うん休みだよって言わなかったのは彼女に休みの日に家族と過ごしている時間を苦しめたくなかったから。
仕事だよって言って信じてくれて、そう思ってくれているだけで少しでも彼女の気持ちが軽くなるならいいなって思っていた。
きっと最初のうちは信じていてくれたのかもしれない。
でもいい加減そんな休みがないわけがなく、このようなわかり切ったやり取りをするようになっていた。
そして逆に彼女にそういう事が返って傷つけていたのかもしれない。
週末明け方近くまで過ごす2人の時間。
眠い目こすって会えない休みの日を埋めるように頑張っていたのも事実だ。
家族と過ごしている事を考えさせたくないためについた嘘の裏で、彼女と過ごす2人になれた時の甘い時間を想像していた。
もう苦しむ事もなく、お互いがお互いのモノになる幸せな時間を。
happy day 22.