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百田尚樹さんの作品
敗戦の夏、
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、
なにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし社員ひとりたりとも馘首せず、
旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、
たくましく再生していく。
20世紀の産業を興し、
人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とは
いったい何者か
敗戦後、
日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、
巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。
日系石油会社はつぎつぎとメジャーに蹂躙される。
一方、
世界一の埋蔵量を誇る油田をメジャーのひとつ
アングロ・イラニアン社(現BP社)に支配されていたイランは、
国有化を宣言したため国際的に孤立、
経済封鎖で追いつめられる。
1953年春、
極秘裏に一隻の日本のタンカーが神戸港を出港した
驚きと感動とがドドーン!
と
迫ってきます
最近
特に
昨年の東日本大震災以後
日本という国に対する残念感を否めない心境に
なってきていた私
もっと、もっと
ずっととんでもなかった戦後
こんな人物がいたんですね...
最初から
泣きが入ります
だってこの人物、実在...
戦後
当時GHQがどんな思惑で、どんな政策をしていったのか
見事に何も知らないことにも気づかされました
この作品には
石油関係の政策しか載っていませんが
それでも閉じっぱなしだった目を開かされる気がします
読書途中で
本作品の主人公が
出光石油の創業者・出光さんだと知り
より一層物語にのめりこみました
要所要所で出てくる
主人公の一喝
鳥肌が立ちます
日本人としての誇り
日本を愛する心
部下への想い
それらを体現する人生
指導者、管理者という立場にいる方々には
ぜひともご一読を!
そして私は
今度から給油するのは
出光にしようと思ったのでした...
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