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2022.07.07
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カテゴリ: 観照 & 探訪

吉祥川を挟み、前回ご紹介した 吉城園の北隣り に「 依水園 」があります。
依水園の正門 です。今年の1月に吉城園を訪れた時は時間的なゆとりがなく、この門前の写真を撮るだけで終わりました。今回はこの依水園を探訪の眼目にしました。


正門の左側に案内板があります。 依水園の全体図 が掲示されています。
園内は、「 ​寧楽 (ねいらく) 美術館​ 前園 、東側に 後園 が作庭された広い庭が広がっています。

前園 江戸時代前期 に作られた日本庭園で、周りから隔絶された形の作庭になっています。
一方、 後園 明治期 に作庭された日本庭園で、周りの景色を景観の一部に取り入れた借景庭園です。
総面積は3,400坪(11,000㎡) だそうです。 (参照資料より)

依水園内を巡った順にご紹介していきます。


正門を入ると、幅広の砂利道が東に延びています。
最初に 右手前方 三秀亭 」です。


イメージしていただきやすい様に 部分図 を再掲します。
依水園の入園受付所は三秀亭よりも更に奥にあります。 受付所の手前までは自由に入ることができます 。三秀亭は江戸時代の建物ですが、前園を眺めながらの食事処として利用されています。


マゼンタ色の丸にしたところが依水園 で、 赤い丸が国道369号線に面する奈良県庁 です。 所在地:奈良市水門町74

三秀亭を通り過ぎ、東に 進みます。 

左(北)側に「 ​寧楽 (ねいらく) 美術館​ 」があります。

振り返って眺めた三秀亭側 。この築地塀の内側が「前園」です。

右側の建物の受付で美術館の企画展と庭園を両方を拝見するチケットを購入しました。

チケット購入の折にいただいた リーフレット 。ご紹介に参照・活用します。

この寧楽美術館は、「関家より依水園を買い受けた実業家中村準作が収集した美術品を園内で展示するために、昭和15年(1940年)に財団法人として設立されました。」 (転記)
現在のこの建物は、昭和44年(1969)に建築家、東畑謙三氏の設計により建築 されたそうです。
緩やかに彎曲する大和屋根をイメージして設計された建物です。

中村準作・準一・準佑の三代にわたって、古代中国、高麗・朝鮮王朝時代、日本の美術品が収集されたそうです。鑑賞後、館内の担当者と会話して知ったのですが、収集された美術品は万を越える点数に及んでいたそうですが、第二次世界大戦の神戸空襲で大半が消滅したとか。この地に保管されていた二千数百点が被災を免れた結果、その収蔵品を定期的に企画展として、展示入れ替えされているそうです。

探訪時点では、 「きこえる美術」という企画展 が開催されていました。
館内では写真が撮れませんので、残念ながらご紹介できません。
美術品を眺めているとさまざまな”音”を感じさせてくれる。
そんな美術作品の展示が今回のテーマでした。


寧楽美術館を出た後は、庭園への入口に向かいます。

「依水園」の扁額 を掲げた建物の 玄関口

玄関前からの眺め

庭園へは、玄関口の右側の入口から入ります。入口を入ると、この辺りが案内所になっていて、どうぞという声が聞こえました。そのまま庭園内巡りに入ります。

         庭への通路を進み、 入口側を振り返った景色
庭への入口に対し、 向かって左方向に「前園」 が広がっています。「前園」は結果的に最後の庭園巡りになりました。 右の建物は茶席 です。


この 茶席「清秀庵」は裏千家の「又隠席」(重文)を写したもの だそうです。


                      露地にこの 案内板 が建てられています。







「清秀庵」の建物自体の外周辺を巡ってみました

それでは、 露地に目を転じ てみます。

上掲の庭園への入口からの通路は、この門まで続いています。
茶席への本来の入口はこの門 のようです。
門の外から眺めた「清秀庵」


           門を入って右手方向を眺めると、露地はこんな景色です。

一方、清秀庵側から門の外に出ますと、そこには

茶席「挺秀軒」 があります。この茶席は、上掲の全体図でご確認いただけますが、「前園」と「後園」のいずれとも繋がる位置にあります。


挺秀軒の露地 であり、 この先は後園に 繋がっています。

さて、清秀庵から東方向に歩みます。
露地の垣根にある出入口を抜けると、


        正面に、 葺き屋根の「氷心亭」 があります。これもまた 茶席の建物 です。
        この建物の背面が「後園」に面しています。


     南側面がガラス戸の建物は、そのまま 東側面もガラス戸 になっています。
     部屋の外周に廊下が設けてあるようです。かなり大きな建物です。

「氷心亭」の南側を回って、「後園」に向かいます。

つづく

参照資料
*チケット購入時にいただいたリーフレット

補遺
依水園 ​  ホームページ
又隠(ゆういん) ​ 今日庵 茶室・茶庭
設計様式 又隠 ​ :「東建コーポレーション株式会社」
お茶室とは(お茶室のいろは)  ​ :「椿建築デザイン研究所」
茶室 ​  :「茶道入門」
名古屋城内の茶席 ​  :「名古屋城」
いろいろな茶会と茶席 ​ :「世界緑茶協会」

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Last updated  2022.07.16 15:26:29
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