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May 6, 2013
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 釈尊が説いた悟りに至る道筋が「四つの尊い真理(四聖諦)」だ。

四聖諦(ししょうたい)のうち
苦諦とは、苦しみの意味の真理
集諦とは、苦しみの原因について真理
滅諦とは、(その原因に基づき明らかにされた)苦しみを滅するメカニズムについての真理
道諦とは、苦しみを滅する具体的な方法(についての真理)
である。

 この道筋に従えば、悟りを開くことができる。

 前回は、苦しみを滅するメカニズムについての真理について語った。




釈尊は、その実践方法として八正道(八聖道)を説いた。

八正道とは、
『正見(しょうけん)』正しい見方をすること
『正思惟(しょうしゆい)』正しく考え判断すること
『正語(しょうご)』ウソ、無駄話、二枚舌、粗暴な言葉を避けること
『正業(しょうぎょう、しょうごう)』正しい行いをすること
『正命(しょうみょう)』正しい生き方をすること
『正精進(しょうしょうじん)』正しい努力をすること
『正念(しょうねん)』正しい想いを抱くこと
『正定(しょうじょう)』正しい禅定(ぜんじょう)。
の八つである。


それはまずできないはずである。
そのような理解での実践では、絶対に悟りを開くことはできないはずだ。

ほとんどの人はこの八つを同列に扱い、
この八つを努力して同じように実践していくことで悟りに至れるものだと解釈している。

だが、これが大きな間違いなのである。




苦しみは、囚われた考えによってもたらされた間違った(偏った)正しさであった。
そのような間違った正しさを持っているから、悟ることができないでいるのに、
どうしてそのような状態で八つの正しい道(八正道)を実践できるというのだ。

それは難しい。


 まず最初に徹底して自分に叩き込むべきことがある。

八正道の中で前提として一番重要な『正見(しょうけん)』である。

それは、論理的に正しい見方をすることである。

論理的に正しい見方をすることで、
偏りを避け、絶対視を避け、自分中心の考えを避け、
真理に沿った本当に正しい見方をすることができる。

では論理的に正しい見方とは何か。

それは、
縁起(すべては相対的であるという認識)
四聖諦(苦しみについての正しい理解(真理))
という真理に適っているということである。


この正見は、他の正しさの基本の考えになっているのだから
他と同列に扱ってはいけないのだ。

これがしっかりとできていなければ、他の七つの正しさは、
「今持っているこれまでのパラダイムの絶対の正しさ」で解釈してしまうことになる。
 すると、その修行の仕方は、
正見で真理に沿った正しさを理解しようとしているのに、
他の七つの実践では、これまでのパラダイムの正しさを基本にしてしまうであろうから、
その修行によって磨かれるのは絶対の正しさになってしまう。

人は、実践を繰り返すことで習慣ができ、
習慣が自分の基礎を形作っていくのだ。

つまり、間違った正しさで実践していくと、
正見は、単に知識に留まり、それを腑に落とすことができないままになってしまうのだ。

つまり、実践の際に、注意すべきは、
「正見」を基本にして行わないと逆効果ということだ。
それはある意味、悟りの正反対に向かっているようなものなのだ。


 正しく見るとは、真理を正しく見ることであるから、
正見することで、初めて他の七つの正しい道を実践できるのだ。

悟りたいのであれば、まずここをしっかりと理解しなさい。


 さて、現代においては、正見を実践するために役立つのが、
臨床心理学の発見である共依存と認知行動療法である。

共依存症を理解することで、
私たちが間違って絶対的な正しさがあると信じ込んでしまうメカニズムを理解すること。

認知行動療法によって、その間違いを正すこと。


 だが、それによって修正された正しさは、普通の正しさに過ぎない。
そこにもまだ絶対視された正しさが残っているのだ。
まだ自然ではない。
悟りのためには、さらにその先まで進むことが必要である。

共依存症からの回復は、その社会における普通の状態になることである。
しかし、その社会における普通の状態とは、
その社会が、その社会を維持するという目的のために
その構成員に押し付けている法律や道徳、常識のような正しさを
絶対的な正しさであるかのように信じている自然ではない状態なのだ。

それは広い意味での共依存である。

認知行動療法における回復も社会的に普通の状態までである。
その普通もそれぞれの社会によって違うことは、
今の私たちには容易に理解できるはずだ。

社会の正しさは、自然な正しさではないのだ。

アメリカとイスラム原理主義者の対立は、その社会の正しさの違いよって起きている。
どちらも自分の正しさが絶対的に正しいと信じているから、争いになっている。

 そこで、認知行動療法の手法を応用して、
自分が今信じている法律や道徳、常識のような正しさも、
絶対的な正しさではないということを明確に理解して、その正しさを手放し、
広い意味での共依存からも回復して、自然な状態になることで、
正見することができるのだ。

そのほかの八正道には、
『正思惟(しょうしゆい)』正しく考え判断すること
『正語(しょうご)』ウソ、誹謗中傷、陰口、無駄話を避けること
『正業(しょうぎょう、しょうごう)』正しい行いをすること
『正命(しょうみょう)』正しい生き方をすること
『正精進(しょうしょうじん)』正しい努力をすること
『正念(しょうねん)』正しい想いを抱くこと
『正定(しょうじょう)』正しい精神統一をすること
がある。


最後の正定は、精神を統一して心を安定させ、
『迷いのない清浄な境地に入ること』なのだ。

それは、もう悟りそのものである。

その結果として、正念ができる。

その結果として、その他が自然にできるのだ。

ん?それは変ではないか!
八正道は、悟りに至るための実践方法のはずだ。


 それでは、なぜ八正道が悟りに至る実践方法なのだろうか。

それは社会心理学で「自己提示の内在化」として知られている方法だ。
内向的な人が、繰り返し外向的に振る舞っていると、
だんだん外向的になっていき、それが定着していくのだ。

同じように、悟った人ならやるように振舞い続けていると、
あるとき、悟りに至ることができるのだ。

そのためには、最初に言ったように正見が一番重要だ。

一般には、悟った人のイメージは聖人のようなものだが、
それは絶対的正しさを実践する人のようなイメージが付きまとっている。

そのようなイメージで八正道を実践しても逆効果になるだけだ。

まず、悟った人は
絶対的ただしがないことを理解した人であり、
周りから与えられた正しさをすべて手放し、
その上でその瞬間の自分の信じる正しさを選べることだと
しっかりと肝に銘じること(正見)。

 その上で、
その悟った人なら そう考えるように、考え、判断すること(正思惟)
その悟った人なら そう語るように、語ること(正語)
その悟った人なら そう行うように、行うこと(正業)
その悟った人なら そう生きるように、生きること(正命)
その悟った人なら、そう心を尽くすように、心を尽くすこと(正精進)
その悟った人なら、そう想うように、想うこと(正念)
その悟った人が、迷いのない清浄な心でいるのと同じようにいること、
自分の選んだ正しさを信頼し、周囲の正しさに惑わされないこと。(正定)

 これを繰り返しなさい。
そうすれば、あなたは悟りを開くことができるだろう。

 今一度言おう。
一番大切なのは正見だ。
もし、これ無しで他を100回実践するくらいなら、
正しい観念の基で、1回の実践をするほうがましである。

必ず、正しい観念の基で繰り返しなさい。

まず、偏らず正しく世界を見なさい。
その中で
自分の選んだ正しさを信頼し、
周囲の正しさに惑わされないようにして、
穏やかな心、愛の心ですごしなさい。

その上で
自分の中から湧き上がる想いを大切にし、それに従いなさい。
自分の想いを心を尽くして実現させていきなさい。
つまり、
まずその瞬間を偏らず正しく見なさい。
自分の想いを基準に正しく判断しなさい。
自分の想いに素直になって愛で語りなさい
自分の想いに素直になって歓びの中で行動しなさい。
自分の想いに素直になって幸せに生きていきなさい。

 それがそのまま悟りの実践である。


                        さんた ひかる







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最終更新日  May 6, 2013 10:29:25 AM
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