​ ​​​​56話の感想はこちら ​​​​ ​<<■>>​ ​​​​58話の感想はこちら ​

---

​ ​​ダイゴさんが
世界最初の巨人になるに至る物語 ​​​ が来た…

若ダイゴさんの垢ぬけなさ感とか、
（ちょっとグッと来てしまった…）

円満堂総理と腰巾着クリスくんの
馴れ初め（違）もちょっと垣間見えたこととかが
また物語の背景のいい演出になってる…


そして今回はなによりも、

ジュウゴくんが豊川さんに
相談しに行っていたこと が嬉しい…

​ 55話の感想 ​ で ちらっと書いていた
"こうだったらいいな"が
実現してくれた喜びよ…

◆コウノスケ「ゴダイゴダイゴ」
　57話 (感想)

​内容のネタバレ普通に含みます​。 ​​ 未読の方はご​​ 注意。

​　ダイゴさんの過去 (1)

​
および、
円満堂総理＆腰巾着クリスくんの過去 、
が描かれました。
​

​円満堂総理​ の前身は
​「地球人類議会」の議長エンマンド​ 、

​ クリス・マクガレン​ くんは
その ​地球人類議会の私設兵​

そして、

ダイゴ ​さん​ もまた、
クリスくんと同じく ​地球人類議会の私設兵​ だった

という過去が存在したとのこと…


『ダイゴさんは総理になる前の円満堂氏を知っている』 とか、
そういう発言が過去にありましたので、
かつて二人の間に何らかの関係はあったのだ
ということは察せられましたが、

ダイゴさんが「地球人類議会」の私設兵だった
というのは正直予想外。

なんというか、
ダイゴさんはもうちょっと地味で穏やかな感じに、

​建築業界で頑張る兄ちゃんだったところを見出された​ とか、
普通のルート的に ​自衛官→巨人自衛官​

そういった 成り行き や
​持ち前の人情や正義感で巨大ヒーローになった​ ような
そんな印象が勝手ながらありました。

でも私設兵という形で
もともと兵士、戦士としての素養や
そういった訓練を受けた身ではあった わけですかー…

なるほどだからこその
あの対怪獣の戦闘能力の高さなわけですね

でも「私設兵」となると
『なぜそこに？』という感じに
ちょっとダイゴさんのイメージからズレているように思うので、

ダイゴさんが地球人類議会に所属するようになった経緯 など、
今後どこかで見られたら嬉しいなぁ。


それにしても、

ダイゴさんがエンマンド議長を見ての
​「顔色が変」​
（「顔色が悪い」じゃないんですよねこれ…）

これ明らかに
エンマンド議長が 『この時点ですでに異常である』
ことを指してますよね…

その後のクリスくんのモノローグ
「エンマンド議長の秘密」 というのは、
ここですでに蜃気楼型怪獣に寄生されてたとか
そういうことでしょうか…

さらにその直後の1コマ、
『前髪を下して無精ひげを生やしたクリスくんが
　なんとも言えない顔で驚いている』
というのは、

おそらくこの時の後のどこかの時点で来る
「クリスくんがエンマンド議長の秘密を知ったとき」
のものなんだろうなぁ…

​　ダイゴさんの過去(2)

​
それにしてもダイゴさんは
​ ​若くてもやっぱりダイゴさん ​​ だった…

クリスくんの奸計で
行軍中に水を失ったルドラさんの
『合格の手当を故郷の家族に仕送りしたかった』
という言葉に（おそらく）胸を打たれて、

おそらくその後は水を分け合いながら
残りの行軍を行い、

それでも最後は力尽きたルドラさんを
その荷物ごと背に抱えてゴールする

という、

ゴール地点で待つ兵士が青ざめるレベルの
とんでもない忍耐力と体力と行動力を（しかも笑顔で）
見せてくれるというね…
すごいよダイゴさん…

​​​​​​​​​​​
しかも
このとき助けたルドラさんが
ダイゴさんに恩を感じて、

ダイゴさんを追って日本に渡り自衛官になって、
「未確認生物災害対策本部」の長官にまでなり、

ダイゴさん曰く「ルドラ君優秀なんだよ」が
ここで証明されているのもまたイイ…

そして
蜃気楼型怪獣が日本全国に現れるという
予想外の出来事が起きたこの時に至って、

ルドラ長官がそれに対応するための完璧な計画を
仁印大臣に進言しに来るという、

少年漫画にありがちとはいえども、
​胸熱な展開​ …​ 　好きだー…

​　ジュウゴくんの決断

​
​豊川さんがいいんだよここの場面…​

ジュウゴくんが
記憶とも何とも定かではない不安感を
まず相談できた相手が豊川さんだということも
さることながら、

かつてジュウゴくんに懐かれたばかりの頃には
怯えたりあわあわしていたりしていた豊川さんが、

「まずジュウゴくんの言いたいことをきちんと聞き」
「ジュウゴくんの不安も含めてすべて肯定し」
「そして改めて、ジュウゴくんがどうなりたいのかを問う」

という

もう豊川さんジュウゴくんの本当の父親でいいよ
というレベルの完璧対応。

思わず 「ゴダイゴダイゴ」7話 ​  あたりから
数話を見返してきましたけれど、
このあたり泣けてきちゃうわよもう…

それにしてもこの頃にジュウゴパパが
ダイゴさんに「裏切り者」と発言していた謎も
今章の巨大ヒーローの成り立ちから明らかになりそうな予感…


そしてジュウゴくんがそれを受けて、
「自分がなりたかったのはダイゴさんみたいなヒーロー」
​​​​​​​​​​​ということを思い出し、
ダイゴさんにも相談しに行き、

ダイゴさんもまたジュウゴくんの言葉を信じて、
ルドラ長官に2人で要請に行く、

と。

すごく綺麗な話の流れでしたよ今回も
作者コウノスケさんの
こうしたストーリーテリングの上手さが好きだー



蜃気楼型怪獣への対応策ができて、
さてこれから実行、というところで
今回は終了でしたが、

次回以降、これまでに登場してきた
巨大ヒーローたちが
各地で闘う姿が見られるのかと思うと
またちょっと胸熱。楽しみです




さて今回、
腰巾着クリスくんの本名が

​クリス・マクガレン​

ということが明らかになりました。


円満堂総理の本名が
ゴールドヘイム・エンマンドだったと明らかになったときに、

​エンマンド＝Unmanned（無人）​

じゃないかとガクブルしましたが

マクガレンにも何か意味がありそう…
とググってみても、

「クライシスゾーン」の主人公
クロード・マクガレンという有能兵士が出てくるくらい…
（ちなみに綴りは「McGarren」）



接頭辞の「Mc-」「Mac-」は元来、
「～の息子」という意味で使われますので、

※有名どころだと
・マッカーサー：MacArthur ←『アーサーの息子』という意味
・マクドナルド：McDonald ←『ドナルドの息子』という意味
などがありますねー

重要なのは「ガレン」の部分か
と思い色々な綴りを見てみたところ

ドイツ語「 garen 」で
「煮える・焼く・発酵する」などが出てきて

ちょっとヒエっとしてしまったところでアリマス…