音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年07月04日
XML
テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: ジャズ




 ベン・ウェブスター(Ben Webster)は、これまで何枚か取り上げているが、1909年生まれのアメリカのテナー・サックス奏者。他方、オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)は、1925年カナダ生まれのジャズ・ピアニスト。

 実はこの二人の共演は別にこれが初めてという訳でも、1回きりという訳でもない。 『ソウルヴィル』 『コールマン・ホーキンス・ミーツ・ベン・ウェブスター』 (ともに1957年録音)といった盤でオスカー・ピーターソン(・トリオ)は共演している。本盤『ベン・ウェブスター・ミーツ・オスカー・ピーターソン(Ben Webster Meets Oscar Peterson)』がこれらの盤と異なっているのは、リズムセクションの一員としてというよりも、表題そのままに、オスカー・ピーターソンが前面に出てきているところにある。

 冒頭の1.「ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス」にしても、5.「イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング」にしても、曲の始まりを聴いたとたん、ピアノを前面に持ってくるという意図は明らかに見える。さらに、全体を通して聴くと、オスカー・ピーターソン・トリオが全体のムードを作り、そこにベン・ウェブスターが乗っていくという構図も見て取られる。例えば、収録曲の中で個人的おすすめの一つである6.「サンデイ」なんかは、トリオ演奏にうまくサックスが乗せられた感じすらする。

 その上で、やっぱりベン・ウェブスターのサックスはいつも通りのよさを発揮し、だからと言ってオスカー・ピーターソンはさらりと好演をやってのけていて決してでしゃばりすぎることがない。前者の側面で好きなのは、1.「ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス」や4.「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」、あるいは5.「イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング」。後者の側面でうまく仕上がっていると思うのは、3.「バイ・バイ・ブラックバード」や上述の6.「サンデイ」、さらには7.「ディス・キャント・ビー・ラヴ」。“二人の名前で出ています”的な盤の中には、それら二人のファンが聴いて納得しがたい(つまり、方向性がどちらか一方の奏者の側に偏ったり、どちらか一方が遠慮して少なくともファンが期待する“らしさ”がない、などといった事態が起こる)ということも往々にしてありうるが、本盤に関しては、両者とも幸せになれるんじゃないか、そんな気がする。




[収録曲]

1. The Touch of Your Lips

3. Bye Bye Blackbird
4. How Deep Is the Ocean?
5. In the Wee Small Hours of the Morning
6. Sunday
7. This Can't Be Love


[パーソネル、録音]

Oscar Peterson (p)
Ben Webster (ts)
Ray Brown (b)
Ed Thigpen (ds)

1959年11月6日録音。






【メール便送料無料】ベン・ウェブスターBen Webster & Oscar Peterson / Ben Webster Meets Oscar Peterson (輸入盤CD) (ベン・ウェブスター)

↓上記商品リンクに画像がないので、参考までジャケットイメージです(こちらのリンク先商品はLP盤)↓

【送料無料】LP レコード ベンウェブスターオスカーピーターソン[ 180グラムvinyl ]ベンウェブスタービニールミーツben webster meets oscar peterson [180g vinyl] ben webster vinyl





  次のブログのランキングサイトに参加しています。
  お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015年07月04日 13時23分02秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: