飛騨の社労士 矢島社労士事務所

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2008年03月31日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
社労士777さんも今日のブログ に既にお書きですが、私も同じテーマで少し…

『名ばかり管理職』という題名が適正なのかどうか、まず疑問に思いました。

企業のいう「管理職」と、労基法上の「管理監督者」が同じでないことは明らかです。

ただし、企業側は「管理職」と「管理監督者」は、一致はしないものの、別物ではないと考えているのでしょうね。

でも、そんな感じで視点をずらせば、なんでもありの話はどこにでもあります。

NHKが番組の名前として「管理職」を使ったのには、深い意味があるかもしれませんが、

私としては、正しく『名ばかり管理監督者』として欲しかったです。(些末な話ですが…)

次に思うのは、どなたかの紹介で購入し読み終えた【肩書きだけの管理職】(安田浩一・斎藤貴男共著)

にも長時間労働で倒れたり倒れる寸前の「管理職(店長)」の話が取上げられています。



敢えて妻や子らに辛い思いをさせてまで、会社の無茶な指示に従い続ける気持ちがわからない

登場したマクドナルドの高野店長など、本人に気持ちさえあれば会社に頼ることなく、自身で起業出来る人物だとも思いますね。

50分の番組自体は視聴者にとってわかりやすい作りでした。

でも、NHKの報道番組なのですから、一方の側に立つ視点でほぼ終始したのはいかがなものか。

例えば 「しがみつく人」 VS 「早く脱出して自由を手にしている人」

そんな作り方もあるでしょう。

三洋堂の社長が経営側の善人で登場しましたし、自動車部品メーカーの社長の考えも前向き風でした。

しかし人生は、常に自己責任だと私は思います。

つまり、半分は『名ばかり管理職』本人の責任だということです。

無謀な戦いに立ち向かう勇気は称えますが、耐え忍ぶ家族がいることをどう見ますか。



名誉の戦いに挑む彼らを、皆さんは社会人としてどんな評価をされますでしょうか。

私には「使うほうも使うほう」ですが、「従うほうも従うほう」だと思えてなりません。





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最終更新日  2008年04月01日 00時25分05秒
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公務員制度  



この「管理職」と「管理監督者」についてですが、公務員制度が少なくとも原因だと思っています。

国家公務員の行政職の場合、通常課長に昇進すると「管理職」となり、俸給の特別調整額(管理職手当)が定額で支給され、超過勤務手当は支給されません。

また、労働組合がらみでは「管理職員等」というものがあり、これは中間管理職まで含まれ、一般職員と同じ労働組合に加入できないというものです。
私も人事係長のときは、この「管理職員等」の「等」に該当していました。(笑)

ついつい国家公務員と労働基準法を比較することがありますが、公務員が課長で残業なし が何ら問題なく、会社の場合店長や課長だとダメと事務的に処理するのもかなり抵抗があります。

公務員の場合でも、昨今の人員削減により、課長職でも一般職員と同様の業務をしていることが多々ありますし、課長補佐時代の方が給与が高い場合もあります。

特に会社側の仕事がメインの社労士にとって、この管理監督者問題は、避けることができず、具体的なラインを示さない限りいつまでも続くと思います。
(2008年04月01日 09時30分30秒)

Re:NHK31日放送 「名ばかり管理職」(03/31)  
まさにそのとおりですね!
「名ばかり管理職」・・・私もそうでした。
私が個人事業の道を選んだのもそうした矛盾や業務の方針を自分で決定できないもどかしさ・・・稟議書の煩わしさ、生産性のない「会議」に嫌気がさしたからです。 (2008年04月01日 16時52分49秒)

Re:公務員制度(03/31)  
yajima-sr  さん
Oh!サカナさん
コメントありがとうございます。
実は私も忘れていまして、直前に気付いたから見られましたが…(^_^;)
「公務員の場合」というのを体験する機会がありませんので情報ありがとうございました。
貴重なネタですねぇ…助かります。v(^^)


>お笑いやクイズ番組専門でNHKのこの番組は観ていませんでした。(反省)

>この「管理職」と「管理監督者」についてですが、公務員制度が少なくとも原因だと思っています。

>国家公務員の行政職の場合、通常課長に昇進すると「管理職」となり、俸給の特別調整額(管理職手当)が定額で支給され、超過勤務手当は支給されません。

>また、労働組合がらみでは「管理職員等」というものがあり、これは中間管理職まで含まれ、一般職員と同じ労働組合に加入できないというものです。
>私も人事係長のときは、この「管理職員等」の「等」に該当していました。(笑)

>ついつい国家公務員と労働基準法を比較することがありますが、公務員が課長で残業なし が何ら問題なく、会社の場合店長や課長だとダメと事務的に処理するのもかなり抵抗があります。

>公務員の場合でも、昨今の人員削減により、課長職でも一般職員と同様の業務をしていることが多々ありますし、課長補佐時代の方が給与が高い場合もあります。

>特に会社側の仕事がメインの社労士にとって、この管理監督者問題は、避けることができず、具体的なラインを示さない限りいつまでも続くと思います。
-----
(2008年04月03日 08時32分14秒)

Re[1]:NHK31日放送 「名ばかり管理職」(03/31)  
yajima-sr  さん
雪国の社労士さん

コメントありがとうございます。
私もですねぇ、部長職でしたが自由になる部分は少なかったですよ。
自分の管掌部門の方針でさえ、管掌役員さんの意向どおり。
給料面で辛抱していましたね。
組織にいれば当然なんですがね。
なんでも自由に思い通りに…その面では自営業に敵なしです。v(^^)v

>まさにそのとおりですね!
>「名ばかり管理職」・・・私もそうでした。
>私が個人事業の道を選んだのもそうした矛盾や業務の方針を自分で決定できないもどかしさ・・・稟議書の煩わしさ、生産性のない「会議」に嫌気がさしたからです。
-----
(2008年04月03日 08時35分25秒)

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