こんにちは。

「感情の修復」中なんですね、今は。

保湿クリーム的なものは、わたしにとっては、友達と話すことと、テニスかなと思いました🎾
また、テニスおつきあいくださいませ🤗 (2022.11.01 15:08:25)

2022.10.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
僕の使っているデジタル大辞泉によると「癒(い)やす」とは「病気や傷をなおす。苦痛や飢えなどをなおしたりやわらげたりする」とある。苦痛や飢えには精神的な要素もあるとはいえ、癒やす対象の主眼は身体的な変調といえる。ところが、「心を癒やす」のような使用法が一般に浸透している現代では、身体的な癒やしを意味する使い方は姿を消しつつあるように思う。たとえば、僕が女性の医者に向って「この膝の痛みを癒やしてもらえませんか」とお願いしたら、警備員を呼ばれるかもしれない。

青空文庫を使って、夏目漱石の「こころ」(1914年)と「それから」(1909年)のテクストの「癒」を検索をしてみた。意外なことに、「癒」は「なおる」と振り仮名されて使われていて、「いやす」という読みは一ヵ所もなかった。ひとつだけ別の読みがあって「病気はもう癒(いい)のか」と使われていた。森鴎外の「舞姫」(1890年)では「病は全く癒(い)えぬ」、「寒山拾得」(1916年)では「癒(なお)りました」と両方の読みがある。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」には予想に反して「癒」は使われていないが、「細雪」(1947~1948年)では「一生癒(いや)し難い悔恨」、「一休みしては渇きを癒(いや)さねばならなかった」、「痒みが癒(い)えて来た」などがある。

漱石と鴎外の用法はこれらの作品に関する限りすべて身体的な病に対して使われていて、その読みでもほとんどが「なおる」である。戦後の谷崎では、「癒やしがたい悔恨」のように、ようやく精神的な癒やしが使われている。

さらに時を下って、三島由紀夫の「春の雪」(1966年連載)になると随分違ってくる。「心を占めていた贋物の感じを、残りなく癒やすものであった」、「別離の悲しみを幾分か癒やした」、「彼の目もとの郷愁は癒やされていた」、「心残りが、六年後の今はじめて癒やされて」、「御腹立ちが癒えませんなら」、「どんな悲哀をも癒やし」、「彼の優柔不断の性格が・・・明るく癒やされるような気がした」。

ここにあるのは精神的な癒やしばかりで、身体的なものは全くない。それどころか、三島の用法は凝りすぎていて、苦痛や悲しみだけでなく、精神に宿るあらゆるネガティブなあるいは望ましくない状態が薄れていく意味に使われている:贋物だと感じている「劣等感」、六年前の「心残り」、「優柔不断の性格」、「腹立ち」そして「目もとの郷愁」。優柔不断の性格が「明るく」癒やされるという表現は、相当に詩的だ。「目もとの郷愁が」癒やされるという使い方は、「郷愁が目もとに宿っていた」のような表現から発想されたのだろう。三島的用法を真似すると、「沈鬱に奏でる黒人ギタリストのアドリブには、世界に蔓延る差別と抑圧を癒やそうとする響きがあった」なんていう表現も十分可能だろう。

ここで精神的な癒やしがどういうことなのか考えてみよう。もちろんネガティブな状態が薄れていくというのが現象面で表れることなのだが、この現象の内部を具体化してみる。以下、僕の勝手な妄想仮説である。

心は意識と感情から成る。感情は意識を包んで心全体に躍動感や鬱屈感といった動きを与える。感情の弾力性がなくなったり、表面がざらざらしてくると、それに包まれた意識そして統一体としての心の動きが悪くなる。無気力、孤独、疎外、離散、絶望などの心の望ましくない状態は感情の表面がなんらかの理由でその滑らかさを失ったことで引き起こされる。こんな時、心は癒やされたい。

つまり癒やすとは、感情の弾力性を取り戻させ、表面のざらつきなどを取り除くことだ。感情の修復。化粧品のことはよく知らないが、保湿クリームみたいなものだろうか。

癒やしは、ペットや自然、音楽、文学、映画・ドラマなどに接することで与えられる。もちろん、人に癒やしてもらってもいいのだが、人間関係にはギブ・アンド・テイクのバランスがあったり、恋愛感情のもつれに発展する場合もあり、かえって感情の荒みを増してしまう可能性もある。だから癒やしを求めて人に頼るのは控えた方がいいだろう。





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最終更新日  2022.10.17 05:45:10
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Re:癒やされたい心(10/17)  
ranran50  さん
昔より死体に関しては医学が進んで、身体の病気については、「癒されない」ものが昔ほどには無い気がします。

子供の頃はガンは治らないものと言う認識でしたが、最近は、治ることもあるし。

逆に心の方の医学は進むことによって、病気の数も増え、昔なら「気の持ちよう」で終わったような症状に病名を付けてもらった疾病者が増えて、「癒されない」ものが莫大に増えたような気がします。

だから、身体よりも心の方に「癒し」が使われるようになったのでしょうかねぇ。

うーん。上手に説明が出来ませんが…。

私の癒しは、本やドラマに現実逃避することですね~。 (2022.10.17 15:00:32)

Re:癒やされたい心(10/17)  
cozycoach  さん
なるほど、精神的な病いが増え、かつはっきり病として認識されるようになったことで、それを癒やすことがより大事にことになり、その上身体的な病を癒やす医療が進歩したためその重要さが相対的に低くなり、「癒やし」がより精神的なものに使われるようになってきた、ということですか。そういう面もあるでしょうね。「癒やし系」という言葉はいつごろから使われるようになったんでしょうかね?言葉の世界は、誰が使い始めたかわからないけれど、そこから徐々に広がっていって、やがては起源も忘れられる、その流れを止めることもできない、不思議な世界ですよね。

「現実逃避する」とは現実が苦しくて逃れるという含意がありますが、日常を楽しんでるranranさんの場合は、多分逃れるためではなく、虚構の世界でもその想像力で楽しんでいるんだろうと思います。僕もドラマなどで心を癒やされます。 (2022.10.18 04:38:07)

Re:癒やされたい心(10/17)  
JAWS49 さん
> 警備員を呼ばれるかもしれない。

つい冗談で言ってしまいそうなお姿を想像し、口元が緩んでしまいました。

今のようにメディア等で日頃当たり前に使われる この 癒やし という言葉は 昭和の時代、特に九州のような土地で男性が使うのは憚られたように感じます。男が他人に弱みを見せるな、と。ジェンダー含め 時代ですよね。

今日TVで洗濯洗剤のCMを見ました。20代くらいの男性タレントが洗濯に関心のあるメンバーに扮して、洗浄力だったかを熱く議論しているんですが タイムマシンに乗って昭和の(特に私が育った北部九州エリアの)おじさん達に見せてあげたらどういう顔をするかな なんて感じました。
本題から逸脱してすみません。今回も楽しく読ませていただきました。
(私も希望を見失いがちでガサガサなんで、癒やしが必要だなぁ。。。。。) (2022.10.30 22:24:32)

Re[1]:癒やされたい心(10/17)  
cozycoach  さん
JAWS49さんへ

もともと冗談と本気の区別が自分の中ではっきりしていないので、口をついて出てしまいそうで心配です。女医さんには合わない方が無難ですね。

いまや、昭和の男性像までもが消えてしまいそうですね、明治・大正は昭和の時代に消えていましたが。話に聞くところでは、男性のエステが流行っている、というか、常識になってるとか。美容整形もするそうですね。と同時に、一生独身の若者たちも増えていると耳にしました。では、エステは何のため?

しかし、男性タレントが洗剤のコマーシャルをしてるのは、女性たちを惹きつけるためじゃないですか?いまだに、ジャニーズ事務所のタレントたちは人気があるようですから。
(2022.10.31 15:12:02)

Re:癒やされたい心(10/17)  
chieko- さん

Re[1]:癒やされたい心(10/17)  
cozycoach  さん
chieko-さんへ

僕もテニスですね(男の場合は友達と話して保湿、というのはあまりないんですよ、酒が飲めれば別かも知れないですが)。しかし、このところ負傷続きで、今はテニス肘です。痛みを押して週3回やってますが、これでは治るはずがないので困ってます。

大貫妙子のsymphonic concert 2016 なんてどうでしょう、癒やされますよ。6分50秒の「黒のクレール」、20分50秒あたりの「突然の贈りもの」が特に好きで時々聴いてます。
https://www.youtube.com/watch?v=mz11ntMAGms (2022.11.01 16:09:50)

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