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2010.10.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
西穂11



昨年、実父を亡くしたが、それは末期癌という避けがたい運命のもとに訪れた死であり、
気持ちの準備をする時間がある。

山での死は、しかし突然にやってくる。
この間まで当たり前のように話していた、そこにいた仲間が、もう今この世にいないことがどうにも信じられない。

どうにもやるせない想いがつのる。

どうしてそんなにも簡単に死んでしまうのだろう?

山岳界の雄、八木原国明氏がかつて後輩を高峰で失ったとき、
どんな屈強な登山家であったとしても

と思ったという。
そう、思おうとしたのだろう。

何人もの仲間を失い、
山での死はすぐそこにあることを覚悟し、
そんな境地に達したのかもしれない。

でもとてもそんなふうには考えられない。

ただ、ある日突然、その人に襲いかかる山の魔の手があることも事実で、
常にそれは頭の片隅にある。

だからといって、死んだら
「ああ、やっぱりな」
とは思えず、にわかに信じがたい。


そばにいなくても伝わってくるようで、
なんだか苦しくなる。

いったいどうしてそこまでして山に向かうのだろう。

疑問を抱いて山に行くことが怖くなり、
遠ざかろうとするのはほんの一時期のことで、


結局また、山に行きたくなるんだ。





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Last updated  2010.10.02 22:27:34
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