記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2004.07.11
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通知が来ていたのもすっかり忘れていて、
封を開けることすらしていなかった今回の選挙。
朝から波乱含みの天気である。

目が覚めたのは、朝の8時半ごろ。
メールが届いた音がしていたので、それに釣られて目が覚めた。
妹からのメールである。
「こっちは雷すごいの!! そっちはどう?」
半分眠たい頭のままでカーテンを開けると
厭になるほどの上天気。
見るからに暑そうな空模様である。
そう伝えると、驚いたような返事が返ってくる。
どうやら相当雷が酷いらしい。
50kmの距離は、これだけ気候を変えるのか、と
おもしろ半分でメールのやりとりをしていた。

暫くして、こちらも何となく地鳴りのような音がし始めた。
どうやら雷雲がこちらにやってきたようである。
「雷がこちらに移動中」とメールをしたら、
直後、とんでもない地響きと音を立てて雷が鳴り。
土砂降りの雨が降り出したのである。

さすがにこの音には驚いたらしく
片割れもベッドからのそのそと起きてきた。
「雷なってるの……」
まだ眠たいのだろう。子どものような話し方である。
さっきから鳴り始めたこと、雨は今さっきからと伝えると
不機嫌そうに口を尖らせた。
「眠れないじゃないか~! 雷の馬鹿~!」
……完全に脳はまだ寝ているようだ。

眠気覚ましの煙草を吸いにベランダに出て
煙草より効果的な目覚ましを目にした。
目の前の川の水位が一気に上がっているのである。
濁流となって渦巻いている川をみて
鴨は大丈夫だろうか、と何か違うことを考えたのは
どうやら柚木崎だけではなかったようである。
確実に落ちたらヤバイ。
そういう状況なのにもかかわらず
わざわざ鉄柵を乗り越えて川を覗きに行く子どもがいる。
増水した水が時折橋桁を洗っているにもかかわらず
橋の下に潜り込んで歓声を上げては水に時々向かっていく。
親はこういう子どもの状況を知っているのだろうか。
そう、不安と共に見守ってしまった。

雷も雨もピーク。
なのに、街中は選挙一色である。
役所からの放送も、選挙に行けというものばかり。
水位が上がってるから気をつけろとか、
雷には十分注意をしろとか
もっと何か言うことはあるだろう、と思うのだが
どうやら投票率のほうが役所にとっては心配らしい。
変なものだ。

雨が止んだら、雷が遠くなったら。
選挙に行こうね、といいながら寝てしまった。
どこかに落ちたらしい雷の音を聞きながら。
目が覚めたのは午後5時過ぎ。
やばいやばいと買い物含めて出かけていった。
それにしても今日の雨は凄かった……。





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Last updated  2004.07.14 16:02:20
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