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April 17, 2004
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カテゴリ: 日々の生活
残る2人も解放されたとのこと。
よかった……






こんにちは。
どうも体調不良です。
午前中は寝ていました。
ホントはバンドの練習に行こうと思ってたんだけど、
今日はパスかな……。
明日が本番だから、しっかり治そう。


今日もいくつかの情報を載せておきます。

浅井久仁臣氏の国際情勢ジャーナル
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
~○-○ 浅井久仁臣の         浅井久仁臣は30年間に亘り戦(紛)
` ⊃  国際情勢ジャーナル     争を追い続けてきたジャーナリスト。
\""“    2004年4月17日号     イラク戦争、パレスチナ問題等を
http://www.asaikuniomi.com  テーマに全国各地どこでも出向き
                    ますので講演等ご相談下さい。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
━━▼邦人人質関連サイト━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*戦争とジャーナリズム

 ジャーナリストが人質になったことで、フリーランス・ジャーナリス

そんな危ないところへ行くな、という声が日増しに大きくなっています
が、冗談ではありません。それも、一部のTV局までもが同調し始めまし
た。そこで、私は「ちょっと待った!」と大声を張り上げることにしま
した。現在、過労から体調を崩していますので、今晩は書けませんが一
両日中にまとめる予定です。



 自己責任という言葉が全国に蔓延しています。まるで今年の流行語大
賞に選ばれかねない勢いです。それも、自己責任どころか、まるで責任
とは縁がない政治家達の口からこの言葉が発せられる事が目立ちます。
「書いたモン勝ちジャーナリズム」でもこの4文字が踊っています。だか
ら、自己責任と聞いてもまるで重みが感じられず、何か別の言葉の響き
さえしてしまいます。それにお茶の間(今では死語に近いですが)で、
TVを見ながらドラマやヴァラエティ番組を「チャンネルサーフィン」し
ながら人質解放のニュースを見て評論をしている「一般市民」に、命を
賭した「自己責任」をどれだけ語る資格があるか、はなはだ疑問です。

 確かに人質になり釈放された3人については、事件直後に指摘したよう
に、状況判断に甘さが目立ち、反省すべき点が多々あります。しかし、
釈放された後、「イラクに残りたい」「また戻って来たい」と彼らが発
言したからといって何が悪いのか私には分かりません。人質にされた恐
怖から「もう二度とイラクに戻りたくない」「イラク人の顔を見たくも
ない」と言ったとしたら、私は彼らのイラクに入国する前の覚悟や想い
を逆に疑ってしまいます。それだけの想いがあったから危険を承知で入
ったのです。ダメなところは厳しく指摘し、良いところは誉めてやる。
そして、「人がやりたがらないことをやろうとする」その心意気やよしと
認めてやることが若者を育てるのです。

 ただ読者の中で3人のどなたかに会えたり連絡がつく方はお伝えくださ
い。次回行く時は、充分すぎるほどの準備と勉強、そして危機意識を持っ
てからお出かけください、と。そして、ほとんど何もして無いのに恩着せ
がましい、政府の救出は断ると公言して行かれる事を強くお勧めします。

*2人の人質

 「ヤスダ」「ワタナベ」 両氏の拉致について情報が錯綜しています。
聖職者協会からも同様です。それは、情報を発信する側がいい加減である
というよりもこの種の状況では「普通」なのです。それだけに情報の扱い
は慎重にしなくてはなりません。メディアだけでなく「ネットライター
(そんなものがあるかどうか分かりませんが、揶揄して名付けました)」
の方々も憶測や興味本位の記述は慎んでください。心無い記述が噂として
広まり、相手方に伝わらないとも限りません。また、くどいようですが、
家族に与える影響も尋常ではありません。

 釈放されたフランス人ジャーナリストが、4日間で8回場所を変えられ、
色んなグループにたらいまわしにされたり、グループ内でも彼の扱いを巡
って仲間割れしていたと聞いて、ベイルートで拉致された自分の経験に状
況が酷似しているように思えました。これは、拉致した連中の組織がまと
まりを欠いている場合の特徴と言えましょう。

 仲介人に関してもいろいろな人物がこれからも出てきましょうが、「ひ
と山当てよう」組もいたりして玉石混交です、仲介人の言葉に一喜一憂し
ないよう気をつけたいものです。私の得た情報では、クベイシ師を悪くい
う人は今のところいませんが、聖職者協会自体はあまり頼りになるとはい
えません。フセイン政権の下では影響力がほとんどなく、一年前にはひと
握りのメンバーが所属しているだけというような情報もあります。クベイ
シ師の力で一挙にメンバーを増やしてきましたが、必ずしも一枚岩ではな
いのです。

 いずれにしても3人が人質になったときから言い続けていますが、アラブ
社会では「仲介人」の質がこの種の事件においては成否の鍵を握る事が多い
のです。また、3人が釈放された理由の一つに、日本での市民や家族からの
メッセージがありましたが、今回のケースも同様だと思われます。

*人質釈放の陰で

 二つの大きな動きがありました。
 一つは、イスラエルとパレスチナの動きです。イスラエルのシャロン首相
は、軍事占領をしているガザ地区から(入植地を含め)全面撤退すると発表
しました。一見すると大きな妥協をイスラエルがしているようですが、イス
ラエルはガザの抵抗運動に手を焼いており、ガザを捨てると見せかけ、西岸
地区の入植地の恒久化を謀ろうとしているように見えます。ご存知のように
イスラーム諸国で起きる問題の根幹は、パレスチナ問題です。皆さんも常に
注目していてください。

 また、オサマ・ビン・ラーディン氏と思われる人物の録音テープがアラブの
放送各局に送られてきました。そのテープの中で、「これまで米国に協力し
てきた欧州各国が3ヶ月以内に路線転換して米国追随(軍事占領)を止めれば
攻撃の対象から外す」と発言しています。ということは、路線転換しない協
力国への攻撃が近くあると解釈できなくもありません。
 CIAはこのテープがほぼ間違いなく同氏の肉声であるとしました。

*まだ人質がいるのですよ
 小泉首相、神崎公明党代表等与党幹部は口をそろえて、「これからもテロ
に屈っしない」「自衛隊の撤退をしなかったことは正しかった」などと言い
たい放題です。まだ2人人質になっている可能性が高いのです。危機管理どこ
ろか危機意識もない人たちですね。




昨日掲載の「パウエル長官発言」について、
英語サイトに記載があるようです。
pgloveさん、情報をありがとう。

★★ SPCOOP
★★ JAPAN TODAY

大好きな♪ 幻泉館主人さんのページ からも
パウエル発言関連のサイトをいただいてきました。

★★ 「ホワイトハウスから徒歩5分」 (金平茂紀さんのページ)
★★ 04月15日(木)[パウエル長官のある種の雰囲気にたじろぐ]

金平さんはニュース23のデスクを8年間務めたあと、
現在はTBSの在ワシントン支局長。
パウエル長官にこのインタビューをした当の人物です。

------- 以下引用 -------
面白かったのは、パウエル氏が人質になった市民(Japanese citizens who were willing to put themselves at risk for a greater good,for a better purpose)を日本人は誇りにこそ思うべきであり、決してとがめてはならない、と言い切ったことだ。日本に蔓延している「軽率」「自己責任をわきまえろ」論との何たる隔たりか。インタビューまでの待ち時間に、一緒に国務省の控え室で待っていたカナダのテレビ局のボスやイタリアのテレビ局の人と話したが、もし政府の人間が、公の席で人質になって困難な状況にある自国民を非難するような発言をしたならば、その人物は職位を解かれるだろう、と言っていた。国情の違いか。今も、CNNのラリーキング・ライブに米民間人人質の家族が生出演して、視聴者に心情を切々と訴えている。
------- ここまで -------

【追記】
民間人だけでなく自衛隊員のことも誇りに思うべきである、
と言っているではないかとの指摘をいただきましたのでひとこと。

【原文】
And so I'm pleased that these Japanese citizens
were willing to put themselves at risk for a greater good,
for a better purpose.
And the Japanese people should bevery proud
that they have citizens like this willing to do that,
and very proud of the soldiers that you are sending to Iraq
that they are willing to take that risk.

確かに原文には「soldiers」という言葉があります。
そして昨日のニュースでもきちんとその部分はテロップで流れました。
自衛隊のことをあえて隠してはいませんでしたよ。
ごらんになっていたでしょうか?

ただ、ここで今問題にしているのは、
自己責任といって非難されている3人のことだと思うのです。
自衛隊はもちろん危険を覚悟で行っている。
それは国の命令でね。
だけど、人質となった3人は違う。
国の庇護もなく、渡航費用だっておそらく自腹でしょう。
本当に危険を承知で、それでも自分が行かなければ、
という焦りにも似た気持ちで出かけたのだと思います。
そういう人たちに向かって自己責任だと非難することに対して、
この記事は書かれていると思います。
もし同じことを「民主主義」の確立した国で
政府の要人たるものが言ったらどうなるのか、
そういうことだと思います。
日本の政府はそういうことがまったくわかっていない。
それが同じ戦争の当事国でありながら民主主義の生きているアメリカと、
封建時代をまだ引きずっているらしい日本との差ではないのでしょうか?

私は金平さんのコメントを卑怯とは思いません。
卑怯というのは金平さんにではなく、醜い中傷記事を書いている
文春とか新潮に向けられるべき言葉だと思います。




【その他の情報】

★★ 「日本政府から謝意ない」イラク聖職者協会が不快感
何できちんとお礼を言わないのかなぁ?
助けてもらったらありがとうって言うのは当然のことじゃないのかしら。
しかもあの状況の中、安全を確保してバグダッドまで連れてきてくれたのに。

★★ 「東京万華鏡」

こんなページもできているようです。
★★ 「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の
  「根拠」を検証するページ








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最終更新日  April 18, 2004 12:40:05 AM
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