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【送料無料】エチュード 今野敏さんの作品 渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件。 警察は衆人環視のなか、別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう─。 警視庁捜査一課・碓氷弘一は警察庁心理調査官・藤森紗英を相棒に事件の真相に迫る。 碓氷が女性に対して「面倒だ」と思いながらも差別的な意識を持っていないのが自然で何だか嬉しかったなぁ~~ オドオドした紗英をそのまま相棒として認めていくところに壁を感じませんでした 警察小説の中では珍しいかも?? それでも女性が捜査に加わることでいろいろ起こりますがどちらかというと可愛らしくて・・ 碓氷の方も刑事としてではなく、父親としての様子や悩みが描かれますこちらも自然な家庭人という感で親しみも持てました 心理捜査を扱ったせいでしょうか迫力はあまり感じなかったのですが事件の謎は興味深かったです 面白くてどんどんページをめくりつつも 少々淡々と読んでしまった感はあったのですがその理由は私個人の「慣れ」に起因するような気もしたのでした
2011年03月24日
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【送料無料】ST沖ノ島伝説殺人ファイル 今野敏さんの作品 玄界灘の沖ノ島で港湾工事中に、水死体が見つかった。事故か、事件か? 許可なく入ることができない『神の島』には、古代からの因習が残り、島で見聞きしたことを外で話してはいけない"御言わず様"の掟があった。崇りを恐れ、口を閉ざす関係者たち。難航する捜査。そして警察OBからの圧力。福岡に飛んだSTが、伝説に迫る。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第10弾ST 伝説の旅シリーズ 第3弾 お久しぶりのSTシリーズ 誰が主役という訳でもなくみんながそれぞれに事件にアプローチしていくという印象でしたが黒崎のセリフはやっぱり一言だけ・・・ 宗教、掟、因習縛られていますよね~~無意識だったとしても・・・ましてやきちんと信仰を持っていれば・・・ そんな壁に阻まれた事件を解決していきます オビには神 VS STとありましたが 私の印象は信仰心 VS ST 嘘発見器の仕組みや正確さについての記述が多かったですがとっても分かり易かったです STメンバーの能力は決して万能ではないんだよと訴えられた気がしました
2011年03月06日
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鋏の記憶 今邑彩さんの作品 桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。小さな男の子の苦痛と恐怖が伝わってきた。だが、その子が死んだかどうかまでは分からなかった。(『鋏の記憶』より) 物に触れただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件の手がかりをつかんでゆくが...。 連作短編集 紫が関わった事件4件収録 もちろん思い出したのは【送料無料】サイコメトラーEiji(vol.1) おかげでサイコメトリーの能力に関わった疑問は持たずに読めました~~(笑) 偶然記憶を読み取ってしまうパターンと同居している刑事さんからの依頼のパターン 能力を持っているからと不自然に事件に関わった感がないので心安らかに読破 サイコメトリーの能力が万能でないのも好感
2011年03月02日
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【送料無料】禁断 今野敏さんの作品 大学生がヘロイン中毒死した。暴力団との繋がりを追う諸橋班。 それを嘲笑うかのように、事件を追っていた新聞記者、さらには暴力団構成員までが次々と本牧埠頭に死体で浮かぶ。 横浜みなとみらい署シリーズ 第2弾 第1弾の 【送料無料】逆風の街 の時にも思いましたが読み始めてしばらくは何が何だかわからないだけでなく、何となくのめり込んでいけませんでした なのにふと気付けばハラハラドキドキ・・・ちゃんと虜になっています 任侠の神野もちゃんと登場相変わらず良い味を出してくれますもしかしたら主人公のふたりを置いておいて 彼が一番好きなキャラクターかも??? 今回の事件は国際的中国が絡んできます で、登場する中国からのお客さん 彼に今後も登場して欲しいと思うのですが無理かなぁ・・・
2011年02月24日
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【送料無料】特殊防諜班最終特命 今野敏さんの作品 新人類委員会は、芳賀一族抹殺を狙って、最終攻撃の準備を進める。 舎念、恵理、ザミルが重大な危機を予期する中、真田武男は特殊防諜班の任を解かれる。 宿命の男たちが出雲に集結、最大にして最後の戦いが始まる。真田は恵理たちを守ることができるのか。 最終巻はベルリンの壁崩壊から始まります その頃の物語だったんですね初めて意識しました・・・ 私的には今回の一番のヒーローはウルブリヒト 【送料無料】特殊防諜班聖域炎上 でのラストの行動が印象に残っていましたがここまでとは思いませんでした・・・ やっぱり人間自分で考える力を持つ事が大切 でそうするための知識と精神力と分析力と冷静さ・・・ う~~ん凄い 第1弾の 【送料無料】特殊防諜班連続誘拐 からの主人公・真田の成長も凄いのですがウルブリヒトのインパクトには・・・ 途中ではものすごく風呂敷を広げたような印象もあったのですがきちんと納まるところに納まったラストに満足して安心して読み終えたのでした
2011年02月17日
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【送料無料】特殊防諜班聖域炎上 今野敏さんの作品 炎に包まれる山、黒い鳥。"失われた十支族"の末裔、芳賀舎念は危機を予知する。 都内のビルへの破壊テロが事件の始まりだった。新人類委員会は予想外の兵器を駆使して芳賀一族に迫る。 特殊防諜班・真田たちは宿敵・夢妙斎、そして新たな恐るべき男の攻撃を阻止できるのか。 今回自衛隊員数名が共に戦いますしかし彼らには細かな事情は知らせられません 「知らない方がいい」「本当に知りたいのか?」 この言葉で納得させられてしまう彼らが結構好きです 今回は戦闘機に関する記述がかなり多く正直訳がわからずスルー気味で読んでしまいました 「とにかく凄いんだな」ってな解釈で読み進んじゃったのですが 自衛隊の新規購入戦闘機検討のNEWSを聞いた時にちゃんと読んでおけばよかったなぁ~~と・・・ 何事も自分の糧にしなきゃ!ですね 今回かなりの緊張感がありました ザミルと恵里、真田が一緒に行動する時間が多くて嬉しいのだけど、緊迫感いっぱい 3人が一緒にいるというのは切羽詰まった時だと実感 なのに オチでは笑わせていただきました~~
2011年02月16日
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【送料無料】特殊防諜班諜報潜入 今野敏さんの作品 山の民─。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。 雷光教団を急速に掌握した、二代目夢妙斎と名乗る男を探る真田は、彼の技に同族の印を見出す。 一方、モサドのザミルは中東戦争阻止に忙殺。 だが芳賀一族抹殺の新たな陰謀がまた動き出していた。 第1弾からずっと続いている作品だからでしょうか? 「突然何かが起こって、そして解決」 しているんだけれど強い実感がなく大きな時間の流れの一部分を切り取ったような印象が残りました 第1弾の 【送料無料】特殊防諜班連続誘拐 で出てきた人物や団体の登場がより一層そう思わせるのかも? 前作の 【送料無料】特殊防諜班凶星降臨 でもそうだったのですが別行動の多い真田とザミル でも個人的な好みとしては 真田、ザミル、恵里やはりこの3人は3人でいた方が良いです ザミル曰く 「スケさん、カクさん」いいですね~~ 今回は真田が潜入捜査人間の精神的な部分の弱さが見え隠れ なるほどと納得したり何だか親近感を覚えたり・・・ 次作も楽しみ【送料無料】特殊防諜班聖域炎上
2011年02月12日
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【送料無料】誇り 今野敏さん 東直己さん 堂場瞬一さん の作品 「常習犯」(今野敏さん)窃盗のプロであるあいつが人を殺すはずがない─。腑に落ちないまま、ベテラン刑事は犯人と対峙する。 「猫バスの先生」(東直己さん)幼稚園のバスの運転手になった退職警官。ある朝、不審な光景を目にする。男の脳裏に、防げなかった過去の事件が甦る─。 「去来」(堂場瞬一さん)捜査情報が漏れた。揺れる県警本部で、極秘に犯人捜しがはじまった。苦悩する刑事部長に記者が訪ねてくる。「いま、大変なんじゃないですか」 誇り高き警察官の心を3人の作家が描きます 格好いいです渋いです 自らの信念、経験、そして警察官としてのプライドを持って出来ることを出来るように静かに、心広く、責任感を持って動く主人公たち 思わず敬意を表したくなってきます 面白くて引き込まれて一気に読んでしまいました お薦めです!!にほんブログ村
2011年02月10日
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【送料無料】特殊防諜班凶星降臨 今野敏さんの作品 元自衛官・真田武男は首相の特命を受け、緊急事態に対応する調査官であり、"十支族"の末裔、芳賀恵理たちを守る存在でもある。凶行を繰り返す過激派メンバーを追跡するが...。 一方、ヨーロッパで拉致された"盟友"ザミルは新人類委員会の首領と対面する。 第1弾の 【送料無料】特殊防諜班連続誘拐 の次に第4弾のこの作品を手に取ってしまいました ご近所一帯の図書館に第2弾 【送料無料】特殊防諜班組織報復 も第3弾 【送料無料】特殊防諜班標的反撃 も無かったから・・・ でも第4弾以降はあったんですよ・・・ なぜ?? このシリーズは連続もの2冊も抜いて読むとそこはどこ?あなたは誰?何をしてるの?状態です 何とか解説でつじつまを合わせ3分の1ほど読んだところで違和感が激減 で、その後 しっかり楽しめてしまうところが恐ろしい 首相の交代で存続が危うくなる特殊防諜班 舞台は西ベルリンから東京、出雲大社まで つくづく「歴史」をちゃんと知ると世界の見え方が変わるんだろうなぁ~~と思った次第です この後の3冊は揃っているので是非とも順番に読みたいと願う次第でございます にほんブログ村
2011年02月09日
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【送料無料】断絶 堂場瞬一さんの作品 閉塞感漂う地方都市・汐灘にすべてを捧げた大物代議士・靭持隆太郎。 息子か現知事か、様々な思惑が交錯し、激化する後継者争いの中発見された女性の遺体。 刑事・石神謙と靭持、二人の運命が交錯する。 【送料無料】長き雨の烙印 と同じ汐灘を舞台とした作品 地方都市、汐灘を舞台にしたこれらの作品は長篇連作「汐灘サーガ」とされています 【送料無料】長き雨の烙印 の主人公捜査1課の伊達がチラリと登場 政治の世界と殺人事件交互に近い形でそれぞれが描かれます 政治の部分は読みにくく感じました~~警察が出てきたとたんに読みやすくなったりして・・・私個人の「慣れ」が大きく作用している問題と思われます(笑) 両サイドから書かれているため読んでいけばそれだけでいろいろなことを推察出来るようになっています でそれらはだいたい合ってます 「な~~んだ」と思った そのとたんに 「なんだこいつは!?」とビックリさせてもらえます はい、まんまと作者の思惑に乗せられたのは私です 2009年にテレビドラマ化しています全く知りませんでしたが・・・ ちなみに 汐灘サーガ第3作はこちら【送料無料】夜の終焉(上)【送料無料】夜の終焉(下) にほんブログ村
2011年02月05日
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【送料無料】交渉人・篭城 五十嵐貴久さんの作品 喫茶店の店主が客を監禁・篭城する事件が発生した。 交渉人に任命された遠野麻衣子に、篭城犯は「テレビカメラを駐車場に入れ、事件を中継しろ」と要求する。 過去に犯人の幼い娘が少年によって惨殺された事件に動機があると推察するが、麻衣子たちは要求の真意を計りかねていた。 そこへさらに突きつけられたのが、警察としては決して呑めない前代未聞の要求だった。 解決策を探ろうと必死の交渉を続ける麻衣子の耳に、いきなり女性の悲鳴が聞こえる─。 交渉人 【送料無料】交渉人・爆弾魔 に続く交渉人シリーズ第3弾 遠野麻衣子も既にベテラン?今回彼女の迷いや不安が語られる場面はかなり少なく殆ど見かけられないと言っていいくらいの状態でした そのせいなのか特に強い緊迫の場面を感じる事少なく全てが緊迫している状況を描いているにも関わらず淡々と読み進んだ印象が残りました 読みどころは 麻衣子の交渉術よりも犯人の目的は何なのか!?ここに絞られている感じです これは3作目を読んでいるという慣れからの感想なのでしょうか??? それでも犯人の決意の強さや少年法のこと被害者とその家族のこと考えさせられるところはいっぱいあったのでした にほんブログ村
2011年02月02日
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人間そっくり改版 安部公房さんの作品 《こんにちは火星人》というラジオ番組の脚本家のところに火星人と自称する男がやってくる 思い込みの激しい人間か? 火星人そっくりの人間か?あるいは人間そっくりの火星人なのか? 火星の土地を斡旋したり男をモデルにした小説を書けと勧めたり男の弁舌に振り回され脚本家は次第に自分が何なのかわからなくなっていく・・・ 私が読んだ本は改訂になる前のものでしたので放送禁止用語がいっぱい飛び出してきました初版は昭和51年 次第に自分が何者なのかわからなくなっていく脚本家+読者 ふと我に返って詐欺にだまされる時宗教にはまっていく時ってこんな感じなのかな?と思ったのでした もやにかかったような気分が体験出来ます 昔々この作品で読書感想文を書こうとした若き日の無謀な私に今頃、衝撃 にほんブログ村
2011年01月28日
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【送料無料】交錯 白昼の新宿で起きた連続殺傷事件無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。だが男は、そのまま現場を立ち去り、そして月日が流れた。 未解決事件を追う警視庁追跡捜査係の沖田大輝は、犯人を刺した男の僅かな手がかりを探し求めていた。 一方、同係の西川大和は、都内で起きた貴金属店強盗を追って、盗品の行方を探っていた。 二人の刑事の執念の捜査が交錯するとき、それぞれの事件は驚くべき様相を見せはじめる。 警視庁追跡捜査係 シリーズ第1弾 堂場瞬一さんの新シリーズ そうとは知らず手に取りましたがこれは今後が楽しみです 未解決事件を追う追跡捜査係ですが人口密度が低くキャラクターが濃いしかも結構「おっさん」設定 この1作でも2人の関係が変わっていきますが今後の展開がとっても楽しみです 今回の事件は・・・コメントしようとすると一番の感想がネタバレに限りなく近くなってしまうので自粛します・・・ にほんブログ村
2011年01月25日
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【送料無料】のぼうの城(上) 【送料無料】のぼうの城(下) 和田竜さんの作品 時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。 武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。 城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが誰も及ばぬ「人気」があった-。 歴史小説は殆ど読んだこと無いんです 漢字だらけで、文字小さく 「こんなことわかっているでしょ?」風の書き方に「何にも知らないんだけど・・」の私としては「こりゃまた失礼しました」と退散するばかり でも、この作品は「今まで歴史小説を読んだことのない人でも大丈夫」と言うことでしたのでいつか読もうと思っていたのでした で、やっと読破なんと!!参りました 面白かったです 最初は案の定とまどいを感じましたが「のぼう様」が出てきた辺りから徐々にはまっていく不思議 ちょっとした解説が入っているところがとっても嬉しいこの場所は現在どうなっているか・・とかこの数ヶ月後こうなる・・などの文章がわかりやすさ、親しみやすさを倍増してくれます!! でも決してそれだけではない魅力歴史を知らないから「どうなるんだろう」のワクワクもあったんですが・・・ 結局 この作者の他の作品も読んでみたいと思うのです
2011年01月20日
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【送料無料】メギド 渡辺裕之さんの作品 ベトナム戦争が泥沼化し、日本国内でも政情不安が続いていた1972年、奥秋川でひとりの美青年が発見された。彼はすべての記憶を失い、頭部に大きな手術痕が残っていた。キャンプ場を営む根岸に助けられ達也と名づけられた青年は、断片的に殺人の記憶が甦るようになる。 やがて、戦中から兵器開発を続ける軍需会社"大島産業"から達也に"零隊"と呼ばれる刺客が送り込まれた。 だが、達也は「メギド」と呼ばれるもうひとりの人格を自覚、敵を撃退する。彼は一体何者なのか?そして待ち受ける壮絶な運命とは? 何が起こっているのかわかってくると共に恐ろしくなりました あってはならない軍需産業「人間兵器」 読んでいてなんだか細かなところまでよくわからなかった部分もあったのです 文章で想像出来るけど、ちょっと難しいって辺りの作品だと感じたのはこういった分野の読書量不足かな・・・ 映画化や漫画化したらいいかも?と何度か思いました
2011年01月17日
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拒絶空港 内田幹樹さんの作品 離陸時に主脚タイヤがバーストしたパリ発成田のボーイング機は、胴体着陸の可能性とともに日本へ向かっていた。 そうしたなか、パリから東京へ衝撃的な情報が入った。「ド・ゴール空港が閉鎖された、機内に放射性物質が運び込まれたらしい」 もしも着陸に失敗して機が火を噴けば、あたりに「死の灰」をまき散らすことになる。 一刻も早く降りたい「コクピット」と降ろせない「地上」、いかにしてこの危機を逃れることができるのか-。 右往左往する地上の人々をメインに書かれています どうやって降ろすのかに必死になる人もいれば政治をしている人もいて意見なんてまとまりゃしません あ~~~イライラする!! 飛行機では「あいつら命がかかっていないから!」と怒りの声が出ますが なるほどです どうしたらいい?と真っ青になりながらも肝心な話をしようとする人は現場の人ばかりで・・・ こんなのが現実なんだったら飛行機なんて怖くて乗れませんぜ その前にこう値段が高かったらそう簡単に乗れませんぜ ここのところ読書スピードが落ちていたのですがこの作品はジェットの速さで読みました!! 面白くて恐ろしいです 文庫版はこちら【送料無料】拒絶空港
2011年01月13日
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窓 乃南アサさんの作品 私は、どこへ行けばいいんだろう。 高校三年生の麻里子は、進学や友人関係など変わりゆく周囲にとまどう。 そんな彼女のまわりで起きた毒入りジュース事件。事件に関わる少年が自分と同じ聴覚障害を持つと知り麻里子は...。 鍵 の続編と言っていいのかな? ミステリーなんだけど犯人がわからないのではなくて被害者が誰かとドキドキ それよりも読ませてくれるのが聴覚障害のある麻里子の毒入りジュース事件に関わった少年の心情や彼らを囲む周りの人々の生き方 聞こえないことがどういう状況をもたらすのか始めて知った事もたくさんありました 最後に語られる 「窓」という言葉の意味が印象深く残っています にほんブログ村
2011年01月06日
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【送料無料】神様のカルテ(2) 夏川草介さんの作品 栗原一止は信州にある「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。 新年度、新任の医師・進藤辰也が東京の病院から赴任してくる。赴任直後の期待とは裏腹に、彼の行動は同僚達を困惑させるものだった。 泣かせます泣かされます ことさら感動させられてる感もなくきっと「病院」という場所では当たり前の事柄なんだろうなぁと思いながらそれでも心揺さぶられます 一止の人を見る視線に心温まり その難解な言葉に苦笑し ハルの強い笑顔に感動し それらがとっても自然に感じられて 人皆、性善説な気持ちになります 前作より一止の言葉に難解度が増した気もしますがそこは勢いで読んでしまいました 全て理解するには辞書を片手に再チャレンジが寛容です そうそう前作から順に読まれることをお薦め致します【送料無料】神様のカルテにほんブログ村
2011年01月01日
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パイロット・イン・コマンド新装版 内田基樹さんの作品 サントリー・ミステリー大賞 優秀作品賞 受賞 ロンドン、ヒースロー国際空港を夕刻に飛び立ったNIA二〇二便は、百三十七名の乗客を乗せて東京へ向かった。シベリアを越え、日本海上空に入り、成田到着まで一時間あまり。あとは安全に着陸するばかりだったのだが-。異変はそこで始まった。大音響とともに第二エンジンが火を噴いて爆発した。機体に穴があき、乗客ははじき飛ばされ、機体は急降下、さらに機長は倒れ操縦不能に-。この絶体絶命の事態に、いかにして着陸するのか。 当時現役パイロットだった作者の最初の作品 実はどうかなぁ~~???と疑いながら手に取りました 結果は寝不足になりました 知っているようで知らない旅客機の中の組織人間関係ルールなど丁寧に説明されています もちろん専門用語いっぱいになってきます 機械関係の話になってくると私の手には負えません けど面白くてやめられません。止まりません あらすじを読んでいなかったとしても 読者はきっと何か起こるとわかりながら読んでいくことになります そのドキドキ感が何かを察したCA達の緊迫感と重なっていって・・・ あぁ、お疲れ様でした
2010年12月17日
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【送料無料】赤い森 折原一さんの作品 一家が惨殺された樹海のなかの山荘。禍々しき森の、いまだ解明されぬ事件。血塗られた伝説に挑む者を襲う悲劇の連鎖!その森に踏みこんだ者は、二度と帰れない。 【送料無料】黒い森 のシリーズ第2弾 一部の登場人物と舞台が同じシリーズです 樹海 読んでいるうちに何が真実で何が錯覚なのかまさに樹海に惑わされたように訳がわからなくなっていく感覚が何とも怖い・・・ 樹海そのものの恐怖は黒い森の方が圧倒的に凄かったです で今回怖いのは 人間たち 何を考えているのかどういう思考回路をしているのか 私にゃあもう理解不能です これって完結しているのでしょうか??? それも不明です
2010年12月15日
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神様のカルテ 夏川草介さんの作品 第10回小学館文庫小説賞 受賞第7回本屋大賞 第2位 神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。 夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。 独特の雰囲気があって独特の落ち着きがあってとてもほのぼのとした印象があります でも病との戦いがあって自らの進路に悩み友人と共に苦しみます 人は優しいのだと作品全体で教えてくれます 2011年には桜井翔さん、宮崎あおいさんの出演で映画化これは結構面白そうな気がするぞ・・・ 続編も発売中神様のカルテ(2) ちょっと夏目漱石が読みたくなる草枕改版 にほんブログ村
2010年12月04日
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土井徹先生の診療事件簿 五十嵐貴久さんの作品 殉職警官を父に持つ令子は、24歳にして南武蔵野署の副署長。 毎日暇にしていたら、「命を狙われている」と訴えるノイローゼ気味の偏屈な老人を訪ねることに。 その老人宅で出会ったのが、病気のダックスフントを往診していた獣医の土井徹先生とその孫・桃子。ダックスフントと「話した」先生は、驚きの真実を令子に告げる...(「老人と犬」)。 いつでも暇な副署長・令子、「動物と話せる」獣医・土井先生、おしゃまな先生の孫・桃子。動物にまつわるフシギな事件を、オカシなトリオが解決。 ほのぼのとした印象の短編集 事件とも呼べないような謎解きもあれば 隠された事件を見つけ出したり事件を未然に防いだり なかなかバラエティーに富んだ短編集でした 緊張感少なく読んでいきましたが最後には大きな事件が発生 で、で? ガ~~~ン未完結 続編を切望致しますにほんブログ村
2010年11月29日
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Kappa 柴田哲孝さんの作品 ブラックバスを釣りに来た男が、上半身を引きちぎられた死体で発見された。猟奇殺人なのか?地元署の捜査は混迷、難航。 宿無しルポライターと、引退間際の老漁師、引き篭もりの少年、はみ出し者の田舎刑事が、 事件の謎を解くため活躍する。 少年と男たちのひと夏の冒険譚。 未確認生物シリーズでもあり有賀雄二郎シリーズでもあります 柴田哲孝さんのデビュー作 ダンサー や Tengu を先に読んでいるせいかKAPPAの正体に 少々期待しすぎた私です それでも充分に面白くドキドキしながらの読書でした 1990年頃の執筆ですから当時はかなりのインパクトがあったのでは?と思われます 作品の中で警鐘された出来事が現実になっているところが凄い その現実に慣れてKAPPAの正体が普通に思えてしまう現状が・・・・・恐ろしい にほんブログ村
2010年11月25日
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逆説探偵 13人の申し分なき重罪人 鳥飼否宇さんの作品 綾鹿警察署・五龍神田刑事が、次々と起こる事件の謎に挑む!事件解決のヒントは、正体不明のホームレス十徳治郎が握る。あまりにも意外で皮肉な12人の真犯人とは!?そして、最後に残る物語最大の謎とは!? 短編集です13編収録1編がものすごく短いのです で、毎回主人公の五龍神田刑事が毎回ホームレスの情報屋に知恵を借りて推理を繰り広げるものの・・・ 別の事件で同じパターンが連続して少々うんざりしかけた頃に 新たなキャラクターが登場し全編に渡っていた疑問に手がつけられます 最後まで読んだ時には面白かった!! 四人の申し分なき重罪人この作品を読んでからだといろいろなパロディーやオマージュに気づけたりするのかもしれません 五龍神田刑事の名前はG・K・チェスタトンから???
2010年11月23日
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特殊防諜班連続誘拐 今野敏さんの作品 宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。 特殊防諜班シリーズ 第1弾 「新人類戦線"失われた十支族" 禁断の系譜」↓↓「新人類戦線1 ユダヤ十支族の系譜」↓↓「ユダヤ十支族 封印の血脈」↓↓「特殊防諜班 連続誘拐」 と改題をくり返した作品 昔どこかで聞いたことのある日本人のルーツ激しい戦闘シーン自衛隊を部下として使うスケール壮大です!! 主人公の真田がエージェントになって最初の事件 不慣れな主人公が新鮮に感じられました真田がこれからどう変わっていくのか楽しみです 気になるのは図書館であまり見かけないこと・・・続きはあるのか!? すごい能力を持った芳賀恵里かなり気に入りました!! 今後も出てきてくれたら嬉しいなぁ~~ にほんブログ村
2010年11月10日
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ファントム・ペイン 神永学さんの作品 殺人予知夢の精度が増した志乃。明かされた公香の衝撃の過去。狂気の麻薬王に立ち向かう真田は未来を変え、公香は自分の過去にケリをつける。 天命探偵真田省吾 シリーズ第3弾 今回かなりハードです 公香の過去も進行形の事件も夢の内容も 痛いし、怖いし、無茶苦茶だし・・・ 真田の無鉄砲が無謀に思えること数回 というより全員が無茶 ハラハラドキドキしながら結局一気読み 巻を重ねるごとにファミリー調査サービス所員ひとりひとりの過去が明かされてくるこのシリーズ 次回は所長かな?
2010年11月05日
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千里眼ブラッドタイプ 松岡圭祐さんの作品 「B型になるくらいなら、死んだほうがマシよ!」。 血液型性格占いが加熱し、特にB型人間への差別・偏見が広がる中、白血病患者の女性が骨髄移植を拒んだ。 日本では最大にして最強の迷信となっている血液型性格分類に、岬美由紀、嵯峨敏也、一ノ瀬恵梨香が立ち向かう。彼女を救うため、「ないものをない」と証明する奇跡を起こせ。 千里眼クラシックシリーズ 第11弾 千里眼完全版 シリーズの岬美由紀 催眠完全版 シリーズの嵯峨敏也 蒼い瞳とニュアージュ完全版 の一ノ瀬恵梨香 3人の主人公が主人公 血液型性格分類が差別を含む大きな社会問題を生み出しドラマの内容がある病気の死亡率を上げるう~~ん かなり誇張された状況 とは言うもののフィクションとして面白くて読みやすいです 血液型性格判断を否定する方法が作家の手で現実に行われたものというのが興味深かったですね~~ で、3人の主人公達 ここまでフレンドリー且つ身近な存在だったんですか?? 私が過去に読んだ作品の中ではそんな様子は微塵もなかったのですが・・・ 深く考えず楽しむには良い作品だと思います 私は一気読みでした にほんブログ村
2010年10月24日
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リミット 五十嵐貴久さんの作品 ーこの放送が終わったら、リスナーがひとり死ぬー ラジオの深夜番組に届いた自殺予告メール。残された時間は6時間半狭いラジオブースの中で、男たちの息詰まる闘いが始まった! 久しぶりの五十嵐作品 でも、読み始めは戸惑いました 普通で それがディレクターの安岡の過去が明らかになりお笑い芸人奥田のラジオ番組が始まった辺りから のめり込みました 一種の興奮状態といった感じが文中に漂っていて読んでいるうちにこちらも引き込まれたような・・・ 最後はあっさりとした感じでしたがこの作品は最後までの部分がメインという感じがしました お笑い芸人奥田がダウンタウンの松本人志さんのイメージでしたにほんブログ村
2010年10月11日
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天網 今野敏さんの作品 3件の同時多発バスジャック事件が発生、警視庁の隠密捜査専門のバイク部隊「トカゲ」に出動命令が下る。捜査一課の上野数馬は初めて「トカゲ」のチーフを任される。犯行に並行するかのように、ネット上で犯人しか知りえない情報が流通していた。犯人グループの目的は─? TOKAGE の第2弾 犯人が変訳がわからない だから捜査も難しい でトカゲは振り回されっぱなし その上トカゲを中心に描いているから犯人とのやり取りなんかは無い なので読んでいてちょっと不完全燃焼 トカゲの上野数馬と特殊犯の和美新聞記者の木島 若人たちの成長が描かれていてそこは好感度 このシリーズはまだ続きそうな気がしたのでした
2010年10月08日
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任侠学園 今野敏さんの作品 日村誠司が代貸を務める阿岐本組は総勢六人というちっぽけ極まりない所帯だが、堅気に迷惑をかけず、任侠と人情を重んじる正統派ヤクザである。 組長の阿岐本雄蔵は、兄弟分の組長から、経営難に陥った私立高校の再建を引き受けることになった。 文化的な事業に首を突っ込みたがるオヤジの悪癖を嘆きながらも、日村たちは学校へ乗り込む。 そこで彼らが接したのは、割れたまま放置された窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たちであった。 百戦錬磨のヤクザをあぜんとさせるほど荒廃した学園を、日村たちは立て直すことができるのか-。 とせい の続編 相変わらず苦労が多くて途中で日村が気の毒になってしまいました・・・ 中間管理職の悲哀を身にまといながらも 正直さ本気で取り組む姿勢 なんて真面目な人なのでしょうか・・・ 暴力団とヤクザは違うとやたら出てきました で読んでいるうちに 任侠を重んじるヤクザという人が何を大事にするのかどんな行動を取ろうとするのかはちょっとわかったような・・・ とにもかくにも次に何が起こるんだろうか!?とワクワクしながら読んだのでした 続編に期待! そういえばこれは似た設定なのかも?? 任侠ヘルパーでも、ドラマ未視聴にほんブログ村
2010年09月30日
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使命と魂のリミット 東野圭吾さんの作品 「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。 「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。 しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ...。 あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。 久しぶりの東野作品 いやはや面白いですさすがです一気読みしてしまいました~~ どうなる?どうなる? 結末が想像圏外で先を急いで読んでしまいます 2つの事柄が同時進行しますがややこしさも感じずに読み進められました 医療ものなので手術室内の記述がクライマックスにありますが他の医療ものを読んだ知識なども総動員して頭の中に臨場感を呼び起こして読んでいる私がいたのでした ハラハラしましたがものすごい悪人は出てこないところに安心感もあり・・・ そうそう、映像化しやすそうな作品だなぁと思ったのでした
2010年09月24日
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とせい 今野敏さんの作品 日村誠司が代貸を務める阿岐本組は今時珍しく任侠道をわきまえたヤクザで、地域の信頼も厚い。 闇金から追われる町工場も、若手組員が知る最新のフィギュア需要で業績が上向くほどであった。 その阿岐本組長が、兄弟分の組から倒産寸前の出版社経営を引き受けることになった。表街道を歩く出版事業とやらに憧れたらしい。 日村は半ば呆れながら、組長ともに問題の梅之木書房に出向くが、癖のある編集者たちや、所轄のマル暴刑事など、本業以上の波乱が待ち受けていた-。 あっという間に読破しました やめられない止まらないです!! やくざ小説なのですが中間管理職の悲哀と頑張りの物語 やくざものなのですが倒産寸前出版社の再建物語 色々な要素が詰まっています やくざものはあまり数を読んでいないので「面子」だの「しのぎ」だの今ひとつピンと来ませんでした でも無問題 要するに人情なんだということがわかりました その上にとんでもない好奇心がスパイス 続編にも多いに期待!! 任侠学園 教えて下さったy.y.micaさんに多謝! にほんブログ村
2010年09月21日
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スナイパーズ・アイ 神永学さんの作品 予知夢再び!探偵助手になった志乃がまたも禍々しい夢に襲われた。悪夢は連続狙撃事件に繋がっていき、志乃と公香も死の危険に晒される--。ライフルを携え徘徊する黒いコートの男の正体は?警察を嘲笑う狙撃犯の真の目的とは?真田は大切な人の命を救えるのか? タイム・ラッシュ の続編天命探偵 真田省吾シリーズ第2弾 正直に申し上げますと第1弾よりこちらの方がぐ~~んと面白かったです!! 「セリフ」だけで進んでいく印象が前作より少なかったせいなのか?私が慣れたのか? 読みやすさも断然こちらの方が!! 犯罪被害者遺族の心情が描かれている部分がありますが考えさせられました 凶悪化する犯罪に対する警察の対応など現実の事件も出てきて説得力がありました 次作も楽しみです!! ファントム・ペインにほんブログ村
2010年09月09日
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赤の調査ファイル 今野敏さんの作品 高熱で病院の診察を受けた男が急死した。診断はインフルエンザで、処方された薬を飲んだ矢先の症状の激変だった。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた自らの過去と対峙する-。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第5弾にして色シリーズ第2弾 やっと手に取れましたSTシリーズ最後の1冊 久しぶりだったけれど設定など頭に中の情報をしっかり引き出して貰って嬉々として一気読みしてしまいました~~!! 主人公は赤城一番謎の人物だったのですが 過去まで引っ張り出されて事件に望みます 医療過誤の事件だと思って読み進めましたがびっくりの事実が浮かび上がります 久しぶり過ぎてシリーズの他の作品と比べることは出来ないけれどかなり面白いのは間違いなし! この作品で私の中での赤城は内野聖陽さんに確定しました
2010年09月06日
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タイム・ラッシュ 神永学さんの作品 真田省吾、職業は探偵。養護施設で育ち、元警視庁の敏腕刑事に拾われ事務所に住み込みで働いていた。ある日、謎の美少女から奇妙な依頼が持ち込まれる。「私の夢の中で殺される人を助けて」。彼女は人の死を予見する能力を持ち、それが現実になる可能性、これまで100%─この予知夢に法則はあるのか、そして運命は変えられるのか? 軽口を叩きながらハードな行動 「セリフ」の部分が多くて始めは少々戸惑ったけれど慣れていると読み進みやすい 読み始めは軽~~い印象だったのにいつの間にやら大事件 色々といい意味での裏切られ感を抱きながら読み終えました 真田省吾の天命が探偵というところに「なぜ?」を感じたけれどシリーズ化しているのでそのうちわかってくるでしょう 第2弾はこちら スナイパーズ・アイ こちらは第3弾ファントム・ペインにほんブログ村
2010年08月31日
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あなたの呼吸が止まるまで 島本理生さんの作品 舞踏家の父と暮らす12歳の少女、野宮朔。夢は、作家になること。一風変わった父の仲間たちとふれ合い、けっこう面倒な学校生活を切り抜けながら、一歩一歩、大人に近づいていく。そんな彼女を襲った、突然の暴力。そして、少女が選んだたった一つの復讐のかたち。 表紙の茶色い部分が砂ですタイトル文字の部分は砂がついていません 興味深い・・・ 12歳の女の子の語りになっていますとても丁寧な言葉 12歳の頃ってこんな考え方出来たかな??という印象はありましたがそこは個人差ですし・・・ 大人はずるい下心のある大人は優しい いい人と悪い人見分けられるようになって欲しいと願わなきゃいけないのは残念な気がします でも、そうなんだと実感しました
2010年08月20日
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硝子のハンマー 貴志祐介さんの作品 2005年、第58回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞 日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。 凶器は。殺害方法は。 すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが-。 弁護士 純子&防犯探偵 榎本シリーズ 第1弾 長編ですが2作に分けて更生されていました 1つ目が青砥純子と榎本径による謎解き 2つ目は犯人による犯行までの半生 密室を暴く為ありとあらゆる方法が検討され、却下されていくのですがどれもこれも何と説得力のあることか・・・ 情報量と取材力に感服させられます で、最後には想像圏外のトリックにあんぐり・・・呆然 なのに説得力があって反論不可~~~ 第2弾はこちら狐火の家
2010年08月11日
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相剋 堂場瞬一さんの作品 捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。だが、少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始めるが...。 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ 第2弾 警察の仕事として違和感がありましたが読み進めるうちに現実にもこういった仕事が求められているのかもしれないなぁ~~などと思ってしまいました 高城は今回醍醐とコンビです で、 捜査の途中で醍醐の過去が少々明らかになります 第1弾では「仲間なんか関係ない」って印象を受けたのですが今回は高城が「仲間」を意識し始めた感じがしました 今後の彼らが楽しみです また、行方不明のままの娘の存在がより前面に出てきて高城の心に変化が起こりそうな予感が漂います・・・ 私はドラマ視聴後でしたが何の問題もなく一生懸命読めました 警視庁 失踪人捜査課 DVD-BOX(DVD) ◆20%OFF!
2010年08月07日
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蝕罪 堂場瞬一さんの作品 行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。着任早々、結婚を間近に控え、なぜか失踪した青年の事件が持ちこまれるが...。 警視庁失踪課 高城賢吾シリーズ第1弾です【送料無料】警視庁 失踪人捜査課 DVD-BOX 【DVD】ドラマの原作です けれど随分様子が違いました ドラマで一番のお気に入りだった遠藤憲一さんの役が・・・いません・・・というか女性でした それ以外にも失踪課の雰囲気が随分違いましたテレビ化するにあたって消えてしまったキャラクターもいたりして・・・ でも、原作の方がややこしい人物が多いです シリーズ第1弾ですがドラマの最終話でした 原作の方が随分難しく奥深い内容に思われるこのシリーズもか~な~り、楽しみです
2010年08月04日
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火の粉 雫井脩介さんの作品 元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い...武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。 何となく予想出来る成り行き だからといってちっとも退屈になんかならない面白さ 自分の予想外のことが起こりそうなハラハラ かなり面白いです!! 主人公は2人 1人は元裁判官の梶間勲もう1人は梶間家の嫁、雪見 梶間家の出来事ではあるのですが勲は余り動きがありませんイライラするくらい、ありません 雪見はハラハラするくらい頑張ります で、結局最後の最後は予想外の数ページ お薦めです!!
2010年07月09日
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ST桃太郎伝説殺人ファイル 今野敏さんの作品 東京、神奈川、大阪で男女が相次ぎ殺害された。被害者はいずれも岡山県に関係する曰く付きの人物で、死体には"モモタロウ"という文字が刻まれていた...。事件解明のため岡山県警の特命班に召集されたSTは、被害者の遺品から連続殺人と、かの地に伝わる"黒い"桃太郎伝説との因縁を見出す。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第9弾伝説の旅シリーズ 第2弾 桃太郎の伝説に関わる内容が興味深かったです何事も一面からだけ見ていてはいけないと教えられた気がしました STメンバーの中では青山に対する見方が変わりました もっとクールなイメージも持ち合わせていたのですが今回垣間見えた姿の方が断然好き!! この作品で青山=玉木宏さんか水嶋ヒロさんか で決まらずにいたイメージが水嶋ヒロさんに決まりました!! あぁ、実写化が見てみたいただし2時間ドラマはイヤ!!
2010年06月16日
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虚報 堂場瞬一さんの作品 東日新聞長野支局から東京本社社会部へ異動してきた長妻厚樹は、「ビニール袋集団自殺」を取材していた。何人か集まり、睡眠薬を飲んだ上にビニール袋をかぶって窒息するという手口の自殺が全国で頻発していたのだ。この自殺に有名大学教授のサイトが影響していると週刊誌がスクープ。さらに、この大学教授が記者会見を開いたことで報道は過熱する。社会部キャップの市川博史の指示で取材に駆け回る長妻。しかし、東日新聞は他紙がスクープ記事を出す中、常に遅れをとっていた。追い込まれる市川と長妻。そんなとき、一本の電話が─。 主人公は一体どちらなんだろう? 聞き込み(取材)の様子も社内の人間関係も何だか殺伐としていて「修羅場」な感じ クライマーズ・ハイ よりも殺伐とした印象の作品でした 登場人物の焦りが乗り移ったかのように次々ページをめくって行ったのでした タイトルから何が起こるか予想出来ますが行間からそうなってしまう空気が漂って説得されてしまったのでした
2010年06月12日
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怪盗探偵山猫 神永学さんの作品 闇を切り裂く黒い影、その名は、山猫出版社社長が殺された。容疑者は"山猫"と呼ばれる謎の窃盗犯。世間をにぎわすこの怪盗の信条は"人を殺めないこと"のはずが一体なぜ!? ライターの勝村は事件を追い始めるが...!?平成のねずみ小僧か、はたまた単なる盗人か!?鮮やかに金を盗み、ついでに悪事を暴いて颯爽と消え去る山猫の活躍 実は加筆・修正・改題前の「山猫」を読みました おかげで表紙のイラストに惑わされることなく山猫がとっても美形なんて印象を持つこともなく読破 それにしてもなんて読みやすい! 場面がどんどん変わっても読みやすくてガンガン読んでしまいました この本、主人公は「勝村」ですでも、きっちり「山猫」の本ですね 面白い シリーズ化して欲しいなと思いました にほんブログ村
2010年06月06日
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ST為朝伝説殺人ファイル 今野敏さんの作品 伊豆大島、奄美大島のダイビング事故と為朝伝説を結びつけたTVワイドショーのキャスターたち。視聴率競争にプロデューサー、女子アナらの思惑も絡んで次の事件へ。 異能者ぞろいの警視庁科学特捜班は、初めて地方へ飛び、伝説と殺人事件に取り組むが...。STの意外な弱点を克服して犯人と真っ向から対決。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第9弾伝説シリーズ 第1弾 「STの意外な弱点」が気になって、気になって・・・ でも、読み終わった時点で「意外」じゃなかったんですが・・・??? 地方まで聞こえているSTの評判今後色々なところへ出張して欲しいなぁ~~と思いますがとっても気の毒な人が出てきてしまうのでなかなか強く希望出来ません 今回から伝説シリーズ 今野敏さんの引き出しの多さに感動、感心尊敬しきり 今回初めて百合根警部補のキャラクターに顔が浮かびました谷原章介さん いかがでしょうか???
2010年06月01日
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黒いモスクワ 今野敏さんの作品 ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ-。モスクワに到着した警視庁科学特捜班、通称STの百合根と赤城を待ち構えていたのは、ロシア正教会で起きたマフィア怪死事件だった。さらに、日本人フリーライターも変死して...。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第3弾 海外出張ですよ~~!閉所恐怖症の翠さんがとっても気の毒ですが海外でも活躍って何だか嬉しい ロシア・マフィア怪僧ラスプーチンポルターガイスト 何ともホラーですでも科学です どこかで読んだ種明かしと同じものが出てきましたがしらけることも全くなく、ちゃんと楽しめました STはみんな揃ってこそ!ですねこれからもゾロゾロと大人数で聞き込みや事情聴取をして欲しいものだと思いました
2010年05月29日
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黒の調査ファイル 今野敏さんの作品 携帯のワンクリック詐欺に遭った役者志望の男が、チャイニーズマフィアの名を騙り、悪徳業者に逆襲を謀る。 そのマフィアのボスは、歌舞伎町の覇権を巡り別組織と暗闘を繰り広げていた。そして歌舞伎町での連続放火事件に出動したST絡まる謎に"沈黙の男"黒崎が動く! ST警視庁科学特捜班シリーズ 第8弾色シリーズ 第5弾 無口な黒崎が主役一体どうなるんだろう・・・と思いながら読み始めましたが 案の定黒崎のセリフ三言 でもちゃんと主役 今野敏さんのアイディアに乾杯!! 語らない黒崎の活躍は「周りの人物に語らせる」ということなのでしょう 2つの事件が同時進行 少々戸惑いましたが最後に近づき、2つの事件がピッタリとくっついた時スキッとしました~~
2010年05月22日
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緑の調査ファイル 今野敏さんの作品 1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。 出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。 捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる...。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第7弾色シリーズ 第4弾 クラシックが事件の中心にいます 音を文章で伝える これまた難しいと思わざるを得ないテーマです クラシック音痴の私にはさっぱり??? それでも興味深く飽きることはありませんでした STメンバーの青山と菊川刑事がクラッシックで意気投合するのは面白かったです クラッシックが中心ではありますがそれ以外の「音」に関するトリビアもいっぱいなかなか興味深かったです ところでこの作品を読んでいる間に 翠=藤原紀香さんになってしまいました 徐々に映像化して欲しくなり・・・
2010年05月19日
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黄の調査ファイル 今野敏さんの作品 密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった-。 集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。 僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く。 ST警視庁科学特捜班シリーズ 第6弾シリーズ内「色」シリーズ 第3弾 第二化学担当僧籍を持った本物の僧侶でもある山吹が中心に事件を解決していきます 宗教的な内容が山のように出てきますがとても親切 昔々座禅の体験をした時には訳がわからずただ言われたままにやっていたことの意味がわかりました 山吹さん・・・じゃなくて、今野敏さん読者が分かり易いようにとっても気をつけて書いて下さっているんだと実感!! ところで この作品を読んでいる間に私の頭の中では山吹=高橋克美さんになってしまいました~~
2010年05月17日
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青の懺悔 堂場瞬一さんの作品 神奈川県警を辞め、私立探偵の看板を掲げた真崎薫のもとを、高校時代の野球部の仲間で、今はスポーツ選手の代理人を務めている長坂が訪ねて来た。その依頼を受け薫は、やはり昔の仲間であり、メジャーから日本に戻ってきたプロ野球選手の結城と会う。憔悴した様子の結城は、息子が誘拐されたと真崎に打ち明けるのだったが...。 真崎薫シリーズ 第2弾 結城がめちゃめちゃいやな奴なぜこの男に友人がいるのか結婚生活が成り立っているのかがわからない で、犯人が3分の2ほど読んだところで確信出来てしまいました・・・ それでもどんどん引き込まれていくだけの謎や展開はたっぷり 前作蒼の悔恨 と比べると真崎の軽口なんかが余り出てきませんでした そこは私にとっては良かったです それでも食べ物にこだわったり服装にこだわったりとらしい面はいっぱいでした 第1作よりもこちらの方がより一層切なく、ハードで面白かったです
2010年05月14日
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狐火の家 貴志祐介さんの作品 本職は泥棒?防犯探偵が暴く四つの密室 長野県の農村で殺人事件が発生。家族が出かけている間に、一人残った中学生の娘が自宅で殺害されたのだ。現場は完全な密室状態。 女弁護士と防犯探偵が密室の謎を暴く! 弁護士純子&防犯探偵榎本シリーズ 第2弾 4作品収録されていますが長さがまちまち「狐火の家」はかなり長いですが「盤端の迷宮」と「犬のみぞ知る」はしっかり短編 ところで、どの作品もそれぞれにインパクトが強い!! もちろんどの作品にも「密室」が関わっているのですがそれ以外にも注目したくなってしまうものが作品ごとに存在 「黒い爪」は泣きが入りそうでした気持ち悪いよ~~ どれも読み応えがあることは間違いありません!! 第1弾はこちら硝子のハンマー
2010年05月12日
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