やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2020/08/15
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カテゴリ: 登山
コルC-往路下降-R10-池ノ谷二又(泊)

4:30 起床。霧の中、微風。
時折突風が吹きつける。
朝食はコンソメスープ、味噌汁。
水分と塩分を摂取して生き返る。

5:37 ビバーク地を発ち登攀に取り掛かる。

5:47 松っつあんが取り付くも、
岩が濡れており恐れをなす。剱尾根を
引き返すことにする。

やまやろうがトップになって登攀するという
選択肢もあった。が、おらよりも岩慣れ
している松っつあんが厳しいという状況なのだ。

6:00 定時交信。上部の太隊は門に取り付く
ところ。

6:11 霧の中、下山開始。三人ロープを
コンティニュアスでつないで慎重に下る。

7:23 コルCのルンゼでは、シングルロープで
懸垂下降。風が出て視界が少し回復してきた。


7:48 続けてカンテの懸垂下降。
ここは左方が谷なので、振られないように
注意が必要。

8:08 全員の懸垂下降終了。定時交信を実施。
太隊は門を越えてT中を引き上げているところ。
岩は普通に濡れていたそうだが、撤退はあり
得ないから行くしかないわね。

この先の剱尾根の下りは潅木帯。踏み跡はある
のだが、昨日のGPS軌跡を参考にして、慎重に
ルートファインディングする。

8:30 Ⅲ峰上部の懸垂下降地点。
下から2名組が登攀してきたので待つ。

聞けば今日は三ノ窓から来たとか。
白萩川-1600m-池ノ谷のルートを
知らなくて、小窓尾根から来たとのこと。

登攀待ちで詳しく話を聞いてみたが、
関東圏混成チーム(3名)で来たものの、
1名は心が折れて三ノ窓でテントキーパー
だとか。


ダブルロープでの50m懸垂下降とする。
ロープ束をハーネスに付けながら下降しよう
としたが、おらのハーネスはスキーツアー用
でペラペラなため、ロープ荷重に耐えられない。

やむなく空中に放り投げた。案の定絡まる。
それをさばきながら下降した。ロープの流れが
悪いので、支点に捨てカラビナを付けてもらう。


ラストのK山はATCを落としてしまった。
ムンターヒッチ(半マスト)を使って降りろと
指示したが、うまく滑らなかった様子。

プルージックを2つ作って、じわじわ降りろと
指示した。こういうことがあるから、ベテラン
は最初と最後で、若手は中間ですな。

10:00 懸垂下降終了。定時交信、太隊は
Ⅰ峰(ドーム)を越えた。霧の中とのこと。

こちらは谷下の視界が良好、風あり。
Ⅲ峰でクライミングシューズから登山靴に
履き替える。

10:23 出発。斜度のきつい下りに入る。
ロープを出すほどではないが、スリップは
致命的だ。緊張する。


10:58 コルE直上は斜度がきついので
ロープを出して下降する。割と細いダケカンバに
スリングを巻いてしまい(手近になかった)、
ロープが張るたびにぐらぐら揺れるので、
支点設営者としてハラハラしていた。

11:33 コルE着(ではなくひとつ上のルンゼ
だった)。50mロープダブルでの懸垂下降。

ロープ回収ができないと致命的な場所なので、
スリングを岩の下まで伸ばしてさらに捨て
カラビナも使った。

12:33 懸垂下降終了。R10上部の
岩ガラガラの只中。


人工落石に注意して、一人ずつ下降した。
ロープなしでも下れる斜度だ。

12:54 R10内で雨。ザックを降ろして
雨具を着るもすぐに止む。そういうものだ。
他人の意見に流されたが、おらだったら
池ノ谷の雪渓までは我慢した。


13:17 池ノ谷の雪渓に到着。


昨日飛び降りた箇所は2mほどの段差。
ピッケルで足場を切った。担いできたもの
がようやく役に立った。

13:43 池ノ谷の雪渓下降開始。
松っつあんはチェーンスパイクを着けていたが、
剱岳の雪渓に対しては心細い。K山からピッケル
を借りた。やはり前爪付きアイゼンは必須だ。


最後にR10を見上げる。再訪はあるか。


雪渓が細くなっている箇所は崩れや
しないか心配になる(厚みはOK)。

14:05 定時交信。太隊はR2から池ノ谷
の雪渓に入るところ。細隊(我々)は右岸の
高巻き台地の上。


台地から雪渓に乗り移ったら崩れた。
昨日通過したところ。一日で融雪が進んだのだ。

グズグズ崩れる右岸の岩礫斜面を進み、残り
わずかな雪渓(写真中央)に乗る。池ノ谷左又の
賞味期限は近い。


あーテントが見えたぞ(ビール、ビール)。

14:37 池ノ谷左又に帰幕。ビバークを想定
して水は3.6Lくらい担いだけれど、1Lくらい余る。


左又を時々見上げて、太隊の帰りを待つ。


松っつあんは焚火着火に成功。一日目とは
打って変わって乾いた薪が燃える。衣類を
乾かすため、そして太隊への合図(のろし)
のため。

16:00 定時交信。太隊はR10の少し上
まで降りてきたとのこと。


下山ビールは太隊が戻ってきてから全員で
飲むことにした。自分の酒を舐めているが、
太隊が戻って来る前に出来上がってしまい
そうだわ。


雪解け水でキンキンに冷やしておく。


17:06 太隊が帰幕する。みんな達成感の
ある顔つきだ。R2では懸垂下降3回。
前を向いて降りられない状態だったとのこと。


池ノ谷に乾杯!


天気が良いので飲食とおしゃべりは外で。


水が取れて焚火ができて360度どこも景色が
素晴らしい。池ノ谷二又の幕営地、最高じゃね?


富山平野の夕暮れ。

19:30 乾杯ビールを飲む前から結構酔いが
回っていたが、2缶飲んだらふたふたになる。

夕食はカニ雑炊にしたが、ろくに食べること
もできずにテントに転がりこんだ。





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Last updated  2020/09/04 10:00:12 PM


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