音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年05月18日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ




 1955年にニューヨークに登場して以降、キャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)は次々と順調に吹き込みをこなし、様々な企画(例えばデビュー早々の ウィズ・ストリングス盤 もその一つ)も設けられた。亡くなったチャーリー・パーカーと入れ替わるように登場し(バードは1955年3月死去、キャノンボールの初録音は同年6~7月)、ニューヨークのジャズ・シーンで注目されていったわけである。この当時のキャノンボール、つまりは“ファンキー”という形容詞や“ソウル・ジャズ”などの表現が付きまとう以前の彼の演奏は、ある時点以降の彼の作品群と並んでもっと取り上げられていいように思う。

 この『キャノンボール・アンルート(Cannonball Enroute)』は、1957年2月と翌58年3月にかけての吹き込みで、これのうち2度目のセッションの数日後には、かの『サムシン・エルス』( 参考過去記事 )の吹き込みが行われている。ただし、実質的にマイルス・デイヴィスのセッションであったブルーノート盤『サムシン・エルス』とはメンバーはごっそり違っており、共通しているのはベースのサム・ジョーンズのみ。他は『ソフィスティケイテッド・スウィング』と共通する面子で、1957年2月のセッションは両方の作品の音源となっている(その意味ではあわせて聴くのもよい)。

 過去に書いたことの繰り返しになってしまうけれど、キャノンボール・アダレイのよさのうち、“伸びやかさ”は重要な一要素だと思っていて、この盤でもそのよさはいかんなく発揮されている。本作の中でそれがよく出ているという点では、3.「18thセンチュリー・ボールルーム」が断然いい。ナット・アダレイとレイ・ブライアントのペンによる軽快な曲調に乗って、短い演奏ながら伸びのあるサックスが非常に印象的。他にも1.「ア・フォギー・デイ」、8.「今宵の君は」といったスタンダード曲の演奏もなかなかよい。実際に人気が集中するのは少し後の作品群とはいえ、これら早い時期のキャノンボール盤、筆者的には捨てがたい魅力を持ったものが多い。




[収録曲]

1. A Foggy Day
2. Hoppin' John

4. That Funky Train
5. Lover Man (Oh, Where Can You Be?)
6. I'll Remember April
7. Porky
8. The Way You Look Tonight


[パーソネル・録音]

Cannonball Adderley (as)
Nat Adderley (cor)
Junior Mance (p)
Sam Jones (b)
Jimmy Cobb (ds)


1958年3月6日(6.)







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Last updated  2014年05月18日 07時50分08秒 コメントを書く


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