五山の送り火が始まる1時間ほど前から、警報級の強い雨が降りました
毎年、送り火の日や前日は雨が降ることが多いので、今年はめ珍しく晴れですね、と近所の人と話していたのに
やはり直前の大雨…
でも、点火の時にはほとんど止んで綺麗な文字が浮かび上がりました
小さい頃から、送り火を見ながら手を合わせてご先祖様に
また、来年…と言っていました
その頃から、長い年月が経っていますが
つい、この間のような感覚になるのは何故なのでしょう
まだ若い父と母が居て、夏休みの宿題がまだ残っていると言っている小学生の私が居て
昭和の時代の一コマが、先週の事のように感じます
あんなに賑やかだった送り火の日…
今日は、私一人で、どれだけの人を見送ったのでしょう
お盆の行事が各地で、何十年、何百年と続いているのは
その長い時間の中で、大切な人を亡くした人たちの思いがとても大きなものだから
絶えることなく、引き継がれてきたのだと思います
死別という、とても辛い思いは
何百年前から同じで…
その辛い気持ちを少しでも慰めるために、様々な行事が形を変えながら引き継がれてきたのだと思うのですよ
二度と会えなくなった大切な人を、
魂になってもなお「穏やかでいて欲しい」と願い
自分達と一緒にいて欲しいと願い
今、私が抱えている様々な思いは
遠い過去の人たちも皆、抱えていたのだから
生まれて来たからには、誰でもが経験するとても辛い哀しみ…
先人たちは、この苦しみを和らげる方法として
様々な行事を作り出してきたのでしょうね
鳥居の炎が静かに消えて行った時
また来年、迎えられるように
これから一年を、きちんと過ごさないと…と思いました
いつも傍に居てくれるという確信が持てなかっても
必ず、一年に一度は帰ってくる…
そう思う事で、昔から、人は心の安定を図ろうとしていたのでしょう
私も、これから、また一年
独りで気丈に暮らして行こう、と思いました
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