記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2007.11.07
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それを受け取りに行ってきた。
その際、お昼ご飯もどこかで買ってこようと小銭入れを持って出かけた。

長年使っているクリーニング店。
個人経営の小さなところなのだが、とても丁寧な仕上げをしてくれる。
それが気に入っていて使っているのだが、
経営者がかなり高齢の方のため、休みがちになってきている。
そろそろほかのところを探すべきなのだろうか。
でも、ここの受付をやっているおばあちゃんも気に入っていたりするので
できたら変えたくないなぁ、と思いながら引き取ってきた。

その帰り。
お昼~、と二軒隣のチェーン店のすし屋へ。
持ち帰り寿司専門の、某寿司店である。
そこの寿司でいいやと思い、ふらりと立ち寄った。
柚木崎の食べられないネタも入っているセット物を頼んで、
食べられないネタがあるので、これと変えてくれと頼んで。
待つこと数分。
出来上がった商品を持って、パートのおばちゃんか? がレジに出てきた。
会計をしながら、柚木崎の顔をちらりとみて。
「あの・・・お仕事、されてますか?」と聞いてきた。
今はしてません、と答えると、
「お仕事をする気・・・ありますか?」と。
まだ失業保険を受給中だが、終わったらちょっと考えようと思っている、と答えた。
あと数日分だ。
もらえるなら、貰っておきたい。
そう思ったのを、悪く思わないで欲しいのだけれど。
そう思いながら正直に答えた。
すると。
「・・・あの、受給が終わるの、いつです?」
目が真ん丸くなってしまった。
何でこんなことを聞かれているのだろう?
そう思いながら、これもまた馬鹿正直に「12月頭です」と答えてしまった。

なんだ? どうしたんだ? と思っていたら。
しばらく柚木崎の顔を見てもじもじしていたその人は。
なんと、こういってきたのだ。
「うちで、働いて、くれませんか?」
ほえ?!

あまりにも唐突な言葉にびっくりしていたら、
そのおばちゃんは顔を真っ赤にして言葉を続けた。
「何度かうちの店、来てくれてるじゃないですか。
 そのときに何度かお話してますよね?
 あの・・・一緒にお仕事できたら嬉しいなって、思ってたんです・・・。
 どうでしょう? 考えてみてくれませんか?」
・・・これって、スカウトといっていいのか?
パートというか、バイトというか、だけれども。
でも、割り箸を折れんばかりに握り締めて気持ちを振り絞って話してくれたおばちゃんに
なんだか少し嬉しくなってしまって。
「考えさせてください」と答えてしまった。
学生時代にバイトもしていたことのあるチェーン店。
だから、慣れているのもあるのだけれど。
『一緒に仕事をしたい』と思ってくれた人がいるのは、なんだか嬉しい。

しわしわになってしまった割り箸のパッケージを、
「ああああ・・・」と恥ずかしげに見やってから、新しいのを出して袋に入れてくれ。
商品を手渡してくれて。
おばちゃんは、にっこりと嬉しげな笑みを浮かべた。
「ぜひ、考えてみてください。
 待ってますから!」
・・・そんな、神様お願いポーズをしないでください・・・。

これってスカウトっていっていいのかなぁ?
気持ちが嬉しくて、なんだかニコニコしながら帰宅。
その話をすぐに片割れにメールすると、片割れに笑われてしまった。
「寿司オーラ(よっ! 寿司王子! じゃないけど)出てたんじゃない?」
あはははははは。
そうかもしれない。
出てたのかなぁ。

ということで、次の仕事として検討するものの一つに付け加えられた某寿司店。
どうするかなぁ。





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Last updated  2007.11.08 00:44:27
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