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解説:近藤誠也八段
聞き手:鈴木環那女流三段
対戦成績は増田八段の7戦全勝だそうです。
え~?マジですか。
鈴木環:「過去の対戦をみてどのような印象でしょうか」
近藤:「角換わりの将棋が多いんですけど非常に中終盤が難しい・・・
その中でも増田八段が抜け出して勝つ展開」
<対局前インタビュー>
中村太:「ギリギリの対局ばかりでしたが積極的に攻める事と持ち時間を意識して
指す事が出来ていると思っています」
「大変な強敵ですが自分のペースを守って指したい」
増田:「中村八段は角換わりを得意とされている方で今日も角換わりに
なるかなと思うんですけど自分の力を出して頑張りたい」
角換わり棒銀になりました。
鈴木環:「びっくりするような一手が出ました」
近藤:「これは解説陣も意表を突かれましたね」
「するどく攻めていこうっていう、これは作戦ですね」
増田八段も少し手が止まります。
近藤:「シンプルですよね、視聴者の方も分かりやすいというか」
「棒銀を指される方も多いと思うので」
▲2五銀
増田八段が考慮時間を使って対応。
近藤:「中村八段がどこまで研究されてる形かは気になる所ですが」
△3三銀→▲5六角→△6五桂→▲6六銀→△8六歩→▲8六同歩→
△8六同飛→▲8七歩→△7六飛
近藤:「結局、飛車銀交換ですが(後手は)成桂が出来ていて・・・
陣形差もありますよね、後手はまとまっていますから」
「後手の増田八段になにかありそうだな、と思える局面ですね」
▲3四銀
近藤:「これは本当に決断の一手だと思いますね」
鈴木環:「時間の経つのがあっという間に感じますね」
近藤:「両対局者とも気が抜けない展開が続いていますね」
鈴木環:「一手でも間違えたらすぐに終わってしまうような緊迫した局面」
近藤:「どちらも傷を抱えて戦ってますから」
鈴木環:「かっこいいですね」
近藤:「いやいやいやw特に先手陣は物凄い怖い恰好ですよね
中村八段としては自陣を一発で寄らないように・・・」
▲3四角→△4八銀
近藤:「かっこいい一手が出ましたね」
駒損の攻めですが・・・後手成功?
中村八段は最後の考慮時間を使い果たし30秒将棋に。
増田八段も残り1分です。
近藤:「難しい局面が続いていて・・・時間が無くなってくると焦りも出てきて
時間を残したいんですけど」
△7九竜→▲6八角→△9九竜
近藤:「7九竜はそつのない効かしですね」
△7七桂
近藤:「これが狙いでしたか・・・先手は取るしかないですね」
「増田八段の攻めが順調に続いていて、それを振り払うのに必死」
「(先手は)とにかく手番が回ってくれば、という」
△2八銀成でAIが揺れていまして・・・
近藤:「▲2一馬が後手陣プレッシャーですよね」
▲2八玉→△3三金→▲3五桂→△3二歩→▲4三桂成→△4三同金→
▲3一馬→△3三玉→▲4三角成→△4三同玉→▲4五桂→△2四香
近藤:「▲3一馬、鋭い一手でしたね」
鈴木環:「どちらが勝ってるかもう」
近藤:「全く分かりませんね」
「白熱した終盤戦ですね」
「流れとしては中村八段がチャンスを生かして逆転できるかどうかを
増田さんが上手くふんばって・・・」
△4四銀
近藤:「自陣を守るというか・・・これは結構大変ですね」
鈴木環:「なかなか詰めろをほどくのが難しいですね」
近藤:「後手陣は寄せるというより自陣を安全に戦っていきたいんですよ」
「お互い入玉してくる展開も可能性としては出てきました」
△5二金
近藤:「長い戦いになりそうですね」
5段目でお互いの玉が最接近。
▲5六金
近藤:「これは王様引くしかないですよね」
鈴木環:「・・・30分前には予想しなかった展開になってますよね」
近藤:「中村八段が凄まじい粘りをみせて・・・お互い二転三転それ以上
してる感じですから」
点数計算になってくるんですか?
近藤:「こんがらがっちゃいますよね」
鈴木環:「持将棋というか相入玉だと棋士の中でも得意不得意ありますよね?」
先手は玉が詰まない状態だそうです。
大駒5点小駒1点で24点あれば勝ちとの事。
近藤:「僕とかだったら寄せにいって駄目ならしょうがないみたいな事も
考えていくんですけど両対局者とも攻め将棋で鋭い手を繰り出すので
こういった相入玉の展開はあまり経験がないんじゃないか、と・・・」
鈴木環:「この経験が最も多くてと言いますと永瀬九段の名前が」
近藤:「あとは木村九段の名前が挙がりますね」
△5二竜
一転して王手がかかってしもうた!!!
先手は24点とるのが難しいみたいです。
30秒将棋もかなりの長時間続いているのでミスも出やすいとの解説。
近藤:「△7三金は私も解説できないです」
186手で後手勝利。
すんごい一局でした・・・
A級最終局もこのお二方の対局なんですよね。
<対局後インタビュー>
増田:「終盤で弱気になってしまって3二歩と受けた手があるんですけど
そこで形勢が分からなくなってしまい相入玉になってからは
点数が足りそうかな、と」
中村太:「速い展開から想像もしない感じの終盤戦になったんですけど
形勢が二転三転していそうな気もしていました。相入玉に
なってからは基本的にこちらが点数足りない感じだと」
両対局者ともお疲れ様でした。
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