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部屋の大切な思い出の箱にしまわれた、現像に出されていない使い切ったフイルム。
デジカメの時代になった今では懐かしい物だ。
いつ撮ったかは記憶もあいまいだが、撮ったものだけは覚えている。
彼女と遊んだ時に少しずつ撮り貯めていった貴重な思い出の瞬間が入っている。
普段から写真を撮らなく、一つのフイルムを使い切るまでに相当時間がかかってしまったフイルムである事は確かだ。
いつ現像に出そうかいつ現像に出そうかと考えながら凄い時間が経ってしまい、今となっては現像して中身をみる事が逆に怖くてできないでいる。
若かった頃の2人。
今の2人を知らないで無邪気に写る自分達。
最後まで変わらぬ笑顔を投げかけてくれた彼女は、きっとその現像された写真の中でも素敵でいるだろう。
そのフィルムを現像に出す事はもうないかもしれない。
処分をする事もできないだろう。
だってそれは現像に出さなくてもフィルムを眺めているだけで、その中に映っている彼女の顔をたくさん思い出す自分の中の大切なアルバムだから。
今も目を閉じながらフィルムを握りしめる自分がいる。
遅くなっちゃった。
happy day 22.