泰心堂はりきゅう院 楽天出張所 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)の個人ブログ
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EBMってのは幻想だと思う。どうも、お久しぶり。管理人の泰心堂です。業務と別件の企画などで多忙ですっかり更新忘れてました。(爆)近年の針灸業界つ~か、学界の流行ってのはですね、『EBM』だそうです。EBMってのはですね、『(化学的な)証拠に基づいた(再現性の高い)医療』を目指そうというお題目のこと。ああ、わざわざ化学と書いたのは針灸の技法は本来、自然科学に属するものですから今更、『科学的』云々を議論すること自体、センスがないことですから。決まりきった化学変化のようにいつでも、条件さえ整えば同じ反応を示すことを求めているわけですので、区別し分類し脳内遊びをすればよい科学よりも、融通の利かない化学のほうが字面的にふさわしいのかと・・・さて、EBMってのはですね、「利かない薬使いまくって副作用を引き起こし、医療過誤の賠償金で悩む医療界」が提唱した概念です。平たく言えば、現在主流である『西洋医学』のことばです。つまり、人間を画一的なものと仮定したときに、ある治療法はどのような反応を起こすことが期待でき、それはどの程度であり、客観的に見てそれは有効と言えるのか?と言う話をするためのものです。ま、ぶっちゃけ。「薬ばっかり出しているけど全然利かないじゃないか!?」「データ上70%効果ありと出ているのですから、あなたがイレギュラーなのでしょう。私たちには責任がありません。」と言うためのものです。ま、好意的に見て無駄な投薬を減らし、患者さんの負担、社会的医療負担を減らすことに使うための研究ですね。でも、さ、そういうのなら、NIHなどで『牽引は腰痛治療に効果を及ぼさないばかりか、害となる可能性が高い』と言うレポートが出ているんですから、腰痛やら坐骨神経痛やらで『牽引治療』するのやめたら?と思うんですけどね。なまじ保険点数の対象になっているからといって行うところが未だにある。また『インフルエンザ脳症』の話なんかはひどいもので、インフルエンザ脳症なんて病名は日本にしかないそうだ。で、インフルエンザのときに処方される解熱剤の副作用として別の病名が挙げられていて、その症状がいわゆるインフルエンザ脳症と一致するそうだ。予防接種もそう。予防接種を受けても受けなくてもインフルエンザの罹患率(かかる確率)に有意(=予防接種がうけた方が断然よい)と言えるような差はないそうだ。こうなると『タミフル』とてその効果はあやしい。体育会系のごく一部の間で「ユンケル飲んで寝ればたいていの風邪は治る」ってな話があるけど、「その方が治るんとちゃうか?」とつい邪推したくなる。ま、そんなEBMだが、どうも鍼灸師は「かがくてき」とか「医師と同じレベルで話すことができる」とかがえらいように思っている輩が非常に多い。医師と同じレベルで専門用語オンパレードで話せる必要は必ずしもない。そんなどこぞの召喚呪文みたいなものはそういうのが好きなマニアさんに任せていればよい。だいたい今時、専門用語しゃべって患者さんに通用すると思っている医師がいるとした、インフォームドコンセントの意味をもう一度勉強しなおせと言いたい。日本語しかわからなひとに、フランス語で説明しているようなものだ。それで説明の義務を果たしたですって?チャンチャラおかしい。すごいぶっちゃけ話してしまうが、私たちはり師、きゅう師はそれが『鍼または灸の適用かどうか』がわかれば良いのである。たとえば私は流派という話で言えば、最初に教えていただいたのが『積聚治療』という治療法式。この方式の場合、大きく分類して病気=健康ではないからだの状態は五つしかない。すなわち【肝虚、心虚、脾虚、肺虚、腎虚】である。ま、細かくすればもう少し細かくできるが、とりあえず良いだろう。つまり私たちの仕事は【肝虚、心虚、脾虚、肺虚、腎虚】の各反応点を調べて、より強い反応を示すものを主証(=主たる体の状態と治療方針)とし、施術することであって、病名を理解して同情することではない。乱暴な話をするが、頭痛だろうが、腹痛だろうが、肩こり、腰痛、坐骨神経痛など神経痛、リウマチ、骨折(治癒促進)だろうが、突き指だろうが、自律神経失調、鬱・・・仮に、【脾虚】という反応にまとめられるのならば、【脾虚】と言うからだの状態であると認識し、【脾虚】の治療をすればよいのである。あとはこの人は治療してよい人か?それともすぐに手術が必要で病院へいくように言う必要があるかどうか?がわかればよい。簡単に書くと1.手を出しても良い状態であること2.目の前の身体が示す徴候(サイン)から治療方針を決められること。3.治療方針に基づいて施術ができること。この3つの条件さえそろえばよいだけのこと。あとは施術中にそれぞれの流派、術式、治療法の持つスケールにしたがって【刻一刻変化する程度】をよく診ていけば良い。つまり問題としているのは目の前の体であり、目の前の人であって、画一的な存在しない人などそもそも問題としていないのである。また、体の状態は【刻一刻と変化する】のであり、われわれの手技は常にそのフィードバックを受け、調整している。データ化できる静的な情報もあるにはあるが、古典で言う【気の去来を窺う】ってのは動的な情報であり常に変化し続けていて定量的に観察すること自体が無茶な話。それでいてこの動的な情報こそが私たちの施術の要となるのだから、そもそも静的な情報だけで判断しようと言う視点自体に論理の破綻がある。その意味で鍼灸を完全にEBM化しようという試みは無茶。EBM化できそうなところはしておけば良いジャン?くらいで上等だと思うのだ。・・・とあまりまじめな顔して書くと疲れるのでこの辺で。ご質問や治療のご相談、ご依頼は下記までお気軽にどうぞ泰心堂はりきゅう院〒275-0011 千葉県習志野市大久保2-5-7 大久保ハイツ103TEL/FAX 047-404-5225Mail taishindo@festa.ocn.ne.jpWeb http://takefor.client.jp/
2008年08月20日
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