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シリーズフィナーレ。10シーズンにわたる長い旅が終わりました。最終回についてはまあ、いろいろ意見はあるでしょうが、私は思ったよりは良かったと思いました。ただし、あってもなくてもほとんどやらなくても良いような最終回でもあったわけで、まあ、身内向けのものだったのかなという印象です。瀕死の重傷を負ったデンベをレッドは最寄りの介護施設に運び込み、自分の血を輸血すると外科医を呼び寄せ緊急手術を施させる。デンベが連れ去られた現場では親友のハドソンを殺されたニクソンが、クーパーのチームがレッドの急襲を知っていたのだろうとクーパーらに詰め寄る。レスラーは防弾ベストに3発撃ち込まれ、肋骨を折ったが、それもニクソンから見るとラッキーだったと言えるのかどうか。レスラーはデンベはレッドと一緒に行くことを拒否したと言い、その場にいたイシュウッドも証言するが、敵意むき出しのニクソンは納得しない。デンベが担ぎ込まれた介護施設が判明し、FBIが駆けつけるが、レッドの姿はなかった。デンベの手術は成功し、医師は輸血をしたレッドの体調を指摘する。レッドには休息が必要で「旅に出る」と言っていたという。感情的になったニクソンは、レッドを見つけたら殺すという。ハービーはその言葉を聞いて、レッドを探すのに手を貸せないと自ら降りてしまう。クーパーは残ったマリクとレスラーに意志を確認する。今のところ、レッドが国外に飛んだという証拠は掴んでいないが、NYの公衆浴場に何か手がかりがあるかもしれない。クーパーはニクソンにレッドを殺すというなら、ニクソンも責任を取らなければならないと念を押すが、ニクソンは敵意むき出しでクーパーに悪態をつき、クーパーは思わずニクソンを突き飛ばしてしまう。ニクソンには言わないまま、クーパーとマリクがレッドの根城を調べていると、デンベの意識が戻ったという連絡が入る。そこにクーパーらを尾行してきたニクソンが突入し、この場所の事を黙っていたチームを疑う。クーパーは探したければここを探せと言って立ち去る。レッドはとあるヴィラで体を休めていた。徐々に体力は回復しており、オーナーのアンヘラに散歩に行きたいという。マーケットを訪れたレッドは果物などを買ってヴィラに配達するよう頼む。デンベと電話で話していたシーヤは、先程の公衆浴場でなくなっていたものを思い出す。レッドが伝説の憧れの闘牛士を倒した牛の頭蓋骨をメキシコから手に入れ、持ち帰っていた。レッドはその牛の頭蓋骨を故郷のスペインの牧場に戻すつもりなのかも知れない。セビリヤの近くにレッドお気に入りのヴィラがあり、レスラーが向かう。レッドはアグネスに様子を聞く電話をかけた後、クーパーにも連絡を入れる。デンベの枕元にいたため、レッドはデンベの無事を喜ぶ。レスラーがヴィラに到着し、アンヘラに中を見せてほしいと頼むが、そこにレッドの姿はなかった。レスラーからの連絡に、デンベはマーケットに行くべきだとアドバイスする。レッドはレスラーが訪ねてきた事を知り、アンヘラにミウラ牧場の場所を聞く。ミウラ牧場に何かあるのかと問われ、レッドはそこにいまはないが、あるべきものが大事だと答える。司法省の極秘会議で、レッドに情報を流したデンベは起訴されないことになった。しかしデンベは免職となり、クーパーは力が及ばなかったと詫びる。デンベはレッドについて、冷静に死と向き合い、いかに生きるべきかを追及したレッドが好きだったという。ディラン・トマスの詩「穏やかな夜に身を任せるな」を引用し、レッドが害を及ぼす敵に対して怒り、愛するものを守るために怒ったという。光が消えゆくと知りながら平和と喜びと楽しみを見つけ、避けられない終わりが来ることを知りながら情熱を燃やして生きる。レッドと過ごした我々の時間は「どう終わるか」ではなく、レッドはどう生きるか「怒ること」を我々に示したのだった。レスラーはマーケットで聞き込みをし、レッドが一昨日に訪れ、ヴィラの離れの方に泊まっていたという情報を得る。すぐにヴィラに戻るが、レッドは散歩に出た後だった。牛の骨も銃も残されていた。レスラーは現地警察に連絡を取り、周辺をヘリコプターで捜索する。美しい景色を眺めながら牧場に到着したレッドは、雄々しい黒い牛と対面する。レスラーが駆けつけた時、レッドは事切れていた。レスラーは「彼を捕まえた」と連絡する。(完)実際スペインでロケをしたようですね。本当に美しい景色で、レッドの死に場所としてはふさわしいというか、結局彼はどういう死に方を選ぶのかという点では、満足できたのではないかな。憧れのマタドールと同じように牛に殺されたのですし、あの牛だってマノレテ?の子孫だったかも知れません。個人的には交通事故の巻き添えとか、流れ弾に当たるとか、惨めに路地に倒れていて誰も気が付かなかったとかの方がノワールな感じで好きなのですが、さすがにそうはいかないですよね。(笑)バックで流れていたスペイン語の「My Way」はあまり深い意味がないのかも?失恋の歌らしいですが、英語で「これが私の生き方だ」だとベタすぎるような気もします。ともあれ、レスラーが最後に"I've got him!"と叫ぶ終わり方も映画ぽくて、良かった。落ちていた帽子を被せてやるのは彼なりのリスペクトだったでしょうし、個人的にはレスラーがレッドとの関係に終止符を打った事が満足です。その後のチームのことはわかりませんが、きっと彼はリズの墓にそのことを報告して、新たな人生に向かって行くのでしょう。10年たっても美しいスタイルを維持し続けたディエゴが良かったなと思います。もちろん、このエピソードの山場は涙を流すデンベでしょうね。寡黙なキャラクターだけに、しかも寝たままだし、見せ場となりました。レッドから輸血を受けて生き延びたのだから、彼の中にレッドは生き続けるような気がして、デンベはレッドを思い続けながら生きるのでしょう。クーパーはそれなりに政治力を使って生き延びるのでしょうね。アグネスを一人前のしなければならないし、もう危ないことはしないで穏やかに生きてほしいです。で、結局レッドは何者か分からなかったというのが、多分多くの期待を裏切ったのだろうと思いますが、これも想定内かな。レッドの遺体がFBIの秘密基地に保管されて、あれこれ調べるという終わり方も想像しましたけど。(笑)制作側もさじを投げてしまったというか、誰でもないし、誰でも良いのですよ。ジェームズ・スペイダーだったということが意味があって、10年間彼なりのレディントンを演じきったことに感謝したいです。
December 20, 2023
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ついに最後の2話、タイトルもリストナンバー付きのレッドですので、10年続いたドラマの看板を下ろす時が来ましたね。ところで、レディントンが「00」なのはなにか意味があるのかなあ。単なる「0」じゃなくて。ちなみに、リズがNo.1、カタリーナ・ロストヴァがNo.3、、ミスター・キャプランがNo.4、アイヴァン・ステパノフがNo.5、トム・キーンがNo.7、ベルリンがNo.8、ロバート・ヴェスコがNo.9、そしてその次にデンベ・ズマがNo.10ということになります。欠番はありますが、当然番号が若いほどレッドの過去に強い繋がりがあることになりますね。そういう意味では、デンベの立ち位置はどうなのだろうと考えたくなります。ニクソン捜査官らはレッドがクーパーの自宅に立ち寄った事を知り、DCに非常線を張り道路を封鎖し検問を強化した。レッドが乗っている車も特定されたので、まもなくレッドを捕らえることができるだろう。しかし、デンベを始めチームのメンバーはレッドが逃亡するのに長けていることを指摘し、案の定、レッドも逃亡用の車と同じナンバーの車を複製し、運転手も多く雇って捜査の撹乱を狙う。今のところ本物のレッドは規制線の円の中にいると思われる。レッドをよく知っているデンベはチームがレッド逮捕に力を貸すと主張する。マリクもハービーもニクソンたちと組むことに抵抗を感じるが、クーパーはチームの使命は犯罪者を捕らえることであり、レッドを捕らえると告げる。チームはレッドの交友関係やモルガナ関連の会社や家などから、17か所を絞り込みニクソンに情報を提供する。デンベは思い当たる場所があるといい、マリクを伴いグレンの母親ポーラの自宅に向かう。レッドはポーラの焼くケーキが好きで、休ませてくれと言って訪れたという。しかしレッドはここであったことは全てFBIに話すようにと告げていた。レッドが不動産屋のアンドレアに電話をしていたことがわかり、アンドレアが今ウェストオーバードライブの物件を訪れているらしいということで、再びデンベとマリクが向かう。しかし、その物件では火事が起きており、消防車が出動した。実はレッドはその消防車に乗っており、検問を突破していたのだった。その後消防車が乗り捨てられているのが見つかったが、すでに9時間以上経っており、レッドの手がかりは失われた。ハドソンとニクソンはクーパーのチームがレッドの逃亡に手を貸しているのではないかと疑う。レッドが飛行機で飛び立つ直前に、この郵便局からレッドに警告した者がいるとわかり、その張本人を突き止める。デンベは過去のレッドの行動から、海に逃げるため東に向かったと断定する。複数の埠頭の中で、レッドが投資している漁船があり、それに乗った可能性がある。クーパーが捜索に出るよう命じた時、ハドソンはイシュウッド捜査官を尋問するといい、ニクソンはデンベと共にティルマンズ・ワーフに向かう。レッドへの通話はイシュウッドの携帯から行われたが、もちろんイシュウッドがかけたはずがない。郵便局内の監視カメラの映像で確認したところ、デンベがイシュウッドの携帯を盗んでもとに戻す様子が映っていた。デンベがレッドの乗った漁船を特定して沿岸警備隊の出動を求めた時、ニクソンにも連絡が入り、デンベはニクソンに逮捕されてしまう。その頃レッドは漁船を沈めて、ボートで目的地に到着していた。待ち受けていたウィーチャと車で水上飛行機の待つ場所まで移動する予定だ。そこにデンベが逮捕されたという連絡が入る。ニクソンとデンベが郵便局に戻ると、デンベはレッドに警告したことを認め、飛行場でレッドを捉えようとしてレッドが抵抗し、レッドや捜査官たちに死者が出るのを防ぎたかったという。クーパーは何とかデンベを支えるつもりだが、デンベはすでにレッドは逃げおおせたとして刑務所行きも厭わないという。デンベはクーパーに感謝の言葉を述べ、FBI本部に連行されることになった。レスラーも同行し2台の車で移動中、レッドとチャックのチームがデンベを救出するために車を体当たりさせる。レッドはデンベを救い出し車に載せようとするが、デンベはレッドと逃げることを拒む。意識を取り戻したハドソンが銃を向けると、デンベは自分はレッドの手下ではなく、議員の側にいると理解を求める。レスラーもチャックに銃を下ろすよういうが、ハドソンが近づいてくるデンベの首を撃ってしまい、レッドもまたハドソンの頭を撃ち抜く。レッドはレスラーの防弾ベストに弾を撃ち込むと大量出血したデンベを載せて走り去る。レスラーはレッドがハドソンを殺すのを目撃しているので、さすがに司法長官の口添えも期待できず、クーパーのチームは情け容赦なくレッドを捕えなければなりません。ハービーやマリクはレッドは犯罪者だけど情が湧くみたいな事を言っていましたが、レスラーはそう思っていないでしょう。レッドのせいでリズが死んだのですから、その恨みは今も持っていて、いみじくも若い時はレッドを追い、この10年はレッドと仕事をして、レッドを逮捕しても俺のキャリアは終わりだなという気持ちは複雑ですよね。レッドに呪われた捜査官人生ですね。デンベいわく、クーパーはグレーな法の世界で活動していた、自分はレッドの右腕だった、だから2人は同じではない、タスクフォースで責任を取るべきは自分である、というのは切ないなあ。まるで自分が犠牲になってレッドの罪を償うような感じに見えました。レッドに捜査状況を漏らしたのも、安全にレッドを逮捕するためだったという事は、当然ニクソンやハドソンには通じませんよね。クーパーら、チームは胡散臭さ満載で、FBI本部で取り調べようというのも当然の手続きかと思います。レッドがデンベのために戻ってきたのは予想通りでした。デンベは拒否したが、結果的にレッドに連れ去られたのでやっぱりレッドの手下だったと思われても仕方ない。以前からデンベはレッドの良心と言ってきたのですが、もしデンベが助からなければレッドはリズ以上のものを失うことになりますね。有り余る資産を保有しながら、ウィーチャと月を追って世界旅行などという気楽なことは言えないでしょう。個人的にレッドの贖罪を見たいと思ってきましたので、最終話でどうなるのかを見守りたいです。
December 13, 2023
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ボーイスカウト的正義を追及するハドソンにはさすがにリストナンバーは付きませんね。それにしても、ついにチームは解散となるのか、寂しいなあ。ハドソン議員とニクソン捜査官は司法省長官ストロムバーグに、クーパーのチームについて上申する。ストロムバーグはチーム836についても、レッドが情報提供していることも知っているという。しかし、ハドソンらは大騒ぎになっている議事堂417号室の情報漏洩を行ったのはレディントンであり、その証拠を持っているという。レスラーはスポンサーをしているプリチャードの妻から、夫の異変を聞きプリチャードを探す。プリチャードは再び薬物に手を出し、酒におぼれていた。介抱するレスラーに、プリチャードはハドソンに命令され、レスラーの携帯にスパイウェアを仕込んだことを口走る。パナベイカーとクーパーはストロムバーグに呼び出されることになり、パナベイカーは議事堂での情報漏洩を行ったのがレッドで、チームにあえて発見させた事を聞き驚く。クーパーとパナベイカーは、司法長官の前でレスラーの携帯から傍受したクーパーの発言を聞かされる。「国家反逆のパートナー」という発言の説明を求められたクーパーに、パナベイカーは彼こそは真の愛顧国者で、チームは大いに成果を上げたと弁護する。レッドの悪事の片棒を担いでいるではないかと追及されたクーパーは、これ以上の弁明をするつもりはないと開き直り、与えられた権限の中で最善を尽くしてきたのであって、バッジを取り上げるというのなら自ら返すという。その時、レッドはデンベからの連絡に応え、長官室のモニターをハッキングしてメッセージを届ける。レッドはハドソンらが責めるべきはクーパーやチームではなく、自分であるという。クーパーらはレッドの帝国の100分の1も知らない。監視のシステムはアメリカ国内のみならず、世界中の主要な国、機関にも仕掛けてあり、クーパーらは大きな犠牲を払って顕著な成果を上げてきた。責めるのなら前任の司法長官を責めるべきだろう。ストロムバーグは決断を下す。レッドは部下に財産を分け与え、アグネスにもリズの思い出を語りFBIのバッジを渡す。手入れをしてきた公衆浴場はニューヨーク州に寄贈することになった。レッドはウィーチャを呼び、今日4時に飛行機で世界を巡る旅に出るで一緒に来てほしいと頼む。クーパーは郵便局に戻り、タスクフォース836を解散して、レッドの逮捕のためハドソンとニクソンによる捜索が行われるので、チームに協力するよう求める。ニクソンのFBIのチームが家宅捜索を行い、あらゆる記録、書類などを押収していく。チームはレッドに関する情報を明かすよう尋問されるが、みんなまともには答えない。レッドがグリムリーの自宅からタダシの力を借りてストロムバーグのオフィスに侵入したことがわかり、レッドの飛行機の機体番号も突き止められ、逃亡のための飛行機の位置が特定された。デンベは監視のFBI職員の携帯を盗み、レッドに危険を知らせる。レッドはウィーチャの到着を待っていたが、時間に現れず出発する。ニクソンらが飛行場に到着すると、飛び立ったレッドの飛行機が空中で爆発した。現場の捜索が行われる中、レッドは機体に工作して無事ウィーチャと逃げ出していた。FBIの捜索で墜落現場で死体が見つからず、レッドが逃げたことが確認された。ストロムバーグはクーパーを訪ね、レッドを逮捕するため、クーパーのチームを復活させるという。ハドソンにはチャンスを与えたが失敗した。こういうことは秘密裏に行いたい。ハドソンにはそのことを伝えており、優秀なクーパーの部下たちの協力を求めたいという。責を負うのはクーパーとそのチームか、あるいはレディントンだ。残念ながらレッドを捕えないのなら全員を起訴するしかない。ニクソンとハドソンはレッドに警告して逃した者がいるとして、チームがレッドを逃がすのならば全員を逮捕するという。チームは解放され、レスラーはプリチャードから助けを求めるメッセージを見て駆けつける。プリチャードは過剰摂取で死亡していた。パナベイカーがクーパーとなし得てきた事を誇りに思う、クーパーは単なる夜警ではない、世界を安全にするためにクーパーが貢献してきたことを評価すると、メッセージをのこしていた。クーパーが帰宅するとレッドがいた。レッドは状況を聞くと、クーパーと自分は警官と泥棒だ、捕まえてみろと言って姿を消す。レッドの陽気なブレーンたち、最後の最後まで出てきますね。世話になった部下たちには惜しげもなく財産や資産を渡して、後は月を追って世界の旅、道連れはウィーチャ。レッドが逃げ回れば、復活したチームの寿命も伸びるということでしょうか。レッドに警告した奴を捕まえてやる、と言っても簡単に見つかりそうですね。ハドソンとニクソンはまんまとレッドに逃げられ、意地になってチームを締め上げてくるでしょう。どの辺りで折り合いをつけるのか。今更レッドが政府と取引をして罪を逃れることもなさそうなので、残り2話ではきちんと片がつくのでしょうね。郵便局のモニターがだんだんシャットダウンされ、セットもこれで取り壊しになります、という感じが出ていて終わりが見えてきました。さて、キャラクターはそれぞれどういう最後を迎えるのかな。レスラーはプリチャードを追い込んだハドソンを許さないという気持ちになるかな。
December 7, 2023
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驚きの暴露があって、そして改めて終わりなんだなと寂しさが募りました。グレンのママがちらっと出てきたのは、グレンへのオマージュかな、途中セリフにも「陸運局」という言葉あったのでそうかなと思いました。チームは早朝にレッドから呼び出される。先程まで知人と飲んでいて、フリードマン・レポートという空軍の機密文書が盗まれるらしいと聞いたという。レポートはアメリカ国内で多数存在する核ミサイルの地下サイロが老朽化し修理が必要にもかかわらず、多くが放置されたままで破壊工作の対象ともなりうるということで、安全上の血管と弱点を詳細に記述したものだった。盗むと言っているのが誰かについてはレッドは語らず、情報源についても言えないというだけでレッドは去っていく。クーパーはレッドの態度が変だと感じながら、レスラーとデンベを国家情報局へ向かわせる。ハドソンはプリチャードを呼び出し、さらにレスラーを探るように言う。「あなたは友人ではない」というプリチャードだが、レスラーがレディントンと関わっている疑惑が深まったとし、連邦判事から令状を取ってレスラーの携帯を盗・聴することにしたので、プリチャードにソフトウェアをレスラーの携帯に仕込んでくれと頼む。なぜ自分に?というプリチャードに、ハドソンはFBIや司法省には知られたくない、これはレスラーを悪党の手から救うことになるのだと言いくるめる。ラザフォード副長官はFBIの要求に当惑するものの、レポートは昨日フリードマン大将本人が会議のために自宅に持ち帰ったと明かし、レスラーらはフリードマン大将宅に急行する。そのころ、レポートが入ったノートPCを奪うため強盗団が妨害電波を出して工作中だった。大将に連絡がつかないため、デンベはビデオチャットを思いつく。FBIの警告を受けた大将はパニックルームに駆け込むが、強盗団も侵入してドアを開けようとする。ところがFBIの到着を知った強盗団が作業を途中で辞めて撤収してしまう。犯人の姿は隣家に2日前に取り付けられたカメラに写っていた。警備会社からくじに当選したので急遽取り付けられたという。犯人の男の身元は国会議事堂でメンテナンスの仕事をするシーモア・ジェイコブソンと判明した。昨日は職場に出勤しており、議事堂内のカメラで40分ほど所在がわからない時間帯があった。500もの部屋と長い廊下がある議事堂で、カメラの死角になっている417号室にジェイコブソンが入ったのではないかと考えられ、ドアを開けると、そこはおびただしい数のモニターが備えられた監視室だった。なんと、議事堂内のあらゆる部屋、場所に監視カメラが仕掛けられ、議員だけでなく連邦司法ビル内の映像もあり、DCの政治家の半数が監視されていた。さらに、古いFAX機があり使っていたようだ。履歴を見ると、最後のメッセージは「レポートが今夜コロンビア・ハイツに届く」となっており、この情報をレッドは傍受していたのか。レッドはFBIからの電話に応答しない。FAXの送信先を突き止めればジェイコブソンの雇い主が判明するかもしれない。ラザフォード副長官は事態の深刻さを受け止め各機関に連絡した上で犯人を突き止めるという。しかし、クーパーは情報源を明かさず自分たちでジェイコブソンを追うと押し切る。ハービーが議事堂のFAXが最後に送信した番号を突き止め、電気機械式交換機の会社に売却されているという。20年前に法人化されたイヴリン・ストラテジーズという会社で、オフィスにFBIが踏み込むと、無人で大量のFAX機が並んでいた。議事堂からのFAXが届くだけでなく、送信元は海外からのものがあった。つまりこれは、アナログなFAXを使った諜報情報のネットワークということになる。デンベはこれこそレッドの情報帝国だという。しかも、デンベでさえこれを今まで知らなかった。以前、レッドがリズに帝国を相続させるときにラトビアの情報センターに連れて行ったことがあったが、あそこでは、世界17か所から日々届く機密情報や権力を持つ人、犯罪者の秘密などを記録していた。つまりブラックリストの源の一つで、アナログであることが探知を避ける最大の武器だったわけだ。しかし、レッドはクーパーらが突き止めることをわかってフリードマン・レポートの強奪を告げたのか。偶然に隣家で防犯カメラが取り付けられたのもレッドの差金か。マリクはイヴリンという社名を実態のない企業を偽造するモルガナ・ロジスティクスのリストで見かけたことを思い出す。ガサ入れで逮捕されたカヴァーノは高額の保釈金で仮釈放されているが、レッドはFBIに調べさせることでロジスティクスと国内の情報拠点を自ら潰したことになる。プリチャードが仕掛けたソフトウェアで、レスラーの携帯からFBIでの会話がハドソンに筒抜けになった。クーパーが12年間レッドがタスクフォースの情報提供者であった事や、その間にレッドが国家を脅かす監視システムを仕込んだことなどでFBIも国家反逆罪の共犯になったと語ると、ハドソンは最重要指名手配犯を政府が保護していたことの揺るぎない証拠だと息巻く。帰宅したクーパーをレッドが待ち受けていた。クーパーは自分の帝国を崩壊させる結果になったのは、最初からの計画なのかと問う。レッドは犯罪組織の構成員が幸せに引退するため、FBIに追われているという危機感を与える必要があったと認める。帝国を崩壊させることについて、レッドは物事には終わりがあるという。最善の努力や意図をもって立ち向かっても、その努力や意図にも関わらず物事は終わるのだ。それはまた、始まりをもたらすとも言える。プリチャードは不安定になり再び薬に手を出す。何も知らないレスラーはプリチャードを新たな断薬集会に連れて行く。来週はついにタスクフォースに当局(といっても、どこの?という疑問がありますが)の捜査の手が入るということで、シリーズ最大の危機になりますね。みなさんお縄になって、最終回は刑務所の中ということはないように望みます。それにしても、プリチャードの不安定な行動はリアリティがあるなあ。彼はレスラーのことを善人だと信じて守りたいにも関わらず、ハドソンに強く言われると、公僕として断りきれない。その結果、レスラーは国家安全の敵という証拠が出て、自分を責めてしまう。彼が一番の被害者かも知れません。ハドソンは税金の無駄遣いを追及するまともな政治家から、今はレディントンとFBIの闇を暴くことに執着して変になっていく印象でした。レッドとしては先手を打ったはずだったのでしょうが、ハドソンとプリチャードの関係までは気が付かなかったのかな。でも、それこそハドソンの部屋に監視カメラを仕掛けることもできただろうに。ブラックリストのソース、システムは「Nachalo」で説明されましたが、今回のは映像的な衝撃がありました。FBIに出頭して情報提供者になることで、さらに政府への監視を深めたわけですね。まさにレッドの犯罪組織が一大帝国になるのを下支えしたようなもので、ブラックリストのネタが尽きることはなかった。さすがにクーパーは自分たちもレッドのスパイ行為の片棒を担いでいたことを知り、我慢の限界を超えた。レッドに「話のポイントはどこだ」ということにも、もうつくづく疲れ果ててしまったというのが、レッドとの決別を示していますね。だからといって、レッドへの怒りに震えることもなく、とにかく疲れたというのが切ないです。レッドはアグネスのためにも、クーパーを救ってほしいです。
November 30, 2023
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ヨモギというと、お餅の緑色のやつというイメージですが、こちらはニガヨモギですね。ニガヨモギはお酒アブサンの原料だとか、ヨハネの黙示録に出てくる星が落ちてくるやつとか、それなりにエピソードを知っているので、タイトルとしても文芸調で凝ったものだなあと思いました。監督がディエゴ・クラテンホフだったのですね。レッドはマイアミで、対立している2つのマフィアの和平会議の仲介役を買って出た。サンドバル家とモンターニョ家はドミニカのコバルト、アルミニウム鉱山を所有していたが、30年前サンドバル側のミスによる事故でモンターニョ家の家長が死に、すぐに報復が行われサンドバル家の2名が殺された。その後、両家は敵同士として対立し、レッドは鉱山の安定操業のために、その管理を申し出た。サンドバル家の別荘でサンドバル兄弟とモンターニョ家の当主と息子が食事をしていると、飲み物を口にしたヴィセンテとレオンが急に苦しみだす。アナフィラキシー症状のようだが、エピペンも効かず2人は命を落とす。毒を盛られたのかと緊迫するが、レッドは心当たりがあるという。ヨモギという殺し屋がターゲットの免疫システムに異常を起こし、僅かなアレルゲンでも命を奪うような状況をもたらす。何がアレルゲンになるかわからない。レッドは自分も含めこの部屋にいる者全員がヨモギの毒に晒されていると言い、この部屋で窓も開けずに待機するしかないという。レッドはハービーをマイアミに呼び、科学捜査で毒を突き止めるようにいう。しかしイサン・サンドバルに首を掴まれたラウル・モンターニョが苦しみだす。ハービーによると皮膚描画症という症状で、普通では死ぬことはないという。ハービーは食事が原因かと考え、免疫グロブリンEを大量に産出する化学物質を検出した。それらは血圧の薬をベースにしていることから、出どころを追跡できるという。別荘にはヴィセンテの娘ガブリエルがいて、父の死を知りショックを受ける。室内に残された者同士で緊張状態が続くが、外気を吸おうとダビド・モンターニョが窓を開けると急変して死亡する。ついに、部屋の中はレッドと跡目を継ぐマイケル・モンターニョとイサン・サンドバルの3人となった。マイケルは父と出席するはずの伯父のティトが欠席することになったため、急遽代理で出席していた。今回の食事会のシェフはレッドお気に入りのナオミで、自分自身が味見をしているので毒が入っているはずがないという。ただ、ヴィセンテとティトが言い合いをしているのを目撃していた。ティトはモンターニョとの和平に反対しており、デンベとマリクがティトを探し出し身柄を確保する。ヨモギとの関係については知らないと答えるが、急に苦しみだす。会議に出席せず食事も食べていないティトが同じような症状を見せたのは、シェフの前で激高して皿を割り手に怪我をしたからだった。問題の毒は皿に仕込まれたようだ。給仕は食事を出す時に手袋をしていたために、毒に侵されなかった。そうするように指示したのはガブリエラだった。レッドはガブリエラにヨモギをどこで雇ったのかと追及する。ガブリエラとマイケルは恋人同士で、ロミオとジュリエットのような関係だった。ガブリエラは和平に賛成のマイケルを家長に据えるため、殺し合いを続ける両家の父親を殺すことをいとわなかったのだった。ガブリエラはヨモギから渡された瓶の写真を提出し、瓶の出どころがヘリオドRX社とわかると、マリクとデンベが聞き込みにいく。マイケルはイサンに過去のわだかまりを水に流し、和平を申し入れる。ヨモギの一件で無実だという証拠がほしいというイサンに、レッドは犯人は「愛」だと明かす。マイケルは私達のためにやったというガブリエラに、失望の言葉を投げつける。Dr.ハリスが開発したアドゥマークという薬品が動物実験で失敗しており、FBIの目から逃げようとしたハリスをマリクが逮捕する。ハリスはアドゥマークについて、解毒剤はなく、24時間で自然に薬が排出させるのを待つしかないと明かす。少なくとも後7時間は生き残った3人は検疫状態で過ごさなければならないが、レッドは用があると言って姿を消す。レッドはアグネスのバレエの発表会に駆けつけたのだった。レスラーがスポンサーをしているプリチャードにハドソン議員が接触し、レスラーとレディントン、エリザベス・キーンの関係について聞き出してほしいと頼む。それはレスラーを助けることでもある。プリチャードはレスラーに困った立場にあると打ち明け、レスラーが過去に再び薬に手を出した時のことを教えてほしいという。レスラーが大切な存在だった女性が目の前で殺されたと答えると、プリチャードは女性の名前を聞き出す。プリチャードはハドソンにレスラーとリズとの関係を聞いた後、リズとレディントンについても調べたという。リズは司法長官を殺し、レディントンと逃亡した。そんなレディントンのために働くタスクフォースにレスラーは所属している。プリチャードはそんなことは今すぐ辞めさせなければならないという。クーパーは命の危険を顧みず姿を消したレッドを心配する。レッドはクーパーこそアグネスのバレエを見るべきだったという。クーパーはあれだけ用心して生き延びてきたレッドが、なぜ突如運任せになったのかと問う。レッドは今日一日で悪人を捕え、マフィアの数世代に及ぶ対立を解消し、アグネスのバレエを見ることができた。誰が見ても良い一日ではないか。レッドは人生の今この時に、世界が表す良さや美しさを思い出させるものがほしいという。アグネスのバレエほど、自分の命をリスクにさらして良い理由など思いつかない。ハドソンの悪魔の囁き?にあれほどレスラーに感謝していたプリチャードが乗ってしまった。というか、真面目なプリチャードはレスラーを自分が今度は助ける番だと思ったのでしょうか。そう、リズの悪名は今も消えることなく、レッドは重要指名手配犯のままで、信頼するレスラーはリズにたぶらかされたと思ったかな。あるいは、自分がレスラーに騙されたと思ったかな。せっかく断薬を頑張っているのに、これでまた薬に手を出すことがなければ良いが。それにしてもなるほど、レッドにとって最後の敵ハドソンと上手く絡めましたね。今回は絵面が久しぶりにゴージャスで、密室犯罪の謎の回でしたね。対立する一族と毒というところで、ハービーが「デューンだよね」と言ったところでツボでした。映像の方でディヴィッド・リンチのも見ましたけど(パトリック・スチュアートやブラッド・ドゥーリフが出ていたり、今思うとリンダ・ハントも出ていた)、Sci-Fiチャンネルのシリーズも見ましたけど、最新のジェイソン・モモアが出ているのはまだだったな。若手がマイケルという「ゴッドファーザー」風の設定が、ハービーの一言でぐっと文芸色が出て、両家を説得しようとするレッドの言葉にも重みが出たように感じました。レッドも懸案を一つ一つ片付けていくようですね。毒薬で命が危ない状態なのに、危険を犯してアグネスのバレエを見に行く、バレエを愛でるシーンは過去にもありましたね。女の子にバレエをさせるのはレッドの夢なんだろうな。そして人生を達観したようなレッドの姿には一抹の寂しさを感じ、クーパーとの会話は胸に迫るものがありました。ジェームズ・スペイダーの存在感が際立つ、それもディエゴの演出だったのでしょうね。追加。ウィーチャはまあわかるとして、クーパーに無断侵入されるレッドのセキュリティって。(笑)
November 23, 2023
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残り何話かになりましたが、いよいよ終わるのかなという雰囲気が漂ってきましたね。エリザベスが去った時に似た感じがします。そしてレッドは徐々に重荷を下ろしてより淡白になっていくように見えますが。NYのレッドの住まいにウィーチャが忍び込んで、レッドを驚かせる。クーパー宅のアグネスを訪ねたレッドに、クーパーはセキュリティを強化するべきだという。レッドは警備を手配する間、デンベを貸してほしいという。レッドが情報提供した海運会社トランスウィスク・インターナショナルについてチームで調べたが、積荷関係では特に問題は見つからなかったという。レッドは1万を超えるコンテナの中に2個の問題あるコンテナがあるという。エンタロン・エレクトロニクスというフロリダが本拠地の企業があるが、登録上は正式に存在するものの、実際は製品を作っているわけではなく、従業員も偽物でゴーストのような実態だ。それでも税務報告はしており、その背後には、モルガナ・ロジスティクス社という存在があるという。モルガナは実体のない企業を合法的に存在するように偽装する企業で、政府から正規の文書を入手して、従業員の身分も詳細に作り上げる。こうして作った企業は数千社に上り、エンタロンもトランスウィスクもそのうちの2つだ。大半の企業は密輸のためのカモフラージュで、モルガナの実態を暴くことでアメリカ市場最大の犯罪組織を潰すことができるだろう。エンタロン社が公表している役員の写真はAIによる合成だが、そこにどうやって現実の免許証や確定申告などの届けが行えるのか。レスラーとマリクがエンタロンの荷物を運ぶ海運会社の船を訪ねる。船長はエンタロンはお得意で、運ぶもののチェックはいちいちしていないという。エンタロンの実態が掴めない中、ハービーは税務処理をしている実在の会計士を見つける。しかし役員の連絡先にその人物は存在せず、エンタロンのタンパ本社を捜索してもオフィスには誰もいない。会計士が最近エンタロンの幹部と食事をしていたというので、レストランを捜索するが、使用されたクレジットカードの記録でDCの会社のものが使われたことがわかる。FBIがノースマイヤー社に踏み込むと、偽企業を作るための認可申請書類があり、あらゆるデータを扱うオフィスだった。ここで数千から数万の会社が作り出されていると見られ、それらを結ぶ輸送路は全米に及んでいる。従業員の姿はなく、責任者らしい男が一人いたため身柄を拘束して話を聞くが、ジェローム・カヴァノーと名乗る人物は実在しない。FBIは匿名のまま数千件の企業詐欺で起訴することはできると迫るが、この男は動じることもなく、さっさと送検してくれという。久しぶりにデンベと一緒の時間を過ごすレッドは機嫌がよく、昨夜の侵入者はウィーチャだったと打ち明ける。レッドは不動産屋のアンドレアに大切な客を招いてパーティを開きたいと、準備を依頼する。クーパーはノースマイヤー社の倉庫がモルガナの施設だと考え、大量の証拠を押収したことをレッドに告げる。ただ身柄を確保した男がIDを確認できないため、レッドに特定を頼みたいという。ハドソン議員は旧知のFBI特別捜査官ジョーダン・ニクソンに、タスクフォース836について調べてほしいと依頼する。しかしニクソンでもFBI内部から情報を得ることができなかった。クーパーはこの10年ほどで、200件の捜査を指揮しており、もたらされた情報の出どころが不明だ。ただ気になる会議の記録があり、クーパー以外にも3本部長が集まっていたという。ハドソンは他のメンバーから話を聞くことにする。レッドの情報で、FBIで拘束中の男はパリ在住のアンリ・ギョームとわかる。しかし、この男には各国で別の名前で正式なパスポートが見つかっており、それらも偽名だという。偽名でも正式なパスポートであることから、発行国から情報を得ることができ、出入国の記録を問い合わせることはできる。その結果、この男は様々なパスポートを使ってパリを訪れていたことがわかった。そこに拠点があると見られ、タクシーを利用した際に「LT&Z」という会社のビルに立ち寄っていることがわかった。酒類の倉庫のような場所であるが、クーパーは現地での捜索令状を取りレスラーとマリクをパリに送り込むことにする。そこはDCの倉庫とよく似た設備を持つもので、しかも運輸システムは世界中をカバーしていた。レッドがこれまでに提供した犯罪組織の中でも最大の規模のものだ。従業員は政府発行のIDを持ち、合法な機材で違法な商品を運ぶ大きな組織だったが、慌てて現場を去ったようだ。偽の会社を作って支社は世界中で数十か所あり、クーパーはこのシステムを停止させる。しかし、各地で従業員を捕らえることはできず、大した情報も押収できなかった。例のカヴァノーは本人が望んだように送検され、罪状認否まで済んでいる。レッドは一日デンベと過ごし、昔を思い出すと懐かしむ。デンベを家に送り届けると、レッドは裁判所に向かい、多額の保釈金を支払って出てきたカヴァノーを車に乗せる。レッドの拠点ではモルガナ・ロジスティクスの幹部が世界中から集まり、パーティが開かれていた。彼らは急遽「空輸」されて集まった。レッドは摘発を知って一足先に幹部を集め、モルガナ・ロジスティクスを終わらせると告げる。レッドが自分の組織の一部として設計し維持してきたが、存在していても見えず、一国のGDPを超える価値の物資を運んできた。レッドは共に生きた仲間に、大きくしてきた財産を分かち合うという。ハドソンは本部長の一人、シェーファーに本部長4人が集まった極秘会議について尋ねる。ファイルをちらつかせ、議事録がリークされたら困るだろうと迫るが、逆にシェーファーは危険になるのはハドソンのほうだと答え、連邦議会記録に「ズマ」とささやくだけで司法省長官から連絡がくると助言する。ハドソンはズマはFBI捜査官で、6年前はレイモンド・レディントンと一緒にいたという写真を手に入れた。そんな人物がFBI捜査官になるのには4人の本部長が極秘の会議が必要だったのだろう。そして、レディントンを中心に、クーパーのタスクフォースが結びついていることに気づく。彼がタスクフォースを堕落させた鍵なのだ。レッドがモルガナのボスだというのはカヴァノーの保釈金のあたりで気づきました。レッドが自由自在に物を動かし、人を動かす原動力みたいな屋台骨ともいうべきシステムを自らクーパーに差し出したわけですね。これまでのリスト者の中で最大級の犯罪組織というのだから、まあ言ってみればレッド自らを差し出したようなものです。でも、クーパーたちは首謀者がレッドだとは気がついていない?レッドとすると、30人程度の関係者は企業活動をするだけでなく、共に人生を歩んできた仲間で富を分かち合う存在だという。今までの商売仲間以上の信頼する存在があったのですね。あのパーティ参加者はよくある制作陣を含めたお別れパーティだった、ということかなと思いました。レッドのスピーチ、つまりはジェームズ・スペイダーの言葉は10年間を共にした制作陣関係者への感謝の言葉だったのかも知れません。それにしても、規模の大きさと複雑な洗練されたシステムを作り管理する能力はすごいとしか言いようがない。たった一人の犯罪者がコントロールするのだから、そこはファンタジーかな。架空の人物が書類上は存在して当局からは感知されずにいられるアメリカ社会とは、やはり違うな。でも、役員の顔写真はAIで作り上げるなどは、今の時代らしいですよね。で、ハドソンに接触したブレア・フォスターはレスラーの情報を耳に入れたわけですね。かつてFBI特捜班でレッドを追っていた情報などはどこから入手したのかわかりませんが、エリザベス・キーンの名前はネットで検索したらすぐ出てくるはずです。(笑)こうして、ハドソンはあくまで透明性を求め正義の側からレッドに立ち向かってくる。最後の最後でレッドの敵は正義となるのだなあと感慨深いです。デンベと昔みたいに一緒で、無邪気に楽しんでいるレッドも切ないですが、ウィーチャの侵入はなかなかおしゃれで大人の雰囲気でした。彼女に抗うのはさぞ大変だったでしょう。全てを手放したレッドにウィーチャは付いてきてくれるのだろうか、かすかな期待を持ちますが。
November 17, 2023
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今回のリスト者は番号が若いだけに、かなりの実力者だと見て良いですね。これって、女レディントンでは?と思ったら、まさにそうだった。(笑)クーパーのタスクフォースの予算問題で、ついにハドソン議員とドーフ議員がパナベイカーとクーパーと直接会って話すことになった。FBIの総予算の3%未満とはいえ、2億8270万ドルを費やす部署が一体何をしているのか。クーパーは世界的な犯罪者を捉え、犯罪、テロを阻止するなど成果を並べるが、もちろんハドソンたちは満足しない。具体的な内容を公表することはFBIの極秘活動に支障をきたすとパナベイカーが援護射撃するも、ついに議員たちはチームの記録の開示命令を求めるという。しかしその記録がレッドによって消された事を初めて聞かされたパナベイカーはクーパーに何とかしろという。クーパーは困ってレッドに泣きつく。最近はレッドからの紹介がないので、議員たちに示す成果も少ない。今日判事の前に立つというと、レッドはボルティモア港に入港するコンテナ船と、ブレア・フォスターという弁護士の名前を挙げる。フォスターはDCのフィクサーとして悪名が高いといわれ、闇のサービスで稼いでいるらしい。その隠された不正を暴くことで、チームをアピールできるだろう。フォスターの顧客には「モーダー&サンズ」という化学メーカーがあり、製品に発ガン性物質が含まれるとされているが、現在訴訟は1件も起こされていない。フォスターの法律事務所はスキャンダルなどを示談に持ち込んでしまい、そのためなのか、大勢の調査員を雇っている。実はモーダーの社員ウィテカーが交通事故で一命をとりとめていたが、彼は内部告発をしようとして口封じをされそうになったと見られる。チームは早速ウィテカーの妻に話を聞く。夫は何か会社の秘密を知ってしまい、辞めるしかないと言っていた。尾行されているとも言っていて、精神的に参っていた様子だったという。確かに怪しい男がウィテカーを付け回していたことが監視カメラに写っているが、人物を特定することができない。デンベはレッドに男の写真を見せ、タトゥからキューバの特殊部隊の男だと割り出す。レッドはハバナのマニーに尋ねるという。ウィテカーの意識が戻り、会社の製品「スプリング・シャイン」に発ガン性物質が含まれるという機密文書をなにかの間違いで入手してしまったという。会社としては売上トップのクリーナーで、CEOは危険性を知りながらリコールもせず出荷し続け、結果死者が出た。ウィテカーはいたたまれなくなり、公表したいと同僚に話したところフォスターがやってきたという。最初は買収しようとしてきたが、断ると今度は脅してきた。告発しようと持ち出した文書は車の中にあるという。ウィテカーの車は廃車置場に移動され、レスラーらが駆けつけたが、一足先にキューバの男に文書の入ったカバンが持ち去られてしまった。ハバナのマニーはレッドの持ち込んだ写真を見て、危険な男でしゃべれば殺されると口を閉ざす。レッドは歴史的ボクサーのグローブをプレゼントすると言い、ウィーチャに連絡をとって欲しいと頼む。モーダーのCEOはFBIが動き出したことでフォスターに解決を依頼する。フォスターは良い方法があると言い、依存症の会に出席していたレスラーを訪れてウィテカーは嘘をでっち上げようとしているという。レスラーが取り合わないとわかると、今度はレスラーの地元デトロイトで議員にしてやるという。レスラーはきっぱり断ってFBIに戻る。ウィテカーが見た製品調査書は、7年間モーダー社の製品分析をしていたファインバーグ博士が作った。FBIがファインバーグの自宅を訪ねると、すでにフォスターが弁護士としてその場にいた。スプリング・シャインについての分析については、中途で完了していないという。さらなる質問はフォスターを通してくれというが、レッドはマニーから調査員のフローレスの名前を聞き出し、本人に接触して親族など7人の亡命に手を貸していた。フローレスはフォスターに不利なことをしゃべるという。クーパーのタスクフォースの記録開示について判事はクーパーの主張を認めた。極秘活動の安全性と機密保持を守ることはFBIの透明性に勝ると判断したわけだが、ドーフは逆にここまで隠そうとするのは当に金鉱ならぬダイヤモンド鉱山を掘り当てたに等しいといきり立つ。これからハドソンと記者会見を開くという。しかし、フローレスの証言でフォスターが数々の連邦法違反で逮捕される。フォスターは慌てることなく、取引を言いだしたため、レスラーはフォスターが持っている顧客リストを全て渡せば話に乗るという。フォスターはFBIがここまでやるには背後に相当な大物がいるのだろうと言い、個別の案件なら相談に乗るという。記者会見を開くドーフ議員に、万策尽きたクーパーはレッドに助けを求める。レッドはフォスターに2013年12月31日の記録を求めろという。フォスターはモーダー社とその記録で手を打つという。ドーフはクーパーの脅しに屈し、記者会見で上院議員を辞めると表明してしまう。ドーフの息子はアルコールの影響下で2013年12月31日に交通事故を起こし、被害者に大きな障害を与えた。その際にフォスターが動いて血液検査をさせず、刑事責任は問われなかったのだった。クーパーはドーフに被害者の少女に対して生涯医療費を払うという取り決めを認めさせた。ハドソンは突如ドーフが降りたことに納得がいかない。ドーフもまた、将来があるハドソンはこの件から降りろと勧める。しかしハドソンは諦めず、そこに取引で自由の身になったフォスターが近づく。弁護士事務所の調査員という仕事は「グッドワイフ」で初めて詳しく知りました。法律スレスレの事をして情報を手に入れたり、頼めばなんでもやってくれる。優秀な彼らがいなければ裁判には勝てない。それが傭兵みたいな存在だったら怖いです。ウィテカー役の人は「ウォーキング・デッド」で長らく中心的な役柄を演じていましたね。なかなか死なないで生き残った。(笑)今回のリスト者は当にレッドの縮小版ですよね。最初は甘い言葉、便宜を図ってやると言って、それが通用しないと脅しにかかる。そして、悪人でも普通の人間でも自分の身を守るためだったら簡単に宗旨変えする。マウントの取り合いのようでおもしろかった。これは際限がないですね。もしかして、判事にもレッドの手が伸びていたのかなとも思いましたけど。正義の側のはずのクーパーも使う手は同じで、パナベイカーから正義とチームを手に入れたわねというところが皮肉が効いていてよかった。ハドソンはそれでも諦めないというのだから、パナベイカーもクーパーもそういうハドソンを称賛するというわけです。もちろん、そのハドソンも目的達成のためにはフォスターの力を借りてしまうのかな。レッドは叩いてもホコリの出ないハドソンを陥れるのを辞めましたが、さてハドソンはいかに。でも、正義を振りかざして一歩も引かないから戦争が起きるわけで、問題の解決法は裏で取引することなのだろうなと思ったり。マニーはシーズン1からハバナの人として出ていますし、最終シーズンにはふさわしい。しかも、そこにウィーチャを持ってくるわけだ。レッドからのラブレターをウィーチャは「諦めの悪い人」と言って、まんざらでもない様子ですが、レッドが落とせない存在というのもかっこいいかな。最後はこの2人どうなるのでしょうね。
November 10, 2023
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最近はリストナンバーのないエピソードが多いですね。そして、終わりに近づくということは「ブラックリスト」から毒が抜けて、らしくない形になっていくのかと思いました。クーパーは距離を置かれているレッドに直接「事件」を提供するようねだる。レッドはまとめて3件を紹介し、自分自身はタスクフォースの予算問題を追及しようとするハドソン議員の対応をするという。一つ目は不妊治療を行うクリニックで停電が起こり、温度管理ができなくなって預かっていた受精卵がだめになったというもの。採卵には高額な費用がかかるため、クリニック側に問題があるとなると裁判が起こされるだろう。レッドは、ハッカーによる犯行ではないかという。その目的は不妊治療に対する抗議活動か、あるいは特定の顧客への攻撃だったのか。2つ目は入院中の患者が次々と不自然な死を迎えた事件で、「救いの天使」と言われる存在が疑われるという。3つ目の事件は、依頼人の和解金を盗んでいるという弁護士、レベッカ・アンダース。数百万ドル単位の和解金を勝ち取る弁護士だが、依頼人にはその金額が渡っていないという。アンダースは盗んだ金をどこに隠しているのか、あるいは投資しているのか。なぜレッドが3件も一度に渡したのか分からないが、クーパーはチームで分担して捜査を行うよう指示する。アンダースの依頼人クライブは100万ドルの和解金を勝ち取ったアンダースに感謝しているというが、実際は350万ドルが支払われており、その額についてはクライブは知らされていない。アンダースは秘密保持を建前にして居直り、額の違いについては法廷で証明して見れば良いと、余裕を見せる。レスラーは奪った金をどこへ流したか情報を提供すれば、取引に応じるというが、アンダースは個人的な消費生活、子供の教育費、野生動物保護協会の理事などに使ったと説明する。それが真実なら事件解決だ。ウェクスフォード不妊治療クリニックでは、嵐の夜に停電が起き、予備発電機も作動しなかったという。温度の異常を示す警告システムも稼働しなかった。クリニックのシステムを担当するアダボ・コムテック社の責任者ワグナーが対応し、シーヤとデンベはハッキングの可能性をFBIのサイバーチームが調査すると告げる。ハービーの知り合いの情報で、死亡したという3人の検視では心不全が死因となっている。さらに詳しく調べたところ、いずれも塩化カリウムが投与されていた。これは大量に与えられると死亡する、処刑にも使う薬品だが、一般に死亡した場合人間はカリウムを過剰摂取したような状態になり、それが生前に摂取されたものかどうかが検視では見分けられないという。不審死を起こしたDCの医療機関で働く医療従事者の中で、複数の職場を転々とするドーン・ジャコバスという看護師がいることがわかった。人員不足の科を渡り歩いており、レスラーが現在の職場へ出向き身柄を確保する。レッドはハドソンの自宅に不法侵入し、鍵のかかったキャビネットからシカゴの監視対象の女性の情報を入手する。それを調べた私立探偵を脅して、女性の名前を特定したレッドはシカゴへ向かう。不妊治療クリニックのシステムを調べた結果、ハッカーではなく内部から発電機が停止されたことがわかった。これは保守作業用のバックドアを使ったもので、犯人は内部の人間ということになる。しかも、メンテナンスをしているアダボ・コムテック社のCEOアレクサンダー・アダボ夫妻が受精卵を預けていたことがわかる。アダボは若い妻と結婚し、自身のガンの手術の前に受精卵をクリニックに預けていた。攻撃の対象になるような心当たりを問われ、妻はアダボの実子を挙げる。実はセキュリティ担当のワグナーはアダボの前妻の子で、会社の技術最高責任者だった。父のために一生懸命働いてきたのに、新たに兄弟を作って財産を分け合うことが許せなかったという。ジャコバスは患者を楽にしてあげたかったというが、塩化カリウムを点滴したことは否定する。ハービーが輸液を調べたところ、病院にはラベルに表記されている量の10倍の塩化カリウムを含むパックがあった。ジャコバスはそれには触れておらず、製薬会社が間違った製品を医療現場に納入していた可能性が出てきた。クーパーがFDAに通報しリコールが行われることになり、レスラーがコルベック・メディカル社に向かう。ハドソンが監視していたアビー・ライダーは大学生で、逮捕歴があった。ハドソン議員について尋ねると、彼に人生を壊されたという。アビーの両親は犯罪に関わり、8年前当時連邦検事局にいたハドソンにより刑務所に入れられた。その後アビーは身寄りがなくなると施設に入れられ、それも転々としたという。しかし、ハドソンはアビーを気にかけ、福祉の担当者を通じて学校や生活に必要な物を送っていた。18歳になるとアビーが福祉のシステムから外れ、ハドソンが連絡が取れなくなったため、私立探偵を雇って再びアビーに支援を始めたという。アビーはハドソンの支えに感謝していた。コルベック・メディカル社の経営陣は輸液の不良問題について曖昧な態度をとる。隠蔽しようとする姿勢に見え、シーヤは不良品が出荷された1週間後に工場を閉鎖したのは実態に気づいていたのではないかと追及する。品質管理部長は工場を閉鎖したのは通常のメンテナンスだったと答えるが、帰り際に免責を条件に事実を話すという。実際は数ヶ月前からCEOは不良品について知っており、すでに何十万個も出荷していることから1%未満の不良には目をつぶる事にした。おそらく今回の捜査がなければ表には出なかっただろう。これで3件とも事件は解決したが、ブラックリストの犯罪者としてはタスクフォースが捜査するレベルではない。なぜレッドはこれらをクーパーに紹介したのか。デンベはレッドには考えがるはずだという。レスラーは3件ともに「野生動物保護協会」の共通点があると気づく。ワグナーもアンダースもコルベック・メディカルのCEOも理事としてパーティに参加していた。クーパーは本当の捜査はこれからだとして協会の理事に面会し、事情を聞く。すでに当該の3名は除名されたが、クーパーは大口寄附者の名簿を見て、5250万ドルの匿名の寄附者がいることを指摘する。10年間顔を出さず寄付を続けてきた人物は一度だけ姿を見せた。名前がスティーブン・ホーマンだと聞いて、クーパーはレッドだと理解する。新世紀に協会をつなげるため、理事を徹底的に調べ、3名をFBIに片付けさせたのか。それであっても、クーパーは気分が良いという。レッドはデンベにハドソンを調べたが空振りだったという。手を付けずに置いておく方が良いこともある。ハドソンの人生を邪魔してまで自分の人生を守る価値があるのだろうか。最近財産を手放しているが、アグネスの未来のために自然環境や野生動物を守りたい、自分の力が及ばないことには寄付をしているという。レッドはこれまでも気前が良かったが、今度のは桁違いだ。今回の3人の犯罪者たちは権力も尊敬も自由も持っていたのに、金に目がくらんだ。人は足るということを知らなければならない。心配するデンベにレッドは自分は大丈夫だという。私はレッドはドーフ議員の方を陥れるのじゃないかと思いましたが、ハドソンの方に行って落ち度を見つけようとしたわけですね。どんな人にも叩けばホコリが出てくるので(特に政治家なら)それを狙ったのでしょうが、ハドソン議員はまともな人で、正義感だけでなく思いやりのある人でした。もちろん、それでも以前のレッドならハドソンを陥れるとか、何か細工ができたでしょうが、正直、そういうことに疲れたのかな。疲れたというか、ばかばかしくなったというか。アグネスの未来のために、少しでも自然破壊を止めてこの地球を守りたいという、人類の叡智を目指し、人類愛にあふれるレッドに変わったような感じです。となると、レイモンド・レディントンは静かに舞台から去るということになりますね。仕事にやりがいを感じることができたチームは、レッドがいなくても大丈夫だと感じられたかな。レスラーはスポンサーとして面倒を見ているプリチャードの相談にのり、適切なアドバイスを与える。弱気になるプリチャードの悩みを親身になって聞いてやり、支えになっている姿は長年見てきて良かったなと思います。彼にとっても、真っ当な人生を送るのに支えとなっているのではないでしょうか。
November 3, 2023
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やっとシャーリーンの顔を見ることができました。その分、アグネスの出番はなかったですが、クーパー夫婦が仲良く暮らしているようで良かったです。(笑)エピソードはしんみりしてしました。タスクフォース存続のため頭を悩ませるクーパーに、シャーリーンが「事件」を紹介する。食堂のボランティア活動で、シャーリーンの仲間の若い女性が結婚したばかりなのに夫が失踪したという。ケニア出身のドゥニが帰宅すると、夕食を作っていたはずの夫オケロ・オコロ(ケル)の姿はなく、部屋の中は何者かと争ったような跡があった。チームはレッドが持ってきた仕事ではないことに消極的だが、レッドが自分に関する文書を全て消し去ったのでハドソン議員らに責めたれられても根拠がない。クーパーはチームが終わるならせめて人助けがしたいと、捜索を命じる。ドゥニとケルはデートアプリで出会い、ケルから心を打つメッセージが大量に届き、すっかりその気になったドゥニは4週間前にアメリカにやってきて結婚したという。愛し合っているというが、ケルの銀行口座からは失踪した日に全額が引き出されており、それらはドゥニの持参金だという。親が全財産を持たせてくれたのに奪われ、ドゥニは途方に暮れる。シーヤはレッドから紹介されたキャスリーン・サットンと会う。夫のナイジェルはシーヤの母親ミーラの相棒だったが、キャスリーンは仕事のことはよく知らないという。ナイジェルが殉職した時に葬式に参列したレジーナ・セイントという女性から、力になると言われたという。レジーナはCIAに長年在職し、ミーラの上司だった。レジーナはフロリダに住んでおり、レッドは自分の仕事にシーヤを伴いフロリダに連れて行ってやるという。レッドはフロリダの海岸線強化事業で、南米で力を持つサントロという人物に商売のアドバイスをするつもりだった。しかし窓口担当の男が代理として現れ、サントロが事業を組む相手はもう決まっていると、レッドの提案を拒否する。レッドはカイル長官直々に連絡を取り、ブラジル人のサントロという人物はカルテルなど犯罪組織と関係があると告げる。オケロは特に脅された様子もなく、ドゥニが通報する1時間前に金を下ろしていた。社会保障番号は他人のもので、経歴や書類は偽造されたものだった。これは持参金目当ての大掛かりな結婚詐欺の疑いがあり、他にも被害者がいるようだ。オケロは自分の痕跡を消していったようだが、ハービーが消しきれなかった指紋を採取する。それによると、オケロ・オコロことケル・アモンズは仮釈放中で、別に家があった。レスラーとデンベが自宅に向かうとケルは逃亡しようとしているところだった。捕らえて尋問すると、仮釈放事務所で働くジェンマ・パリークという女から詐欺をもちかけられたという。アプリでパリークが架空のキャラクターを作り上げ、持参金制度のある海外の女性に恋愛感情を抱かせるようメッセージを送る。実際に会うことになればケルのような「夫」候補が女性と結婚に持ち込み、持参金をせしめて姿を消す。他にも夫役がいるようだが、ケルは知らないという。地元警察によると、この5年で12人の外国人妻の夫が失踪していることがわかる。主犯格のパリークを追うため、彼女の車を追跡する。GPSで現在、銀行の前に停車していることがわかったため、逮捕にむかうと、金を下ろしたばかりの男性がいた。アン・チェンはケルのようにアプリで出会ったメイと結婚したが、本当に愛してしまい、この詐欺から抜けようとしていた。パリークはメイを誘拐してアンに持参金を手に入れろと脅したという。FBIはアンをそのままパリークのアジトへ送り込み、メイの無事を確認して突入する。レッドはサントロから状況が変わったと交渉を泣きつかれ、キューバに向かう。レッドの根回しで地域環境担当官がやめさせられ、サントロの契約に遅れが出た。サントロはレッドの申し出を受け入れるという。その場にウィーチャがいた。2人は会いたかったとキスを交わす。逮捕されたパリークは20代のころアメリカ人と結婚するためインドからやってきたが、持参金を相手に持ち逃げされ「置き去りの花嫁」になっていた。時代遅れで女性差別的な持参金を盗むようになったというパリークに、デンベはなぜ苦しむ花嫁たちを助ける側に回らなかったのかという。アンは取り調べでメイを愛していると訴えるが、それを見たメイは騙されたことが許せず、夫は好きになった人とは別人だという。これからどうすればよいのかというメイに、レスラーはドゥニを紹介することにする。持参金も全額ではないが返却することができた。これから、新たな人生を歩むことができるだろう。クーパーとシャーリーンは人助けができたことを喜ぶ。フロリダでレジーナの自宅を訪問したシーヤは、母のことについて尋ねる。ナイジェルとミーラはコルカタ以来パートナーを組んでいたという。ナイジェルが殉職したことは今も機密扱いで、ミーラは責任を感じていた。しかしミーラは調査を受けたが結局責任はなかったと判断されたという。それ以上は分からず、シーヤはレッドに母親が語らなかった秘密を知りたいという。レッドは1997年のコルカタで、若いミーラが人身売買捜査の任務についていた時、路上に捨てられた赤ん坊を見つけギャングの抗争から命からがら逃げてロンドンに連れ帰ったという。実の親については何もわからない。ミーラが出生届などの書類を偽造してシーラを自分の娘にしたが、その事を知っていたサットンはミーラを操ろうとした。ミーラは子供に害を及ぼす者を許さず、任務中危機が迫ったサットンを助けなかったのだった。レッドは親が子を守ろるためどんなこともするのが理解できるという。シーヤは涙を流す。FBIチームというか、クーパーはこうして、自分たちで事件を見つけてコツコツと成果を上げていくことが大事だよと、今更気がついてどうする、という感じです。(笑)でもこれのために、監査なしの多額の予算が認められないでしょうね。クーパーが最終的に映画「生きる」の小役人みたいに、細々と善きことをなすということになるのかなあ、などと思ったりして。(笑)シーヤの出生の秘密は意外というわけでもなく、ミーラは人として何かに突き動かされるように行動したのでしょう。(お前が見たのか?と突っ込みたくなるのですが)マザー・テレサのような心ですごいなと思いますが、でもサットンが死んだのはミーラが意図的にそうしたのであって、これは相当罪深いですね。他にも方法があったんじゃないかと思いますが。まあ、すでに死亡した10年前のキャラクターをこうして深掘りできたのは良かったなと思います。後はフラットな状態でシーヤがタスクフォースに残るかどうかですが、残りわずかですからね。それよりもこのエピソードで重要だったのは、ウィーチャの再登場かな。私もウィーチャが恋しかったですが、今はサントロの用心棒になっている?レッドは知らなかったのでしょうか。ちなみに、雇い主に忠実なウィーチャがレッドに恋愛感情を持っていたかどうかは、わからないなあ。占い師だったウィーチャの姉の方が愛人だったんじゃないのかな。まあ、そちらの登場ではストーリーに絡めないし、やはり最終シーズンはウィーチャに出てもらわないといけないということかな。
October 27, 2023
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リストナンバーなし、ということでキャラクターエピソードですね。誰の?というところが、肝です。コアなファン向けのサービスなのかなあと思いました。NYのレッドの滞在先を監視中のシーヤは、ハービーから実の母のことを知りたいのならレッドに直接聞けば良いと言われる。シーヤはレスラーからレッドに借りを作るなと言われていると答える。寝込んでしまったシーヤに、レッドが声をかけ住まいの中で手作りの食事を振る舞う。レッドはメキシコ帰りで、伝説の闘牛の角を持ち帰っていた。シーヤは養子だったことをなぜ自分に黙っていたのか、母親の秘密を知りたいとレッドに話す。ハドソン上院議員がクーパーのタスクフォースについて調べているが、パナベイカーからは返事が来ない。ハドソンは歳出委員会のドーフ上院議員に追及の矛先を変えることにする。レッドは長年集め、世界中に預けてきた貴重な骨董品を一所に集めて、手放すことを考えていた。レッドは次の預け先にシーヤを伴うことにする。シーヤの母ミーラ・マリクは30年前CIAの捜査官として、MI6のナイジェル・サットン捜査官とコンビを組み、ロシアのミンコフについて捜査していた。サットンはチェチェン人のギャングと関わったことから、金が必要になったと言いミーラに10万ポンドを用立ててくれという。当時幼いシーヤを育てていたミーラは、CIA捜査官としてコルカタでの行動を問題視され、サットンの要求には抗えなかった。何とか金を工面するものの、再びサットンから要求され、サットン一人のミスだけでは済まないと脅される。コンビでの成果をあげたものの、サットンの良くない噂はミーラの上司も知ることになり、調べるという。世界各地を回って骨董品を持ち帰ったレッドは、それらを集めて販売会を開く。貴重なものであることを知らない客にも破格の値段で引き渡すレッドは、シチリアのエラー切手をある女性に渡すつもりで、情報を流していた。世界に2枚しかない大変貴重な切手について、今は亡き夫の思い出を語る女性に、レッドはわずか2000ドルで譲るという。ミーラはミンコフの監視任務で、室内に入ったサットンにミンコフが戻ってきた事を伝えなかった。サットンはミンコフの用心棒に殺されてしまう。ミーラはサットンを見殺しにしたことを隠して上司に報告し、避けられなかったことと処理された。一旦はドーフ議員に断られたものの、ドーフ議員は莫大な予算を使うチーム836のことをハドソンが委員会で質問すればメディアの注目を集め、票にもつながるだろうと言いこの件で協力することになった。クーパーとアグネスもレッドの販売会にやってくる。レッドはクーパーにはUSSコンステレーションのオリジナル画面を渡す。クーパーはレッドの心境を慮りながら、次のブラックリストがほしいという。レッドは待っていてくれと答える。レッドは今日一日の手当として、シーヤに2000ドルの小切手を渡す。そこに書かれたキャスリーン・サットンという人物が、シーヤの出自を知る手がかりになるという。さすがに過去シーンにミーラ本人は使えなかったのですね。サットン役の人は見覚えあります、「ダウントン・アビー」でイーディスの結婚相手だった。シーヤの父親はサットンなのかなとも思わせましたが、多分ミーラにはコルカタで何かあったのでしょう。ちなみに、カルカッタがコルカタになったのは2001年だそうなので、カルカッタで良かったんじゃないかと思いました。レッドは年を取って何かとシンプルにしたいと思って、お宝を処分しているのでしょうが、切手をサットンの未亡人に渡すのはシーヤにヒントを与えるために、わざわざ手を回したのですね。今シーズン、シーヤをキャスティングしたのは単にシーズン1から見ているファンへのサービスかと思いましたが、一応、掘り下げるわけだ。レッドに感謝ですね。まあミーラに何があったとしても、ブラックリストの本筋とは関係ないのでしょう。どういう風にふくらませるのか楽しみに待ちます。本筋はハドソン議員の本気の追及で、納税者のために義務を果たさなければならないと堂々と戦いを挑んでくるのが清々しいです。クーパーがもしハドソンと戦うならドーフ議員が狙い目かもしれませんが、やはりレッドが助け舟を出すのでしょうか。クーパーに渡したUSSコンステレーションというのは、ついついスタトレファンとしては反応してしまう。(笑)アメリカ海軍の帆船の軍艦なのですね、歴史に感動します。毎回レッドのウンチクが楽しみなこのシリーズですが、サッフォーにはそそられるなあ。古代ギリシャの女性詩人で芸術、音楽に影響を与えていて、ついついインターネットの海に漂ってしまいます。
October 19, 2023
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今回は、今シーズンで出色の出来だと思いました。「コールド・ケース」に近いクォリティで、デンベのキャラクターを深めてファイナルシーズンにふさわしいストーリーを見せてくれたのじゃないかしら。国土安全保障省予算検討小委員会のアーサー・ハドソン下院議員が、FBIの裁量支出に注目し、監査を受けていないクーパーのチームの予算について質問するという情報が入る。クーパーは政府も実態を知らないチームについて、どう説明するべきかパナベイカーに相談しなければならない。特に最近はレッドからリスト者の情報提供がないため、成果を上げていないのでそれを盾にして乗り切ることも難しい。レッドはチームに連絡をしなくなっているので、クーパーはシーヤにレッドの監視を命じ、自分はハドソン議員のことを聞くため旧友に会うことにする。デンベにかつて関係のあったアリッサから緊急の相談が入る。アリッサはデンベの娘イザベラの母親で、今はマイケル・アバーニ医師と婚約していた。そのマイケルがイエメンの人道支援診療所からテロリストとして兵士に連行されてしまったという。マイケルはアメリカ人ではないので政府は動いてくれない。デンベは力になると約束し、レスラーに相談する。マイケルは反政府のフーシ派に横流しをするテロリストとみなされ、軍の刑務所に入っているが、軍事法廷が開催され72時間以内には処刑されるという。デンベは診療所の運営に関わる人物として、NGOの事務局長で数ヶ月前にイエメンから戻ったジョン・ラプチンスキーに会って事情を聞く。マイケルは横流しするような人物ではないが、現地では去年の春から何者かの動きがあったようだ。兵士が診療所から子供の患者を連れ出して敵のスパイだとして射殺したという事件があった。マイケルはショックを受け、精神的に荒れたという。診療所は政府側も反政府側も接触があるため、双方の担当者の名前を聞く。デンベはレッドの手下として関わりだした頃に、フランスのマルセイユでアイッサと出会った。レストランの店で本を読むデンベとバーテンダーのアイッサは惹かれ合い、愛し合うようになった。デンベはレッドの仕事を詳しく話せないと言っていたが、命の恩人であり教育の機会を与えてくれた人物だと話していた。デンベはレッドに連絡を取り、マイケルを取り戻すよう助けを求める。レスラーの調べでマイケル名義でイスタンブールの銀行口座にこの半年で20万ドルが入金されていることがわかった。金儲けをしていたのなら、国務省も動かないだろう。デンベはアイッサに嘘をついて傷つけたことがあり、また彼女を傷つけることはできないという。ただ、フーシ派の支援勢力からマイケルの口座に入金があり、密輸ネットワークを明らかにできれば、マイケルを犯罪者引き渡し協定でアメリカに戻せるかもしれない。デンベはアイッサが最後にマイケルと過ごした時にキプロスにいて、その時にイスタンブールで金を引き出していたことに注目する。マイケルになりすました別人がいたことが証明できれば、マイケルは無実ということになる。デンベがアリッサと別れたのは、レッドが緊急に逃亡しなければならない夜だった。デンベはこれまで嘘を付いていたことを認め、一緒に飛行機に乗ろうと言うが、アリッサは断った。レッドは犯罪者なのだろう。デンベにとってレッドがどれほど大切な人かわかっているアリッサは、デンベがレッドの元を去りFBI捜査官になったことについて、辛かっただろうと思いやる。アリッサはデンベが立派な事をする人だとずっと思っていたという。国務省はFBIの情報でイエメン側と交渉を始めたが、イエメン政府はマイケルに共犯者がいたと主張している。しかし、イスタンブールの口座から金が引き出された2日前に、ラプチンスキーがイスタンブールに向かっていたことがわかり、今夜レバノンに発つ予定だという。クーパーは令状を取り、デンベとレスラーがラプチンスキーのオフィスに向かうが、その前にアイッサがラプチンスキーに会っていた。マイケルの名義で誰が口座を開いたのか必死で追及しているうちに、アイッサはラプチンスキーが横領した犯人だと気づく。ラプチンスキーは診療所に物資を回してもらうために反乱軍を助け、自分も自腹を切っているので多少の金を取り戻すつもりだったと認める。言い訳するラプチンスキーにアリッサが真実を話してほしいと要求すると、それはできないとラプチンスキーがアリッサに襲いかかる。デンベは娘のイザベラからアリッサがらプチンスキーの自宅に向かったようだと聞き、急行する。到着すると、アリッサはデンベの友人に助けられ、ラプチンスキーは連れ去られたという。レッドがコネを使ってイエメンの軍幹部に交渉したおかげで、マイケルは釈放されることになった。その代わり、レッドはラプチンスキーを差し出すが、彼の持っている協力者の情報で死刑にはならないという。デンベはアリッサの元を去ったあと、一度だけ訪ねて行ったことがあった。アリッサにはイザベラという娘が生まれており、研究職の仕事を得てアメリカに移住するという。デンベとは一緒に暮らしていけない、夜中に逃げ出して別の名前で生きるような人生は望まないという。しかし、その後デンベはイザベラとの関係を修復し、孫も生まれて交流を持つことができた。レッドはデンベにまだアリッサのことを愛しているのではないかと言う。アイッサはマイケルとドイツに行くことになった。彼が戻って本当に良かったというデンベに、アリッサは娘と孫と食事をしていってほしいという。クーパーは検察局でハドソン議員と一緒だったという友人から話を聞く。ハドソンは汚職事件を得意とし、その実績で議員となった。掴んだ真相は必ず公表するといい、クーパーはチームの成果を示して存続をはかるという。ただ、今後レッドが情報を提供してくれるかどうかは謎だ。シーヤにはレッドの動向の監視を続けさせるつもりだ。アグネスは今日訪れたレッドが、様子がちがったという。見えないものを探しているような、すでにそこにあるものを探しているような。それは「生か死」なのかもしれない。レッドの人生そのものだ。アグネスはクーパーがレッドのことを好きなのではないかという。デンベ版「カサブランカ」ですね。知的なデンベに努力家でしっかりしたアリッサはお似合いでした。でも、デンベはレッドとの縁を切ることはできずに、アリッサに本当のことを言えなかった。もちろん、言ったら言ったで、危険な目にあうでしょうし、若いデンベとしてはしかたなかった。今なら交際できるかもしれないのに、アリッサには別の人生があり、マイケルも彼女にふさわしい立派な人でした。そのマイケルを助けるデンベは男前だ。でもタイミングが悪い、それもまた人生だ。デンベがレッドから離れてFBI捜査官になったのは、愛するアリッサの言葉があったからなのでしょうね。過去シーンの役者さんは現在の本人によく似ていて、本当に「コールド・ケース」みたいだと思いました。クーパーの家はやはりシャーリーンはどこかに行ったようですね。体調の悪いアグネスを一人残して出勤するなんて、寂しいなあ。オヤジ殺しのアグネス、恐るべし。「柔らかくてかわいい」なんて言われたら、おじさんはメロメロになるでしょう。情けないのはレッドから情報を貰わなければ成果をあげられないタスクフォースそのもので、自前で大物犯罪者を捕まえることができないのなら、解散してそれぞれの道を進めばよいのじゃないでしょうか。
October 12, 2023
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リストナンバーがなくても、帽子の男が誰かというのは想像できますので、今週はキャラクターエピソードです。短編小説風でもあり、ちょっとしたロードムービーの趣がありましたね。クーパーはウージンとその部下が「郵便局」でレッドに殺された件を今日、パナベイカーに説明することになっている。しかしレッドがFBIのデータベースの記録をどこまで消したのか、まだ確認しておらず、シーヤに精査するよう命じる。シーヤは自分の母がなぜ死んだのか、それを知るためにこのチームに加わったので、臨時でアクセス権を与えられるこの際に、真実を知りたいと考える。フィラデルフィアの片田舎でコンビニ強盗があり、人質を取って立てこもったが、たまたま客がライブ配信をしており、その画像にレッドらしき人物が映っていることからクーパーはレスラーとデンベを現地に送る。マスコミも集まっており、レッドがカメラの前で逮捕されれば、FBIといえど救い出すことは難しいだろう。レスラーとデンベが現場に到着すると、地元警察が対応していた。早速FBIが重要指名手配犯人がいるため、人質事件の指揮を執ると申し出て、状況把握を始める。強盗が入るのと同時に店を出た女性は詳しく事態を把握しており、犯人の男がリボルバーを持っていたことや、店内に従業員のジミン、ライブ配信をしていたサミー、帽子を被った初老の男性、女性、フィリーズの帽子を被った男性の5人がいたという。今のところ、レッドに連絡を取ろうとしても返信がない。レスラーはクーパーに戦術部隊を要請するが、地元警察はSWATを呼んで先に到着してしまう。責任者は銃が使われたら即突入すると譲らない。電話線が切断されていたのを復旧し、店内に電話をかけるとジミンが出た。犯人は人質を殺すと言って興奮しており、緊迫している。「郵便局」を訪れたパナベイカーは、ダミーの郵便局を作ってウージンを誘い込み捕らえる作戦が、本物の郵便局でウージンとその部下が殺されたという事態を聞かされ、連邦政府の施設でレッドが行った処刑について、もうレッドを野放しにすることはできないと激怒する。パナベイカーは明日、司法省長官に今回の事実を報告し、クーパーのチームを終わらせるという。その前にレッド本人から今日中に説明させるよう命じる。主導権で揉めている中、コンビニ店内で銃声が起こった。SWATが突入を主張するが、デンベはまず店内の様子を確かめると言って電話をかける。呼び出しに答えないため、レスラーがメガホンで負傷者の有無を問いかけると、店内からジミンが犯人が死んだと出てくる。レスラーとデンベが駆け込むと、店内には撃たれて倒れている犯人以外に、ジミン、サミー、帽子の男性、女性の4人しかいなかった。フィリーズの帽子を被った人物は見間違えだったようだ。しかし、帽子の男はレッドではなく別人だった。人質の話では、犯人がジミンを殴り、銃を奪おうとサミーが飛びかかり犯人とも見合った時に銃が暴発したという。しかし、デンベは犯人の銃がリボルバーではなく特徴的なレッドの銃で、初老の男性が身につけている帽子もジャケットもレッドのものである事を指摘する。レスラーはここにレッドがいたことは確かだと判断し、人質らがレッドの逃亡を助けたと追及する。やっと、人質らは犯人とサミーが揉めた時に、レッドが犯人を撃ち殺したと認める。レッドは自ら指名手配犯だと明かし、初老の男性とジャケットを交換した上でフィリーズの帽子を被り、裏口から出てバス停に向かったという。FBIはDCに向かったバスにフィリーズの帽子を被った客が乗っているのを確認して、終着駅で待ち構える。しかし、そのバスに乗っていたフィリーズの帽子の男はレッドではなかった。レッドの行方が不明なままで、パナベイカーにレッドを会わせることはかなわない。人質たちはその後、ジミンの行きつけのバーに集まる。レッドは当局に事実を隠し口裏を合わせてくれたら、後で遣いの者に大金を持って行かせると約束していたのだった。レッドはコンビニの床下スペースに隠れており、人気がなくなってから、停めていたレンタカーに乗ってその場を去る。シーヤは作業の途中でつい、母親ミーラのファイルを見てしまう。さらに、自分が養子だったという事を知ってショックを受ける。ハービーはDNA検査で確かめることができるという。シーヤはクーパーに、母のファイルを見て、死亡時の詳しい状況も知ったが、それが特別な死ではなく、他の犯罪と同じような印象だと話す。クーパーは犯罪に合理性や理由はないが、ミーラは善良な女性で立派な捜査官だったと話す。レッドはパナベイカーの自宅で待ち構えていた。パナベイカーが明日司法長官に事実を全て話すと覚悟を告げると、レッドは以前、パナベイカーの家族を救い出した一件で、拷問を行いその録音を持っているという。パナベイカーはそれにも動じず、メディアに流せば良いという。過ちを償う覚悟はできていると言うと、レッドはパナベイカーがクーパーのチームに手を貸すのは、彼らがいた方が世界が良くなると考えているからだ、という。全てはマーヴィン・ジェラードが仕組んだことであり、だからレッドはマーヴィンを片付けた。手に持っている録音データはパナベイカーに渡すと、好きに使えという。パナベイカーは明日の長官との面談をキャンセルする。クーパーが帰宅すると、アグネスがレッドから送られたバーンズコレクションの目録を読んでいた。手紙があり、レッドはフィラデルフィアの美術館で目録を手に入れるため訪れたという。レッドは直接手渡すつもりだったが、道中にトラブルがあった。いつか一緒にバーンズコレクションを見に行こうという。個人的にこの先、フィラデルフィアを訪れることはほぼないと思いますが、もしあれば行ってみたいですね。フランス印象派の作品が多いということで、好きな作家も多いです。フィラデルフィアの人々に愛されるピーナツバーのお土産と同時に、芸術の存在意義をアグネスに語るなど、レッドらしさが満載でした。身につけているものも高級品、といっても5000ドルくらいなら、レッドにすれば着心地の良い普段着ということなのでしょう。コンビニ強盗に対処するのに銃を使えば一瞬なのはわかっているが、後のことを考えると面倒だ。その場で最適なシナリオを考えて、登場人物に演じてもらう、しかも信じられないギャラを約束して。彼らが見事に演じたお陰で、デンベでさえ騙されてしまう。地下に隠れているかどうかは、人質事件のプロなら想像できそうですけどね。まあ、見つからなかったことでレスラーらの立場も守り、パナベイカーには切り札の個人的な要件でレッドに頼った事を持ち出し、好きにしろという。最初は脅すのならどうぞ、私は罪を償うと言っていたパナベイカーも、損得を考えればこれを有耶無耶にして、生き延びる方向を選ぶ。政治家なら当然でしょう、クーパーはそれこそささやかな正義のためですが、それをパナベイカーの言い訳にして、全てレッドの書いたシナリオの通りに収まりますね。それこそ美しいバーンズコレクションの世界なのでしょうね。Bストーリーでシーヤの秘密が出てきましたが、何か意味があればよいですが(コルカタは元『カルカッタ』)、それでモチベーションが下がってこのまま引き下がるのなら、代わりの方をすぐに来て頂きたいです。ところで毎週クーパー家はシャーリーンがどこに行った?という感じですね。よほど早寝なのか、夜勤でも行っているのか。こういうところで制作費をケチるから、おっさんばっかりで単調になるんだろうなあ。
October 6, 2023
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先週もうこれでレッドとの関係は終わりか、と思わせておいて(誰も思わないですが)、それでもレッドとクーパーの個人的な繋がりで細々とシーズン後半も続く事が示されました。クーパーはチームの捜査能力を当てにせず、すぐに「レッドに聞こう」という態度なのでチームは活力を失っていくようです。まあ「働き方改革」ではあるのですけど。クーパーの過去に出てくる役者さんは、前回と同じですね。この人、そうそう「Seal Team」の爆弾処理の人でした。ハービーは完全にアラムの置き換えですね。レッドが「郵便局」でウージンとその部下を殺し、ウージンが脱獄させたリスト者の行方もわからない。クーパーはこの状態を司法省にどう説明し、チームの存在を継続する理由を見い出せば良いのかという。レッドとFBIとの関係は消去され、レッドは状況の変化に応じて、進む方向を変えていくだけだという。それでも関係を続けたいのなら、紹介する事件がある。サセックス州立刑務所でギャングのドンであるルーが、持ち込まれた銃で敵対する組織の囚人を撃ち殺した。巻き添えで看守と囚人も撃たれ、レッドの長年のチェス仲間も怪我をしたという。刑務所に銃を持ち込んだのは「ポストマン」という刑務所専門の密輸業者で、短期間で中部大西洋側を縄張りにした。これを逮捕、送検すれば司法省にクーパーはチームの存在価値をアピールできるだろう。「ポストマン」の本名はローレンス・ネルソンだと聞いたクーパーは30年前の裁判の事を思い出す。クーパーは殺人事件の陪審員として、ネルソンは勤務先のコンビニ店主を殺害した容疑で被告だった。クーパーは18歳のネルソンを無罪だと判断したが、結果的にネルソンは有罪となり25年間メリーランドの刑務所にいた。ネルソンは5年前に仮釈放されたあとは行方がわかっていない。チームはなぜこの件を捜査するのかといぶかるが、クーパーはネルソンのことをよく知っていて、危険な存在だと言い捜査を命じる。レスラーとシーヤはサセックス刑務所でルーに銃の入手先について質問するが、ポストマンにかかれば何でも持ち込めるので、それを恐れて何も言わない。レッドがポストマンが関わっていると見られる他の刑務所の囚人を指摘するが、皆口を閉ざす。サセックス刑務所内の監視カメラの映像の分析をハービーに任せ、ルーの金の動きを追うとルーの弟がアコーディア銀行の口座に1万ドル入金していることがわかる。アコーディア銀行はFBIに対して情報を提供しないため、クーパーはレッドに頼むことにする。ハービーは刑務所内の監視映像を分析し、ポストマンの配達は独房内で行っているという。決定的なシーンは見つからなかったが、特徴的な音声を拾い出し、静かなドローンによる配達でだという。ルーの独房の窓には何らかの細工があるはずだ。レッドの情報でジーナという女性がネルソンの調達係とわかる。ジーナはネルソンとは直接会ったことはなく、要望された品物を調達して渡すだけだという。他にも調達役がいるようだが、最近はなにかの装置や薬品を頼まれるという。クーパーはネルソンが最後に収監されていた刑務所の所長に話を聞く。ネルソンは前の刑務所で素行がよく、ここへやってきた。同房の囚人の影響を受け、電気工学を勉強して準学士号を取得したという。ネルソンは終始無実を訴えており、刑務所長も事実なのではないかと感じていた。ジーナがネルソンに調達した物資の中で、ハービーはロザリオに注目する。ロザリオの玉はマメ科の植物のアブラス・プレカトリウスから取られており、この豆にはアブリンという強い毒が含まれている。ネルソンはジーナからこのアブリンを抽出するための薬品を調達しており、その量は大量になるという。仮に刑務所の食べ物や水道に使えば数千人規模の死者がでるだろう。ネルソンは囚人がアブリンを作るのを手助けしているのか。しかし、どの刑務所で使うのか絞り込めない。デンベはジーナの顧客リストの番号を見て、囚人番号だという。特に多く注文がある囚人はピットマン矯正刑務所の囚人で、ネルソンが入っていた刑務所で、しかもネルソンの同房者だった。ユージーン・キャンポスの監房を調べると、窓ガラスが外れるようになっていた。実は毒が持ち込まれたのではなく、ユージーンが監房で精製したアブリンをネルソンがドローンを使って外に持ち出していたのだった、ユージーンはアブリンの製造は認めるが、ネルソンの攻撃対象やその目的については口をつぐむ。ハービーはアブリンを非常に細かい粉末にしてエアロゾル化すれば、化学兵器になりうるという。クーパーはレッドにエアロゾル・アブリンを購入しそうな客の情報を求める。レッドはネルソンのことはクーパーの方が知っているのではないかという。レッドはクーパーがネルソンの裁判の陪審員をしていたことを知っていた。クーパーが初めて刑務所に送った人物であり、彼は本当にそれが正しかったのか自信がなかった。クーパーは陪審員の中で一人無罪を主張し、ネルソンの恋人が彼が自白したと証言をしたとき、彼女は他の理由ですでに警察に勾留されていたことに注目した。しかしその情報は判事により記録から削除された。当時の記憶を思い出すクーパーはネルソンの隠れ家が所有する山小屋ではないかと気づく。レスラーとシーヤが山小屋に向かうと、すでにネルソンの姿はなく、工具や器具がたくさんあるラボのような状態だった。壁にボルティモアのどこかのビルの空調システムの図面があり、ここにアブリンを拡散させるつもりと見られる。政府のビルと見られるが絞り込むことができない。ネルソンの記録を調べていたクーパーは裁判の時に判事が削除したファイルを見つける。当時検察官だったクリストファー・ジェイは自らの政治的野心のため、ネルソンの恋人に嘘の供述をさせ、現在は州の検察総長となっている。クーパーはネルソンがジェイのいる建物を狙うと考え、現場で避難を呼びかけた。空調システムを触れるのは地元の4809支部であることから、レッドが組合のボスに頼みクレートに隠れたネルソンをそのまま「郵便局」に運ぶよう手を回す。隠れていたネルソンはここはどこかと驚き、クーパーはかつて裁判の陪審員だったと明かして、昔の恋人が麻薬容疑で取り調べられている時に、警察に話していた調書をネルソンに見せる。この供述は検察によって伏せられ、ジェイは殺人事件を早く片付けるために、恋人に嘘の証言をさせ、その代わりに彼女は刑務所行きを免れたのだった。クーパーは当時、自信がないままネルソンを有罪にしたことを詫び、今回の容疑でネルソンを送検するものの、過去の事件については記録を消して、ジェイの罪を追及すると約束する。今更それが何になるのかというネルソンにクーパーは大いに意味があると答える。レスラーはスポンサーとなったプリチャードに寄り添い、支えになろうとする。レッドはアグネスにチェス盤を送り、一緒に対戦できるよう教えるという。クーパーがクウェイトで秘密任務の際反乱軍に襲われて、同僚を置き去りにしたという出来事がありましたが、その後程なく除隊していたのですね。証拠も動機もそろっているという他の陪審員たちに対して、ネルソンが一貫して無実を訴えていることや若者の人生を壊してしまう決定に慎重になるクーパーは、青臭いというか正義感にあふれている印象です。そこで「12人の怒れる男」的な展開になるのかと思ったら、人生の先輩風の陪審員長から「人生では十分な情報があるわけではなく、与えられた事実を考慮して最善の選択をする、それが人を公正に扱うということ」と諭され従ってしまう。まさか、検察が嘘の証言をさせていたとは思いませんので、その場にいた人は有罪と判断するしかないのですね。陪審員の責任を問うことはできないし、そのせいで人生を壊された方はやりきれない。裁判は非情ですね。でも、そうでなければ人を裁くのはできないかな。こういう経験を重ねてきて、クーパーには自分にできる事で悪人を捕まえ正義を行うというスタンスになったのかな、と思いました。レッドに良いように利用され、騙されても今の仕事を辞めるつもりはない。でも先シーズン、自らに殺人の容疑をかけられた時は褒められない行動に出ましたよね。いろいろ矛盾はあるのですが、まあ人間的なキャラクターということになるのかな。そういうクーパーに対してレッドは100歳くらい年長者のような物の言い方で、何でも知っているし将来を見通している。それがまあ、レッドの魅力なんですけどね。アグネスとは相変わらず良い関係で、ゲーム機はできないけれど、チェスならできるだろうということで、激甘なおじいちゃんぶりを見せていました。アグネスもいつまで付き合ってくれるだろう。(笑)
September 30, 2023
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最終シーズン半ばの山場というエピソードですが、うーん。なんとも。トロール・ファーマーことボー・チャンを、クーパーはパナベイカーの元に連れて行く。NSAが「ヘックスルート」を調べたところチャンが盗んだというプログラムはなかったことがわかった。すでにどこかにアップロードされていると見られる。政府が莫大な金と時間をつぎ込んだ国の財産であるヘックスルートを失うわけにはいかない。パナベイカーはヘックスルートを取り戻し、ウージン逮捕にも協力するようにいう。拒否すればCIAに引き渡し、秘密サイトでさらに尋問が行われるだろう。クーパーは2時間以内に決断しろとチャンに言い渡す。「郵便局」にチャンを連行してエレベーターを降りると、そこにレッドが待ち構えていた。レッドはFBIに全てを話すように促す。レスラーはウージンの所在などを追及するが、チャンはそれには答えず、ウージンの目的は真実を暴くことで、ヘックスルートは売って金にするつもりだろうという。レスラーが席を立つと、チャンはファイルに付いているゼムピンを使って手錠を外し、取調室のロックを解除した。チャンが逃走することに気がついたシーヤが郵便局をロックダウンし、デンベとレスラーが東通路に逃げたチャンを追う。チャンは地上に出る階段を上り、出口のドアを消火器で壊して出ていった。しかし、それはFBIが想定した通りだった。実は数日前にレッドが郵便局にそっくりの施設を準備してクーパーに提供したのだった。ウージンは郵便局に連れてこられたことはあるが、この場所に来るどのブラックリスターたちも途中のルートを知らず、ここの場所を知らない。逃げたチャンはウージンの元に戻り郵便局の場所を言うだろう。必ずウージンは自分の兵を連れてここを襲う。それに備えてFBIはSWATを配置し、ウージン一味を一網打尽にすればよい。レッドはこのためにDCで不動産を探していたのだった。ウージンはレッドの読みどおり、傭兵のオルフソンを連れ郵便局襲撃を計画する。チャンはFBIのシステムをハッキングして、侵入した事を悟られずに時間を稼ぐという。エレベーターを降りたウージンらは、無人のオフィスにレッドの帽子があるのを見つける。その頃、クーパーのチームは郵便局の上層階にあるオフィスビルを警戒していた。ウージンが帽子を手に取った瞬間、撃ち殺される。レッドは白旗を上げて姿を見せ、リーダーを失った軍団に話し合いの場を持とうという。背後からチャックら、レッドの部下が軍団に銃を向ける。レッドはウージンが言ったような、単にFBIに犯罪者の情報を提供するような存在ではない。最も複雑で儲かる犯罪組織を経営し、競争が激しく残酷な犯罪世界が形作るピラミッドの頂点を占め続けている。なぜそれができるのか、レッドは法執行機関と関係を維持しているからだ。レッドが情報を提供して逮捕された犯罪者たちがいる。犯罪者であっても、お互い超えてはならない一線があり、レッドは規範を守らない悪党に法執行機関との関係を使うという。法執行機関に捕らえられ裁かれる彼らは、レッド自らに裁かれるより幸運だ。雇い主を失ったオルフソンにレッドは、頼みたい仕事があるので君を雇いたいという。一方、ウージンの忠実な部下ザン・ウェイは無実の人を多く殺してきた殺人者であり、レッドは自ら手を下す。レッドの一団が姿を消した後、クーパーのチームが「郵便局」に戻ってきた。ウージンらの死体が残され、6時間分の監視カメラの映像が削除されている。チャンはウージンに、本来の郵便局の場所を告げた。クーパーらが複製された郵便局を守っている間に、ウージンは無人の郵便局を襲ったのだった。レッドからクーパーに電話があり、FBIを騙した事を詫びる。それはクーパーらを守るためで、郵便局はいずれ攻撃されるだろうとわかっていた。レッドはチャンを寝返らせたのではなく、ウージンよりも先にチャンに声をかけ、ウージンの計画を伝えたという。ヘックスルートについては、より大きな戦いのために必要で、FBIのシステムに入ってウィルスでアーカイブを削除するのに使った。実際にはレッドに関する記述、レッドの情報源や協力者の情報を削除したという。クーパーはアーカイブへの侵入は司法省が許さないと激怒するが、レッドはそんなことは意に介しない。それとクーパーとクーパーのチームは別の問題だ。レッドはこの先お互いの関係を続けられるかどうか、考えてほしいという。レッドもそうするという。先週の何もなかったような関係、というのがそういうことだったわけですね。レッドの方からFBIとそろそろ手を切りたい、という方向が見えてきたかなあ。これがレッドの本当の姿かなとも思います。クーパーについても、最初からいるレスラーについても、もちろん右腕だったデンベについても、レッドは個人的な愛着を感じていて、自分のビジネスの道具にして危険な目に合わせたくないというのは本音でしょう。シリーズのスタート時に、FBIに自首したのはリズを見守るためとか、悲劇の親子なのかとか、情緒的な面が強調されましたが、もうリズもいないわけだし、FBIとの関係も面倒くさくなってきたのではないかな。クーパーは自分なりの正義感でタスクフォースを維持しようとしていますが、レッドが排除したいと思う犯罪者の処分先みたいな構図になっているのをどう評価するのだろうか。一人でも多く犯罪者に法の裁きを受けさせれば、それで良いのだと思っているなら、もうそれはどうぞご自由にということになりますが。それでも次週予告にはしっかり2人で映っていましたけど。(笑)郵便局と全く同じセットを作る財力もすごいですが、ウージンを倒すためだけでなく、他所からは入れないアーカイブのシステムにアクセスするためクーパーらを騙して他所にいかせる、という発想はさすがスケールがでかい。ちなみに、本物の郵便局の所在については、傭兵のオルフソンに知られてしまっていますが、良いのか?雇うなら一生雇って忠誠を誓わせないとだめでしょう。あのエレベーターは降りるシーンは今までもありましたが、乗るシーンは今回珍しいなあと思って見ていました。オルフソン役のデンマーク出身の役者さん、「高い城の男」に出ていましたね。ナチスのSS将校でさすがにドイツ語が上手かった。
September 22, 2023
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シーズン3で出てきた「トロールファーマー」再登場の回。あの頃からデジタルの世界ではものすごい進化がありましたね。別に彼でなくてもできそうな…DCの総合病院で銃の乱射事件があったとSNSにリアルタイムで投稿があり、警察や消防が駆けつける騒ぎになったが、デマということがわかる。レッドはウージンがトロール・ファーマーことボー・チャンを仲間に入れ、騒ぎを起こしたと考える。トロール・ファーマーはかつてはレッドの仲間で、レッドとリズが逃亡中に力を借りた存在だ。リアルで臨場感ある動画でトロール・ファーマーが人心を動揺させる間に別の犯罪を起こす。ボー・チャンはFBIに逮捕された後、最近出所したと見られる。シーヤが一連の投稿を分析し、ボー・チャンがディープフェイクを使い複数のアカウントをハッキングしていることがわかる。今のところ、トロール・ファーマーの陽動作戦の陰でどういう犯罪が行われたのかはわからない。事件の「現場」となった総合病院の駐車場で車上荒らしがあった。その車の持ち主がマクファーリー下院議員の秘書グレアム・フリンで、議員は特別情報委員会の共同委員長であることから、クーパーはフリンに話を聞くよう命じる。レッドの仕事請負相手フィルが荷物の受け取りを拒否し金も支払わないので、チャックは困っている。ロヘリオのネットワークでレッドが探している男がニューオーリンズで見つかったという。レッドはその男を捕らえ、DCに連れてくるようチャックに命じ、フィルに会って話をすることにする。フリンとマクファーリー議員は委員会の極秘の会合でNSAのティーマンのプレゼンを受ける。「ヘックス・ルート」という開発中の技術を委員会メンバーに説明することになっている。FBIもその情報を掴み、会合が行われるスティーブンソンビルに向かう。しかし、会議の途中で火災警報が鳴り、プレゼンは中止、避難を始めたティーマンの前に警備員を装った男たちが銃を向け、腕に結びつけていたアタッシュケースを奪ってしまう。レスラーとデンベはフリンとマクファーリー議員に何があったかを聞き出し、「ヘックス・ルート」の性能などについて説明を受ける。レッドはフィルに直接会い、これまでのように商売を続けるようにいう。レッドがFBIと手を組んでいるという噂は、その道の輩には知れ渡っているというと、レッドはあっさり噂を認め、自分は当局の機関それぞれに仲間がいて、判事を買収し国内外の警察組織に息がかかった者がいるという。FBIに犯罪者仲間を売り渡しているという噂について追及すると、レッドは開き直り、次はこんなに穏やかには話さないとフィルを脅す。NSAから奪われたアタッシュケースの現在位置の情報を掴み、クーパーのチームがNSAより一足先にアジトに乗り込む。ボー・チャンを逮捕、「ヘックス・ルート」も確保するとFBIはウージンとの関係について聞き出そうとするが、ボー・チャンもFBIとレッドとの関係を指摘して、簡単にはしゃべろうとしない。デンベはボー・チャンはレッドを恐れているのだろうと考える。ウージンがボー・チャンを脱獄させたのはフリーランサーと同じく、レッドとFBIの関係を暴くためだろう。「ヘックス・ルート」はどんな防御もくぐり抜けてネットワークに侵入するマルウェアプログラムで、FBIのシステムに侵入すれば、レッドの免責契約の文書も盗むことができるかもしれない。レスラーたちは方針を変え、レッドの存在をちらつかせつつ、ボー・チャンにウージンにヘリックス・ルートを渡すようおとり捜査させることにする。クーパーはウージンを殺す恐れがあるレッドには知らせないという。シーヤはレッドに隠して作戦を実行することに疑いを持ち、お互いを信じていないのにどうやってレッドの情報を元に悪人を逮捕できるのか、という。レスラーはレッドとFBIが相互に隠し事をするのは相手を守るためだと答える。シーヤの母ミーラもレッドと組むことに葛藤しただろうか。この仕事をしていたらミーラも含め、皆、葛藤する。しかしミーラは多くのことを抱え込んで表に出さなかった。レッドはミーラがタスクフォースに加わった時に詳しく調べていたので、秘密を知っているだろう。そもそもレッドは全員の過去について知っているようだ。引き渡し場所の公園で監視を続けると、ウージンの代わりにフリーランサーことヴェセリが現れた。やむなくヴェセリ逮捕に踏み切るがヴェセリは逃亡を試み、現れた車に乗り込んで去る。運転していたのは元CIAのディーヴァーだった。ディーヴァーはウージンに頼まれたと言い、ヴェセリをある場所に連れて行く。しかしそこに待っていたのはレッドだった。ディーヴァーはレッドに脅されて手伝ったが、レッドはお前を生かしておくと言ってシーヤに連絡する。シーヤのチーム加入のプレゼントがあるという。さかんにシーヤに連絡を取ってくるハービーに、レッドは直接会って事情を聞く。ハービーはクーパーのチームと一緒に仕事がしたいと望んでおり、レッドはクーパーにハービーを雇ってやってくれと頼む。レッドはウージンの逮捕を目論んだ作戦を自分に知らせなかったことに言及する。クーパーもディーヴァーの事を黙っていたではないかと返す。ちなみにフリーランサーはその後姿を消しており、クーパーはレッドに殺人は許さないという。レッドはこのまま賢く振る舞えばウージンとの戦いを終ることができだろう。そしてレッドとFBIの関係は、最初から何もなかったかのようにもとの闇の中にとどまるだろう。今更ですが、クーパーとレッドを対立構造にさせますね。信頼という言葉も嘘くさい、お互いに利用しているだけですが、一応ファミリーなのがこのドラマのスタイルで、ある意味クーパーはレッドと表裏の顔だと思います。それでもレッドを完全に蚊帳の外にするのは難しく、いずれはレッドが全てを知ることになってしまい、レッドが関わらないと作戦は失敗するというパターンが多い。レッドを出し抜いたのはリズが死んだと思わせたあの時期だけじゃないでしょうか。それにしてもアグネスのお菓子作りにレッドが参加するシーンなどは、完全に時間つぶしだなあ。昔の人を出すために、トロールファーマーを引っ張り出してすぐに決着を着けないで逃しておく(フリーランサーもそう)のでテンポ感がなくて、盛り上がらなくて終わりますね。今回シーヤがごもっともな意見を言うのが良かった。レスラーがそこまで言うなら、ミーラの秘密を掘り起こしてほしいですね。また、デンベが捜査をリードしているところが印象的でした。レスラーと組ませて「レッドとFBIが繋がっているならば」、「本当は違うけど~」と漫才のように掛け合うのも新鮮で、レスラーも随分変わったなと思いました。これまで何度も監視して待ち伏せする作戦がありましたが、フリーランサーにあっさり逃げられるのは情けない。ハービーがシーヤに何度も電話をかけて鬱陶しがられるところはもっと面白くできればよかったですが、結果的にチームの一員になりそうなので、期待しています。
September 15, 2023
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巷の秋の気配を感じさせるように、そろそろ「終わり」を匂わせ始めましたね。レッドは今回は自分で運転してNYからDCにやってきた。その間のあれこれを語らせてうんちくを披露し、おじさんばかりの地味な絵面を彩っています。(笑)ボルティモア港のフェリーが爆発沈没し多数の死者が出た。レッドは独自の情報網で、「フリーランサー」ことヴェセリがフェリーターミナルで目撃されていたという。ウージンが脱獄させたヴェセリがいつもの手口で標的を特定されないように、大掛かりな事故を起こしたと見られ、早速標的が誰だったか捜査を始める。今のところ絞り込めない。NTSB捜査官は機関室から爆発音がしたようだと言い、今朝出港直前に沿岸警備隊の検査を受けていたことがわかる。運行責任者にヴェセリの写真を見せると、この男だったという。ゴミ箱に手袋を捨てていったというので回収すると、何らかの薬物を使ったようだ。レッドはフリーランサーの情報を、ロヘリオのホテル関係のネットワークから得ていたが、通報が遅れたことを指摘する。この件については報酬を3倍にしてでもネットワークに警戒を求めたい。レッドはロヘリオの自宅に泊まって事態を見守ることにする。FBIはヴェセリの残した手袋を緊急で分析するため、ハービーを郵便局に連れてくる。手袋に付いていた物質は鉄を食うという細菌であることがわかる。ヴェセリは機関室に爆弾を仕掛けるだけでなく、船体に穴を開けることも計画していたようだ。その細菌は廃棄物の洗浄用として販売されており、実態のない会社がラボから購入していることがわかる。しかし、取引の時間はフェリーの沈没事件より後で、ヴェセリはさらに次のターゲットを狙うのではないか。ロヘリオの情報で、DCのダウンタウンのホテルでヴェセリが目撃されたことがわかる。該当のホテルに警告を与えた上レスラーらが現場に向かうと、9階のフロアで火事が起こっていた。幸い、警告のせいで大事にはならなかったが、この回の住人にヴェセリのターゲットがいるかどうか聞き込みを行う。レッドはヴェセリの情報を寄せたホテルのメイドに話を聞く。しかし、実際はヴェセリ本人から1万ドルを渡され、ロヘリオに流すよう迫られたという。レッドはメイドを許すと、デンベに今回の攻撃でターゲットがいなかったことを伝える。ヴェセリは起こした事件にFBIがどう対応するのかを確かめたかったのではないか。デンベはホテル周辺の防犯カメラを確認し、フェリー乗り場でも見かけたカメラマンが火事の通報前に到着しているのを確認する。実は6年前にレッドとデンベがパパラッチに撮影されたことがあった。その時はロヘリオも一緒で、ヴェセリはその関係でロヘリオに情報を流したと思われる。レッドは「3つのルール」について言及する。関係ないと思われる出来事も3つ揃うと人々はパターンだと認識する。ということは、さらにヴェセリは事件を起こそうとしているのか。例のカメラマンはキース・ペリーというフォトジャーナリストと判明する。ハービーはペリーのカメラ機材にリアルタイムで撮影した写真をクラウドに送る装置がついているのを見つける。ということは、カメラの電源が入っていれば、いつでもクラウドに繋がる。令状を取りペリーのフォルダーにアクセスすると、現在進行形で写真がクラウドにアップされていた。現在地はアーリントンの12階建ての古いマンションとわかる。地下に爆弾を仕掛けられれば、基礎から崩れる可能性がある。FBIが現地に到着し、シーヤがペリーを発見、逮捕する。レスラーとデンベは地下に向かい、ヴェセリと向き合うが、ヒューズボックスに時限爆弾がしかけられ、穴を開けられたガス管からガスが漏れ出している。抵抗するヴェセリを何とか倒し、爆弾のタイマーを止める。気がつくとヴェセリは逃げ出していた。ペリーが6年前にレッドとロヘリオと撮影した時に、レッドの顔が写っていなかったことから話題にはならなかった。しかし数ヶ月前に男が訪ねてきて、その写真のことを質問した。男はウージンの手下と見られ、新たに撮影の依頼があったという。レッドはロヘリオがシーツの製造販売の商売を始めたことに感銘を受ける。投資をしようかというレッドに、ロヘリオはこれまでレッドのために全国的な情報ネットワークを築き上げてきたが、自分の夢の実現のためにそれを使うので金はいらないという。レスラーは薬物を断って1年経ち、自助グループ内でスポンサーにならないかと勧められる。アグネスが順調に成長し、すきな男の子がいるらしいということをクーパーは妻から聞いたとレッドに話す。クーパーはブラックリストと関わることで、「父親」としてアグネスと一緒に居られなかった事をそれで良かったのかと思うだろうという。ウージンはFBIチームの写真を撮ってどうするつもりなのだろうか。ウージンは3ヶ月前、ある男にレッドとFBIの特捜班との関係について話した。その男はレッドを倒すためにマーヴィンが雇った軍のリーダーだった。男はレッドとFBiの関係を証明しろと言い、ウージンはついにその証拠の写真を手に入れた。 男は「俺を雇うのなら高く付く」と答える。証拠がなければレッドとFBIの秘密の関係を信じられないといわれて、ウージンはコツコツと写真を撮って準備してきた。うーん、今どきフェイク画像でもAI画像でも何とかなりそうですが、ウージンは真面目だな。これで本当に免責の契約まで証明できるのか、というところですが、FBIチームの身柄が知られることでまたアグネスまで危険に晒されることがなければ良いですね。ちなみにフリーランサーはまた逃げたのですね。こいつの場合、1人を殺すために列車や飛行機、鉄道など大きな事故を装って無関係の人々を巻き添えにするというのだから、悪質度合いはかなり酷いです。クーパーのチームは責任を持ってヴェセリを捕まえなくちゃ。レスラーがヴェセリと戦うシーンはスタント丸わかりでしたね。そこを頑張る必要があったのか、というか、ヴェセリも結構強いじゃないか。ところで、レスラーが薬物から立ち直って、同じ悩みの仲間を支えてスポンサーになるというのは、これも最終シーズンらしくてよかったですね。リズの死を一番引きずっているのがレスラーと思うので、そろそろ立ち直ってもらいたい。ロヘリオのビジネスが世界的に発展するようになり、レッドの手を借りずに独り立ちする姿はこれも最終シーズンぽいです。レッドもいつもなら裏切り者は容赦なく殺すのに、メイドのマリアを許すなど丸くなってきましたね。
September 8, 2023
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かつてのブラックリスターが再登場する今シーズンで、過去の場面も再現されますね。今回も冷血ではなくて、対象者に共感する姿勢を見せるリスト者で、案外良い人だったなと思いました。ところで、よほど制作費をケチっているのか、セットが使いまわしできそうな地味なものばかりで、ちょっと寂しいです。ヘーゼルトン連邦矯正施設から、Dr.ペリロスこと、ケイラ・バンクスが脱獄した。ウージンの部下が手引したと見られ、ウージンはペリロスを使って誰かを拷問するつもりなのか。クーパーは脱獄に関わった業者や車を捜索するようレスラーに命じる。デンベにレッドの物流を任されているソレンから電話があった。港で受け取る荷物の積荷目録を失くしてしまい、デンベの助けを借りたいという。もうレッドの部下ではないというデンベだが、レッドに知られたくないというソレンに泣きつかれ、デンベはボルティモアの港へ向かう。ウージンは脱獄させたペリロスに、マーヴィンから聞いた話を告げ、ペリロスもレッドがFBIに逮捕させたと説明する。ペリロスが拷問したデンベは今やFBI捜査官になっており、レッドと関わる特別捜査チームに所属していると見られる。ウージンはペリロスにデンベを再度拷問し、特別捜査チームの拠点やメンバーなどを聞き出してほしいという。ソレンの作業を手伝ったデンベに、ソレンは娘のマチルダを誘拐されたと釈明し、そこにウージンの手下がやってきた。デンベは倉庫から脱出するが撃たれて足を負傷し、民家に逃げ込む。その家の母子の協力を得るが、流した血を辿ってウージンの部下が乗り込んできた。生け捕りにしろという言葉を聞いて、デンベは人質にされた母子を解放し自分を捕らえろと申し出る。ペリロスの拷問を受けることになったデンベに、ウージンはレッドの右腕だったのになぜFBI捜査官になったのかと問う。デンベはもとより何も話すつもりはなく、ペリロスと向き合う。そのころ、FBIでは矯正施設の脱獄にウージンの部下が関わっていることを確認し、さらにウージンとヴェスコが会っている映像を手に入れた。レッドが脱獄させたベスコがなぜウージンと?クーパーにデンベの携帯から「困難に遭遇した」というメッセージがあった。クーパーは返信するが、それはウージンの部下が送ったものだった。ペリロスは得意の毒を流し込み、デンベがFBIに加入したのは贖罪と許しを求めてではないかと問う。レッドから離れたいが彼を一人にはできなかった、だからFBIに入った。そして今はチームの一員としてレッドを支えている。レッドを愛しているのだろう、だがレッドは決して償うことはできず、レッドを支えれば支えるほど、彼が世界中に苦痛をもたらすことになる、だから今、自分を解き放つのだ。ペリロスの脱獄に手を貸したのはヴェスコだった。ヴェスコはデンベがウージンに捕らえられているのに気づく。クーパーはヴェスコがウージンと会っていることをレッドに知らせるが、レッドはヴェスコ本人から聞いているという。連絡が取れなくなっているデンベがよこしたメッセージについては、レッドは他人がデンベを装って送ったという。ボルティモアの港に荷物の件で行ったというのは変だ。クーパーはすぐにチームをボルティモアに送るよう命じる。ウージンはデンベからFBIチームの拠点を聞き出して、急襲するつもりだとヴェスコに計画を話す。犯罪者たちに信じてもらうには、レッドがFBIと交わした免責契約の証拠が必要だ。ヴェスコにはさらに暗号化された文書を解読する「トロール・ファーマー」こと、ボー・チャンという人物を説得してもらいたい。すぐにマニラに飛んでくれといわれたヴェスコは密かにレッドにメッセージを残す。ペリロスは痛みと付き合うようになったのは母親の病気だったという。その母親は刑務所に入った間に亡くなった。デンベを傷つければ癒やしになるかと思ったが違った。大切な人を失ったペリロスでも、デンベの目を見れば、レッドからもっと多くのものを奪わ、痛みを被ったことがわかるという。だが今レッドが世界にもたらす痛みを止めることはできる。それでもしゃべらないデンベは意識を失い危険な状態となる。レッドからデンベの居場所を聞いたレスラーとマリクは、ウージンのアジトへと向かう。やむを得ずペリロスはデンベを置いて退却するが、その報告を聞いたウージンはヴェスコを空港ではなく別の場所に連れて行く。心停止状態のデンベを発見したレスラーは、最寄りの飼料店へと向かう。そこはレッドが緊急時に利用する闇病院で、医師らはデンベの救命を行う。急を聞いたレッドも駆けつけ、意識を取り戻したデンベにヴェスコが助けてくれたという。レッドはウージンに接触されたヴェスコを逆にスパイとして、送り込むことにした。本人も喜んでそうしたという。しかし、ヴェスコがレッドに連絡を取ったことがウージン側にばれ、ヴェスコは厳しい立場に追い込まれる。マリクはクーパーのチームで見るもの、出会うものが想像を絶するものばかりで、衝撃を受けたという。レスラーはブラックリスターの資料をいくら読んだところで、この仕事に慣れることはなく、楽にはならないという。この仕事は人を変えてしまう。マリクの母親もこの仕事をしていた、ペリロスは氷山の一角だ。ウージンはペリロスは無用になったので始末するように命じ、ヴェスコを殺す。バッドエンディングだからこそ、ストーリーとしては引き締まったと思います。このままではウージンのお人好しぶりがマンガみたいでしたから。お気に入りのヴェスコだったので残念ですが、これでレッドのウージンに対する怒りは激しくなるのではないでしょうか。ヴェスコはあのまま刑務所に入っていたら無事だったのに、レッドが脱獄させるから悲劇に。いや、そのままでもウージンが脱獄させたかな。食中毒で病み上がりのデンベがさっそく「毒」の痛みに耐えるという、ドMな回でしたが、彼は真っ当で一番男前ですね。恐るべき精神力と持久力、そして自己犠牲の姿勢でスーパーヒーローじゃないですか。ペリロスがそのデンベを深掘りしてくれたのは良かったと思いましたが、冒頭部分で受刑者に対して良い医師として行動していたところなど、実は善良な人だったんですね。過去形なのは、すでにウージンに殺されたと思われ、ウージンもなかなか怖いです。ペリロス役のラヴァーン・コックスはトランスジェンダーだそうです。「Orange is the new black」で大注目され、エミー賞にもノミネートということなので、デンベに涙を見せるシーンは今回の見せ場だったのかもしれません。「オレンジ…」見なきゃなあ、ケイト・マルグルーも出ているし。わかっているつもりで母のいた世界に飛び込んだシーヤに、こんなもんで驚いていたらだめだとレスラーが年寄りのような事をいう。レスラーも汚れてしまいましたので、手本にもならず残念です。
August 31, 2023
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今回はリストナンバーなしですね。でもキャラクターにまつわるエピソードではなく、いわゆるリスト者じゃなかったということか。それなのに、レッドから頼まれたらFBIは簡単に動くんだな。レッドのブレーンであるハービーがレッドを呼び出し、現在被告側から提出された証拠を検証しているが、警察、検察側が犯人だと決めつけているところがあるという。数週間前にアリス・ドッカリー判事が自宅で殺害された。その直前にギャングのボス、ポール・ブルーノを終身刑にしていることから、息子のポールJr.が恨みを晴らしたという容疑で逮捕された。しかし現場の状況を見て激情的な殺しでポールJr.の手口とは考えにくい。警察・検察はこの際にブルーノのファミリーを潰すチャンスだと考えているらしく、ポールjr.で決まりだという雰囲気だ。クーパーはレッドに頼まれて事件を見直すよう命じる。事件の担当刑事フレミングは第一発見者でもあり、判事とは友人だったという。発見する直前に判事から何かを発見し、怯えている様子の連絡があった。判事は死に間際にPCに「BRUNO」と打ち込んでいた。ポールJr.は短気な男で、判事を付け回していたことが確認されており、犯人だという自信をもっているという。ヴェスコは初対面のウージンと会う。レッドとFBIの関係については知っているというヴェスコだったが、ウージンはアメリカ政府の中枢と長期に渡って深い関係を持ち、FBIの秘密タスクフォースの情報提供者であり、ヴェスコを含め、同業の犯罪者たちをFBIに逮捕させているという。ヴェスコに声をかけたのは、ウージンが独自にレッドに裏切られた犯罪者を集めチームを編成しようとしているという。ヴェスコも有能な仲間となるだろう。FBIはドッカリー判事の捜査資料を点検するが、特にミスがあったように見えない。判事が関わった者について手を広げて調べることにするが、ハービーも証拠開示請求をしていた。なかなか資料が届かないというので、シーヤがハービーの自宅にファイルを届ける。レスラーとシーヤは手あたり次第に判事が判決を下した関係者を呼び話を聞く。明らかに判事に敵意を抱く関係者は見つからず、逆に判事のおかげで人生が変わったと感謝する者もいた。その中に判事のおかげで冤罪の疑いを晴らしてもらい、その後冤罪を防ぐための基金を開設してドッカリー判事に理事になってもらうよう頼んだという、アントン・ジョンストンという男がいた。判事は職業倫理上の問題で断ったという。ハービーは証拠を見直し、判事が脊髄を切断されていたせいで、指が動かず、PCに打ち込むことは不可能だったと断定する。死因は絞殺で、刃物で脊髄を切断されていたのを警察は見逃している。レスラーは刑務所にいるブルーノの父親ポールに面会し、ポールは息子ははめられたという。自分自身も犯人を探しているところで、ドッカリー判事には秘密があったと明かす。判事には愛人がいたらしい。フレミング刑事と改めて犯行現場を捜索すると、「法廷での出来事の代償を払ってもらう」と脅す内容の手紙が見つかる。殺害の2週間前にきた手紙で、娘のエマ・ムーディが行方不明になり、その犯人が無罪になったと主張している父親のフレデリック・ムーディだった。ヴェスコはアジトに戻り、レッドにウージンから聞かされた話をぶつける。レッドはまあ座ってくれと話し始める。ムーディは手紙を書いたことを認め、娘のエマが同じビルで働くアントン・ジョンストンの車に乗ったことは確かだが、ジョンストンは嘘を言っていると訴える。ジョンストンの車からはエマの髪の毛やDNAが検出されたが、合理的疑いで無罪となった。判事が死亡した時刻のアリバイは妻が証言するが、十分ではない。レスラーはムーディ家に判事の家にあったのと同じカラーの花があるのに気づく。娘が消えた日に部屋にブーケがあったので残しているという。レスラーはその花と判事の部屋の花をハービーに鑑定してもらうことにする。無罪になったジョンストンは判事が人生を取り戻してくれたと感謝していた男だった。ハービーは2つの花が同じ品種で、独特な輝きを放っているという。何かの化学的な影響を受けたのか、とにかく同じ生産者によるものだという。レスラーとシーヤはジョンストンの屋敷を訪れ話を聞くが、レスラーは庭にカラーの花が大量に咲いているのに気づく。ジョンストンは父親のムーディには怒りの制御ができないところがあり、手紙ももらっているという。判事のことを「アリー」と読んだため、追及するとジョンストンは恋人同士だったことを認める。その時2階から人の気配がありシーヤが向かうと、女性がベッドに倒れていた。女性はジョンストンの出した酒に薬を盛られていた。ハービーから連絡があり、カラーの花が窒素を多く含む肥料、つまり遺体の近くで育っているという。ジョンストンは逮捕され、その後の捜索で庭の花畑からエマを始め、3人の女性の遺体が見つかった。そのうちの一人はジョンストンの母親で、仕事中心の母親に全寮制の学校に入れられたジョンストンは父親が自殺に追い込まれ、母親を恨んでいた。母親を殺すだけでは飽き足らず、母親を思い起こさせる女性には殺意を持ったという。しかしドッカリー判事は違った。母親とは正反対の人で、彼女は運命の人だと信じたという。ところが、判事はジョンストンがエマを殺した証拠(エマのネックレスを所持していた)を発見してそれをフレミング刑事に知らせようとした。ジョンストンはそれを知り判事を殺して、捜査を撹乱するよう現場を偽装した。レスラーはウージンが野放しになっていることを気にする。クーパーはレッドが「策を講じた」と言っていることを信じるという。ヴェスコは再びウージンと接触し、レッドがFBIと組んでいたことを認めてあれこれ事情を話し、わかってくれるはずだと言われたという。ヴェウコはさっぱりわからないと言い、レッドに騙されていたことを認識した。命を預けた男に騙された。ヴェスコはウージンの側に着くことを決意する。子育てハービーが個性豊かで、仕事もするがテーブルサッカーの試合に熱くなるというキャラクターで、地味なFBIチームに対して、彩りを与えていますね。ちなみに一番地味なデンベが体調不良で今回は休みとは、今回は本当に片手間の仕事だったんだなあ。そして、クーパーはハービーに我々の立場を知られないように注意しろとシーヤに指示する。レッドがFBIに知り合いがいるということはOKだが、FBIの汚いやり口(犯罪者を騙して利用し、いざという時は逮捕する)は隠さなければならない。この辺微妙です。そもそも当局と繋がっている奴に友人と見なして良いのか。ウージンがレッドが司法省と取り交わした契約の証拠を探しているって、疑惑の段階でも十分行動はできると思うのですが。それがないと、レッドの人柄や恩恵を知っている輩は信じないということか。ウージンの口先と自分の勘で、ヴェスコは簡単にウージン側に寝返ってしまい、表面上はレッドの友人でありつつ情報をウージンに流すと言うようなことをするのでしょうね。何となくレッドの最後は「そして誰もいなくなった」ということになる感じです。レスラーも当然レッドを憎んでいるし、デンベも今ひとつよくわからない。シーヤは新人だから除外して、最後は俺たちはクーパーが地獄まで一緒だ、ということになるのでしょうか。ジョンストン役の人はsickな感じが出ていてよかったと思います。
August 25, 2023
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記念すべき200話ですが、そのナンバーのリスト者はちょっと盛り上げに欠けるかな。しかも、メインのゲストが三つ子で同じ俳優というのがいかにも経費削減という感じですね。個人的に気になるのは新入りのシーヤのワードローブというか、あの地味なベスト着用というのは、イギリス人のイメージなのだろうか。母親もパクもスキッとスーツだったように思いますけど、違いを出したいのかな。あとレスラーがネクタイをせずにシャツのボタンを開けている、開けすぎじゃないのとか、くだらないことに目が行きます。2年前に死亡した金融界の大物、ウォレン・ボストウィックの遺言執行弁護士が事故死した。トイレで転んで頭を打ったように見えるが、レッドは「ハイエナ」というリスト者に殺されたという。ボストウィックは死ぬ直前に莫大な財産を現金化して秘密の口座に入れたという。ハイエナことショーン・ベインは犯罪者の隠し財産を探し出して奪うが、そのためには強引な手段を使うと言い、ボストウィックの所在不明の遺産を狙っていると見られる。ボストウィックには三つ子の3人の娘がいて、ハイエナは次は娘たちを狙うだろう。クーパーは父親の会社を継いたケンダルの元にレスラーとデンベを送る。レッドは脱獄させたヴェスコをもてなし、ヴェスコはいつ俺を殺すのかと落ち着かない。実はレッドもヴェスコもボストウィックと付き合いがあり、遺産探しの手伝いをしてもらうつもりだった。ケンダルはFBIに、父親のメッセージの動画を見せる。ボストウィックは仕事に精を出しすぎ、娘たちには良い父親ではなかったことを後悔していた。せめて姉妹に仲良くしてもらいたくて、3人が協力しなければ現金化した遺産を手にすることはできないよう、謎解きを遺した。遺産は一つのデジタルウォレットに入っているが、ログインするにはパスコードが必要で、それを3つに分割して、自作の詩がヒントになるという。しかしケンダルは姉妹が協力するのは無理な話で、自分が手に入れて長女として3人で分配するという。パスコードは3姉妹に由来するように3つに分割されている。24時間警備をするというレスラーに、ケンダルは自分の警護担当がいるので必要はなく、詩もFBIには渡さないという。ケンダルは詩の謎解きをするために専門家を雇ったが、それはレッドが雇っている人物だった。そのためレッドも詩を持っており、ヴェスコの知恵を借りようという。早速1つ目の「ヘミングウェイと共に座って」については、ボストウィックの書斎にヘミングウェイの名の付いた葉巻があったことを思い出し、2人はケンダルの家を訪ねることにする。ケンダルは何者かに自殺に見せかけ殺されてしまう。次女のアレックスは所在不明となっているが、ケンダルの警備担当はアレックスの居場所を知っているという。三女のコーディリアはボリビアにいるという。アレックスは自分の存在を隠すために廃倉庫のようなところに隠れ住んでおり、極度に防衛的な生活をしていた。FBIの訪問にも信用できないと言い、陰謀論に染まっているのか頭の中を覗かれているというような事をいう。やむなくFBIはアレックスの監視をする。レッドとヴェスコは予定通りケンドラの自宅に侵入し、書斎で葉巻をくゆらせる。「太陽の最後の光が消えるまでそこにいろ」というところで、置いてあるハンデルランプに着目する。傘の裏側に小さな文字で数字とイニシャルのようなものが書かれていた。これが1つ目のパスコードだったのか。2つ目のヒントで「その石に優しくささやく」ということについては、亡き妻マリリンに贈ったダイヤの指輪だと読み解く。ダイヤにはコードが刻まれており、その指輪はアレックスが受け継いでいた。アレックスの居場所はIT担当のタダシがSNSなどから手がかりを得る。アレックスは超音波盗・聴器を発見するデバイスを求めており、チャット相手に相談していた。ヴェスコとレッドはその相談相手になりすまし、アレックスに会いにいくことにする。ボリビアにいるコーディリアと連絡が付き、シーヤは危険なので帰国するように促す。帰国したコーディリアをセーフハウスに送っていくシーヤは、謎解きについて尋ねる。姉妹は試みたようだが、結局は喧嘩になり失敗したという。ハイエナことベインはモーテルに宿泊した姿が捕らえられ、白いシボレーに乗っていることがわかる。アレックスを監視中のレスラーとデンベの前にレッドとヴェスコが現れた。その様子はベインに筒抜けで、ベインはセーフハウスのコーディリアに連絡を入れた。ベインはコーディリアの命令でケンダルを襲いパスコードを聞き出していたのだった。今度は殺さずにアレックスをここに連れてこいという。レッドとヴェスコはタダシから受け売りのうんちくを並べてアレックスを信用させる。レッドは部屋を点検するといって、ダイヤの指輪を探すが、アレックスは指輪をすでに処分し売り払ったという。レッドはアレックスが飼っている犬の耳にパスコードが刻まれているのに気づく。犬の名前はダイヤモンドで、ボストウィックがかわいがっていたのをアレックスが引き継いだのだった。その時電源が落ち、ハイエナの攻撃に気づいたレッドとヴェスコはコーディリアに逃げるようにいう。しかしコーディリアはベインに捕らえられてしまう。ベインのシボレーが交通カメラで確認され、コーディリアのいるセーフハウス方面に向かっているという。コーディリアについているFBIの警護とは連絡がつかず、レスラーらも後を追う。セーフハウスに到着したアレックスはコーディアを見て驚く。ケンダルを殺したことを知り、アレックスはコーディリアにパスコードを渡す。コーディリアはベインを撃ち殺す。3つ目の手がかりを探すレッドはボストウィックの墓へ向かう。コーディリアは手がかりとなる父の墓標を破壊していた。自分がこの墓をオーダーしたのだから何が書かれているかは知っている。しかしレッドは詩の前半部分「どんな物語にも終わりがある」を重視し、妻を失ったボストウィックが心の空洞を埋めるために金儲けをしたという。問題の墓はシンプルで「膝をついて刻まれたのを読む」妻の墓の方だという。レッドはコーディリアの足を撃つと、3つのパスコードを持ち帰りタダシに渡す。ログインすると、もうひとつのボストウィックの動画があった。力を合わせて答えを得た娘たちへの祝福のメッセージで、家族の意味を教える父親らしい言葉だった。今や遺産はレッドのものとなり、その半分をヴェスコに分けるつもりだったが、ヴェスコは1/3をアレックスに送って欲しいという。クーパーはレッドがヴェスコを脱獄させたことに驚かないという。レッドにとって、ヴェスコはFBIに頼めないことを頼める、裏切ることのない古い友人だという。ヴェスコがアジトに戻ると、ウージンの代理人を名乗る男が待ち構えていた。マーヴィンはヴェスコの情報をウージンに託した。レッドはヴェスコがFBIに逮捕されるように企てた、もっと知りたければウージンに連絡を取るようにいう。3姉妹を演じた人は「シカゴメッド」に出ていたようで、シーズン4でチャールズ先生についたレジデントということなので、顔は見ているなあ。あまり印象はありませんでしたが、今回はとにかく3人の性格の違う姉妹を演じわけたのは流石だと思いました。一番まともで良さそうな人が一番悪い人だったわけですね。先日NCIS:LAでも謎解きがあったので、最近の流行りなのかなと思いましたが、謎解きの専門家に頼らなくても本人を知っていたらわかったことでした。子どもたちには仲良くしてもらいたいですが、財産があれば揉めるのが人の常ですから、親心が逆に争いの方向へ追いやってしまったのが皮肉でした。ヴェスコは心優しいおじさんですね。途方もない金を山分けしようと言うところで、大活躍のタダシは取り分はないの?と思いましたが、まあタダシはレッドに雇われる身なのでそれなりのお給料なり、成功報酬を受け取っているのでしょう。そんなヴェスコを孤独なレッドから引き剥がそうとしているのがウージン。誘いに乗るかどうかは、レッドを信じられるかどうかなのでしょう。元々、商売に邪魔な敵を潰してギブ・アンド・テイクで人間関係を築いてきたレッドが、クーパーの家に押しかけて居場所を求めているのがやはり末期的な感じがしました。デンベも去ってしまったし、肉親?のリズも失った。孤独の極みにいるレッドが、、死ぬ時はせめて生きたという実感が欲しいなという言葉が切実に感じられます。ところでステイシー・キーチはミニシリーズの「ヘミングウェイ」でヘミングウェイ本人を演じているのですね。このあたりもリスペクトかな。ヘミングウェイは短編集くらいしか読んでいないので、じっくり長編作品も読まなきゃいけないですね。原作映画も多いですしね。
August 18, 2023
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タイトルを見て気が付きました。次が記念すべき200話か。だからか、以前の顔ぶれが続々と出てくるのかなと思いました。パナベイカーが再選ための演説集会を野外で行っている時、何者かに発砲され、護衛のアイヴスが撃たれた。セキュリティをくぐり抜けてどうやって犯行に及んだのか疑問だが、襲撃の直前に2人の護衛アイヴスとウィルの銃と無線機がなくなっていた。レッドは聴衆に紛れ込んだスリの集団「フォー・ガンズ」が盗んで、それを真犯人に渡したという。まずはスリ集団を追えというので、クーパーが捜査を始める。クーパーは「友人」であるパナベイカーのために、自分が護衛につくと申し出る。昨年殺人容疑などでやばかった時にパナベイカーに助けられた借りを返すつもりだという。パナベイカーはそれはレッドが脅したからだと答える。レッドは古書屋で貴重な本と交換で、ヴィクトリア朝時代に装丁された本を求める。装飾をヒ素で装丁されており、カバーを外すと人体に害が及ぶ本だ。レッドはカバーを外したその本を刑務所のロバート・ヴェスコに送る。演説会場の周辺を捜索した結果、ゴミ箱から盗まれた護衛から盗まれた銃と無線機が見つかった。「フォー・ガンズ」は慎重に指紋などの証拠を拭き取っており、辛うじて親指の半分だけを検出できた。しかしそれでは容疑者を絞ることはできない。レッドは以前リズに埋め込まれた発信機を分析させたハービーを呼び、指紋からDNAを検出させる。指紋の主は犯罪者クェンティン・ドッドのものとわかる。居場所はわからないが、ドッドは高級腕時計に目がなくDCで一仕事を終えた後、高級腕時計のオークション会場などに出没する可能性がある。レスラーが偽の時計を身につけ張っていると、まんまとドッドが現れ腕時計を盗もうとしたため逮捕する。しかし、ドッドは法律などに詳しく、パナベイカー襲撃のためにスリ集団を雇った人物の名前を吐かない。やむなくレッドに任せ、ブリムリーに商売道具の腕を切り落とさせると言って脅す。ドッドはスリの仕事をしている時に、その様子を撮影していた男に脅されて彼のイカれた計画に協力させられることになったという。男のオフィスに踏み込むと、国旗が逆さまに飾られており、壁には前大統領との写真などが飾られていた。どうやら変装の達人らしく、その写真を集めて本来の顔を特定することにする。男は元シークレットサービスで23年勤め上げたルーカス・ロスで、定年を1年残して辞めていた。シーヤはロスが書いた文章を見てシリアルキラーの字に見えるという。レッドはフォー・ガンズのメンバーを集め、仕事を依頼する。パナベイカーは対立候補と討論会に出席すると譲らないので、レスラーが同行することになった。その会場にロスが変装して侵入し、非常ベルを鳴らした。パナベイカーは護衛のウィルと共に脱出口へ向かうというが、レスラーは同行を断られる。会場は古い劇場でロックダウンとなり、レスラーはロスが元シークレットサービスであることから、脱出の手順を知っていると気づく。FBIが会場を捜索するが、その間にパナベイカーとウィルがロスに捕らえられた。ロスは3Dプリンターで作った銃を持ち込んでおり、パナベイカーとウィルを小部屋に閉じ込める。シーヤはロスの文章の中に、パナベイカーの名前は出てこない代わりに、ウィル・ストリックランドの名前が何度も出てくると報告する。ロスの標的はウィルだったのか。すきを見てパナベイカーが隠し持った銃をロスに向けると、ロスはこれを聞いてほしいと携帯を出す。それは対立候補が収賄容疑で令状が出るという話題をパナベイカーがウィルにしたもので、ウィルが密かに録音していた。ロスは上司であるパナベイカーを裏切り、この情報を流すことで対立候補が証拠隠滅などの時間を稼ぐ事を目論んだわけだった。ロスは銃をウィルに向けたままで、パナベイカーはロスを撃つ。FBIが踏み込むと、パナベイカーはロスとウィルを逮捕するようにいう。ヴェスコはレッドの本で体調を崩し、病棟房にいた。そこにフォー・ガンズの面々が侵入し、ヴェスコを脱獄させる。ロスはシークレットサービスの心得として、何があっても警備対象を守らなければならないという。感情は切り離して、身を挺して対象を守る。ウィルはそういう意味でこの仕事を汚した。しかし、パナベイカーは議員として不適格だ。ロスはウィルのことで上司にも報告しようとしたが、もみ消され自分は闇に葬られたという。スキャンダルや秘密の漏洩は国家を危険にさらすから葬られるのだ。だから公然とパナベイカーの護衛を撃ち、真実が明らかになるように仕組んだ。それしかシークレットサービスの信念を取り戻す方法はない。パナベイカーは窮地に陥ったと思われたが、護衛が逮捕され対立候補も事件に関わったとして情報が暴露されることになる。ついでに暗殺未遂までとなると、相手はこれで終わりだ。巷ではパナベイカーが「拳銃シンシア」として話題になっている。これで再選も間違いない。ヴェスコはレッドに自分は客なのか、囚人なのかという。もちろん客だというレッドはヴェスコに「宝島」の本をプレゼントする。フォー・ガンズは次に仕事を頼む時のために、追跡装置入の腕時計をドッドに盗ませてある。レッドがNYを拠点にするのは、そもそも撮影をNYでしているから経費削減のためかなと思ったりしますが、レッドのうんちくを披露するネタが増えるという風にも見えますね。今回のニューヨーク市公衆浴場の話もほー!というトリビアでした。こんな記事もありました。とりあえず、レッドの住処はそこらしい。クーパーのチームはDCにいて、自分たちでどうにもならない捜査は簡単にレッドに回す。存在していないチームなので捜査も何をしても良いというわけです。とはいえ、距離は飛行機で1時間半くらいですから、クーパーが気安く呼び出すなというのもわかります。ブリムリーとかハービーとか、あれはレッドがDCに出張してきているのでしょうか。イケメンのドッドは「スニーキー・ピート」のジュリアの旦那ですね。チーム「ガンズ(イェディッシュ語で泥棒)」の仕事ぶりは漫画チックでいかにもレッドの雰囲気に合いそうです。ヴェスコを脱獄させたのは、ウージンと戦うためというよりは、一人の道行が寂しいからという感じかな。この人と組むと楽しい事が多いですから、期待ですね。それでもいくら一人とはいえ、プライベートジェットを利用するのに馴染みのスタッフがいるでしょうけどね。脱獄させるのにわざわざ「オリバー・ツイスト」を持ち出して、あれは少年にスリを教え込む話じゃないか、などとニヤリとさせますね。ちなみに、本とヒ素というと「薔薇の名前」を思い出します。パナベイカーの選挙でポロッと喋った事が相手側にプラスになるかと思いきや、妙に志の高い元シークレットサービスの男に救われた。悪運が強い女ですが、自ら銃で決着を着けたところなど、さすがレッドとやりあっているだけのことはあります。ただし、彼女は議員にふさわしくないとはどの観点からなのでしょうね。具体的に語ってほしかったです。
August 10, 2023
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直訳すれば確かに捕鯨士かもしれませんが、カジノ関係で「クジラ」と言ったら、大金をかける大得意の客のことなので、まあイメージ的には「クジラ使い」という感じかなあ。それにしても、ブラックリスターもエピソードもこぢんまりとした印象です。晴れてシーヤ・マリクはクーパーのタスクフォースの一員となった。レッドはウージンの動きを探り、各国のカジノで強引な手で大口の客にゲームをさせる「クジラ」の使い手、アニカ・デ・ビアーと一緒だったことがわかったという。ウージンの目的は大金を手に入れることなのか、あるいは客が狙いなのか。シドニーのカジノで2日後に、デ・ビアーが大口顧客を集めてテキサス・ホールデムの大会を開くという。まだ参加枠があるので、レッドの知り合いの音楽プロモーターで富豪のスペンサー・ウォーターズの開く非公式のポーカー大会に参加し、そこでデ・ビアーの目を引くような結果を残す。シーヤとレスラーが参加することになるが、プレーヤーとなるのはシーヤの方で、レスラーはまだ入ったばかりのシーヤにはそんな危険な任務は早すぎるという。レッドはシーヤの能力を見込んで、ポーカーの特訓を授けることにする。レッドはクーパーからアグネスがサッカーチームで上級生からいじめられていると聞いて、心配でならない。エミリアという名前で初のポーカーゲームに参加したシーヤは、相手の表情を読んで最後に大勝した。その様子をどこからか監視していたデ・ビアーはシーヤのプレイを評価し、シドニーに来るようにいう。相変わらず保護的になるレスラーだったが、シーヤの母親ミーラ、エリザベスなど、この仕事をしてきた同僚が死亡し危険な任務であることから、シーヤのことを心配しているという。シーヤは自分のことは自分でできると自信を見せる。シドニーのカジノには、各界の実力者、権力者、富豪が参加していた。特に中国の富豪が客として参加しており、レスラーは怪しい東洋人に気づく。元中国の特殊部隊の傭兵で、国際的に指名手配もされている。クーパーは危険だと判断して、レスラーとシーヤに撤退を命じる。しかし、周囲の様子を伺っていたレスラーのことをデ・ビアーが疑い身柄を拘束してしまう。何者かと問われ、FBIだと答えても、カジノの警備担当は信じない。シーヤもオフィスに来いと言われ、席を立ちすれ違いざまにウージンを見たシーヤはウージンが偽名で中国の富豪のテーブルに着いたことを確認する。彼らは中国のマフィアとも関係があるという。レスラーは両腕を抑えられたまま、警備の尋問担当に殴られ、シーヤはすきをみて手錠を外してレスラーを助ける。オフィスは会場のテーブルをモニターしており、ウージンは同じテーブルの中国人客の助けを借りて、勝負に勝っていることがわかる。ウージンは資産を預けている銀行から金を下ろすことができず、デ・ビアーに手数料を払って荒稼ぎさせてもらっているようだ。そのことをレッドに連絡すると、レッドもまた同じ会場に到着しており、デ・ビアーにウージンの手数料よりも高額の手数料を払うと交渉し、ダイヤなどを渡す。レッドは中に通され、ウージンと同じテーブルに着く。驚くウージンに、レッドは勝負を挑み、私が何者か君は知る由もないという。デンベが地元警察にカジノに逃亡犯がいると連絡し、封鎖を求める。しかしその前にレッドを逃さなければならない。ウージンは今のレッドには自分を脅すほどの戦力はないというが、レッドも負けん気を見せ勝負に勝つ。館内に退避の案内が流れ、ウージンは姿を消す。カジノのオフィスには大量のハードディスクがあり、デ・ビアーの悪事を証明することはできそうだ。レスラーはシーヤに助けられその実力を認めるが、それでもまだ心配だという。ウージンはまさかレッドが姿を見せるとは思わなかったと、デ・ビアーを脅す。ウージンとレッドが交戦中とは思わなかったというデ・ビアーだったが、ウージンはデ・ビアーを殺して持ち金を奪う。レッドはアグネスに意地悪する女子の両親を調べ、その上司にギャンブルの借金を肩代わりしてやるともちかけ、フロリダ州に家族ぐるみで引っ越しさせる。クーパーはアグネス本人に事態の解決を期待していたのに、レッドが陰で手を回したと指摘する。あの子を守りたいというレッドに、クーパーは子育ての経験から、子供たちはなるべく姿になっていくのだという。「なんでいつも私は悪者なんだ」というレッドが秀逸。アグネスに過保護になるレッドと、シーヤを心配するレスラーがダブっていたかな。シーヤは何歳かわかりませんが、MI6のエージェントになるにはそれなりに訓練も受けていると思われ、即戦力にはなるのでしょう。もちろん、経験が物をいうこともあって、そこはおとーさん役レスラーが導いていけばよろしい。アグネスはこれまで生きるか死ぬかの稀な人生を過ごしてきましたから、クーパーやレッドの保護が必要だったかもしれませんが、これから自分の力で生きていくことも大切だ。そこがまあ、レッドの立場とクーパーの立場の違いなのでしょうね。ウージンとレッドが直接顔を合わせることになっても、丸腰だから争わない。世間にレッドの本性を知らしめてやる、というのが目的なのですね。軍資金がなくてもそれはできそうですが、とりあえず彼なりの計画があるのでしょう。シーヤはいきなりスポットライトが当たりましたが、この感じだと彼女の活躍を楽しむシーズンなのかなと思いました。何となくおじさん目線を感じます。ヒューイ・ルイスが、という話はグレンの追悼のエピソードにありましたね。最終シーズンなので、ちらっとそのことを思い出せてよかったです。
August 4, 2023
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ファイナルシーズン、プレミア。先シーズンの終わり方で、レッドが自分の都合のために犯罪者をFBIに売ったツケが一気に来ることはわかっていましたが、案外ずっと見てきたファンへのサービスのシーズンなのかなという気がして、見る気になりました。何よりも新たに加わるのがシーズン1で殉職したマリクの娘というのが、良いところを突いてきたなと思います。しかもbig badがウージンでしょ。過去のfootageも使い、初々しいリズの姿と一緒にシリーズが始まったばかりの頃気分を思い出しました。タイトルにブラックリスターのナンバーが付かないのはキャラクターのエピソードである事が多いですが、さすがに次々とブラックリスターが複数出てくるとなると、番号をつけるのが大変だ。あれから、レッドは姉妹と共にグアテマラで半年間休暇を取っていると思われていたが、NYにいるアラムがレッドを見たとクーパーに報告する。レッドは護衛を付けず、一人でタクシーに乗り込んだ。その電話の途中に、近くのタウンハウスで爆発が起こる。クーパーは爆発とレッドが関わっているのではないかと、レッドに連絡するが、今のところ返信はない。クーパーから連絡を受けたデンベとレスラーが爆発のあったタウンハウスに向かうと、タウンハウスは中国領事館の別館扱いとなっており、警察も立ち入ることができないでいた。レスラーらが領事館の責任者というチンに現場を捜索したいというも、断られる。しかし、消防士が被害者を発見したため強引に中に入る。爆発物は郵便カートの中にあり、たまたまキャビネットなどの陰にいた女性が死亡したものの体は酷く損傷していなかった。女性はノートPCを抱えていたため、FBIが回収する。被害者は強盗集団のメンバーでかつてリズがレッドのUSBメモリーを盗むために雇ったモールスだった。逮捕された後、仮釈放中だが、PCを盗むために雇われたのか。手に入れたPCは損傷しており、アラムがいないためデンベはタダシをタスクフォースに呼ぶことにする。しかし中国領事館のチンも、PCの復元を阻止するよう司法省に訴えたため、クーパーが判事の元に向かう。多少の時間稼ぎをしたものの、判事はFBIがPCのデータを復元することをやめるように命令する。タダシは一部のファイルの復元に成功し、モールスが貴重な美術品の保管と輸送を扱う企業について調べていることがわかった。その所蔵品の中でピカソ作の「ナイトオウル」という彫刻を狙っていたようだ。その会社はカリブ海のイギリス領モントセラトにあり、デンベとレスラーが現地へ飛ぶ。「ナイトオウル」は所有者の死亡により最近この会社の倉庫に移送されていたが、なぜ中国政府がそれを盗もうとするのか。レスラーらが、脅威が差し迫っていることを告げると、現地警備担当のディーヴァーは極秘の輸送情報がなぜ知られたのか、扱う美術品の中では無名に近いものをなぜ狙うのかという。レスラーが上司のクーパーの名前を出すと、同席したシーヤ・マリクが自分はかつてクーパーのチームにいたミーラの娘だいう。クーパーのチームを信頼するシーヤだったが、ディーヴァーはFBIにお引取りを願う。シーヤは今すぐクーパーにCIAの知り合いに口を利いてもらえという。その甲斐あって、ディーヴァーとシーヤはFBIを施設の秘密に案内する。実はディーヴァーはCIA、シーヤはMI6で、この施設はブラックサイトで極秘の収容所だという。同盟国の共有の施設であり、「ナイトオウル」というのは囚人アルバン・ヴェセリのことだった。つまり「フリーランサー」だ。ヴェセリはイギリス国内で天然ガスのパイプラインを爆発させ、議員ほか多くの死亡者を出した。MI6の要請でCIAがヴェセリをモントセラトに移送たが、まだ供述を得られていない。レスラーとデンベは自分たちはヴェセリとか関わったことがあるので、尋問すると言い認められる。ヴェセリはリズにハメられ、航空機を墜落させようとしてFBIに逮捕された。ただ、モールスのことや中国領事館とは関係がなさそうだった。やがて、中国領事館のチンと繋がるウージンがモントセラトに到着し、軍団を率いて施設を襲いヴェセリの身柄を奪いにきた。デンベとレスラーは、ディーヴァーとシーヤにヴェセリを逃がすように言い、ウージンらと銃撃戦を行う。地下の刑務所には駐車場から外に出るルートがあり、ヴェセリを連れて行くが、急遽ディーヴァーが敵の手下であることを明かす。極秘の情報が漏れているのは内部の協力者がいたためだった。シーヤが抗おうとするが撃たれ、ヴェセリとディーヴァーが逃走する。デンベとレスラーはウージンらの追手から逃れ、シーヤと共に帰国する。事情を聞いたクーパーは驚きとともに、ミーラの死を伝えた時に娘に会ったことを思い出す。しかし、懐かしい顔が揃った。ウージンはレッドを殺したがる者のリストを持っているようだが、ヴェセリを奪って何をしたいのか。その時、音信不通だったレッドが「郵便局」にやってくる。中国の領事館を襲ったのは自分だと認めたレッドは、一連の脅威を一人で対処しようとしたが失敗したという。ウージンとマーヴィンは同じ刑務所だったが、ウージンが脱獄したのはマーヴィンが死んでからで、その後ウージンはレッドとFBiの関係を聞いて回ったようだ。ただレッドが免責を得てFBIと動いている確たる証拠を持たず、単にレッドを殺すだけでなく、裏社会にそのことを知らしめたいのかもしれない。FBIが刑務所に送ったブラックリスターにウージンが接触した。我々のかつてのターゲットが、彼のターゲットとなった。刑務所の警備を固めなくてはならない。これは始まりに過ぎない。デンベは警備も付けず一人で行動するレッドを心配するが、レッドはお構いなしに姿を消す。シーヤが郵便局を訪れ、クーパーに面会する。母の死を告げられた時、仕事柄詳細については話さなかったがクーパーはシーヤに強い印象を与え、ずっと感謝しているという。MI6でスパイになったことについて、シーヤは母親に秘密が多すぎてその秘密が明らかになる場所に自ら足を踏み入れようと思ったと説明する。こうしてクーパーに出会えたのも必然かもしれない。母の仕事を知り自分が引き継ぐタイミングなのだろう。シーヤはディーヴァーが捕まるまで、MI6から出向させてもらうという。クーパーは考えておくと答える。アラムはもう今回のみのゲスト出演だったのですね。でもNYで新しい生活をしているのがわかったてかった。Metの様子もコロナ明けの明るさを感じられた演出でした。冒頭のワイルドなレッドの姿は、切羽詰まったレッドを表現したかったのかもしれませんが、「あれは別人だ」と思わせても良かったのになあと思いました。その後はいつものレッドに戻り、単独行動でお付きの護衛もいない。目立たないためにあえてそうしているのでしょう。今後はどうなるのかわかりませんが、2ヶ月前の状態に戻ったわけですね。レスラーは相変わらず、リズを失った悲しみを自助グループで切々と語って、これはこれで良し。アラムの代わりを大学受験を控えたタダシに任せるのもどうかと思いますが、何とかFBIで人材を探してもらいましょう。シーヤは若くしてMI6の職員なのだし、問題のあったパクよりは役に立ちそう。横道にそれる必要はないでしょう。後は懐かしいブラックリスターたちのその後と、シリーズの最後を見届けたいと思います。期待はしていません、終わればそれで良いです。(笑)
July 28, 2023
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シーズンフィナーレ。何だかなー、何も浮かんでこないなあ。FBIは逃走したマーヴィンの行き先を突き止め、飛び立とうとしている小型飛行機の中で逮捕する。レッドはマーヴィンを奪われたとクーパーに抗議するが、レッドがマーヴィンを殺せばクーパーが刑務所に入ることになるので、譲れない。レッドはそもそもクーパーが罪を重ねて、リズから託されたアグネスを守れなくなっていると指摘する。とにかく、マーヴィンはレッドの弁護士をしていただけに、とてつもなく頭が良い。実際、マーヴィンはクーパーを下っ端と見て、聴取には応じない。FBIが見ているのはレッドの組織の1%しかない。残りをレッドと共に築いてきたという自負がある、パナベイカーと話をさせろという。マーヴィンの望みはレッドを倒すことではなく、レッドに取って代わることだった。政府はレッドとの契約でコントロールしていると思っているようだが、レッドは免責の陰で犯罪を続け、クーパーののチームも暴走し、クーパー本人は罪を重ねた。クーパーには他にも選択肢があったはずだ。結局、レッドと長く付き合う間に感化されていった。マーヴィンはレッドの組織を運営してきた実績から、同じ情報網にアクセスでき、ブラックリストも提供できる。自分こそ、司法省が信頼できるパートナーになることができる。レッドを逮捕しろ、クーパーのチームは解散、新たにジェラード特捜班を立ち上げるのだ。司法長官の返事待ちで、マーヴィンは「クーラー」ことカルヴィンクーリッジ刑務所に収容された。そこには図書室があり、マーヴィンは自己弁護するつもりなのだろう。クーパーの将来は不明だ。レッドが重警備の刑務所に殺し屋を送りこみマーヴィンを殺せば、クーパーは刑務所に入ることになる。チームはレッドの動きに目を光らせることにする。レッドは倉庫を出て、見知らぬ男と金の受け渡しをしていた。何かを依頼したと見られる。男は「クーラー」の副看守長セオドアで、マーヴィン殺害を依頼したのか。マーヴィンは図書室でかつてブラックリスト者で今は服役しているウージンと出会う。終身刑のウージンは故郷に帰るため脱獄を計画しており、裁判所に行くときに実行しようと計画しているという。しかし、歴代の弁護士が理由を見つけて裁判所に向かう要望を出したが、全て断られたという。マーヴィンは弁護士の無能を訴えろとアドバイスする。司法長官はマーヴィンのオファーを受け入れるという。パナベイカーはクーパーにレッドを逮捕するよう命じる。チームも解散となり新たなチームが立ち上がるが、その代わりクーパーが犯した罪は全て起訴されない。副看守長のセオドアを拘束し尋問すると、レッドがマーヴィンに会わせろと要求したと認める。カルテルのメンバーが従兄弟だという囚人が、外部とブツを運び入れるための通路を作っており、そこに置かれたものをセオドアが取りに行く役目をしている。レッドはその事を知っており、レッドを刑務所内に入れる約束だという。FBIはマーヴィンが殺されると警戒し、別の場所に移動させることにする。しかしマーヴィンはレスラーにFBIに自分は守れないという。レッドは今日実行できなくても次の機会を狙うだろう。マーヴィンが刑事免責を求めグランワルド判事に面会を求めると、その直前に主席判事のマルケスがグランワルド判事を呼び出した。判事を待っているマーヴィンの前にレッドが現れる。マルケス判事はかつてレッドの組織から金を盗んだ男の娘で、レッドは男を殺さずに代わりに娘の学費を払ってやった。その返済の時だったのだ。レッドはマーヴィンとの友情がこうして終わることを悲しいことだと言い、リズが組織を率いることができないと考えたマーヴィンは間違いだという。何事も決めるのはレッドで、マーヴィンはそれに従う義務がある。マーヴィンは使用人ではない、帝国を共に築いたパートナーだと反論するが、レッドは一切認めない。レッドのために働かせたが、その価値を認めてのことで、それがリズの命を奪うことになるとは予想だにしなかった。レッドはマーヴィンの言葉、過去の行動をことごとく否定する。マーヴィンはレッドから逃げ隠れできず、レッドの代わりになることもできない。この裁判所でもレッドはマーヴィンを倒す力をもっており、レッドから守るような取引などありえない。マーヴィンは、それならばやれと言う。もう十分だ、自分でもレッドを倒せるとは思っていない。マーヴィンの免責の取引が行われ、クーパーも罪を問われることがなくなり、シャーリーンと喜び合う。刑務所を出ていくマーフィンはウージンに、レッドは君の友達ではないと告げる。レッドはウージンをFBIに売った、彼は犯罪者の情報をFBIに提供するのと引き換えに自由を手に入れている。それで捕まったのは世界中にたくさんいる。マーヴィンはウージンにリストを渡す。レッドはクーパーの家を訪ね、マーヴィンに免責が認められても彼が政府に協力することはないという。今日レッドはマーヴィンに会い、その事を確認した。彼に自ら命を絶つよう命じたという。マーヴィンはレッドのヴィジョンに人生を捧げた。共通の目的を持つ犯罪の人生、世界を人間が成しうる悪の手から救うというヴィジョン。それを共にレッドと築いてきたと思っていたが、自分の人生ではなかったということが今わかったのだ。マーヴィンは車の中で引き金を引く。マーヴィンが命を断ったことを知らせにパナベイカーがクーパーの家にやってくる。ブラックリストの必要性から、司法長官はレッドの逮捕状を却下し、クーパーの無罪を認めるという。レッドはウィーチャたちを故郷に送り、しばらく休むという。リズの記念日にFBIチームが墓の前に集まる。アラムもまた休みをとるという。パクも頭痛などで診察を受けた結果、妊娠したことがわかったという。パクもしばらく休みむことになる。お互いリズの思い出を語り合い、別れを言い合う。ウージンは脱獄に成功したが、故郷には戻らずやることがあるという。マーヴィンはレッドに取って代わりたかっただけだった、と言ってもリズを殺させ、クーパーをはめるなど、実質レッドに喧嘩をふっかけた。レッドを怒らせどこにも逃げられないと知った時、マーヴィンは死を求めた。そこが引っかかります。食うか食われるかの世界なのに、なぜ抗わない?なぜ逃げない?ここまできて唯一無二のレッドを前に絶望ということか。だから「一人で悩みを抱えないで…」というメッセージが出るわけ?あるいは向こうのTVドラマはこういう演出の場合、このメッセージを出さなければならないと決まっているのかも知れませんけど、マーヴィンも誰かに相談した方が良かったということになり、とても違和感がありました。でも、マーヴィンは刺し違える覚悟だったわけですね。シーズン1のゲストだったウージン!彼も含め、ブラックリスターたちがレッドに復習を果たすため、シーズン10で毎週出てくることになるのでしょうか。あるいはリーグを作って総力戦で来るかもしれない。それをレッドとクーパーのチームが阻止するわけか。「Conclusion」の連続になるのかな。確かにエピソード数は稼げそうですが、ますますネタ切れな感じがしますね。ブラックリストを欲しがる司法省のいい加減な姿勢もどうかなと思いますが、レッドに感化されて犯罪を犯すことに平気になるとか、善悪の境目はなくなって、常に悪が勝つというのは個人的には落ち着きません。レッドは独裁政権のリーダーみたいだし、これで良いのか。ラストシーンのリズ3年目の記念日はキャストにとってもお別れ会となったようですね。アラム役のアミール・アリソンとパク役のローラ・ソーンはこれで降板し、アラムについてはゲスト出演もあるらしい。そう思うといつもとは違うデンベが今まで一番饒舌で、印象に残りました。後はどうシリーズの終わりに向かうかでしょうね。
October 29, 2022
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このタイトルがネタバレだったわけですね。ちなみに、conclusionになっているのは、シーズン3の初出の時にリスト者になっているからで、レッドとは長い付き合いで肝胆相照らす間柄だったと思いますが、こうなると情けないものです。ちなみに、それだったらリスト番号ももっと若い方が良かったかも。ウィーチャの容態が重篤で、悪くなったのはミアースの命が狙われたストレスも影響しているようだ。ミアースはなぜウィーチャを同行させたのかとレッドを責め、妹と故郷に戻るという。ここは安全ではない。クーパーはマーヴィン・ジェラードを正式に連邦保安局が追跡することになったとレッドに告げるが、レッドはマーヴィンを逮捕し裁判にかけることは考えていない。マーヴィンはレッドの犯罪の帝国を知り尽くしており、拘束されれば司法省と取引して知っていることを全て話すだろう。そぷなるとレッドの組織もブラックリストもクーパーのチームも終わりだ。レッドは一生逃げ回ることになる。クーパーは自分にかけられている容疑を晴らさなければならず、アグネスが再び親を失くすことを心配しているが、その思いはレッドも同じだ。レッドはもうクーパーと話すことはないという。マーヴィンはレッドを殺すためフィスカーという男と契約を結ぶ。3年前、レッドがリズに帝国を相続させる事を知ったマーヴィンは昔なじみの弁護士ラクロイに、レッドに全身全霊を捧げてきたのに裏切られたと恨みつらみを話す。マーヴィンはリズを殺す事を画策する…デンベはレッドの命が危険となり彼を守るためにそばにいたいと、クーパーに申し出る。FBI捜査官としてマーヴィンを殺す手助けをするつもりはないが、レッドと彼の組織を守ることはできる、彼の働きはこのチームの生命線でもある。デンベは久しぶりに友人としてレッドと組む。レッドは組織の要人を集めてマーヴィンと対抗するため会合を持つことになったが、マーヴィンは隠れ家など全てを知っている。会場はマーヴィンの誕生日のサプライズプレゼントとして用意していた狩猟ロッジにしたという。その間マーヴィンは着々とレッドの帝国の物流拠点を押さえていた。ロッジに集まったメンバーはレッドにとって信頼できるメンバーだ。レッドは会合に遅れてきたマクドゥーガルをマーヴィンに寝返ったとして、メンバーの眼の前で射殺する。マーヴィンはタウンゼントが死んだ後にヴァンダイクに接触した。タウンゼントとヴァンダイクの関係を自分とレッドの関係になぞらえ、ボスの敵を討つにはレッドの眼の前でリズを殺すことが最も残酷な復讐だと、仕事をオファーした。フィスカーの傭兵軍団がロッジに迫っていた。彼らは妨害電波で携帯を封じ込め、ロッジに一斉攻撃をしかける。デンベはレッドの命を救うが、敵はアソルトライフルで撃ち込んでくるので身動きが取れない。レッドはCB無線機が使えることに気づき、FBIに救助を求めるメッセージをトラック運転手に託す。FBIは送られてきた位置情報にSWATの派遣を要請し、レスラーが現地に向かう。1年前死んだと思われていたレッドが復帰するというニュースが裏の社会に駆け巡った。しかしマーヴィンは友人であるレッドを殺すことはできないという。銃撃を受け負傷したレッドとデンベはパントリーに逃げ込んだ。敵は多勢に無勢で優秀そうだ、覚悟を決めた2人だったが、FBIが到着してレッドとデンベを救い出す。レスラーは隠れていた傭兵を逮捕する。レッドは秘密のはずのロッジがマーヴィンに知られたことで、車の中に盗・聴器が仕掛けられているのを見つける。このような装置はあらゆる場所に仕掛けられているのだろう。捕らえられた傭兵は何も語らないが、レッドはクーパーに傭兵の雇い主がわかるかもしれないという。男の身体特徴を聞いたレッドは、雇い主はノルウェーの特殊部隊に所属していたヘンリク・フィスカーと断定する。レッドはFBIよりも先にフィスカーを捕らえるつもりだ。もちろん、クーパーもレッドよりも先に逮捕するという。レッドはフィスカーのヘリのパイロットから情報を得て、フィスカーを捕らえる。フィスカーはこれからマーヴィンと会う予定だが、顧客との忠誠を守り詳細は明かせないという。レッドはフィスカーを水攻めにする。デンベはFBIに連絡を入れ、これからレッドがマーヴィンと会う場所は言えないが、フィスカーが口を割った様子が「見えるかも」しれないと言い、フィスカーの居場所だけを伝える。その後レッドは車中のデンベに電話をかけ、これからマンハッタンのフリオのペントハウスで組織を立て直すと伝える。その会話を盗・聴していたマーヴィンはレッドが利用するNY郊外の飛行場に降り立つと考え、暗殺の手筈を整える。FBIはフィスカーが無傷なのを不審に思うが、レスラーは屋上に監視カメラが何台か設置されているのに気づく。フィスカーの音声も記録されているかもしれない。レッドの行き先がカルペパー空港とわかるが、DCからは110キロ、レスラーがヘリで向かい、デンベも車を飛ばすが、待ち合わせ時間に間に合うのかどうかわからない。レッドは空港でマーヴィンを待ち構えていた。マーヴィンは全てはレッドのためにやった、共に築いた組織をリズには渡せなかったと主張する。レッドとマーヴィンの会合に間に合わないとみたクーパーは空港に警告をし、利用者を空港から避難させるよう伝える。レッドは30年前、マーヴィンを雇おうとした時に、彼の瞳の奥に空洞を見たという。その空洞をレッドの権力が埋めることになるのがわかった。マーヴィンにとってレッドは兄であり、先生であり、最愛の存在となるだろう。レッドはマーヴィンはリーダーになる器ではなく、人に仕える運命だという。その時、空港内に警報が響き渡り、マーヴィンはレッドを突き飛ばして逃走する。レッドはクーパーに「君は私という最も大切な存在を失う」という。そして、チームはレッドなしには機能しなくなるだろう。クーパーを刑務所に入れさせないために、チームが頑張っているところが個人的すぎて微笑ましいと思いました。デンベはここで元サヤに戻るわけですね。FBI捜査官として道を踏み外すな、とクーパーは心配するわけですが、そこはデンベもスマートにこなしますね。その結果責任はアラムが取らされるのでしょうが。しかし、マーヴィンが自供したらクーパーは本当に無罪放免なのかな。最終話へ続くため、ここは一旦マーヴィンは逃げる。むしろFBIに保護してもらうほうが身が安全でしょう。マーヴィンが奥の手として何を隠しているのか、レッドはそれにどう対処するのかは、お楽しみです。本物の特殊部隊のようなチームを手配できるフィスカーが、自分の警護にはあまり気を使っていない感じが嘘っぽかった。レッドの手下のほうが有能ですね。この間の銀行員も顧客の信頼のためにレッドに締め上げられて、パターン化しているようです。内勤になってかえって有能に見えるパクですが、頭痛と吐き気というところで、もしかして妊娠?などと思ってしまいました。それなら来シーズン降板の理由になるかもしれないとか。さて。
October 20, 2022
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ついに黒幕の名が!ということになっていますが、随分引っ張りましたね。あれこれ手の込んだお膳立てをして、結局、今シーズンはリズを殺した黒幕を探るシーズンだったわけだ。ラクロイとコールを殺したメシックに支払われた金は、ケーラム銀行の口座から支払われており、レッドは自分の口座もあることからマーヴィンに調べさせる。この銀行は飛行機の中に存在し、常に移動しているので当局に調べられることもない。マーヴィンによると、レッドの口座に何者かがアクセスしてメシックに金を払ったようだが、共有口座なのでアクセスできる者が大勢いるという。レッドはケーラム銀行の頭取グラマシーに面会し、口座にアクセスした顧客の名前を聞き出すため、FBIと作戦を練る。グラマシーは信用第一で顧客情報を明かすことはなく、たとえレッド本人名義の口座へのアクセスであってもだ言わないという。そこで、アラムは空港の管制塔にテロのおそれがある航空機を着陸させろと要請する。断れば空軍が出動することになる。しかたなくグラマシーが着陸を許可すると、レスラーらが乗り込み、その場にいたレッドを見て全員を逮捕する。クーパーは移送されるメシックに、雇い主の名前を言えば証人保護プログラムに入れると迫る。脅されたメシックは名前はわからないが、ラクロイの妻を殺した後、夫の家のデスク周りを燃やせと指示を受けていたという。留置所に入れられたレッドはグラマシーに、口座にアクセスした名前を明かせばすぐに開放されると迫る。それでもグラマシーはこの逮捕は芝居だろうと見抜き、銃を見せても従わない。レッドがグラマシーを撃ち、やっとグラマシーは仲間に送金記録を問い合わせる。顧客番号からその人物はヘドウィグ・ホーキンズ、ヘディだったことがわかる。銃声を聞いてレスラーらが駆けつけるが、手当の甲斐なくグラマシーは死亡する。FBIはレッドがヘディを殺すと考え、マイアミにいるヘディの身柄を確保に向かう。レッドは一足遅れで、デンベに探りを入れてくる。FBIはヘディが殺された場合、クーパーをはめた犯人がわからなくなるのでヘディをレッドには渡さないつもりだが、レッドはウィーチャの運転する車をぶつけて、ヘディを奪ってしまう。グラマシーの死亡でマーヴィンには問い合わせが集中しているという。レッドはヘディにリズ殺害の罪を償わせるつもりだといい、マーヴィンは自分もゲストを連れて行くという。パクは内勤となり、現場に行けないことでストレスを感じる。しかしアラムの言葉でラクロイの証拠品の捜索に精を出し、ラクロイの秘密の支払い記録を見つける。そこに同じ事務所の弁護士仲間、ローレス・ネルとアンジェラ・シャーウッドの名前を見つける。ネルとシャーウッドは、免責を条件にあっさりとラクロイの闇ビジネスについて認める。代理人を騙り、和解金を巻き上げるシステムを作り上げたのは「クローディアス」という黒幕だというが、名前はわからないという。部下たちが危険な目にあうだけでなく、レッドにヘディを奪われ、クーパーは彼女を殺すなとレッドに言う。レッドの元に仕事を抜けてきたパクが現れ、FBIには居場所がないと訴える。レッドを手伝いたいというパクだったが、激しい頭痛に襲われレッドはパクに職場に戻るよう促す。クーパーは戻ったパクに君の居場所はここだという。ヘディはリズを殺す理由はないと弁明を続けるが、そこにマーヴィンがミッキーという男を連れて現れる。3年前にヘディがレッドとの仕事が嫌になって、ミッキーに新しい仕事を探していると言ったという。それも本当だが、ヘディは転職したかっただけで私は殺されるのか、と開き直る。ヘディを連れてウィーチャが下がると、レッドはマーヴィンを連れてこれからラトビアに飛ぶという。その時裏で銃声が響いた。パクはラクロイ夫妻の結婚式のDVDを見ていて、そこに挨拶をしているマーヴィンの姿を見つける。クーパーはすぐさまレッドに連絡を入れるが、レッドもマーヴィンを飛行機に乗せるため、一芝居うっていた。ヘディは殺されておらず、マーヴィンはリズを殺させたことを認める。レッドに忠誠を誓ったマーヴィンは、自分ではなくリズが後継者になることを許さなかったのだった。全てはレッドの帝国を守るためで、リズの死後レッドが不在だった時も帝国をレッドに代わって守り続けた。しかし、レッドが復帰してから、レッドはリズの死の真相究明に囚われ続け、マーヴィンはレッドを止めようとして、レッドの金を盗んだり、友人を殺したり、クーパーをはめたりした。それでもレッドは諦めることはなく、ヘディが最後の手段となった。レッドは今日、パクが激しい頭痛にグラスを落としたことで、リズが最後の日にマーヴィンのオフィスでひどい頭痛を訴えたのを思い出したという。あの時、マーヴィンはリズにアスピリンを渡したが、それがリズの体内にGPSトラッカーが仕込まれた方法だと気づいたという。マーヴィンはこういうこともあろうかと保険をかけてきたという。今スナイパーがトレーラーハウスにいるミアースに照準を合わせている。今から2分以内にマーヴィンの声が聞こえなくなれば、ミアースは撃たれる。マーヴィンはこれを望んだわけではないというが、レッドがリズに遺したDVDを見ながら、帝国の治め方を学びそのようにやってきたという。急にウィーチャが倒れ、マーヴィンは去る。まあ、リズを殺す動機があるのはマーヴィンしかいないし、シーズンが始まって盛んにレッドの尻を叩いていたし、当然という結果でしたね。レッドに忠誠を誓い、彼が全てという人生のマーヴィンがリズを殺そうとしたのは、帝国を守るため、昔からあるお家騒動みたいなものでした。それでもレッドがリズを後継者に指名しなかったら、リズは死ぬこともなかったのだし、やはりレッドは先を見通せなかった。今回キャプランの名前まで出して、リズを殺す理由を探していましたが、キャプランこそレッドがリズにとって危険だと警告して、命をかけてリズを守ろうとしたのに、結局わかっていないのはレッド本人なんですよね。レッドがリズを愛しているならなおさら、手放すべきでした。時間を巻き戻せるならトムとアグネスと親子3人で身を隠していた時に戻してあげたいです。パクの内勤騒動が意外な形で回収されましたね。あれだけのために「私の居場所がない!」とプンプンしていたのが、あっさりとお利口になってツッコミどころでした。とはいえ、レッドの手の内を知り尽くしたマーヴィンとの戦いは厳しいものとなると予想。2話も続けて描かれるということで、楽しみにしています。クーパーの無実も証明してもらわなければなりません。ウィーチャも捨て身でレッドのために働いていたので、ダメージが大きいのでしょうね。心配だ。
October 12, 2022
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リストナンバーがついていないので、恒例のキャラクターエピソードですね。まあ、評価が分かれるのかも知れませんが、私はこのタイプのエピソード好きです。おなじみのパターンといえばそうですが、味付けの仕方で面白くなるんですよね。アラムは慣れないリーダーとしての役割で精神的に追い込まれ、レッドが勧めるセラピストのセラピーを受けることになった。幻覚剤を使う革命的な治療法で夢を見ることになる。「郵便局」に戻ったアラムはパクとデンベと話すと、オフィスに入った。そこに誰から届いたのかわからない大きな箱があり中に沢山の紙飛行機が入っていた。やがて、警報が鳴り何者かが郵便局に侵入、攻撃する。アラムは署内の映像を確認しつつ、チームに指示を与える。携帯が使えないので、有線の電話が使える場所まで移動するが、電話に出たレッドは「みんなを外に避難させろ」という。敵はどんどん近づいて攻撃を続け、パクが撃たれてしまう。その時、アラムは先程のエレベーターを降りた場面に戻っていた。これはデジャブかと、セラピストに連絡を取ろうとするが、届いていた箱の中には大量のアボガドがあり、指輪があった。レスラーが先程と同じことを言うので、アラムはこれから攻撃があると言って、チームを急き立てる。署内のカメラ映像にはなぜかニックとグレイロックの話をしているシーンがあり、攻撃隊の先頭にはクマの仮面を被った男がいる。アラムはやっと、まだセラピーの途中で夢の中にいることに気づく。迷わず、すぐに非常口から外に出ることにするが、自分がプログラムしたはずの鍵が開かない。先を読んでパクを守ったはずだったが、クマの仮面の男がパクを撃ち殺し、激しい銃撃戦の後チームは全滅する。クマの仮面の男を追ったアラムだったが、いくら撃っても男は死なず、エレベーターのボタンを押すと、また振り出しに戻ってしまう。キャプランかと思われる人物の呼び出しで、現場に向かったウィーチャやレッドの部下たちが爆発に巻き込まれた。ウィーチャは大怪我を負い、モーガンは助からなかった。現場で採取されたDNAはキャプランのものと一部一致したというが、クーパーは納得できない。レッドは独自のルートで再鑑定を依頼することにする。レスラーはラクロイの周辺を調べた結果、妻の供述と合わないところが見つかったという。改めて妻から話を聞くため、勤め先に向かうが、妻は車の中で殺されていた。クーパーは現場に犯人がまだいることに気づき、逮捕する。3度目のループにいるアラムはチームの誰も死なせないとして、侵入者が壁を壊して入ってきた場所から逃げることにする。チームを逃した後クマの仮面の男と向き合うが、「俺が死んだらどうなるのか」という問いに答えない。アラムが壁の穴を抜けると、また振り出しに戻る。やがて、過去の様々な映像やセラピーを受ける自分の映像が浮かび、アラムはこれは現実ではないと気づく。目を開けると、そこは暗い誰もいない郵便局だった。明かりがついた部屋に入ると、クマの仮面の男が立っており、男が仮面を取るとアラム自身だった。ラクロイの妻を殺した犯人の携帯に、報酬の前金と見られる金がレバノンの銀行から支払われていた記録があった。しかし、その銀行は3年前に閉鎖されており、送金されたのは爆発が起こる前だった。クーパーは口座の名義人を特定するようにいう。ウィーチャの看病のために、ミアースが戻ってきた。ミアースはレッドが復讐に囚われれば、近しい人も蝕まれると警告していたが、そのとおりとなってしまった。レッドがまだ囚われたままだったら、もう話すことはないとミアースは言う。アラムは自分との対話が続く。なぜ賢いはずの自分が肝心な時に間に合わないのか。リズの死、サマルとの別れ。グレイロックも自ら壊してしまった。ずっと罪悪感を持ちづつけてきたアラムに、「アラム」はどこに行っても俺が待っているという。その時、「アラム」を後ろから撃ったのはサマルだった。これは幻覚だと認めるサマルは、なぜ自分を悪者にしたのかと問う。起こったこと全部は自分のせいだというアラムに、アラムのせいではなく、アラムには十分な力があることを認めろという。その時、アラムは目覚めた。レッドは住まいにしているトレーラーハウスから離れることにした。再鑑定を依頼したツヴェトコは、サンプルはケイトと50%の一致だったという。つまりモーリーンだったのだろう。クーパーに報告し、ラクロイの妻を殺した男がレバノンの銀行から送金されていたことを聞いたレッドは、その口座は自分のものだという。敵は思ったよりも近くにいるわけだ。今度こそ本当に職場に戻ったアラムは、クーパーにセラピーを受けたことを話す。これまでクーパーのような頼れる人がいて、決断をするのも失敗を責められるのもその人に頼れた。自分はまだ準備ができていないとわかっていたが、上手くやれると望んでいた。しかしずっと不安で落ち込んだのでセラピーを受けた。クーパーは助けを求めたアラムを誇りに思うと言い、厳しい仕事の中でベストの選択をしたら、自分を許し前に進めと言葉を贈る。難しいことに思えるだろうが、君は学んでいくだろう。クーパーも仲間もアラムを支えるという。ナヴァービの再登場は、ずっと考えられていたのでしょうが、現実の姿としてよりもアラムの記憶の中の彼女で正解だと思います。多分今はアラムのことを忘れているだろうし。そして、そのタイミングがどん底まで落ち込んだ時ということで今回になった。最愛の人だからこそ、励ましの言葉も素直に受け入れられますよね。「エンジェル」の100話記念エピソードでコーディリアがカムバックしたのと同じパターン。一番会いたい人から聞きたい言葉を聞く、ずっと待っていたからこそ盛り上がるんですよね。後は「自分」であって別人のアラムの演じ分けがお楽しみなんですが、そこはいまいちだったかな。クマのマスクの理由もわからなかった。レッドはナヴァービの居場所を知っているはずで、どうなったのかちょっと気になります。ケイトではなくモーリーンがあの場所にいたとしても、黒幕は別ですよね。どういう理由でケイトの真似をすることを引き受けたのか、レッドに復讐したいとは思わないかと誘われたのでしょうか。それならば気の毒ですよね。ミアースが戻ってきて、曇っていたレッドの目もやっと晴れたかな。最初からわかりきった展開でしたが、死ななくて良い人が多く死んでしまいましたね。今回のために、幻覚剤を使った治療の話題があったのですね。アラムがサマルに会いたくて常用しないと良いですが、最後のシーンはちょっと怖かった。いるはずのない人が自分の部屋にいたら、別のドラマになってしまいます。
October 5, 2022
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今シーズンはレッドの夢オチだったというはないでしょうね。(笑)レッド、何でわからないのかー!と、視聴者をやきもきさせるのが手かな。レッドは金庫を注文したのがキャプラン(ケイト)だと聞き、信じられないとマーヴィンに話す。仮に生きていたとしても、愛していたリズを殺すためにヴァンダイクを送り込むなんてありえない。あるいはレッドを殺すのが目的だったのか。とにかく、まずはケイトの妹に会って話を聞くことにする。モーリーン・ローワンは証人保護プログラムで、別人として身を潜めていた。レッドはケイトがポトマック川に身を投げた時、詳しいことは言わずにモーリーンに死を告げた。実は生きているかもしれないというと、困惑し、困っていても自分に連絡はないだろうという。ただ、もう一人ケイトのために訪ねてきた人がいた。それはケイトの恋人クララ・ムーアで、ケイトを師だと言っていたが、2人が愛し合っていたのは確かだという。レッドは新たなリスト者として、ラズロ・ヤンコビッチの名をクーパーに告げる。ラズロの父親マルコは世界でも有数のLSDのディーラーで、かつてブラックリストに載っており、レスラーが殺した。ラズロは父の仕事を受け継ぎ、合成ドラッグを開発研究していウォレス・エイヴリーのラボを襲い、9人を撃ち殺した。自分の商売の邪魔になると考えたからで、ラズロ自身も液体LSDに溺れ、脳にダメージを受けライオンの幻影が見えているという。詳しい理由は説明されず、アラムはエイヴリーのラボを捜索することをチームに命じる。レスラーはタイソン・ラクロイの自宅の捜索令状を入手し、クーパーと向かう。アラムは上司となり、人事評価に追われることになった。エイヴリーは自らを医療の未来予測者だと表し、幻覚剤を治療に使う事を研究し、販売も考えていた。今朝は新しく作ったラボの初日で、ミーティングが行われていたが、襲撃され従業員を殺された。自分は身を隠したため、犯人の顔を見ていないという。鑑識は研究室の分厚いアクリルガラスにめり込んだ銃弾を回収する。銃弾から、仮釈放中のセバスチャン・グラハムの指紋が採取され、身柄を拘束する。パクは自分に関する評価で、体調面の問題については大丈夫だと書いてほしいとアラムに頼む。激しい頭痛はなくなってきており、もし不安面が指摘されると現場に出られなくなる可能性がある。アラムは考えてみると答える。ラクロイの自宅からは、レジナルド・コールとの関わりを示す証拠が見つかる。ラクロイとコールはIT長者のスタンフォード・マーチを監視していたようだ。彼もクーパーと同じく、コールに脅されていたのか。グラハムを捕らえ、エイヴリーの部下を殺した容疑で尋問する。ラズロの組織「オロスラン」は、マルコが仕入れた原料で麻薬を作っていた。その中心人物がエイヴリーで、エイヴリーはオロスランを去り、表社会で麻薬を製造して売り捌くことを狙った。倒すのなら、ラズロではなくエイヴリーだ。デンベは捜査情報をレッドに流し、姿を消したエイヴリーを情報屋のロヘリオに探してほしいという。クーパーとレスラーはマーチに面会し、コールから脅されていた事実をつかむ。マーチは息子の子守だった女性から、性的暴行で告訴されたが、内容がデタラメで地元警察も告訴状を受理しなかった。すると、ラクロイが女性の弁護士だと名乗って現れ、守秘義務を条件に150万ドルを支払えと要求してきたという。マーチはしかたなく支払ったが、金の流れを追ってくれという。ロヘリオからエイヴリーの居場所を聞き出し、レッドはFBIに知らせずに直接エイヴリーに会う。レッドの目的はクララ・ムーアと連絡を取ることだが、クララはラズロの専属「掃除人」で、連絡はラズロ本人しかできないという。レッドはラズロを呼び出し、エイヴリーを引き渡すように見せて一芝居打つ。ラズロはエイヴリーがいなくても、海外からブツを輸入することができる。レッドは港のセキュリティは自分の子分が押さえているので、今後の安全な輸送を保証しようと持ちかける。そこでエイヴリーが騒ぎ出したのでレッドはエイヴリーを撃ち殺す。ラズロは憤慨しながら、後始末を自分の掃除人に任せると言って去ってしまう。レッドはエイヴリーに死んだふりをさせており、海外に逃がす約束をし、デンベにはラズロが港で物を受け取るので監視しろと報告する。アラムは考えた末、自身の健康についてはパク本人が書くように告げる。レスラーはマーチの被害を訴えた女性と話し、ラクロイとコールの存在は知らなかったという事実をつかむ。どうやらコールが被害を訴えるも立件できなかった事件を探し出し、ラクロイが勝手に弁護士を名乗って金を脅し取るという詐欺を行っていたようだ。その話を聞いていたクーパーは、それではリズを殺し自分をはめようとした黒幕に至らないと、いらだちを見せる。ラズロの命令で部屋にクララが現れ、レッドにあなたがケイトを殺したという。レッドは誤解を解こうとし、ケイトが生きている可能性があるというと、クララは驚く。その反応の真相を暴くため、レッドはブリムリーを呼んでクララに吐かせようとする。港で荷物を受け取りに来たラズロをデンベ、パクらが待ち構える。取引が行われため、SWATが突入するがラズロが逃亡してパクがコンテナの中に追い詰める。その際、もみ合って暴発した銃の音と目に入った日光でパクはパニック発作を起こし、ラズロを取り逃がしてしまう。パクは正直に健康面の懸念事項を記し、アラムに現場を離れることもしかたないと告げる。レッドはラズロがレッドに頼るため、マーヴィンに連絡したと、クーパーに報告する。クーパーはケイトが生きているかも知れないと聞いて驚くが、ブリムリーはクララは本当にケイトが死んだと思っていたという。ただ、2日前ケイトが書いたメモが部屋にあり、説明したいことがたくさんあると、呼び出されたという。レッドとクーパーは今すぐにその場に向かうことにする。待ち合わせの建物の窓際に、ケイトによく似た女性の姿があった。ウィーチャは部下を連れて建物に突入するが、待ち伏せされ「罠だ」という言葉を残し、建物が爆破される。predictableな展開だ。ウィーチャがクーパーとレッドを車の中に残して、突入するのが何だか変だと思ったら。今シーズン、ブリムリーが大活躍ですが、レッドは自分の洞察力や勘が信じられないのかなあ。いちいち他人の意見を聞かないと決断できないのでしょうか。まあ、デンベがそばにいないので支えがクーパーになってしまっている。同病相憐れむですね。マーヴィンもクーパーも、キャプランが生きていたとしたら、なぜ今姿を表すのかという。仮に、仮に生きていたら、リズが死んだ直後に姿を見せないとおかしいでしょう。レッドはキャプランとはhistoryがあり、結果的に死なせた事を悔やんでいるということで、物事が見えなくなっているのでしょうか。ロヘリオにレッドが市民権のテスト対策をしているシーンはいつもながらのレッドでしたね。20年間かけて、やっとチャンスが訪れた、ということはなかなか難しそうですね。テストで落ちたら、次にチャンスが巡ってくるのかしら。12/20問なら、楽勝そうですけど。一方、パクの後遺症問題は今後の展開に影響を与えますね。現場に出られなかったらチームにいる意味がないならば、辞めるしかないでしょう。あるいはこのチームにいることが大切だという気持ちになるということかな。それにしても、先シーズンまではデンベとパクが隣り合って座るシーンなど、考えられませんでしたね。レスラーは珍しく荒ぶるクーパーに「ハロルド」と呼びかけ、「僕たち全員必死なんです!」という。若手がしっかり育ってきているなあと感慨深いです。次週は大騒ぎになりそうな予感です。
September 28, 2022
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おっと、久しぶりにワクワクしましたね。だんだん、点と点が繋がってくるような…知らんけど。レッドはモンテネグロにある屋敷を訪れ、管理人のコスタに映写室の金庫について尋ねる。レッドがリズのために残した処世訓を含めたDVDは、この家の金庫に保管してあり、金庫を開けられるのはレッドとリズしかいないはずだっった。コスタから真実を聞き出すため、レッドはテディを呼ぶ。国家情報局長官に面会するはずだったアラムが、何者かに自宅で誘拐された。FBIではアラムが出勤しないので、クーパーが自宅を訪問し、誘拐されたことがわかる。アラムが母親に残したメッセージには、その様子が録音されており、相手はエル・コネホと名乗った。エル・コネホとは、メキシコのコカイン・カルテルのマルケスのことで、マルケスは今アボガドの事業で大儲けをしている。その頃、アラムはマルケスの前にいた。国境でマルケスのアボガドがトラック1台丸ごと消えたという。カルテルではサプライチェーンを守るため、鉄壁のサーバーシステムを使っているが、そこにマルウェアを仕込まれ、調べたところそれを書いたのがアラムだとわかったという。アラムには覚えがないが、とりあえずプログラムをチェックすることにする。FBIでは、マルケスのシステムを作ったスクリップス兄弟を取り調べる。アラムは自分のコードが使われていて、盗まれたものだという。一方、スクリップス兄弟はネットワークでアラムが動き回っていることに気づく。マルケスの次男アントニオが姿を見せ、父親への不満を訴える。マルケスはひ弱なアントニオをあえて家業に関わらせず、大学に行ってまともに稼ぐように育ててきた。その時、アボガドを盗んだ犯人から身代金50万ドルでアボガドを返すという。騒ぎの中、アラムは新たなセキュリティソフトをニックに提案し、製品として売り出す直前に最終チェックをしていたことを思い出す。単に侵入者を防ぐだけでなく、その侵入者を攻撃して相手の重要な情報を抜き出す機能があった。スクリップス兄弟の協力でアラムの居場所が判明し、FBIはアラムを救い出す。マルケスは部下を連れて身代金を払うために姿を消していた。ニック本人はアラムのコードを盗む知識はないが、ソフトの評価を外部の調査会社に依頼し、初期のソースコードのコピーを渡してあることから、そこから手がかりを得ることにする。調査会社の代表は、プログラムの評価の報告書を示し、脆弱性があることを指摘していた。しかし、それはアラムは見ておらず、資金を集めビジネスを急ぐニックがアラムの目に触れないようにしていたのだった。アラムはニックのオフィスを訪ね、今のままソフトを売り出すのは危険だと警告する。ニックは投資家のコンロイは始まりに過ぎず、明日バイヤーが訪れる段階で、もう手遅れだと抗う。レッドはコスタから聞き出すのを諦め、ウィーチャのアドバイスで、リズに語りかける自分のDVDをチェックすることにする。これからの商売の進め方、様々な分野の蘊蓄、生き方について語っているのを聞いていて、ヒントを得る。金庫は全く同じものにすり替えられていたのだった。マルケスはアボガドを盗んだ相手と交渉に向かうが、現れたのは何とアントニオだった。アントニオは自分の存在を父親に認めさせたくて、一芝居うったというが、そこにFBIが現れ一同逮捕される。アラムはアントニオに、どうやって自分のコードを盗んだのかと問う。大学で情報科学を専攻する友人が、講義でアラムのベータ版を見て参考にしたという。アラムはニックが売り出そうとしているセキュリティソフトに侵入し、プログラムを書き換えてしまう。世界最高峰のIT技術者を雇えば、書き直すことはできるだろうが、次はどんな危険が起こるかわからない。そのことを理解できないニックにはシステムを託すことはできないという。クーパーはレジー・コール殺害でその弁護士ラクロイに手がかりを求めることにする。レッドは金庫を作ったスイスのジマーストールを呼び、説明を求める。ジマーストールはレッド本人の名前で全く同じものを作ったというが、実際に注文をしたのは女性だったという。その女性はレッドのことを詳しく知っていて、金庫を開けるための親指の指紋の登録は、レッドが行うとして、誰でも開けられる状態だったという。その女性はミスター・キャプランとわかる。さり気なく、というか、露骨にクーパーがアラムのサポートに回っていましたが、チームが実力を発揮すれば、クーパーの窮地を救うことができるかも知れません。アラムの活躍するエピソードは文句なくおもしろい。シーズン始めに金のなる木をニックに譲ってFBIに戻る選択をしたアラムが爽やかだなと思いましたが、こういうオチがあったのですね。ブラックリスターは人情味があって、親子のドタバタ程度でしたが、そういう場でもとばっちりのアラムが上手く絡んでいましたね。でも本エピ見どころはレッドのひとり語りと、それを鑑賞するレッドのリアクションかな。DVDはレッドの遺書というか、リズへのラブレターみたいなものですね。まあ、予想通りの内容で手紙の内容は含まれていなかったと思われます。もし、リズがレッドの指示通りしていたら、湖畔の館であのDVDを見ているわけで、感慨深いことには代わりありません。そして、DVDが盗み出された真相は、金庫が誰でも開けられるものにすり替わっていたことと、それを注文したのがミスター・キャプランだったこと。キャプランは死んでからずいぶん時間が経っているし、金庫をすり替えたのは今回の事を念頭に置いてのことではなかったのでしょう。となると、最初の金庫にリズの指紋を登録したのは相当前になりますが、そこはまあレッドが勝手にやったとも考えられる。その事を知っている内部の者の犯行ということになりますね。ボッチボールて、ボッチャのことなのかな。どうやってテディが攻めるのか想像をたくましくしますが、ウィーチャにボールでお尻をグリグリしているのが、秀逸でした。
September 22, 2022
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今回は痛快といかなくても愉快でした。FBIがレッドの悪巧みの片棒をかついで(それを彼らは作戦と呼ぶのだけれど)、大抵はレッドに獲物の大半を取られてチームは残り物で我慢する、みたいな感じですが、今回は違った。(と思った。)もちろん、最後はやっぱりレッドが決めるのだけれど、変化が見えてきたというか。元刑事のレジナルド・コールが殺され、レッドは手がかりを求めて、FBIが家宅捜索をした後のコールの事務所を漁る。レッドはコールが持っているはずがないものを見つける。それは大物犯罪者が利用する、重警備、侵入不可能のマウント・バスチョンの保管庫の鍵で、レッドはその保管庫を設計したヘレン・マグヒーにコールの金庫の中身を見たいと持ちかける。マグヒーは構造工学、地盤工学のエンジニアとして、花崗岩をくり抜いて巨大な保管庫を作った。しかし、マグヒーは今問題を抱えているという。港から荷物を奪うため強盗団に手を貸したが、犯人らがFBIに逮捕され、刑期を短くするためにマグヒーの名前を出すだろう。そうなれば捕まることになり、レッドはお互いに助け合おうと手を結ぶ。クーパーが逮捕され、罪状認否を迎える。妻に偽証させたことはパナベイカーの力でお咎めなしとなり、過去の国への貢献で保釈金も必要ないという。しかし、検察側はクーパーがこの10年間の仕事が不明だと訴え、30万ドルの保釈金が言い渡される。拘留されるクーパーは自分の代行にアラムを任命し、陰謀の黒幕を暴くように頼む。アラムは動揺するが、すかさずレッドがヘレン・マグヒーの名を挙げ、彼女をFBIの捜査から逃がすようにいう。リズを殺し、クーパーに殺人の容疑者に仕立てようとした人物が、コールの雇い主だ。コールはレッドも利用しているマウント・バスチョンの保管庫の鍵を持っており、マグヒーを逃すことで保管庫に入ることができる。アラムはとりあえず強盗団の捜査をしているアロンソン捜査官に話を聞くよう、レスラーとデンベに命じる。強盗団は港のコンテナヤードでコンテナを自走させて死角を作り、その技術をマグヒーが提供したと見られていた。しかし、アロンソンはマグヒーこそが強盗団の雇い主で、6箱のRPGを盗み、カズバンの分離主義者に送ろうとしていたという。つまりマグヒーはテロリストに武器を密輸出しようとしていたのか。クーパーの保釈金はレッドが肩代わりした。検察との取引でクーパーは共謀罪を認め2年の刑期を受け入れようとしていた。条件としては友人のルーに不利な証言はしないという。クーパーは職場の私物を片付け、アラムたちに取引をしたことを告げる。アラムからマグヒーの容疑を聞いたレッドは、自ら確かめることにする。レッドは嘘をつかれたことが許せないが、保管庫侵入に協力することでマグヒーを逃し、別人として新しい人生を用意すると申し出る。クーパーには自分が何とかするので、刑務所に入ることをまだアグネスには言うな、と話す。アラムはテロリストに武器を送る人物とは手を組めないと言って、レッドと対立する。マグヒーからマウント・バスチョンの攻略法を聞き出したFBIは、発電施設の冷却水を止めて全体のシステムを緊急停止させるためレスラーとパクを潜入させ、レッドとデンベは正規の利用者として正面から入る。給水バルブが閉じられるとシステムがシャットダウンし、レッドとデンベは自分の保管庫に閉じ込められてしまう。しかし、管理側から対応を求めら予定のマグヒーがシステムに細工して、レッドらが6分間でコールの保管庫を捜索できるよう手はずを整える。コールの保管庫で見つけたのは、レッドがリズのために用意した、帝国を仕切るためのノウハウを収めたDVDだった。それはレッドとリズしか見ることができない場所にあったはずだったのに、なぜここにあるのか。任務は成功し、レッドはマグヒーの希望通りイタリアのコモ湖畔のヴィラを用意したという。しかし、マグヒーはFBIに逮捕されてしまう。アラムがマウント・バスチョンで発信される電話を傍受して、マグヒーの居場所を特定したのだった。レッドはアラムがマグヒーに手を出したと知り、約束が違うと激しく非難する。クーパーのように、倫理的相対主義で妥協できないのなら、もうチームとは手を組まないというと、アラムは逆に自分たちで陰謀の黒幕を探し、マグヒーは刑務所に入るべきだと言い返す。強い態度で、レッドに「もうあなたとは手を組まない」というアラムをレスラーは驚きを持って称賛する。マグヒーはFBIのテロ対策チームに引き渡されることになったが、後でそれが偽物だったことがわかる。一方、レッドはマグヒーが関わったコンテナ強盗団の荷物を買ったメフメットを捕らえ、荷物の送り先を聞き出す。レッドの手下がFBI捜査香になりすまし、マグヒーの身柄を確保した。レッドはマグヒーに二度も嘘をついた、と責める。マグヒーはカズバンで人道活動をしていた息子が、反乱軍の関係者だとデマを流され、政府に殺されたという。だから、敵を取るのだという。レッドはマグヒーに嘘をつかれたことで、コモ湖畔のヴィラの話などはもうないと告げる。マグヒーはレッドが自分の立場だったらどうするのかと、いう。レッドはマグヒーに償わせるつもりだったが、イタリア行を認める。ルーがクーパーに不利な証言をすることがわかった。どうしても刑務所に入りたくないというルーが証言すれば、クーパーの2年の刑期が5年に伸びる。クーパーはアグネスに自分が違法な事を犯したと告げ、償うつもりだという。レッドはアグネスの生活の安定のために、パナベイカーにクーパーを救い出すよう手を尽くせと迫る。クーパーが潜入捜査の申請書を偽造することで、多少の違法行為も許容されるだろう。司法委員会のメンバーとして、そんなことはできないというパナベイカーに、レッドは先日、パナベイカーの息子の妻の失踪事件でレッドに頼り「ずっと守ってきた一線を超えた」と言った録音を突きつける。レッドの脅しが効いたのか、クーパーは1ヶ月間、捜査官として郵便局に戻ることになった。黒幕を突き止めるまではアラムがボスだ。レッドは復帰したクーパーに、もう、チームに協力できなくなったという。アラムに騙されたとレッドは言うが、クーパーはレッドを信じるしかないとアラムに言っておいたという。チームが機能するには片方がルールを守らなければならず、それはFBIの仕事だ。つい最近、自分はその事を忘れ刑務所に入りそうおのいなった。これから、アラムも様々なことを学んでいくだろう。クーパーとしたら、今はアラムはボスなのだから支えなければならないのだ。家に帰ったら、レッドが座っているというのは恐怖でしかないのですが、クーパーは全く動じませんね。電気を消して、戸締まりをしておいてくれ、お休み、それは家族のレベルです。まあ、アグネスの家族だということでもあるのですが、奥さんも良く許していることだ。レッドは商売を継続するために、約束を守るとか、嘘をつかないとか、自分のルールを通さないといけなくて、目的を達成するのに善悪の判断はない。得て、与える、これの繰り返し。これまでレッドを正しいと評価してきたアラムは、チームのボスの座に座ったからこそ、正義に照らして追及しなければならない。とりあえず多数決で決めようとしているところなどは微笑ましかったですが、でもやはりアラムがかっこ良かった。もう、はっきり世代交代ですね。そして先日、パナベイカーまでレッドに頼ったのは、このためだったのですね。レッドのおかげでクーパーは命拾いしたけれど、別に頼んだわけでもない。クーパーは保釈金で借りがあるが、そのことでレッドがクーパーを脅すこともないでしょう。アグネスを託されているから、最強です。レッドはマグヒーを殺すつもりだったと思われますが、この間の骨董屋の奥さんなどと同じく、次第にソフトに甘くなっているように見えます。それもリズのおかげ、ミアースのおかげ。悪のシステムであるレッドが全てを手放して、ただの人間になる時、ドラマとしてはそういう方向を個人的には見てみたいですが、ファンは違うでしょうね。
September 15, 2022
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やっと、エンジンがかかってギアを上げようかという段階になりましたね。ここまで長かったなあ。先週、パナベイカーのエピソードを挟んだのが流れを変えるきっかけになったかな。証人保護プログラムに入ったアンドリュー・ケニソンは、詳しい事情を聞かされず、早く開放してほしいと訴える。ケニソンを納得させる何かがほしいというクーパーに、レッドからリズから取り出した追跡装置の設計者であるケニソンを次のブラックリスターとして調べてほしいと依頼があった。ケニソンの行方がわからなくなっているという。驚くクーパーだったが、事実を伏せてレスラーたちに捜査を命じる。レッドはクーパーにリズの死に終止符を打つことがお互いに必要だという。クーパーは焦ってルーに自分たちがしたことは、犯罪だとまくし立てる。ケニソンの所属するMITの大学警察では、ケニソンが行方不明だという届け出で、防犯カメラを調べたところケニソンは連邦の車両に乗り込んでおり、連邦保安局に問い合わせているという。レスラーとデンベが保安局で情報を求めると、ケニソンの保護はクーパーの要請だと明かされ、レスラーたちは状況の把握に困惑する。リズの殺害について真実を知る人物をクーパーが隠したということは、何を意味するのか。アラムはクーパーにはきっと理由があったはずで、クーパーがリズの死を望むはずがないと主張する。アラムの強い意見で直接クーパーに確かめることになったが、クーパーもレッドに真実を話していた。自分が狙われ、殺人犯に仕立て上げられそうになったため、妻には偽証させ、友人には凶器の銃の証拠を改ざんさせた。それでもレッドにはケニソンの居場所を知らせるつもりはないというクーパーに、レッドはなぜ自分を頼らなかったのかという。ケニソンの隠れ場所などレッドの手にかかれば簡単に見つかるだろう。クーパーも覚悟を決め、チームにこれまでの経緯を説明する。クーパーを脅してきた人物は、クーパーだけでなくチームの壊滅も狙ったのかもしれない。レッドからこのチームを奪う目的なのか、だとすると郵便局とこのチームを知る人物ということになる。クーパーが逮捕をすり抜けたため、犯人はケニソンを隠せと言ってきた。クーパーはすべてパナベイカーに話して、どんな罰も受けるつもりだという。レッドの手下はケニソンが保護されているセーフハウスを急襲してケニソンの身柄を奪う。レッドはケニソンにリズの死と追跡装置について問い詰めるが、ケニソンは何も知らないという。ただ、何年か前に出資者を探す場で、NYPDの刑事が尾行するのに使いたいと言ったので渡したと認める。その刑事はバッジを見せて、レジナルド・コールと名乗った。アラムはクーパーにかかってきた脅迫の電話の音声を元の声に戻す試みをする。一つには決められないが、6つのパターンでサンプルを作るとNYPDの刑事局長に聞いてもらうという。パナベイカーはレスラーにクーパーを逮捕するように命じる。拒否するレスラーだったが、クーパーはリズのために正義を果たしてほしいという。レッドはクーパーのためにマーヴィンに弁護を依頼する。裁判にせず、罪を認めてなんとか罪を軽くしてもらうしかないというが、単にクーパーを守るというだけではない、アグネスのためにもこの問題を解決しなければならない。アラムの問い合わせで、脅迫した声の主は元刑事のレジナルド・コールと判明した。汚職警官で大陪審で複数の起訴状が出るはずだったが、証人が殺され立件に至らなかった。現在はDCで私立探偵をしているというので、レスラーたちが急ぐ。そのころ、コールは連絡を受け証拠を消して逃亡しようとしていた。レッドの部下たちがコールを追い詰めるが、レスラーらが到着してコールの身柄を確保する。パナベイカーはクーパーのチームを復活させるのに、しっかりチームとレッドを監督すると方々で約束したという。そのまとめ役のクーパーが犯罪を重ねたというと、立場がない。大統領も上院監視委員会もレッドとの協定に否定的だ。それでも最後まで諦めずに、陰謀に加担した者の有罪を証明することで決定は覆るかもしれない。しかし、レッドはそれでは問題は解決できず、リズの死の黒幕を見つけなければならないという。コールはレッドが追っていることを知っていた。コールの仲間はFBIの捜査を邪魔してくるだろう。案の定、コールの弁護士というラクロイが郵便局に到着した。FBIにコールを尋問させないだけでなく、FBI側の質問にコールと結びつける証拠がないと切り捨てる。しかし、なぜかヴァンダイクの名前まで知っていた。やむなくコールは釈放となり、パナベイカーはコールを監視しラクロイの背後を調べるよう命じる。コールとラクロイが郵便局を出るのをレッドらが待ち構えていたが、バイクに乗った人物が2人を射殺して去っていった。なんだか、黒幕がわかったような気がします。(笑)リズの体内にいつ追跡カプセルが埋め込まれたのかは説明してほしいですが、後は、久しぶりに殺気立った、悪の権化だけれどもスーパーヒーローのようなレッドを堪能すれば良いですね。レッドとクーパーの友情というのか、ブロマンスというのか、「なぜ俺を頼らない」などと、良いことを言って、レスラーもクーパーの次の立場として毅然としていたし、アラムもがんばって、見どころが多かった。加工した声をもとに戻して、後は聞き覚えがあるかどうか人に判定してもらうという、アナログな解決法がご愛嬌でした。謎の男、NYPDの元刑事は顔を出したかと思ったらあっという間に殺されてしまって、まあ、そんなことだろうと思っていました。こうして、最終話までひっぱるのでしょうね。クーパーの処分がどうなるのかが気になりますが、先週レッドに助けを求めたパナベイカー自身、法執行機関も政治と言い切り、クーパーは誰が見てもやってはいけないことをやって、そろそろ引退したほうが良いのじゃないかな。後はレスラーにまかせて、夫婦でアグネスの育て親に徹しても良いでしょう。レッドがお上を黙らせる手土産を持ってくることを期待します。
September 7, 2022
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やっと繋がりましたね。無理やりだけど。シーズン残り3分の1のまとめにかかった感じです。リズから取り出された発信機は、時間通りに服薬しているかをチェックする機能もあり、医療用機器の可能性がある。レッドはハービーに分析を頼む。パナベイカー上院議員が密かにレッドを訪ね、行方不明になっていた息子の妻シーラが、キャンプ場に現れ、痩せ細り瀕死の状態だという。何ものかに拷問を受けたようで、犯人の手かがりがないため、パナベイカーは闇の世界のレッドに助けを求めたという。シーラは広大な森の中を何日も歩き回ったようだ。レスラーとデンベが病院を訪問主治医から状況を聞く。心臓に異常が見つかり、なぜか体に他人の名前を自ら彫り込んだようだ。クリスタル・フラワーズとマリア・ホームズは、シーラと共に「タイニー・ファイター基金」の取材を受けている。「タイニー・ファイター基金」は、難病の子供と家族を支援する団体で、パナベイカー自身も多額の寄付をしたという。責任者に話を聞くと、対象となる難病の子供の情報は、数百人のボランティアからアクセスでき、クリスタルの息子、マリアの息子、シーラの娘がそれぞれ登録された1週間後に、母親たちが失踪していることがわかる。今週はサラ・サットンという少女が登録されているという。FBIが入院したばかりのサラの病室に向かうと、母親のメアリーが看護師に襲われ誘拐されそうになったところだった。サラは発作を起こして緊急入院していたが、女はメアリーとサラの抵抗で誘拐に失敗し逃げていた。現場には特殊な注射銃が落ちており、クーパーはレッドに出どころを尋ねる。連絡が取れないハービーの自宅を訪れたレッドは、赤ん坊の世話でパニックになっているハービーを手助けし、発信機について意見を聞く。一般には使われていない最新技術で、試験運用されたという情報があったという。問い合わせのあった注射銃については、ウェストバージニア州の僻地に中古の医療物資などと共に配送されていることがわかる。レスラーとデンベが廃病院に侵入すると、ベッドに拘束された女性たちがいた。誘拐されたシーラの仲間たちで、ナイフをもった看護師が襲いかかってきたため逮捕する。看護師のビンストックは弁護士を要求して何もしゃべろうとしない。被害者はいずれも重病の子供を熱心に世話をしている母親たちで、その母親たちは子供と同じような症状を示していた。わざとその症状にさせられていると見られるが、理由はわからない。パナベイカーはレッドにピンストックの口を割らせるよう頼む。吐かせ屋のブリムリーの力を借りて、シーラが長年自分の娘に悪い薬を飲ませて病気の状態にしていることがわかる。つまりシーラは代理ミュンヒハウゼン症候群なのか。パナベイカーはそういえば、気になる行動があったという。昏睡状態だったシーラが目覚めるという知らせが入り、パナベイカーは対応を求められる。メアリー・サットンもサラに危害を加える恐れがあるとして、デンベとレスラーが向かうが、親子は病院から消えたという。メアリーの夫は子供思いの妻が娘をわざと病気にしていたなど、信じられないという。デンベはサットン親子が「タイニー・ファイター基金」のインタビューを受けた録画を持ち帰る。アラムは廃病院で押収した大量の医療記録を調べ、代理ミュンヒハウゼン症候群を証明できるだろうという。ビンストックはチェルシー・メイソンという少女の訪問介護をしていたが、少女が死亡して仕事を辞めた。その少女の姉イーヴァ・メイソンは医療過誤で病院から多額の和解金を手に入れている。イーヴァは母親が妹を殺したことを恨んで、同じような母親を狙ったのか。イーヴァは「基金」のボランティアで、対象となる親子を探し、保険の調査員をしているビンストックが医療記録を手に入れる。イーヴァは再びメアリー・サットンを襲うだろう。メアリーは今はデラウェア州にいると見られ、インタビュー映像の中にデラウェア州のホテルに行きたいという言葉があった。FBIが現地に急行するが、すでにイーヴァはサットン親子を追い詰めていた。銃を取り出し、サラを救い出すというイーヴァに、サラは母親のバッグの中にあった銃を取り出した。母親が自分を傷つけるはずがないというサラだったが、現場に到着したFBIが説得を続け、サラがイーヴァを撃ったことで事態収集となる。パナベイカーは息子に真実を伝え、シーラの逮捕に踏み切る。レッドはボストンの精神科医ジャンセンに面会する。リズから取り出された発信機を見て、ジャンセンは、去年服薬の時間を守るのが難しい患者のために開発されたプロトタイプだという。しかし、プライバシーの問題があり計画は実現しなかった。ところがある男性が現れ、妻に精神疾患があり、薬をちゃんとのまなかったために人を殺める事件を起こしたという。その男性は自身で服薬を監視する装置を作ったのでジャンセン医師に試してほしいと言ったという。名前はアンドリュー・ケスラーだった。レスラーに内緒でチームは薬を断って2ヶ月を祝う節目のお祝いを開く。クリミナル・マインド風のブラックリスターでしたが、そこにパナベイカーを絡めたのは興味深かったです。まあ、彼女もそもそもレッドに免責を与えているのだから、闇の世界と無関係だったとは思いませんが、自らレッドに頼みに行ったというのは大きな借りを作りましたね。レッドのトレーラーカーはよろず相談所という感じか。それにしても、何でFBIの正規の捜査班に任さないのでしょうか。シーラが逮捕されることは、自分のスキャンダルになるから、予防線を張っていたということかな。母親が逮捕されたことを、どう理解させるのか、孫とどう信頼関係を築くのか。子どもたちは被害者ですから、きちんと見守ってほしいです。今回の見所は何と言っても赤ちゃんをあやすレッドでしょうね。どなたのお子さんなのか知りませんが、手慣れた様子でここは萌シーンかな。さすがにおむつは替えなかったですが。レスラーを励ますチームの和やかさは、普段の撮影現場なのでしょうね。「俺は俺の道を行くから放っておいてください」というレスラーが、リズ以外に心を開いて涙目になるのは、character developmentとして良しとしましょう。(かなり贔屓目です)さて、ついにクーパーを脅す謎の人物とレッドが追うリズを死に至らしめた人物の接点が見つかった。クーパーを陥れようとする存在は、リズを殺すのに助けとなったデバイスの発明者を逃がせという。どちらが本当の狙いなのでしょうね、レッドにダメージを与えること、クーパーをはめること。まあ、普通に考えたらレッドが本来のターゲットかな。クーパーとの協力関係にくさびを入れたいということもあるでしょう。どういう展開になるのか、楽しみにしています。
August 31, 2022
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なかなかひねりが効いて良かったのではないかな。レッドも元に戻りつつありますね。髪の毛も伸びてきたし。ウォーレン大使が不審な死を迎え、レッドはFBIに有力者を顧客に持つエスコートサービスのマダムに情報を得るように言う。大使は新しいエスコートサービスの「ジェヌイン・モデルズ」に乗り換えたらしい。マダムは「ジェニュイン」について、全く情報が入ってこないと言い、普通は新しい競争相手ができれば女の子が引き抜かれるのだが、そういうこともないという。他にもジェニュインに乗り換えた顧客として、マット・スペート下院議員の名前を出す。レッドはかつての仕事仲間、バーニーの葬儀に出かける。バーニーは表向きは骨董品屋を営み、実は盗品を売買する故買屋で、レッドは預けたルビーのネックレスをなくされ、取り戻すつもりだった。そこに、そもそも盗みを持ちかけた旧友のカサンドラが現れ、なくなったはずのネックレスがバーニーの妻マチルダが身につけているのを見つける。マチルダは夫が結婚記念日のプレゼントとしてネックレスをくれたというが、レッドはバーニーは相棒のピーターが盗んだと言っていたという。店の金庫から盗まれたものがピーターの秘密倉庫で見つかったため、レッドはピーターを脅してカナダに追いやった。正直者だったバーニーに一杯食わされたことになる。悲しみにくれる未亡人から記念のものを盗むのも気が引けたレッドは、今回は諦めるという。スペート議員もまた殺害されていた。超人的な力で首を絞められており、抵抗もできなかったようだ。遺体から犯人のものと見られる髪の毛が見つかったため鑑識に回す。アラムは大使と下院議員が共に殺される前日に骨董店に25万ドルを振り込んでいることをつかむ。これが、ジェニュインの隠れ蓑なのか。現場で採集された髪の毛はダーリーン・ウォズニアックという看護師のものとわかる。聴取でダーリーンは殺人事件については何も知らないと言い、1年ほど前にかつらの会社に髪の毛を買い取ってもらったことがあるという。クーパーの友人ルーがバーテンダー、エイベルの女友達の居場所を突き止めた。クーパーの無実を証明できるかもしれないと、2人はアトランタのバーに向かう。エヴリー・グラントはエイベルが殺された翌日にDCを出ていた。グラントによると、小銭稼ぎに麻薬の取引をしていたエイベルに、刑事が訪れ、客のドリンクに薬を入れろと脅したという。しなければ逮捕するといわれ、エイベルは引き受けたが、その話を聞いたグラントは警察に相談するべきだと説得した。エイベルはその翌日に殺されたという。刑事はNYPDのバッジを見せていた。グラントと別れたばかりのクーパーの前にヒーバー刑事が現れ、殺人2件と証人を脅したのかという。ヒーバーはクーパーを第一容疑者と信じていた。レッドがDCに戻る前に再びバーニーの店を訪れると、先客にカサンドラがいた。2人ともマチルダからネックレスを奪い返すつもりで、取り分の相談をする。先にネックレスを盗んだのはカサンドラだったが、レッドはなくなったネックレスを一緒に探すと申し出て、マチルダに魂胆を知られてしまう。レッドとカサンドラはバーニーの真の姿を説明し、自分たちの素性を明かす。マチルダはバーニーには相棒はいなかったと言い、ショックを受けた未亡人のために今度こそネックレスは諦めるという。骨董品店にまた金が振り込まれ、今度は有名シェフのビリー・バートンだという。アラムとパクがバートンの家に向かうと、女がバートンの首を絞めているところだった。体当りして女をベッドから落とすが、驚くことに人間そっくりのロボットだった。人毛を使って高度なロボットコンパニオンを作っている会社のソーヤーは、人気ロボットのクリッシーを購入した2人が殺されたと知り通報したという。人を殺すようなプログラムではないというが、FBIはクリッシーの購入者リストを提出させる。アラムはクリッシーがハッキングされていることをつかみ、発信元を追跡する。初期の購入者ゴードン・グラハムという人物の住居は、慌てて家を出ていった様子だった。グラハムは立ち上げたベンチャー企業を売却してここでクリッシーと暮らしていたようだ。クリッシーには追跡用のユニットが内蔵されていて、FBIは逃走するグラハムを追う。グラハムにとって、クリッシーは信じられるコンパニオンで自分たちを引き裂くことはできないという。殺された有力者たちは自分の都合でクリッシーたちを傷つけ汚した。逮捕しようとするFBIの前で、グラハムは車ごと崖下に飛び降りる。グラハムは殺しをした2体をハッキングし、殺害後に自分のところに戻るようプログラムを変更していたようだ。彼は本当にクリッシーを愛していたのだろう。クーパーはグラントを家族と共に保護する。ルーはNYPDの刑事が関わっているようなら、手に余るので応援を呼ぶべきだというが、クーパーは自分たちでヒーバーよりも先に刑事を見つけるという。レッドはカナダからピーターを呼び戻し、バーニーに騙されていたことを謝罪する。しかし、確認したいこともあった。ピーターはマチルダこそ犯人だという。マチルダはだめ亭主が離婚を考えていたことを知り、殺害を計画し、毒殺したと認める。レッドはマチルダに商売から手を引くように迫り、二度と足を踏み入れるなと脅す。取り戻したネックレスはカサンドラに渡し、よりを戻したがっているカサンドラに、かつての自分ではない、今は大切な女性がいると告げる。これはもう、クリッシー役の女優さんの演技力が全てでしたね。ラボのロボットは本物?(笑)まあ、首から上が人間そっくりは可能でも(全身そっくりのお人形はあるでしょうが)、歩いたり全身を動かすのは現実にはまだ無理でしょうね。AIが学ぶのだから、言葉を発しても良かったのにと思いましたが、グラハムの思い込みが真に迫っていたので、それもありかな。一応、ロボットの三原則に則ってコンパニオンロボットを設計しているはずで、アラムがその辺に触れても良かったと思います。グラハムとクリッシーの道行はちょっと「ブレードランナー」を思い起こしましたね。ソーヤー役の人、「NCIS:ニューオーリンズ」で赤い服の男だったとは。カサンドラは過去のレッドの女性関係の中でも結構本命に近い人だったと思いますが、今はもうミエースしかいない、私は彼女のものだ、とまで言うのですから本当に彼は変わったのかな。厳密にいうと、リズの死でそれまでのレッドは死に、ミエースのおかげで生き延びたけれど、レッドがリズの死の原因を探ることでさらに変わってしまったということですね。一周回って元のレッドに戻ったんじゃないかなどと突っ込んだりして。クーパー自身よりも、なぜかルーの方が張り切って犯人探しをしているのが妙に気になるなあ。そこまでして何か得があるのでしょうか。クーパーにしても、真犯人らしい刑事を見つけて、アンダーグラウンドで結末をつけるつもりなのだろうか。ヒーバー刑事に、勝手に好きなことを言っていたまえ、というような態度を取るクーパーがふてぶてしいというか、なんというのか。
August 24, 2022
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犯罪者の世界にも株式投資の取引所があるという、ブラックジョークみたいなのがいかにも「ブラックリスト」らしい、と思いました。ゲストのクレイグ・ビアーコて、そうそう「ボストンリーガル」に出ていましたね。クーパーについては、完全に勘違いしていました。パーティの夜にクーパーの酒に薬を入れたと思われるバーテンダーが死んで、警察の動きも静かだ。クーパーは友人のルー・スローンに、4度目の事件の見直しを依頼する。レッドはナイトマーケットという、犯罪者のための株式市場の「理事長」を捕らえろという。犯罪組織も資金を集めて事業を拡大するために、株式を発行し上場してきた。その理事長はワンマンの証券取引委員会とでもいう存在、独断的で不正を働いた「企業」のトップに見せしめのために、指を切り落とすなどの罰を与え、写真を公開している。上場している会社の名前を暗号化して、ナイトマーケットの実態をつかむのは難しいが、アルバニアの犯罪組織「バンダ・コルデャ」が上場する会社が「BKRC」だということはわかる。カジノで資金洗浄をしており、すでに賭博局が捜査を開始している。それによって、表の合法カジノの株価は下がったが、ナイトマーケットでの株価は上がっている。何が評価されたのか。リズの墓を掘り起こしてほしいというレッドの要望に、クーパーは反対して墓地に警備を着けている。レスラーはリズの思い出を汚すようなことはしないでくれという。賭博局ではバンダ・コルチャのトップ、ドライトン・アバーシに注目し、内通者の情報を手に入れていた。しかし、アバーシにバレている可能性が高く、実際ツィオナは、アトランティックシティのカジノから姿を消している。恐らくもう、殺されているのだろう。FBIはツィオナの情報を共有し、実の姉から話を聞く。ツィオナはアバーシがフェリシアという女に乗り換えたことでやけになり、情報提供をしたという。フェリシアは5歳の娘と、カジノのスイートに囲われており、アラムがルームサービスを装って、盗・聴器を仕掛けることになった。ルーが死んだバーテンダーに親しい女性がいて、彼が死んだ翌日に姿を消しているという情報をつかむ。ルーはアグネスが母親について真実を知るべきだと言い、クーパーは墓の掘り起こしを決断する。賭博局の捜査でフェリシアに接近することになり、公園で待ち合わせるという。デンベとレスラーが監視していると、フェリシアの運転手は賭博局の捜査官に銃を向けた。デンベがアバーシの部下を撃ち殺し、フェリシアの身柄を確保するが、フェリシアはアバーシのもとにいる娘を取り戻したいという。フェリシアに娘を連れて迎えに来てほしいと電話させ、姿を表したアバーシをFBIが逮捕する。リズの遺体の検死で追跡装置が発見された。レスラーはクーパーの心変わりがレッドの差し金のせいかと激怒する。リズを殺した人物を知るべきだというクーパーに、レスラーはリズを殺したのはレッドだといい、出ていってしまう。アラムはリズから取り出された追跡装置は非常に高度な技術のもので、誰が作ったのか特定できないという。理事長はアバーシ逮捕を受け、バンダ・コルチャを市場から削除するよう命じる。しかし、アバーシは理事長を恐れ何もしゃべらないだろう。レッドはあえてアバーシが全てを明かしたと、クーパーに偽の会見を開くようにいう。マーケットは噂に動かされる、理事長もあぶり出されるだろう。クーパーにまた謎の人物から連絡があり、アンドリュー・ケニソンという人物に新しい人生を与えて、去らせろと告げた。なぜその人物なのか理由はわからないが、ルーはとりあえず誘拐して拘束し、その間にバーテンダーの友人の情報を調べれば良いという。クーパーの記者会見でナイトマーケットでは不安になった投資家が売り始め、株価が大幅に下がった。理事長は取引を停止したが、その間になぜかCOCという会社だけが値上がりしている。これは「犯罪のコンシェルジュ」ことレッドの会社だった。クーパーは自社の株価を釣り上げるために嘘の発表をさせたのか、とレッドに詰め寄るが、レッドは否定する。レッドは理事長が開催する会議に参加し、大規模な買い入れをする代わりに、レッドの会社の筆頭株主を教えてくれと迫る。理事長はいくら金を積まれても、それはできず、実際自分もわからないのだという。レッドはその場を去り、クーパーに会議の場所を知らせる。FBIが突入し、その場にいた理事長と顧客たちを逮捕する。アンドリュー・ケニソンはMITの大学院生でクーパーは直接会い、身の危険があるので保護すると申し出る。理事長の聴取で、上場していた会社について話すよう求めるが、全く動じない。レッドは隠遁から復帰して金がないため、組織を法人化してナイトマーケットで資金を得たが、最近敵対的買収を受け、何者かに支配権を奪われてしまったという。それで株価を下げ売らせようとしたが、今回それも失敗した。一体、筆頭株主は何者なのか。リズに埋め込まれた追跡装置の出どころもわからず、両者に関連があるともいえない。クーパーはレッドに、自分は望まない暗い道に進みつつあると、悩みを打ち明ける。レッドは自分のように暗い道をあるき続ける人生を送るな、という。レスラーは薬に手を出すのを何とかこらえた。パクは辛い時には仲間が支えるという。それはリズも望むことだろう。クーパーはアグネスに、リズについて聞きたいことを何でも話すという。リズはスパイ同士だったカタリーナとレディントンの娘で、リズはアグネスを愛し、大勢がリズを愛した…んー、レイモンド・レディントンがリズの父親だというのは事実だが、レッドがレイモンドか、というのは異論があるところで、アグネスに「ピンキーはおじいちゃん」と言ってしまって良いのか。クーパーだって、真相は知らないんだし。冷戦を終わらせたといううさぎのぬいぐるみの話を聞いたルーの一言で教育方針をころっと変えるなんて、シャーリーンに相談しなくても大丈夫か。墓場でパク、アラム、デンベとレスラーが肩組してリズの棺を待っている姿は良かったですね。これでやっとリズの話題は終わりかなあ。レスラーも頑張って薬に手を出さなかったわけだし、もう区切りをつけてくださいよ。リズから取り出された追跡デバイスですが、何となくMITの大学院生が作ったとか思ってしまうのですけど。レッドの会社を乗っ取ろうとしている人物が、クーパーをはめようとしている人物と繋がっていても面白い。リズを殺した上、クーパーも葬る。それができるのは、相当な力のある、権力がある存在ということになると思うのですが。それが怪しげな占いをするミエースだったらおもしろいですね。賭博局というのは実際にあるのかな、と思いながら見ていましたが、合法的な賭博があるのだから、政府も放っては置かないでしょうね。
August 17, 2022
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まだ引っ張る、まだか、とため息。これはもう、シーズン一杯リズの死について突っつき回すのでしょうね。まあ、パクのキャラクターを掘り下げたのは良かったけれど、レギュラーを平等に扱うようになって、本筋のストーリーがなかなか進まない感じがします。ヴァンダイクの携帯データから、リズが殺された日の足取りを追い、チームはついにヴァンダイクがヘレン・フィールドという女性と一緒にいたことをつかむ。レッドは自らヘレンから話を聞き出すという。パクはリズが死んだ後、生きる目的を失い、あるきっかけで秘密の仕事に関わることになった。今は手を切っているが、そのパートナーだったジョン・リクターが再びパクの前に現れる。コングロマリットという組織を始めることになったので、パクにまた仕事をしないかという。パクは即断るが、リクターは連絡先を置いていく。レッドは新たなブラックリスターとして、各国の諜報機関が契約する暗殺者たちがコングロマリットという組織を始めたという。デンベから話を向けられ、パクは無関係を装う。暗殺者たちは金と引き換えに、犯罪者や権力者などを殺すという。クーパーはCIAに裏を取って捜査を始めるように命じる。パクは、リクターが接触したことを知って、チームにこの捜査を持ちかけたのか、とレッドに食って掛かる。レッドに頭を冷やせと言われたパクは、チームに事実を明かす。2年前、バーで男に絡まれて困っている女性を助けようとしたパクは過剰に暴力を振るった。それを見ていたリクターは、怒りは愛情の純粋な表現と言い、パクを暗殺者の仕事に誘った。リクターは元CIAで、ミャンマー軍のトップで民族の虐殺をしている男の暗殺を持ちかけ、アカデミーの教官をしていたパクはリクターの申し出を受け入れた。クーパーはパクに潜入を命じ、組織のメンバーを探れと命じる。パクとリクターは単なるパートナーではなく、関係を持っていた。駐車場で話をしていたリクターが、急にターゲットを見つけて動く。パクも後を追い、監視していたレスラーとアラムもその後を尾行する。リクターはしくじって、逆にターゲットの男に銃を向けられた。その時パクがリクターの窮地を救ってその場から逃走する。パクが殺したのはロシアのマフィアだったが、クーパーはパクが元彼との関係で感情的に行動したのではないかと非難する。レッドがヘレンからヴァンダイクのPCを回収し、FBIに現れる。アラムが分析したところ、ヴァンダイクの携帯の位置情報と2か所異なる地点があった。そこは、デンベがリズに手紙を渡したカフェとリズが殺された場所で、考えうるのはリズに追跡装置が着けられていたということ。レッドはリズの検死が行われ、衣服など遺留品を警察で保管しているのではないかという。アラムは取り寄せた衣服に発信機がついていないかチェックする。パクはリクターとコングロマリットの面接に出かける。リクターはパクが8ヶ月で暗殺稼業を辞めた理由について説明を求める。パクは友人の紹介で知り合ったピーターと会い、笑わせてくれるピーターの人柄に惹かれ暗殺者を辞めた。面接で質問され、パクは暗殺では笑えなかったと答る。パクが身につけていたカメラで、デンベがコングロマリットのメンバーを特定し、FBIは武装チームを突入させ彼らを逮捕する。リズの衣服からは発信機は見つからず、パクが記録したリズの遺留品の中に保管庫で見つからないものがあった。レッドはパクが持ち出したと考えるが、それが発信機なら最後に信号を発した場所に今もあるのだろうという。自宅に戻ったパクをリクターが待ち受けていた。突入の時に上手く逃れて、リクターと思われたのは別人だった。リクターはピーターを拘束すると、パクに夫には殺し屋だったことを告げたのかと問う。パクはリクターのことを今も大切に思っていて、このまま逃げろというが、リクターは諦めず、パクはリクターに飛びかかる。ピーターの眼の前でパクはリクターを惨殺し、そこにレスラーらが駆けつける。ピーターは血を流す妻にショックを受けた様子で、パクも結婚生活はこれで終わったと落ち込む。レスラーはピーターと話し合うよう勧める。パクは隠し事はもうしないと言い、レディントンについて話し出す。リズの最後の発信場所は埋葬された墓地だった。レッドはクーパーにリズの遺体を掘り起こすよう求める。なんとなく、ピーターとはよりが戻りそうですが、続くかどうかはわからないですね。あるいはレッドの仲間に入れば、案外うまくいくかもしれませんけど。アラムがリクターを見て「サマルの元彼と同じ、暗殺者はみなイケメン」というのは面白かったです。パクがリクターと交際しながら、ピーターを選んだのを「カサブランカ」に例えていましたけど、以下、ネタバレイルザはレジスタンスの活動家の夫との関係を周辺には隠していて、死んだと聞かされて失意の底にいた時にリックに出会って、2人は恋に落ちて、パリ陥落の前にマルセイユ(だったかな)へ行こうと約束したのに、イルザは現れなかった。リックは振られたと思ってカサブランカでバーを経営しているところに、夫と共にイルザが亡命を求めてやってくる…というわけですが、二度と会うとは思わなかった再会の後、イルザはあの時駅に行かなかったのは夫が生きていると知らされたからで、今も自分はリックを愛している、だから夫だけを亡命させてあげてと頼むわけですね。その夫が人差し指でリックが中指という例えが、なんだかなー。ものすごく飛躍しているので突っ込みたくなります。ま、リクターは自分をリックに重ねたかったのでしょうが、パクをイングリッド・バーグマンに例えるのは無理があります。殺し屋じゃないんだし。ちなみに、この夫のヴィクター・ラズロというキャラクターは、その後のEUの礎となるEECを作ったオーストリアの貴族がモデルと言われており、彼の母親は日本人です。彼女を吉永小百合が演じたドキュメンタリーがあって、と話は関係ない方向にどんどん広がるのでここで辞めます。それにしても、ついに墓のリズまで出すなんて、いい加減にしてくれという感じ。アクセサリーか何かをパクが持ち帰って、棺の中に入れたということかな。
August 10, 2022
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うん、レッドが元に戻りましたね。全てを支配する悪の帝王の復活だ。レッドの物資出荷所の一つに手入れが入り、特許を侵害した大豆を販売しようとした罪で、組織の会計係ヘディ・ホーキンスが逮捕された。レッドと弁護士のジェラルドは打開策としてFBIを利用することを考える。ヘディが当局の求めに応じてレッドの情報を話すことは、クーパーのチームにも影響する。しかし、レッドの部下には免責は及ばず、クーパーにはどうすることもできない。レッドはアーケイン・ワイヤレスという、法執行機関が追跡することも盗・聴することもできない携帯を追えという。闇社会にはすでに数千台が出回っているらしいが、大々的に売り出されることになったらしい。犯罪者の通信を傍受できなければ、各機関の捜査にも影響が出て証拠を得ることができなくなるだろう。世界中でアーケイン・ワイヤレスの携帯は使わているが、ウェストバージニアでドラッグを取り扱うバイカーの「マウント・ポート」クラブのリーダー、クライド・マクファーレンも闇の通信網を使って逮捕を逃れている。アーケインのリーダーは「シーアー(The seer)」と呼ばれているが、FBIでもすでに捜査対象になっている可能性がある。アラムは自分の師匠であるFJパウエルに情報を求めるという。ジェラルドは弁護士としてヘディに面会し、補聴器型通信機を持ち込んでレッドの言葉を伝える。ヘディに課せられるのは単に違法な大豆の販売容疑だけではなく、レッドに関するあらゆる罪状が課されるだろう。必ず助けるので黙秘権を行使して耐えてくれという。パウエルはアラムが立ち上げたIT企業の権利を売ってFBIに戻ってきたことに興味を示す。お互いの立場の違いなどでギクシャクしながらも、パウエルは昨日逮捕されたバイカーが持っていたアーケインワイヤレスの携帯を持っていることを明かす。敵はリモートで携帯を初期状態に戻しているのでデータは消えており、アラムが携帯を持ち出したいというと、パウエルは上を通せという。一緒に携帯の解析を始めたアラムだったが、なぜかパウエルは積極的ではない。パウエルのPCにアラムが起業したグレイロック・セキュリティのHPがあり、パウエルはアラムの会社だと知り驚く。実はパウエルはアラムの後任としてCTOに応募したという。デンベらは逮捕されたマウント・ポートのバイカーを尋問し、アーケイン・ワイヤレスの携帯の入手先を聞き出す。クラブのメンバー全員がリグスという男によって携帯を入れ替えたという。情報を得てレスラーとデンベがリグスに会いにいくと、リグスはつい先程店を出たところだった。連邦検事はヘディにレディントンの情報を提供する見返りに、即時釈放し、新しいIDと人生を用意するという。断れば刑務所で20年の刑に服することになる。検察はジェラルドがレッドに雇われていることを知っており、ヘディに弁護士を変えろと迫ってきた。このままではヘディが折れるかもしれない。レッドは担当する判事に手を回すことにする。ヘディにギルフォードという弁護士が面会し、ジェラルドではなく自分を選ぶように迫る。もし裁判になればヘディは不利でそうなると、刑務所の中で命を落とすことになるかもしれない。それでもヘディは検察との取引を拒否する。リグスの行方を追うFBIは、防犯カメラの映像にシーアーがリグスを連れ出すところを確認する。シーアーこと、ウィリアム・マイヤーズはソフトウェアのエンジニアだったが悪に手を染め「リヨン・シンジケート」と手を組み、FBIは3年前にマイヤーズを指名手配していた。実はレッドもリヨン・シンジケートとは繋がりがあり、FBIはレッドに協力を求めることにする。レッドは、シンジケートのリーダー、アロンゾ・リヨンとマウンテン・ポートのマクファーソンを呼び出す。リグスはシーアーによって連れ出されていた。マクファーレンはリグスが殺されたのではないかと憤り、アロンゾはかつてシーアーを雇ったことがあるが、今は独立しており何も知らないと言う。アロンゾとマクファーレンは対立する。アラムは自分がオファーされたグレイロック・セキュリティの株をパウエルが手にするのではないかと知り、腹いせにパウエルからアーケイン・ワイヤレスの携帯を盗んでしまう。パクはアラムに、グレイロック・セキュリティにパウエルを推薦するべきだという。ギルフォードはレッドが手配した弁護士だった。再三の取引の勧めにもヘディはレッドへの忠誠を忘れることなく、レッドはヘディは合格したという。レッドの腹の中にはヘディを「脱獄」させるプランがあるという。アロンゾはシーアーにリグスを殺したのかと迫る。シーアはアロンゾが自分の雇い主だとは思っていないというが、アロンゾは別の考えがある。レッドはアロンゾにシーアーを呼び出させ、殺す約束をする。アラムが尊敬するパウエルは、アーケインを潰すことに反対だった。何と、アーケインを作ったのはパウエル本人であると言ってアラムは驚く。その頃、シーアーは商談相手で人身売買組織のリーダー、オーディンと待ち合わせをしており、FBIは公園にSWATを投入する。アラムは作戦を中止するよう求めるが、時すでに遅し、オーディンは銃撃を受け死亡する。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスを使ってオーディンの組織の会話を録音し、FBIのサーバーに送って証拠とするつもりだったという。そのために、莫大な研究費用と長年の潜入捜査の犠牲を払ってきた。人身売買組織を壊滅する作戦はクーパーのチームによって失敗した。リグスは殺されたのではなく、FBIが保護しているという。クーパーに知らせなかったのは、アラムの動きが誰のためなのかパウエルが見極められなかったからだという。アラムは師匠を疑ったことを謝罪する。パウエルはグレイロックのシステムがアーケイン・ワイヤレスを超えていると評価し、会社から誘われて心が踊ったという。シーアーはオーディンよりももっと大きなターゲットがあるという。それはレイモンド・レディントンで、実はアーケイン・ワイヤレスの携帯が何台かレッドの部下たちの手にわたっているという。クーパーはアーケイン・ワイヤレスをFBIに捜査させようとしたレッドの真意に気づく。ジェラルドは連邦検事にアーケイン・ネットワークの事を上層部に伝えろと迫る。その結果ヘディは釈放され、ヘディは自分が試されていて、ギルフォードや担当判事をレッドが買収したことを知る。アラムはパウエルをCTOとしてグレイロックに推薦する。よくわからないところもありましたが、感想としては「レッド、すごい」。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスはアラムの師匠による巨大な盗・聴システムだということは、レッドは知っていたのかな。クーパーたちは知らなかったのに。だからこそ、ヘディには沈黙を貫かせてトップ中のトップと交渉して、正義のシステムを超越した。とすると、わざわざFBIに移ったデンベはくやしいですよね。また、先週レッドの組織から情報が漏れていると言っていたのは、このアーケイン・ワイヤレスの携帯からだったのかな?クーパーにそのシステムを止めろと言って、結果シーアーの潜入捜査は終了となった。アーケイン・ワイヤレスは今後もFBIに情報を提供し続けるだろうが、売り込むやつがいなくなったのでこれ以上は広がらない。ウィンウィンの関係だったわけか。クーパーとしたら、我々はレッドの掃除屋じゃないということですが、そこは本来のレッドのFBIへのスタンスだと思います。
August 4, 2022
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過去シーンとか何だか説明的で、こういうのは「ブラックリスト」らしくないなあ、と私は思うのですけど。ちらりちらりと、ほのめかしたりわざとらしく見せることで、視聴者を悩ませるのがこのシリーズなのに。マーヴィン・ジェラルドがレッドを訪れ、組織の3人が次々と殺されたと訴える。レッド本人はリズの死の真相を追うことに気を取られており、関係者が大変なことになっていることに気づいていない。ジェラルドはレッドの帝国は崩壊の危機にあるという。レッドはクーパーに助けを求め、組織の情報が漏れており、誰に攻撃されているのか知りたいという。ただし、デンベは異動させろとといって、クーパーを驚かせる。デンベはリッキー・ヘス、ジャック・レイ、バッジ・コルビーの名前を聞いて、次のターゲットがわかったという。東海岸側にレッドが運輸の拠点として使う3つ港の運営をしている3人で、残りはボルティモア港を任されたレジナルド・ロウラーだ。2年前、リズの死後レッドは忽然と消えた。デンベとジェラルドは必死に探したが、レッドは見つからず、デンベはやむを得ずレッドの代理として帝国の運営を担ったという。デンベは、ヴァンダイクがリズとデンベが最後に会っていた場所の近くにいたことで、アラムにヴァンダイクの携帯から位置情報を引き出すように頼む。デンベとレスラーがボルティモアの港に向かうと、すでにロウラーは捕えられ拷問を受けていた。デンベは犯人の姿を見て、ブークマン・バティストだという。バティストはレッドの姿が消えたことで帝国を乗っ取ろうと狙っており、デンベはバティストを暗殺しなければならなかった。その時に車の中にいた10歳の息子が殺され、デンベはバティストは死んだと理解した。バティストの狙いはデンベで、デンベはバティストの部下に捕らわれる。しかし、レスラーが助けに入り、デンベは傷を負ったロウラーの手当てを優先しバティストを取り逃がしてしまった。バティストは捨て台詞に、子供のことは子供でと言い、デンベの娘イザベラの命を狙うとほのめかした。すぐにイザベラに連絡を取るが、デンベはFBI捜査官になることで娘から黒人を裏切る行為と批判されたため携帯が通じない。バティストは一足先にイザベラを誘拐したあと、デンベからの連絡に娘よりお前の命の方が欲しいと答える。デンベは必死に食い下がり、レッドのビジネスを渡すと取引する。FBIに戻ったデンベは、クーパーを訪れていたレッドにバティストの仕業だと知っていたのかと詰め寄る。リズの死の責任を一部は認めるとしても、レッドはすべてを放り出して、後を引き継いだデンベは帝国を守るためバティストの息子を殺して命を狙われるようになった。今はイザベラの命が危ない。それでもレッドの心は動かない。2年前、娘にFBI捜査官になることで反対されたデンベに、クーパーはバス・リーブスのような先駆者によって黒人が警官になることができ、我々こそ警察組織に必要だと励ました。クーパーはデンベのために力を貸し、自らはFBIを去ることを選んだ。レッドはバティストとの取引に手を貸そうというが、デンベは断固として拒絶する。デンベは独自でジェラルドにレッドのビジネス関係者の名前を教えてほしいと迫る。アラムはバティストのあの日の位置情報を調べ、デンベにリズの死の責任はないと説明する。レッドはジェラルドにデンベの求める情報を与えるように命じる。デンベはバティストとの取引の場所に一人で向かうが、レッドはFBIには内密に手下を送り込む。レッドの組織のトップの人物の名前を手渡しても、バティストはイザベラを解放せず、銃を向けた。バティストにとって、個人的な報復ではなく、ハイチの国民から奪われた力を取り戻すのだという。その時、レッドの部下とウィーチャが突入して2人を救う。デンベは撃たれたバティストを逮捕するつもりだったが、バティストが情報の裏どりで他所に連絡したことを聞き、ウィーチャがとどめを刺す。ヴァンダイクはリズもデンベも尾行していたわけではなかった。ただ、何者かがヴァンダイクに2人の情報を与えたのだろう。レッドはリズが殺され内なる闇に吞まれそうになり、抜け出そうとしたと言い、デンベたちを捨てたことをは間違っていたとデンベに謝罪する。リズの手紙の件は水に流す、彼女も知って良かったのだろう。今は仲間内で争っている場合ではなく、力を合わせ情報を漏らした人物を捕まえなければならない。デンベとイザベラは仲直りするが、レッドとのことで今後も危険が及ぶ恐れがあり、孫エルを連れてしばらく姿を消すという。デンベはその前にエルに読み聞かせをする。デンベがFBI捜査官になりたいと思ったのは、レッドの仕事を引き継いでバティストの子供を殺してしまったということがきっかけだった、という事かな。レッドに捨てられても、リズのことなので仕方ない、と理解していたでしょうね。主が戻ってくるまで、忠実に帝国を守ってきたがもうこれ以上は無理と思ったのか。そこに、黒人差別の今の話題を絡めたりして、いつもとは違う印象がしました。まあ、娘からすると国際的犯罪者の右腕から正義の側に移るのは複雑だったでしょうね。そういうデンベをクーパーが後押しして今の地位に就いた。多分クーパーが裏技を使ったか、独自の影響力を使ったのでしょうが、そこにも同胞意識があったということですね。ところで、先週のクーパーの友人の死の後はどうなったんだろう。何事もないような様子でしたが、何だか言っていることと行動が一致しないような。感情的になってデンベを拒絶したレッド、いなくなったレッドへの恨みつらみのあるデンベ、2人のケンカは大人げないですが、まあ仲直りできてよかった。崩壊しつつある帝国なので、情報が洩れていても不思議ではないですが、誰が犯人なのかを捜すのがシーズン後半になるわけですね。最後は2人のじいじによる、本の読み聞かせ「長くつ下のピッピ」、「オズの魔法使い」でした。それにしては孫は2人とも結構年齢が高いような感じがしますけど、名優による朗読は味がありますね。そういえば、レスラーは「ピーターパン」だったし、ブラックリストは子供向け?なんて思ってしまいました。
July 28, 2022
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後ろ向きだなあ。過去の遺産で食べている印象、今シーズンはこの調子で終わるのか。最後のスパドラさんの役者紹介コーナーで、ちょっとしか出ていなかったゲストが「Homeland」に出ていたと知って、どの人だっけと調べて昔に浸ってしまいました。プロテニスプレーヤーのサム・ロードがドーピング薬の過剰摂取で死亡した。スポーツの世界では、ラズミック・マイヤーというドーピングで有名な薬学者がいて、サムはその薬を打っていたと見られる。レッドはマイヤーの最大の顧客があえてマイヤーにサムを殺させたという。ボズウェル家による違法な世界的なスポーツ賭博があり、彼らはマイヤーに大金を払って誰がドーピングをしているのかなど、内部情報を得ているらしい。しかし、世の中は時代が変わりオンラインや合法化のギャンブルが増え、ボズウェル家は存続の危機に瀕した。ボズウェル家はよりマイヤーの内部情報を重視しているが、自分たちを脅かす成績のサムをマイヤーのミスで死なせたことにしたのではないか。レッドはボズウェル家を訪問するのに、デンベの同行を指名する。クーパーが依頼していた、ダグ殺害当夜の血液検査の結果が届いた。GHBが検出されており、何者かに薬を盛られた可能性がたかい。しかし、これを自分の無罪の証明に使うことはできず、殺害した凶器の検査結果を捏造したことも犯人には知られている。友人のスローンは警察に行くべきだというが、クーパーは真犯人を自ら挙げるまでは警察には行けないという。レッドはリズが殺された夜、犯人のヴァンダイクの携帯をモルグから盗んでいた。デンベが自分を裏切ってリズにカタリーナの手紙を読ませたことがわかったことで、その携帯をタダシに分析させて、その夜のヴァンダイクの動きを調べたいという。愛人のミエースはそんなことはすべきではないと反対する。デンベはレッドに問われ、素直にリズに手紙を読ませたことを認める。レッドとデンベはボズウェルの責任者ジュニアにマイヤーとの接点について尋ねるが、今はマイヤーとは組んでいないという答えだった。サムの両親からレスラーとパクが事情を聞いていると、サムのスポンサー企業を経営するバーゴスが加わり、マイヤーとは無関係だと証言する。サムがドーピングしていたことを信じられないというバーゴスだが、サムにつきまとうステラ・ホワンという記者がいたという。ステラは医師の資格を持ち、サムがマイヤーからドーピングを受けているのではないかと追及していた。レスラーとパクがステラの自宅を訪れると、ステラは意識がなくその後死亡が確認された。マイヤーがドーピングの真実を知られて殺したのか。しかも、ステラが調べたドーピングに関する資料などがなくなっていた。アラムは検死結果で、ステラの胃の中からUSBが見つかったという。恐らく自ら飲み込んだのだろう。レスラーはステラの自宅にあった処方箋を盗もうとしてパクに咎められる。パクは自分が離婚の危機にあり、捜査中の事故で流産までしている状況で、何とかレスラーだけは立ち直ってほしかったという。しかし、レスラーはパクの期待を裏切り続け、こうなればクーパーに薬物検査の不正を報告するという。自分が不正に加担したことがばれても構わないという。クーパーはパーティでバーテンダーが自分のグラスに何かを入れている映像を手に入れる。バーテンダーはエイベル・ジャッジと判明し、スローンが調べることにする。FBIはバーゴスにステラが殺されたことを告げ、他の契約選手が危ないと告げる。バーゴスは契約選手のリストを提出することに同意する。レッドはミエースの機嫌を取ろうと、お気に入りのレストランのシェフを呼び寄せるが、ミエースはヴァンダイクの携帯の中身を見るべきではないという。それを見ることでレッドが変わってしまうのを見たくない。レッドは抱える怒りを手放すべきだ。レッドが復讐の道に進めば死者が増えるだろう、レッドが死ぬのを見たくはない。ミエースは故郷に戻るという。ステラの胃の中にあったUSBからは、マイヤーと陸上選手アニー・ボーリンとの関係を示す写真が見つかる。マイヤーはアニーの命を狙う恐れがあり、FBIはアニーの身柄を確保に動く。バーゴスはアニーの一足先に自宅を訪れ、マイヤーからアニーを守るという。アニーにマイヤーを紹介したのはバーゴスだった。バーゴスはアニーをクロロホルムで襲い意識を奪う。そこにアラムとパクが到着してマイヤーがアニーを襲って、逃げたと判断する。パクがマイヤーを追って外に出ると、何事もなかったようにバーゴスが現れ、アラムに自分がアニーを介抱するのでアラムはマイヤーを追うように促す。その頃、FBIではUSBメモリーからバーゴスとマイヤーとの関係が明らかになる証拠が見つかった。連絡を受けたアラムとパクが戻り、アニーを殺そうとしていたバーゴスを逮捕する。バーゴスは会社の裏金でマイヤーに薬物を作らせ、契約選手にドーピングさせていたのだった。選手はバーゴスの会社のグッズを使用し、売上を増やした。バーゴスはステラの家でマイヤーを殺し、ドーピングの証拠も奪っていた。ミエースはレッドの前から去っていった。レスラーは自分の過ちをパクに詫び、専門家の助けを求めるべきだというパクに見捨てないでほしいと頼む。デンベはクーパーからレッドからの言伝を受け取る。それは、デンベがリズに手紙を見せている写真で、ヴァンダイクが撮影したものだった。レッドはわずか6メートルの距離にヴァンダイクがいたことを、デンベが気づかず、用心棒の役割を果たさなかったと責める。それにしても、秘密だったレッドとリズの居場所をなぜヴァンダイクが突き止めたのだろう。レッドに責められ、デンベはリズの死については、いくつもの理由があるが、そのうちの一つが自分であるようだと認める。レッドは今すぐ車から降りろという。ウィーチャは、リズの死について探っているうちは、ミエースは戻ってこないだろうという。レスラーは薬を目の前にして手錠をかけ、パクにメッセージを遺す。クーパーがスローンバーテンダーの自宅を訪ねると、スローンバーテンダーは死んでいた。そこに電話が鳴り、「おめでとうハロルド。これでお前は2人を手にかけた。」という。・Music"Rotten Tree" by ALOE BLACC, AGいつまでもリズの死を引っ張る展開には、またかと思ってしまいます。デンベを責めるレッドはリズを愛するがゆえ、なのでしょうが、出口のない迷路に迷い込んだような、もう誰の言葉にも耳を貸さない様子ですね。2年間の隠遁生活で、それなりに平穏を手に入れたレッドがこういう状態になったということは、ある意味クーパーの責任でもありますが、レッドが再び未来永劫に続く(であろう)恨みつらみの泥沼に戻るのは、見ていて辛いものです。そもそも自分がリズを死に至らしめたんじゃないの、と思うのですが、それを他人のせいにしているレッドには憐れを感じます。前に進むべきというミエースの言葉でさえ、レッドは耳を貸さず、今となれば、レッドはリズの義理の父や、Mr.キャプランの言葉にも度重なるデンベの注進も無視してきたことを思い出してしまいます。これにはさすがのデンベも、レッドから離れざるを得ないでしょうね。パクの渾身の叱責に、レスラーがやっと薬物依存からの離脱を決意したのは良かった。そう簡単ではないでしょうが、こちらはメインキャラクターとしてやり遂げてくれると信じています。クーパーに関しては、何者が彼を陥れようとしているのか、敵も相当な相手だと思わされます。孤立してはいられない、クーパーなりに救いの手を求めなければなりませんね。それはアラムなのかレッドなのか、とにかく敵の動機を知りたいですね。
July 20, 2022
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ブラックリスターのNo.がない、おなじみのキャラクターお当番エピ。レスラーには兄との過去を描いたエピソードがありましたが、今回はリズ死後のレスラーがどうだったかを見せてくれました。一般受けはしないでしょうが、個人的には永久保存版です。(笑)リズの2回めの命日を迎え、アグネスは母の人生を祝う記念日としてクーパーの家にレスラーを招いた。レスラーは寄るところがあるという。あの日、リズが死んだことをレスラーはレッドのせいだと考え、現場から去るレッドを追いかけた。病院から抜け出して一般人の車を奪い、追跡をしたもののレスラーは事故を起こし、再度病院に担ぎ込まれる。肺を損傷して緊急手術を受ける間、クーパーは地元警察からレスラーを守り、薬の影響を受けながらレッドを追跡していたということで、懲罰委員会の判断を待つという。レディントンは姿を消し、免責は取り消され、チームは解散となった。退院したレスラーは、医師から痛み止めの処方を勧められるが、過去の薬物依存を心配したレスラーはそれを断る。レスラーは懲戒委員会のヒアリングには出ず、クーパーに辞職を告げバスに乗った。戻ればレッドを追うことになり、レッドとリズに執着することになるだろう。レスラーはペンシルバニア州リバティ・フォールズという街のモーテルに宿を取る。すでに薬物に依存するレスラーはバーでオキシコドンを買おうとして、逆に襲われて財布とスマホを奪われる。モーテルの鍵までなくして、レスラーはモーテルの従業員ローレンと息子のセオドアに助けられる。ローレンは金がないのなら、知り合いの自動車修理工場の仕事を紹介するという。レスラーは殴られたため、医師の診察を受け、鎮静剤を処方される。自動車修理工場のウィリーは、レスラーの車好きなところを気に入る。レスラーはポンコツ車を修理して走れるようにするという。モーテルに戻ると、ローレンはパトカーを見て血相を変える。ローレンはセオドアと身を隠し、レスラーが警官に対応するが、警官は南部から来た親子を探しているという。何とかやり過ごしてローレンから話を聞く。男はローレンの夫ショーンで、ひどいDVを受けて息子と逃げたという。警察には相談できず、逃げるしかなかった。レスラーは自分も逃げ出してきた人間で、夫はまたやってくると忠告する。セオドアはレスラーに親しみをもったようだ。修理工場に遊びに来たセオドアに、レスラーは子守をさせられるのかと鬱陶しく思うが、セオドアはレスラーを友達だという。セオドアにとって、母を追いかけてくるショーンは継父で、実の父親はすでに死んでいた。父親はピーターパンの本を読んでくれた。セオドアは夜、眠りと目覚めの間の場所で父親に会って、冒険に出かけるのだという。レスラーはリズを思い出す。セオドアはレスラーを誕生日パーティに招く。レスラーは自分たちは友達ではないと、断る。自分の親しい人には良くないことが起こる、君にはそうなってほしくない。現在。レスラーは散髪屋で身なりを整え、花束を持ってリズの墓参りをする。涙ながらに、2年間の出来事などを語り、FBIに戻ってレッドと仕事をすることになったのはそれがリズの望むことだと思ったからだという。リズが死んでレスラーはどん底を見た。自分自身と世界に対して怒りを持っていた。しかし、リバティ・フォールズでポンコツ車を修理することで、心に変化が訪れた。久しく感じていなかったものが感じられた。セオドアの誕生日パーティの最中に、ショーンが現れローレンに暴力を振るった。セオドアとの約束を果たそうとモーテルに戻ったレスラーは、助けを求められショーンともみ合い、銃が暴発してショーンは死亡した。レスラーの前職が物を言い、正当防衛が認められ、レスラーはローレンがショーンからDVを受けていたことを報告した。ローレンはレスラーがFBI捜査官だったことに驚き、一緒に再スタートを切らないかという。レスラーはローレン親子の前から姿を消した。セオドアはレスラーはまたもどってくるだろうか、という。現在。レスラーはリズがトムの隣に眠っていることを良かったという。これからアグネスのお祝いの会に向かうが、自分はまだ眠りと寝覚めの間の場所にいるようだという。夢を覚えていられる場所。君にそこで会えるかもしれない。共に冒険に出かけようではないか。レスラーはクーパーの家に向かう。往年の名作ドラマ「逃亡者」のようなエピソードでしたね。やさぐれたレスラーが元の「男前」を取り戻すきっかけを描き、リズへのラブレターになったと思います。トムのことは嫌いだったという、本音も出てシッパー的には聖典エピ。(笑)2年間の生活も男前でしたが、最終的にはローレン親子の元にレスラーが戻るという結末が保証されたようで、良かったと思います。もちろん、戻らなくても可。一生、リズを愛してください。眠りと目覚めの間、と聞いて、もしかして全ては夢オチだったのかという気もしましたが、年齢以上に大人びたアグネスにみんな翻弄されている感じもしますね。シリーズフィナーレで、死んだはずのリズが現れて、レスラーとhappy endingというのも期待しちゃうな、とどうでも良い感想でした。
July 13, 2022
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振り返りはある程度あるかなと思いましたが、過去に戻ってやり直すようなくどい感じですね。今シーズンから見始める人は少ないと思うので、説明する必要はないし「あれは終わった話じゃないの?」という思いがどうしてもしてしまいます。まあ、それが「Blacklist」なのですけど。下院議員の暗殺未遂事件が起こり、近くいた環境保全の活動家メアリー・パロットが狙撃され死亡した。しかしレッドは本来の狙いは議員ではなくパロットの方だったという。パロットは街の景観を壊すような建設計画に反対して、計画を反故にしてきた。彼女を恨みに思う者も多い。最も疑わしいのは犯罪組織の元締め、ヴィトー・デカニオで、彼の組織は最近強力になってきている。その背後には、組織のメンバーにロバータ・サンドというセラピストにセラピーを受けさせていることがあるとレッドはいう。犯罪者も罪悪感などの心の問題があり、セラピーは必要だ。レッドはアグネスと楽しい時間を過ごし、アグネスから「あなたはロシア人でしょ」と言われて驚く。ヴィトーは自身にまつわる3件の殺人事件で裁判があり、明日証言が行われることになっている。Dr.サンドに関する情報はなく、FBIは先日のパロット殺害の犯人を追うことにする。パクは殺人電波を受けて以来、まだ後遺症が残っている。夫に仕事の内容を告げていなかったパクも、さすがに現場に出ていることを話し、夫は「郵便局」に見学に現れる。結婚相手のことを何も知らなかったという夫に、パクは謝罪を繰り返す。デンベ、アラムらはパロットを狙撃した場所をNYPDが想定している場所よりも、さらに遠い場所だと推定し、防犯カメラに映る楽器ケースを持った男の姿を見つける。その男をデンベの知る射撃場で聞き込みをすると、ビーズリーだという。デンベとパクがビーズリーの自宅を訪れ、銃撃戦の上ビーズリーを逮捕する。レッドはリズがアグネスに「ピンキーはロシア人」と話していたことを知り、カタリーナから預かっている手紙を取りに行く。この手紙はレッドが死んだ後にリズに渡すように、と言ってデンベに託した。リズがアグネスに話したことはこの手紙を読んだからだろうというレッドは、知人の法医学者にリズの指紋があるかどうか調べてもらうことにする。ビーズリーの家宅捜索で頻繁に犬のトリミングを予約していることがわかる。しかし、住所は交差点やペットショップとは無関係の場所ばかりで、そのうちの一つはパロット殺害の現場近くで、犯行時間の1時間前だった。取り調べでビーズリーは、サンドのセラピーを受けていたことを認め、FBIは新たな予約を入れさせる。予約した場所に現れたのは、ペットの絵が書かれたトラックで中からサンドが現れる。クーパーは友人のルー・スローンに預けた銃の弾道検査が凶器ではない、と出たことに驚く。頼んでもいないのに、ルーは証拠を改ざんして、立場が逆ならお前も同じことをするだろうという。お前はダグを殺していないというルーは、誰かがクーパーをはめようとしていると言い、すっきりしないクーパーに感謝を求める。サンドは守秘義務を理由に話そうとしなかったが、誰にもダークな衝動があると言い、パクは自分にもその衝動があって自分を嫌っていると答える。サンドの指紋から、フィラデルフィアで開業医をしていたエレノア・ルッツという人物であることがわかる。エレノアは5年前に姿を消した。その理由は一人息子のダンテが悪の道に走り、犯罪を犯して逮捕され時にヴィトーに救われたからだった。ヴィトーはサンドに部下のセラピーを任せる代わりに、ダンテを身近に置き守ってきた。しかし、今日意見の相違がありヴィトーはサンドを首にしてしまった。もう守ってもらえないのでFBIに保護を求めるという。リズが死ぬ前に手紙を読んで真実を知ったのは良かったのではないか、というウィーチャに、レッドはそれを知ったからこそ、リズはレッドを殺すことをためらい、そのせいでヴァンダイクに殺されたと答える。サンドは今日、3人組のセラピーを担当したが、彼らはヴィトーが所有する建物でパロット殺害に関する仕事をするらしい。その建物を特定すると、明日ヴィトーに対して証言するハーマン・リーヴィが身柄を保護されている建物の近くだとわかる。ハーマンの口封じをすると考えられ、クーパーはすぐに身柄保護の手配を行う。一方、サンドと息子のダンテに関しては取引をして身柄を保護するつもりだ。ヴィトーの部下はハーマンのセーフハウスを襲い、ハーマンを連れ出そうとするが、到着したFBIに阻止された。ヴィトーも逮捕され、サンド親子の免責も認められるが、レッドはサンドの能力を買って移送中の親子を誘拐する。FBIはヴィトーが手を回したと考えるが、レッドはクーパーに自分がサンドを専属のセラピストとして預かったと報告する。アラムは抑えられない衝動を持つパクに、自分を嫌わずに愛するべきだとアドバイスする。パクは夫に自分を愛することができるようになれば、あなたにも愛されるかもしれないという。クーパーに匿名の電話があり、クーパーがダグ殺害の証拠を捏造したという情報を持っていると告げる。レッドはカタリーナの手紙をリズが読んだという結果を聞いてショックを受ける。さっそくサンドに自分の心に巣食う闇について話す。光を見つけても、人生の良いものを危険にさらしてさらなる闇に向かってしまう。最近、最も親しい古い友人が自分を裏切ったことを知り、怒りがあまりにも深く大きいことを理解している...うーん、別に母の手紙を読まなくても、今までの流れで十分にレッドがロシア人であることはわかると思うんだけど。そして読んでも読まなくても、リズがレッドを殺すことなんかできるはずないじゃない。まあ、殺したいという気持ちになったことはあったでしょうが、帝国を引き継ぐためだからと言ってもまともな神経なら相手の顔を見て正面から撃てませんよ。血の繋がった肉親であるかどうかも別として。デンベが手紙をリズに渡したかどうかは謎ですが、封印はしていなかったのかな。仮に渡したとしても、どうやってリズから回収したかですよね。あの時はすぐにでも逃げなければならなかったし。その辺はレッドがデンベと決別したことによる、被害妄想みたいなものなのかも知れません。レッドの苦悩を描くシーズンなのでしょうね。アグネスに翻弄されるレッドも楽しいです。悪人専門のセラピストというのは、なかなかおもしろいアイディアで、レッドの心の中を覗くだけでなく、パクが自分の衝動に向き合うなど、上手くつながったと思いました。クーパーについてですが、一番怪しいのは友人のルーじゃないでしょうか。目的はわからないけれど、金とか長年の隠された恨みとか、妻の浮気のことなど、クーパー家の事情を知った人物の犯行でしょうね。レスラーはお休みの回、来週はがっつり描かれるようです。
July 6, 2022
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シーズン8までのリズの役割をデンベが担うわけですが、レッドとのやり取りもリズとの間に交わされたものを、繰り返している感じがします。まあ、デンベとレッドの関係はそんな複雑じゃないのでデンベがレッドを殺そうとすることはなさそうですが。レッドはデンベの存在がヨヴァン・ロヴィッチとの飛行場のビジネスの支障になっているという。今やFBI捜査官のデンベは、裏の世界のことを知りすぎているから、いくら心配ないと言ってもヨヴァンは信じてくれない。壁をすり抜ける指向性の高出力エネルギー波を使った武器をDARPAで密かに開発しており、そのプロジェクトリーダー、ベンジャミン・オカーラ博士が技術を持ち去った。もともとハバナで開発されていたものだが、アメリカでも開発しており、オカーラは盗んだ技術を闇マーケットに売るつもりなのか、あるいは敵国に寝返ったのか。パクとレスラーがDARPA本部で事情を聞こうとするが、局長はプロジェクトの存在の有無すら話せないと門前払いの状態。しかし、秘書はオカーラの同僚5名のうち、スタン・ロジャースが自動車事故で死亡したと明かす。その他の4名についても、現在姿を消しているという。クーパーはダグ殺害の容疑で警察に自首することを辞めた。シャーリーンは自首を勧めるが、クーパーは薬物の影響があったかどうか、検査結果を待つという。スタンは例の武器によって脳を損傷していることがわかる。チームの一人オリビア・マルティネスが夫にかけた電話から、アラムは居場所のモーテルを突き止める。レスラーらが到着すると、オリビアは耳から血を流して死んでおり、支配人や部屋の両隣の宿泊者も重傷を負っていた。現場はDARPAが仕切ることになったが、レスラーはオリビアが書いたメモをオカーラが持ち去ったようだという。メモには「砂漠、灰、用心」と書かれていた。アラムは3つの単語でGPS座標を示していると言い、ウェントワース通りのジャンクヤードがその場所にあたる。他の技術者はそこに隠れているのか。デンベを殺せというヨヴァンに、レッドは取引をもちかけるが交渉は物別れとなった。その後、ヨヴァンはレッドに殺し屋を差し向けるが逆にレッド側にとらわれてしまう。レッドは拷問の専門ジェフリーに、ヨヴァンの意図を探らせる。クーパーをDC警察のヒーバー刑事が尋ねてくる。クーパーがダグの殺害を知って現場を訪れた時、車の写真を撮っていた。すでにダグとシャーリーンが不倫をしていたことを知っており、クーパーを疑っている。クーパーはその夜は自宅にいたと、アリバイを主張する。デンベとパクがジャンクヤードに向かうと、技術者のハンス・フィールダーが隠れていた。ハンスによると、オカーラ自身がハバナで武器の被害にあい、後遺症に苦しんでいるという。オカーラは危険な武器を使うべきではないと考え、抹殺するために武器を盗みデータを消去した。そのオカーラが同僚まで殺そうとしている。パクはハンスを保護すると申し出るが、すでにオカーラは近くに潜み武器を作動させようとしていた。ハンスはパクを殴って逃走しようとしたが、その時にエネルギー波が発射されてハンスは死亡する。パクも瀕死の状態となり、デンベは緊急救助をレッドの手下に求める。レッドは別の世界に生きると決めたデンベがルールを守らなかったことを怒る。ヘリをよこしたハーバートはすでに首にしたという。クーパーはオカーラの金の流れを追い、コンスタンティン精肉チーズ店という店に行き着いたためレッドに答えを求める。コンスタンティンは人を隠す場所を貸すビジネスをしており、レッドがオカーラの居場所聞き出すことにする。レッドはコンスタンティンに、スキナーになったことを示し信頼を得る。ヒーバー刑事から連絡があり、シャーリーンは夫のアリバイで真実を言わなければならないとクーパーに告げる。クーパーは口裏を合わせてくれと頼む。ヨヴァンの部下はレッドとデンベを殺害する命令を受けていた。レッドはデンベを守ろうとするが、ウィーチャは危険だと止める。FBIがオカーラの居場所に駆けつけるが、オカーラは自爆スイッチを握っていた。装置を破壊することはわかるが、なぜ同僚を殺すのかと問われて、オカーラはこの装置の威力と効果を知れば、誰もがそれを作りたくなるという。だから作り方を知っている人物は自分も含めて死ななければならない。それでも今後のことはわからない、お前たち次第だと言ってオカーラは死を遂げる。レスラーはDARPAに非人道的な武器の開発を追及するが、局長は相変わらず肯定も否定もせず、偉大な発明発見は同時に発生すると言って他にも開発チームがあることを匂わせる。デンベを狙った殺し屋をレッドが始末した。これでレッドはヨヴァンに狙われることになるだろう。レッドはデンベにヨヴァンを殺せというが、デンベは拒否する。都合よく立場を使い分けるなと非難されたデンベは、逆になぜそれがだめなんだという。パクは命を救われ、夫にまだアカデミーの教官をしていると嘘を言っていたことがばれる。ガンかと疑われた血液検査は、妊娠をして「いた」という事をしめしていた。パクを心配していた夫はショックを受け、パクはレスラーに自分がコントロールできなくなるのが怖い、だから自分の中に全てを閉じ込めているという。シャーリーンは夫から言われた通り、ヒーバーには嘘の証言を行った。レッドはウィーチャにヨヴァンを殺させる。デンベはレッドから渡されている箱をついに開けることにする。それはデンベがレッドから去ると決めた時、いつでもそれを開けてほしいと言っていた。レッドは引退からカムバックするべきではなかったとつぶやく。・Music"Dark Matter" by SERATONES何が入っているのでしょうね、あの箱。レッドとデンベの過去、思い出のアルバムとか。ブラジリアの一件が何を意味しているのかわからないですが、デンベはもうそれを開けたのだから、心の中でレッドと決別したということですね。レッドの方こそ、デンベが袂を分かったのだからもう頼ってくるな、などと言いつつ、実は未練タラタラですね。スキナーという伝統的な犯罪組織のトップになっても、アグネスと会うことを許されても心は満たされず、やっぱり再引退しようかな、という考えも頭をよぎるでしょう。ここはレッドの心境の変化をじっくり見守りたいところです。そして、レッドを幸せな引退生活から引き戻したクーパーは、不利な展開を予測して自首しなかった。しかもアリバイも嘘を言ってしまい、正義の側とは言い難い、グレーゾーンの人になった。もちろん、彼がダグを殺したとは思えないが、無実を証明する証拠が見つからないとなると、最後の最後で「実は殺していました」という衝撃のエンディングもありかな。いや、一番真実を言うべきだと言っているシャーリーンが犯人というのも、ありかな。クーパーの失脚を望むのは誰か、というのがわかると良いですね。パクはやはり妊娠していたか。でも、今は違う。顔を見せないかと思っていたprotectiveな夫も登場し、幸せな結婚が壊れそうな予感。この人は爆発すると手に負えないという過去があったんだっけ。レッドに暴行の後始末をしてもらったり、彼女なりに苦しんできたということがわかりました。仮面をつけているキャラクターとして、掘り下げがありそう。検査をズルするレスラーの嘘は小物感漂い、やはりまっとうなのはデンベだけですね。
June 29, 2022
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何となく昔のスタイルをなぞっているようですが、いかんせん、気が抜けた感じはしますね。ブラックリスターよりも、個人のストーリーが始まるようで、そちらがメインになるのでしょう。レッドは相変わらずレッドだな。さすがです。クーパーは退職パーティに参加して酒を飲んだ後、記憶がないまま駐車場の車の中で目覚める。助手席には自分の銃があり、自宅に戻ると妻のシャーリーンから、妻がかつて交際していたダグ・コスターが射殺されたと知らされる。自分の弾倉をみると、1発足りない。クーパーは独自に捜査を始める。レッドはデンベを呼び、新たなブラックリスターを調べるようにいう。IT企業のCEOマケンリーが創業以来の幹部から知的財産権を盗まれたと訴えられ、裁判に勝ったが、その後相手に謝罪する動画を残して飛び降りて死んだ。この背後には「復讐の天使」がいるという。もともと、戦時中に略奪された美術品を盗んで元の持ち主に戻すということをしていたが、最近では手荒になってきた。おそらくマケンリーは殺されたのだろう。マケンリーを訴えたフリーソンを呼び話を聞くと、殺しを否定し殺害時には自宅にいたという。フリーソンはとある掲示板に、悩みなどを書き込んでおり、その掲示板のスレ主は「復讐の天使」というアカウントを使っていた。人々は心の痛みをその掲示板に書き込み、神の裁きを求めるという。「天使」はここで正義を下すターゲットを見つけていたのか。レッドはビジネスを任せているオレグのNYの高級アパートに入る。そこであるものを盗むつもりだが、留守のはずのアパートにオレグの息子アレクセイがパーティを開いており、レッドはしばし長居する。クーパーはダグの捜査をしている地元警察の情報を手に入れるが、凶器の弾は記録がないとあった。クーパーはさらに、知人に自分の銃と線状痕が一致するかどうか、調べてもらうことにする。アラムはクーパーが何か困った状況にあると察し、手伝わせて欲しいという。レスラーは2度めの尿検査をパスするために、パクからサンプルの提供を受け、それを体内に仕込む手段を取ることにする。「天使」のアカウントから自宅が判明し、家宅捜索に入る。壁には次のターゲットらしい人物の情報があり、捜索でロザリオと出産時のブレスレットが見つかる。ブレスレットの持ち主はミケーラ・ベルッチと書かれており、1983年にローマ郊外の病院で出産したらしい。さらに、ロザリオには病院の近くの修道院の名が記されており、未婚のために修道院に身を隠し出産した女性ではないかという。しかし、その子供は強制的に取り上げられて養子となることから、「天使」は奪われたものを取り戻すことに執着し始めたのではないか。レッドはオレグのアパートに飾っている絵を息子から預かる。実はその絵の裏側に、もう一枚ゴッホの絵を隠していた。戦争で焼失したと思われていたその絵は、オレグが手に入れてレッドに見せていた。レッドはこの絵を本来の持ち主に戻すつもりだが、この絵をおとりとして「天使」と会うという。家宅捜索で「天使」の次のターゲットが大金持ちのハントリー、病院経営者のコンラッド、そしてグリーンという人物であることがわかる。3人とも現在行方不明になっており、「天使」に先を越されたようだ。グリーンの妻によると、心臓の病気を患っていた夫が薬局に行ったまま戻らないという。そもそも、心臓移植の待機者リストのトップだったグリーンが、血液検査の結果、突如順位を下げられたという。このままでは余命数ヶ月だ。グリーンが手術を受けるはずだった病院はコンラッドのもので、グリーンに移植されるはずの心臓はハントリーに移植されていた。ハントリーは小児科病棟を作る代わりに順位を上げて手術を受けたのだった。その頃、「天使」は誘拐した3名に、グリーンに行くはずだった心臓をハントリーから取り出して移植すると告げた。アラムはグリーンに装着されているペースメーカーの信号を追い、居場所がわかるという。レッドはクーパーから捜査状況を聞き、ゴッホの絵を本来の持ち主エイダに渡した後、「天使」に会いに行く。今にも手術が始まるところで、レッドは「天使」がしようとする復讐をこれは勧善懲悪ではないと、止める。コンラッドの病院に作られた小児科病棟では難病の子どもたちが救われ、その金で研究が進み治療法が開発されている。それでもグリーンは死ぬべきではないという「天使」に、レッドは同じ血液型の「天使」から心臓を移植すれば良いという。レッドは「天使」を撃ち殺し、その後突入したFBIはすでに手術が終わっているのを確認する。クーパーはレッドの行動の説明を求める。恩を売ることができそうなハントリーの名前を聞いたので助けた、というレッドだったが、悪人を裁く基準について、最悪の日、最悪の罪で裁くのではなく、心に天使が宿っている日に裁くのだという。レスラーは膀胱内にパクの尿を入れての検査だったが、その結果は薬はクリーンだったが、ガンの可能性があると出た。クーパーの銃とダグを殺した凶器は一致した。クーパーはDC警察の前にいた。雇われたわけでもないのに、他人の恨みを晴らしてくれる、ありがたい存在なのかもしれませんが、大天使ミカエルを標榜するのは恐れ多い。部下もいてそれなりに組織力もありそうですが、お金はどうしているのでしょうね。クラウドファンディング?こういう原理主義のような悪人はレッドには邪魔でしょうね。レッドの善悪の判断は自由自在で、逆にミケーラより健全なのかもしれません。なぜか、今頃になってシャーリーンの不倫相手を殺害したという容疑をクーパーに押し付けようとする動きがあるようだ。犯人も動機はまだわかりませんが、FBIだからこそ、クーパーは自ら出頭して筋を通すのでしょうね。アラムがしつこく、僕が助けになりますと言っているのが気になる。下手に関わるとアラムの立場も悪くなるので、クーパーはしゃべらないでしょうが。情けないのがレスラーで、そこまでして検査をパスするのかと、こちらはFBIらしからぬ行動ですね。しかし、スポーツの現場ではざらにやっていることらしい。いくら他人のクリーンの尿を入れても、時間が経てば自分のが混ざるのだから効果は疑問ですね。でも、パクの健康に赤信号がというのが言いたかったのですね。最初は妊娠しているのかと思いましたが、それが出たらますますレスラーの立場が危うくなります。(笑)今シーズンはキャラクターにそれぞれ掘り下げるストーリーを探るようです。エイダさん、90代というのはちょっとお気の毒でした。デスメタルとの組み合わせは興味深かったです。
June 22, 2022
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新シーズンはやはり様子が違いますね。制作トップが変わったことも関係あるのかな、個人的にはそうよそうよ、と言いたい事を言ってくれていると思います。ついにあの人が登場。レッドはアグネスに面会したいとクーパーに申し出る。クーパーは妻のシャーリーンと相談してみると答える。古い歴史を持つ宗教過激派、スプレーモ・プリオーリ騎士団(SPK)が、最近急激に過激さを増したという。彼らは偶像崇拝に反対し、過去の宗教的遺物を奪っているが、聖母マリアの身につけていた聖なる帯(サクラ・チントラ)を奪うのに人殺しまでも始めた。その遺物が闇オークションに出品されるらしい。SPKの変化は最近ジョヴァンニという男がリーダーになってからだという。レスラーはデンベが今もレッドと通じていると疑う。レスラーとパクは正式にFBI捜査官になるため、薬物検査にパスしなければならない。アラムの起業は、投資家の出資が本決まりになり、この事件を解決すればアラムはFBIを去ることになる。サクラ・チントラが奪われた教会で、警備員が殺されたが、強盗団の協力者だったようだ。警備員への金の流れから、デイヴィッド・カンガスという男が浮かぶ。レスラーらがカンガスを取り調べようとすると、カンガスはいきなり焼身自殺を試みた。妻はSPKに出会ってから夫は変わってしまった、SPKはカルトだという。レッドはオークションでサクラ・チントラを大金を払って手に入れる。出品者を紹介しろと主催者に迫り、レッドはジョヴァンニに会う。しかし、ジョヴァンニはかつてレッドから大金をだまし取った詐欺師ロバート・ヴェスコだった。ヴェスコは非暴力がモットーで、SPKの信者に世界の終わりを語り、過去の遺物を盗ませて眼の前で燃やすと見せかけて、実はそれを売って金に変えていた。最近では、信者たちの中に虐殺など過激な思想を持つものも出てきて、抑えているという。レッドが早く教団を解散した方が良いというと、ヴェスコは次の「預言者ヨハネの首」で終わりにするつもりだと答える。レッドはヴェスコに騙されて失った金を回収するため、今から金を預けているマルタの銀行にヴェスコを連れて行くという。カンガスの妻が夫の行動に不審を抱き、携帯の位置情報を記録していたことから、SPKが会合を行っていた建物が判明する。デンベは何気ない部屋に隠しドアがあるのを見つけ、レスラーとアジトを捜索する。そこには爆弾を製造した痕跡があり、オールドホーリークロス教会の青写真があった。SPKの次のターゲットが生中継中のミサ内で披露される、ヨハネの首とわかり、採取した指紋からヴェスコの存在が浮かび上がる。FBIは教会に向かうが、すでに教会内はミサの参加者で満員で簡易爆弾は設置されたもようだ。アラムは信徒席に爆弾が仕掛けられているのを見つけるが、それを排除しようとすれば騒ぎになり、生中継を見ている犯人らが起爆スイッチを入れてしまう。アラムは爆弾の種類がわかれば、起爆の周波数がわかり妨害することができるという。ジョヴァンニがヴェスコだと知ったレスラーは、以前レッドがヴェスコを逃しFBIを騙したとデンベを非難する。デンベは爆弾の正体をつかむ秘策があるという。レッドはヴェスコの部下が裏切って、爆弾をしかけたことを知り、彼らを説得してテロを辞めさせろとヴェスコに迫る。もはや、信者たちはジョヴァンニことヴェスコの言葉を聞き入れなくなっており、詐欺師ヴェスコが指名手配されていることを知り、銃を向ける。そこにレッドが乱入して、ヴェスコを救う。信者の男は起爆装置のスイッチを押そうとするが、間一髪アラムが周波数をブロックして危機を免れる。デンベはマルタに飛ぼうとしていたレッドに、FBI捜査官としてヴェスコを逮捕すると告げる。デンベはレッドは友人だが、ヴェスコを逮捕するのは友情の証なのだ、今はわからないかもしれないが、いつかわかってほしいという。レスラーはまだデンベの忠誠心を疑っているが、デンベはレスラーの承諾や信用を試してはいないという。レスラーは薬物検査でごまかしをして、パクに知られてしまう。クーパーにはまだ伝えていないが、再検査となるので今度はきっぱり薬を辞めなければクーパーに伝えるという。アラムは投資家から出資を勝ち取り、億万長者になるはずだったが、今回の任務で人を救ったことで再びFBIに戻ることを決意する。パートナーに権利を売り、彼にはアラムの名で奨学金を設立させたという。レッドは2人だけでアグネスと面会することは認められず、シャーリーンの立会もやむなしと受け入れる。クーパーはそれならば今この場で面会させるという。アグネスは母が死ぬ前日、セントラルパークで母とレッドと一日を過ごしたことを覚えていた。アグネスがレッドのことを「ピンキー」と言ったのは向こうでも答えは見つかっていないようですね。「レッド」がピンキー。うーん。リズを失ってアグネスに繋がりをもちたいのはわかりますが、それ以上の意味合いを想像するのはやめます。今更、血の繋がりが…とか言われてもねえ。アラムの両親が初登場ですね。素敵な家庭だなと思いました。彼もチームに戻るのはわかっていて、ビジネスで大成功するよりも正義を求め人を救うことを選んだ。レスラーが「ウージンのことを覚えているか」と言いましたが、アラムは第3話から登場したのですね。オタクっぽい変な奴、でも天才でその能力をFBIで発揮することが喜び。彼は変わりませんね。レスラーはレッドには偉そうなことを言いますが、自分自身はとことん堕ちてしまった、こちらはイメージチェンジ。元に戻れたらあのヒゲは剃るのでしょうか。何と言っても、デンベの変わりようが一番大きくて、これまでレッドに人の道を説いていただけでなく、それを行動で示すようになった。悪で悪を制するということはせず、法の執行者として明るい世界を歩む。だから、レッドの手助けはしない。というか、レッドが更に罪を重ねるのを阻止するという感じかな。その姿勢はインチキで薬物検査をすりぬけようとするレスラーには理解できないが、レスラーもまたデンベの姿にかつての自分を取り戻すのでしょうか。さすがにレッドも自分のルールでなければ認めないという態度から妥協するようになった。これもデンベの影響かなとも思いました。ヴェスコはシーズン6のお楽しみエピソードの人でしたね。また出てくることもあるのかな。
June 16, 2022
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ドラマ上では2年経っていますが、こちらは懐かしくも何ともないところが残念ですね。チーム復活だと言っても「the band back together」ではブルース・ブラザースですから、これは神のミッションだとでも言いたいのかな。新シーズンは軽いノリですね。グレアム・アンダーソンの名前を得たデンベは、レスラーと共にDCのアンダーソンの住居を調べる。しかし名義だけで住んでいる様子はない。クーパーは今は上院議員となったパナベイカーに懇願し、誘拐されたチェンとその家族を救出するため、元の郵便局を取り戻し資金を手に入れる。レッドはレスラーに言われた言葉で翻心し、クーパーにリズの遺志を引き継ぐという。アンダーソンはSGCのDCオフィスから、チップのソフトウェアを手に入れるようチェンを脅す。高性能のマイクロチップはこのソフトウェアとそれを使いこなすチェンが揃わないと製造することはできない。今のところチェン一家が誘拐されたという通報はなく、チェンはDCで開かれる会議に参加していることがわかる。アラムとパクはプログラムのダウンロードに成功したチェンを追跡し、身柄を確保する。レッドは前「スキナー」のヴィンセントを再び訪ね、アンダーソンを排除する方法を提案する。700年続く組織には、まだ一度も行使されたことのない「憲法」があり、そのためにヴィンセントの前任者アルバータ・ギルバートを仲間に入れるという。アルバータは老人ホームで認知症が進んでいると言われているが、レッドがその専門家だと主張してアルバータを連れ出す。パナベイカーは台湾でしかできない高性能チップを手に入れるチャンスが目の前にあると知り、国のために奪いたいという。FBIはチェンに偽物のプログラムを持たせて、妻子を解放させる作戦に出る。アンダーソンの手下の車に乗り込んだチェンは、プログラムが本物かどうかチェックすると言われて、FBIの作戦を何もかもしゃべってしまう。巨大な倉庫にSWATを送ったものの到着までまだ時間がかかり、監視しているデンベとレスラー、パクしか動けない。アンダーソンはFBIをおびき出すために、チェンの妻を撃ち、次は娘を傷つけると叫ぶ。しかたなく、FBIがアンダーソンの前に姿を見せて時間稼ぎをしていると、ヴィンセントとアルバータを連れたレッドが現れた。前任者、前前任者の合意があれば、アンダーソンをスキナーの座から引きずり下ろすことができるという。アンダーソンの部下は組織に従うと言って、アンダーソンを殺してしまう。クーパーはチェンにプログラムを返却し、身柄を解放する。レッドはパナベイカーに掛け合い、免責契約を取り戻す。同時にクーパー以下レスラー、アラム、パクもFBI捜査官として元の地位を取り戻す。レッドはアグネスのためにここに戻ってきたと認め、やり残した仕事があるという。レッドは次の「スキナー」になることを認められ、その席につく。久しぶりに良いことをした、昔を思い出したなど、アラムとパクはブラックリストを懐かしく思い、クーパーもまた問題解決にチームが必要だと考える。国家の危機となるマイクロチップを奪うことなく、人助け、正しいことをしたい。パナベイカーはまあ、自分のためにレッドと手を組んだのでしょうね。今後は私が金を出したでしょう、とクーパーに圧をかけてくるかな。レスラーは一番辛い立場で(リズの選択を理解しているからこそ、彼女の死を受け入れられず)、素直に捜査官に戻れるのか、あるいは今までとは違う面を見せてくれるのでしょうか。デンベがFBI捜査官になったのは、レスラーがその理由だという。レスラーの人となりに感銘を受けたとか、レスラーがやろうとしていたことを自分が引き継がなければならないと思ったのか。とにかく、新シーズンは無口だったデンベのセリフが多くなりましたね。肝心のレッドはアグネスを見守りたい、だけでなく、答えを探しているらしい。何の答えなのか、思わせぶりに引っ張るのでしょうね。だめなら諦める、最後のチャンスということか。歴史ある犯罪組織を引き継ぐのは、意のままに動かせる手足が欲しかったのと、品性のある犯罪組織が良かったのかなと思いました。レスラーのリズの遺志を引き継ぐという言葉に感銘を受けたようなので、レッドも心に期すところがあるのでしょう。前前任者が健在ということは、比較的短い間隔でリーダーが交代しているので、レッドも繋ぎなのかもしれませんね。まさか、アグネスに継がせるなんてことになるんだろうか。ところで、パクの夫は電話だけで登場するというパターンなのかな、ネタだったりして。
June 8, 2022
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新シーズンプレミア。リズがいなくなり、複雑なところはありますが、オリジナルのクリエーター、ボーケンカンプもいなくなりましたので、一から仕切り直して新しいドラマくらいの気持ちでも良いのではないでしょうか。もう、レッドが誰かのかなどということはどうでもよくなりましたし、制作側もつじつま合わせをする必要はなくなったのでは?あれから2年というパターンは、Blacklistらしいリセットの仕方だと思います。リズの死から2年、デンベはFBIの特別捜査官となり、台湾から輸入されるマイクロチップを強奪する犯罪グループを捕らえるため潜入捜査している。その取引の現場に立ち会ったデンベは、正体を見破られ相棒を殺されただけでなく、強奪を阻止しようとして自身も大やけどを負った、FBIを去ったクーパーはテレビで犯罪に関するコメンテーターをしており、アグネスの後見人となっている。アラムはパートナーとベンチャー企業を興し、投資家を探す毎日、パクはアカデミーの教官となり結婚生活を送っている。レスラーはFBIを辞めて故郷のデトロイトに戻り、車のメカニックとして働く日々。入院したデンベはクーパーを呼び、2年間の潜入捜査でかろうじて手に入れた、犯罪組織の証拠を見せる。謎のタトゥがわかるのはレッドしかいないが、デンベでさえレッドとは1年半前に話したきりで、連絡も取れないという。クーパーはデンベの依頼で、レッドにコンタクトを取る。ハバナにいるレッドに会いに行ったクーパーは、世俗からかたくなに距離を取り隠遁生活を送るレッドに協力を求める。レッドは心の平和を求め闇の世界を遠ざけていた。タトゥを見て「700歳の海賊」だという。クーパーはそれを手がかりに、アラム、パク、レスラーに声をかけるが、レスラーはレッドに関わることならば引き受けられないと断る。次世代のマイクロチップは台湾でしか作ることはできず、アメリカはそれを守るためには戦争も辞さない、これが手に入らないとすれば国家の危機だ。レッドによると、15世紀に遡る盗賊、無法者「スキナー」が今回の事件に関わっており、レッドはその先代「スキナー」と知り合いだった。レッドはNYのクーパーの自宅を訪れるが、クーパーはレアグネスに会わせないと告げる。元特捜班のメンバーは先代スキナーこと、ヴィンセント・デュークと接触することに成功する。ヴィンセントは「スキナー」を引退しているが、荒っぽいやり方をする後継者には釘を刺したという。ヴィンセントから後継者の情報を得て、その男がベックという名前でNYに来ていることがわかる。デンベのためなら、というレスラーも仲間に加わり、ベックことスキナーを公園で監視する。スキナーはアジア系の親子3人を狙っているようで、その父親は台湾の半導体メーカーのCTO、チェンと判明する。しかし、チェン一家はクーパーたちの目の前でスキナー一味に誘拐されてしまった。レッドはデンベを見舞った後、ハバナに戻るという。クーパーたちがデンベの見舞いを行い、デンベは死んでしまった組織を剥がすのには痛みがともなうが、時間をかけて治すしか治療法はないという。チームは私的にブラックリストのターゲットを追い始めた。レスラーはハバナに戻ろうとするレッドに、ブラックリストを引き継ごうとしたリズの遺志を自分たちが引き継ぐのが使命だという。新「スキナー」はグレアム・アンダーソンという人物で、レスラーはレッドにリズの死を無駄にするなとファイルを渡す。解散したチームが再結成というわかりやすい展開でした。そのきっかけがどうやってFBI捜査官になったのか謎ですが、レッドの良心たるデンベで、リズの死で激しく心を乱されたレッドを説得したのが、筋を通す男、レスラーというのも、非常に納得できるものでした。リズの不慮の死でレッドがブラックリストを諦めてしまい、その結果チームも目的を失って分解してしまった。リズを愛していたレスラーは別として、レッドがその気だったらチームは存続していたのではないかな。「俺が戻ってきたのは、俺はあんたが大嫌いだが、それ以上にリズを愛していたからだ。」きゃーかっこいい。リズがレッドを殺して、ブラックリストを引き継ぐ覚悟をした、それは叶わなかったが、彼女を愛していた我々は遺志を引き継がなければならない。言うじゃないの。ちなみに、やさぐれたレスラーは、髪もヒゲも伸ばすと、マット・デイモンみたいだなと思いました。レッドは更に太って(あれは後で痩せるための肉布団?)、頭を剃るとテリー・サバラスみたいでした。心の平安を得るために、チベットの僧院で修行したというのは、バフィの死(後に復活)でショックを受けたエンジェルがスリランカの僧院にこもっていたのを思い出して、ニヤリとしました。アグネスをクーパーが引き取ったというのは、まあ分かるのですが、本来ならトムの実母スコティに預けるべきだんだろうな。シーズン10も更新が決まっているので、成長したアグネスがストーリーに絡んでくるの可能性はありますね。アラムの副業というか、本業?のベンチャーは上手く行きそうで、こちらも辞めてしまわずに、NCIS:LAのエリックみたいに、大金持ちになって悪の退治をするのも良いのではないでしょうか。そういう感じで、自由にできそうですね。
June 1, 2022
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シーズンフィナーレ。タイトルは「終わり」、前話が一連の「ブラックリスト事業」の始まりを描いていましたから、その終わりを描くのでしょうか。心して見ることにします。ネタバレ注意タウンゼントはレッドによって倒された。傷ついたリズは迎えの航空機の中で治療を受け、事なきを得た。これでレッドの完全勝利と言いたいところだが、レッドはデンベに自分が消えなければ本当の勝利ではないという。レッドはクーパーに、余命幾ばくもないことを告げ、タウンゼントの遺した帝国を狙う悪党が後釜を狙っているので、それらを捕まえてほしいという。タウンゼントとの闘いは総力戦だった、まずは体制を建て直さないといけない。クーパーにはリズを守って欲しいという。リズはNYに戻りアグネスと再会する。レッドはリズを見舞い、ある条件の元でリズにひた隠しにしてきた自分の正体について明かすという。リズが知りたがっている事をカタリーナが手紙に書いて、それをレッドに預けた。その手紙はリズがレッドの命を奪った後に渡すという。リズの安全のためにレッドの後継者になってほしいが、タウンゼントはレッドの真実を知り、他にも喋っただろう。当然、タウンゼント以外にもリズを殺しにやってくるだろう。闇社会の流儀では、存在と実力を示さないと認めてもらえない、そのためにはレッドを殺すことが必要だ。しかし、リズはレッドの後継者になるつもりはなく、アグネスとヨーロッパに発つつもりだ。クーパーにそれを伝えると、クーパーはレッドの後継者になった方が免責も得られやすく、これからもFBIのチームと一緒に仕事ができるという。むしろ、継がない方がリスクが大きい。リズは病院にレスラーを見舞い、迷っていると話す。レスラーはレッドの後釜になることには反対で、善人のリズにはふさわしくないという。犯罪者のふりをしても、安全になるとはいえない。駅でリズに近づいてきた少女がいた。7年前、リズがFBIに配属されて初めての事件で誘拐されリズが救い出した将軍の娘ベスだった。ベスはリズに助けられたことを感謝し、リズが多くの人の命を救ったという。もう捜査官を辞めているというリズだが、ベスの言葉でリズはレッドのオファーを受けることを決意する。リズはアグネスを連れ、NYでレッドとデンベと心静かな時を過ごす。レッドはリズが犯罪者として認められなければならないというが、リズの人生を変えてきたのは果たしてレッドの影響だけだったのだろうかという。スパイの娘として生まれ、数奇な運命に翻弄された。レッドの命を奪うことが先に進むことだという。レッドはリズに明日仲間うちで開かれるパーティがあり、店から出てくるレッドを撃ち殺せという。防犯カメラに映るリズの姿がまたたく間に世界に知れ渡り、リズは後継者として認められる。リズは殺すことはできそうにないと答える。しかし、カタリーナがレッドを信じてリズを守るように託したのは、レッドが誰よりもカタリーナを知っていたからだ。リズは決心し、レッドは死後に手紙を渡すのは、知ってしまえば殺せなくなるからだと説明する。レッドは手紙をデンベに預ける。リズはアラムに「許してほしい」と伝える。FBIではレッドの行動を監視していたが、アラムはレスラーにリズの言葉を告げ、嫌な予感がするという。おそらくリズはレッドを殺すのだろう、レスラーは病院を飛び出し、クーパーはレストランに向かう。リズはアグネスと「明日の朝には会える」と会話する。レッドがデンベと抱擁を交わして店の外にでると、リズが銃を構える。しかし、リズは「撃てない。撃ちたくない」という。その時、ヴァンダイクがリズを後ろから撃った。すぐにレッドがヴァンダイクを撃ち殺すが、デンベはレッドにこの場を離れるように促す。リズはレッドの腕の中で息を引き取り、レスラーらFBIが駆けつけた時はレッドは姿を消していた。実はこちらも先にネタバレを知ってしまって、しまった、と思いました。でもまあ、変な期待を持たなくてよかったかな。途中までレッドのためのさよならエピソードのように見せておいて(ジェームズ・スペイダー鑑賞ビデオ)、最後のリズの思い出シーンが本物でした。個人的には、そうそう、そんな場面もあったと思いながら懐かしく思いました。第1話に出てきた少女が7年後にすっかり成長して出てきたのは時間の流れを感じて、やはりメーガン・ブーンに対するリスペクトだと思いますし、結末は本人の希望だったかどうかはわかりませんが、ご苦労さまと言いたいです。もちろん、レッドの正体はまたまたお預け、「ゴッドファーザー」みたいな権力の継承をもっともらしく信じる皆さんだとか、それを知ったら殺せなくなると言われて、何も疑問に思わないリズだとか、「やっぱりできないわ~」というリズだとか、何だかなあという気持ちはあります。ついこの間まで人工呼吸器をつけていたレスラーが何事もなく走ってきたのはご愛嬌として、2人の関係が揺るがなかったのは良かった。考えてみると、リズのために作った「ブラックリスト」ではあるが、リズがいなくても存在できるというのがどうなのよ、と思いますね。もうリズを守る必要はなくなり、レッドはどこの誰でも関係なくなり、治療は再開するとしても、誰にために何のために悪の帝国を守っていくのか。引退は考えられず、死ぬまでやめられない因果な商売なのか。スパドラさんのサイトに「ブラックリスト」の詳しい人間関係図やキャラ説明ベージがあって、力が入っているなと感心しましたが、今後それも必要なくなりますね。カタリーナはまだ生きているのでしょうか。何となく、レッドはカタリーナの秘密の恋人だったような雰囲気も漂いますが、今更表に出てくる意味もないような。それこそ、守りきれなかったレッドを恨んで敵を討ちに来る、あるいはアグネスをよこせと主張する、とか、それも考えにくいなあ。シーズン9は2年後の設定らしいですが、リズが死を偽装したシーズン(メーガン・ブーンが出産で休んだ)もそんな感じでした。本国ではちょうど始まるところかな、最終シーズンになるのか、それとももっと盛り上がってさらに続くのか、見届けたいと思います。
October 21, 2021
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タイトルはロシア語で「始まり」。「ブラックリスト」の始まりがこれまでにない方法で描かれました。これまでの謎解きが一気に進む、かどうかは微妙です。(笑)ラトビアのシェルターでレッドはリズに「システム」について説明する。ここは、世界17ヶ所の出張所から集めてきた機密、情報を集め分析する場所で、それを元に各国政府、企業や権威を持つ人々を脅し金を得ることができる。元々サコースキーアーカイブの13の情報はより価値のある情報などとの取引に利用され、成長してきた。レッドはこれらの情報を元に判断し、情報はデジタルではなくアナログな方法でアメリカに送られる。シーフード会社のロゴは、リズの腕に残る火傷の痕と同じ形をしている。しかし、レッドは自分はロシアのスパイではなく、ステパノフもハンドラーではなく、古い友人だという。レッドはこのシステムをリズに引き継がせたいというが、リズが知りたいのはレッドの真実だ。レッドはカタリーナにN13だという話をでっちあげて、リズの目の前で殺した。しかし、レッドは全てのことを忘れて目の前にあるものを見るようにいう。カタリーナ・ロストヴァはKGBのスパイだったドミニクの娘として、幼い頃からスパイになるため教育された。仕事は国家を転覆しようとする人物を監視し、異分子を消すこと。母親は反対して、アメリカに去った。やがてカタリーナは第5局の任務を手伝うようになり、ハンドラーとしてステパノフが担当するようになった。ドミニクは娘の結婚相手コンスタンティン・ロストフを選び、愛のない結婚生活をさせただけでなく、浮気相手も指定した。モスクワ大使館に駐在していたアメリカ人のレイモンド・レディントンで、リズの父親その人だ。カタリーナはレディントンから情報を引き出す任務だったが、やがてリズ(マーシャ)を妊娠し、ドミニクはレディントンを引き止めるために産んで、夫にはあなたの子供だと言えと命令した。レディントンが帰国すると、カタリーナも渡米し、2人の間でリズの存在が問題となった。レディントンにはアメリカで家庭があったが、リズを望んでいた。嘘だらけの人生だったカタリーナはリズを産んで初めて真実を手にしたという。夫には嘘を突き通し、カタリーナは監視対象だと気づいていないレディントンとの関係を続けた。やがて、レディントンもカタリーナがスパイだと気づき始め、その証拠を掴もうとした。カタリーナはKGBだけでなく、より巨大な組織との繋がりを持っていた。「結社」だ。レディントンはその証拠を手に入れが、それがいわゆる「フルクラム」で、レディントンはリズをアメリカに呼び守ろうと考えた。カタリーナはそれを阻止するため、クリスマスの夜、仲間を連れてビーチハウスに現れた。レディントンはリズをクローゼットの中に隠したが、イリヤに見つかってしまい、カタリーナはフルクラムを差し出すように迫った。カタリーナ側も、レディントンを二重スパイだとしてはめる偽の証拠を持っていた。もみ合いの中、リズは落ちていた銃を拾って父を撃ってしまい、騒ぎで火事となった。カタリーナはレディントンを外に連れ出してフルクラムの場所を聞き出そうとするが、ぬいぐるみを取りに戻ったリズを追いかけ火の中に飛び込む。その後、リズの記憶を消そうとしたのはカタリーナで、レディントンは助からなかった。カタリーナはリズを守る唯一の方法は手放すことだと考え、ケイト(ミスター・キャプラン)にリズを託した。カタリーナはKGBから結社との二重スパイであること、反逆者であることを厳しく追及されることを恐れ身を隠したが、罪の意識などから死のうとした。しかし思いとどまり、幼い頃からスパイとして共に育ち、KGBにも結社にも入ったイリヤ・コズロフの助けを求めた。リズはドムがイリヤが死んだレディントンに成り代わったという話は嘘だったというが、その他の話は真実だという。カタリーナとイリヤはレディントンを生きていることにして、国を裏切ったスパイにするため、4000万ドルの金を引き出すことにした。レディントンの素顔はあまり知られていないので、イリヤがレディントンを装うことは可能だったという。ドミニクはレッドがイリヤだと信じたかったのだろう。それならば、なぜカタリーナは「レッド」を憎み恐れ続けたのだろう。カタリーナ・ロストヴァとしてリズの前に現れたのは、ドミニクがカタリーナに仕立てた工作員タチアナ・ペトロヴァだった。ドミニクはリズとアズネスを守るために、任務だと信じ込ませたタチアナを殺して存在を消そうとした。そのころ、KGBも結社も、家族を殺されたタウンゼントも必死にカタリーナを追っていた。ベオグラードでドミニクはイリヤに依頼してタチアナをカタリーナに仕立てた。しかし、結局死んだのはタチアナの夫で、偽カタリーナは生き続けた。「レッド」はその後、ドミニクがタチアナにしたことを知り、罪悪感を持った。それでレッドはカタリーナこと、タチアナに生き延びるための資金を援助したという。しかし、タチアナは本物のカタリーナをレッドが隠していることを知って、レッドから聞き出そうとパリに呼び出した。自分がカタリーナではない別人だと知らしめたら、執拗な追跡は終わるだろう。その時、リズとアグネスの存在を知った。リズはカタリーナの存在を嗅ぎ回っており、リズを利用することにした。リズはそれならば、カタリーナは自分を捨て、いったいどこにいるのかと問う。カタリーナは最初からリズのそばにいられる存在として「レッド」を作り上げたという。父としてレッドが存在すれば、父親を殺した記憶からもリズを守れるだろう。人々は実在しないレッドを追い、レッドはサコースキーアーカイブから発展した「ブラックリスト」を利用してリズに近づくリスクを排除してきた。リズは「レッド」の素性を知りたがり、それがタウンゼントに伝わる前にレッドはタチアナを殺した。「レッド」になったのは一体誰なのか。その時、リズがスイッチを入れたGBS信号を追ってタウンゼントの一味がシェルターに現れた。撃ち合いになり、リズが負傷する。倒れたリズはタウンゼントを撃って反撃する。レッドとデンベはリズを地下に運び、タウンゼントにリズを助ければこのシステムもお前に譲るという。タウンゼントはその気はなく、ハッチを開けようとするが、レッドはシェルターのガスを噴出させ施設ごとタウンゼントを排除する。白黒の過去シーン、これまでのキャラクターが総出で豪華でしたね。まあ、現実はレッドがリズに話をしたということになるのでしょうが、違和感はありませんでした。話された内容は偽カタリーナを除けば、これまでにわかったことの集大成で、おさらいみたいな感じでした。シーズン7で「カタリーナ本物か」と指摘されたブレリアさん、お見事。(拍手)私も彼女には違和感がありましたから、一応はきちんと決めた設定を守ってここまできたということなのでしょう。リズを殺せばレッドへの復讐ができるというタウンゼントは、レッドの血の繋がりもないリズへの愛をとことん信じたということか。ステパノフがタウンゼントにカタリーナは生きている、と話したのだったら、そっちを追うことで復讐が完了するのかな。いずれにせよ、レッドもかなりの痛手を被りましたがタウンゼント一味はこれで終わりですよね。FBIの存在はどうでも良い感じ、立ち入る余地はありませんね。旧ソ連時代のラトビアの秘密基地、そこで未だに紙媒体で情報をやり取りしている、というのは面白いですね。スパイ作品へのオマージュという感じ。システムを維持するのに、どれだけ金がかかっているのか、機密保持はどうするのか気になるところではあります。リズは火事の夜と同じようにタウンゼントを撃ったのだから、レッドの教育の賜物じゃないかもしれないです。それにしてもAXNで始まったシーズン1を見た後に、このエピソードを見れば「ブラックリスト」は十分じゃないかという気もします、というかシーズン2くらいまでは見たほうが良いかも。(笑)レッドはどこの誰だか、カタリーナのスパイ関係者であるということ以上に、何か秘密がありますかね。次回でいよいよそれも明かされるのでしょうね。
October 15, 2021
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いよいよだな。騙し騙され、あっちとこっちでボールを回しながら、結局ゴールはできないところにスリルを感じ、ド派手なアクションもありましたが、それは全部時間つぶしですよ。最後の最後に、「あ~」ですね。(笑)ビーノの店に閉じ込められたレッド、リズ、デンベはタウンゼントの攻撃を受ける。どこかにビーノのパイプラインの入り口があるに違いないと探して、3人はタウンゼントらが飛び込んでくる前に店を出た。パイプラインの出口はコンビニで、リズは店の前に止まったパトカーを見て、レッドとデンベを置いて店から姿を消す。レスラーの容態が悪化し、クーパーはアラムとパクに見守るよう命じる。リズはクーパーを呼び出し、レスラーの様子を尋ねる。クーパーはリズに自首を勧め、FBIがタウンゼントからリズを守ると約束する。レッドと一緒ではさらに血が流されることになる。リズは逮捕され、かつてレッドが監禁された「箱」の中に入る。タウンゼントの唯一残された家族で忠実なゴドウィン・ペイジの元に、危険なので脱出させるという使者がやってくる。タウンゼントのはからいかと思われたが、実はレッドが差し向けたもので、レッドはタウンゼントを殺すために協力してほしいという。もちろんゴドウィンは断るが、レッドは拷問のプロ、ブリムリーと妻のエドナを呼ぶ。アラムはリズの頼みで意識を取り戻したレスラーと電話で話をさせる。クーパーはパナベイカーにリズとの取引を要望する。クーパーとしては、悪いのはレッドだという思いだが、パナベイカーはリズは起訴されると断言する。その時「郵便局」の屋上にヘリが到着し、特殊部隊のメンバーが降り立つ。チームは屋上を爆破して侵入し、リズが入れられた「箱」をヘリで吊り上げるという荒業に出た。クーパーはタウンゼントがリズを奪取したと断定するが、それもレッドが差し向けたチームだった。レッドはゴドウィンと同じ厩舎の隣のブースにリズを拘束する。パナベイカーはリズを奪ったのはレッドだという。しかし、それならばクーパーに黙ってやるはずがない。パナベイカーは考えを聞き出すためレッドを郵便局に呼ぶように命じる。リズはゴドウィンが首の後にGPS発信機を埋め込まれたと知り、ゴドウィンに取引をもちかける。タウンゼントはリズを殺してレッドに復讐をしようとしている。もしゴドウィンがタウンゼントに口添えしてくれれば、自分はゴドウィンを逃がすことができる。そして、タウンゼントがレッドを殺すのに手を貸すという。リズはゴドウィンにナイフを渡し、自らチップを取り出すようにいう。そのチップをリズがオフにして、タウンゼントにこの信号をチェックさせる。タウンゼントがリズの要求を飲めば、レッドと一緒の時にチップをオンにするという。ゴドウィンの信号が消えたことに気づいたレッドの手下がゴドウィンの様子を見に来ると、ゴドウィンが反撃して脱出する。レッドはクーパーにリズを確保したことを報告し、クーパーはリズが正しいことをしようと自首したのに、と激怒する。レッドはリズの目的はレッドの正体を突き止めることで、その秘密をリズの安全のためにひたすら隠してきたが、もう全て話すしかないと話す。レッドはゴドウィンが逃亡したのでFBIに捜索してほしいという。ゴドウィンはタウンゼントにリズの取引について報告し、レッドの居場所を知らせるという。その後、ゴドウィンはFBIに投降し、レッドはリズの拘束を解く。リズはレッドの電話を借りて、タウンゼントに連絡し取引を成立させる。リズは全てを話すというレッドを信じることなく、GPS発信機のスイッチをオンにした。クーパーはリズがタウンゼントにレッドの命を売った事を知り、レッドに危険を知らせようとするがレッドは電話を受けない。タウンゼントはGPS発信機の信号をキャッチするも、レッドとリズは機上の人となっていた。クーパーとパナベイカーは入り組んだ状況について検討する。リズは司法省の情報提供者であるレッドを殺そうとしている、司法長官はリズに対して「バーン・ノーティス」を出したという。リズは知りすぎており、存在を消さなければならない。リズを片付ければ、司法省はレッドとは手を切り、クーパーのチームは存在しなかったことになるという。つまり、クーパーがリズを正式に逮捕すれば、チームは終わりだ。レッドはリズをラトビアのリガにつれていく。リズの手には幼い頃、火事で火傷をおった痕がある。レッドはあの夜、その場にいて痛みに苦しむリズの姿を見ていたと認める。「我々の選択がリズの人生を変えてしまった」。リズの傷跡の形はレッドの心に強く残った。リズの傷はレッドにリズを守るという誓いを立てさせたという。ある日、地図上でそれに似た地形を見つけたという。ここから全てが始まった。レッドは火事の夜、フルクラムのためにその場にいた。レッドはエピセンターという場所にリズを連れて行く。レッドがN13だというのは、一部は正しいという。ソ連が崩壊した時、N13はKGBから13パケットの情報を盗んだ、レッドはN13だ。だが、サコースキーアーカイブを盗んだわけではない、それは贈り物だった。カタリーナととても近い人物からの贈り物…レッドはカタリーナはN13だとはめられてもいないし、殺されてもいないという。アーカイブは種であり、それを洗練されたものに育てて情報ネットワークにしていった。カタリーナの知識を元に、慎重に築き上げられ、リズを守りカタリーナを隠すためレッドに力を与えた。ここはそのビジョンが体現化されたシステムの一部で、レッドが30年間かけて人生を捧げたところでもある。ここが「ブラックリスト」だという。いつもに増してレッドが神妙な面持ちでしたが、その言葉が真実だとすると、KGBのスパイだったレッドは、カタリーナの親しい人物からの贈り物としてサコースキーアーカイブを手に入れ、幼いリズの姿を目撃して、自分の重要な仕事の側面を認識し、リズを守らなければならないという使命を得たということになります。レッドが何者か、ということはそれほど大事ではないという印象ですね。カタリーナは自分がN13だと言われて、命を狙われた、その原因がレッドだった、と言っていましたが、それはカタリーナの勘違いってこと?しかも、レッドはカタリーナを殺していない?何度目かの偽装?次週予告は置いておくとして、30年かけてレッドは単なるロシアのスパイ以上の、世界平和、greatet goodのための活動をしていたということになるのかな。でも、リズの命が危ないというのは、どうつながるのか。ファイルの内容のため、N13であるレッドへの恨みつらみがとてつもなく大きく、レッドにとって大切な存在のリズを傷つけることが復讐の最たるものだ、ということでしょうか。カタリーナが死んでいないかった、という展開だと、おいおいまたか、と言いたくなりますが、このややこしい設定はやはり「Alias」を思い出しますね。「バーン・ノーティス」は良かったな。海外ドラマを見ている人は「おお!」思ったでしょう。ラトビアだったかどうかは忘れましたが、過去のエピソードでレッドとデンベが北欧だったか(極東だったかもしれない)を訪れるシーンがあって、そこだけなぜ?という感じだったのですが、伏線だったのでしょうか。それがどのエピソードだったか、思い出せませんけど。(汗)レスラーの容態が悪いのは心配ですが、死にはしないでしょう。来週が楽しみだなあ~残念ながら、来週は諸般の事情で更新がままならないので、あしからずご了承ください。
October 7, 2021
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徐々にレッドの真実の核心に近づきつつありますね。そして、リズの降板が近づくゆえの「リズ/ドナルド」というか「キーン/レスラー」の聖典エピで個人的には喜んでおります。緩んだところがなくて、良かったのじゃないでしょうか。FBIに捕らえられたリズを偽装した車列とは別に、レスラーが同乗して移送する。リズはタウンゼントから自分を守ることはFBIでもできないという。レスラーはレッドのように、君もいずれ自由の身になれるかもというが、リズはもう元の自分には戻れないという。レッドはクーパーに、リズを守れるのは自分しかいないと主張する。FBIに投降したのも、リズを守るためだった。リズやチームにはひたすら隠した秘密をタウンゼントが知り、リズの命を狙うようになった。自分が味わった闇をレッドに味わわせるためだ。リズはレッドの秘密が何であれ、自分とアグネスに関する真実を明かしたいという。クーパーのタスクフォースはレッドの正体がわからないまま、ダブルスタンダードでレッドを受け入れた。リズの身内や親しい人がレッドに殺され、彼のせいで死んだが、自分はそれを受け入れることはできない。2人の乗った車にパトカーが接近し、それはタウンゼントが送った偽のパトカーで殺し屋が乗っていた。銃撃されて運転手が殺され、レスラーが胸に銃弾を受ける。リズは傷ついたレスラーと逃亡し、ヴァンダイクらが2人を追う。アラムから銃撃を受けた事を聞いたクーパーは、アラムとパクを現場に送る。レッドはクーパーに自分のやり方でリズたちを探すという。レッドは貸金業を営み地元に情報網と手下を持つビーノを訪ね、手助けを頼む。逃げ込んだ建物でレスラーの応急手当をしたリズは、レスラーにアラムに連絡するようにいう。レスラーはレッドに電話をかけ、助けを求める。2人は指定された「アウトポスト」という閉店したレストランに向かう。そこで待ち構えていたデロレスは2人を地下道を使って外に逃がす。ヴァンダイクらは「アウトポスト」を外から銃撃し、タウンゼントに2人は袋のネズミだと報告する。しかし、店の中は無人で銃撃騒ぎを聞いたFBIが到着する前に一味は退却する。リズとレスラーは「バトン」として、ランナーのウォルターの車に乗る。ランナーには最終の行き先は知らされず、病院に行くことはない。レッドは2人を確保したという連絡を受けてとりあえず安心する。しかし、タウンゼントは街の子供達にリズとレスラーを探せと金をばらまいた。その中の一人がビーノに報告し、ビーノは2人がタウンゼントに追われていると知り、レッドにタウンゼントに引き渡すという。レッドに協力すればタウンゼントに殺されるだろう。レスラーの容態が悪化し、リズはウォルターに病院に連れていけと迫る。押し問答の末、ウォルターはビーノが雇う闇医者のところに2人を連れて行く。レッドは状況が変わり、ビーノと話をつけるとクーパーに報告する。アウトポストでデロレスから話を聞き出したレッドは、ウォルターを脅して行き先を聞き出す。中華料理店裏で闇医者の手当を受けたレスラーだが、厳しい状態だ。リズはレスラーこそ自分を偽らずにそばにいれくれたと話しかける。そこにビーノが現れ、レッドからタウンゼントに追われていることを知らされなかった、これからリズをタウンゼントに引き渡すと告げる。タウンゼントはビーノが関わっていることはまだ知らないはずだが、知る可能性があるから先に手を打つという。リズはタウンゼントをなだめたいのなら、レッドを殺すべきだと訴え、リズとビーノはその場を去る。レッドから情報を受けたアラムが闇病院に到着し、ビーノの手下を拘束すると、レスラーは2人は「キャッスル」に行ったと話す。アラムからそのことを聞いたレッドはデンベとビーノの店キャッスルに向かう。ビーノがタウンゼントに連絡し、タウンゼントは自らキャッスルに来るという。リズはタウンゼントが来れば2人とも殺されるという。一足先にレッドが到着してビーノ一味を一掃する。逃げようというレッドだったが、リズはレッドに銃を向け「あなたのせいで殺されかけた」という。レッドはこうなると警告していたが、恐れていたことが現実になったと答える。状況は緊迫しており、タウンゼントも到着した。すでに店の周りは囲まれている。霊柩車の中に横たわって、「俺は愛されてるのか?そんな言葉は…」だとか、「俺はわかっているよ」と額を寄せ合うだとか、意識のないはずのレスラーに「愛している」と言って、実はちゃんと聞こえていたぽい、とか、握っていた手だとか、おいしいシーンがたくさんで満足です。まあ、トムとは最後は良い夫婦になれましたが、元々はレッドが送り込んだスパイでそもそも、早くに退場するキャラだったはず。そういう意味では最初からレギュラーで傍らにいたリズとレスラーがいろいろあったことを超えて、通じあうのは王道ですよ。そう、これで良いのです。レスラーはこれで死んじゃうわけではないので、お互いの思いは残る。タウンゼントがリズを殺してレッドを苦しめたいのは、レッドにとってリズが身内以上に重要な存在であるからだと思うのが当然ですよね。でも、勿体を付けて来週ついにレッドの秘密が明かされるという。明かされる、かな?ビーノはかつて凄腕の殺し屋らしいですが、人柄が出ていて善い人に見えますね。チェスはやらないのでルールは知りませんが、「ギャンビット」はよく使われますね。裏社会の闇を知っているビーノでも、タウンゼントの恐ろしさはレッドの比じゃないという。先の読めない人だったのか。部下はタウンゼントの異常性に愛想を尽かし始めている、という辺りからほころびが見えるのかも知れませんね。
September 30, 2021
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シーズンフィナーレに向かってまとめにかかったのかなあ、と思いました。ポーラさんの部分は「ベター・コール・ソール」みたいでしたね。リズの居場所をFBIもレッドも探している。タウンゼントは「プロテアン」という殺し屋をリズに差し向けた。死人になりすましてアメリカに入国していると見られ、レッドはFBIに48時間以内の入国者リストが必要だという。クーパーはレッドの秘密を知るステパノフをレッドが逃したことを非難し、協力できないという。リズは部下と共に隠れ家で体制を立て直そうとしていた。タウンゼントがなぜ急に自分の命を狙うようになったのか、その理由が知りたいという。しかし、プロテアンはリズらの居場所を突き止め、建物に侵入する。リズはFBIに状況を聞くために屋上で通話中で、その間にスキップ、エシー、ジャックスが殺されてしまう。プロテアンはリズにゆかりのある義理の姉ジェニファーと娘のアグネスを次のターゲットに決める。レッドはFBIの協力が得られないため、国土安全保障省のデータにアクセスできるマックスを脅して、無理やり大量のリストを手に入れる。それを携帯電話会社に勤めるポーラのところに持っていき、この中から「死人」を探してほしいという。ポーラはビンゴ大会を利用するという。部屋に戻ったリズは仲間の死を受け、街をさまよい歩くと留守宅に侵入し、アクネスの引取を連絡する。迎えがアグネスを学校から連れ出す時、プロテアンとすれ違うが一足先にアグネスは車に乗り込んだ。FBIはリズの隠れ家を捜索し、プロテアンの証拠を探す。エシーはプロテアンと戦った時に爪の間にDNAを掻き取ったようだ。プロテアンはジェニファーの家に侵入し、脅してリズに連絡をさせる。銃を突きつけられてとは知らず、助けを求めるジェニファーに、リズは待ち合わせの場所を指示する。リズの車にジェニファーが乗り込み、真実を告げた時、プロテアンは車に銃を撃ち込んだ。リズはプロテアンをはね飛ばしてその場を脱出するが、ジェニファーが撃たれてしまう。FBIがその銃撃現場に向かい、プロテアンの証拠品の携帯を見つける。プロテアンはセルゾンホテルに宿泊しているらしいが、外見が不明のため探し出せない。レッドとポーラはビンゴ大会参加者にリストの人物に電話をかけさせ、死人と成り代わった男をさがす。すると、2日前にロンドンでリース・エンゲルという人物が浮かび上がる。レッドからの連絡でFBIはセルゾンホテルでエンゲルを探す。エンゲルはホテルで陸運局のデータにアクセスし、車のナンバーと持ち主を検索していたことがわかる。おそらく、それがリズの乗った車なのだろう。ジェニファーは車の中で息を引き取り、リズはレスラーに連絡しジェニファーを弔ってほしいという。レスラーはリズが盗んだ車をプロテアンが突き止めたため、今いる場所は危険だと警告する。リズは侵入しようとしていたプロテアンを逆に捕らえ、車の中でタウンゼントについて情報を話すように迫る。そこにFBIが到着し、リズとプロテアンを取り囲んだ。リズは仲間を殺したプロテアンにタウンゼントについて喋らせると言って銃を向けるが、レスラーらは銃を下ろすよう命じる。納得がいかないリズだったが、プロテアンが動きを見せレスラーが射殺する。リズはかつての同僚に逮捕され、FBIに向かう。レッドは今すぐリズを自分のところに連れてくるよう、クーパーに求める。FBIチームもタウンゼントに命を狙われており、リズを守れるのはレッドだけだという。クーパーは拒否するが、レッドはリズに罪を償わせて元の世界に戻すことはもうできないという。リズは犯罪者であり、レッドと同じ世界でなければ生きていけないという。このプロテアンという殺し屋は、リズを見つけ損ない、アグネスを見逃し抜けているような感じで、リズに捕まるようでは大したことはない。しかも、タウンゼントに情報があるっていうからどうするのかと思ったら、そういう専門の人から買うのですよね。レッドでもできそうなことだけど。特段変わったことのないリスト者に、リズが銃を向けているのはさすがに哀れで(情けなくて)見ていられなかった。リズの目がいっちゃってましたね。ジェニファーが殺されて、ショックなのは私もそうですよ。彼女、証人保護プログラムに入っていたのですね。唯一の肉親なのに、良い役者さんなのに、これで終わりなのか~残念。ビンゴ大会の司会で口達者なレッドを差し置いて、その上を行くポーラさん、素晴らしかったです。グレンもさすがにこの親にしてこの子ありだったんですね。ジミー(ソウル)並の話術で人たらし、スピンオフをするならぜひポーラさんでお願いします。レッドも今後何かに付けて、このお年寄りたちの力を借りれば良いと思いますよ。来週はタウンゼントvs.FBIのようなことになるのかな。リズからの電話を逆探知できなかったFBIが、どうやってスキップたちの殺害現場に向かったのかは説明がほしかったです。
September 23, 2021
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「ついに真実が…」という踊り文句に何度踊らされたことか。だんだん期待して見るのに疲れてきました。まあ、おもしろかったですけど。(笑)ステパノフを捕らえたタウンゼントは首輪に電流を流して拷問を続ける。レッドはステパノフの安否が確認できないことから、FBIの力を借りることにする。SVRのエリート、ザスロンの幹部でもあるステパノフを探してほしいという。あくまでロシアの情報を手に入れることができるという説明だが、クーパーはそれ以上詮索せずに戻る。リズが拉致したとの想定もあったが、リズは自分は関与していないという。タウンゼントが犯人だとしても、ステパノフのことは知るはずがない。アラムはレスラーの携帯にウィルスが仕込まれているのを発見する。クーパーはCIAのモスクワ支局に協力を求める。プリヤはレッドから依頼されたタウンゼントの暗殺のチャンスを待つ。戻ってきたタウンゼントに毒入りのコーヒーを飲ませようと、交渉を引き伸ばし席を立つ。その時、リズが入ってきてタウンゼントが持っていたカップを叩き落とした。リズはタウンゼントに盗・聴された事に怒りを見せ、ステパノフの拉致を確認する。タウンゼントはこれからステパノフが何をしゃべるのか、一緒に聞こうとリズを伴って部屋を出ていく。その様子をプリヤがレッドに報告し、レッドはタウンゼントの住居とオフィスのあるビルを監視するよう頼む。レッドは人員が必要と考え、「郵便局」を訪問する。ステパノフを探す目的は、彼がレッドの古い友人であり、彼がタウンゼントに真実を話せばリズもFBIも危険になるからだ。クーパーはステパノフが知る情報とは何かと問う。お互いへの不信から、情報をすべて共有せずに動いてきた。この状況を引き起こしたのはレッド本人だとクーパーは追及する。そこまでレッドが焦るのはレッドがリズとか変わった発端がステパノフなのか。クーパーはNY支局にタウンゼントのビルを監視するよう依頼し、テナントや設計図などを調べるように命じる。プリヤはタウンゼント一味とリズがビルを出てきたと報告してくるが、レッドはそのことをFBIには告げず、プリヤに彼らを尾行するように頼む。アラムはビルに入っている会計事務所がタウンゼントと関係していると指摘し、令状を取りFBIが捜索に入ることになった。タウンゼントとリズがいれば逮捕する。しかしその様子はすぐに手下に知られ、証拠隠滅の緊急措置が取られる。プリヤはステパノフを監禁している場所を見つけ報告してくる。レッドはやはりFBIには知らせず、プリヤにステパノフが尋問されないように阻止しろと頼む。もし、彼がタウンゼントに真実を話せばリズが殺されるだろう。尋問の場に立ち会ったリズにステパノフは「君がマーシャか」と言う。タウンゼントもリズもレッドがN13で、その事実を隠すためにロストヴァに罪を着せ、ファイルが知られてタウンゼントの家族が殺され、ロストヴァを殺したと追及する。その時リズは侵入したプリヤを捕らえ、レッドからの指示を聞く。タウンゼントがついに知りたかったことをステパノフから聞き出したころ、プリヤが侵入したことがタウンゼントの部下に知られ、タウンゼントはリズを拘束する。リズが苦しむのを知れば「彼」は苦しむだろう。レッドは戦闘部員を連れて、タウンゼントの拷問場所に突入する。外に出ようとするタウンゼント側と激しい銃撃を繰り広げる中、レッドはステパノフを見つけ、デンベは意識を失っていたリズを見つけてプリヤと拷問部屋に立てこもる。FBIは会計事務所の職員の尋問を続ける中、アラムはビルの最上階にタウンゼントのオフィスと住居があるのを見つける。レスラーらが突入すると、サーバー室では証拠隠滅の作業中でモニターにはステパノフを救おうとするレッドの姿が映っていた。レスラーはその場所を特定するように命じる。リズは撃たれて苦しむステパノフに何をしゃべったのか、と尋ねる。ステパノフはカタリーナはリズの安全だけを望んだと答える。タウンゼント側の攻撃に、レッドとプリヤは抵抗する手段を模索して何とか脱出する。やがて現地を突き止めたFBIが突入するが、リズはレッドらが乗った車を降りて一人姿を消す。レッドはステパノフを治療するために、緊急医療チームを招集、ステパノフは一命をとりとめた。ステパノフはタウンゼントに知られてしまったと反省する。後を追ったFBIが到着し、レッドにステパノフを拘束すると告げる。レッドは自分は全員に正直に話したと言うと、この件をFBIが裏で追ったせいで友人が撃たれ、リズがタウンゼントに追われることになったと反論する。クーパーはステパノフを尋問して、レッドがアメリカにもたらした被害を証言させるという。しかし、ステパノフの姿はその場から消えていた。タウンゼントは新指令を出し、リズ、レスラー、FBI、プリヤを倒せという。レッドはタウンゼントから我々全員が標的にされてしまい、協力しなければ生き残れないという。リズの育ての親のように、レッドはステパノフを枕で殺すのか、と思いました。医師に「彼をよろしく頼む」と逃したのですね。だから、イリヤ・コズロフのケースと似ている。友情、愛情のある人には忠義を尽くすが、自分の秘密を暴こうとする人は殺す。35年間マーシャに会いたかった、きれいな女性だというステパノフも、リズの父親候補?(ちなみにリスト番号はキャプランの次の5番、まだ2番が残っていますね。)いや、やっぱりレッドが父親なのか、と何度目かの思わせぶりでした。リズとリズに感化されたFBIが余計なことをするから、危険な目にあう。だから、情報を出したり出さなかったりして、レッドは状況をコントロールしてきた。レッドの弱点はリズと、その「ご友人」たちなので、それを狙うタウンゼントはシリーズ最後の敵ということになるでしょう。じゃあ、最初からタウンゼントを捕らえれば良かったんじゃないかと思いますが。レッドがリズを守るのは、彼女が何か特殊なDNAや抗体を持っているとか、不死身だとか。(笑)アラムは本当にナイーブですね。犯罪に通じたレッドが情報をくれるから、150人以上の犯罪者を捕まえることができた。自分はレッドに利用されているのになあ。クーパーの正義はロシアのスパイを捕らえて裁きの場に引き出すことですね。それはそれで、立場上当然のことかなと思います。プリヤが泥棒だけでなく、有能であるところが良かったですね。マクガイバー的に脱出を試みたり、アクションもなかなかで、レッドに気に入られたので今後お仲間に入ると良いですね。
September 16, 2021
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