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先週、つくばで開催された環境研究シンポジウム、第7回エコバランス国際会議を見てきました。いつも会社にいて「視野が狭い!」と叱られる私は、こういったシンポジウムを聴講することが何より新鮮な情報源です。特に今回の参加者は、7割近くが大学研究者。中にはすぐにでも企業で使えそうな技術を持っている大学研究室もあります。そのような研究を見て、私は ―企業に売り込みに行かないのですか?きっと引き合いはあると思いますよ。と言ってみました。すると、「そうですよね。もういつでも売ってもいいんですが、どこも寄ってきてくれないのです。」との回答。この受け答えはよっぽど極端なのかもしれませんが、大学研究者にとって営業活動は鬼門なのでしょう。技術があるのに・・・こういう障害の克服を、私の参加しているようなNPOが支援できないかな、と考えていました。このような学会発表を通して大学の持つ技術をデータベース化する。企業に提案しに行く。企業が興味を示したら、大学研究者を交えて具体的な提案をする。そして、大学の技術を企業に供与する。NPOは企業から斡旋料をもらい、大学は企業から開発費をもらう。企業にしてみれば、自社開発するよりも大学と共同研究したほうが安上がりの場合があります。こういったビジネス、できないでしょうか?
November 20, 2006
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最近ブームの地ビール。中には非常にレベルの高いものがあります。これまで海外でしか味わえなかった味を、日本国内でも醸造できるようになりました。これは、環境面から見ても、文化保存という側面から見ても、望ましいトレンドではないでしょうか。私がビールにハマって(ビールはキレだけではない!と知って)もう半年以上になります。お蔭様である程度一通りは味を知ったような気がします。ただ、ベルギーやドイツのビールを飲めば飲むほど、ビールを日本に運ぶのにエネルギーを必要としますから実はあまり環境にはよくないことなんですよね。気になっていました。ところが最近、日本国内でもドイツと同じくらい非常においしいビールを作っていることを学びました。今日もいつもの藤沢バーでビールを一杯。下の写真は今日飲んだビールです。暗くてちょっと見えにくいですが・・・サンクトガーレン・バーレンワイン。アルコール度数9.2%と非常に濃いビールです。生木の匂いをやや強く感じますが、味は柑橘系のほのかな苦味を持ち、ゆっくり味わいながら飲めます。最近地ビールは各地で醸造されています。中にはドイツのビール職人が日本でブルワリーを構えたり、日本酒の蔵元がビールに手がけたり、非常にレベルの高いビールを飲むことができるようになりました。これは結局「ローカリゼーション」の促進にもつながりますよね。私たちがドイツに行く必要はなくなったわけです(行きたいけど)。ローカリゼーションは輸送に伴う環境負荷を減らすだけでなく、私たちが地元の文化に再度価値を見出し、地域固有の文化を保存するための望ましい流れだと思います。これはしばらく、地ビールに目を向けざるを得なくなってきました!===================写真の後ろに首から下が写っているバーテンダーの鈴木さん、今日で藤沢のバーをやめるそうです。また新たに店を開きたい、とのこと。お店を開いたら絶対に行かねば。開店当初からのお得意さん、なかなかかっこいいですよね。===================
November 19, 2006
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先日の水曜日、NPOミーティングに参加しました。第19回AIRミーティングテーマは「おばあちゃんの葉っぱビジネス」。食材を彩る紅葉などの「つまもの」に着目した徳島県上勝町に在住の高齢者たちが繰り広げる、非常にユニークなビジネスです。紅葉の葉っぱは、都会に住む人々にとってはお金を出して手に入れるもの。しかし、田舎に住む人々にとってはどこにでもある、なんでもないものでした。都会と田舎の物理的な距離が生み出している価値でしょうか。こういうものは意外と身近にありそうです。ミーティングでは、まず参加メンバー全員(5人)がビデオを観てからその内容についてフリーディスカッションをする、という形式でした。その中で、「環境ビジネスはお金儲けを念頭に置くべきか?」という話になりました。私は企業の研究者として特許報酬の例を出し、報酬の大きさはモチベーションになると主張しました。一方、他の参加者は純粋に環境を守ること、名誉、技術探求心などのほうが大きなモチベーションとなり、金銭的な報酬は大きな要素ではない、と主張していました。当初は私はしっくり来なかったのですが、経験談を聞いたり、後日私の会社で上司に同様の質問をしてみました。そしてわかったこと。技術者タイプと経営者タイプがいる。技術者タイプは金銭的報酬は重要ではない。経営者タイプは金銭的報酬が重要である。ということ。ともあれ、参加者5人は皆違う業種・職種出身の方々で非常に興味深かった!ちなみにこのAIRミーティングは渡辺パコ氏が毎月開催するミーティングで、一般の方でも参加できます。ビデオ鑑賞→フリーディスカッション、という形式もすごく洗練されています。是非参加しませんか。
November 12, 2006
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今日、事業部の環境管理担当者が集まる委員会に出席しました。私の勤める会社はいわゆる大企業で、事業部単位ですらなかなか自由に身動きが取れないほど。担当者は口々に本社の対応の遅さを指摘していました。会議のあとの親睦会で、その中の一人の方が私に、「環境ポリシーはボトムアップでは動かない。トップダウンで進めないと」とおっしゃっていたのを聞いて、非常に納得がいきました。環境対策は倫理的、理想的にはやってしかるべきもの、評価されるものですが、現実的にはそうではありません。コストはかかるし、効果は見えにくい。結局すぐに効果の出る施策が優先されます。このような状況を打開するためにも、トップが環境対策を積極的に評価しないと動かない。そういうことを、その方は指摘していたのでしょう。しかし、環境研究ってしんどいなぁ。
October 20, 2006
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3年半住んだ藤沢市辻堂を離れ、今度は横浜市港北区綱島に引越します。今日はその準備のため、荷造りで丸一日潰しました。せっかくだからこの際、「エコな引越し」をテーマにいくつかを実践しました。まず、「分別方法の勉強」。最近、時に10種類以上のゴミ分別が必要な自治体もあります。ゴミ処理場の逼迫を解決することが自治体の懸案であり、その原因が私たちの生活のあり方にある以上、協力しなければ。引越し荷造りする際、荷物を片付けながら(懐かしい写真なんか見つけて感傷的になりながら)大量のゴミが出ます。たいてい、今まで出合ったことのない「強敵」に遭遇します。これを自治体配布の資料を見ながら、時に手で解体しながら、分別していきます。今回勉強したこと。衣類→資源ごみ。ひもでしばって出すんだって。靴、小さな電子機器(携帯ラジオなど)→不燃ごみに「十把ひとからげ」。薬品ビン→不燃ごみ。食用・飲用ビンとは別モノです!とにかく、ややこしい分別方法も、引越しを機会に勉強できます。他に、なるべく業者が配布してくれた段ボールは使わずに、前から自分でストックしていた段ボールを使うようにしています。引越しは部屋のモノの配置も一気に変えることのできるよい機会なので、今度は次の部屋のレイアウトをエコロジストっぽくしたい。この一週間、ちょっと考えます。
October 15, 2006
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私の良くいく英国風バーで、偶然伝統音楽ライブを聞くことができました!音楽に国境なし!しかし奏でる音は、その楽器の育った風土と見事に調和しているような気がしました。昨日、私が最近よく行く藤沢のパブにふらっと寄ってみると、ちょうどこの日イングランドとスコットランドの伝統音楽ライブの日で、偶然ながら伝統楽器の生演奏を聴くことができました。店に着いたのは午後5時半。ビールをちびちび飲んでいると、いつもよりも早い時間なのにたくさんの客、しかも常連ぽい客の方々が多くいらしているのに対して私が不思議そうな顔をしていると、店員さんが教えてくれました。午後7時ライブスタート。まずモヒカンスタイルのお兄さんがハイランドパイプの演奏を披露してくれました。肩にリコーダ状の筒を3本かけ、横っ腹と肘の間に袋を抱え、左右の手指でもう一本の笛を持ちます。口では空気を袋に送るパイプをくわえます。肩の3本のリコーダのうち1本は低音、残り2本はその1オクターブ上の高音を出します(音程は変えられない)。そして左右の手指に持っている笛からメロディーを奏でます。口から息を吐くと音が出ますが、息を吸う間は小脇に抱える袋を肘で押すことで音を出し続けます。こうして演奏が終了するまでずーっと音が途切れません。音は室内では耳を貫くほどに大きく響き、スコットランドの山岳高原の風景を彷彿とさせます。その後、私も楽器を演奏させていただきました。しかし・・・思いっきり息を吐いても、思いっきり肘で袋を押さえつけても、音は途切れ途切れ、私は汗だくになるほど演奏者の体格はこの楽器のために鍛えられたのだ!この楽器にしろ和楽器にしろ、楽器から奏でられる音は不思議とその楽器が生まれ育った土地をイメージさせます。当然、このイメージは私の後付けである面は否定できませんが、楽器と風土は「後付けイメージ」だけでは説明できないほど、調和しているように思えました。
October 9, 2006
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ゴミになりやすく、リサイクルしにくい傘。そんな問題にいち早く気付き、ビジネス化している団体がいました。頭がいいなぁ!今日はものすごい雨と風でした。こんな日に限って、出張が入っているんですよね。会社に行くとき、出張に出かけるとき、出張から会社に戻ってくるときの3回、びしょびしょに濡れました。夜10時ごろ、職場の同僚と大船のバーに飲みに行きました。大船駅で降りて階段を下りると、ちょうど駅出口に設置されているごみ箱に壊れた傘の山が。私以外にもこの奇観を記念撮影する人がたくさんいました。今回は台風ではなく「発達した低気圧」だったので、多くの人が油断して外出しようとしたのでしょう。台風並みの強風に、あえなく傘は壊れ、結果このゴミの山になったという背景が見え隠れします。もったいない、とはいえ壊れてしまったのだから仕方がないですよね。今日に限らず、傘は電車の忘れ物の代表選手だったり、とにかくゴミになりやすい。しかもたいていプラスチックや繊維と金属がくっついているので、分別せずに捨てられる場合が非常に多いのも特徴です。どうにかならないものか、と思ってGoogleで「傘」+「リサイクル」で検索すると、同じ問題に気付き、行動している人々が多くいらっしゃいました。中でもこんな任意団体が。リサイクルKASAYAゴミ傘を回収して、布部分をエプロンや手提げにして販売しているそうです。Cool!鉄道会社などと連携すれば、ビジネスを拡大できそう。とにかく、頭のいい人が世の中にはいるものです。今日は久々にツボに来ました
October 6, 2006
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お久しぶりです。しばらくブログを更新していませんでした。7月から特許の執筆に追われ、ブログを見る暇がない日々が続きました。すると、今度はブログを見に行く勇気までが失われるんですよね。結局、再開するタイミングを逸し続けておりました。けれども、10月に入って特許の執筆が終わった!仕事にひと区切り。NPOから記事執筆の依頼が来た!と、気合を入れ直せるイベントが立て続けにやってきたので、この機会を逸せず再開します。しばらく日を空けて申し訳ございませんでした。皆さんからのコメントを引き続きよろしくお願いしまっす
October 4, 2006
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私は今、夏休みの休暇を利用して中国を旅行しています。そんな中、昨日私は西安にて29歳の誕生日を迎えました。旅行前、私は旅先でどんなことがおきるか内心そわそわしていましたが、会う人話す人のほとんどが親切。失礼な話ではありますが、心から驚き、暖かさを感じました。これが私への誕生日プレゼントだったと思うと、胸がいっぱいになります。そのお返しに、雨男の私の本領を発揮して、乾燥していた西安に大雨を降らせてあげました。街中や路上はごみが散乱し、交通秩序は目を覆いたくなるものがありますが、兵馬俑をはじめとする世界的遺跡は現地の人が全力で保存しているような気概を感じました。こんな夏休みを送りつつ、エネルギーを蓄えております。
August 14, 2006
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梅雨真っ盛りで遂に7月に突入。時折昼間の気温は30度を越えますが、私はまだエアコンをつけていません。昨年も同様のことをして、6月いっぱいを耐え切りました。そして今年もここまでエアコンを使わずにここまで来ました。よく頑張ったと思って周囲に自慢してみると、結構それが普通でした。エコロジストの名に恥じぬよう、今年はもう少し耐えてみたいと思います。そこで早速、扇風機を購入しました。エアコン代わりに扇風機、はOKですよね?まだ届いていないので、後日使用状況を報告します。
July 2, 2006
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このところ会社の仕事に追われて、ブログをそっちのけにしておりました。自分の時間管理の甘さを改善しないとなぁ、と思います。この仕事、本来は6月中に終わらせるべき仕事だったのですが締め切りすら守れず、まだつらい状況は続きます。しかし何とか切り抜けよう!
July 2, 2006
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指標(インデックス、ものさし)とは何のためにあるのでしょうか。比較するため、ものの大きさを掴むためなど、さまざまな要件があります。これらを満たす指標を作るのは、そう簡単なことではありませんでした。まず議論のポイントは、プロダクト・マイレージ(PM)の分母でした。つまり、「このコップのPMは、1000マイル!」と言ったとき、1個あたり、1グラムあたり、1リットルあたり、1円あたりなどでそれぞれ差が生じます。例えば、ポリバケツと紙コップを1リットルあたりで比べたときと、1個あたりで比べたときを想像してみてください。ポリバケツを1個あたりで見ると、PMの分母が非常に大きくなるのでPMは著しく小さくなります。PMは同じ機能をもつもの同士を比較するので、ポイントは製品の「機能」は何で表されるかとなります。議論は電池の場合であったので、私は「ワットアワー」にしてはどうかと主張しました。しかしよく考えると、ワットアワーなんて言われてもピンと来る人はあまりいない。分かりやすい指標を求めるのであれば、簡単な指標がよいという意見に折れ、分母を価格(円)としました。例えば、製品の材料構成が下図のようになっていたとします。この場合のPMは下記のように定義しました。・・・分かります?つまり、それぞれの材料が製品製造工場に運ばれるまでどれだけの距離を移動したか、を分子に持ってきます。分母は円です。○●○●○●ワットアワー(Wh)は、電力量の単位です。x[Wh]とは、1ワットの電力で動く機械をx時間動かせるということです。私は工学部卒なので何とか知っているつもりなのですが、やはりふつう知られていないですよね。たまに充電池の単位でアンペアアワーとかあります(これも、電池に関して言えば電力量のことと同じだと考えてかまいません)けど、「数が大きければよい」程度の指標だと思います。こう考えると、専門領域外において、指標は比較のために作られることがほとんどであり、絶対値で意味を理解する必要性は実は非常に少ないかもしれない。さらに指標には質のよさがなければ誤解や批判を生じてしまいます。これは慎重に検証しなければならない、という責任感も感じなくもありません。○●○●○●
June 19, 2006
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今日も横浜市立中央図書館でプロダクト・マイレージ(PM)に関するリサーチ。図書館で資料を検索する前に、hayakawaさんとPMの計算方法で議論しました。PMは、誰でも簡単に計算できる指標であることも一つの重要な目的です。そのため、ある程度精密さを犠牲にする必要があるのですが、その「ある程度」をどこに持ってくるかで喧々諤々の議論を交わしました。精密さ、簡単さなど、形容詞が混じると科学的な議論もとたんに客観性を失ってしまいます。どこに裏づけを求めるか。当然万人が納得しうる裏づけなどなく、困難さを感じます。それでもとにかく先に進むため、二人の意見をアウフヘーベン(?)して決めました!今日の議論を通じて決めたことや、発見したことをこれから紹介していきます。
June 18, 2006
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企業と個人の距離感。普段はまったく違う次元に存在する主体同士、と思えます。しかし、この距離感はむしろ個人側が勝手に構築した隔壁なのかもしれません。企業はもっと個人との距離を縮めたがっているのだ、そう感じました。紙コップとプラコップのプロダクト・マイレージを調査するため、先週コップメーカにメールを送りました。おととい返信をいただいたのですが、返事せずに放っておいたら今度はダイレクトメールが届きました。予期せぬ親切な対応に、虚を突かれた心持がします。私が送ったメールはこのような感じです。----------Subject: 御社製品に関する御質問株式会社日本デキシー ○○課 ××様はじめまして。NPO法人環境リレーションズ研究所の蜷川と申します。突然のメールにて大変失礼いたします。(御社採用情報にて連絡先を発見いたしました。適切なご担当の方にご転送いただければ幸いです。)私は製品の環境負荷評価方法について研究しております。このたび、実例評価として御社の製品を購入いたしました。(購入製品は「ホット・コールド両用紙コップ205ml 10個」と「コールド用プラスチックカップ270ml 10個」の2製品です)そこで製品構成材料について、簡単なご質問があります。差し支えなければ、ご回答賜りたくお願い申し上げます。(1)紙コップの材質は何でしょうか。(2)紙コップ、プラスチックカップの製造工場の所在地はどこでしょうか。(3)御社の工場(千葉and/or滋賀)の一般向け工場紹介資料がございましたら、お譲りいただけますか。なお本研究の目的は、新しい評価手法の開発であり、企業間の製品性能比較に用いるものではありません。大変身勝手なお願いであり誠に恐れ入りますが、何卒ご協力賜りたく、よろしくお願い申し上げます。----------このメールに対する返信は、6日後届きました。(3)以外の質問に簡潔に答えていただき((3)の資料はないとのことでした)、今後の検討が楽になりそうです。肩書きにとらわれず、個人の質問に親寧に対応してくださる日本デキシー社に、親近感を持ってしまいました。企業と個人の距離が一気に縮まるよいコミュニケーションができたと思います。
June 14, 2006
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紙コップとプラコップのプロダクト・マイレージを調べるため、今日は横浜市立中央図書館に行きました。プロダクト・マイレージとは、製品が原料の採掘から手元に届くまでの距離。紙コップについていろいろ調査したのですが、これを調べるためだけに数時間を費やしてしまいました。今日調査したことは、紙コップの歩留まり。原料のうちどの程度が製品として残るかを調査しました。歩留まりが100%ではない工程、つまり木材が製品とならずゴミとなってしまう工程は2つあると想定しました。一つは木材ペレットから紙パルプを製造する工程。もう一つは紙パルプから紙コップを製造する工程です。木材ペレット→紙パルプ 木材には元々茶色い色を出す成分「リグニン」が含まれています。紙を白くするには、このリグニンを除去する必要があります。これが歩留まり100%ではない理由。 上級紙(化学パルプ配合率100%)の場合、原料の歩留まりは約92%です(製造工程図全集、通商産業省)。紙パルプ→紙コップ 紙パルプを切り抜くと、製品にならない部分が捨てられます。これについてはデータを得られなかったので、手計算で歩留まりを予想しました。下図のように紙パルプが切り取られるとします。 こうして計算し、歩留まりを約70%と想定しました。 さて、以上の仮定に基づくと、紙コップを10gとしたとき、紙コップ1個あたりの材料の重量はそれぞれ、紙パルプ:14.3g木材ペレット:15.5g木材:15.5g ということがわかりました! 次にそれぞれの材料が運ばれた距離のデータを入手します・・・これまた時間がかかりそう。次回をお楽しみに!○●○●○●ところで、今日もhayakawaさんと議論したのですが、製造に使ったプロセス材料(この場合添加剤(薬品)、燃料など)をどう取り扱うかについて、意見を一致できていません。プロセス材料を全て考慮に入れると調査しなければいけないデータが膨大になり、せっかく単純な指標を作ろうという当初の目的が達成されなくなります。しかし、プロセス材料は母体材料(木材)に比して無視できないほどの重量を占めています(この場合、紙パルプ1トンにつき薬品160kg、燃料260リットル(重油))。「指標を単純化するため」以外に、プロセス材料を無視する理由はないでしょうか?アイデアを探しています。○●○●○●紙パルプの製造方法:北越製紙 環境物語
June 11, 2006
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周囲の環境配慮行動を超効果的に後押しするエコプレゼントシリーズの続きです。先日誕生日を迎えた先輩に、プレゼントを贈りました。当然テーマは「エコ」。「ゲルマニウムで温浴」が売りのスリムストーンです。水温が32℃以上の湯ぶねに入れるとゲルマニウムが電解し、電子を放出します。その電子が体を心から温めてくれるということです。何度も使用できるので、ごみが発生しません。先輩曰く、「むしろ奥さんが喜んでくれると思う」。それでも結構ですよー先輩の誕生日が入梅直前だったということが残念ですが、是非冬までには効果を発揮してもらいたいと思います。
June 7, 2006
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私とhayakawaさんで「プロダクト・マイレージ」構想を組み立てています。製品の移動距離を割り出し、地球温暖化防止や地域産業活性化を目論見ます。この構想、いつか大きく育って欲しいなぁ。仕事の合間でも、この「ゆりかご企画」が頭に浮かぶようになりました。先週の日曜日、hayakawaさんと打ち合わせしながら「プロダクト・マイレージ」構想を練りました。フード・マイレージはご存知でしょうか。食品が畑から食卓に届くまでに移動した距離のことです。フード・マイレージを小さくすることは、輸送距離を縮めることと同義。すなわち、輸送により排出される二酸化炭素を削減し、地球温暖化防止に寄与する地産地消を促し、地域産業の活性化に貢献することに寄与します。この概念を、食料品だけではなく、製品全般に応用することができないか?というのがアイデアです。紙コップとプラコップを例に、概念図を描いてみました。プラコップの原料は原油、紙コップの原料は木材です。これが精製され、材料になります(ポリプロピレンとパルプ)。これが製造工場に運ばれて製品となります。当然この過程を経てモノは移動しています。この移動距離を計算しよう、ということです。この場合注意しなければならないのが、一般的な製品の場合はリサイクル材は製品製造フローの途中から割り込んでくる原料が全て製品に残らないそもそも製品に残らない意図で使用される材料もある(例:洗剤)という点です(他にもあるかもしれません)。これらの点に注意して、プロダクト・マイレージを計算してみる?という話になりました。私は紙コップとプラコップに、hayakawaさんは別製品にターゲットを絞りました。というわけで、早速近くのローソンでコップを購入。ところが、紙のほうはどのような材料でできているのか、なんら記述がありませんでした。製造会社に問い合わせてみようと思います。答えが得られるでしょうか。よし!この概念で面白い結果が出れば、本一冊くらいはかけるかもしれません。わくわくします!このあとの進展をお楽しみに。
June 5, 2006
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今日の記事は、特にエコとは関係ありません。最近ビールにはまっています。私は酒に弱く、これまで日本酒や焼酎に二日酔いに悩まされました。それなのに今度はビールの奥の深さに引き込まれています。そんな私は、最近よく行くバーがあります。EUROPEAN BEER HOUSE 『横濱 Cheers』ギネスビールからベルギーのホワイトビール、そして日本の地ビールまで味わうことができ、何よりも、ほとんど週代わりで新しいビールが仕入れられます。そしてオーナーさんを始めとする店員さんがとてもユニーク。ユニークな人を見ると根掘り葉掘り探ってみたくなる私は、今週は金曜日と今日の2回行きました。金曜日に「樽を開けたばかり」のビールはまだあるかな、と思って聞くと、すでに別のビールに代わっていました。こちらもベルギーのホワイトビール、「グリゼット ブロンシュ」。濃醇。フルーティー。日本酒で言うとにごり酒のような味わい深いコク。うまかったー今日はユニークな経歴の持ち主である店の皆さんと話をしながら、傍らでビールを片手に、舌にも心にも味わい深いひとときを送りました
June 4, 2006
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私の所属するNPO環境リレーションズ研究所から、自己紹介の原稿を書いてほしい、と依頼されました。今原稿に載せるべき自分の写真を探していたのですが、探しながら2年前登った白馬岳の写真を見て、その美しい景色を思い出していました。これほど美しい緑、青、白の調和は、見たことがありません。白馬岳の景色の記憶に心を奪われ、自己紹介の内容を考えるのをすっかり忘れていました。
June 3, 2006
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今年の夏の装いは決めましたか?今日は横浜駅周辺で夏服を見てきました。エコアクションとファッションの両立、なかなか難しいですね。買い物しながら考えていたのですが、良い答えが浮かびませんでした。毎週土曜日は、中国語を習いに横浜・桜木町に行きます。たいていその帰り道は横浜繁華街の誘惑につかまり、散財してしまいます。今日も帰りに横浜駅西口の百貨店に寄り、夏の装いを捜しにいきました。今年の夏はポロシャツが人気だそうです。ところが私のように、非常に痩せていて肩幅が狭く、頭と体躯が異常なほど不釣合いな人間にとっては半袖を着ると恥ずかしいほどに華奢に見えます。多分こんな感じ。こんなことを店員さんに告白しつつ、私のような体格の人間の着こなし術を教えていただきました。ポイントとしては、体の細さを目立たせなくしたいのであれば、白~ベージュの薄い色が良い。 →黒だと体格がなおさら細く見えるそうです。肩に飾りつけ(ボタンなど)がついていると、肩ががっちりして見える。タンクトップやTシャツなどを内側に着る。重ね着をする。ということでした。真夏に重ね着…北海道出身の私にとって、重ね着してあの暑さに耐えられるかどうか不安ですだからといって、エコロジストの私としてはエアコンに頼りたくない。以前も書いたことがありますが、エコアクションとファッションの両立における課題を感じました。
June 3, 2006
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公共交通は、地球温暖化防止を推進するためのキーワードです。そして車社会・アメリカにも、公共交通は当然あります!なぜアメリカでは公共交通が普及しないのか?ためしに先日のアメリカ出張の際、その公共交通を利用してきました。車内は快適。そして何より、人々の心地よいコミュニケーションを垣間見て、非常に感心しました。先日のアメリカ出張で、出張先のサンノゼからサンフランシスコ国際空港まで電車を乗り継いで行きました。仕事以外の時間は主にホテルにいたり、知人と食事をしていたりで、実は現地の人々との接する機会は非常に限られています。そんな中での公共交通だったので、そこに住む人の普段の生活シーンを垣間見ることができて非常に興味深かったのです。写真はサンノゼ市内を走る路面電車の車内。私が特に驚いたのは、ある駅で電車に乗った人が、乗客に'How are you?'と声をかけること。そして掛けられた方も'Fine! Thanks'と気さくに応える。なるほどアメリカ人、特にここサンノゼに住んでいる人々はコミュニケーション能力が高いものだ、と感心しました。コミュニケーション能力の高さは、他人との距離のとり方の大胆さ、とも言えるかもしれません。私もボーっと車内の雰囲気を眺めていると、急に通路の向かい側で座っていた10代後半と見える若者から「どこの駅で降りるの?」「○○駅で起こしてくれない?」と声をかけられました。最初何のことか判らず的を射ない会話をしていましたが、やがて私は「これが彼らの人との距離のとり方なのだ」ということを理解しました。けれども結局、アメリカは余りに大胆に土地を使っているので、車がないと職場にいけないといわれても致し方ないかもしれません。特に製造業。たいていのキャンパスがとんでもなく広く、ハイウェイ沿いの郊外にあるため、そのあたりの公共交通を使って出勤しようと思ったら恐らく一笑に付されます。企業と公共が協力して車の使用抑制の工夫をするしかないかもしれません。
May 27, 2006
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アメリカ人の環境意識は、思ったとおり余り高くありません。アメリカ企業のオフィスを注意してみていると、ふつう日本で暮らしていると心が痛くなるほどの改善余地がいくつかありました。先日の出張では、アメリカの情報通信系大企業の敷地に入ることができました。一辺約1キロ以上ありそうな広大な構内の中に、せいぜい2階建ての平たい建物が数十棟と、広い駐車場、それらを結ぶ道路、そしてカモの住む池なんかもありました。私はその中の建物のさらに一角にある会議室で、日本で適用している(または適用を目指している)環境適合設計支援システムのプレゼンをしました。会議には20人程度のハードディスク設計者に出席していただいたのですが…しかし、反応はそれほど芳しくありませんでした。環境適合設計支援システムの導入の必要性以前に、環境適合設計の必要性、さらに環境保全の必要性を説かなければいけなかったのかもしれません。確かに、「環境にやさしい製品」を造る以前に、彼らにはもっと身近にできることがあります。構内を移動するのに、自動車を使わない!…別の建物にある会議室に行くのに、500m程度移動しなければならないのです。気持ちはわかるが、自転車とか使えないかな?コーヒーカップはリサイクル!…会議ではコーヒーが振舞われることが多いようです。しかし、使用したプラカップはそのままごみ箱へ。これをリサイクルしていけば、量はさることながら意識は高まると思います。病は気から、といいます。環境保護も気から。当然一部誤解に満ちた環境保護論者はいますが、より多くの人が議論に参加するようになれば、自然誤解も解けてゆくでしょう。
May 22, 2006
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森林調査ボランティアに行ってきました!今日の調査は森林区域の生物多様性の調査でした。森林保全の目的の一つは、生態系を守ること。生物多様性の保護は、たくさん木があればよいとか、人が森林に踏み込まなければ解決できる問題ではないほど複雑です。今日は、森林調査の一端に触れながら、森林保全の困難さを肌で感じてきました。町田市・三輪里山の森林調査ボランティアに参加しました。動機は、先日NPOの打ち合わせで森林関係のプロジェクトを考えていました。しかし森林管理のノウハウがなく、どうにもアイデアの良し悪しの検証が検証ができませんでした。そこで、ひとつ森林ボランティアにでも行って森林管理を体験してみようと考えた、といういきさつです。今日の場所は小田急線鶴川駅からバスで10分程度のところ。東京都町田市内です。駅からバスに乗って、迷路のようにくねくねと曲がる細い道路を10分くらい行った住宅地でバスを降り、そこから10分程度歩くと今日のフィールド・三輪里山に着きます。さっきまでの住宅地から、まるで異世界に来てしまったかのように風景がガラリと変わります。さて今日の作業内容は「三輪里山・植生調査(木本)」。山を約40m四方のメッシュ状に区切って、その一区間が今日の調査対象です。そして、区間内にある全ての木の樹種名と樹高と胸高直径(胸の高さあたりの木の直径)を調べます。樹種名はプロフェッショナルな方が判定します。樹高は、2mの竹棒を持って大体の高さを測ります。胸高直径(きょうこうちょっけい)は、木の円周を巻尺で測り、3(円周率)で割ります。午前10時半ごろ現地に到着し、30分くらいのガイダンスのあと昼食をはさんで午後3時ごろまで作業を続けました。全体で10人強が集まり、2班に分かれて作業しました。私の班で樹種名を判断して下さったプロフェッショナルの方は、普段はIT系企業の管理職という顔を持ち、土日はフィールドで里山保全活動に参加すること30年という大ベテラン。木を見るや否や「シラカシです。この葉は分厚いでしょ。常緑樹の特徴です」「これはウルシ。樹液に触ったらかぶれますよ」「これはカキだな…地元の人が植えたものだ」等というコメント付で樹種を判定していきます。私は樹高測定係。竹棒を持って腕を伸ばし、「12mくらいです!」と叫んでいました。今日終わってみて、まず都会の中で土のにおいを嗅げたという意外さに驚きました。そして、森林管理という作業の複雑さに、ほとんど途方に暮れてしまいそうです。もう少し、本を通して勉強してみようと思います。●○●○●○森林管理は十分な経験が必要です。放置していてもだめだし、中途半端な知識で植林しようとするとなおさら生態系を崩してしまうそうです。今日の活動を通して感じた課題は、森林管理は一朝一夕に関わることのできるテーマではないということ。都会に住み、毎週のように森林管理に携わることができないけれども森林保全に関わりたいという方は私を含め大勢います。このような人が森林保全に貢献するには、少なくとも専門家と同伴してやるか、間接的に専門的に森林保全に携わる人を支援するという方法でないといけない、と思いました。「これはクヌギです。葉っぱがね、鋸歯になっているでしょ。これはブナの仲間です。」という説明に耳を傾ける私。植物って種類が多すぎてわからん!●○●○●○
May 21, 2006
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国際シンポジウムでは、欧米企業の環境経営の一端に直接触れることができました。環境経営は、世界中の大企業が経営キーワードの一つとして掲げている、グローバル化進展著しい分野の一つです。ただ大変興味深いことに、このグローバル化の震源地はアメリカではなくヨーロッパにあります。5月9日の午後3時に成田を発つと、日付変更線を跨ぐので同日の午前10時にサンフランシスコに着きました。同じ時間を二度経験するという、得した気分になります。そのままタクシーで空港の近くにあるシンポジウム会場へ。同時刻の日本時間は5月10日の午前2時。すでにシンポジウムは始まっているので、眠気に耐えながら講演を聴きました。このシンポジウムは学会発表のような場で、大学や企業、政府系研究機関などが同じ興味を持つ研究者の前で成果を発表します。日本でも2年に1回、同様のシンポジウム(EcoDesign)が開催されます。今回私が参加した米国電気・電子通信学会(IEEE)が主催するシンポジウムは米国開催なので、欧米企業が多数参加していました。早速米国大手電子機器製造メーカの発表を聴き、私の研究テーマである欧州RoHS指令(※)などの環境法規制に対して欧米企業はどのように対応しているか、を調査しました。発表ではかなり一般的なことしか述べていなかったので、発表後講演者のところに行き直接インタビュー。南部訛りの英語なのか、大変聞き取りにくくてやばかったけれども、どうも私たち日本企業と同じような課題を抱えていて、同じような方法で対応しているようでした。結局、欧州の法規制なのに世界中の電気機器メーカが同じような課題を同じような方法でアプローチしています。環境経営もまたグローバリゼーションの波に押されているということですね。一つ違うのは、グローバリゼーションの震源地がヨーロッパであること。これはマクドナルドなどと違って米国人にとっては面白くないことでしょう。※RoHS指令(ローズしれい;電気・電子機器に対する特定有害物質使用制限指令) EU域内にて、2006年7月1日に発効するこの指令は、ほとんど全ての電子電気機器に水銀・鉛・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニール・ポリ臭化ジフェニルエーテルの計6物質の含有を禁止するものです。 鉛や六価クロムは、実はこれまでいろいろな電子部品に使われていました。しかし今後RoHS指令で指定された6物質を使った製品は出荷できなくなるため、大手電機メーカだけでなく、部品製造メーカ、果ては素材メーカを巻き込み業界全体が必死の対応を続けています。●○●○●○南部訛りのアメリカ人とのコミュニケーションは、本当に大変でした。何を言っているかわからないまま、相手は親切に内部事情を話してくれているので、とにかくニコニコ、要所要所でうなずくなど、「わかったフリ」をしてしまいました。多分「日本の○○社にはお世話になったよー」みたいなことを言っていた。'Japan'って言っていたし。それだけが証拠!本当はやってはいけないコミュニケーションです。反省。●○●○●○
May 19, 2006
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入社4年目にして初の海外出張から帰ってきました!5月9日から今日まで10日間。3月にアメリカに行ったときと同じように、刺激をいっぱいに受けてきました。アメリカいいわぁ~!今回の出張の目的は、公式にはIEEE(アメリカ電気学会)主催シンポジウムの聴講会社のアメリカサイトで開催された研究討論会でのポスター展示でした。環境の話をメインに、アメリカでの出来事を備忘録として日記に書いていきます。
May 19, 2006
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今朝、同じNPOで活動している方(hayakawaさん)と一緒に打ち合わせをしてきました。以前からプロジェクトを立ち上げるべく、ともにアイデアを練っているのですが、これまで何度となく些細な障害に阻まれて、話が前に進まずもどかしく感じてきました。hayakawaさんとアイデアを練る所までは何の問題もなく進むのですが、私の時間制約がきつく、決定的な打ち合わせに参加できない私の予定があいたと思いきや、先方の都合が悪くなる等のため、今のところ何一つ私から外部に発信していない始末今回hayakawaさんと検討したプロジェクトの募集締め切りも5月25日にあるのですが、私自身は5月9日から18日まで初海外出張と相成りました。アイデア詰めも資料作成もhayakawaさんに全て丸投げ。周囲に迷惑をかけていることが非常に心苦しい限りですこの状況をどう打開すればよいのか、悩んでいます。
May 7, 2006
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ハニカミ証拠写真です。これで許して!
May 3, 2006
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サイパン旅行では、夜空の美しさにも心を惹かれました。東京や横浜から夜空を見上げても「星がちりばめられた」といった景色は見られません。中国の貴州省出身の友人がこの前、「私の故郷は星空がものすごく綺麗ですよ」と語っていたのが非常にうらやましく感じられました。私たちのエコアクションの目標に、「夜空を綺麗にする」というミッションがあっても良いかもしれませんね。私は(自分で言うのも恥ずかしいですが)ロマンチストなので、サイパン旅行ではダイビング以外にもう一つ、夜空がとても綺麗だったことがとても印象的でした。いつもは眼鏡をしているのですが、今回はコンタクトレンズをしていたせいもあってか、これほど綺麗な夜空を見たのは2年前に白馬岳に登ったとき以来か、または9年前に北海道でヘールボップ彗星を見たとき以来か、はたまた私がまだ小学生で視力がまだ良かったとき以来か、とにかく否が応にも印象的な夜空でした。一つだけ心残りなのは、南十字星を見ることが出来なかったことです。南十字星は夜10時ごろ南東の方角に見えていたそうですが、ホテルの位置がサイパン島の西側にあって、ちょうど南東側が椰子の木や山に遮られて見えませんでした。夜中の2、3時ごろだったら見ることが出来たのかもしれませんが、ダイビングの疲れもあって熟睡していました。気付いたら午前6時…かつてオーストラリアで、はじめて南十字星を見たときは「意外に小さいなぁ」と、小学生並みの感想しか持ちませんでした。いまとなっては、あの時見た南十字星が非常に懐かしく思い出されます。せっかくの機会だったのに、ちょっと残念です。
May 3, 2006
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結局ハニカミプランはほとんどなおざりになってしまって、どのツラ下げて来週会社に行くべきか…すみません4日目はサイパン島周辺でのボートダイビング。2本潜って、一本目は「クレバス」というポイント、二本目は旧日本軍の沈船を見に行くポイント。「クレバス」とは、海底の棚に大きなひび割れが入っている地形。このポイントは、水深10mくらいの棚にくさび状の割れ目が大きく入っていて、底は水深30mくらいまで崖になっています。くさびの内側に入って上方を見上げると、3日目のポイントと同じように幻想的な青い光が差し込み、本当に綺麗な景色でした。何より良かったのは、海流が私を自然に流し、泳ぐ必要がほとんどなかったこと。サンゴ礁や色とりどりの熱帯魚を見ることに集中できました。透明度も30m近くあり、私の中では過去のダイビングのうち最も良かった上位3本に入るポイントでした。5日目は午前中4人でドライブ。サイパン島南部のオブジャンビーチに行き、シュノーケルに興じました。やや波が高く、波に飲まれるわ沖へ流されそうになるわのサバイバルシュノーケルでした。ビーチ沿いには戦時中日本軍が使っていたトーチカの廃墟が生々しく残っていました。上の写真は、ビーチに向かってトーチカを眺めた風景。下の写真はトーチカの中からビーチを眺めた風景。そこから見える眺めは、平和そのものでした。○●○●○●ハニカミ旅行も遂に終了!結局私ばかりはハニカミっぱなしで5日間を過ごしてしまいました。気を取り直して、エコアクションしようと思います。○●○●○●
May 1, 2006
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サイパン旅行ももはや折り返し点、ダイビングを始め朝から晩まで楽しんでいます!今日は3日目です。朝からダイビングボートに乗ること1時間、サイパン島のすぐ隣の島テニアン島でダイビングをしてきました。海の下はマリンブルーの幻想的な珊瑚礁が広がります。海底は水深10メートルくらいの棚状になっていて、棚が終わると底から水深20~30メートルまで落ち込む崖があります。崖に沿って潜行し、水平方向に視線をやると今度は洞窟が。洞窟の向こうの方からは、魅惑的な青い光が差し込み、その美しさにやや時を忘れてしまいました。夕食は近くのベトナム料理店で食べました。日本語メニューがないので、かわりに店紹介が掲載されている日本語雑誌を持ってきてくれたり、時折テーブルにきては「おいしいですか?Enjoy!」と声をかけてくれたり、店員さんの暖かいもてなしがとても印象的でした。○●○●○●サイパン島は南北20km程度の小さな島で、太陽の恵みを一身に受けて育ってきたかのように陽気なチャモロ民族の人々が我々を温かく迎えてくれます。サイパン島は、第二次世界大戦で日米の激闘が行われた島。写真のような相当小さな島に、当時は多くの日本人軍属、民間人が住んでいました。サイパン島での戦闘において敗色が濃くなった日本側は、敵側への投降を拒否して集団自決します。そのときに命を落とした日本人は数万人にのぼるとのこと。この小さな島で、かくも悲しいドラマがあったと思うと、胸が詰まる思いを禁じえませんでした。○●○●○●
April 29, 2006
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この日記は、エコアクションとはまったく関係がありません!明日、友人4人でダイビングしにサイパンに出発します!行くのは私を含め恥ずかしがり屋の男2人と、天真爛漫な女性2人の計4人。こんな組み合わせの我々がダイビング旅行を楽しめるようにと、私の会社の同期がハニカミプランを企画してくれることになりました。ハニカミプランとは、つまり日本にいる私の同期がこの日記に指令を書き込むサイパンにいる我々がこの日記の指令を確認するそしてその指令を実行という単純なルールに基づくゲーム。ただ、その指令がちょっと恥ずかしい指示を含んでいる(著しく高い)可能性があります。私はサイパンでこの日記を確認して、指令を受けます。その指令に基づいた行動結果を、日記で報告いたします!今日から5月1日まで、サイパンで起こった出来事をご紹介いたします。それでは、行ってきます!
April 27, 2006
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今日は東京・後楽園の「文京シビックホール」で開催された東京楽友協会交響楽団の定期演奏会を聴きに行きました。フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの「古風なメヌエット」は素晴らしかった!私はラヴェルの曲がとても好きなのですが、その生演奏を聴いたのは初めてです。鳥肌が立ちましたところでこの楽団は、アマチュアオーケストラとして有名な交響楽団だそうです。つまり演奏者はすべて別の仕事を持っていて、その合間に今日のための練習をしていたということ。まさに本気の余暇を送っています。そう考えると、彼らのエネルギーに深い敬意を抱かずにはいられません。私も本業とは別のサブ・アクティビティを楽しんでいますが、まだ中途半端ばかり。いつかこの楽団員のように、皆に鳥肌を立たせるとはいかないまでも、世の中に役立つようなことをボランティアベースでやりたいです。
April 23, 2006
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趣深い偶然というのは一度に複数やってくるものですね。今日はエコ関係の偶然が2件あり、今も驚きの余韻に浸っています。おととい私は通勤中に社員証を落としてしまいました。しかし大変幸運だったことに、とても親切な方に社員証を拾得していただき、しかもそれを私の自宅に郵送してくれたのです。その郵送物の中に拾得した方の名刺が入っていました。その方はなんと、環境関連の製品を製造している企業の専務取締役だったのです。私は遺失物が見つかっただけでもうれしいのに、その方が環境ビジネスに関わる人だと知って、ほのかな恥ずかしさと親近感が沸いてきました。そのまますぐに横浜に繰り出し、菓子折りを送りました。この方との関係はこれきりになるかもしれませんが、このような親切な方が同じ業界に携わっていることは喜びでもあります。もう一つの偶然は、今月から新たに参加することにしたクラスの中国語教室の先生が環境関連の勉強をしていることを知らされたとき。クラスの終わりに先生と軽く話をして、先生の大学での勉強テーマについて聞いてびっくり。まさに私が研究資金をもらって、これから取り組もうとしているテーマだったのです。またあとでゆっくりコーヒーでも飲みながら、お話を聞こうと思います。最近は(多分これからずっと)いろいろな場面で思ったとおりに物事が進まないことが多くて何かと凹んでいましたが、今日のような驚きがあると、「よし、もっと行動しよう」という気になります。
April 22, 2006
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私は現在NPOで、別のNPOと共同で地域再生プロジェクトみたいなものを立ち上げようとアイデアを練っています。そのため今日は私の属するNPOがブースを構えるイベント会場まで行って、他メンバーの方と議論しました。昇竜2006上の写真は会場の雰囲気です。時折雨が降るあいにくの天気だったため、人出はそれほどありませんでした。会場そのものはあまり見学できませんでしたが、そのあとの議論は、1時間ほどでしたが、先の見える良い議論ができました。このプロジェクトがうまくいけばいいなぁ。●○●○●○●○ビジネスマンにとって、土日は大変貴重ですよね。私もNPO活動はほとんど週末に行います。にもかかわらず、最近はいろいろなことに手を付けすぎて、週末活動そのものに時間制約の影響がかかるようになりました。NPOだけでなく、いろいろな人に迷惑をかけているのが心苦しい日々。昨日は会社の方の自宅に招かれ、ビールにワイン、焼酎、ハブ酒をミックスして飲んでしまったため、酒に弱い私は当然のように二日酔いに。昨日の午後11時ごろには頭痛に耐えられなくなって寝込み、今朝も午前5時に目を覚ましたものの午前8時くらいまでベッドとトイレ(吐きに行く)を往復する悲惨な朝を迎えていました。それでもせっかくの日曜日、無駄にはできないので、バファリンで無理やり吐き気と頭痛を抑えて家を出ました。このバファリンが効いたため、午前10時ごろには何とか復活。時間管理をマスターするための第一歩は、酒を飲みすぎないことですね●○●○●○●○
April 16, 2006
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先日のアフリカフェスティバルで買ってきたガーナのビールを飲みました!(先日の日記)味のほうは・・・簡潔に表現すると、日本のビールに比べてコクはまずまずだが、キレがすごい。すーっとのどから下のほうへ落ちる感じで後味はほとんどなく、心地よいほろ酔いだけが残ります。特別な、アフリカっぽい野生的な味を期待していましたが、そればっかりは裏切られました。ところで、このビールのブランド(Club Premium Lager)を調べてみると、多国籍企業である元フィリップ・モリス、現Altria Groupが所有しているブランドであるようです。やはり、といったやや寂しい気持ちになりました。
April 9, 2006
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私は最近小説にはまっています。買う場合は、たいてい文庫本です。文庫本を買うとき、よく店員さんは「カバーをご利用になりますか?」と尋ねてきます。私はブックカバーも袋も「いや、結構です」と断ってかばんに突っ込むのですが、私の住む辻堂駅前にある書店では必ずブックカバーをつけてもらいます。この店のブックカバーに紐がついているのと、ブックカバーのかけ方が非常に丁寧だからです。先ほどこの店で村上春樹の「海辺のカフカ」を買ってきました。紐のついているブックカバーって、珍しいですよね。再利用が可能なので、本を読み終わったらカバーだけ取り外して他の本を読むときにつかいます。さらにすごいのが、ブックカバーのかけ方。店員さんがはさみを取り出して、谷折り部分に切れ目を入れます。そのあといったん広げて、本の扉ページを包むようにブックカバーを装着します。このため本とカバーが密着し、本を読んでいるときブックカバーだけが外れるということがなく、とても快適に読むことができます。カバーを再利用できるというのもうれしい、なかなか経験できない店員さんの心意気です。
April 9, 2006
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赤レンガ倉庫で開催されていたアフリカンフェスティバルに行ってきました。現地の特産物が所狭しと振舞われていて、各ブースが熱気を帯びていました。これらの特産物は現地から輸送してきたものだと思います。もしこれらを日本国内ですべて生産できるなら、環境負荷を小さく抑えることができるのですが。今日は私の中国語クラスメートの方と一緒に、横浜赤レンガ倉庫で開催されていたアフリカンフェスティバルに行ってきました!赤レンガ倉庫1号館2Fを借り切った3日間のイベントで、小学校の体育館ほどの大きさの会場で各国のブースがならび、現地の手工芸品や農産物、料理が振舞われていました。この日は朝スポーツジムで運動をしてから、満足に昼ごはんを食べていなかったので、ガーナ料理のブースに行ってブリトーを注文。ブリトーって、アフリカ料理だったんですね!って思って今調べてみると、メキシコ料理でした(はてなダイアリー)。なんだぁ…ついでに、私が最近凝っているビールを注文。アフリカのビールなんてなかなか飲む機会はなさそうです。目の前に3種類のビールがあったので、日本語がうまいアフリカ系の店員さんにどれがいいかたずねると、「このビールは冷えてるのがあるよ!」とお勧めしてくれたものがこれです。味は、甘くて飲みやすかった。で、もの珍しそうに缶のラベルを読むと、不可解な文字が。「Made in USA」店員さんに、このビールはアメリカ製なんですか?とたずねると、さっきの元気さとは裏腹に、慇懃に「そう。ごめんなさい!」と、謝っていただきました。それでもやっぱりアフリカのビールは飲みたいので、今度はラベルをしっかり確認して入手しました。ガーナのビール!まだ飲んでいないので味は不明ですが、また後日報告します。●○●○●○最近私は世界のビールに凝っているように、世界の特産品コレクションに興味を持っている方は大勢いると思います。確かに、今まで触れたことのない、エキゾチックな文化は知的好奇心を刺激しますよね。ですが、ビールの場合は特に、現地の特産品を日本に持ってくるというのはものすごい環境負荷がかかっているはずです。それは例えば、輸送に伴うエネルギー消費や、植物であれば外来種の混入による生態系破壊など。ただ、現地の特産品に対する日本国内での需要が一定以上ならば、国内の原材料を用いて、国内で生産してしまえば、値段は安くなるし、環境負荷も著しく下がります。そのためには、現地の特産品が日本国内で受け入れられるための工夫、その人気を長期にわたって持続させるための工夫が必要です。ベルギーのホワイトビールなんか、私の感覚では絶対に受け入れられると思います。これを日本国内で全部生産できないか?ひょっとしたら、いいビジネスになるかもしれないですね。●○●○●○
April 2, 2006
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行ってきました、Laguna West!「サスティナブル(持続可能)な街づくりを目指した大規模開発」として知られる街です。ところが、住民が街に繰り出し、さまざまなアクティビティで街中に活気が溢れるというようなイメージとは違い、ひっそりとした街でした。持続可能な街づくりとは、街の中に学校や病院、職場などがそろっていて、車で遠くに出かける必要がなく、エネルギー消費を極力抑えることで実現します。友人の手を煩わせまくって彼の家から車を運転すること約2時間。距離にしたら約200キロ。こんな私のわがままを聞いてくれるこの韓国出身の友人を持った私は本当に幸せですこの場を借りて友人に感謝します。カムサハムニダ。街の中心には教会がありました。そして教会の裏手には広々とした屋外ステージがありました。こんな舞台で、街の住民と一緒にパフォーマンスを愉しむっていうのも悪くないですね。さらにこの街は、Laguna(「池」の意)の名前が示すとおり、水が多い街です。池は扇状に街に広がっていて、その池を取り囲むように家が建っています。そして、池に面した家には手漕ぎボートが備え付けられていました。家は池に面していなければ芝生に囲まれている、緑と水にあふれた街です。とはいっても残念なことに、日曜日だったのに街の中はひっそりとしていて、「賑やかな街」の理想とは程遠い状態でした。教会の建物では集会が開かれていたので、参加者の人に声を掛けてみました。その人はLaguna Westから2,30キロ離れたサクラメント市から来たとのこと。この都市が持続可能性をテーマに作られたことを知っていますか、と尋ねてみると「知らなかった」とのこと。あまり知られていないようでした。隣人とのコミュニケーションがあることは、住みやすさという観点から非常に重要なファクターだと思います。この街にはその点が不十分であるようですが、自然に囲まれた街の魅力は十分にありました。街の成熟にはまだ時間がかかりそうですが、いずれ理想を実現して欲しいですね。
March 26, 2006
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私の住む家の近くにある図書館は、「環境関連図書コーナー」という一角があって、環境問題の勉強にはほぼ事欠くことはありません。この本もそこからとってきた本です。【要旨】 中国、インド、インドネシアの環境文化の分析を中心に論述。環境問題のとらえ方は各国の経済事情、政治体制だけでなく、社会構造や歴史背景も大きく影響する。このため、各国における環境政策はそれぞれの特徴にあわせ、より効果的な方法で導入することが望ましい。中国:環境意識が高く権限のある中央政府と、環境意識が低く権限のない地方政府や企業の関係。中央政府の「指導」が、地方に浸透しにくい。インド:多層社会。極貧層で発生している環境問題(衛生問題)は、富裕層の関心を引き出さない。よって環境政策とニーズの不一致。インドネシア:多民族国家であり、多種多様な文化が存在する。全国一律の規制は導入が難しく、法手続きの共通化で対応。【感想】 内容は環境政策論が中心です。しかし、私のように企業の環境経営を考える立場の担当者にとっても、中国・インド・インドネシアにおける環境経営のあり方に関する多くのヒントを見つけることができました。 「地域密着経営」は、企業の社会的責任(CSR)を考える上で一つの重要なキーワード。多くの場合これは日本国内において考えられてきました。しかし、多くの企業が海外に拠点を建設している今日、海外拠点においても「地域密着」を考えなければなりません。日本企業が現地の社会から信頼を得るには、単純に工場を建設して雇用機会を提供するだけではなく、現地の社会事情にフィットした操業のあり方を各拠点で構築する必要がありそうです。 環境経営は、日本国内で行われているやり方が標準ではない!ということを実例をもって知ることができた点、面白い本でした。
March 25, 2006
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アメリカ行ってきました!私の訪れたカリフォルニア州はアメリカの中では環境政策先進州です。そこでは、視界いっぱいに広がる風力発電所を見てきました。アメリカには、土地の広さを活用したアプローチができるという強みがあります。私にとってアメリカ大陸初上陸。いろいろな人と話してきて、いろいろなものを見てきて、体いっぱいにポジティブな刺激を受けて戻ってきました。もうアメリカ大好きです。サンフランシスコ周辺は、私の勤める会社の同期で、いまはアメリカの会社に転職した友人に案内してもらいました。まず、空港から外に出た直後から驚きの連続。日本と違って、土地の使い方が超大胆!道も宅地も日本と比べられないほど広々ととられています。その土地の使い方の大胆さは、こんなところに現れています。下の写真は、サンフランシスコからヨセミテ国立公園に向かう高速道路から見掛けた光景です。見渡すかぎりの風車。1000本以上もあると思える風車が丘の稜線という稜線をなぞっていて、まさに壮観をなしていました。調べてみると、カリフォルニア州の電力消費の10.2%が再生可能エネルギー、1.5%が風力でまかなわれているそうです(Link)。一方、日本では総発電量のうちの風力の占める割合は0.2%以下です(Link)。再生可能エネルギー、特に太陽光や太陽熱、風力による発電は自由に使える土地が広くあることが条件。アメリカは、あり余る土地を有効活用する手段として再生可能エネルギーに目をつけているのですね。
March 25, 2006
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今日から2日年休を重ねて22日まで、アメリカ西海岸に行ってきます!私にとってはアメリカ大陸初上陸です。主目的はシアトルにいる兄に会いに行くことなのですが、どうも忙しそうなので、友人の手を煩わせて観光しようと考えています。もちろん私は、エコテーマの観光もします。訪れたいのは'Laguna West'。「コンパクトシティ」と呼ばれ、持続可能性をテーマに建設された街です。ワールドベースボールクラシック準決勝、見たかったなぁ。それでは、行ってきます!
March 18, 2006
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今朝、私の職場の上司に呼び出されました。上司:「こんなメールが上から来ている。お前、何か考えているか?」そのメールとは、長期的な研究テーマを立案してくれというメールでした。私:「考えていないことはないですけど」上司:「じゃあ、いってみろ」私:「ライフスタイルとか面白いと思います」上司:「そうじゃなくて、もっと具体的なテーマだよ」私:「いきなり言われても・・・時間をいただければ、考えます」上司:「じゃあ、いい。考えてないってことだね」がっくり。こういう機会は突然来るものなのですね。これがはじめての経験ではなかったので、今回は本当に残念でした。普段から具体的なテーマを携えておくこと。いまさらながら気付きました。
March 13, 2006
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先週は、もう「これでもか」といわんばかりにミスを繰り返してしまいました。あまりに不甲斐ないので、この場で書くことが非常に恥ずかしく感じますが、ここは自戒の気持ちを込めて告白します。「顧客との打ち合わせをすっぽかしてしまいました・・・」これはやばいですよね・・・ むちゃくちゃ凹みました。前回の打ち合わせでは火曜日と言っていたのに、なぜか頭では水曜日と記憶していました。原因は、・自分のスケジュールはデスクトップPCのOutlookで管理しているため、出張先でスケジュールを書き込めなかった。・「頭で覚えておけばいいだろう」という不注意。このミスを繰り返さぬよう、遂に買いました、スケジュール手帳。サイズが文庫と同じで、1ページ2日、罫線があまりしつこくない自由帳タイプ。はみ出しコラムには短歌とその解説が書かれていて、古風なインテリを気取れます。まぁ、スケジュールも愉しみながら管理してきたい、というコンセプトです。
March 12, 2006
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久々に京都に行ってきました。今日は天気が良くありませんでしたが、京都は雨が降るといつもと違った、趣深い表情を見せます。雨が降っても楽しめる街。これも、良い街づくりのための条件ですね。私は会社の採用活動の関係で、今日京都を訪問しました。久々の京都だったのと、仕事が早々に終わってしまったので、私の先輩とともに近くの街並みを散策しました。写真は京都東山・真如堂の三重塔。今日の天気は、傘を差したほうがいいのか、濡れて歩いたほうがいいのか、判断に迷う程度の雨天でした。風も大して強くなく、傘を差していれば服が濡れるということはありませんでした。私は先輩と一緒に神社の境内に入り、杉林を抜け、その先にある寺(真如堂)へと歩きました。私が何の気なしに「雨がいいですね。」と話すと、先輩が強烈に同意してくれたので、そこで改めて自分の言葉のおもしろさに気付きました。「京都は雨でもいい」。雨が降ると、著しく風景が変わります。京都の寺社は、変化した風景の中にも淡い色彩を失わないし、なんといっても懐かしい土の匂いが雰囲気を盛り上げます。そして音。やわらかい土の上に降る雨の音は、「雨滴を土が丁寧に受け止める」といった感じです。今住んでいる街を雨の日に歩くと、いつもとは著しく違う風景に気付くと思います。その風景は快いですか?今日京都を歩きながら、家に戻ったら雨の中を散策してみよう、そして趣深い風景を見つけてみよう、と思いました。自然との共存を目指した街づくりは、かつて日本人が得意としていたことでした。このような感覚は、今後も大切にしていきたいですよね。
March 10, 2006
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今日は私の会社の同期3人と彼らの奥さんのための結婚記念パーティーに行ってきました!場所は船の上。横浜港内のクルーズ船です。写真はぷかり桟橋からベイブリッジを臨んだ風景です。横浜港は、夜景が本当に綺麗です。外はやや寒かったのですが、港内の船上から見渡す大観覧車などの幻想的な輝き、インターコンチネンタル、ランドマークタワーなどから漏れ出る淡い光、それらが寒さを一瞬忘れさせるに十分な美しさを放っていました。その写真を撮らなかったのが残念。最近私が興味のあるまちづくりという観点から感じたこと。私は都会の殺風景なビル群が疎ましく思えることがあります。個人主義の権化みたいな。しかし、みなとみらいの風景は肯定的に受け止めることができました。横浜に住んでいることが誇らしくさえ思える。こんな街もいいな、と感じました。
March 4, 2006
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昨日、秋葉原コンベンションホールにて開かれたワークショップに参加してきました。「わが国の国際貿易に隠れたマテリアルフローと環境負荷に関するワークショップ」●主催:独立行政法人 国立環境研究所●期日:平成18年2月27日●会場:秋葉原コンベンションホール●テーマ:わが国の国際貿易に隠れた物質フローと環境負荷を知る:資源輸出国の最新研究報告●講演内容: 資源輸出国から3名(カナダ、ブラジル、オーストラリア)、それ以外から1名(イギリス)の講演者を招聘。 輸出国側の講演者は、それぞれ各国の資源採掘→輸出にいたるまでの環境負荷の計測方法について報告。 他に、マテリアルフローを評価するための手法についての報告があった。後半のパネルディスカッションで面白い議論がありました。オーストラリアの講演者が、「土地の侵食という観点で見れば、鉱業は無視できるほど小さいインパクト」と主張したところ、日本の講演者が、「汚染の量だけで、質を見ていない」と、厳しく批判していました。これに対してオーストラリア講演者は反論し、「オーストラリアの鉱山周辺における土地の侵食は問題になっていない。それよりも、農地や放牧地の侵食のほうがよっぽど問題になっている」と述べ、お互いの議論は平行線でした。私はどちらかというと、オーストラリア側に軍配が上がったように感じました。日本では鉱山というと足尾鉱毒事件やイタイイタイ病のような公害を思い浮かべるため、鉱山=公害、という印象が強いのでしょう。これまでの技術発展、法整備を考慮すると、かつての鉱山のイメージを現在に適用することはいささか無理があるかもしれません。しかし、オーストラリア側の議論は「実際に発生しているインパクトをもとに比較する」という点で一貫していました。●○●○●○ところで、このオーストラリアの講演者が属する大学、かつて私が交換留学で在籍したことのある大学なのです。The University of Sydneyしかも、講演の連名者が、当時私が出席していた授業の先生でした。非常に懐かしく感じ、講演後講演者と名刺交換。「実は私はシドニー大学で学んだことがあるんです。連名者は先生の同僚ですか?彼の授業も出ていました」「先生の講演は、他の方から批判されていましたけど…私は先生の視点に説得力があると感じました」などと、挨拶代わりに媚を売ってんのかと思われかねないことを口走っていました。けれども、世界は狭いなぁ。●○●○●○
February 28, 2006
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昨日のドライブでは、中国人の3人との会話を楽しみました。私を含め、多くの日本人は中国文化に憧憬を感じていると思います。しかし、今中国では記録的な発展を続ける影で、猛スピードで進行する環境破壊があります。中国の伝統を今に伝える風景を、将来の世代にも残しておきたい。その思いは、私たち日本人だけでなく、中国人も同じです。昨日の偕楽園ドライブの続き。私と、職場の中国人の友人、そして彼の知人で中国政府関連機関に勤める2人、計4人で行ってきました。ご一緒したのは国家発展改革委員会(発改委)の職員の張さん、もう1人は中国社会科学院の劉さん。つまり私以外は全員中国人で、中国語が飛び交いました。私は今中国語を学んでいるので、今こそ練習とばかり一生懸命ヒアリングしてみるものの、やっぱり何を言っているのかほとんど理解できませんでした。中国の方は梅の花を非常に愛でます。聞くと、「2月というまだ非常に寒い季節の中、愛らしい花を咲かせる力強さと、その花のささやかさ」ということです。ところが昨日の偕楽園は、開花率が2.5%。ほとんど咲いていませんでした。私が謝ると、張さんが「いやいや、梅の花を想像することができるのでむしろよい」とおっしゃってくれました。…言い尽くせぬ感動です。中国では近年、GDP成長率が年率10%を超える目覚しい発展が続いています。しかしその影では、激しい環境破壊が繰り広げられているのも事実。これまで中国文化は日本文化に大きな影響をあたえてきました。その伝統の風景も徐々に見られなくなっています。私はこのことを、中国人はどのように思っているのか、3人に尋ねてみました。やはり中国人、特に中央政府官僚はそのことを重大問題と認識しているということです。今はすでに一部の建設完了し、2009年完成予定の「三峡(サンシャ)ダム」を例に挙げて、50年にわたる建設可否の議論が続いたそうです。反対派の言い分は、「文化の破壊」「軍事的な問題」だったとの事。どちらにどの程度の重みがあったかまでは詳しく聞きませんでした。しかし、文化の破壊が議論されていたということには何とも言えぬ安心感と、なぜそれが通らなかったのだという無力感を持ってしまいます。今後中国が発展を続けるにしても、偉大な伝統との共存を心から祈らずにはいられません。
February 26, 2006
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トヨタが開発し、いまや日本の誇る技術と言えるハイブリッドカー「プリウス」。昨日、私も乗ってみました。驚きは、至って普通の車だったこと。乗り心地が普通車となんら変わらなかったことです。それでいて燃費が優れ、こうしてトヨタのすごさを実感しました。昨日、中国人の友人たちと水戸偕楽園までドライブに行ってきました。使った車はトヨタの誇るエコカー・プリウス。私も初乗車です。まず驚きはエンジンをかけるとき。カギをさして「POWER」と書かれたボタンをポチッと押すと、エンジンがかかります。ちなみに「ブルン」というガソリンエンジン由来の音はならず、アクセルを踏むとスルッと発進します。大体10~20km/h辺りからエンジンが起動します(つまり、結構すぐにエンジンが起動する)。もうひとつの驚きは、エコとは関係ないのですが、バックするときカーナビのモニターに背後の映像が映し出されて、車の軌跡を示してくれます。ハンドルをきると、軌跡も移動するから結構面白いです。後ろをまったく見ずにバックできるので、運転に苦手な方でも余裕です。問題は、軌跡が障害物にかかっていても警告が出ないこと。軌跡だけだと油断してしまい、「ま、行けるだろ」と、つい余裕かましてこすりそうになりました。普通の車と比べて、特に乗り心地に不快感はありませんでした。トヨタすごい!【プリウスについて】排気量は1500CCと控えめな車ですが、なんと言ってもこの車のすごいところはハイブリッドエンジンを使っていることです。つまり、車の駆動力としてガソリンだけではなく、電気も使っています。この車がエコカー(環境に配慮した車)と言われる所以は、その燃費にあります。同一排気量のカローラだとガソリン1リットルで20km未満走りますが、プリウスだと30km以上。ちなみに昨日は、約300kmドライブして、渋滞に巻き込まれて、正味8時間くらいエンジンをつけていたのですが、燃料代は2300円。20リットルくらいでしょうか。燃費が少ない理由は、(1)ブレーキをかける時にバッテリーを充電し、ためた電気を駆動時に利用するため、(2)停車時は完全にエンジンが停止しているため、といったところです。
February 26, 2006
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超臨界二酸化炭素でクリーニング?卒倒しそうな熟語が生活と結びついた面白い例です。二酸化炭素という「厄介者」も、うまくコントロールすれば私たちの生活を支えてくれます。そんな技術を紹介します。私の会社で毎日10通くらい送られてくる環境情報メールを整理していたところ、「超臨界炭酸ガスクリーニング」に関する記事が載っていました。この技術を保有する企業は仙台市に構えるオートランドリータカノ。東北大と共同開発したそうです。装置はこんな感じです。では、いったいこの技術は何なのでしょう?「超臨界」って、どこか超然とした名前ですよね。簡単に説明しますと・・・「炭酸ガス」とは、二酸化炭素のことです。 「超臨界炭酸ガス」とは、超臨界状態の二酸化炭素のことです。超臨界とは、液体であり気体である不思議な状態。 この状態だと、液体のように汚れを溶かしつつ、気体のようにすばやく流れます。二酸化炭素の超臨界状態は、74気圧、気温31度の環境で成立します。二酸化炭素の超臨界状態では、汚れ(=油)をよく溶かします。そこで、「炉」に洗濯物を入れて、炉内の環境を「74気圧、31度」にすると、超臨界の二酸化炭素が油汚れを落とす、というわけです。ところで、この技術は環境に良いということで売り出しているそうです。ただし、二酸化炭素とは関係のないところで。というのは、この技術で再利用している二酸化炭素なんて微々たるもので、この再利用で二酸化炭素を削減くらいなら、この会社の社長一人がヴィッツ乗ったほうがよっぽど楽に減らせるように思えます。恐らく、この技術のいいところは、乾燥工程を必要としない→服が傷まない(=長持ち)、乾燥に必要なエネルギーが要らない。洗剤を使わない→アレルギー体質の人にとって良い。ここら辺なのでしょうね。それにしても、二酸化炭素といういわば「無価値」の資源を生活に適用させた、芸術的ですらある技術ですね。
February 10, 2006
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今日は水曜日。今日は会社を午後6時前に退社し、その後神田にあるNPOを訪問。NPOのビジネスアイデアについて、理事長さんやボランティアの方々などと議論しました。NPOをはじめてからまだ2,3ヶ月しか経っていないので、NPOの仕事ぶりにはいつも新鮮な驚きを感じます。そんな驚きを、差し支えない範囲でご紹介します。NPOというと慈善団体のように聞こえますが、むしろれっきとした普通の利益追求企業をイメージしたほうが誤解が少ないと思います。企業としてビジネスアイデアを作り、それを他の企業や自治体、団体に提案する。そのアイデアが多分に慈善的(社会貢献的)なものである必要はあります。しかし、そのビジネスからはしっかり儲けて、事業を大きくしていく様は普通の企業と同じです。ビジネスアイデアは、我々NPOにとっても、提案先にとってもメリットがなければいけません。そんなことをNPOでも再認識させられた一日でした。ところで、今日の帰りに神田駅前の「天下一品」でラーメンを食べました。私は大学は関西で、当時は浴びるほど食べていましたが、今日数年ぶりに食べました。懐かしさを感じます。ニンニク臭くなりましたが。
February 8, 2006
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