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Jun 7, 2006
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ショパンバラード4番を練習するようになってから、私の枕元には再びあの加藤一郎著「ショパンのピアニスム~その演奏美学をさぐる」が置かれるようになった。枕元に置いて寝るだけでもきっと御利益がありそう、なんて非科学的なことをいうと馬鹿にされそうだが、実のところ、そう思っている(って、そんなことより練習しなさいってば)

ショパンのピアニスム
ショパンのピアニスム~その演奏美学をさぐる~

そんななか、本を読みながら、ふと「バラード4番に関する解説はどのくらいあるだろうか」と無性に気になってしまった。で、いざ探してみれば、全357ページ中バラード4番の譜例含む解説は7箇所(うち、1箇所は同じ小節において別項目解説)のみ。多いか少ないかは定かでないが、既に藁をもすがる思いの私としてはこれだけでも大切なメッセージだったりする。

とりあえず、己の勉強メモ代わりに「ショパンのピアニスム」のバラード4番譜例箇所をあげておこう。

■第135~138小節(譜例2-23)(譜例7-45)
 第2章運指法>2.多様な指の交差>(1)重音における指の交差
 曲の後半部。この運指は、ショパンがバッハを愛していた多声音楽に影響されている
 第7章ペダリング>3.ペダルの回避>(2)ノン・ペダル>ポリフォニーの擁護
 多声的な部分はペダルを使わず、各声の進行をはっきりさせる

■第91~92小節(譜例2-78)

 左右の1指を交互に使いながら奏でることで、その部分をよりひきたてるという意。
 しかしパデレフスキ版は一部2指指定になっているのだが、はて?

■第72~80小節(譜例4-95)
 第4章装飾法>2.装飾句>(4)任意の装飾句
 前半部では慣れるまでやや難関場所。装飾句が実音符で書かれた例

■第134小節(譜例4-97)
 第4章装飾法>2.装飾句>(4)任意の装飾句
 こちらの装飾句は挿入的に詩的に。

■第152~155小節(譜例4-110)
 第4章装飾法>3.ディヴィジョン>(4)任意の装飾句

 ここでは後半に登場するテーマを例にあげている。
 著によれば、この効果によって一種の歪んだ表情を出しているとのこと。

■第169~170小節(譜例7-61)
 第7章ペダリング>6.ペダルによるさまざまな表現>音階へのペダルの使用
 左音階の一部にペダルを用いられているが響きに注意しながらわずかに使う



本書を読んでいても、また、以前公開講座を受講した時にも出た話だが、ショパンのペダルについて、冒頭こそ譜面にペダル指示が掲載されていたりもするが、途中から指示がなくなってしまうことも多々ある(はたまた、全く指示がなかったり)。これは、いちいち指示しなくともペダルを使うことが前提とされている場合、もうひとつは、指示が細かすぎてしまってとてもじゃないが譜面に書ききれない、といった場合だそうだ。

昔むかし、ペダルは譜面の指示どおりに弾きなさい、と教えられたものだったが、それだけではいけないこともあるのだということを、ふと思い出してしまった。まぁ、子供の頃って、ペダルに味をしめてなんでもかんでも踏みたがるなんてこともあったから・・・いや、そんな悪い子じゃなかったはずだ、私。





【本日のピアノ練習メモ】
(基礎練習省略)
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #29,#30
#29:重音練習。弾きこみ段階
#30:粒揃い練習。昨日に引き続き装飾符に着目して。39小節以降の下り進行、まだパターンをつかみきれていないので、臨時記号に要注意。33小節の右進行は冒頭がこれまでのパターンと異なるので一瞬戸惑ってしまう感があるが、早く慣れること。強弱もかなりメリハリある曲だが、それを意識するのはもう少し先にしておこう。


アルマンド:弾きこみ段階。
クーラント:後半を中心に部分練習要。

●ショパン バラード第4番 Op.52
まだまだ先に進めず151小節まで。それでもうまく歌えず苦手意識がある58小節ブロックも少しずつ改善されてきている。したがって今日は特に108~119小節の重音進行を中心に猛特訓。右手だけならば特に問題なく弾けているのに、何故左手を合わせるといきなり重音が曖昧になってしまうのか。その理由はわかっている。左のトリルが入るところで、意識の90%が左側に注がれてしまうことにあるようだ。これをクリアしないことには・・・
あぁ、はやく次に進みたい。しかし、ここで足踏みしているようでは、後半は思いやられるであろう。

本日の弾きこみ曲
●シューマン 花の曲 Op.19


本日のおさらい
●バッハ フランス組曲第1番 全曲
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27





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Last updated  Jun 9, 2006 10:59:52 AM
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