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ミューザ川崎シンフォニーホール 17:00~ 4階正面 ドン・ジョヴァンニ:セバスティアン・ホロツェック ドンナ・アンナ:エステファニア・ペルドォモ ドンナ・エルヴィーラ:リタァ・シュナイダー ドン・オッターヴィオ:ヴァレリィ・セルキン レポレッロ:フゥベェルトゥ・クロッスセェンス 騎士長:ファルマァル・サァルゥ ツェルリーナ:エヴァ・クゥムプミュロレェァル マゼット:イゴォロ・レェヴィタン バーデン劇場合唱団 モーツァルティアーデ管弦楽団 指揮:クリスティアン・ポーラック うっかり買ってしまっていた一枚。ちゃんとチェックしてたつもりだったのに。まぁ、新国のオテロと較べれば優先順位は明白、新国がつまらなかったら早目に出ればよし、ということで、結局後半の第2幕だけ見たのでした。元々ドン・ジョヴァンニはモーツァルトでも一番好きなオペラではあるので、多少無理しても見たいな、と思いまして。 そもそも世界的スターが出ている訳でもないのでさして期待度はありませんが、そう思って諦めて(?)見ているので、あまり気にはなりません。ミューザということもあって、声はよく聞こえる。歌手も、爆演系ではないにせよ、声量はありそうなのが揃ってるようですし。 オーケストラも4-3-2-1-1と極小編成ながら、格別不満はありません。むしろ聞こえすぎ?PA入れてる風でもなかったけれど....?全体に、大雑把とは言わないけれど、大掴みに音楽を整えて出してきたという感じです。 ドン・ジョヴァンニ役は悪辣というより粗暴な雰囲気が色濃く漂うけれど、これは少しやり過ぎと違うか、という感じ。まぁ否定はしないけど、一応貴族なんだし。そう言っちゃ失礼ですが、この辺が田舎芝居の田舎たる所以でしょうか。 田舎芝居は演出も同様で、半円形の回廊様に設えた構造物を奥に置いて舞台の背景とし、それをあれこれに見立てるという風。これはこれで悪くないアイディア。ただまぁ、人の動きなどは分かりやすく大身振りで動かさせて、その割に「演技してるな」と看て取れてしまうので、まぁ、恰好は良くない。最後の地獄落ちは、オーソドックスに、騎士長の手に引かれて奥の扉の向こうへ消えていく、常識的なもの。まぁ、ドサ回りの公演であまり手の込んだことは出来ないものねぇ..... まぁ、安かったし、久々にドン・ジョヴァンニが聞けたのは良かったかな。
2009年09月28日
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オーチャードホール 15:00~ 3階左手 ラフマニノフ:交響詩「死の島」 チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 <チェロ独奏アンコール> バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番~ブーレ チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」 チェロ:趙静 指揮:ミハイル・プレトニョフ 今日は眠かった.........いや、不摂生の故ですが...... 東フィルは昨日新国で聞いた訳ですが、果たして同じ面子なのかどうかまではなんとも。 まぁまぁ面白かったのはラフマニノフ。初めて聞いたと思いますが、どうせ大編成の曲を聞くなら、R・シュトラウスとかよりは、こういう近代曲の方が面白いかも知れません。ラフマニノフの個性的な和声と旋律は魅力的。ついでに言うと、こういう曲の方が日本のオケは得意のようだし。 それに較べると、マンフレッド交響曲は、まぁオーケストラを堪能するにはいいのかも知れませんが、もう一つかなと。詰まらないとは申しませんが、他にも面白い曲はあるかな。ラフマニノフを聞いた後では、わざわざ聞くまでもないだろう、というか。 ロココ風の主題による変奏曲は、チェロを聞く曲ですから、これは別の話。 独奏の趙静は初めて聞きましたが、なかなか良かった。見た目もですが、線の細い柔らかい感じで、この辺は好みが分かれるやも知れませんが。アンコールのバッハは、やっぱり柔らか過ぎかな? プレトニョフの指揮はどうなんでしょうね。東フィルで何度か聞いたと思うけど、演奏そのものではあまり外れた感じはしないけど、前には「?」なプログラムもあったけど。東フィルとは相性はいいのかな?
2009年09月27日
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新国立劇場 14:00~ 4階左手 一昨々日に続いての「オテロ」。まぁ、前回の次の公演に当たるので、あまり多くは期待してはいないのですが..... ちょっと気になったのだけど、今日はB席から当日券が少なからず残っていた様子。結構意外です。大絶賛する内容とは言わないし、決して安くはないのも事実だし(自分だって安いとこ買ってるんだし)、空席があるのはおかしくはないけれど、土曜の公演なのにねぇ。 いや、そんなに悪くないんですよ、本当に。と、取って付けたようにフォローを入れておく、と....... まぁ、前回とそれほど変わる所はありません。強いて言えば、グールドの声が更に深く、重い方に振れたかな?というところ。発音は前回ほど気にはならなくなったけど。 前回は殆どスルー状態だったデズデモナのタマール・イヴェーリですが、やっぱり、「普通」にいい、という感じでしょうか。かなり好評だったようですが、素材としてはいいから(声とか、歌い回しとか)、聞いていていい感じではあるのだけど、やはりデズデモナという役では、器の限界が見えてしまう。無理、とは言わないまでも「ああ、もう一杯一杯なんだな」と感じさせてしまうのであります。ここのレベルまでよく出来てるのは確かだけど、少なくとも今日はこの先はないんだな、と分かってしまう。元々リリックなソプラノとして歌ってるんです、ということならまぁ仕方ないかな、と思うのだけど、本人の歌い方自体「その先」を念頭に置いている感じなので、どうしてもそう感じてしまう。だから「普通」。で、「普通」として、いい。声はね、確かに綺麗です。ちょっと発声的にどうかな、という感じもあったけれど、こんなもんでしょう。4幕のアリアとかはいいんですけどね。でも、例えば、その後のオテロとのやりとりはもうちょっとどうにかならんもんかねぇ、みたいな、そんな感じですか。 ルチオ・ガッロのイアーゴは次回に期待してみましょうか。ちょっと化けてみろ、てなもんで。 オーケストラは若干ブラッシュ・アップという感じでしょうか。基本的にはあまり変わらないし、幕切れでの金管のへたれっぷりは相変わらずですが、前回よりはしっくり来るかな。特に弦。充実してます。 フレージングがどうしても短いんですよね。或いは、フレージングの繋がりが希薄というか。まぁこれは日本のオーケストラに全般的に言えることだけれど、オテロみたいに何処で切れるんだか分からないような、にも拘らず十分メロディアスな曲はやっぱり苦しいですね。音色はいいんですけどね。それとデュナミークも。ただ、ちょっと後半繊細さを欠く部分があったのは、頑張って欲しいですけどね。 そういえば、こないだネット上での「オテロ」評を見ていたら、あるプロの音楽評論家が20日の公演を観て、デズデモナが就寝してからオテロが寝室に入って来るところのコントラバスのフレージングが下手糞で、不気味な緊張感を台無しにした、なんて書いていたのだけれど、あの部分は、言わば平穏な夜をコントラバスが奏する中に、チェロ以上の弦が奏する不協和で不気味な音型 - 恐らくは怒れるオテロ - が侵入してきて、オテロがデズデモナの脇に到ると共に両者が激突し、崩れる、という形になっているので、あそこは元々コントラバスは崩れておかしくないのです。むしろ、あんまり綺麗にやってしまうのは如何なものか、という部分でもある。 まぁ、そういう所を全部分かっておきなさいよ、というのは、如何なプロといえども限界はあるので、それは仕方ないと思うんだけど、この人それを捉えて「だから東フィルに新国立劇場は安心して任せられない」みたいなことを書くのですね。なんというか、殆ど自動言説化している「東フィルはダメ」論が再生産される過程を見るようで、一言書いておきたくなった次第。東フィルがいいとは思わないけれど、もうちょっとちゃんとしたことを言いましょうね、悪口言いたいのなら。 演出は前回通りですが、改めて見直すと、結構傷が目に付いてきます。 1幕で飲めや歌えや大騒ぎが始まる所、花火のつもりなのか舞台奥でマグネシウムか何かでストロボ様の火を見せているのが煩いとか、舞台にヴェネツィアを模して水が張られているのだけど、2、3幕で水音が結構聞こえて耳につくとか、まぁこの程度はアイディア倒れかな?くらいの話で済むのですが、やはり前回指摘した人の動かし方というのが気になる。 ここから先はあくまで想像なので違ってるかも知れませんが、1幕の幕開けからカッシオが刃傷沙汰を起こしてオテロが「皆立ち去れ」と指示して舞台が捌けるまで、出ずっぱりとは言わないけれど常時その他大勢が居ます。どうも、このその他大勢への指示に問題があるような気が。特定の箇所を除くと、大雑把な指示になってるんじゃないかと思うのです。 例えば、幕開け直後は嵐の中皆港でオテロの船の様子を見ている訳ですが、この時その他大勢に「風に吹かれて一斉に右に傾いたり左に傾いたりするように」と指示が出ていると思うのですね。これを整然とやってしまう。その一方で、その後、飲めや歌えやになるまでの間は、恐らく個別具体的に指示は出ていない。その辺でたむろしているように、くらいのことしか多分指示されていない。その結果、その他大勢の演技がなくなってしまうのです。ぼけっと突っ立ってるに等しい。「その他大勢」として、これこれこういうシチュエーションであれば、どうしているのが自然であるか?オペラの舞台として自然であるように見えるか?そういう発想で自分でどうするか決める、というプロセスが無いのではないか。恐らく演出家は「まさかそんなことまで一々指図しなくても出来るだろう?」と思っているか、そもそも演出家としてそんなこと考える必要がないから考えてないか、どちらかだと思います。でも、少なくとも新国立劇場の合唱団の場合、そうなってしまう可能性は高い。演出家の責任とは言い切れない部分があります。 その意味では合唱団のパフォーマンスが低い、と言うべきなのでしょう。まぁ少なくとも彼等には紅天女はとてもじゃないが任せられなくてよ、ということ。 予定通り行ければ来週末にもう一回。さて、どうなっているかな?
2009年09月26日
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NHKホール 19:00~ 3階中央 (プロコフィエフ:古典交響曲) (ストラヴィンスキー:バレエ組曲「プルチネルラ」) モーツァルト:フリーメイソンの為の葬送の音楽 ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」 指揮:クリストファー・ホグウッド 2週前に横浜で聞いたのに続いてのホグウッド。本当は、今月のN響は見事に外したくない公演と被ったので、定期演奏会は諦めてたのですが、横浜公演を聞いて「やはり聞いておきたい!」と思い直して、後半だけでもと駆け付けたのでした。 N響定期は自由席があるし、こういう時は諦め付け易いからいいなぁ....勿論当日買いだし。 うん、まぁ、無理して駆け付けて後悔はしなかったですね。 後半だけしか聞いていないので、メインはハイドンの「ロンドン」。弦五部で14-12-10-8-6の編成は、ハイドンとしては少々大きいけれど、何分にもNHKホールなのでそれほど違和感はありません。 ホグウッドは、このオーケストラを遠慮無く存分に鳴らします。大音量を出させはするけれど、無理矢理出している訳ではない。ちょっと聞くと、「これがホグウッド?」という感じではあります。確かにヴィヴラートは掛かってないけれど、編成といい、オーケストラのフレージングといい、格別「あのエンシェント室内管のホグウッド」という感じはしません。あくまで外面的な印象ではありますが、現代オーケストラで大ホールで演奏する以上これしかないだろう、と達観したような演奏でしょうか。 古楽系の指揮者のハイドンといえば、この2月に新日フィルをブリュッヘンが振ったのがありました。で、ついついどうしてもあれと較べてしまうのですが、敢えて申さばどうしても理屈で説明してしまうブリュッヘンと、まぁいいじゃないとばかりにドライブするホグウッド、という感じでしょうか。元々のオーケストラの能力差もあるだろうけれど、今日の方にはやはり余裕を感じてしまいます。 ちなみに、ホグウッドは対行配置でやっていたようです。1st Vl-Va-Vc-2nd Vl で、上手奥にコントラバスという配置。最近はこの配置も珍しくないのかな? モーツァルトの方は、聞く側の方がちょっと落ち着いてなかったのもあって、あんまりよく分かりませんでした。まぁ、ハイドンが面白かったので、良し。
2009年09月25日
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新国立劇場 14:00 ~ 4階左手 ヴェルディ:歌劇「オテロ」 オテロ:ステファン・グールド イアーゴ:ルチオ・ガッロ デズデモナ:タマール・イヴェーリ カッシオ:ブラゴイ・ナゴスキ エミーリア:森山京子 ロデリーゴ:内山信吾 ロドヴィーコ:妻屋秀和 新国立劇場合唱団 NHK東京児童合唱団 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:リッカルド・フリッツァ 演出:マリオ・マルトーネ 新国立劇場、新シーズンは「オテロ」で幕開け。プログラムには、「企画:若杉弘、芸術監督代行:尾高忠明」の文字が。合掌。 オテロを観るのは久し振りのような気がします。うっかりすると7年前に海外で観て以来? それもあって、安い所も含めて複数回買ってしまったのであります。退屈だったらどうしよう、と思っていたのですが、まぁ、取り敢えず退屈だけはしなさそうな内容のようです。 簡単に言えば、普通に「いい」公演、ってところでしょうか。演目がオテロということを考えると、まぁ上々でしょう。色々あるんですけどね。 概して独唱陣は「普通」。 外題役のステファン・グールドは、声はあります。ただ、このスタイルは、好き嫌いというか評価は分かれる所だと思います。 声はいいけれど、やはり重い。重い即ダメ、とは言いませんが、ある種の輝かしさがやはり欲しいのですが.... それが無いと、乱暴な言い方をすれば、最初の"Esultate!" から最後の "Bacio...." まで同じになってしまう。別の言い方をするなら、この輝かしさは、役造り、表現と直結して在るので、やはり輝かしさが出ないと苦しいのです。第3幕など、そのコントラストとして、本来であればもっと深く、内に向かって激しく苦悩する姿が表出されて欲しいのですが........ それと、発音。素人が聞いても「それはちょっと?」という感じの違和感があり。これも演目によってはさして気にならなかったりするのですが、オテロの場合、結構鍵になる言葉が聞き取り易く書かれていたりするので尚更気になるのです。 勿論、それを含めて尚オテロとして得難い声ではあるので、全体としてはこれだけ歌えりゃ是とするのですが。 やっぱり「オテロ」はどうしても点が辛くなるなぁ........ それと、グールドの演技。あれじゃ東海林太郎か鶴田浩二(って言って分かるものなのか?)。これは、どちらかというとグールドの問題ではなくて演出の問題だと思います。或いは、「自然な仕草」としての演技を求めたのかも知れないけれど、この内容だったら、より様式化された演劇としての性格が色濃い「オテロ」としては、もっと思い切って「紋切り型」に演技させてもいい筈。 イアーゴのルチオ・ガッロ。まぁ、歌えてました。ただ、このイアーゴは「悪党」かな。「悪そのもの」を表出するまでには至らなかったかな、と。線が細いのもちょっと厳しいですかね。歌えていない訳ではないんだけれど...... 2幕幕切れ、Si, per Ciel の二重唱、声はあるのでなかなか見事な二重唱ではありましたし、楽しめはしましたが、ゾクゾクするようなものまではいかなかったかな、と。人智を越えんとするようなものにそうそう出逢える訳ではないとは分かっているから不満はないですが、「オテロ」は最も人外魔境(笑)に近いオペラの一つではあるものですから...... デズデモナのタマール・イヴェーリは、まぁいいんじゃないでしょうか。歌えてました。 要は、総じて、「歌えてました」ということで、それ以上の格別の感銘は......... 合唱は、頑張ってはいたけれど、やはり役者不足ですねぇ。東フィルの演奏がかなり頑張っていただけに、力量差が目立ってしまいました。日頃、そこそこやれてるな、とは思うけれど、こういうトップギアで突っ走るような暴走系のオペラでは、箍を外したその先が無いんですよね。 まぁ、頑張れ。 東フィルはかなり頑張った演奏だったでしょう。終幕、金管(トロンボーンだと思うけど)がちょっとへたったのはまぁ仕方ないとして、概ね傷も無くよく公演を通じてドライブしていたのではないかと。リッカルド・フリッツァの指揮は、正直見えてないし、また後日かな。あまり評判のいい人ではないような気もしますが、目立った不満は感じませんでした。 演出は、評価が難しいでしょうか。前述の通り、歌手の動かし方など、ちょっとどうかと思う所はあります。プログラムによると、作曲された時代の衣装などで設定し、舞台はキプロスではなくヴェネツィアなんだとか。正直、あまり必然性は感じません。ただ、演出家に対してはやや辛辣かも知れませんが、「オテロ」というオペラは、元々オペラ自体が内在しているドラマトゥルギーが強力で、今でもあまり手垢にまみれたという印象は与えないので、こういう演出でも別に困りはしません。ただ、くどいようですが、細部での人の動かし方などはもう一つ。 予想外だったのは、まだ2日目なのだけど、練れてないな、という感じではなかったこと。結構よく出来てます。ただ、それだけに、今後の伸び白がないのだろうか、これでまとまっちゃってるのか、という危惧もあります。 まだ行くんだから、頼みますよ、本当に。
2009年09月23日
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サントリーホール 19:00~ 1階席 ウィーン・フィルの楽団長による講演会。 なんでそんなもん、というと、ウィーン・フィルの面々による室内楽の演奏付きなので。 まぁ、正直、講演内容は瞠目するようなほどのことはなくて、主に印象に残ったのは「ハイドンは決して枯れた円熟した作品を残した人ではないのですよ。」というような話でしょうか。うん、まぁ、そうですねぇ、みたいな。 室内楽の方はあくまで添え物なので、それほど凄い内容であった訳ではないですが、まぁ、流石に音はいいですねぇ。 ハイドン:ディヴェルティメント ト長調 Hob.IV-7 交響曲第104番「ロンドン」Hob.I-104 フルート五重奏版 (ザロモン編)第3・4楽章 バリトン二重奏曲 ニ長調 Hob.X-11 プレイエル:フルート四重奏曲 ヘ長調 B382 第1楽章 ベートーヴェン:セレナーデ ニ長調 op.8 第4楽章 モーツァルト:弦楽四重奏曲 ハ長調 K.465 「不協和音」 第2楽章 レオポルト1世:メヌエット/ブレ ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III-77 「皇帝」 第2楽章 ヴァイオリン:クレメンス・ヘルスベルク、アルベナ・ダナイローヴァ、ジュン・ケラー ヴィオラ:トバイアス・リー チェロ:ロベルト・ナジ、タマシュ・ヴァルガ フルート:ディーター・フルーリー ピアノ:ルネ・シュタール
2009年09月22日
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サントリーホール 14:00~ 2階右横 ウェーベルン:パッサカリア op.1 管弦楽の為の6つの小品 op.6 9つの楽器の為の協奏曲 op.24 ブラームス:交響曲第4番 <アンコール> J.シュトラウス2世:レモンの花咲くところ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ズービン・メータ 週末から仕事で出掛けて、ついでに寄り道したので、連休初日のアルミンク/新日はあっさりパス。それもこれも、この公演だけは断固聞くぞと決めていたもので。まぁ、日曜だから普通にしてりゃ聞けるんだけど。 ウィーン・フィル。はっきり言ってサントリー舞台横の席としては高いと思います。にも関わらず、スカラすら振ったのに買ってしまったのは、ひとえに演目故。前半ウェーベルン・プロ、後半ブラームスの4番っていうのはやはりちょっと外せません。特にウェーベルン。この、ウィーンにも所縁の深い、音楽で本当の20世紀前衛抽象芸術をやってみせた作曲家、意外と演奏機会は限られてます。マーラーの添え物のように演奏されることの多い「夏風の中で」と、今日も演奏された作品番号1番の「パッサカリア」くらいじゃないでしょうか、比較的よく取り上げられるのは。 それが、ウィーン・フィル級のオケで、まとめて3曲やってくれるという。しかも合わせたのは(こっちがメインか)ブラームスの4番。ブラームスの交響曲では1番好きな曲。まぁ、アイディアとしては「パッサカリアに始まり、パッサカリアに終わる」とかなんとか言っちゃうんでしょうが、まぁそれもいいんじゃないの、ってことで。というわけで発売前にテンション上がっていたのでした。絶対買ってやるてなもんで。そんならもうちょっといい席買っとけよ、という話もあるんだけど.... 全般に、やはりウィーン・フィル、いいですね。聞く方・やる方の気合の入り方もあるにせよ、こないだのスカラ座管とは訳が違う。こないだ、「実はスカラ座管は上手くない」ということを書いたけれど、これ、ウィーン・フィルにもよく言われる台詞。然し乍ら、ウィーンの方は「ベルリン・フィルとかに較べると超ハイレベルでの技巧面や合奏精度で」ということであって、特にこないだの合奏のレベルとは段違い。それでもムラはあるんですが。 ウィーン・フィルの強みは、やはり音、音色の良さにあるのだと思います。音が良ければ、自然と他のことに対応する余裕もある。加えて、今日の編成は弦五部16-14-12-10-8というもの。厚すぎるとは言いませんが、サントリーホールということを考えると、ちょっとね、というところ。この編成でも精度を目立って落とさず、抑制も効かせて適切な演奏に仕上げたのは、ウィーン・フィルもいいけれど、やはり宿将メータのなせる技、なのでしょう。 この日のウェーベルンでの白眉は、2曲目「6つの小品」。1曲目の「パッサカリア」が、調性を逸脱しつつも、あくまでロマン派の末裔の一端に連なる音楽であるとすれば(その意味で、よくある「12音技法の最前衛に立つことを予感させる」ような演奏よりは、むしろよりロマンチックに響かせていた今日の演奏の方が筋が通っていたと言っていいのでは)、「6つの小品」は無調であると同時に音を切り詰めることを徹底するという形で、より抽象的な表現へと進んでいった音楽。ここでのオーケストラの集中力は凄かった。こうあって欲しいという所に音がきちんと来る。合奏精度も、こんな誤摩化しが効かない曲で(いやまぁある意味誤摩化せるんだけど、パートとしては誤摩化せないからね)、全くと言っていい程乱れが無い。唯一、第五曲の最後、鐘の音を消そうとして押えたんだけど一個ぶつかって間抜けな音がしましたね、というのはあったけど、これはまぁ生演奏故の事故で御愛嬌というもの。音楽自体が元々持っている張り詰めた感じと、対照的にウィーン・フィルの持つ音楽的な余裕、雅量とでも言うべきものとがバランスした、得難い演奏でした。これはちょっとなかなか聞けないのではないかなと。 なんだけれど、場内はさっぱり盛り上がらず、「ああ、終わったのね。よございました。」という感じで、なんともテンションの低い.... あれですかね、やっぱり、この日を選んだ人は、「休みの日の公演でサントリーホールはこれだけだし、ブラームスはこの日しか無いし、なんだ、前半はウェーベルン?まぁ、仕方ないか」って感じの人が多かったんでしょうか。 3曲目の9重奏も悪くなかったけど、やっぱり2曲目かなぁ、今日は。 休憩を挟んでは、「メイン」のブラームスの4番。 やはり、ブラームスでも、1st Vl 16人っていうのは多いかな、と思わなくもないのですが、まぁ問題無し。どちらかというと力行タイプの演奏ではあるのだけれど、力任せにはならない。総勢60人編成の強みを活かして、デュナミークは大胆に取るけれど、叫ばないし決して荒っぽくはない。流石に弦の響きがいいので、こうなると気持ち良く聞けてしまいます。やはり(自分も含めて)大半の人が楽しみにしていたであろう「ウィーン・フィルの響き」全開です。 ただ、「ブラームスの4番」として、これだけ分かり易くというか飲み込み易く聞かされてしまうと、ちょっと感覚的に過ぎるかな、という気もしなくもないような。別に小難しくなきゃいけないとか、気持ち良過ぎるのは問題とか、そうは言わないんだけど、瞬間瞬間の心地よさに心が流されてしまいそうで、それはそれでいいんだけど、いいのかしらこれで、みたいな..... きちんとやってると思うんですよ、演奏する方は。勿論ブラームスの交響曲第4番という曲として、とても練られていて、音楽の造りもしっかりしていて、見通しも利いて、とても面白かった。でも、この音はとても綺麗で気持ち良くて、ついつい心が折れるというか萎えるというかへなへなになるというか.....ああ、意志の弱い私(謎) 勿論、個々のポイントでも色々良かった。第2楽章は良かったですね、特に。ホルンの呼び声がもうなんとも。それと、かっちりと変奏を組上げて来た第4楽章も良かった。幾つか目の変奏、あの、弦が下品な程に煽情的に煽り立てるようなところでの、抑制の利いた演奏も、ある面意表を突いていて。見るべき所は多かった。 結局、聞く側の問題なんでしょうか。 皆がそうだとは言わないけれど、実のところ、「ブラームスの交響曲4番」ではなくて「ウィーン・フィルの響き」を聞いてしまっている人は意外といるんじゃないでしょうか。つまり、曲はなんでもいい、と。ちょっと乱暴だけど。 自分も元々そうだし、それがいけないとは思わないんだけれど、あんまり身も蓋もないのはどうなんだろう、と、ちょっと柄にもなく思ってしまったのは、アンコール。ウェーベルンとブラームスの後にヨハン・シュトラウスってのは、一体どうなんだ。ウィーン・フィルは好きだし、こういうのも好きだけど、このプログラムの後にヨハン・シュトラウスってのはないだろう、と。曲の重さとか色々あるのは分かるのだけど、せめてハンガリー舞曲とか、マーラーの5番のアダージェットとか、もうちょっと本編とのバランスを考えて欲しかった。意識し過ぎかも知れないけれど、「結局皆さんこういうのが聞きたいんでしょ?」って言われてるみたいで、なんだかなぁ。 まぁ、結果的には、高い買い物の割に満足感も高かったので良かったかな。
2009年09月21日
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NHKホール 19:00~ 3階右手 取り敢えず備忘録的に。 ドン・カルロですら代金に見合わないよなぁ、と思いつつ、フリットーリのリサイタルは押えたついでに、勢いでこのコンサートも買ってしまったのだけれど、フリットーリは仕事で行けないのが確定............なんだかねぇ(笑) それでも駆けつけてみたら、10分か15分押しでの開演。まぁ、合唱が配置に付くのに時間が掛かるし、助かったのは事実だけど。 で。 この日一番良かったなと思うのは、後半の、「ナブッコ」の合唱「行け、我が思いよ」の後の、「シチリア島の夕べの祈り」序曲、だったりするのであります。 正直、スカラ座管って、「上手いオケ」ではないと思います。良くも悪くもアバウトというか、だらしがないというか。響きはいいものは持ってるけど、意外と生で聞くと締まらなかったり。まぁ、オペラでなくてもそうだけど、別に2時間3時間4時間と、常にハイテンションである筈、という方がある意味無理だし。 言い方を変えれば、この日のテンションの最高点が「シチリアの晩鐘」だったかな、ということだと思います。響きはそれなりにいいので、それが上手く噛み合った、と。まぁ、その噛み合わせも、強力な指揮の下、というよりは、なんとなく危ういバランスの上に上手く乗っかったかな、と言った所かと。 勿論、それが噛み合ったところでは、非常にスリリングな音楽を聞かせてくれる訳で。そういう意味では良くも悪くも期待通り、でしょうか。 主役のもう一つの合唱は、まぁ悪くはなかったんですが、こちらも予想通りかな、やはり。どう聞いても、例の「ナブッコ」の合唱より、「シチリアの晩鐘」序曲の方が拍手が大きかったかな、ということで。
2009年09月17日
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今日はいまいち体調が宜しからず..... で、泣く泣く予定を取り止めて、家でコロコロしてました。 というか、これも聞きたかったし。 http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/1209.shtml そう、この週末はPROMsのラストナイト。先週にはウィーン・フィルも出てたのですが、今年はなんやかやあって全然聞いていなくて。 ラストナイトは日本では昨日の深夜だったわけですが、BBCのサイトで、あと5日くらいは聞けるのです。音はシャビーですけど、まぁ、割り切れば結構聞けるもんです。ちなみに、ストリーミング配信のみみたいです。映像付きも勿論あるのですが、版権上英国外ではNGということのようです。 うん。やっぱり、後半は盛り上がるなぁ。「ルール・ブリタニア」から後は例によって定番ですが、個人的には「イェルサレム」が実は結構好きだったりします。クライマックスは「威風堂々」ってことになってますが、「イェルサレム」の方が、やっぱり歌詞も含めていいなぁ。 久々に英国に行きたくなってきましたが、ちょっと暫くは無理だなぁ....足掛かりも無くなってしまったし。せめて仕事で行く機会でもあればいいけど、無さそうだしなぁ。
2009年09月13日
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みなとみらいホール 14:00~ 2階左側 ベートーヴェン:序曲「コリオラン」op.62 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58 交響曲第7番 イ長調 op.92 ピアノ:クリスティアン・ベザイディンオート 指揮:クリストファー・ホグウッド この9月は、実はホグウッドがN響に登場しているのだけど、思いの外話題になっていないようなのは、まぁ、諸々の来日と被ってるからなんでしょうか。 今日も、2階席は結構空席がありました。値段を考えると勿体無いこって..... サントリーホールでのBプロ定期演奏会と同じ演目。ちなみに、明日(今日)いわきでの演奏会でも同じプログラムのようです。 オール・ベートーヴェン・プログラムでのN響なんてのをわざわざみなとみらいまで行って聞こうというのは、勿論指揮がホグウッドだから。エンシェント室内管でのモーツァルトやベートーヴェンは、やはり忘れがたいものがありますので。 オーケストラは対向配置ではあるけれど、1stVn-Va-Vc-2ndVnという並びなので、一般的なのとはちょっと違う。 コントラバス8本編成なので、このホールとしては結構大きい編成だと思います。 冒頭の「コリオラン」序曲が印象的でした。 なによりも弦の音がいい。低弦が強烈に効いている。しかも音が綺麗。ホグウッドのコントロールがよく利いているのか、さすがに腐ってもN響、いい指揮者で上手く統制されるとこんなにいい音が出るのか、と思います。 勿論、NHKホールじゃなくてみなとみらいなのも一因でしょう。ここも決していいホールとは一概には言えないのだけど、ホールの鳴りも上手く抑えていて、思わず居住まいを正してしまうような、引き込まれるような音です。 ホグウッドは、勿論エンシェント室内管の創設者だけあって古楽奏法の人だけれど、そういう面では、あまり過激な気はしないのは、こちらが慣れてしまったから?いや、決してそういうわけでもないような。N響で古楽アプローチといえば、前にノリントンが振っているけれど、ノリントン程には聞いた限りでは過激ではないと思います。勿論ノンヴィヴラートだとか、そういうことはあるけれど。 まぁ、そんなこんなで、かなりインパクトのある「序曲」でありました。 実は、これに較べるともう一つ、と感じたのがピアノ協奏曲。 独奏のベザイディンオートは、フォルテピアノがメインのフィールドのようで、本日は普通のピアノでの演奏。それはいいんだけれど、これに対してオーケストラの演奏が、ちょっと「合わない」。 ベートーヴェンの4番は、特にピアノ独奏はリリカルな割に、全体としては重厚な曲だと思うのですが、このピアノ独奏に対しオーケストラが半ば自己完結したような存在感があるのです。演奏が悪いというより、「キャラが立ってる」演奏なんですよね。で、結果として、なんとなく合わない。本来一緒にある筈が無いものが一緒になっていると言うか。 第2楽章なんかは、ピアノとオーケストラとが対立するような音楽ですから、こういうところではしっくり来るか、というと、まぁ悪くはないんだけど、違和感はやっぱり残ります。 休憩を挟んでの交響曲7番。こちらの方が良かったかな。冒頭の「ジャン!」の全奏がぐだぐだでどうなることやら、という感じだったけれど、すぐに落ち着いて、以後は安心して聞ける演奏。こちらはヴァイオリンの煌めき感とでもいうのか、弦の硬質な良さが出ていて気持ち良かったかな、と。弦のコントロールに関しては、非常に良かったと思います。時々現れるドローン風の響きも効果的だった。 正直、期待以上と言っていい演奏会でした。ホグウッドが振るのだから、相応にいいだろうとは思って行ったけれど、これほどとは。N響は、指揮者を得られて、こういうホールであれば、かなり「出来る」演奏が聞けるものなのね、と改めて実感したのであります。
2009年09月12日
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このところコンサートとは御無沙汰です。既に秋風が吹いているというのに.... まぁ、この夏は、フェスタサマーミューザ、木曽に軽井沢と、例年になく通いまくったし、コンサート通いはお休みということに。 まぁ、この週末、山行っちゃったのが主要因ではあります。スカラもバカッ高いのであっさりパスしたし...... 演目として、ドン・カルロは観たかったけど、高くても2万円くらいがいいとこでしょう、あれは。アイーダはそもそも好きじゃないし。 週末からは再スタートですが、ま、当面はお休みかな....
2009年09月08日
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