音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2017年02月04日
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テーマ: Jazz(1972)
カテゴリ: ジャズ
1957年の名演の一つ


 ジョン・コルトレーン(John Coltrane)は、マイルス・デイヴィスのクインテット(例えば こちらの盤 こちらの盤 )で活躍した後、この1957年にマイルスのバンドをいったん退団し、自身のソロ名義の活動を進めていく。まずはセロニアス・モンクのバンドに加わり、さらにはプレスティッジと専属契約を結んで自身の録音に着手する。

 そんな中、同年7月に“神の啓示”を受けたとコルトレーン自身は言う。もちろん、神様を見たとか、そういうわけではないのだろうが、なにか大きな精神的変化があって、ここからコルトレーンのプレイは自信を持ったものへと変わっていく。ちょうどそんな時期、1957年の8月に吹き込まれたのが、本盤『トレーニング・イン(Traneing In)』であった。

 “ジョン・コルトレーンwithザ・レッド・ガーランド・トリオ”とあることからも分かるように、ガーランドのピアノ・トリオとの共演作。コルトレーンは、この1957年の4月にプレスティッジと吹き込みの契約をしていたが、どうやらその間に入っていたのは、マイルスのグループで一緒だったガーランドだったようだ。

 コルトレーンのワン・ホーンなのでどうしてもそちらに注目が行きがちだが、コルトレーンの演奏と同時にガーランドのピアノ、それ以外のメンバーの活躍も聴き逃せない。そしてもちろん、主役はジョン・コルトレーン。聴きどころと思う演奏を少しピックアップしてみたい。

表題曲の1.「トレーニング・イン」は、ガーランドによる冒頭のピアノ・ソロが実に印象的で、シングルトーンからブロックコードの使用へとうまく盛り上げていく。3分以上がこれが続いた後で、満を持していたかのようにコルトレーンの流れるような貫禄あるブロウ。チェンバースのベースを挟んで再びガーランドのピアノ、コルトレーンのテナーへと続く。12分半という長さを全く感じさせない興奮に満ちた表題曲となっている。

 もう一つ、聴き手側としては興奮度の高まる演奏を挙げておきたい。5.「ソフト・ライツ・アンド・スウィート・ミュージック」である。バラード曲かと思いきや、この演奏は思いっきりスピードを上げている。コルトレーンらしいといえばらしいわけだけれど、求道者よろしくこの高速プレイに挑み真摯に取り組んでそれを吹き上げるといった印象。これにつられてかガーランドのピアノもスピード感にあわせていい味を出している。




[収録曲]

1. Traneing In
2. Slow Dance
3. Bass Blues
4. You Leave Me Breathless
5. Soft Lights and Sweet Music


[パーソネル・録音]

John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)






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Last updated  2017年02月04日 08時56分52秒
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