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タイトー9646の下げが止まらない。4営業日前に買った直後に、業績の下方修正が発表されてしまい、その内容はどうやら結構酷いらしい。多少バクチ的なためし買いだったものの、ためしにしてはちょっとイタかった。チャート分析の指標でも、ここは買うところではなく、「売り」のサインが出まくっていたのだった。またやってしまった。でもきにしない。いや気にしてるけど、きにしない。飛島(とびしま)建設1805に注目していた。いや今も注目している。買うかどうするか、もう一段下がったら買いたいな、とか思っていた7営業日前。その翌日に、10円ぽーんと騰がってしまい、高くて買えなくなり、だいぶ悔しい思いをした。だから違う銘柄を探しているうちに、前述のタイトーを探し、買ったら見事に外れてしまったわけだけれども、それで今日、日経の夕刊にこんなニュースが出ていた。「飛島建、CB 70億」よくわからないけれども、CBのCはコーポレートで、Bはボンド。つまり会社債を発行して70億借金する、というニュースで、引き受け先はスイスの金融機関かどこからしい。ニュースの意味はわからないでもないのだけれども、果たしてこのことが会社にとっていいのかあるいは悪いのか、全くわからない。ひいては株価にとっていい材料なのか悪い材料なのかよくわからない。でもなんとなく騰がりそうなきがする。最近はなんだか株のことしか考えていない。体調のことも少しは気にしてみようと思って体重計にのった。いつぞやMAXだった体重と体脂肪率はもとに戻っていた。食事や運動に特に気をつかったということはないから、満ちた月が欠けたというだけのことだろうか。体重がもとに戻ったといっても、たぶんここから減ることはない。株価も、そんな調子になってくれたらいいのに。
2005.01.31
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■認知要素■線が13本ある。これは2005年に入ってから今日1/21までの、任天堂の株価推移だ。横の目盛りは1段100円で、一番上が13000円、底辺が11700円。ということはこの数日で1300円下げたということになる。任天堂DSの販売効果が株価に織り込まれたからとも、野村証券が格付けを引き下げたからとも言われているが、本当のところ下げの理由は誰にもわからない。理由がなくても株価は上下動するものだということが最近になってようやくわかってきたが、さしたる理由もないだけにこの下げは極端すぎで、必ず反動があると、確信に近い観測を抱かずにはいられなかった。■情報への選択的接触■左から5本目と6本目の間に空いた空白は強い磁力を示しているはずだし、7本目の白い線は「下値への抵抗と方向の転換」を暗示していた。目先の「底」は12000円(下から3段目)と見ていた。7本目の白い線。ここから反転することも十分に考えられた。悩んだ。チャートを見つめたまましばらく悩んだ。やがて決断した。買い始めた。1/13:株価12210円、2000ワラント。このポジションがとりあえずの指標になる。翌14日、8本目の線。この黒い線だけ見る限り、まだ下への圧力は強いように思われた。次はぜひ「底」で拾いたかった。チャンスはあと1度か2度。見送った。週明け17日。9本目の線が始めて12000円にタッチした。しかしすぐに反発して相場を終えている。割と強い反発のシグナルを残していた。相場は「底割れ」を嫌ったと判断した。1/17:株価12080円、2000ワラント。平均12145円。■強制的承諾■翌18日。10本目の小さい十字線は、推進力が弱まってスピードが失われた合図。つまりこの局面では下降相場の終わりを示している。明日からリバウンドによる上げ相場が始まるに違いない。そう確信した。1/18:株価12110円、勝負の4000ワラント。平均12128円。ポジションが確定した。5本目と6本目の間に空いた真空地帯は「窓」と呼ばれ強い磁力を持っている。近いうちに株価は必ず「窓埋め」にかかるはずだった。上値目標値が定まった。12400円。下値は11800円。過去3か月の最安値は11880円。11800円を割り込んだらそれは調整の下降ではなくあきらかに「下落」。デッドライン11800円を下回ったら機械的に売る。損失拡大防止というよりも、分析と予想に反した動きを株価がしたらオレの「負け」だからだ。■努力の正当化■1/19。一段高く寄り付いた。多くの市場参加者が、前日の十字線を「トレンドが転換する」と見たからだろう。読みは正しかった、というより定跡通りだった。明日にも上値目標にも届くかもしれない。ところが、朝の買い勢力は強力な売り圧力にかき消されてしまい、その後じりじりと後退していった。十字線のシグナルは無効化されたのだった。■認知的不協和■1/20。12本目の線。反発をくじかれたことでよりどころは何もなくなっていた。この日はNY相場の軟調を受けて下げ一色となっていた。日経平均株価は年初来の安値を記録した。ただ全面安の展開にも関わらず任天堂は、12000円を下限に踏みとどまっていた。この相場で持ちこたえたのだから底値に対する抵抗は強いはずだ。明日は騰がってくれるに違いないが、根拠はいたって希薄だった。そして今日、最後の線が示す通り、あれほど抵抗していた12000円ラインをいとも簡単に突き抜けた。一旦抵抗線を破った勢いは衰えることなく、すぐにデッドライン11800円も割り込んでしまった。■社会的支持の希求■泣きそうになりながら8000ワラントを投げ売った。「負け」が確定した時、オレの認知的不協和はピークに達した。※ 1ワラント:5円~7円。
2005.01.21
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ヤフー株が今日の第4四半期決算発表を控えて熱い。50万を起点にして上下1万ずつの乱高下を繰り返している。デイトレーダーのように1日中画面に張り付いていられれば、めまぐるしい値動きの中で何度も売買し、ともすれば1万円ぐらいの利益を10回ぐらい繰り返せるのかもしれないがそういうわけにもいかないしそんな技術もない。12月上旬に47万5千円で買った1株を1月18日にちょうど50万で売った。利益は2万と少し。利回りとしては悪くないが、1ヶ月ガマンしてたった2万と考えるとギャンブルとしてはかなりセコい。Eアクセスは地味すぎる値動きに嫌気がして13日に戻り売りした。3000円程度の利益が出たがこれでも精一杯だった。すると今週になって一気に値が軽くなり、数日で8000円程上昇した。2株買っていたから1万6千円の値幅をみすみす見逃したことになる。売ったとたんに騰がられると悔しい。未熟さは後になってはじめてわかる。先週、任天堂が値を崩した。5日続落したあたりからカバードワラントを買い始めた。底値圏とおぼしき価格帯で拾った平均値は現在12200円。あとはリバウンドを待つだけだ。ところが今日また底入れした。ワラントは時間の経過とともに価値が失われてゆく。ということは平均値も上がってゆく。ぐずぐずした相場を口を開けてただ待っているわけにはいかない。息苦しい感じが続いている。早く上がってくれ。建設と不動産業界に注目している。理由は「なんとなく」だが、氾濫した情報を自分なりのロジックで分析し導き出した結論ではある。まだ誰も注目していないはずだったが、チャートを見てみると年末年始あたりから急激に騰がり始めていて、今調度高値圏で推移しているところだった。満ちた月は必ず欠ける、とすればもう一段下がったときが買いのチャンスだ。「待つ」ということができるようになってきた。前なら、騰がり始めるとこのままずっと騰がり続けるような気がして買い急いでしまい、結局高値を掴むことになっていた。このあたりは進歩しているといえる。同じ失敗は繰り返さないが、違う失敗をしてしまう可能性はまだ残っている。今のうちに多くの失敗を重ねてミスの確率を減らしてゆくのもまたトレーニングのうちだ。建設・不動産というテーマの中で銘柄もある程度絞れてきているが、買うまでは誰にも言わない。結果的にかなり渋めの選択になりそうだが、それもなんとなく「相場師」ぽくてよい。3匹いた金魚がまた1匹死んで2匹になった。痩せ細っていたから、餌を獲るのが下手だったのだろうか。
2005.01.20
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先週末、友人の家に行った。日本に帰化した中国人のチャンさんとは彼女が職場で新人のころからの付き合いで、数えてみるとかれこれ10年近いことになるが、その美しさも日本語の下手くそさ加減も10年前と全く変わっておらず、会うたびに「日本語おかいしいよ」といってからかうのが習慣になっている。しかし最近の彼女は、変な日本語を使うのは変わらないのだけれども、「抜本的になります」とか「厳粛にうけとめました」とか、なんとなくレベルアップしていて、文法や局面が正しいのかどうかわからなくなるほどだった。チャンさんは早々に会社を辞めて外資系のコンサル会社に再就職した。今や日本と上海や台湾を行き来するエージェントとし活躍している。先日、目の手術をしたらしかった。レーザー照射による角膜補正は日本では50万以上かかるらしいが上海だと8万で手術してくれるらしい。その価格差に着目して光付手術ツアーというようなプランで客を募ればかなり儲かると思いそのことを伝えたがチャンさんに「マーケットが少ないですよ」と一蹴されてしまった。その割にはパンフレットを持ち出してしきりにレーザー手術の良さを訴え続けていた。オレの視力が1.2ぐらいだということを伝えても説明の勢いは衰えなかった。どうやらチャンさんはコストの安やよりも、中国人の高度な技術力を説明したがっていた。確かに低コストと高成長のみが注目されてはいるが、技術に関しての信用は今もあまり取りざたされない。チャンさんは中国を「低コスト」で売り出そうとは考えていなかった。高い技術には、正当な対価が支払われるべきだと思っていた。「フェア・トレード」。アフリカやアジアの労働者を、現地物価の低賃金で雇用するのではなく、世界的なクロスレートに照らし合わせた正当な対価を支払うことをフェアトレードという。国同士の争いは今や武力ではなく経済によって行われている。安い労働力は強大な資本によって搾取されていて、アフリカやアジアの電子部品工場に勤める女工は古代における奴隷とどれほども違わない。経済格差という合法的で正当な武力で世界を侵略し支配し、植民地化しようとしているのはアメリカと日本の企業である、とも言えるかもしれない。日本人のオレからしてみれば、「フェアトレード」なんて考え方はちょっと偽善的なような気もする。しかし中国と日本両方の国籍を持つチャンさんにとっては、理想郷なのかもしれない。チャンさんが2,3年前に買った笹塚のマンションでふぐ鍋をしようという計画が年末の忘年会のときに持ち上がった。新年会を兼ねてチャンさんの家に、当時の仲間が集まろうということになったというのが主な趣旨だった。前に会ったときには新興宗教にハマっていると語っていたチャンさんだったが、今度は健康器具にハマっていた。部屋に入るなり、チタンのネックレスやゲルマニウムのブレスを見せられ説明を受けた。彼女の部屋はいたってシンプルだった。シックな家具とアールヌーボーな調度品が大胆に混在してたし、長いすはムートンやぬいぐるみで装飾されていたりして、テーマがよくわからなかった。よく見ると白蛇や七福神のマスコットが置かれていて、信仰の強さによるものかと思いきや、ただ「かわいいから」という理由だけだった。七福神を「かわいい」と思う感覚は理解し難かったが、そもそも日本人の女の感覚も理解しているわけではなかったから、それ以上詮索するのは止めた。当時同じプロジェクトだったメンバーが集まるとこの頃は、政治とか経済とか保険や医療などなんとなく小難しい話になることが多い。「労働者ってゆうのは不当に搾取されていると思わないかい?」というテーマで始まった左翼的鍋パーティーはその日の夜遅くまで続いた。不当に搾取されているには違いないだろうが、搾取されるのはシステムが悪いのではなく個人のせいだと思っている酔っぱらいのオレには、あまり発言の機会を与えてはもらえなかった。
2005.01.17
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副主将と飲んだ。地元に帰省した副主将とミナからの土産の受け渡しが主な趣旨だったようだ。副主将の土産は会社の人に配ったけどあまり物ではない、といういわくつきの、九州限定のカールめんたいこ味だった。ミナは旦那の仕事で海外に移り住んでいて正月名古屋に帰省した。正月に副主将はミナと名古屋で会うらしかった。暮れに電話がかかってきて副主将の電話番号を聞かれたことでそのことが判った。その時「久しぶりに会いたいね」というと彼女は「そう?そんなことはないけど」とつれないことをいってオレに苦笑いさせた。そのミナが土産を買ってきてくれたという。小袋を開けると中に入っていたのはキーホルダーだった。島を模った革に「PANAMA」と書かれていた。そういえばミナが住んでいる所はパナマあたりだった。オレが好きな土産物の類をミナはよく判っていた。そしてオレはお土産としてキーホルダーをもらう人の気持ちが、なんとなく判った。副主将とは仕事の話やオレが最近ハマっている株の話をした。あるいはネットの話や、消息がわからなくなったかつての仲間の話などもした。彼女とはこうして半年に1度くらい会って飲む。ビールを5杯も10杯も飲んでいるからというわけではないがいつも同じ話をしている。同じ話を何度も繰り返すことでそのテーマに対する考えはどんどん深くなってゆくし、たまに会って忘れそうな思い出をまた蘇らせることも重要だ。しかしアルコールで麻痺してゆくアタマでは、話した端から重要なこともなにもかも忘れてゆきそうだ。副主将は「そういえばきびのみたらしだんごさんがよろしくっていってました」ということを2回言い、2回目だと注意すると「わけのわからないことをいわないでください」と、わけのわからないことを言うようになっていった。ミナの旦那も株をやっているらしく、オレの株日記を読んだ彼女が「あんなやり方じゃダメだよ」と副主将に言ったらしい。副主将は「株にやり方なんてあるの?」と聞いたが、「やり方」は存在するとミナはこたえたという。じゃあそのやり方をオレに教えてくれてもよさそうなものだが、きっと実弾が抱負にないと出来ないやり方に違いない。下落相場で買い下がってゆく「逆張り」はナンピンで平均単価を底に近づけてゆくために分割して買う。ナンピンでは100株→200株→300株というように、下がってゆくにしたがって建玉を増やしてゆくことで単価を下げる。2900円→2800円→2700円と買い下がったときの平均単価はおよそ2767円で割と底に近いことになる。だったら最初から2700円で買えばいいじゃん、と思うがそれができれば苦労はしない。旦那さんの「やり方」はもっと違うかもしれないが、これだと実弾は200万は必要だということになる。うまいこと3200円で全部売れたとして単純利益は26万円。底と同じように天井なんかわからないから、3100円ぐらいから売り上がってゆくことになると売却単価はもっと下がる。ともあれ200万を使っても10%の利益をあげることがいかに難しいか。というわけでいよいよカバードワラントに手を出した。以前ここにも書いた、先物オプションを証券化した金融商品だ。例えば12000円の株価が12500円になることで、この株に連動したワラントは5円から7円になる。増加率にして現物株は4%、ワラントはなんと40%である。このことを「10倍のレバレッジ効果がある」というそうだ。株価と連動する指数は三角関数や統計関数を使って計算されるらしいが理解できない。最低売買単位は1000ワラントだが、価格が6円とか10円とかだから1万円もあれば1単位を買える。分割買いで建玉を積み重ねるにしても5万もあれば充分なのだ。暴騰すれば倍になるかもしれないし、暴落したまま満期になればゼロになるが、そんなへまはきっとしない。居酒屋を出て次の店に向かって歩き出した。「中村さん今一番楽しいのは株ですか?」副主将は言った。楽しいといえば楽しいし、でも心から楽しいと思っているかというとそうでもない。でもたぶんスキーでもサーフィンでも上達の過程が一番楽しい時期だし、会社でも成長する過程に一番株価が熱くなる。上達しきったり成長しきったらあとは熱は次第に冷めてゆく。スキーもサーフィンもやらないし会社経営も知らないが、きっとそういうものだ。「中村さんじゃあ仕事は楽しいですか?」副主将は続ける。楽しくはない。成長しきって熱が冷めたからなのかとか、実力を知って先が見えたからなのかとかそういうことは、あまり考えたくなかった。コートのポケットに彼女の手も入ってきた。どちらかというとオレの手のほうが冷たかった。冬の空をみあげた。冬の空おみやげた。お土産どうもありがとう。
2005.01.14
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どういうわけか「池袋ウエストゲートパーク」を今さら借りてきて全部見た。どうもこうも池袋の風俗にいたおねいちゃんが「いけふくろう見たことある?」と言ったことがきっかけだった。かのドラマに出てきた有名ないけふくろうを「池袋で働いているのに見たことがないの。」という。なんでもこの風俗の女は、渋谷あたりに住んでいるにもかかわらず、ドラマに憧れて池袋にやってきたらしかった。女の体型はいけふくろうそっくりだったがそのことには触れず、そういえば池袋がドラマでどんな描き方をされているのだろうかと思い、射精し終えた帰りにビデオ屋によって全部借りたのだった。結論としては非常に面白かった。特に森下愛子が最高だった。それから脚本家つながりで「69」も見たし、原作者と長瀬くん繋がりで「ビッグマネー」も見はじめている。「波のうえの魔術師」が原作の株の話で、自分にとってホットなテーマということもあってこれも非常にいい感じである。2,3年前のドラマのようだけれども、「ビッグマネー」を見て株を始めようと思った人間がこの世に200人ぐらいはいるに違いない。しかし「ビッグマネー」の中で株に使われる金は1億とか2億で、だからかかる損益も数百万から数千万ぐらいで、金銭感覚がおかしくなるとともに、やっぱり株にはそれぐらいの資金がないとダメなような気もしてきていて、すると100万にも満たない資金で1万や2万へこんだり浮いたりしてるぐらいで沈んだり浮かれたりしているオレのごときってどうよ、と思ったり、もっと資金を貯めようと思ったり色々していて、でもとりあえず最低でも300万ぐらい無いとお話にならないらしい。というのも300万という額は、まず信用取引を始めるためにはそれぐらいの資産がないと審査を通らないそうで、つまり人として「信用」の形をお金で表すと「300万円」だいうことだろう。12月に買った株を1ヶ月近く持ち続けている。今1月12日時点で利益分は数千円。もちろん毎日株価は動いていて値幅は最大で5万くらいになる局面はあった。底値で買ったわけではないし天井でも売れなかった。株はオレの買値近辺をうろうろうろうろしている。このポジションは、早く見切りをつけたいと思う気持ちと、じれったいような張りつめたようなじりじりした感じを持続させたいという対極の狭間にいる自分自身の葛藤を表し、日々反省を促されているようでもある。今、チャートは振幅を弱めながら収縮し三角形つまりトレンドの波を形成させようとしている。完成した三角形の先端はニュートラルだといわれる。突き抜けるか転がり落ちるのか、次の方向性は誰にも判らないのだ。そしてその先端がもうすぐ訪れる。当然、上へ突き抜けるに違いない。というように、最近寒いので家でビデオを見たりして暮らしているので、体脂肪率がかなりMAXなところまできてしまっていて、おナかがだいぶいけふくろう。
2005.01.12
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ビックカメラに行った。浄水器のカートリッジを買い換えるためだったが、他の家電に目がいった。食器洗い乾燥機である。家事の中で、皿洗いとゴミ出しはオレが担当しているが、皿洗いの負担を軽減できるかもしれない夢の装置に前からちょっと憧れていた。ところが実物を見て使いものにならないということがわかった。ずうたいばかりでかくて、容量がまるでたいしたことがなかったのだ。鍋もフライパンも入りきらないどころか、30センチクラスの大皿もギリギリくさい。ザルやボールや、コーヒーメーカーのポットも一緒に入れたいのに、どう考えても入りそうになかった。小さい皿や茶碗やコップといった食器を洗うのは比較的簡単だし苦にならない。洗い物でやっかいなのは食器ではなく、鍋とか大皿などの大物なのだ。食器洗い乾燥機はまるで使い物にならない。ということはオレは一生皿洗いの労働をしてゆかなければならない。容積30リッターのシンクに山積みになった皿やコップや箸やボウル。皿洗いはスポンジとウォーターの2工程に分類される。汚れた食器にスポンジをかける。大物から先に処理する。大物の中に小物を入れてシンクのスペースを調整する。大物が全ての小物でふさがったらまたその上に大物を積み重ねる。つまりこういうことだ。鍋を先に洗い、鍋の中に皿や茶碗を突っ込み、その上にまた鍋を置き、また中に皿・茶碗を入れてゆく。積み重ねる。土台を重ねてタワー状にしてゆく。タワーは微妙なバランスで保たれているからきっと触れると倒れる。隙間に箸やスプーンを突き刺してゆく。おたまやフライ返しも同様に。皿洗いのダイナミズムはスポンジとウォーターを1度ですませることにつきる。だから極限までタワーを高く重ねてゆく。スポンジが終わる。シンクの70%は空いている。残り30がタワーの土台。天高く積まれた泡にまみれた食器や鍋が左岸にそびえたっている。水道から水を出す。タワー解体作業の始まりだ。泡のタワーを切り崩す。水で洗い流す。洗浄された食器は指先で研磨される。「きゅっきゅっ」という音がする。テスト完了だ。製品として出荷するに等しい品質を持った皿は今度はカゴに入れられてゆく。カゴの容積はシンクの3分の1にも満たない。小物からだ皿やコップを積み重ね、コップの上に茶碗をかぶせる。その上に大物。他の重量を利用して隙間に大物をねじ込む。その間におたまを突き刺し、フライ返しを差し込んでゆく。突起に鍋をフックして、鍋のへりにボウルをかぶせる。カゴは化学プラントのようになってゆく。全ての皿が新しく生まれ変わり、シンクが完全に空になる。ゼロになる。シンクがゼロになったとき、オレの精神はリセットされるのだ。皿洗いは、宇宙だ。
2005.01.04
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年末年始は部屋の掃除に明け暮れた。12月31日は雪が降った。積もるほどの大雪だったにもかかわらず衣装ケースを8個も買い、10分少々の距離を持ち運んだりして腕がぷるぷるになった。紅白をビデオにとって格闘技をみながらそばを食った。格闘技の放送終了後、ビデオテープを巻き戻して紅白を見始めたら明け方近くなってしまった。8個ある衣装ケースのうち3個しか満タンにできなくて元旦を迎えた。衣装をしまうわけではなかった。おもちゃや書類や周辺機器など、使わなくなって、これからもずっと使う予定のないものを捨てられないのだった。正月はほとんどなにもせずに酒ばっかり飲んでいたおかげで、肉体も精神もすっかりゆるゆるになってしまった。あまり外に出たくないし複雑なことは考えられないし、好きなこと以外はできればしたくない。そんな体質になった。あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。
2005.01.03
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