温故知新

2008.09.29
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以前、 日記 に書いたように、私に家事ヘルプがつくことになった。
自立支援法に基づいて1割負担の使用。
つまり、1時間160円ほどでヘルパーさんが家事を手伝ってくれる。

やれやれ、これで病院、療育めぐりで片付かない家に手を入れられる…

安心したのもつかの間、事業所が見つからない。
『週に1時間30分、それも、月によって曜日がかわったり、
いきなりキャンセルされたりするようでは委託できるヘルパーが見つからない』
と、いうのだ。


たとえば、予約をしていても1時間待たされるような通院では、
あちらが指定してきた日程をズラそうとすれば、
もともと3か月先の日付なのに、さらに2週間、3週間後を提案される。
仕事などやむ終えない事情なら仕方がないと思えるが、
自分の家事ヘルプのせいで…というのは、ちょっと後ろ髪をひかれる。
あげくに、こんな体の弱い息子を抱えていては、申し訳ないがキャンセルで…、
という場面を想定しないわけにはいかない。
週に2回も安定して家事に没頭できるようなら、家事ヘルプはいらないのだ。

私が困っている姿を見て、役所、保健所がタッグを組んで、
それは見事に融通をきかせて、制度を最大限、都合をつけてくれた。
ここに引っ越してきて、彼らに出会えて、本当に心強いと思っている。

どんなに箱組が出来上がっていても中身が伴っていない。

たとえば、通学、通園などの移動しかり。
通学、通園の付添を私の代わりにしてくれるのはありがたい。
が、公共交通機関を使って30分以上から、という条件付き。

以前の家は保育園まで徒歩圏内だった。

一方、今の家は保育園まで車で10分ほど。
が、公共交通機関となれば、
子どもの足でバス停まで10分弱、バスで10分、そこから保育園まで10分強。
確かに30分以上である。
だが、バスは1時間に2本しかない。
想像してみてほしい。
ヘルパーは我が家にバスでやってきて、何十分も時間調整して娘とバスで行き、
また時間調整をしてバスで帰る。
こんなに時間をかけてもお金が出るのは実質娘といた分だけ…。
こんな割の悪いこと、誰がしますか?それも、早朝から。

せめて、自動車が使える、とか。
せめて、かかった時間すべてが保障される、とか。
早朝手当がある、とか。

そういうきめ細かい制度にしなければ、いくら箱が立派でも使いみちがないのだ。

3か所断られ、児童相談所のケースワーカーにそんなことを愚痴っていたら、
ケースワーカーが事業所を紹介してくれた。
その事業所は、そういった児童相談所からの紹介の場合、
委託できるヘルパーを探さず、給料性の社員や管理者自らが
臨機応変にヘルプに入ることにしている、という。

今日、来てくれた方は、
「だって、児童相談所から紹介されてくる方って、本当に困っている方ばかりだから。」
と、温かな笑顔でニコニコと笑う。
テキパキと家事をして、私のスケジュール帳の空きをぬったややこしい予定でも、
いやな顔ひとつせず契約し、帰り際、
「もし、下の子どもさんが病気になったら、気楽に電話してくださいね。
上のお子さんの移動支援に入りますから。
もちろん、いつも希望通りに入れるとも限らなくて申し訳ないのだけれど、
私とか、社員の空き時間で入りますから。」
と、言ってくれた。

こんな箱だけの制度を、こういった善意が世の中を支えている。
私は、今まで何も知らずに生きてきたんだな、と、恥ずかしさで顔から火が出る思いがする。

一方、困った人の中でも行政の手さえ届かない人は、事業所に断られても、
「確かに自分のようなケースは無理そうだ」と、あきらめたり、
無理にスケジュールを合わせようとしたり、自分を責めたりしているのだろうし、
声をあげても行政の当たりが悪ければ、表面的な対応をされて涙を飲んでいるのだろう。

この子たちのおかげで、いろいろな勉強をさせてもらっているな、と思う。
…まだ、だからこの子たちで良かった、というほど達観はできないし、
こんなこと知らずに、鼻高々で、いかにも自分は何でも知ってます風を吹かせて、
生きていきたかったな、とも思う。
でも、知ってしまった以上、どうにかしたいという気持ちは抑えられないし、
知って良かった、とは思う。
今日は。









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Last updated  2008.10.02 02:47:31コメント(0) | コメントを書く
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