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いづみさんのお魚図鑑・その4( は 〜 わ )頂いた「いづみさんのお魚のイラスト」はこれでお終い。お魚図鑑シリーズは、一旦これで完了といたします。☆お願い掲載している作品の著作権は全て平野いづみさんにあり、著作権は放棄されていません。無断でのお持ち帰り、及び再配布はご遠慮ください。
2018.01.30
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エビ、イカ、タコ、貝、海草類など( 魚以外のものを集めました )お魚編はもう一回分残っていますが、ここで小休止……。海老やイカは魚では無かった^_^;…と、今になって気がづきました。遅ればせながら別にまとめました。☆お願い☆掲載している作品の著作権は全て平野いづみさんにあり、著作権は放棄されていません。無断でのお持ち帰り、及び再配布はご遠慮ください。
2018.01.29
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いづみさんのお魚図鑑・その3( さ 〜 の )“いづみさんのお魚図鑑” 、久し振りの続編です。頂いたお魚の絵を4回に分けてお届けしています。今回はその3回目です。☆お願い☆掲載している作品の著作権は全て平野いづみさんにあり、著作権は放棄されていません。無断でのお持ち帰り、及び再配布はご遠慮ください。
2018.01.28
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一昨日の大雪が、未だ日陰や路肩のあちらこちらに残り、カチカチに凍っています。花たちが痛めつけられたのでは…と心配しました。パンジーやクリスマスローズは雪をかぶって、未だひしゃげていますが、梅や蝋梅などの木々の花は素知らぬ顔で咲いていました。根岸・坂下公園今日は午後から出かけた先が、柳下邸の近くだったことを思い出し、折角だから寄ってみようと思い立ちました。この梅は、柳下邸へ行く途中の小さな公園で咲いていました。ちゃんと剪定されていないらしく、随分お行儀が悪い枝ぶりで、見るからに逞しげな梅の花でした(笑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・根岸なつかし公園・旧 柳下邸 ( 横浜市指定有形文化財)↑黄色いミツマタ 未だ固いつぼみでした。梅が咲いているかと期待していたのですが、咲いていたのは紅梅が2本だけ。白梅は未だのようでした。今は、雛飾りの準備中だとのことで、お庭だけ見せてもらってきました。ここは、いつも屋内だけでなく庭の隅々までよく手入れされていて感心します。根岸なつかし公園 旧柳下邸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こちらは、我が家の近くの家の紅梅です。未だ咲き始めたばかりでした。先日写させて頂いた万両が、梅の根元に見えます。春になると梅の木の手前に見事な牡丹が咲いて、毎年密かに楽しませてもらっています。
2018.01.25
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☆帰り花・藤井邦夫・秋山久蔵 御用控 (ニ)・文藝春秋・2012年5月10日 第1刷南町奉行所には “剃刀久蔵” と呼ばれ、悪人を震え上がらせる1人の与力がいた。秋山久蔵 南町奉行所吟味方与力弥平次 久蔵から手形を貰う岡っ引、神崎和馬 南町奉行所定町廻り同心。秋山久蔵の部下。蛭子市兵衛 南町奉行所臨時廻り同心。久蔵から探偵能力を高く評価されている。凧作りの名人。幸吉 弥平次の下っ引。他に、弥平次の下で働く手先。長八、寅吉、直助、雲海坊香織 秋山久蔵の亡き妻・雪乃の腹違いの妹。与兵衛、お福 親の代からの秋山家の奉公人。第一話 暗闘着流しの武士が、三味線堀の船着場に番傘を差して佇んでいた。秋山久蔵である。その時、傍らの笠井藩江戸屋敷の裏門が開き、若い娘が風呂敷包み1つを抱え、傘も差さずに出てきた。久蔵の亡き妻雪乃の妹の香織であった。香織は、笠井藩江戸詰の藩士北島兵部の娘であり、久蔵の亡き妻雪乃の腹違いの妹だった。北島兵部は三谷堀に架かる小橋で、何者かに斬られて死んだ。笠井藩江戸屋敷の藩士が刀も抜かず辻斬りに斬られて殺された…。笠井藩は武士でありながら、刀を合わせもせず斬られて死んだ北島兵部を恥じた。後継もいず、残されたのは香織だけとなり、藩は北島家を取り潰しとしたのだ。久蔵は、岳父の無残な死を岡っ引きの弥平次から報された。弥平次は藩内の情報を集め久蔵に報告していたのだ。久蔵に連れられ秋山屋敷に着いた香織を、父親の代からいる与平、お福の老下男夫婦が歓待した。雪乃が亡くなり既に9年、奥の間には雪乃の鏡台や箪笥、着物がそっくりそのまま残されていた。香織の目から涙が溢れた。翌日、香織は午の刻を過ぎてから屋敷を出て両国に向かった。その後を、汚い托鉢坊主の雲海が足早に追っていた。その朝、弥平次のもとに、久蔵から「香織を見張れ…」という手紙が届いており、弥平次は居合わせた手下の雲海坊を屋敷に走らせていたのだ。三味線堀の片隅に佇み、笠井藩の裏門から出てくる誰かを待ち続ける香織を、雲海坊は物陰から見守り続けた。その雲海坊に、笠井藩の馬鹿殿さまの素行調べをしているという神崎和馬が声をかけた。2人で見守るうち、裏門から出てきた若い藩士のあとを、香織が物陰伝いに追った。危ねぇ…。雲海坊が追い、和馬も続いた。和馬は、男は馬鹿殿さま京之助の取り巻き藩士・山崎新九郎だという。人気のない隅田川の川べりまで来たとき、いきなり振り向いた山崎は香織に迫り、襟首に手を伸ばした。「人さらいだあ、みんな、勾かしだあ」香織が雲海坊の背後に逃げ込んだ。「皆の衆、このお侍が、無理やり連れ去ろうとしていますぞ」尚も叫び続ける雲海坊の声に、集まった人々は、山崎に恐ろしげな視線を向けた。「役人だ。早く役人を呼んでくれ」の声に、1人の職人が猛然と走り去った。山崎は腹立たしげに雲海坊を睨み、足早に立ち去っていった。怪訝な顔を向ける香織に「お嬢さま、ご無事で何より。では、拙僧はこれにて」と、集まった衆に礼を言いさっさと立ち去った。香織は己の未熟さに腹が立つとともに、父の無念さを思い知らされた。山崎新九郎の後をつけた和馬は、新九郎が浅草寺門前の茶店の奥座敷で会っていた相手に驚いた。南町奉行所臨時廻り同心の柴田甚十郎だった。「笠井藩は、おそらく家中の揉め事と思われるのを恐れ、探っているのだろう。しばらく泳がせて、逆に情報を取り、いずれは利用する」和馬から話を聞いた秋山は微かな嘲笑を浮かべた。弥平次の話では、辻斬りは3人で、結構な身分の1人と残りはお供の家来らしい。「人を斬りたがる主とお供の家来ってところかい…」「訳も分からず斬られた方は堪りません…」弥平次の静かな声には怒りが込められていた。「だがな親分、そいつらが下手人なら俺達奉行所の支配違い。どうする…」「その時は、あっしは長い旅にでも出ますよ」弥平次の目が鈍く輝いた。辻斬りと刺し違える…。久蔵は弥平次の覚悟を知った。辻斬りの姿が、下っ引の幸吉や手先たちの努力で漸く浮かんできた。正体を突き止めてからでも遅くはない。その時は・・・。久蔵には弥平次に十手を返させたり、長い旅に出す気は毛頭なかった。悔しさに震え、御公儀に訴えるという香織に、久蔵は言った。「未だ証拠は何もねえ。安心しな。義父上の無念、放っちゃ置かねえさ。追い詰めて正体を暴き、必ず叩きのめしてやるぜ」子供のように頬を紅潮させ、大きく頷く香織に、久蔵は思わず微笑んだ。久蔵と香織の睨みが正しければ、公儀は笠井藩を放って置く筈がない。良くて減知、悪くすればお家は断絶。藩は取り潰しになる。笠井藩は6万8千石をかけ、全てを闇に葬り、取り潰しを免れようとするだろう。下手に動けぬ・・・。相手に取って不足はねえ・・・。久蔵は不敵な笑みを浮かべた。香織とお福、そして与平の楽しげな笑い声が、台所から慎ましく洩れてきた。久し振りの笑い声だ・・・。それは、雪乃が逝ってから初めてのことであった。京之助は、町奉行所の手の届かない“朱引”外で、父親を殺された香織に討たれ、笠井藩江戸家老と留守居役は、全ての攻めを取って腹を切った。第2話 泡沫(うたかた)第3話 鬼女第4話 雀凧第5話 切腹秋山久蔵は、奉行の荒尾但馬守成章に呼びだされた。だが、但馬守は現れず、内与力の太田郡兵衛と年番方与力の佐野作左衛門から「その方の日頃の言動、不謹慎至極。よって詮議が終わるまで、出仕に及ばす、屋敷にて謹慎を命ずる」と言い渡された。久蔵謹慎・・・。話は、一瞬にして南町奉行所にひろまった。謹慎の理由は、久蔵が、『蓬萊堂』の若後家・絹を手込めにして金を脅し取ろうとした。そのお絹と舅である蓬萊堂の主・孫右衛門が、久蔵を評定所に訴え出たのだという。信じられず、噂の真偽を問い詰める定町廻り同心神崎和馬に、臨時町廻り同心の稲垣は、「日頃から何かとお偉方に盾をついている秋山さまだ。ここぞとばかりに叩かれても仕方がないさ」と云い、定町廻り同心の佐野は「墓穴を掘ったんだよ。墓穴を・・・」冷めた目でいった。日頃から久蔵のやり方に不満を抱いている同心は多い。稲垣もその1人と云っていい。苛立ちを噴き出しそうな和馬に、臨時町廻り同心の蛭子市兵衛が「そんなに気になるなら、秋山さまに聞くしかあるまい」と機先を制するようにいった。お絹は、公儀目付の桑原嘉門の倅・右京之介に妾になれと迫られていた。右京之介は、取り巻き連中を従えて遊び歩いている評判の悪い男だった。お絹が手込めにされたというその日は、困り果てたお絹と舅の孫右衛門が、秋山久蔵を料亭『梅乃家』に招き、相談していたのだった。倅・右京之介の悪行が表沙汰になれば、父親の監督不行き届きとなり、桑原家は家禄没収の上断絶。嘉門は切腹を免れない。目付の嘉門が、二百石取りの御家人で与力の久蔵を訴えさせるのに造作はない。かくして、事件は捏造されたのだ。どうやら、お絹と孫右衛門は、右京之介にお絹の息子新吉を勾かされ人質に取られて、久蔵を訴え出たらしい。ならば、新吉を助け出してお絹と孫右衛門の訴えを取り下げさせ、無実を証明して謹慎を解くしかない。右京之助を見張り、その行動を調べあげる・・・。 狙いを定め、和馬、臨時廻り同心蛭子市兵衛、岡っ引の弥平次、下っ引の幸吉、そして托鉢坊主の雲海坊、鋳掛屋の寅吉はじめ手先たちが動き出した。打てる手は打った。問題は新吉を助け出すより先に、久蔵に切腹の沙汰が下った時だ。「間に合いますかね」という弥平次に、市兵衛は「親分、間に合わない時には、間に合うようにするまでだよ」気負いも焦りもなく、目尻に微かな笑みを滲ませ淡々といった。弥平次は、そこに風采の上がらない中年男・蛭子市兵衛の秘められた闘志を見た。彼らの必死の働きにより隠れ家から新吉が救出された。己が窮地に陥ったことに気がついた右京之介は父親の桑原嘉門に泣きついた。「もはや今夜の内に2人を殺すしかあるまい」嘉門の声が冷酷に響いた。孫右衛門とお絹は勿論のこと、奉公人たちも皆殺しにして強盗の押し込みに見せかけようとした京之助たちは、待ち構えていた南町奉行所の同心や捕り方たちに捕らえられた。それから一刻後、事態を知った公儀目付桑原嘉門は切腹した。与力=奉行所という組織に所属している者であり、町奉行個人の家来ではない。将軍家直参の幕臣であり、御目見得以下の200石取りの御家人。内与力=町奉行個人の家来。町奉行と町奉行所の組織を繋ぐのが役目。年番方与力=最古参の与力が勤め、町奉行所全般の取り締まり、金銭管理や各組同心諸役の重要事項を処理する。
2018.01.25
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今朝の庭・1月23日( am9:30~10:30 )昨日は横浜で初雪が降りました。2階の窓から見ていると、午後1時前から降り出した雪がみるみる積もってしまいました。今朝の新聞には、東京都芯の積雪は約23cm、横浜市は18cmだったと書いてありました。↑カイヅカイブキの上にも↑サルスベリの上にも↑縁側にも↑車の上にも↑赤い椿のうえにも↑見上げる青空が眩しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・am11:50 かなり溶けました↑シャベルの親子?一夜明けた今朝は青空が広がっています。有難いことに今日の最高気温は11度。屋根や庭の雪がどんどん溶けています。けれど、これは束の間の暖かさのようで、明日からは大寒波が襲来するとか・・・。また寒くなりそうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨日の雪・1月22日降り始めて4時間足らずで、一面の銀世界…16:40↑ 16:40↑ 16:53↑ 16:53
2018.01.23
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☆お文の影・宮部みゆき・角川書店(文庫)・平成26年6月25日 初版発行*坊主の壺江戸の町には、たびたびコロリが出た。田屋の主人重蔵は木置き場を1つ開けてお救い小屋を建てた。コロリにかかったものは一晩か二晩で死んでしまう。重蔵が呼び寄せたのは、後に残された女や子供たちが主であった。おつぎもその1人だった。お救い小屋で世話をする奉公人たちに言った。「梅雨を超したら生水を飲むな。生ものを決して口にしてはいけない。屋台の天ぷらや寿司など決して手を出してはならないぞ」。奉公人たちは言いつけを守り、誰もコロリに罹らなかった。奉公人だけでなく、重蔵もお救い小屋に顔を出した。お救い小屋でのまめまめしい働きが重蔵の目にとまり、おつぎは奉公人になった。ある日、主人の重蔵から呼ばれたおつぎは、大きな掛け軸を見せられた。現れたのは3尺四方の墨絵で、真ん中に描かれているのは赤茶色の地に黒く滴るような釉を施した、ありふれた壺だった。その壺にはお坊さんが1人、肩口から上の部分だけ出して下は壺の中に入ってしまっている不思議な絵だった。しかも、その絵は重蔵とおつぎにしか見えないらしい…。*お文の影(おふみのかげ)郷右衛門長屋の子供達が影踏みをはじめると、小さな女の子の影が1つ増えて一緒に遊びはじめる。長屋の建つ場所には薬種問屋の別邸があり、そこには不幸にして死んだお文という女の子が住んでいた。供養を頼まれた住職は、影だけ成仏できずに残ったのだろうという。*博打眼(ばくちがん)*討債鬼(とうさいき)*ばんば憑き*野槌の墓(のづちのはか)
2018.01.21
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今日は朝からよく晴れて暖かな1日でした。図書館への途中にはマーガレットや蝋梅が咲き、まさに「春爛漫」という感じでした。けれど、昨日が「大寒」、今が一年で一番寒い時の筈・・・。明日は雪の予報が出ています。この暖かさも今日限りで、来週は寒くなりそうです。我が家の “ヘレボルス・オリエンタリス” (Helleborus orientalis)(春咲きのクリスマスローズ)白いニゲルに続いて、赤紫も元気一杯咲きはじめました。白と違って、こちらは春に咲くクリスマスローズの筈・・・。未だ1月だというのに、既に3株が咲き出し、根元には蕾もいっぱい付いていました。他にも、ぷっくり膨らんだ蕾が頭を持ち上げはじめている株がありました。 マーガレット ?図書館からの帰り道、違った道を歩いてみました。歯医者さんの前で、青々とした葉を茂らせたマーガレット(?)がたくさん花を咲かせていました。<公園の “ 蝋梅 ”図書館横の蝋梅です。2週間前に行った時は、未だ咲きはじめたばかりでしたが、今日は ほぼ満開でした。
2018.01.21
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我が家の、ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)が咲き出しました。クリスマスの頃に咲く、本来のクリスマスローズです。背は低いのですが、今年は蕾をたくさんつけています。「花弁」に見える「萼片(がくへん)」は、咲き始めは「白」やがて「ピンク」になり、次は「うす緑」、そして種のサヤが弾ける頃には「枯れ色」に変わります。(下の絵の左)このニゲルの絵が描きたくて、以前、横浜イングリッシュガーデンで苗を買いました。地植えにするともう少し大きく育つようですが、背が低くておまけにうつむき加減に咲くため、寝そべらない限り花が見えません ^_^;何か良いアイデアがないものかと思案していました。 鎌倉・小町通りランチに立ち寄ったお店前の路地で、素敵な寄せ植えを見かけました。白いニゲルの脇には、苔桃でしょうか、赤い実をつけた背の低い植物をあしらってありました。並べられていた寄せ植えは、どれも同系色の花でまとめてありとてもお洒落♪真似して見たくなりました。我が家の場合は、少し背のある鉢に植えれば良いかもしれません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和彩 八倉・海老と彩り野菜の天丼行きはお寿司屋さんへ行く予定が、帰りは気分が変わって天麩羅屋さんへ。揚げたての海老も鎌倉野菜の天麩羅もサクサクで美味しかったのですが、ボリュームがあり過ぎて食べ切れませんでした。黒い塊は何だろうと思ったらブロッコリーの天麩羅で、美味しくて吃驚! 私は初めて食べました。
2018.01.20
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☆神隠し・藤井邦夫・秋山久蔵 御用控 (一)・文藝春秋・2012年3月10日 第1刷秋山久蔵南町奉行所吟味方与力。“剃刀久蔵”と称され、悪人たちに恐れられている。何者にも媚びへつらわず、自分のやり方で正義を貫く。心形刀流(しんぎょうとうりゅう)の使い手。普段は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。弥平次秋山久蔵から手札を貰う岡っ引。柳橋の船宿『笹舟』の主人でもある。“柳橋の親分”と呼ばれる。若い頃は江戸の裏社会に通じた遊び人だった。幸吉 弥平次の下っ引。夜鳴蕎麦屋の長八。鋳掛屋の寅吉。飴売りの直助。托鉢坊主の雲海坊=弥平次の手先伝八 『笹舟』の船頭。神崎和馬南町奉行所常町廻り同心。秋山久蔵の部下。20才過ぎの若者。第1話 神隠し呉服屋『近江屋』の17歳の娘おさよが、桜見物に行き行方知れずになった。おさよには来年祝言をあげる許嫁がおり、仲も良く身を隠す必要もなかった。そのおさよが3日間姿を消し、町駕籠に乗って自分で戻ってきた。その間のことは何も覚えてないという。着物髪や着物も酷く乱れており、おさよは怯えていた。何かあったのは間違いないのだが「神隠しに十手持ちの出る幕はないと…」そう言う弥平次の意を汲み、南町奉行所吟味方与力秋山久蔵は、表向きおさよ失踪事件を神隠しで始末した。だが、弥平次は手先を使っておさよ失踪を調べていた。「勾かしで、おさよの身体に他人には言えない弱味を付けて帰し、それをねたにいつまでも脅しをかけて金を巻き上げる。悪辣な手口ですよ」秋山久蔵に話す弥平次の目には怒りが滲みでていた。弥平次は、近江屋とおさよにこれ以上の傷をつけず、事件を終わらせようとしている。久蔵は浮かぶ笑みを隠すように酒を飲んだ。旗本の「部屋住みの当主の弟」の企みだと知った久蔵は、旗本は町方の支配違いではないかと案ずる弥平次に「神隠しの報いは、神隠しになるしかねえだろう・・・」と、不敵に言い放った。☆第2話 伽羅香その夜、南町奉行所与力秋山久蔵は検使与力として、夜烏一味の隠れ家に踏み込んだ。ところが家はもぬけの殻で、押入れの下の抜け穴から逃げた後だった。情報が漏れていた。盗賊に内通する者が町奉行所の中にいるのだ。久蔵は確信した。早朝、北町奉行所定町廻り同心岡本新八郎の死体が発見された。久蔵は、顔見知り、それもやくざか遊び人の犯行と読んだ。秋山の弔いの日、喪主の席に座っている妻、美奈に悔やみを述べた秋山は、変わった…と思った。しばらく見ぬうちに美奈は大人の美しさと艶やかさを漂わせた女に変わっていた。久蔵の屋敷を美奈が訪れた。夫殺しの探索と弔いの折の礼を述べる美奈の、銀簪が揺れて煌めき、高価な伽羅香の匂いが微かに漂った。美奈には何かある…。美奈は不忍池の畔にある料亭蔦屋で男と会っていた。相手は武士であり美奈が帰る時には既に姿を消し、部屋の淀みの中には微かに伽羅の香りが残っていた。どんな男だとの問いに、女将は「着流しで…何となく旦那のような…」と答えた。その蔦屋から密かに出て行った秋山久蔵に似た男を、探索中の飴売りの直助が見かけ、てっきり秋山様だと思って声をかけようと思ったら人違いで、服部左門だったと話した。「服部様は北町奉行所与力の御家人、あっしら岡っ引の出る幕はねぇものかと存じますが……」という弥平次に「ああ、だがな親分、身分相応の裁きにかけねえ方が良い時だってあるんだよ」久蔵は服部を評定所扱いにせず、己の手で裁くつもりなのだ。それは、久蔵の優しさに他ならない。服部は北町奉行所の御用部屋で「切腹して果てた…」美奈は「自らの懐剣で胸を突き死んだ…」☆第3話 切放し☆第4話 狐憑き☆第5話 幽霊挿し絵をお借りしました
2018.01.20
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ー 鎌倉・鶴岡八幡宮 ー神苑 ぼたん庭園↑ 源平池昨日は友人を誘って、鶴岡八幡宮の「正月ぼたん」を見に行って来ました。風もなくて春のような陽気のなか、今年も綺麗な花を見せてくれました。前にも書きましたが、真冬に咲く牡丹には、もともと真冬に咲く「寒牡丹」と「冬ぼたん(正月ぼたん)」があり、「冬ぼたん」は、春咲きの牡丹を温室で咲かせたものを、鉢ごと露地に藁囲いをして植えこんだものだそうです。ですから青々とした葉がついているのが特徴だとか…。因みに、上野東照宮ぼたん園は「冬ぼたん」、鶴岡八幡宮ぼたん庭園は「正月ぼたん」という名称を使っているようです。★興味のある方はこちらをどうぞ ↓ホンモノの寒牡丹→ 住所奈良県葛城市 「石光寺(せっこうじ)」ホンモノの寒牡丹
2018.01.17
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☆眠り猫・藤井邦夫・日溜り官兵衛 極意帖シリーズ -1・双葉社・2014年1月12日 第1刷発行眠り猫の勘兵衛=錏(しころ)勘兵衛。盗賊の頭。おせい=黒門町で口入屋『恵比寿屋』を営む。吉五郎=小料理屋「桜や」の主。白髪頭の老人。故買屋という裏稼業の顔を持つ。万蔵=骨董屋大黒堂の主、夜烏の重吉(外道働きの盗賊)の仲間第1話 眠り猫根岸の里 時雨の岡には、南側に広い縁側のある小さな家があった。広い縁側は陽射しに溢れ、年老いた黒猫が腹を見せて眠っていた。土地の者たちは、その家を黒猫庵と呼んでいた。黒猫庵には中年の浪人が独り住み、近くの百姓家の婆さんに掃除や洗濯などをして貰って暮らしていた。大身旗本家の厄介叔父…。大名家のご落胤…。盗賊の頭…。只の暇な浪人…。土地の者たちは面白可笑しく勝手に噂した。彼は広い縁側で黒猫を抱いて転た寝していることが多かった。黒猫庵の日溜り浪人…。噂は、あやふやな形で落ち着いた。大工仕事が出来る者という条件で、松吉はおせい(恵比寿屋)の口利きで、旗本の本多帯刀の元へ下男として入った。利き腕の骨を折るまで腕の良い大工だった松吉が、骨董屋大黒堂へ使いに行ったきり戻らないと云う。大黒屋の裏稼業は故買屋で、本多帯刀は他人の品物でどうしても手に入らない物があると故買屋に注文するらしい。*故買屋=盗品だと承知で買いとり、高値で転売する。第2話 時雨の岡黒猫庵から石神井川用水越しに見える時雨の岡にやってきては、何をするでも無く松の根元に蹲っている老人がいた。勘兵衛は縁側に寝そべりながらその老人を眺めていた。ある日「ご隠居」と呼ぶ若い男の声が時雨の岡から響いた。若い浪人が、立ち去っていく百姓姿の老爺の後を追っていくのが見えた。そぐわない…。勘兵衛は興味をそそられた。手伝いのおとき婆さんは、30年ほど前に時雨の岡で神隠しがあり、3歳くらいの女の子が消えたという。果たして首を突っ込んで良いものかどうか。勘兵衛の腹の内を読んだ吉五郎は、「ちょいとだけ探ってみましょう」と微笑んだ。その吉五郎の話では、老人は傘屋『高砂屋』のご隠居、宗右衛門で、苦労して「古傘買い」から大店の傘屋の店を持てるようになったと云う。その宗右衛門が、ときどき昔の「古傘買い」の時の姿で、時雨の岡に来ていたのだ。果たして宗右衛門は、その「神隠し」につながりがあるのだろうか・・・。第3話 外道狩りおせいがやって来て「昨夜、閻魔の平蔵が外道働きをしましたよ。今年に入ってもう3度。これ以上は放って置けませんよ」という。閻魔の平蔵は、50絡みの小柄な男で、手下を従えて商家に押し込んでは店のものを容赦無く殺し、女を犯す外道働きの盗賊だった。「放っては置けないか…」「狙いは、外道働きの閻魔の平蔵を闇に葬り、人を殺めて貯め込んだ金を戴く…」勘兵衛は、不敵に言い放った。第4話 如何様観音(いかさまかんのん)吉五郎が縁側で猫と居眠りをしていた勘兵衛に、暇ならちょいと観音様を拝みにいかないかと誘った。噂の黄金の観音様だという。江戸の女たちの間で人気を集め、若い娘や子供の欲しい夫婦で賑わい、かなりのお布施を集めているらしい。ご利益を一番受けているのは、竜玄寺って処か・・・と、勘兵衛は皮肉っぽい笑みを浮かべた。皮肉っぽい笑みは、裏に真っ当ではない何かが潜んでいると感じた証だった。「よし、拝みに行くか・・・」勘兵衛と吉五郎は、小日向の馬場沿いの道を竜玄寺に向かった。
2018.01.17
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↑県民共済プラザビル3F エントランスのディスプレイ日本料理「大志満」横浜ベイシェラトンホテル東急昨日は和裁教室の新年会でした。今年の出席者は8名。去年は私がインフルエンザでお休みしました。教室を始めて、かれこれ35年くらいになるでしょうか…。ここ10年ほどは新しい生徒さんはお断りしています。今いらしてくださっている方々とは長〜いお付き合いになります。先生も生徒も古くなり、この時期は全員揃うのはなかなか難しくなりました。それでも、一年に一度、自分で仕立てた着物、帯、コートでお洒落して出かけられる、ささやかで贅沢な時間を大切にしています。普段は、どこへ出かけても撮るのは風景や花だけ・・・。でもこの日だけは、必ずスナップ写真を撮ることにしています。遠くにお住いのご家族やお友達への便りの代わりに、分かる人にだけ分かるサイズの写真を掲載していますみなとみらい地区は、私たちにとっては交通の便が良いのと、横浜駅周辺と違いゆったりしているのが嬉しいところです。ホテルやレストランの数も多く、飽きると次の会場に変えています。今回の「大志満」は、加賀料理のお店で、以前は横浜ルミネにありました。リーズナブルな値段で、ゆったりしていて、とても心地よい時間が過ごせました。
2018.01.13
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ー 岡村天神・梅林 ー昨日とは一転して、今日は今シーズン一番の寒さだとか…。昨シーズンは暮れに咲き始めていた白梅が、昨日行ってみるとようやく咲き始めていました。天神様の境内の紅梅は昨日も未だ蕾でした。あなた左へ私は右へ散歩の途中に、不思議な光景を見ました。東電南横浜火力発電所の2本の煙突の煙が、一本は左へ、もう一本は右へ棚引いていました???(合成写真ではありません)
2018.01.12
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嬉しいことに、Yさんが「夏みかん」を10ケ、届けて下さいました \(^o^)/いつもラジオ体操の方からたくさん頂くのですが、お休みしているから駄目…。ず〜っと頂いていたお家も、このところ大不作・・・。今年は半ば諦めていただけに、とても嬉しかったです。今年も、「皮」はピールに、「実」はジャムに。昨日の昼過ぎから、丸々一日かかってようやく完成しました。一度に10ケ作るとなると大変でしたが、おかげでたくさん出来ました。Yさん、ありがとうございました。興味のある方はこちらをどうぞ ↓☆ピールの作り方2016.1.18 の日記 ⇒ 夏みかんの皮の砂糖煮(ピール)の作り方☆ジャムの作り方 2016.1.17の日記 ⇒ 夏みかんの中身だけでジャムを作りました
2018.01.10
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冬薔薇図書館へ行く途中に咲いていた薔薇。まるで「春」かと思うほど、伸び伸びと咲いていました。時々寒い日はありますが、今日の最高気温は17度だとか???。今日は特別としても、花たちを見ている限り、やはりこの冬は暖かいようです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…蝋梅こちらは図書館横の公園の蝋梅です。そろそろ満開かと期待していましたが、全体としては未だ咲きはじめでした。
2018.01.09
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椿・太神楽(だいかぐら)お正月を過ぎると千両に変わって、今年もこの椿が彩りを添えてくれています。花弁は波打ち、蕊(しべ)が花弁の中に見え隠れする独特の咲き方をする、変わった椿です。真冬は花弁の先が茶色くなることがありますが、今年は殊の外蕾をたくさん付けて綺麗に咲いています。(あちらこちらの花弁の間から顔を出すシベは「散り蕊」と言うのだそうです)↑椿の影に隠れて、伸び伸びと育つ万両以前にも書いたことがありますが、花弁はくしゃくしゃだし、変なところから雄しべが出ているわで最初のうち出来損ないかと思っていました。気になって調べたところ「太神楽」という立派な名前のある珍しい椿だと分かりました。そうと分かると素敵に見えるのが不思議です(╹◡╹)♡こちらで教えて頂きました。↓椿 太神楽(ダイカグラ)ダイカグラ : 椿壽庵だより(yuuyuu1122さん)
2018.01.07
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☆仕掛け蔵・藤井邦夫・日溜り官兵衛 極意帖シリーズ第2弾・双葉社・2014年5月18日 第1刷発行第1話 仕掛け蔵眠り猫の勘兵衛=錏(しころ)勘兵衛。盗賊。根岸の里の黒猫庵に住む。故買屋吉五郎(こばいやきちごろう)=小料理屋『桜や』の隠居、勘兵衛の手下。丈吉=船頭、吉五郎の手下。仙蔵=百獣屋(ももんじや)、昔から吉五郎の世話になっている。おせい=口入屋『恵比寿屋』の女主。吉五郎の手伝いをすしている。大口屋喜左衛門=蔵前の札差 大口屋。弁天の五郎蔵=どんな金蔵でも破って金を盗み出す、犯さず殺さずの本道を行く盗賊根岸の里、時雨の岡に建つ黒猫庵。縁側の日溜りには勘兵衛が柱に寄りかかって転た寝をしていた。垣根の外に人影が過ぎり、木戸に故買屋吉五郎が現れた。縁側に腰掛けた吉五郎がいうには、江戸でも五本の指に入る蔵前の札差大口屋が、近頃どんな盗賊にも破られない金蔵を作ったと、札差仲間に自慢しているという。その噂を聞いた盗賊、弁天の五郎蔵が押し入った。2人の手下と共にまんまと内蔵まで忍び込んだが、板の間の床が3人の重さに軋み僅かに沈んだ。次ぎの瞬間、三寸角の格子戸が音を立てて落ちて来た。退路を断たれた五郎蔵たちは金蔵を前にしてあえなくお縄になった。大口屋の主人喜左衛門は、札差仲間に五郎蔵捕縛の顛末を面白可笑しく話し、金蔵を自慢しているらしい。吉五郎からその話を聞いた眠り猫の勘兵衛は「札差大口屋の自慢の金蔵、破ってやるぜ・・・」と言い放った。喜左衛門に恨みはないが盗っ人としての意地があり、このまま捨てては置けない。大口屋の金蔵を破る理由は、金よりも盗人の馬鹿な意地だという。勘兵衛は大口屋の内情を吉五郎に探らせた。大口屋を見張っていた吉五郎は、大口屋には付け入る隙が無く面倒な金蔵破りになりそうだという。そこで勘兵衛は、金蔵作りを請け負った大工に狙いを定めた。木陰から大工『大政』の普請場を眺めた勘兵衛は、若い大工の良吉に目をつけた。さて、どうやって吐かせるか・・・。普請場の片付けを終え道具箱を担いでの帰り道、女の悲鳴に足をとめた良吉の背に、居酒屋から飛び出してきた酌婦が隠れた。立ち竦む良吉に酌婦を追ってきた2人の浪人が斬りつけた。尾行ていた勘兵衛が飛び出し、1人を蹴飛ばし、斬り掛かってきた浪人の刀を腕とともに斬り飛ばし追い払った。幸い良吉の傷は浅手で、勘兵衛に送られて帰る道すがら、勘兵衛に気を許した良吉は、問わず語りに自分は金蔵の戸口の天井に吊るす牢屋の格子戸を作ったことがあると話した。忍び込んだ奴を閉じ込めるためで、この前忍び込んだ盗賊がお縄になったと話した。勘兵衛は格子戸が落ちる仕掛けと他に仕掛けがないことを、まんまと聞き出した。五郎蔵と2人の手下は、小伝馬町の土壇場で首を斬られ獄門台に晒された。やがて、大口屋の押し込みの一件は盗賊・弁天の五郎蔵たちの仕置と共に人々の噂に余り上らなくなった。もう少しだ…。勘兵衛は奉公人たちの気が緩んでくるのを待った。忍び込むのは勘兵衛一人。まんまと金蔵に忍び込んだ勘兵衛は、4個の切り餅(百両)を皮袋に入れて腰に結び付け、眠り猫の絵が描かれた千社札を残した。そして、仕掛けのある戸口の前の床を蹴り、転がり出た。刹那、格子戸が音を鳴らして天井から滑り落ちた・・・。夜空に呼子笛が鳴り響くころ、勘兵衛と見張りの丈吉は既に屋形船の中にいた。三寸角の格子戸を引き上げ、内蔵に踏み込んだ北町奉行所の同心たちと喜左衛門は戸惑った。金蔵の中には、眠り猫の絵の描かれた千社札だけが残されていたのだ。「眠り猫……」喜左衛門は言葉を失い、同心たちは、盗賊・眠り猫が金蔵を破ったのを知った。*札差旗本・御家人の代理として俸禄の蔵米を受け取り、売り捌きの事務を行なって手数料を取り、その米を担保に金を貸すのを生業にする商人。その名の謂れは、蔵米受取手形である“札”に受取人の名を記して割竹に挟んで蔵役所の藁苞(わらずと)に差した処からきていた。享保のときに、百九人と定められ、旗本御家人の便宜を図った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2話 札付き*札付き親が素行の悪い子を勘当する者の候補として名主に届け、人別帳に札を付けておくことを云った。そして親は“札付き”にした者が悪事を働いた時、即座に勘当して縁を切る。勘当された者は、、人別帳から外されて良民としての分限を失い、原籍のない無宿者とされる。(本文より抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第3話 拐かす(かどわかす)盗人だった亭主が、おしののお勤めの邪魔になるからと、我が子を勝手に養子に出してしまった。喜助は老舗の大店「秀泉堂」の養子となっていた。下働きから奥向きの女中として喜助のお守り役を任されるようになったおしのは、盗賊に拐かされた喜助を命がけで守った。養い親に大切にされていることを知ったおしのは、我が子の幸せを思い「秀泉堂」から去っていった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第4話 妖怪の首2人の若い武士が高家の1つ六角寿翁の武家籠の一行に斬り込んだが、供侍に返り討ちにあって死んだ。その内の1人、村上真之介は駆けつけた勘兵衛に袱紗包みを託した。真之介は1ヶ月前に六角寿翁のために家を取り潰され切腹した旗本五千石の阿部采正の家来であった。六角寿翁は配下の探索組織を使い、大名旗本の弱みを握り強請っていたのだ。勘兵衛は「正体は質の悪い強請りたかり汚い悪党に過ぎぬ。屋敷に押し込み、薄汚い悪党の首と一緒に上前を撥ねる」と云い放った。高家・六角寿翁の醜い首は、日本橋の高札場に晒され、それを見た世間の人々は嘲笑った。公儀は、六角寿翁の死を闇に葬ったが、人の口に戸は立てられず、噂は江戸の町に広がり続けた。*八丁堀=八丁に渡って開鑿された掘割のこと*高家=公儀の儀式、典礼、朝廷への使節などを司る役職。室町以来の26の名家があり、六角の他にも、吉良、大沢、武田、畠山、大友などがある。藤井邦夫(ふじいくにお)1946年北海道旭川生れ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー、以降、時代小説で数々のシリーズを手がける。主な人気シリーズに、「日溜り勘兵衛 極意帖」「知らぬが半兵衛手控え帖」「乾蔵人 隠密秘録」「評定所書役・柊左門 裏仕置」「秋山久蔵御用控」「養生所見廻り同心 神代新吾事件覚」「素浪人稼業」「結城半蔵事件始末」などがある。(カバー裏記載より)
2018.01.07
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年末には、高校受験の孫のために、近くの岡村天満宮で「合格祈願のお守り」を頂いてきました。初詣に行った娘が、私のためにと「梅のお守り」を頂いてきてくれました。これまでお御籤をひくことはあっても、お守りには全く関心がなかった私ですが、有り難くパスケースに付けました。ふと気がついて、又々大阪に住む叔母にも「梅のお守り」を、その叔母を介護している娘(私の従姉妹)と、“ゆず”ファンのそのまた娘のために「柚子のお守り」を2つ・・・(*^^*)近くとはいえ、突然何でもかんでもお願いされた天神様は、さぞ吃驚されていることでしょう・・・(╹◡╹)♡(注)この岡村天満宮は “ゆず” の聖地で、全国からやって来る「“ゆず”ファン」にも、この「ゆずのお守り」は人気なのだそうです。♣︎追記果たしてお守りは「買う」で良いのかと、書いていながら気になっていました。調べてみると、やはりお守りは「頂く」とか「授かる」という表現をするそうです。
2018.01.06
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坂巻貴彦・おしゃべりコンサートVOL.17♪日時 2018年1月8日(月・祝) 第1部 10:30開演(10:10開場) 12:10終演予定・10分休憩あり 第2部 13:00開演(12:40開場) 14:40終演予定・10分休憩あり※両部同一プログラム♪場所(横浜市)ひまわりの郷-港南区民文化センター 音楽ルーム 京浜急行、横浜市営地下鉄「上大岡駅」下車 すぐ♪曲目 ・ベートーヴェン:ピアノソナタ「告別」 作品81a ・シューベルト:さすらい人幻想曲 ・シューマン:謝肉祭 作品9♪入場料 ・大人1000円 ・25歳以下500円♪お申込 ・TEL. 09080439389※電話受付は2018年1月2日より留守番電話の場合はお名前、お電話番号、ご来場の部、お申込人数をお伝えください。 ・MAIL s.oshabeli@gmail.com坂巻 貴彦さんのプロフィールピアニスト。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学音楽学部を経て同研究生終了。現在、ドイツ在住。ケルン舞踏音楽大学ピアノソロ修士課程にてアンドレアス・フローリッヒ氏の下、研鑽を積む。第3回 Triomphe de1’ Art 国際音楽コンクール(ベルギー) 第2位。第36回 Delia Steinberg 国際ピアノコンクール(スペイン) 第3位。第1回東京国際ピアノコンクール一般部門 第1位。ほか、国内外のコンクールで多数受賞。Triomphe de 1'Art 国際音楽コンクールでの坂巻貴彦さんの演奏( You Tuve )↓Takahiko Sakamaki (Triomphe de l'Art Music Competition)坂巻貴彦さんのブログ夢見る夢男の武者修行↓ プロフィール↓おしゃべりコンサート VOL.17このブログ史上初で唐突な「コンサートのお知らせ」で、驚かれた方もいらっしゃると思います。坂巻貴彦さんは、ボタニカルアート教室の大先輩のお孫さんです。彼は学生時代、ボタニカルアート教室の作品展のたび、搬入、展示、搬出を手伝って下さいました。背が高くて若い彼にどれだけ助けられたことでしょう。ハンサムで心優しい好青年の活躍を、心から応援しています。少人数のアットホームなコンサートです。今回は年末に帰国され、告知の時間が無いとのことで、少しでもお役に立てればと思い、掲載させていただきました。
2018.01.03
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誰も見ていないかなぁ↑ こっちは大丈夫かな…↑さーて、どれから食べようか?↑あっ 良いのめっけ〜♪↑はーい、お先に〜〜( ◠‿◠ )↑私も〜♪昨日は恒例の家族の新年会でした。最近はそれぞれが忙しく、長男一家、次男、娘の全員が集まれるのは元日だけです。大1、中3、小4の孫たちが入ると賑やかなこと、久し振りに心の底から大笑いしました。一転して、今日は元の静かな日常が戻って来ました。庭の千両を、ヒヨドリやメジロ、それに鳩が代わる代わる食べに来ます。今日は2羽の鳩が来て食べていました。ご存知の通り千両の枝は細くてヒョロヒョロ・・・。体が重い鳩が乗ると枝が下がってしまうだろうと思うのですが、見ていると上手に枝を渡り歩いて食べていました。
2018.01.02
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新しい年が 穏やかで良い年でありますように今年も どうぞよろしくお願いいたします
2018.01.01
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