ザ・クライマックス・シカゴ・ブルース・バンド(The Climax Chicago Blues Band)。バンド名には“シカゴ”とあるが、もともとは1968年に英国で結成され、やがて米国進出を果たしたブルース・ロックのバンドである。バンド名は様々な変遷を経ており、上記のはデビュー当初の名称。第二作にあたる本作発表時は、“シカゴ”が抜け落ち、ザ・クライマックス・ブルース・バンド(The Climax Blues Band)を名乗っている。その後は、再びシカゴを冠し、けれども冠詞の“the”を取り去ったり、単にクライマックス・シカゴと名乗ったり、もう少し後にはクライマックス・ブルース・バンドに変えたり、バンド名が一定しない。米国では一時売れたものの、日本でいま一つ認知されないままというのは、その音楽性というよりも、そもそもバンド名の一貫性のなさに一因があるのかもしれない。
認知度の低さにもかかわらず、ブルース・ロックの流れの中でクライマックスは輝いており、個人的にも好みのバンドである。途中からソフト・ロック路線(英語Middle of the Road=ロックとポップの中間=を略したMORとも呼ばれる)に変わっていってしまうが、1970年代前半の彼らはブルース・ロックを語る時に外せないとすら思える。