１９７０のバルバレスコ、昔のガヤの出来は如何に？

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2012.06.02

カテゴリ：ワイン･テイスティング

このワイン、最近閉店してしまった楽天ショップのオークションで落札しました。ガヤの古酒が出ていて、ヴィンテージの出来も長熟性も、その当時のガヤの実力も知らないという、かなりリスキーでしたが、ここまでなら出しても良いかと応札したら落札してしまいました。

まぁ、禁酒が続いていて飲む時期を逸していたのですが、とうとう開けてみました。　ところが、飲む前から最悪の結果に．．．

ＧＡＪＡ vino Ｂarbaresco　１９７０

アンジェロ・ガイアの父ジョヴァンニの代のワインです。
アルコール度は13.30°(細かいですね！昔にしては高いのでは？)

（ヴィンテージ表記の上に"VENDEMMIA"と書いてあります。イタリア語ではヴィンテージのことをこう言うのですね）

久し振りのせいか、古酒なのに慎重に開けることを忘れていました。力強くコークスクリューを引っ張ったら、案の定コルクが短く切れてしまいました。コルク滓が中に落ちるのは覚悟して、もう一度コークスクリューを差し込むと、真ん中だけボロボロに崩れてボトルの中に。外側はボトルの壁面にへばりついているという最悪の結果に。　結局、濾し器で濾しながら飲むことに。(トホホ、これでは益々味が薄くなるし劣化してしまう)

【簡単なコメント】

色合いは濃い目のレンガ色で40年以上経っているとは想えないが、ただチョット濁りがあるような感じもし、この前浅草で飲んだパトリアルシュの Nuits-Saint-Georges 1961 とは透明感が全然違います。これだけでも熟成状態の違いを想わせます。

トップノーズはボルドーの古酒に似ている感じです。でも、その奥にピーク超えと想われる鼈甲飴の香りも(古酒の割にはリキュール感は少ないです)。
味は酸味が幾分残っている感じで果実味もほのかにありますが、旨味はあまりないです。タンニンの残骸と想われるような苦味がチョットあります。

時間と共にボルドー風の香りは消え、お新香ぽい香りが強くなります。翌日には完全にぬか漬けの香りになり、味は醤油を薄めたような感じになってしまいました。澱は壁面にベッタリ付いています。ボルドー並みの多さです。

想うに、もう５年前だったら香りも味も良かったのではないかと。そんなイメージを抱かせる名残はあります。
ネットショップ｢ゆはら｣のオーナーは、このガヤ1970を５年前に飲んでこんな感想を書いています。⇒ バルバレスコ[1970]　ガヤ

楽天レビューにあるように、もしかするとオークションに出展して、あまりにも大量に安く落札され過ぎて破産したのかも？

【買えるショップの紹介】

　 (これくらいなら飲めるのでは？)
　　　ファインワインクラブ ⇒ ★送料無料★[1977]バルバレスコ/ガヤ

　　　メディトリーナ　　　 ⇒ [1979] バルバレスコ　-ガヤ-BARBARESCO -Gaja 　(在庫：わずか２本)

同じ古酒でも、パトリアルシュのＮＳＧ'６１とは状態は大違いでした。
また、古酒を開けるためにはスクリュー部分の細いソムリエナイフか、ピンセット方のコルク抜きが欲しいです。

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