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転職して2ヶ月と少し経ったが、どういうわけか目が廻るほど忙しくなっている。いそがしいという字はりっしんべんにぼうと書き、心を亡くすという意味であるから忙しくなってはならない、と努めようとしてきたがそれは間違いだった。忙しいと思わなければよく、つまり充実しているというように考え方を変えればよいのだ。実はこれまで、そんなに忙しいという状況になったことがなかった。世の中はこんなに楽なもんなのかと思いもしたが、次第に楽をすることに身体が慣れていってしまっていた。なにがそんなに忙しいかというと、まずはスピードが違う。「ざっくりでいいから今日中に調べて見積もっといて」とか、「じゃあ今日の夜打ち合わせして明日レビューしよう」とか、いつその資料を書くのかわからない。したがって宿題のように仕事を持ち帰らざるを得ず、ほとんど土日も仕事漬けである。量も違う。ふたを開けてみたら2万行ものプログラムコード持つシステムを2週間で完全にマスターしろとか泣ける美談だね。あと忙しい要素として、今まで体験したことのない技術に取り組んでいるから、ということもある。今まで、サーバー系OSでデータベースをうにょうにょして、とかやってたのが、Webカメラの映像をリアルタイムで携帯端末でもにょもにょ、というようなことをするようになった。畑違いも甚だしい。あと同時進行で「冗長化」という仕事もきている。「冗長化」ってなんだ?なんでも機材を2台づつ用意して万一の故障に備えるということらしい。えええオレインフラ知らないんですケド。ストレージなにそれ、て感じなんですケド。畑違いも甚だしい。あとは、二つ同時に新しい会社に入ったようなものであることも要因のひとつだ。とあるシステム開発会社に入社し、その一員として客先とを行き来しているが、客の用件を持ち帰ると社内でごにょごにょいわれ、修正して自社の総意として客に伝えると、望んでいたものと違うと言われる。あまねくすべての好みをひろわないと不和が生じたりするし、いちいちきいていると時間がいくらあっても足りない、ということになる。サラリーマンとはこういうことだったのか。目前に現れる全てのものが真新しくて、まるで新人くんのような気持ちになっているが、一定の年齢と経験を積み重ねてきている以上「その道のプロ」として扱われる。よって現場や自社では、泣き言のひとつもいえず、こうして一人で書いているわけである。「ああそれなら2~3日でできますよ」といったのは、前任者なら1日でやってしまうと思われるところを、引継ぎ者のビハインドとして幾分盛った返答ではあったが、やっぱりふたを開けてみると、異なるプロダクトから情報を参照していたり、変な名前のメールサーバーから自動メールを送っていたりして、一筋縄ではいかないことがわかったりしてだいぶ涙目。割とカツカツになってはいるけれども、客観的に見るとこういう状況はありがちだし、これまで退屈すぎたし、涙目ながら、いままさに充実してる!というだけいっておきたい。。
2011.12.10
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