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この時期にこれ程長く冬型天気が続くのは記憶に無く、晩秋をすっ飛ばして冬になってしまった。時々時雨が降り、強い西風に煽られながらも連日釣りには行っている。 もう37年も前になる、福岡にやって来てまだ何年にもならない1987年の、12月最初の日曜日に開催された福岡マラソンで中山が優勝した日も寒くて時雨が降っていた。ボラを釣っていたことを、寒かったゆえに覚えている。 11月最後の釣りになる29日は唐泊で、まずアジを釣ってそのアジで泳がせ釣を試みる積りでアジ釣りからスタートした。港内のアジは前日と同様すぐに釣れ、小さめのアジを5匹バケツに活かした。クーラーボックスは堤防の上に置いてあったので、大きめのアジは水くみバケツに放り込んだ。 バケツに10匹ほど溜まった時点で、横でアジを狙って待機していたアオサギが知らぬ間に近寄って来て、大胆にもバケツのアジを咥えて逃げた。アオサギはいつもやって来るのだが、ここまで大胆になるのは珍しい。よほど飢えているのだろうが、自ら自然の中で餌を獲ることをせず人に依存するのは好ましくない。 この後クーラーボックスを下ろして釣ったアジはこれに入れた。20匹釣った時点でアジ釣りは止めてテトラで泳がせ釣に移行しようと片付けていると、一瞬のスキをついてアオサギが飛び出し防止ネットを被せてあるバケツの中のアジゴを獲ろうとネットの上から嘴を突っ込んだ。 ところがネットに阻まれて叶わず、ネットの小さい網目がアオサギの尖った嘴に引っ掛かってしまい、ネットごと飛んで逃げてしまった。ネットは重くは無いが、首が長く飛ぶことが苦手なアオサギには大きな負担になったのか、海面に落ちるように降りてそのまま飛び上がることが出来ず、もがきながら強い西風に流されて行った。 想定外の展開に驚きつつも放置できず、風下で岸に近寄るのを待った。やがて岸の流されて船の間まで近づいたので何とか捕まえてネットを外そうとした。首が疲れると頭が海中に入ってしまい息が出来ない状況になる。サギはすっかり疲労してしまい逃げる気力もない。 水汲みバケツのロープを輪にして首にかけ、引き揚げて手が届く時点で嘴を掴んでコンクリートの上に引っ張り上げた。サギはカモなどのように羽毛の撥水性能が良くないので、すっかり全身ずぶ濡れ状態で寒さも加わりガタガタ震えていた。立ち上がることも出来ず、どうかすると横になってしまう。 このままではまずいので、タオルで体を拭いて風が当たりにくい場所へ抱えて行った。後は回復を待つしかない。せめてエネルギー源にとアジを1匹取って来て、嘴を手で開いてアジを口へ押し込んだ。いつも見ているサギの飲み込む様を真似て、首を上に伸ばして飲み込みやすくした。 いつまでもサギに関わっておられないのでテトラに戻り、泳がせ釣は断念して反転籠でコッパグレを釣ってみた。グレ釣りは久しぶりのことで、釣れるとは思ってなかったが、釣れなくても元々という気持ちだった。右斜め後方からの強い西風が吹いて釣り難かった。 始めて30分ほど経過して27cmの足裏サイズが意外にも釣れた。この大きさを釣ったのはいつが最後か忘れたぐらい久し振りのこと。2時間釣り続け、このサイズを3匹釣り、予想外の成果を得た。まさかアオサギの恩返しでもあるまいが。 不覚にも堤防の上に置いてあったバケツが風でテトラの間に落下してしまった。飛ばないように錘として道具が入った袋を入れてあったので、落下とともに飛散して多くを失ったことは痛かった。 帰りにサギを置いた所に行って見ると、羽毛はすっかり乾き、立ち上がって元気を取り戻しつつあった。飛べるようになれば良いのにと願いながら、後ろ髪を引かれる思いで帰途に就いた。27日久し振りの日の出。西から時雨雲が流れて来る。帰りに寄った今津海岸。コンテナ船の船首に微かな虹が懸かっている。太陽光線が足りない。時雨は断続的に降っても日が射さないので虹にならない。粘ってやっと日が射して近くに小さい虹が現れた。11時ごろの虹は太陽の高度が高いので低い虹になる。28日 27日はルアー釣りだけで坊主に終わったので、28日はアジだけを狙って釣った。風が強いながらも良く釣れた。唐泊で2時間釣って西浦へ行って見ると、西風が正面から吹き募り誰一人釣り人はいなかった。20cm足らずのアジ80匹。カラーコーンが風で全て倒れている。ウミネコが具合悪そうに佇んでいた。翼は悪くなさそうだが。カンムリカイツブリハヤブサの雌今津湾のミサゴ
Nov 29, 2024
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大荒れの天気を承知でアジ釣りに唐泊へ出掛けた。寒冷前線が日本海から南下するのにつれて、初め南風が吹き後に北西の風に変わる見込みだった。雨は未明までで出掛ける時には小降りになっていたが、北の高気圧と寒冷前線との気圧の傾きが大きく風は強かった。 6時頃に着くと意外にも先客が一人釣りをしていたが、すぐに止めて自分一人になった。テトラでは向かい風が強いことは分かっていたので、ルアー釣りの道具は外してアジ釣りの延べ竿だけにした。 強い南東の風が吹き募り波しぶきが堤防を越えていた。港内で釣るには追い風になる。釣り始めて見れば竿が大きく曲がり、風に飛ぶサビキ仕掛けは手元に回収しにくい。港内の濁りはさほど無かったが、アジは釣れなかった。坊主で終わりそうだったのが、奇跡のように5匹だけ釣れた。 日の出の時間を過ぎて、東の空には晴れ間も少し見えて、そこから射した太陽光が西の暗い空に虹を作った。光は一部しか射さないせいか、虹も丸い弧を描くことなく部分的なものになった。 魚は釣れずとも虹はしっかり釣れた。虹の前に雲があって遮っている。雲の前に虹がある。飛行機雲は強風で曲がりくねっている。虹は完全に雲の前面にある。虹は左だけで副虹も見えている。副虹では色の並びが主虹と逆になる。主虹の内側は明るく、主虹と副虹の間は暗い。これをアレキサンダーの暗帯という。北東の空は暗い。南東の空に晴れ間があった。日光の射し方が変化して右側に虹が出来た。灘山に日が射した。部分的な虹ながら、副虹がはっきりしている。早々に帰ったが、前線が横切るとともに雨になった。24日 ジグを5個制作した。その為に 鉛を叩く場所まで出かけた。リングとトリプルフックを付ける。アクリル塗料を2回塗る。背中は青、緑、白を調合して塗る。ホログラムを張り付けた後クリアーを塗る。しっかり乾かしてから画竜点睛の目をマジックで塗る。7号の鉛2個と8号を3個作った。25日 作ったジグの性能を試験するために、唐泊へ行った。東風が強く波立って濁り、向かい風で釣り難い。条件は悪いながら2時間釣って見た。始めて40分後に当たりが有って、ジグの上で切られて新作を早速失った。 その後1時間当たりが無く、やっとヒットして手元に寄せたら50cmぐらいのサゴシ。ここは慎重にと網を出した刹那、外れてしまった。それで終わり、他の釣りはせずに引き上げた。 ジグの出来はまずまず、運は無し。能古島の背後の空が赤く焼けた。
Nov 26, 2024
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秋分の日の23日は室見川を遡り、三瀬トンネルの近くまで行った後、糸島峠を下って別荘地雷山の森の棚田の上部でハチクマを見ようとした。残念ながらハチクマは上空を通らなかった。 しかし室見川の中流で岩の上で、甲羅干しをしている甲長40cmもあろうかというスッポンを見た。警戒心が強いスッポンをレンズ越しとは言え、じっくり見ることは無かった。その顔はカメとは言えない精悍さが有りハンターの趣が目に現れ、ハンター好きの私はすっかり気に入ってしまった。 24日は5カ月ぶりに西浦の蒙古山で、去るタカか、やって来るタカが見られないか、2時間空を見ていたがこれも空振りだった。10月中旬には必ず、渡って来るハイタカが見られると確信している。23日。ヒガンバナはもう終わりが近づいている。ウラナミシジミ。アゲハチョウ。キアゲハ。ハグロトンボ。室見川。橋の上から川の中を見たがアユはいなかった。以前は結構いたのに。コサギ。甲羅干しをするスッポン。1匹は水中へ逃げた。やや小さい別の1匹。カラスアゲハ。背後の山々は背振山系。マイコアカネ。モンキアゲハ。ミスジチョウ。アオスジアゲハ。ミゾソバの蜜を吸うスジグロシロチョウ。ホシホウジャク。雷山の森の近くの孟宗竹林。カラスアゲハ。黄一点。24日。天気は良くなったが北東風はまだ強い。蒙古山山頂に石碑が見える。蒙古山の西の眺望。西の遠方に壱岐。北側の小呂島。近い玄界島。二見ガ浦と霊園。天高く馬肥ゆる秋。原典は中国、秋には匈奴が肥えた馬で唐に攻めてくるということ。蒙古とは関連がある。ハシブトガラス。空港へ向かう旅客機。垂直尾翼の梅の花はチャイナエアライン。対馬、壱岐から北ヴィーナス。西浦崎を回る。回って博多へ向かう。壱岐対馬へ向かうフェリー。1時間後に壱岐方面へ引き返して来たヴィーナス。前方の貨物船を避けるヴィーナス。避けたコースを戻す。ムラサキツバメか。名前不明。柄が30cmぐらいあり、鍔に特徴がある。テングタケ科のようでもあるし不明。タデ科のミズヒキ。花は小さくあまり見ることは無い。ギンヤンマも水辺を離れ、荒れ地や山道でよく見られる。カラスウリも色付いて来た。ナガサキアゲハ。マイコアカネ。ジャンボタニシの食害で稲が虫食い状態のまま稔を迎えている。この夏はデンジソウが繁茂した。新しく殖えつつあるデンジソウ。
Sep 24, 2023
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2日前に喉の違和感を覚え、まずいと思っていると風邪の症状がはっきり表れた。コロナやインフルエンザなどの流行性のものでは無さそうでも、土日で処置が出来ない。幸い熱は無いので月曜の朝まで様子を見る。 この所のジグの消耗で、それを作るために鉛を叩ける場所へ行きたいのだがどうしたものか。 餌釣りの初めと終わりと、魚影が見えた時にジグを振ってサゴシを狙う。ほとんど釣れないのに、たまに当たりが有ってもリーダーの上部のPEラインから何度も切れた。どうも2年間ラインを取り換えてないので、劣化して強度が無くなっているようで、泣く泣くPEラインを購入して取り換えた。 30gぐらいのメタルジグは自作しているので、性能が良さそうなものから使ってそれを失うと、補充で制作しないといけない。中通しの鉛を成形するために、ハンマーで叩ける表面が滑らかなコンクリートの縁石を求めて出かけようと思っている。それをしないと以後の室内作業が出来ない。鉛は中通しの7号と8号を使用。針金はステンレス。他にアクリル塗料の白、青、緑、クリアーを使う。針金は5cmに切る。ペンチで曲げる。鉛に差して瞬間接着剤で固める。これを叩いて延ばし、成型する。22日朝一番で唐泊港内で20cm足らずのアジゴを釣った。70匹を釣ってテトラで餌釣りと、ルアー釣りをした。ルアー釣りではヒットしてラインが切れてしまった。やっとシマカンギクが開花した。イナカギクも咲いた。咲いた直後は花粉が黄色い。23日 よせばいいのに風邪を押して時雨が降る中を出掛けた。今津湾にカワウの集団がいた。三角池を離れクロツラヘラサギが分散して餌を獲る。二見ガ浦の海。北東の風強く波がやや高い。ビワの花が咲いている。ビワはバラ科としては珍しい常緑樹。打ち捨てられた畑で咲くピンクのバラ。花の色が濃いシマカンギク。
Nov 24, 2024
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例年より3週間早く入梅して、梅雨前線が張り付いて重苦しい曇天が続き、天気予報は曇りでも釣り場は小雨が降り西風が強い。 魚の食いも悪くなり、気温も下がっているのに雨に濡れながら、相も変わらず釣りに行っている。18日も7時過ぎに出かけた。早く行く意味もないので、道草をして今津の浜を歩いた。 何もかもがにび色に包まれて、華やかな色彩はない。松林の中に砂で埋まった元寇防塁が、所々顔を出している。古来から人類は他国への侵略を繰り返している。科学技術は進歩しても本質は何も変わっていない。というより技術が進んだ分悪化している。ヒメジャノメ。 唐泊へ着いたのは9時。港内では9人もコッパグレ釣りをしていた。外側が不調なので港内に人気があり、平日常連が釣り糸を垂れている。 並んで釣りたくないので外側テトラで竿を出した。潮は小潮になり、風が強く、小雨が降り続いていて、惰性とはいえなんでこんな日に釣りをするのか。 やはり食いは悪く、1時間以上経過してやっとコッパグレが姿を見せた。先週1日だけ良型が釣れたのが噓のように、15cm以下のコッパグレがフグの合間に釣れた。それでも当たりが有るだけいいのかも知れない。 2時間釣りをして、サイズダウンの手の平前後を7匹持ち帰った。 帰りに、閉鎖されたと聞いた西浦漁港へ立ち寄ってみた。確かに釣り場の波止への道は封鎖されていた。 アオリイカ釣りがこれから佳境を迎えるだけに、エギングマンの嘆きが聞こえそうで、最近漁師がこれまでしていなかったアオリイカ釣りを始めたと聞いているので、代わりに独占することだろう。 海から里山の山道をブラブラ帰った。山の畑はスイカとカボチャが植えられていて、今が大事な時期だけに悪天候が懸念される。 自然界には好まれないぐずついた天気の長期化も、コロナ感染の勢いを削いでくれる可能性もありそうで、思わぬ神風になれば良いのだが。大繁殖して悩ませている小フグの種類を検索してみると、コモンフグしか該当するのが無かった。成魚と体形が違うし皮膚の小棘もはっきりしない。余りに多すぎるので成魚になるのはこの一部で、内臓に毒があるので捕食されることはないだろうが、餌が不足するのが一番のリスクだろう。生存に貢献するのは釣り人の撒き餌に間違いは無く、釣り人にとっては身から出た錆ならぬ、身から出たフグに違いない。 5月16日は近場を少しぶらついた。ハラビロトンボの雄。交尾。ハラビロトンボの雌。雌単独の打水産卵。メキシコ原産のイタチハギ。テングチョウ。トンボエダシャク。セリ科のヤブジラミの種。アレチハナガサの蜜を吸うモンキチョウ。モンシロチョウ。アレチハナガサは厄介な帰化植物だが、シロチョウの仲間に人気がある。ぐずついた天気はキクラゲを育てる。枯死して倒れた大木に残された大きいコフキダケ。倒れる前からキノコは生えていたのだろう。くすむ玄界島。
May 18, 2021
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これまで30年以上糸島方面で徘徊やら釣りをしてきても、まだ行ってない場所がある。その一つが二丈の福吉漁港だった。近くに道の駅の福ふくの里があり、この夏以降何回かカマスを買いに行った。自宅から原付バイクで1時間近くかかり、いつも釣りに行っている唐泊や西浦の2倍の距離がある。 大型のカマスがこの秋は釣れないので、加工して自分で食ったり送ったりしたい時には少々遠くても苦にはならない。それでも往復2時間かけるだけでは芸がないとふと気が付いて、店から2分で行ける所に福吉漁港があることに気付いて、釣りと買い物を絡めたら楽しいだろうと6日に実行した。 朝6時に出た。道中バックミラーには、高架の隙間の東の空が朝焼けになっているのが見えて、バイクを止めて写真を撮った。高祖山が日の出位置にある為、なかなか朝日が出ない。福吉漁港には7時頃に着いた。漁港は広く、漁船は思いの外多かった。その上最近流行のプレジャーボートはほぼ皆無で、この地区の漁業が盛んなことが分かる。防波堤は長く、先端近くの50mぐらいはテトラが無く平場で、ここで釣ることにした。初めてなので何が釣れるかも分からず、サゴシ狙いの竿と反転籠用の竿を準備した。 福吉は地形的には広い唐津湾の東に位置し、外海とも言えるので2日前の強風によるうねりがあった。海も濁りが残っていたので潮も悪く条件は良くなかった。 店が開店するのは9時だから、2時間近く釣りをする時間があった。まずサゴシを狙ってジグを投げてみた。跳ねてもおらずサゴシは釣れなかった。すぐに反転籠に切り替えて釣ってみると、何投目かで小さい当たりが有って、仕掛けを揚げてみると針が無い。どうやらフグがいるようで、以後はフグとの攻防だった。 釣り場には数人の釣り人がいて、アジゴはよく釣れていた。9時までの2時間はあっという間に過ぎて、針を5本失いながら15~25cmのナシフグが20匹ほど釣れた。 釣り道具一式を置いたまま、福ふくの里へカマスを買いに行った。開店時には20人の客がいて、その多くは魚目当てだった。 時化の後だから魚は少なかった。カマスも少なく、大小25匹購入して福吉港へ引き返した。後半戦もフグばかりで、食いは低調になっていた。11時まで釣って、終わりに近い時点でサゴシが跳ねたのでジグを投げてサゴシがヒットした。30cm位のが多かった中で、幸運にも釣れたのは46cmあった。 結局ナシフグは30匹釣れて、人によっては最悪の外道だろうが、肉には毒は無いので捨てはしない。北の海上に姫島がある。筑肥線の電車。線路脇にはオシロイバナが咲き誇っていた。 港で昼飯のパンを食ってから真っ直ぐ帰った。帰宅後は魚の処理に2時間を費やした。7日。 朝から曇り空で出かける気にならない。それでも目的も無く今津方面へ出掛けた。長垂れの道路上で、カラスが轢死して内臓や肉が露出した多分アナグマに殺到していた。車もこれを踏みたくないので避けている。ハシブトガラス電線や電柱にも多く止まっていて、食い意地がひときわ強い個体だけが数羽危険を冒して肉や内臓に食らいつく。カラスもいろいろな性格がある。横浜の海岸のダイサギ。獲物がいるのだろう。7月以来見ていなかったクロツラヘラサギが2羽いた。最近渡って来たものだろう。ダイサギとほぼ同じ大きさ。モズ。セイヨウカタバミ。ホシアサガオ。これも外来種。 追加。今ハチクが開花しているという情報を聞いた。120年に一度開花し、その後枯死するという。2年前にも破竹の竹やぶ全体が枯死し、薬液を人間が地下茎に注入したせいと思っていた。竹は一つの竹林が地下茎で繋がっていて、竹を駆除するには地下茎1か所に枯死薬剤を注入すれば林全体が枯れると聞いていた。 今の開花の情報を聞けば、これもそのせいかも知れないが、既に確かめようがない。そこで7日に別のハチクの林に行ってみると、花らしきものが多数付いていて、もう終わったように見えた。 ハチクはマタケによく似ていて、タケノコでは皮の模様が全く異なるので区別は容易で、近年マダケに駆逐されているように見える。
Oct 7, 2023
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21日は今年最初の満月になった。旧暦では12月15日だ。北西の季節風が強くなる見込みだったので、夜明けにコアジを釣って、その後サヨリでも釣れれば良いと5時半に出た。 千切れた雲間に満月が煌々と輝いていた。前日の雨で空気が澄んでいてくっきりと見えた満月。 6時過ぎに西浦へ着くと、やはり北西風がかなり吹いていた。気温も低く、指先が冷える。外側のテトラで延竿でのサビキ釣りを始めた。これまでは時化た大潮の時にはコアジが結構釣れたのに、21日はさっぱり釣れず、見込み無しの気がして見た西の空には、沈みつつあった丸い月がくっきりと見えた。空には一片の雲もなく、もしかすると念願の水平線に沈む月が見られるかも知れない気がしてきた。 こうなると、いつ食い出すか分からないアジゴかコアジに関わってはおれず、水汲みバケツと餌バケツを少し高いテトラへ置いたまま、バイクで水平線が見える場所まで出かけた。月はかなり沈んでいて赤銅色に変わっていた。 次第に明けつつある空をゆっくり沈んで行く月をレンズで追った。三脚は持参していないので、暗い中での撮影は苦労する。画面が荒れるので極端な高感度にするわけにもいかず、苦労した。 月は沈むにつれて、通過する大気の層がどんどん厚くなって行く為、輪郭はぼやけ、色も薄れて行く。日没の太陽のように最後まで存在感を主張できず、やがて消え入るように水平線に没した。 しかし月の下端が水平線に接すると、冬に見られるだるま太陽のようにだるま月となった。我が人生の67年間で初めて水平線に沈む月を見ることが出来たのは、幸運としか言いようが無い。しかも気象条件が悪い福岡で。 釣り場に戻ると、二つのバケツは大潮の早い上げ潮と,波で海中に落下してしまっていた。水汲みバケツはロープが付いていたので回収できたが、餌バケツは流失してしまった。 餌が無いのでコアジ釣りは中止せざるを得なかった。月見の代償はコアジならそう、大したことではないと慰めた。 幸い調合していない撒き餌が袋に残してあったので、場所を替えてサヨリを釣った。向かい風が強くて仕掛けも飛ばず、波しぶきをかぶりながら難儀して2時間釣った。30匹のサヨリを得たのでそれなりに良かった。 帰りには空気が澄んで見通しが良かったので、遠くを見たくなって山に登った。沖ノ島はもちろん、微かに対馬が見えた。対馬まで100km近く離れているはずで、年に何回もは見られない。壱岐、対馬航路のフェリーと沖ノ島。釜山行きの客船と沖ノ島。海を背景に飛ぶノスリ。今津湾のミサゴ。カワウかウミウ。20日。元岡の水田でハンターが多分カモ撃ちをしていた。禁漁区ではないのだろうか。ハヤブサがアトリの群れに襲い掛ったが失敗して飛び去った。小鳥は襲わないはずなのに飢えていたのか。ヒドリガモ飛翔。2羽のミサゴ。下は降下開始。小競り合いした2羽。上のミサゴの左足には羽毛が見える。扇のように尾羽を広げて風上に向かってホバリングする。漁に失敗した。ダイサギ飛翔。サギ類は飛ぶのが苦手。
Jan 22, 2019
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相変わらず釣れても釣れずともせっせと出掛けている。26日は予報より2時間も早く雨になり、釣り場に到着する前から降り出した。気分が乗らないまま釣り始めて見れば、予想以上の不漁でグレは1匹も釣れなかった。気温はそれほど低くは無かったが、滲みて来た雨で次第に冷えて、不漁と相まって散々だった。 25日は朝から申し分ない天気に恵まれ、少しは期待できたのにグレ3匹、メバル4匹の低調な結果に終わった。 今後続けて3日も坊主なら、もう春まで釣りを休止した方が良いだろうと思っている。 天気が良ければ釣りは駄目でも、帰り道の道草はそれなりに楽しい。25日も今津湾近くで初めての鳥に遭遇できた。唐泊の後ろ浜にある小川は水量が少なく、河口で閉塞している。向うは志賀島。今津湾岸で干潟を見ていると、東から大型の鳥が飛んで来た。白っぽく初めはミサゴかと思ったが違いに気付いて後を追った。ゆったりと帆翔しながら西へ移動して行く。農道をバイクで追い掛けても、鳥よりも先に出ることが出来ず、常に逆光だった。ノスリに似ているが、体は大きく翼は長く、羽毛は白っぽい。帰宅後に調べると、初めて見るオオノスリだと確信した。やがて西の空へ去って行った。15cmのメバルの腹にお産寸前の稚魚が入っていた。メバルなどカサゴの仲間は卵胎生の魚がいる。こんな小型でも受精するのだと知った。目玉はすっかり出来上がり、黄色い卵黄嚢も見えている。お産直前だったようで、究極の子殺しをしてしまった。
Jan 26, 2021
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冬型の天気になって西風が強まり、海が時化ることは分かっていた。冬型天気では西浦はまともに荒れる。こんな時こそ誰もいない波止で何も気にせずに釣りが出来る。 幸い友人が活かしてあったアジゴが数匹あり、それを使わせてもらい泳がせ釣が出来る。 朝の遅い日の出頃が丁度干潮だったので、今津干潟で朝日を見、途中の砂浜で貝殻を拾い、西浦へ着いたのは9時前だった。砂と砂鉄が織りなすアート。潮が満ちると跡形もなく消える。 西浦には釣り人一人いなかった。仕掛けを準備して向かい風が強く吹くテトラで釣り始めた。アジゴを背掛けにした仕掛けを投入すると、一瞬セイゴが反転したが食いつかなかった。 3匹目のアジゴの時やっと食い付いて道糸が走り出し、しばらく待って竿をあおると、早すぎたと見えてヒットしなかった。 4匹目のアジゴを投入すると、余り待たずに浮きが沈んで糸が出る。今度は長く待って合わせるとやっと掛かった。大物ではなく易々と釣り上げたのは52cmのヒラセイゴだった。今季は不調のまま推移していたので、大物とは言えない1匹でも良かった。この時期としては珍しい黄砂が強い北西風に乗ってやって来た。 12月12日。12日は反転籠釣りで、珍しくまずまずの成果だった
Dec 13, 2022
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1級寒波は去っても冬型の天気が続いて晴れもせず、季節風が吹いて寒い日々が続いている。釣りはすっかりに諦めていても、せめてもの徘徊も曇天ではする気にもならず、ほとんど毎日籠っている。 28日は気分転換に糸島半島の西端まで貝殻拾いに出掛け、29日は今津へ一寸行ってそれなりの収穫があった。福岡市西区から糸島市の貝殻拾いを始めてもう1年になる。30数年暮らしてこれまで見向きもしなかったのが、去年の2月に突然始め、釣りのついでも含めて何十回出掛けたのか分からないぐらいになった。 海辺での採集は宝探しのようで楽しいし、今のように出られない時に整理するのもそれなりに悪くないので良かったと思える。どうやら何にでも入り込んで依存してしまうオタクの性分が原因らしい。しかも金が掛からないので貧民の私に向いている。 ビョウブガイ加布里湾のカブトガニ死骸。ナツモモ。芥屋の浜にて。ベニハマグリ。トリガイトリガイ内側。ビョウブガイ。ヒオウギ。割れている。エマイボタン。キヌタアゲマキ。マルヒナガイ。ツメタガイに穴を開けられている。ハイガイ。アコヤガイ。別名真珠貝。天然真珠が作られることは殆ど無い。美しい虹色は写真にはうまく写らない。ウチムラサキ。シドロガイ。ヒラタブンブク。右が本来の姿で左は棘やらなくなった状態。ウニやヒトデの仲間。荒れると多く打ち上げられる。イトマキヒタチオビと思われ福岡ではごく稀。
Jan 29, 2023
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11月も中旬、早朝はバイクで走ると防寒着と防寒手袋がいるぐらい冷えても、昼間は晴れるとこの時期とは思えないほど気温が上がる。これまで強かった東風が弱い日もあり、唐泊でも釣り易い時もある。 しかし釣り易いと釣れるとは連動しないようで、あまりぱっとしない。西浦では日によって多少のばらつきが有りながらも中アジがまだ釣れているが、アジ釣りには心が動かない。 12日は唐泊で昼まで釣りをした。サゴシは釣れずコッパグレは少々釣れたが活性は無かった。昼に後ろ浜でパンを食いながら、灘山を通過するハイタカがいないか見ていた。 30年以上前に9月から10月にかけて、ボラ釣りの合間にここで灘山を超えてやって来る小型のタカを見た。当時はツミもハイタカも区別さえつかず、ハイタカが朝鮮半島経由で渡って来ることも知らず、不思議な思いで見ていた。その後、ハイタカが春と秋に大陸を行き来していることを知り、立石山や灘山、毘沙門山など通過ポイントを発見することになった。 今期はもう渡りは終わったと思いながらも未練があって、灘山の下で見た次第。昼の1時間で残念ながらハイタカはやって来なかった。 玄界島から筑前大島などが浮かぶ海を見ていると、思いがけずクイーンビートルが北からやって来た。クイーンビートルといえば、船体亀裂による浸水を隠蔽して問題になって釜山便は休航しているはず。 クイーンビートルは初代ビートルから釜山行きを引き継いだ4年前に、コロナ禍の為に就航出来ず、悲劇の女王を思って見ていた。コロナの影響が世界的に落ち着いて今年初めて釜山便が復活したのに、今度は女王自身の船体の欠陥で欠航になっている。何という悲劇の女王振りだろうか。悲劇を演じ続けている 全長80mという大きさと、スピードに見合う船体強度のバランスが合っていないのかも知れない。 12日志賀島の西を南へ向かう能古島の西を通過する灘山方向からノスリがやって来た別のノスリが反対方向から飛んで来た県警ヘリは機種が変更されている 13日 姪浜へ潮汲みに行って海を見て、その色に驚いた。醤油色をしていて、明らかに赤潮が発生している。夜光虫のように表層だけではなく、海全体が変色している。色からすると毒性プランクトンも含まれる、渦鞭毛虫類によるものと思われる。やはり海水温の高温と降雨によるものだろう。潮は使い物になりそうもなく、少しだけ汲んだ。 14日 久々に西浦へ釣りに行った。釣果は少々。10時頃にオスプレイ4機が西から東へ飛んで行った。オスプレイは遠いにもかかわらず爆音が大きい。
Nov 14, 2024
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日曜日がくるたびに、もう一週間が過ぎたのかと愕然とするぐらいの早さで巡って来る。日曜日の朝は6時台のNHKの目撃日本を見るのを楽しみにしている。政権の御用放送と化しているNHKにしては出色のドキュメンタリーだ。その後民放の報道番組を見て晴れなら出るし、14日のような雨ならそのまま籠る。 12日は最近に無くよく晴れた。西浦は西風が強くテトラでの釣りを断念して港内でコッパグレを釣り、夕方はアジを釣る積りでいたので、昼間は4時間も時間が余った。 先日蒙古山の西浦崎を目指し、少しずれてその東の突端に辿り着いて西浦崎を眺めるにとどまったので,再度西浦崎を目指した。登り口の民家の近くに咲いていたキソケイというヒマラヤ原産の花。 鉄塔のそばにバイクを止めて歩き始めた。2度目なので勝手が分かっていてどんどん歩いた。しばらく歩いた所に分岐した道があったので、半信半疑でそちらへ足を踏み入れた。数分歩くと突然道が無くなってしまった。仕方なく元の道に引き返して先へ進んで、1kmぐらい歩いた先端に近い場所で、小さい分岐道が下っていたので迷わずそちらへ向かった。 人一人が通る狭い山道を5分も下ると視界が開けた。薄暗い山道でベンケイガ二に出会った。タブの大木。狭い尾根道を進むと、西側の海岸の視界が広がって行く。前回は西浦岬に遮られて芥屋方面は見えなかった。野北が手前で、先に立石山、芥屋大門、姫島が見える。東には前回行った小先端と玄界島。背後の蒙古山。机島、小机島。前回の岩場の先に志賀島の北端が見える。崖の下には白波が砕ける。崖下へ下る為のロープがあった。釣り道具をもって海岸まで下りるのは大変だろう。この日は視程が良く、水平線がくっきり見えた。ハマナタマメが斜面にへばりつくように群落を形成していた。ヤマトシジミのようだが尾状突起があるので違う。翅の色が美しい。強風にもめげずに先端で生きている。図鑑で調べても種名が分からなかった。多分クロツバメシジミだろう。西浦崎は緻密な花崗岩で出来ている。先端の岩の上で過ごすうちに時は過ぎ、釜山行きのフェリーが柱島の東を通過して行った。2時間も海を眺めていると太陽は西へ傾いて来た。ツルナ。土が少ないので生育が悪い。キクの仲間か?ハマボッスはどこにでも生えている。名前も分からない。ハマヒサカキ。強い潮風にも耐える。ハマビワ。これも海風に強い。タチドコロ。 2時間も潮風に吹かれて引き返した。 西浦漁港へ戻り海岸へ行ってみた。この先に最前行った西浦崎がある。 4時ごろから港内でアジ釣りをした。6時頃まで釣って20匹ほど釣った。朝釣れたイスズミの幼魚。グレ(メジナ)より暖海性で、過去から2匹目。逃がしてやった。磯臭くて嫌われるが、50cm位の大物なら冬は美味。引きが強く高知ではキツウオと呼ぶ。夕暮れが迫ると夕日を見ようと海岸へ行ってみたが、下り坂の空は雲が増えて、太陽は雲の一角を照らすのみで、水平線に近付くにつれて完全に隠れてしまった。彩雲が美しい。雲間からつかの間見えた夕日。夕闇迫る海上を壱岐対馬航路のフェリーが帰って来た。はるか西の海上に見えた島影は対馬の一部。対馬の南部は標高が高いので見えることがある。 朝の6時から夕方7時までの長時間を西浦で過ごした一日は、西風の中で暮れて行った。
Jul 14, 2019
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釣りと徘徊のセットと徘徊のみの日と、相変わらずの日常で時が過ぎていく。春は着々と近づいているのは植物を見ればわかるし、南岸低気圧が関東に雪を降らせるのは何よりの春の徴で、名残雪の季節といえる。 もう終わってもおかしくないグレ釣りも、日によっては幾らかは釣れる。このまま終わらずに新しいシーズンになるかも知れない。 8日。連日すっきり晴れない日々が続いている。8日はアジゴに邪魔をされながらも30cmのグレも釣れた。西浦の西の海岸で貝殻を探した。貝殻は少なかったがウスバハギの死骸はかなり有った。海に注ぐ小川で砂鉄だろうか、不思議な模様を描く。左は水が流れている。サギの足跡。 9日。釣りはせず糸島を徘徊。朝は冷えて霜が降りている。シロツメグサは葉を閉じている。1羽目のノスリ。死骸累々。きらめく雲母。2羽目のノスリ。3羽目のノスリ。4羽目のノスリ。5羽目のノスリ。 10日は釣もしたが振るわなかった。カワアイサの雌。何気なく見た空にマガンの一群が飛んでいた。アオサギの漁。魚ではなくカニを獲っている。カイツブリ。
Feb 11, 2022
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天気はすっきりしない日々が続いているが、そう寒くも無く風はあまり強くないので海は凪いで釣り易い。潮も次第に良くなって行く。 27日は朝8時から10時まで唐泊でフグを釣ってから、西浦へ移動して2時間釣った。 唐泊ではもうフグしか釣れない。それも際限なく釣れるわけではなく、15匹ぐらいで終わる。その後西浦へ場所を変えテトラで釣る。 テトラでグレ釣りなどする人は殆どいないので、延べ竿で餌包みで釣れば撒き餌はあまり使わないで済む。グレはぼつぼつ釣れ、3匹の足裏サイズが釣れた。 西浦での収穫。アジゴが2匹釣れ、これが次の日の災いとなる。海面で休むカツオドリ。3羽のカツオドリがいたのでカメラを取りに行ったが1羽しか残っていなかった。飛び立つカツオドリ。カツオドリは海面から飛び立つときは両足で水面を蹴るように助走する。ウも同じ動きで、ハクチョウやガンは足を交互に動かして水面を走るように助走する。帰り道で能古島を見れば、霞がかかり視程が悪い。ツワブキの種。同じキク科のタンポポに似ている。今津四所神社のツバキを見て帰る。 28日は日の出を見られる時間に出掛けた。しかし東の低高度には雲が懸り見られなかった。27日にも増して空気が濁っていた。視程は3㎞ぐらいしかなかった。8時前になってやっと雲の上に冴えない朝日が出た。西浦から見た朝日。 28日は唐泊へは曲がらず、先に西浦へ向かった。西浦へ着いてみれば前日まで多かった港内でのアジゴ釣り人が激減し、釣り場はより先端へ移動していた。 いつものように外側テトラで8時半頃からグレ兼フグを釣り始めた。すると、すぐに当たりが有り、アジゴが食い付いた。すぐに悪い予感がして、釣っても釣っても15cm位のアジゴばかりで、どうやら長く港内にいたアジゴの群れが港外に出てしまったらしい。 もう釣りにならなかったが、アジゴを待っている人もいるので辛抱して35匹釣って止めた。そのまま帰れば良かったのに、前日とは逆に唐泊でフグを釣ることにした。 フグを釣ってみると一向に釣れず、1時間で3匹に終わった。逆また真なりとはいかなかった。 お気に入りの山でパンを齧った。しばらく遠くを眺めながらぼんやりしていると、どこかに沈殿していた澱の様な感情がふわりふわりと浮き上がって来る。 歌の文句で言えば、若い頃にどこか遠くへ行きたいと思い、思えば遠くへ来たもんだとなり、もう捨ててしまった故郷をいまだ忘れ難きとつぶやいてしまう。何で福岡に長々といるんだろうか。偶然ながら福岡は自分にはいい所ではあったとは思いつつも。 山道を下った小田でこの日のツバキを見た。ミヤマホウジロ。 夕方に日の入りを見るために小戸公園へ行った。夕日も雲に隠れて見られそうになかった。福岡ではこんなケースが多い。辛うじて夕日らしきものが見える。 28日はサンライズ、サンセット、フィッシング何れも不調の一日だった。
Jan 29, 2022
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すっかり初冬の雰囲気に覆われて、福岡らしいすっきり晴れない天気が続いている。21日は冬型が緩んで海も凪いで、2日前までの時化による濁りもかなり良くなった。 色々メニューを試みてみる積りで唐泊に6時過ぎに着いた。まず泳がせ釣用のアジゴを港内で釣った。延べ竿のサビキ釣りをしてみると、20cm足らずのアジゴがすぐに釣れ出して、バケツに5匹活かした。後は持ち帰り用に続けて、30分で30匹釣って止めた。西浦のアジより一回り小さいが、よく釣れる。 テトラに移動してアジゴの泳がせ釣と、ジグでのサゴシ釣りを平行した。残念ながらどちらも不発に終わり、潮が引いている間に小田の浜へ歩きに出掛けた。 貝殻を拾いながら砂浜を1時間歩いて釣り場に戻った。残る釣りは反転籠でのコッパグレ釣り、合間にジグを振る。反転籠釣りは濁ったせいか最近全く振るわない。始めても1時間全く釣れず、今日も駄目かと思いつつ諦め気味で続けていると、1時間を過ぎた10時半頃から少し釣れ始めた。 入れ食いには程遠いながらも幾らか釣れて、11時頃に突然ボラが現れ、食いついた。この秋は唐泊の外側ではボラを釣っていない。もう産卵は終わっている時期で、過去にない異変になっている。 喰いついたボラは重く中々抵抗するので大物と分かる。慎重にやり取りして10分ぐらい費やして網で掬った。60cmの大ボラだったが腹は大きくは無く、産卵は終わっていた。産卵を終えた卵巣はすっかり萎縮していた。18日風が強いので釣りは休んで今津近辺を訪れた。まだ暗い今津湾で、干潟から三角池へ移動するクロツラヘラサギ。三角池でクロツラヘラサギやヘラサギが朝の漁をしているカワウやダイサギも参戦して活発に小魚を追っている。アジの姿寿司とサゴシの押し寿司アジ味醂19日西浦でアジを釣ってみる半端な虹が出る20日サゴシ1匹が唯一の獲物
Nov 21, 2024
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思いの外ここ数日は台風の影響も無くて、安定した夏空が戻っている。西浦で20cmぐらいのアジが大漁と聞いても釣りに行く気がしない。何不自由ない日常を過ごしていても、気分の高揚も無く過ぎ行く日々に変化が欲しくて、ふとした思い付きで一念発起西浦の北の海上30kmに浮かぶ小呂島へ行って見たくなった。 小呂島は西浦近くの里山から肉眼でも見えるし、視程が良ければ望遠レンズで見ると高い防波堤も認められる。以前から一度は行って見たいと思いつつも、福岡に来て35年以上になるのに訪れることは無かった。 8月10日の朝9時に姪浜港発の福岡市営能古島渡船に乗った。週末は姪浜~小呂島を2往復していて、午後1時過ぎの便で帰れば日帰りできたが、野宿で1泊することにした。 持参したものは2日分のパンと飲料、クーラーボックスと氷、釣り道具と一番肝心のカメラとレンズなど。釣りをする気はあまり無かったが、時間を持て余すことが目に見えているので餌釣りとルアー釣りの準備は一応した。 姪浜から小呂島までは渡船で約1時間かかる。船窓から見える景色はいつも行っている場所ばかりながら、海上から見ると違った感じがする。博多湾内は海水が薄い醤油色になっているのが、外海に出るにしたがって海本来の青い色になって行く。50トンも無いような渡船。今津の毘沙門山。大小机島と西浦崎。柱島。波しぶきに虹がかかる。小呂島の船着き場。船が着くと島民が注文していた品物を受け取りに来る。島には周回道路は無く、西側はすぐに荒磯になっている。 取りあえず荷物を持って、港の南に城壁のようにそびえる大波止へ歩いた。先端まで歩くと数百メートルもあって遠い。荷物一切を先端近くの波止の低い場所に置いて、島の東の港周辺を散策した。波止の幅は10mぐらい、高さは15mもありそうで、内地では見られない規模だった。海水は澄んでいるが、コンクリートブロックには海藻が全く着いていない。防波堤から船着き場と集落を見る。 荷物を防波堤の先端に置いて、港内の岸壁に珍しい魚がいないかと覗き込みながら集落の方へ歩いた。距離が長いので悪い膝の調子が悪い。漁船のエンジンオイルを流したのか港内の海面はオイルレインボウで広範囲に染まっていた。虹は好きだがこの虹はいただけない。がんぺき岸壁近くの海面近くにソラスズメダイがあちこち出掛けた。泳いでいた。日光の当たり方で美しい空色になる。これを水槽で飼育すると、どす黒くなって海での美しさが見られない。突然現れた15Cmぐらいのキンチャクダイ。この仲間は亜熱帯から熱帯に多く、美しいものが多い。鰓蓋の下側に棘があるのが特徴で、キンチャクダイは広く温帯域に生息しているが、福岡の釣り場近くでは見かけない。港周辺に生えていたこの植物は先日西浦崎で少し生えていたものと同じで、ここでは多く見られた。港の一隅に放置されていたウニの仲間のタコノマクラの骨格。家は島の南中央部から南東部に固まっている。意外にも集合住宅らしき建物もあった。東の海岸も道は無く、荒磯が続いている。小呂島の漁港は渡船の船着き場がある外港と、その東側にほとんどの漁船が係留されている内港があり、小型の巻き網船が1艘とイカ釣り船か、5トン以上の立派な漁船が10隻ぐらい繋がれていた。ここでは漁業が唯一の生業だと分かる。内港の上に民家が斜面にも並んでいる。総数は50戸を超えないように見えた。東側の堤防の外はテトラポットが幾重にも大量に積まれて、しかも大きさや形も多様で、テトラポットの城塞のような感じがした。外洋に面しているので波除けの重要性が別格に高いのだろうが、巨大な防波堤と莫大な規模のテトラポット群と合わせると数百億円もの税金が投入されている。住人一人に数億円が投資されている計算になる。日本各地に同じ構図があるだろうし、次々に消滅しつつある山間の集落と際立っている。昼頃には海女さんが数人づつ乗り合った小型漁船が何隻か帰って来た。ここでは女性による海女漁が今でも盛んに行われているようだ。姪の浜に向けて出港する能古島丸。島には軽自動車が何台かあって、ナンバーは付いていない。自動車免許は必用なのか聞いてみたかった。原付バイクは多いがナンバープレートは無い。 2時頃から釣りを始めた。巨大な防波堤上では気後れがして、港内の先端部で得意の延竿での餌包みで釣ってみた。すぐにスズメダイが多数集まって来た餌を取り釣りにならない。辛抱して2時間釣り、22cmのクロメジナ2匹とメジナ1匹を釣って止めた。他にも雑魚を数種類釣って撮影して逃がした。キタマクラの雄。やや暖海性で西浦近辺では釣れない。スズメダイ。産卵間近で腹部が膨れたササノハベラの雌。イトフエフキの幼魚。対岸に子供たちが現れた。思った以上に若い家族が多くいるらしい。島で大活躍のネコと呼ばれる一輪車。 夕方5時頃から大防波堤の上からジグを投げてみた。余りに水深が深いので中々着底しない。1時間ほどで一度も当たりは無く断念した。 その後は水平線に沈む夕日を期待して待つも、水平線近くに張り付いた雲に邪魔をされて叶わなかった。西には意外なほど近く対馬が見えた。半月を過ぎた月が昇った。 7時過ぎから港内でアジを期待して、延竿での餌包みで浮き下3mにして釣り始めた。初めはアジゴばかりだったのが、突然強い引きで釣れたのがなんと35cmの大アジで、その後25cm~30cmのアジが次々に釣れた。思わぬ大漁になると思う間もなく、ネンブツダイとクロホシイシモチばかりに入れ替わってしまった。 10cmの小魚は唐揚げにすると相当美味なことは知っていたので辛抱して20匹釣って止めた。上がクロホシイシモチ、下がネンブツダイ。これらの雄は口内で卵を孵化させるマウスブリーダーとして知られている。 9時頃にはすることも無く、波止のコンクリートの上にブルーシートを敷いて服を着たまま寝転がった。正真正銘の野宿で、顔の上は星空天井ながら薄雲が広がって暗い星は見えず、満天の夏空とはいかなかった。唯一流れ星が真上を横切るのを幸いにも見ることが出来た。 いざ眠ろうとすると、風がやや強く吹いてシートをバタバタあおるし、体温を奪って予想以上に寒くて殆ど眠れずに長い長い夜を実感することになってしまった。 ろくろく眠れぬうちに、東の空が明るくなり始め、早朝のアジ釣りを始めた。夕方釣れれば朝も釣れるのがアジの性質だから、予想通り釣ら始めた。10匹ほど釣った時に、いきなり竿が大きく曲がって大物が食い付いた。それの動くほうに移動して何とかしのいで海面まで引き上げると、40cm以上の青物だった。電燈が無いので正確には分からなかったが、ヒラマサの若魚ヒラゴかカンパチの若魚ネリゴらしく、荷物になるので掬い網も持参していなかったので糸を握って引き揚げに掛かると、海面から魚体が上がった時にプツリと1.5号のハリスが切れた。 急いで仕掛けを直して釣り始めるとすぐにまた食った。今度は持ちこたえることも出来ずにあっという間に道糸が切れてしまった。 空は次第に茜色に染まって写真は写したいし、堤防の上に登って朝焼けの空を写し、下って釣りをすると忙しくしているうちに、ルアーで釣れば良かったことに気が付いた。 遅いながらもジグを振ってみると数回目で当たりがあって、思わずやったと叫んだ刹那にばれてしまった。それで青物は終わってしまい、日の出を写すことに専念した。夕方と早朝の2回の釣りで35匹のアジを得た。 10日の朝の便では釣り人は自分も含めて3人だったのが、11日の朝には10日の午後の最終便で来たのか10人に増えていた。もう巻き餌も底をついたので朝6時45分の始発船便で姪浜に帰ることにした。 逃がした魚は大きかったが、夜の長さに耐える自信は無く、もう訪れることはないだろうと思いつつ、移り行く朝の海面を見ていた。 小呂島は遠く南に本土は見えるから絶海の孤島とは言えないだろうが、どこにも逃げ場のない小さな島でよく生活が出来るものだとつくづく思った。五島や対馬は島数は多いし何より広い。津々浦々には町もある。しかし小呂島は生活の場は余りにも狭いし、本土とは30km以上離れて心もとない小さい渡船が通っているだけだ。 漁師だから海の上は広いし、本土へも漁船で行けはするだろうが、漁獲の出荷も手間暇が掛かるし何かと不利なことは間違いはなく、少ない島民同士の濃密な関係で支え合っているのだろう。 根無し草の私には到底出来そうもない島の暮らし。遠い故郷を思い出すこともあまり無いが、今のように台風が近づくと、かつて時を忘れて見ていた大波を思い出す。帰りの海上で見たミズナギドリ。低く海面すれすれを巧みに飛ぶ。同じく孤島の玄界島は過去の地震を境に建物は全て新築された。小呂島より大きいし本土にはるかに近い。姪浜港へ入る前にすれちがった能古渡船。これはフェリー。過去に西浦近くの山から見た小呂島。以前に島の西に上がった煙が火事に見えたが、今回の訪島でこの場所は大きな穴を掘っていて、ゴミなどの野焼き場所だったことが分かった。ゴミ収集車が海を越えて来ることは有りえない。しかし西浦や唐泊にも設置されている小規模汚水処理場は建設されていた。水は天からのもらい水とイオン交換による海水淡水化で賄われている。電気はどうしているのだろうか。風力発電施設は無い。
Aug 13, 2019
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相変わらずせっせと加工用の小魚を釣っている。テトラはエギングマンが満ち溢れているので敬遠して、港内の空いた場所でのんびり釣っている。 金曜日は6時から11時まで長く釣り、土曜日は5時から6時半まで短時間釣った。10cm位の小メバルで甘露煮を作ってみる積りで、アジ釣りの合間に原料確保を試みたがそう思うようにはいかない。 両日で何とか30匹釣れたのでそれを原料にした。土曜日の帰りには自生の山椒の木がある所で若葉と実を摘んだ。甘露煮の匂い付けに使う。22日金曜日の朝焼け。22日の収穫。23日は早朝だけ釣りをして、7時前には止めた。帰りにナベヅルがいた場所へ立ち寄ると、前日より100m東の水田に移動していた。痛んでいない翼を広げて伸びをした。痛んでいる右の翼は伸ばすことが出来ない。飛べるようになる日が来るのだろうか。ツルは大きいほうが雄らしいので、怪我したツルが雄。雌は雄を見捨てずに寄り添っているという感じに見える。農業用水路にもういなくなったと思っていたクロツラヘラサギが1羽餌を探していた。横をバイクで通過すると、驚いて飛び立った。余程慌てたのか空中脱糞した。ダイサギの嘴は夏仕様の黒に変わっている。夏羽のアマサギ。顔が赤くなっている。メバルの甘露煮加工。内臓は釣った日に取り除いてある。1,2日置いた魚の方が身割れしにくい。グリルで素焼きする。後で圧力鍋で煮る時に頭が取れるので、爪楊枝を頭から刺して脱落防止する。素焼き完了。圧力鍋に薄めの煮汁を作って、焼いたメバルを入れ、弱めの火加減で30分圧力煮する。山椒の葉と実。冷えてから広い鍋に移し、濃い調味液に入れ、生姜、山椒を加えて中火で煮詰める。調味液は濃い口醤油、味醂、酒、砂糖、水あめを適当に調合する。オタマジャクシで液を掛けながら仕上げる。圧力釜で煮ているので骨はそのまま食べられる。 甘露煮は一般的に、アユやハヤ(オイカワ)、チチブなど淡水魚で作られることが多い。しかし海産魚にはメバルやネンブツダイなど小味のある魚が多い。これを原料に甘露煮を作れば淡水魚に勝るとも劣らないものが出来る。 唐泊漁港では閉鎖が続いている。市役所の漁港課に問い合わせると、5月中は解除しないそうで、いかにも役所仕事らしい。すでに解除された野北や西浦などは大いに混雑している。一斉解除した方が釣り人が分散することが分からないらしい。 それにしても新型コロナの置き土産はなかなかのもので、どこでもマスク、どこでも消毒、どこでもソーシャルディスタンス、どこでも3密防止と、ルーズな自分などはとてもついて行けない。 皆さんごく普通のようにそれぞれを厳守しているのを見るにつけ、いちいち反発を覚える我が身のひねくれ度、天邪鬼度が浮き彫りになって、社会不適合さを改めて認識することになった。
May 23, 2020
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18日は南風のフェーン現象で異常に暑かった。これが大きく天気が変わる前兆だった。北の大陸に 優勢な高気圧が現れ、前線を伴った低気圧が西からやって来て、寒冷前線が北部九州を南下して行く。 未明の4時頃に雷雨が降った後、一時的に天気が持ち直した。本来なら土曜日は釣はしないが、3日前に西浦港内で中アジが良く釣れたという情報も得ていたし、18日に思いがけないサゴシの好漁があったので、天気が悪くなるのをむしろ喜んでのこのこ釣りに出掛けた。 7時に出て西浦に着いてみれば、アジ釣りはわずか二人しかおらず、ほとんど釣れていなかった。どうやら祭りは終わっているようで、結局竿は出さなかった。 次に向かったのは何時もの唐泊。8時を過ぎても雨は降らなかった。ルアー竿のシーバスロッドでサゴシを狙ってみた。釣り人は土曜日でもほとんどいない。海は穏やかで風も無く、しばらくジグを投げて引いてみても釣れる感じは無い。 カマス用のサビキは持参してないし、グレ釣り用の道具も無いし打つ手は無い。駄目を承知で長くジグを振るこらえ性も無いので思案して、アジサビキがあったので針が小さいながらカマス用に転用した。錘はジグの針を外して使った。入れ食いでは無かったがポツポツ釣れて、サゴシは釣れなかったがカマスは12匹釣った。 10時頃には西から雷雲がやって来て雨が降り出したので、そそくさと片付けて帰途に就いた。団地の駐輪場を見ると、ハシブトガラスが自転車のサドルを突っついて穴を開け、中の綿かスポンジを引っ張り出していた。カラスのすることに元より悪意が有ろうはずは無いが、多くの行動は人の生活に結果として悪いことが多い。18日早朝は雲が多く、月はほとんど見えなかった。 これまで1匹も釣ってなかったサゴシがやっと釣れた。最初の1匹は7時頃に釣れて、手元に引き寄せて竿で海中から持ち上げた瞬間に穂先が30cm折れてしまった。魚はゲットしたが釣りが続行出来ない。折れた部分を取り外して短くなった竿で釣ることにした。 飛距離は短くなったが、この日は比較的近くで食い付いたので、あと3匹を他の釣りの合間に釣ることが出来た。3種類の竿と釣法でそれなりの釣果を得た。 夕方晴れた部分もあったので、久し振りに小戸へ行って見た。玄界島の北に積乱雲が見えた。海上にはノリの浮き流し養殖の網が設置されていた。もうそんな季節になったのだろう。可也山近辺の空は雲があって、夕日も彗星も見ることが出来なかった。
Oct 19, 2024
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