2004.11.23
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先日の日記
バイオタイド理論 』について書きました。

月が 人間という生命に
影響を与える、という話です。

その中で 私は
人は潮が満ちるときに生まれてきて
亡くなるのは 潮が引くとき
ということについても 少しふれました。


私は以前、病院で看護師として勤務していたことがあります。
(当時はまだ"看護婦"でしたが^^;)

勤務期間は 1年、と
とても短かったのですが
その間にも 病棟に入院されていた方が
何人も 亡くなられました。


人が亡くなるのは 引き潮のとき
思うのは そのときの経験もあります。


今日はまた それとは別の話になるのですが…。



私が勤務していたのは 脳神経外科の病棟で
運ばれくる患者さんの中には すでに意識がなく、
一言も 会話を交わすことなく
亡くなられる方もいらっしゃいました。


私は割と 自分の勤務時間中に
人が亡くなることがなかったのと
当時は看護師一年生というコトもあって
亡くなる方の担当になった経験が少ないのですが、
それでも 人の命の灯が消えるその瞬間に立ち会ったことが
何回かあります。


今でも 覚えているのは
自発呼吸が消え、血圧が測定できなくなり
いよいよ死が近づいてきたその時に
そばについていた ご家族の方が
泣きながら 患者さんの手を取り

「とうちゃん、よぉ頑張ったなぁ。
 働きもん やったなぁ。
 楽になるけんの。
 ゆっくり 休みや。」

と口々に暖かい声をかけて 見送った方の死です。


確か、秋も深まった寒い頃だったと思うのですが
穏やかなお天気で 病室は暖かい日の光に
包まれていた記憶があります。


その方も、病棟にいる間は
意識が鮮明になることはなく
お話ししたことはない方です。

けれど そのお別れの瞬間に
その方が どんな人だったのか
垣間見たような気がしました。



今はもう、少し遠くなってしまった記憶。

私は まだその経験を言葉にまとめることが出来ませんが
確かに 何かの思いになって私の中に残っている記憶です。





見上げた空は新潟へ続いています
※ 新潟県中越地震 発生から 32日

当日記で取り上げていた過去の情報 >>






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Last updated  2004.11.24 00:35:17
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