2012.01.21
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カテゴリ: ワイン会
先日、平野弥主催のワイン会が四谷4丁目の 割烹:ふく でありました。この『ふく』はNHK番組「おはよう日本」の「国産ワインを楽しむ」(2011.11.3放映)で紹介された店です。また「日本のワイナリーに行こう 2011」でも紹介されています。
今回は平野さんが1月限定特別コース料理とのマリアージュを考えてブルゴーニュワインを選択しています。果たしてその相性は?
相性はさておき、その料理内容と味は楽しみです!ぺろり



【旬の食材の割烹料理とエスプリデュバンのブルゴーニュワインのマリアージュ】
【特別メニューと各料理】
簡単解説/感想/その他
【料理を引き立てるWine】
【多彩なメニュー】
  • 先付  すっぽんスープの茶碗蒸し

  • 一 品  赤海鼠このわた和え 子持昆布

  • 揚 物  河豚白子くわい揚げ

  • 御 造  下田・金目鯛炙り 墨烏賊

  • 焼 物  柳カレイ酒焼き 紅白なます

  • 煮 物  熊本塩キャベツ・鮟鱇 肝炊き

  • 強 肴  阿蘇・赤牛溶岩焼き 下仁田葱

  • 食 事  ずわい蟹と天草海苔土鍋炊込飯

  • 甘 味  金柑のクレームブリュレ
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左の写真は焼く前の赤牛です。右側にあるのはよく見なかったですが多分下仁田葱の白い部分かと。
(撮ったアングルが良くなかったですね。皿の正面からアップで撮れば良かったです。)

注)エスプリデュバンとは平野さんが立ち上げたインポーターです。今回のワインは全てそこ経由のワインです。
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金箔が乗っています。 正月だからでしょうか、中に餅が入っています。これに合わせたPouilly Fuisse Les Combettesは2005にしては優しい味わいで茶碗蒸しの上品な味わいに良く合います。また餅の食感ともよく合う感じです。
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右のワイン、ブルゴーニュブランですが何とソーヴィニョンブランとのこと。S"?"のSはSpecial のSともSauvignonのSともとれ、"?"なんて名前を付けるところが思わせぶりたっぷりです。香り・味わいとも明らかにシャルドネとは違うSBらしさが出ています。なまこと一緒に添えられたグレープフルーツと良く合います。なまことも菜の花とも相性が良く、菜の花の苦味がアフタで柔らかく感じられます。この料理は甲州とも合わせてみたいです。
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しんじょう揚げというのでしょうか、フグの白子を揚げたものですが、その横に付いているのが慈姑の茎を揚げたもので、下の根の部分はすりおろして衣に混ぜているとのこと。(だからクワイ揚げか!)
合わせたワインはファビアン・コシュのMeursault L'Ormeau。2005にしては味は薄めで、その分既に十分飲めます。香りも控えめです。白子と合わせるには、もう少しコクが欲しく一級とかの方が良いのでは? と思いましたが、平野さん曰く"この畑だけが白子に合う。"と。合わないことはないですが1級ムルソーと実際飲み比べしたいと思います。慈姑茎揚げとは良く合っていました。また、このワインは時間が経つと段々香りが開いてきて味もふくよかになります。そうなってから再度合わせてみたかったですが、もう白子揚げはありませんでした。しょんぼり
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ジャン・フルニエのマルサネ2008が酸味が強く未だ早い感じがしたので、この2009はどうかなぁと思ったのですが、こちらの方が酸味が穏やかでコクがあり早く飲めます。そして 金目鯛の刺身と良く合います。最初はマグロやブリならピノも良いけど鯛なら白のが良いのではと思ったのですが、意外にも合いました。特に皮を焼いて風味を出し旨味を閉じ込めているところが、より合っている感じがします。
参加者の中に「オリーブオイルと塩で食べた方が美味しいのでは?」と提案する人がいて試してみましたが、やはり日本人だからか山葵・醤油の方が美味しいしピノに良く合います。

(メニューに書いてないですが奥に見えているのは富山の寒ブリです)
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次のワインはユベール・リニエのシャンボールミュジニーなのですが、これとカレイの酒焼きを合わせるの?と思っていたら、平野さんが一つ飛ばしていて合わせるワインが抜けていました。
勝手にフルニエのSBやムルソーと合わせてみましたが、SBが合うような感じです。(合わせてみませんでしたが、後で考えるとプイィ・フュイッセが合っていたのではないかと思います)
それにしても、この柳カレイも良く脂が乗っていて美味しいです。特に縁側の骨のところが香ばしくて美味しいです。
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リニエのCM2008は未だ香りが開いていないです。前に飲んだCM2007が酸味が強く未だ早いと思ったので、この2008はどうなのかと思っていたのですが、こちらの方が酸味が穏やかで既に飲めます。 でも、 アンコウの白味噌煮とは酸が浮く感じでイマイチ合わないかと。平野さんもモレサンドニのが良かったかなと言っていました。
ワイン自体も旨味が少し足りないかなぁという感じです。
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赤牛の溶岩焼きに合わせるワインは、Domaine du Clos SalomonのGivry1級クロ・サロモン2009。畑名をそままドメーヌ名にしているのは名家の証拠ですが平野弥に紹介されるまで知りませんでした。(スキー靴メーカなら知っているのですがね。チョット古いか...) 最初は赤系果実の香りですが、時間が経つと09らしい黒果実に黒豆ぽい香りも出てきて良い感じに。
肉に大根おろしでも塩・辛子でも合いますが、酸味の利いたこのワインには大根おろしの方が合うでしょうか?
肉自体は非常に美味しいです。左の写真の切れ目を2切れ食べましたが厚めのステーキで食べてみたいです。
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本日のメインのルフレーヴのピュセル2008。最初香りはおとなしめでピュレニーらしい香りはありますが華やかさがイマイチかと。ルフレーヴのピュセル好きの参加者は「これがピュセルの味、ミネラル感!」と納得、喜んでいましたが、どうも私のテイスティング力ではフォラティエール等の他の一級との差がそれ程感じられません。以前、ポール・ぺルノーで ピュセルとフォラティエールの飲み比べ2004 をやった時にもピュセルの方にミネラルと酸味の強さは感じましたが、味わいとしては大した差を感じませんでした。
平野さんは「ピュセルは純粋なミネラルが特長。これは化粧が取れて本来のピュセルの香り・味になっている」と言ってました。

土鍋炊込みご飯との相性は一見合うのですが余韻で合わないような感じを受けました。それより、炊込みご飯が美味しいのでマリアージュより食べる方に気が行っちゃいました。


締めの金柑のクレームブリュレも美味しく、これとピュセルが合っていたと思います(うろ覚えですが...)。でも、香りとかを考えるとラフォンのムルソーとかの方が合うのでは?と思ってしまいました。
(ピュセルの写真が心なしかボケているのは私の思いを代弁しているのかも?)

本日のマリアージュで良かったと言うか面白かったのは、 フルニエの?と赤海鼠(なまこ)や菜の花、金目鯛炙りとフルニエのマルサネ、赤牛の溶岩焼きとクロ・サロモン2009でしょうか。
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ふくの料理は期待に違わず美味しかったですね。今度は名物のふくカツを食べてみたいです。
ルフレーヴのピュセルについては、2004をフォラティエール2004と共に持っているので、いずれジックリ比較テイスティングをしたいです (そのつもりで買ったのですが...)。できればポール・ぺルノーとも比較したいです。





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最終更新日  2012.01.22 20:19:58
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