記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2004.07.13
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梅雨の時期くらいから、職場の冷蔵庫に冷たい飲み物が登場する。
無糖の珈琲。
加糖の珈琲。
加糖の紅茶。
無糖のアールグレー。
ジャスミンティー。
以上が自由に飲んでいい状態で入っている。
もちろん、職場で作られたものではない。
とある珈琲屋で購入し、パック詰めされているものである。
業務用のものなので、氷をいれるのがいい条件なのだが
職場では氷を作る習慣はない。
だからといって、このためだけに氷を買うこともない。
必然的に、業務用のものをストレートで飲むことになる。

業務用の珈琲のみならず、
こうやって冷やして飲めるタイプのものは、
氷が溶けて美味しくなるものだと思っている。
最初の一口は、少し濃いめ。
だんだん氷が溶けていくに従って、適度な濃さになる。
自分にとって適度な濃さになったら
きっと飲むペースは速くなる。
そうやって、飲んでいくものだと。

しかし、氷がない状態のこういう珈琲は
とてつもなく濃いのである。
加糖されているものも、無糖のものも。
どちらもグラスに注ぐと漆黒の液体なのだ。
一瞬引いてしまうほどの液体の色。
余りにも濃すぎることが分かるので
飲む時には珈琲ミルクを2つほど入れて飲むようにしている。
それでも、珈琲の香りはなく、
苦みだけがいつまでも口の中に残る状態。
珈琲好きの柚木崎には、ちとつらい日常である。

最初はそれでも、この珈琲を飲んでいた。
熱いのもいいのだが、たまに冷たいのが飲みたくなる。
そうやって珈琲ばかりを数日飲んでいたら
今までにない胃痛に悩まされることになった。
胃痛だけではない。
完全に胃が荒れてしまったのだろう。
ものを食べると戻してしまう事態になってしまった。

仕方がないので、なるべく職場では紅茶を飲むようにしている。
普段はストレートの紅茶を飲むのだが、
上記の珈琲のように、同じく濃いアールグレー。
……香りもなにもない。
仕方がないので、
1/3を加糖の紅茶(多分オレンジ・ペコ)にして
2/3をアールグレーというブレンド紅茶にしてしまっている。
同じように珈琲はちょっと、と言う人が多いのかもしれない。
紅茶の減りは、珈琲より早い。

温かい紅茶でもいいんだよな、と思いながら
自分の好みで紅茶を持ってきている。
そうやって飲んでいたら、
お茶類を購入してくれている同僚に、
ものすごい勢いで叱られてしまった。
自分の買ってきているヤツが気に入らないというのか、と。
そういう訳じゃない、と説明しようとして気がついた。
……説明すると、余計にこじれる。

さんざん詰られ、叱られ、不条理にも罵倒されて
ようやく、飲みたいのがあったから持ってきたということにした。
自腹で購入して持ってきて飲んでいるものを
叱られたり罵倒されたりするのはなんか妙な気がする。
でもそういうものなのだろう……と思うしか、ない。

とにかく、濃すぎる珈琲は、飲み過ぎてはいけない。
いい教訓になった。うん。





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Last updated  2004.07.23 15:34:14
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