PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
連絡はいつも彼女からだった。
会ってから1週間、2週間、それ以上の日にちが過ぎても何も連絡しない事はザラだった。
その間に彼女から送られてくるメール。
日常のなんてことないメール。
読むだけで何も返信しない時もあった。
また何日か経ち機嫌を伺う様なメールが届く。
やっと送った携帯画面の1行にも満たない短い返信。
嬉しそうに送られてくるReのメール。
画面の中から溢れ出そうな彼女の気持ちで一杯だった。
そんな事をいつもいつもしていた。
会いたいって言う気持ちに自分は頑張る事もしないで、メールのやりとりもせずただ面倒くさそうに逃げているだけだった。
メールでの文字のやり取りではお互いの気持ちの温度差に、必ずケンカになってしまうのもあったから。
そんな気もないのに違った風に捉えたり、感情のこもっていない文字の羅列では抑制された気持ちを抑えれるわけないって今までの時間でわかっていたから。
電話だって同じだった。
会いたい気持ちで一杯の人間に普通に友人との会話が終わるように切れるわけがない事もわかっていた。
それを自分が責められてるかのような一方的な思い込みとなんとも言えないプレッシャーと勘違いしていたのをその時わからなかったのはなんでだったのだろう。
彼女と会うために家を出ることがそんなに難しかった?
彼女といる時間が苦痛だった?
楽しいと思った時はなかった?
全部”NO”だった。
確かに一方通行的なものがあったかもしれない。
彼女のためにも自分のためにも一線を越えないように避けていたのかもしれない。
でもそんな一線なんて何の意味があったのだろう。
言い訳?
もう、僕と彼女の間にはそんな一線なんて遅すぎるくらいの「時間」と「気持ち」を共有していたのに。
なぜ?
全ての答えがわかった時には、風船の中に閉じこもった様なこんな卑怯な人間は、風船と同じく全てと共に弾け飛んだ。
http://jp.youtube.com/watch?v=1mDBQWHS0rA
happy day 22.