GEATER DAVIS / FOR YOUR PRECIOUS LOVE (ALBUM VERSION) '71 「Sweet Woman's Love」
Jerry Butler and The Impressionsによる1958年のヒット曲のディープソウル・カバー。Otis Reddingなど多くの歌手によってカバーされているけど、ディープ者なら1971年のGEATER DAVIS版は必聴でしょう。ここで注意が必要なのは『ソウルはシングル盤が基本』という鉄則通りにシングル盤しか聴かないでいると、このGEATER版の真の魅力に気づけないということ。実はGEATER版はシングル版が3分15秒なのに対してアルバム「Sweet Woman's Love」収録版は8分36秒とシングル版の2倍以上の長さなのです。アルバム・バージョンのどこが良いかというと、シングル版では終盤に2回しか聴けなかった悶絶級の絶唱シャウトが10回も堪能できること。情感深く、声質、迫力とも申し分のない実に感動的なディープ・シャウトです。GEATER DAVISのアルバム版が他の多くのカバーと一線を画すのは将にこの一点に尽きると言って良いでしょう。