音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015.07.05
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テーマ: Jazz(2021)
カテゴリ: ジャズ




 ソニー・スティット(Sonny Stitt)は、なかなか正当な評価がなされないけれども、いろんな作品を聴くにつけ、本当に安定感のあるサックス奏者だと感じる。彼の数多い吹き込みの中でも、本盤『マイ・マザーズ・アイズ(My Mother’s Eyes)』はオルガンをバックにテナーのワン・ホーンを全編にわたって聴かせるというもの。

 スティットはいろんなレーベルに録音を残しているが、本作はちょっと変わっていて、パシフィック・ジャズというレーベルでの吹き込み。このレーベルの作品としては、過去に本ブログで取り上げた中から拾い上げてみても、 こんな盤 や、 チェット・ベイカー盤 ジェリー・マリガン盤 なんかがあったりして、“西海岸+白人奏者”なイメージが強い。けれども、少し後には白人系やクール・ジャズ系のみではないラインナップがあったりする。本盤がこのレーベルで吹き込まれたのは、たまたまスティットが西海岸を訪れた折にセッションが設けられて録音が行われ、結果、パシフィックにおける唯一のスティット盤となる本作が残されたということらしい。

 さて、そのスティットであるが、60年代に入ったころから編成にオルガンも加えるようになり、ドン・パターソン( 参考過去記事 )やジャック・マクダフなんかとの録音も残すことになる。本盤では、スティットは全編テナーを吹いている。チャールズ・カイナード(Charles Kynard)という、当時カンザスシティからロスに出てきて間もなかった人物がオルガンを担当していて、これが初レコーディングだったとのこと。これにギター(アーマッド・ジャマルのトリオに参加経験のあるレイ・クロフォード)、ドラム(ジョニー・グリフィンやブルー・ミッチェルの盤に加わったことのあるダグ・サイズ)を加えた4人編成となっている。

 そのようなわけで、全体にわたってオルガントリオをバックに安定した好調なテナー演奏を聴かせるという趣き。スティットの演奏で私的な好みは、1.「サマー・スペシャル」、5.「マイ・マザーズ・アイズ」(B面1曲目に収録された別テイクの方)、6.「S.O.P.ブルース」、7.「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ」といったところか。編成ゆえのよさが前面に出ている演奏も随所に見られ、オルガンの工夫、ギターのソロがテナー演奏とうまく組み合わされている(この点では、3.「スティット・イン・タイム」も個人的にはお気に入りである)。






[収録曲]

1. Summer Special
2. My Mother’s Eyes
3. Stitt in Time
4. Blue Skies
5. My Mother’s Eyes (別テイク)
6. S.O.P. Blues
7. Don’t Go to Strangers
8. Red Top


[パーソネル、録音]

Sonny Stitt (ts)

Ray Crawford (g)
Doug Sides (ds)

1963年5月録音。






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Last updated  2015.07.05 15:40:59 コメントを書く


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