やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2017/07/22
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カテゴリ: 沢登り

5:00 魚津ICに集合。メンバーはS竹会長、準会員
のJ君、やまやろう。南又発電所先のゲートは、
合鍵を使って入る。三つ目のヘアピンカーブ手前の
空き地に駐車。虫にたかられる。


6:19 気温23℃、湿度49%。森林管理署の看板脇の
踏み跡から入渓。


6:26 795m 堰堤は右岸から越える。右へ左へと
渓を遡る。流木が多く荒れた印象。


堰堤上の渓相。


6:46 865m 整地された幕営地。かなり広く刈り
明けられており、焚き火跡もある。釣り師のベース
キャンプと推定する。


6:56 885m 魚影二匹を確認。会長が先頭を歩いて
いることと、釣り師が入ったことで魚を見ることは
難しいと思っていた。

この目で見ることができた満足した(いつかは遡行
しながら、この手で釣りたいが)。


遡行しながらの写真撮り合い。


7:07 930m 渓の分岐点。ここは右又にルートを
取る。水流、渓幅ともに右又が上回るからだ。
明るいゴルジュ風地形が続く。

気温20℃、湿度72%、気温は低めであるが、汗は
止まらない。


水流の少ない左又に入って休憩。


段差はロープなしで基本的に越える。


7:36 975m 渓の分岐点。地形図から判断し左又
に入る。


ちょっとした滝場が美しい。


7:48 1015m 渓の分岐点。右又に入る。


7:56 1045m チョックストン滝は会長がフリーで
越えてお助けロープを出す。


7:59 1060m 大滝二段が現れる。高巻き必至。
右手のルンゼは急で、トラバース距離が長いという
感じがした。左のルンゼは溝を詰めてから右方に
トラバースすれば滝上に出られるかもしれない。
後者にルートを取る。


大滝の全景。近づくと迫力がある。


滝の落ち口の飛沫が涼しげ。


8:26 1080m 崩れやすい赤茶色のルンゼの中、
30mロープを出して上部を詰めていく。会長トップ
で動く。掴むと抜ける草、踏めば崩れる足元。
何とか潅木帯に支点を作ることができた。


1ピッチ目の工作風景。

9:19 1100m 2ピッチ目は、やまやろうトップで
潅木帯のトラバース。滝の音が足元に聞こえる。


3ピッチ目に入るJ君。

3ピッチ目は会長トップ。斜上して太い木々の林に
入る。

4ピッチ目はやまやろうトップで緩く斜上し林の
トラバース。

5ピッチ目はロープを固定しやまやろうが出る。
ササ斜面の下り気味のトラバース。





10:25 1105m 懸垂下降で渓に降りる。1140mの
分岐付近。帰路の登り返し用として、ロープは残置
しておく。滝の落ち口を見学。上部の分岐は左へ。


下降地点上部の分岐は左へ入る。


滝の落ち口から下を覗く。


右又から下降地点を見下ろす。


10:48 出発、左又に入る。渓相は荒れている。


11:04 1210m 滝を乗り越すと渓の流れが消えた。
わずかな流れから水を補給しておく。


水流が消えた渓相。


11:14 1285m 雪渓が現れた。スノーブリッジを
踏み抜かないように、土壁との境目付近を歩く。


11:22 1310m 二又は右手に入る。雪渓が切れたら
バイルを土壁に打ち込んで支えとし、再び枯れ渓の
上に立つ。

雪渓上部末端から南又谷左岸の山並み。


11:37 1370m 狭い溝の中。いよいよ最後の詰めと
なる。後続に石を落とさないよう手足の置き場所を
慎重に見極める。


溝の最上部には段差があり、ヤブを掴んで斜面を
上がる。


12:00 1445m 稜線に出た。スマホのGPSで位置を
確認すると、東芦見尾根の1493m地点であった。

これにより坂様谷の完全遡行に成功した。達成感は
後からやって来ることになるのであろう。この時の
気持ちとしては、下山できるのかどうか、という
もの。

ここまで6時間近くかかっている。高巻きからの
懸垂下降もやらねばならないから、下山にも時間が
かかることが予想されるのだ。


12:20 眺望の効かないヤブ稜線を下山する。


溝下降中に見た片貝川の流れと生地鼻の海岸線。


12:45 1325m 雪渓上部。





雪の消えた斜面から、太いコゴミが生える。山菜
採りも、ここまで奥地には入らないであろう。


13:04 1215m 滝下から水が出てきた。


13:20 1120m 懸垂下降地点に戻る。プルージック
で登り返そうとしたが、足場が崩壊壁でかつ立ち
気味だ。

ロープを使うのは止めることにして、少し下流側
の右岸から潅木と岩を掴んで下降地点に戻る。


登りでは5ピッチを費やしたが、うまくトラバース
することで3ピッチ目までロープなしで戻れた。


13:55 1125m 30mのダブルロープで2ピッチ目
まで下る。


14:15 1110m 2ピッチ目確保点から少し下降し、
潅木を支点にして溝まで一気に懸垂下降する。

石を落とす可能性が高いので、先行者が安全地帯に
立つのを確認してから下降作業に入る。


14:45 1070m 大滝にまで戻ってきた。休憩なし
で渓を急ぎ下る。


15:05 1060m チョックストン滝のクライムダウン
は難しそう。ハーケンを打ち込みスリングをタイ
オフして、そろそろと降りる。


岩が硬くてなかなかハーケンが極まらず、会長は
二枚滝壷に落としてしまった。水中のハーケンは
まあ見つけ出せないものだ。


小ガマさん。


チョックの他は、クライムダウンでOK。

15:21 985m 分岐点。会長はサクサクと渓を下り
追い着けないJ君とやまやろう。

15:30 940m 分岐点。


時折会長は、我々を待っていてくれる。

15:49 875m 幕営地跡。





堰堤下の流れにカツラの巨木。


16:18 790m 入渓地点。


16:19 790m 駐車地点。

坂様谷を完全遡行できた意味は大きい。

やまやろうは大滝を見て、もう帰ろうかなと思って
しまった。やる気がないというか怖がりというか、
面倒臭いというか。高巻きから始まる長時間行動に
怯えていたのだ。

そこを会長は、何のためらいもなく鉄の意志で
もって突破していく。そして当初の目的を達成。

自分の能力を存分に発揮して困難を乗り越えていく
のが一流の山屋と何ちゃって登山愛好家の決定的
な違いなのであろう。





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Last updated  2017/08/06 01:38:40 PM


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