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Sep 11, 2005
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カテゴリ:  視聴レポート
先週に引き続き、テレビ朝日「題名のない音楽会21」9月11日の放映では、40周年記念企画としてピアニストであるスタニスラフ・ブーニンをゲストに迎え、ショパン特集である。しかも、今回は 「目指せ!ショパンコンクール~ブーニン特別レッスン」と称し、未来のピアニストの卵たちにショパンを特別にレッスンする、という企画である。

というわけで、今回、ブーニン氏と共に登場したのは、14歳のK君と10歳のNさん、といったふたりの若きピアニストの卵たち。外見は可愛らしい子供たちだが、既にコンクール経験もある、まさに将来が楽しみな子供達である。レッスン前に軽いトークがあったなか、Nさんからこんな質問がブーニン氏に。

「素敵なピアニストになるためにはピアノ以外にどんなことをやったら良いのですか」

回答はだいたい想像がつくであろうが、ブーニン氏は「音楽だけでなくあらゆる芸術に熱中するだろう」と語る。そう、どのような芸術もみな音楽につながっている、という言葉はブーニン氏だけでなく、きっと多くのピアニストたちも口にする内容だ。(個人的には、芸術だけにとどまらない、と思っているのだが)

さぁ、それでは早速レッスンのはじまりはじまり。


■ショパンレッスン基礎編 (レッスン曲:エチュード ヘ短調 Op.25-2)

まず1曲目のレッスンでは「ショパンをショパンとして聴かせる」ことを目的としたショパン基礎編レッスン。そして、レッスン曲として選曲されたのはショパンのエチュードOP.25-2である。この曲は、各手別々の動きにて3連音符の進行が延々と続く練習曲であり、これをまずは10歳のNさんが演奏する。この曲の実テンポはかなり高速であるが、Nさんは割とテンポを控えめにし、それでいて丁寧に音を奏でているといった印象だ。

ブーニン氏も、彼女の演奏について音楽的でとても良い、展開もダイナミックだと評す。



この曲の大いなるポイントは「3連符」進行。この3連符を意識して演奏しないと、ショパンの意図した演奏とはならないのは、このエチュードに携わった者であればなんとなく分かって貰えるだろう。(♪♪♪)(♪♪♪)で弾くべき感覚を、(♪♪)(♪♪)(♪♪)といった3連符を見失った演奏にならないことが、この曲のポイントである。

・レッスンポイントその2:曲想について




■ショパンレッスン応用編 (レッスン曲:ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2)

さて、続いてのレッスンでは、表現方法含め、コンクールまでを視野に入れた応用編。レッスン曲はノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2、ショパン晩年の作品である。これを14歳のK君が演奏する。さて、彼の演奏は・・・と耳を傾けようとしたら、いきなり演奏画面からブーニンの話に切り替わってしまった。

・レッスンポイントその1:タッチについて

ブーニン氏は、まず「ホールで柔らかい音を良く響かせるためには滑らかな部分でもしっかりとしたタッチで、つまり、正確なタッチで弾くことが弾くことが必要。音をずっと押し続けないで弾くこと(鍵盤を指で押さえ込むような弾き方はダメ、ということ)」と指摘する。そして、ノクターン Op.27-2を実際にブーニン氏が弾いてみせながら、「音はフォルテでなくとも、(聴衆に)音を届けるような感覚で」と、ピーンと張りつめたような音色を聴かせた。

だから、アジタート後の再現部に戻った箇所(58小節以降)では、ピアノ(弱)であっても、もっと音を響かせる工夫をしなければならない。70小節以降コーダの左手16分音符進行は、弱音であっても生命力のある音が要求される。

・レッスンポイントその2:強弱の表現法

強弱のコントラストはとても必要なことであり、と同時にクレシェンドも豊かな表現が大切。アジタートの49小節からのフォルテを弾かせながら、「フォルテを怖がらずに。大胆に」と何度も指摘する。他、幾つか指摘点があったのだが、番組の時間の都合上、レッスン模様が切り貼りされた状態だったため、いまひとつ理解出来ない部分があり、残念・・・


やはりスーパーピアノレッスンと違って、ほんの10数分の間に2曲のレッスンを放映するのは、なかなか難しいということか。テレビを観る側にとっては少々中途半端な気分になってしまった特別レッスンではあったが、きっとレッスンを受けた彼らにとっては、少なからず良い経験になったに違いない。この回の公開録画を実際に観られた方々はどう感じられたのだろう??


■ブーニン氏からのメッセージ

「ピアノを愛するすべての"若者"のために」から始まったブーニン氏のメッセージ・・・この若者という点に、少々沈んだ気持ちになってしまったのは、あぁ、私だけ?まぁ、これはブーニン氏からこれからコンクールを目指そうとする若い人たちへの言葉ゆえ、仕方がないだろう。

(字幕の内容が少々わかりづらかったので、個人的に解釈した言い回しをさせてもらうならば)

「ピアノには、音楽的であり、また哲学的、更には詩的といった、それこそ信じられないような豊かな表現力をもつ。そして、若い時には新たな発見が多数あり、非常に面白いものだ」

「練習を重ねるなかで、ピアノの新たな音や陰影に気がつき、表現や音そのものの幅広さがだんだんと理解出来てくる。演奏するにあたり、これらの表現力や音の広がりを忘れないで欲しい」

「小さな世界を作ってそこに閉じこもってはいけない。ピアノは広い世界を見るチャンスを私たちに与えてくれるのだ」

そして最後にブーニン氏によるショパンバラード第4番の演奏へと続く。改めてじっくり見るとブーニンは割と肩をすぼめて演奏しており、あれでよくパワーある音が出せるものだ、と感心してしまう。それしてもあの大量の汗、あの汗しぶきは本当に凄かった。鍵盤に落ちたら指が滑ってしまうのではなかろうかと、そんな変なところを見てしまう自分が・・・悲しい。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

おっと、いきなり話は変わるが、昨日の「キーワードdeピアノ曲を探せ」にコメントくださった皆さん、本当にありがとう!!実は日曜日は日記を掲載してからすぐに所用で出てしまっていたため、自宅に帰ったら、新たなキーワードのリクエストや追加曲などが多数寄せられており、涙が出るほど嬉しかったのだ。

これからも少しずつリストを充実させていくとともに、不定期ながら新たなキーワードdeピアノ曲を掲載・募集していこうと思っているので、協力者、そして茶々入れ、差し入れ(爆)、どうぞお気軽に!!

これまでに頂いている曲たちは、今晩ドドッとリストに追加するので乞うご期待~!
少々見づらいリストだが今しばらくはご勘弁を。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

それにしても、ピアノ曲ってこんなにこんなにあるとは・・・恐れおののく今日このごろ。
私たちは、一体これまでどれくらいの曲たちを弾いてきたのだろう、本当にカウントしたくなってきた。譜読みレベルのものも含めればかなりの数に・・・まだまだならないか。

数えてみようと思っている奇特な人、募集中(笑)
さ、さすがに、いないか・・・






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Last updated  Sep 12, 2005 01:27:06 PM
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