映画『ランボー最後の戦場』サイボーグの様な１人軍隊

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2012年01月05日

カテゴリ：洋画 [アクション]

サイボーグの様な１人軍隊
ランボー最後の戦場
RAMBO

■ 監督シルヴェスター・スタローン
■ 出演者シルヴェスター・スタローン / ジュリー・ベンツ / ポール・シュルツ
　　　　　/ マシュー・マースデン / グレアム・マクタヴィッシュ
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何でもS・スタローンは自身の代表作である 「ロッキー」 のミュージカル化を
計画していると言う。

なんとも耳を疑うような話ではあるが本人は至って本気で
本人曰く「ロッキーは元々 ラブストーリー なんだよ」　とｗ

エイドリアンの愛があって初めて戦い抜く事が出来たのだと
したがって内容はボクシングよりも 恋愛の要素が大きくなる との事・・・

・・・いやいやいや・・・それはどうだろうwwwww

なぜロッキーという作品が支持されたのかと言うと
主人公の生活を丹念に描かれていたのも

どん底ながらその街に根を下ろして生活の基盤を持つ一青年が
「あしたのジョー」の涙橋的成り上がりで地元の星になるまでを

アメリカ人も日本人も容易に理解出来る 心の琴線に触れる 様に
作りたかったのが理由なのであって

映画でファンになった観客はミュージカルのサクセスストーリの様式に
酔いしれる訳では決して無いと思うのですが・・・

・・・ヒット作「エクスペンダブル」の続編に、盟友M・ロークに降板されても

新たにN・ケイジ、J・トラボルタ他の参戦が噂され、自身の鼻息も荒いスタローンではあるが、

初心を忘れ戦い方を忘れて堕ちるロッキーを何度も描いているのに
自ら二の鉄を踏むかのようなマネをするスタローンは

何を考えていることやら・・・ｗ

さて、

ミャンマーやNGOなど、池上彰氏の番組で御馴染みのワードが出てくる本作は、
民主化前の軍事政権下で、少数民族を虐待する政府軍に立ち向かう

伝説的英雄の雄姿を余すこと無く描いた怒涛のアクション活劇です

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-STORY-

タイ北部でひっそりと隠遁生活をするランボー(S・スタローン)は、
NGO職員のサラ(J・ベンツ)から医療物資輸送を手伝って欲しいと依頼される。

一旦は断ったランボーだったがサラの熱意に押され
ミャンマーまで送り届ける。その後音信不通となった職員を救うため、
傭兵部隊と共に再びミャンマーに向かう。

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-解説-

ストーリーがあって無いようなものだ　とか、悪は描いても悪人として描いていない　とか
９０分という上映時間は ダメ作映画 である証拠だ　とか、この際無粋な意見は無用にしたい。

　１人軍隊としてランボーの活躍を描く本作は、１作目に近い内容と言えるが、
伝説的英雄の気骨を見せ付ける本作の作風は、むしろ自作の ロッキー６ 的と言える。

軍事政権下のミャンマーの軍隊を人間味の無い徹底した悪に描き
兵士達はゲームでも愉しむように、無為な農民に対して残虐行為の限りを尽くす。

この女子供関係なく人体を爆裂させて大量の死体を発生させる徹底した殺戮描写は、
今回映画の 「鍵」 として、ギリギリの線を越える寸前の画面が容赦無く続く。

対するランボーも、
傭兵部隊の危機に電光石火で現れると得意の弓矢を披露し次々と兵士をなぎ倒し、
追跡するミャンマー軍を単独で撒いて翻弄し、山林をサイボーグのごとく駆け巡り、
ミャンマー兵の背後に忽然と現れて、虐殺の限りを尽くす兵士を１０人単位で排除していく。

従って本作は、
中高年齢層以上のランボー世代が対象の、 設定としての物語 の他は一切排除した、
老いてもまだ気骨ある主人公のヒロイズムに酔う と言った作りになっている。

悪人を退治するヒーロー。この図式は古き良き西部劇映画を称したものである。
この単純明快な熱いアクション映画を、アクション映画好きな方に是非おすすめしたい。

S.S『なんで俺も池上彰も
60歳を越えたとたん
こんなに忙しくなるんだ？!!』